※この作品はR-18です。

艦娘百夜物語   作:ブラックマンバ

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第55夜「10月10日は孕み記念日」

 

艦娘は今、空前の孕みブーム!

 

「これで暁も一人前のマザーね!」

「はい! 榛名は10人ぐらい産んでも大丈夫です!」

「はいはい、診察しますからみなさん並んで並んでー」

 

戦艦や空母達は言うにおよばず、身体の未熟な駆逐艦も安全に妊娠出産出来る方法がドイツ海軍との協力で開発され、そして孕み艦の先駆者である駆逐艦初春がまた妊娠したことによって一気に流行が来たのです!

 

「いやじゃ…提督の子など孕みとうない…」

 

そんなことを初春さんは言いますが、新しく改造された腹部は新たな命を育んでいます。

少しずつ大きくなっていき十月十日の末に元気な赤ん坊を産むことになるでしょう。

 

「大和も妊娠出来たんです!」

「私も妊娠したぞ、姉妹でダブル妊娠だ」

 

そう語る大和型戦艦姉妹はニッコリと嬉しそうに笑います。

おや、股間には新たに開発された一式妊娠弾が装着されっぱなしです。

 

「妊娠したからもう外しちゃってもいいんですけど…」

「これをハメてないと落ち着かないんだ」

 

新しく開発された一式妊娠弾は戦艦向けの妊娠弾ですが、一ヶ月以内の妊娠率は驚異の99.8%(当社比)

まだ生産数が少ないので大和型に優先的に配布されましたが、旧式の九一式妊娠弾も性能的に問題はありません。

 

 

 

「またタマのような赤ちゃんを産みたいデース!」

「お姉様! つ、次は比叡の…いえ、なんでもありません」

「九一式妊娠弾は安心の信頼性がありますからね、無理に新しいのにする必要はありませんよ」

 

次は金剛型戦艦の金剛さん、比叡さん、霧島さんへのインタビューです。

彼女達の中で今まで妊娠出産を経験したのは金剛さんだけですが此度のブームで比叡さんと霧島さんも妊娠する決心がついたようです。

 

「あの、レポーターさん…任意の遺伝子を妊娠弾に込めることが出来るって本当なんですか?」

はい、もちろん可能ですよ、それが妊娠弾の最高のセールスポイントなんですから!

 

比叡さんには意中の相手がいるのでしょうか?

後で生体サンプルを持ってきてもらいましょう、比叡さんを孕ませられるなんてどんな素敵な人なんでしょうかね。

 

「私は赤ん坊よりも、妊娠時における身体能力の上昇に興味がありますね、過去にそのようなデータがあると聞きました」

「おや、出産には興味ない?」

「ないですね、そんなことよりも性能の上昇が大事です」

そういえば、遺伝子提供者に泣きついたという話を聞きましたが「知りません」

あなたの子供が産みたいからって土下座「知ーりーまーせーんー!!!!」

 

「ワタシは二度目の妊娠が楽しみデース、霧島も一度産めば分かると思いマース」

「そ、そんなの分かりたくありませんっ!」

 

金剛さん、比叡さん、霧島さん、ありがとうございました。

 

 

 

はい、では次のお相手は正規空母の加賀さんと赤城さんです。

 

「私は編み物を作りたいので手早く終わらせてほしいわ」

「あ、ごめんなさい、なんだか最近お腹がすぐに空いちゃって……」

 

空母の場合は熟練産婆妖精がお腹の中に入り込み、十月十日かけて赤ん坊を生産します。

そのため妊娠初期でもお腹の中で何かが動く感じがして慣れてしまい「赤ちゃんが蹴った」という感じが薄いのが難点だと加賀さんは言います。

 

「日中は2時間毎に食べてるのにお腹が減ってお腹が減って大変なんです」

 

もぐもぐとおにぎりを食べながらそう言うのは赤城さん。

赤ん坊を作る栄養だけでなく産婆妖精の分まで食べないといけないので新陳代謝が激しく、酷い場合には骨密度がスカスカになるそうです。

龍驤ちゃんのおっぱいがあんなに小さいのも何度か出産した影響があるとかないとか……

 

「明日はもっとお肉食べないと…ああ、困ってしまうわ」

 

分かりました、食費増加の予算を申請しておきますね。

 

「ありがとうございます。私、元気な赤ちゃんを産みますね」

 

 

 

さて、重巡が妊娠した場合は身重艦と呼ばれるようになります。

今回は羽黒さんが妊娠したので妙高型姉妹全員でバックアップするようです。

妙高さんは出産経験者なので頼もしいのですが……

 

「わ、私なんかがちゃんと赤ちゃんを産めるんでしょうか…?」

 

羽黒さんは空になった三式妊娠弾を心細そうに抱きしめています。

もう使用済みなのですが、足柄さんが三式妊娠弾に手を出そうとしたときは姉妹で大喧嘩になったそうです。

 

「困りましたね、妹が不安なのは分かるんですが上手く不安感を払拭出来なくて…」

 

ふうと妙高さんはため息をつきます。

子育ては妊娠の段階でも皆で協力してやるものです、出来たらみんなに相談してみてください。

 

「はい、何かありましたら、力をお借りしたいと思います……」

 

以上、すっかり人妻のような雰囲気が漂う妙高さんからでした。

 

 

 

では最後に駆逐艦のレーベさんとマックスさんにインタビューしてみましょう。

2人ともこれが最初の妊娠だそうですが今のお気持ちをどうぞ。

 

「は、はい、なんだか不思議な気分です。お腹の中に新しい命が宿ってるなんて…ああ、マタニティドレス買っておかないと、裾がめくれあがっちゃう……」

「ドイツの妊娠技術は世界一です、日本の艦娘の皆さんが妊娠したのも我が国が誇る技術があってこそです」

 

はい、マックスさん、その通りですね。

今回の艦娘妊娠の新技術はドイツからの協力があってこそです。

そういえばマックスさんは新開発された技術試験に、真っ先に自ら志願したそうですね。

 

「はい、こんな名誉なことは他の艦娘に任せられませんから」

レーベさんにも?

「はい、レーベにもです」

 

新技術で皆よりも早く妊娠したマックスさんはお腹が皆よりも膨らんでいます。

マックスさんはいつものワンピースを着ていますが、膨らんだお腹に沿って服がずり上がっているので下着が丸見えです。

 

「あ、どこを撮ってるんですか! もう!」

 

失敬。

マックスさんはそろそろマタニティドレスを着てもいいのではないのでしょうか?

 

「何言ってるの、膨らんだお腹がはっきり分かるからいつものワンピースを着たままにしておくれって言ったのは、あなたじゃない!」

 

えー、ではこれで■■鎮守府からの妊娠艦娘レポートを終わりたいと思います、レポーターは■■提督でした。

 

「ちょっと! 話はまだ終わってないわよ!」

 

 

 

(了)

 

 

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