《side:椛》下克上ちゃれんじ
椛は常々下克上を狙っている。
…そう、下克上だ。
常々と言うことは即ち彼女には上しか存在しない。
流石の彼女も最近は少し学習したようで、取りあえず狙うのは新入りか弱そうなのと定めたようだ。
まあ、定めただけで大抵その事を忘れ、永琳辺りに突撃して研究室から大音量の叫び声が聞こえてくるのだが、いつものことなので誰も気にしない。
兎に角彼女が悟ったのは、最近よく分からん二人組が増えたと言うことだ。…なんかもう一人居る気がするがそっちはよく分からない。
何時もながら新参にマウント取られるのだけは避けたい彼女は、ご主人様に貰ったアレが生える薬を呑み込むと二人の部屋に突撃していった。
ぱんっ❤ぱんっ❤ぱんっ❤ぱんっ❤
「どうだっ!❤このっ!❤雌犬めっ!❤そこの貧弱な雄ではっ!❤満足できないようにっ!❤してやるからなっ!❤」
「あぁ、屠自古…屠自古…」
「太子様…申し訳…ありません…」
屠自古と神子の部屋で、何と椛は即負けアヘ堕ちすることなく、屠自古のたっぷりとした肉付きの尻に向かって腰を振っていた。
それを神子は止めるでも無く生やしたアレから情け無く汁を撒き散らし、屠自古は顔を伏せ謝り続ける。
今世紀中に見ることは無いだろうと紅魔館の誰もが思っていた、椛が誰かに勝つ光景がそこにあった。
というのも事情がある。突如襲いかかってきた椛に対し、二人は
『おお、君が椛か。話は良く聞くぞ』
『何だ、構って欲しいのか?ほれ頭を撫でてやろう』
等と言って頭や腹を撫で繰り回し、椛も暫くは『わふん❤』と嬉しそうに腹を見せて床に転がっていたが、やがて(何しに来たんだっけ…)と過去の自分に疑問を持つことに奇跡的に成功し、服を脱ぎ捨てて手近な屠自古の下腹部を曝け出した。
『先ずはお前から…』
そこで、気を抜いていたので下半身が例の大根状態であった彼女の姿を目にした椛はどうすれば良いのか分からず応答を停止し、固まった椛を見た屠自古は神子に見えないようニヤリと笑った。
『あぁ、申し訳ありません太子様…下賤な敵兵の慰み者として使われる私をどうかお許し下さい…』
『…だ!無事で済むと思うな!』
迫真の演技と共にしゅるんっと大根が人の足へと変化し、それを見た椛が再稼働し始める。
股を隠す心許ない布を引き千切られながら涙ながらに神子へと謝罪する屠自古。
ホントにそう思ってるなら大根のままにしとけば良いのに。
しかし屠自古には、そうする理由があった。
それは
『あぁ屠自古…またお前が穢されていく…』
神子が先日の所業のせいで鬱勃起でしか勃たなくなってしまったからだ。
妻が獣のように組み敷かれ、着々と交尾の体勢を整えられていく様子に、雄としての敗北感と雌としての屈服感を刺激された神子は、ちゃちゃっと仙術で性転換した。なお性転換とは言えど見た目はそのままである。
ひらたく言えば屠自古が、夫の勃起剤の代わりとして椛を使うこととしたのだ。
そんな事情を露とも知らず、椛は初の勝利の予感にうち震え、モノを屠自古の秘裂にあてがった。
そして前戯も何も無く一気に突っ込み、発情期の犬よろしくかくかくと腰を振っていたのが上記の真相である。
因みに屠自古の感想としては
(腰振るの下手だし小せぇしあんま気持ち良くねぇな…このまま終わりそうならこっちからやるか…)
らしい。
つまりここからが椛にとってのいつものパターンなのだが、まだ彼女は勝ちを確信している。
ぱんっ❤ぱんっ❤ぱんっ❤ぱんっ❤ぱんっ❤
「へ、へうぅ…っ❤この穴、気持ちい…❤もう、でちゃ…❤」
しかしそんな椛の猛攻(効果なし)は長くは続かなかった。そも生え立ての敏感クソ雑魚ちんぽでは、屠自古の長年使い込まれた上に最近男に目覚めさせられた魔膣を打倒するなど土台無理な話であったのだ。
腰を振るごとに亀頭にびりびりと刺激が走り、どんどんゆっくりになっていく椛の腰。
そして遂に最奥まで突き込んだ所で止まってしまった。
(ちっ、使えねえな…。大体奥まで突っ込んだのに出さねぇのかよ…)
屠自古は豪族として生きる中で培った百面相を駆使し、出来るだけ絶望的な表情で涙を流していたが、その実心の中では舌打ちをかましていた。
椛は耐えるようにぷるぷる震え、何かをぼそぼそと呟いていた。
「………め………だ」
(なんか言ってる…?)
耳を澄ます屠自古。すると本当に小声だがその内容は聞き取れた。
「…だめぇ❤出ちゃうよぉ…❤でもまだこの人イかせてないぃ…❤こんなんじゃ堕とせないよぉ…❤でももーむりぃ…❤こし、うごかしたら出ちゃうぅ…❤なんで突っ込んだまま止まっちゃったのぉ…❤動けないよぉ…❤だれか助けてぇ…❤」
(……なんか、ちょっと……)
可愛いなコイツ。
そう思った屠自古は、一瞬だけきゅっ❤と搾るような動きをした。
「うあー!?❤」
それを直に受けた椛は、屠自古のみっちりと肉の詰まった尻肉をもちっ❤と掴み、驚いたように目を見開いて叫んだ。
亀頭がパンパンに膨れあがり、耐えるために力を込めたのかその立派な尻尾がくるっと丸まり、足の間を通って屠自古の下腹部を擽った。
(あ、尻尾ふわふわして気持ちいい……ってしまった!)
神子の好きなシチュエーションは、恐らく強い雄に組み伏せられた妻が使い捨てのオナホよろしくバコバコハメ倒される所だと思っていた屠自古は心中で失態を悟った。
夫が萎えてやしないかと恐る恐るチラ見した屠自古は、しかしギンギンにいきり勃たせた神子のソレを見た。
「あぁ、そんなにも気持ち良いのか…お前はあの男に躾けられて変わってしまったのだな…あの鬼のような一物で膣内をほじりつくされ、そして託卵までされ…あの頃のお前はもう居ないのだな…」
(………良し!)
何が良しか。
しかしどうやらストライクの範疇だったらしい。
目の前で行われている行為がビデオレターにでも見えているのか、別に椛を押しのけるわけでも無く一人寂しく扱き続ける夫の姿を見て、屠自古は心中でガッツポーズを決めた。
夫が夫なら妻も妻だったようだ。
ぷりゅ❤
(ん?)
すっかりこの瞬間忘れられていた椛の一物の先端から暖かい何かが迸る。
ぴゅっ❤ぴゅるるるっ❤ぴゅっ❤
(…………あぁ、出たのか)
ここ数年間締まった子宮口さえ貫くような男の射精をしこたま受け続け、すっかりソレが基準になっていた屠自古は、数秒かけて情け無い何かが射精であることに気が付いた。
(どうすっかな……)
如何せん気付くのに時間がかかったせいで堕ちた振りも出来ない。仕方なく屠自古は顔をベッドに伏せ、シクシクと泣く振りをした。
「また…不義の子を……この世に作り出してしまったことを、お許し、ください…」
鍛えられた屠自古の胎はこんな残りカスみたいな貧弱な精子では孕まないが、一応パフォーマンスは大事である。
ぐすぐすと鼻を鳴らし呟いてみせれば
「屠自古……うっ」
ぴゅる、とこちらも情け無い射精(屠自古基準)が放たれ、シーツを汚していった。
(……弱…)
呆然とその迸りを眺めていた屠自古。
これはつまり余程手を打たないと夫の精ですら孕まないと言うことになってしまうので、それはそれで問題であった。
(これは後で使えるかも)
ただそれすらも使いようであると考えてしまうのは厳しい時代を生き抜いた人間だからか。頭の中の寝取られプランに面白そうなプレイをいくつか追加し、膣を少し本気で動かして椛の残り汁を搾り取った。
「……っ!❤……!!❤……っ❤………」
その片手間レベルの数秒の本気で椛は両手では足りないほど絶頂し、そのせいでいつも通り頭が無事壊れたが、そんな事を気にする者は誰もいない。
屠自古が陰唇を開いてみせると椛の命を賭けた精液がだらりと零れ、神子が泣きながら再び陰茎を擦り上げた。
こうして椛の奇襲は結果失敗に終わり、夫婦の仲はよりいっそう深まった。
《side:椛》もっと!下克上ちゃれんじ
「……???」
椛は両手いっぱいにお菓子を持たされ、廊下に佇んでいた。
目を覚ますとなぜか例の新入りの二人に撫でさすられ、妙に優しい二人に菓子を山ほど渡されて部屋から出て来たのだ。
さっきまで何かをしていたような気がするが、それもさっぱり思い出せない。
釈然としない気分で部屋に戻ると、椛はもそもそとお菓子を食べ始めた。
(!!!)
そして唐突に思い出した。
そうだ、私はあの尻穴狂いの雌河童に、この館でのヒエラルキーというものを叩き込むために外に出たのだった。
そうと分かればこうしてはいられない。
椛はベッド脇に置いてあるご主人様の陰茎を模した張り型を手に取ると、部屋を勢い良く飛び出した。
『ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!❤❤❤』
そして数分後、椛は地獄に叩き込まれていた。
にとりが男の要請で作っていた「紫ちゃんは雌豚だと分からせよう装置くん」なる、雑な名前をした悪魔の機械の被験体として使われていたのだ。
というのも
『雌河童!貴様に立場というものを教えてやる!』
『あ、椛。そこケーブルにシールドされてないから危な…』
『ぴ』
『あ』
と、突入後1秒でいつも通り昏倒した椛を見て処分に困ったにとりが、まあ別に良いかと制作中の機械に突っ込んだのだ。このまあ別に良いかには、多分裏切られて尻穴狂いにされた復讐とかは、多分含まれていないと思う。多分。含まれていないと良いなあ。
さて作成中のこの装置であるが、これが実に効率的に人の精神を壊せる。
構造はファラリスの牡牛とかその辺に近いのだが、丁度スペースが人の形になっており、四つん這いで中に入るとその時点で身動きが取れなくなる。
しかも壁面には柔らかな素材でひだひだが鬼のように敷き詰められており、そこからは例の劇薬が分泌されるようになっている。
そして口には金属の筒が突っ込まれ、そこを通してのみ呼吸が出来るようになっている。ちなみに共鳴しやすく作られているので外にはちゃんと(発情期の)牛のような音として届けられる。
極めつけとばかりに股間にはそれぞれの穴に向けて二本のエグい形をした張り型がセットされ、特定の動作をすると突き込まれる。現在は右手を握りしめると膣に向けて、左手を握りしめると尻穴に向けて雌殺しが叩き込まれるようになっている。
この装置の何が最悪かと言えば、例の劇薬で全身性感帯になったところで内部のひだひだが全身を愛撫し、しかも体が動かせない上に口に金属が突っ込まれ、当然何も見えず何も聞こえず粘性の液体が顔含め全身を流れ落ち鼻さえ塞がれているというストレスの極地のような状況で、手に力を込めれば中の人のことなど何にも考えていないような張り型が劇薬を噴出しながら胎内を抉ると言うことだ。つまり全部である。
そんな装置にブチ込まれた椛も当然無事で済むわけが無く、頭の中で何かがぷちぷちと音を立てるのを聞きながら絶叫をあげていた。
『ほ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!❤❤❤』
びりびりびり
現状の暫定デザインである八雲紫本人(全裸)の外観をした像の口から飛び出した金属の筒が、余りのエネルギーに震えるほどの絶叫が鳴り響く。今内部では椛が着実に壊されているというのに、にとりは嬉しそうであった。
「うんうん。ちゃんと思い通りに動いてるみたいだね。良かった良かった」
『い゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!❤❤❤❤』
「…うん?イク、かな?死ぬ、かな?まぁどっちでも良いけどね!」
『お゛あ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!❤❤』
「壊れ?お前?ちゃんと言わないと分かんないよ椛」
喉近くまで金属の筒が突っ込まれているので母音を発音するだけでも相当に難しいのだが、そんな事は気にせずにとりは装置が上手く出来たことに嬉しそうであった。
その時
ういいぃぃぃぃ…ん
と、モーター音を立てて像の尻の方に設置された張り型が動き出した。どうやら椛が耐えきれず左手を握ってしまったようだ。
尻穴用のそれは直線に長く太く、そしてらせん状に溝と凹凸が付いていた。像の尻穴に設置された車輪と溝により張り型は回転しながら進み、中の人物の肛門を掘削しながら胎内で暴れ散らすように設計されている。
「うわ…我ながらちょっと引くわ…」
ぐりんぐりん❤と回転し、暴れながら像に消えていく張り型を見て、にとりの子宮と尻穴がじくじくとうずき始めたが、今は観察の時である。
そして先端が椛の肛門に到達した辺りでその回転が鈍くなった。
「お?」
『ん゛ん゛!!!!❤❤』
「もしかして耐えてる?凄いなぁ」
どうやら椛が括約筋に力を込め、どうにか異物の侵入を阻んでいるらしい。中々の根性である。
何時まで耐えられるかと見守っていると、かちりと言う音が鳴り響き
ばぢゅんっ!!!!❤❤
「あ」
もう一つの張り型が像の内部に消えた。
『も゛゛゛゛゛』
管が残像が見えるくらい震えるほどの大音響で意味の無い言葉が飛び出す。どうやら右手も握ってしまったようだ。
膣用の張り型は勢い良く突き込むように設定していたので、耐える間もなく初動で全部入ってしまったらしい。しかも張り型に接続されているチューブが勢い良く暴れているところを見るに、とんでもない勢いで膣内に劇薬が放出されている。
突っ込まれた衝撃で右手を開いたのか、ぬらぬらと紫色にテカるその張り型が少しずつその姿を現した。
根元から既にぶつぶつや凹凸が所狭しと並び立ち、引き抜かれるごとにその太さは増していく。そして一センチはありそうな段差を経て、ぶぶぶぶぶ…❤と劇薬を飛び散らせながら震動する、拳のような大きさの亀頭部分が現れた。
その代わりとでも言うかのように強く握られたらしい左手によってごんぶとの張り型は暴れ狂い、回転しながら椛をほじりだす。
これは終わったかな。
膣のが引き抜かれ尻穴のが突っ込まれる具合に合わせ、微かに震動しだした像を見ながら、五月蠅いのは勘弁だとにとりは出口に向かって歩き出した。
「あぁ椛。お土産は貰っとくよ。ありがとね」
そして途中で椛が持っていた張り型を手にし、口に含んで濡らしながら部屋を出て
「1時間後に迎えに来るから…それまで反省するんだよ?」
振り返り、にやっと微笑んで扉を閉めた。
『…………………』
「ごめん椛!忘れてた!」
三日後。
殊の外張り型が気持ち良く、まだ一度も使ったことの無い処女穴からごぷごぷ❤と真っ白な泡を吹きだして尻をほじりつくしていたにとりだったが、気付いたときには三日経っていた。
やべ、と急いで開発室に来てみれば、像は狂ったように張り型を突っ込み、しかしそこには静寂が広がっていた。
「椛~?生きて…うわ」
うわ
装置を開けて中から椛を引っ張り出したにとりだったが、第一声はそれだった。そしてそれ以上に的確に椛の状態を表す言葉も無いだろう。
「直るかなこれ…」
懸命なにとりの救護によって椛は一応一命は取り留めたが、それ以降何かの像を見ると即座に気絶するようになってしまった。
《side:スカーレット姉妹》下克上防止ちゃれんじ
「聞け我が妹よ」
紅魔館レミリア私室。
そこでは二人の少女が机を挟んで向かい合っていた。
珍しくレミリアはカリスマモードに入ったようで、心なしか顔も劇画調である。
「何?」
そしてフランはと言えば、どことなく上の空といった感じであった。
「私は悪魔の王としてここにいる」
「ふぅん?」
「そして我等が従者たる咲夜。奴は何と呼ばれるか知っているな?」
「…悪魔の狗?」
「そうだ。狗だ。我等が為に使われる走狗のはずだ」
「へぇ」
「つまりアレは我等が手足として使われる物であり、逆であってはならないのだ」
「ほー」
「ところがどうだ?ここのところを見れば奴は発情した獣の如く盛り倒し、あまつさえ…」
そこまで言いかけ、決まり悪そうにもぞもぞと足を擦り合わせたレミリア。
しかしあくまでフランは上の空であった。
「んで?」
「咲夜に我等の威光を改めて示しなおすべきだと思わんか?」
「うーん…」
「どうした我が妹よ。何を臆することがある」
「それは良いかもしれないけど…」
それを聞いてレミリアは勢い込み、紅茶を一息に飲み干した。
「だろう?あの駄犬に然るべき調教を…」
そこでレミリアの死角からティーポッドがぬっと現れ、彼女の空になったカップに追加を注ぎ足した。
レミリアが動きを止め、その顔から血の気がさっと引く。
「じゃあ一人で頑張ってね」
レミリアが完全に硬直していると、その肩にぽん、と手が乗せられる。
ゆっくりと振り返ればそこには奴が居た。
「咲夜…」
フランにはレミリアの後ろに突如現れた咲夜がずっと見えていたのだ。それゆえ気が気でならず、ずっと上の空であったが、これで目出度く姉がロックオンされたと言うことでホッとした顔を浮かべ席を立った。
「これは私の不徳が致すところで…誠に申し訳ございませんが、再教育の程を宜しく御願い致したく…」
「…へへ…」
後ろから姉の諦念の声が聞こえてきたが、それに振り返ってはいけない。彼女は犠牲となったのだ。
姉の犠牲を無駄にはせず、明日を強く生きていこうと扉に手をかけ…
がちっ!
「 」
そしてその扉が開かないことに気が付いた。
《side:スカーレット姉妹》咲夜の秘密
紅魔館フラン私室。
そこには二人の少女が机を挟んで向かい合っていた。
「そう言えばおねーさま」
「ん?」
「咲夜を眷属にするみたいなこと言ってなかった?」
「死にたいのか?」
「…」
「私はまだ死にたくないぞ」
咲夜は今の所人間だ。誰がなんと言おうと人間なのだ。
しかし人間の体力ですら吸血鬼二人を相手にし、それでもなお瀕死まで体力を股間から吸い取っていく怪物である。
妖怪吸血鬼殺しとでも言えそうな化けものっぷりに、フランも押し黙るしか無かった。
「でも…このままだと咲夜もあと60年位しか生きられないんでしょ?」
「…」
一瞬それでもいいかと思ってしまったが、確かにあれほどの人材を手放すのは惜しいのは確かである。
しかしアレを吸血鬼にしてしまえば、間違いなく私達姉妹は主人とは名ばかりのウォーターサーバーもとい性奴隷確定だ。
そもそも本当に吸血鬼になるのか?
まかり間違って吸精鬼とかになったらいよいよお終いである。
「それに、吸血鬼同士で血吸うとマズいじゃん?吸血鬼にすればあっちも吸われなくて済むかも…」
「今すぐやるぞ!!!!!」
「落ち着いておねーさま」
突然立ち上がったレミリアを何とか押しとどめる。
落ち着いたところでフランは話を進めることとした。
「本人に聞いてみよっか」
フランが指をぱちりと鳴らすと瞬時に咲夜が現れた。
「お呼びで」
「うん。咲夜、吸血鬼になりたい?」
「…それは…」
唐突な問いに戸惑う咲夜。
確かに主人達と同じ種族になれるのは嬉しいが、しかし…
「どうした?何を躊躇うことがある。我等と同じ時を過ごせるのだぞ?」
レミリアが興奮を隠しきれない様子で捲し立てる。
どうしても咲夜を吸血鬼にしたいようだった。
そんなに辛いか。
「お嬢様方と同じというのは畏れ多く…」
「何を言うか。我等が認めているのだぞ!」
そんなに辛いか。
なんとか認めさせようと躍起になるレミリアに、咲夜の口からとんでもない発言が飛び出した。
「なにより現状ある妖力が変に混ざり合わないかと…」
「…?」
「…?」
二人して首を傾げる姉妹。
現状ある妖力?でも咲夜は人間のハズじゃ…
「お、おおおお前何処の誰にやられたんだ?言え!今すぐ言え!今からそいつらを枝葉末節の一切に至るまで鏖殺して…」
ようやく意味を理解して慌てふためくレミリアに、しかしフランは別のことに思い至り顔を真っ青にしていた。
「そう言えば…人間が妖力を持った事例があったような…」
「え!?」
かの学問神とて元は人間。それが祟りを引き起こす妖怪となり、それが祀られて神になった。
つまりこの国では人間が妖怪や神にもなることもありうるのだ、と男が言っていた気がする。
「それって…つまり…」
「ええ、お嬢様方によるものかと」
「は?」
妖怪と四六時中交わり、その体液を彼女等の体積と同じかそれ以上に吸い取っている人間が果たして人間のままでいられるだろうか?
つまりはそう言うことだった。
「あ、でも、咲夜…何も変わって…」
「いえ、一点だけ変わっているのですが…」
「え?」
「少々お見苦しいですが」
そう言うと咲夜は口を少しだけ開いた。
その薄く開かれた口から真っ赤な舌がちろっと顔を見せる。そしてそのままぬるぅっと伸び…伸び…伸び…
ぬるう~~~~~~~~~~~~~~っ…
「あ、あ、あ…」
「 」
そのままとんでもないところまで伸び、地面に付く直前で止まった。
フランはその光景に見覚えがあった。っていうか私が前にやった奴じゃん。もしかしてこれ私のせい?しかもあれすごーく気持ちいいらしいよ。おいおい私達死んだわこれ。
舌先が毛糸玉のようにくるっとまるまると、ぶぢゅぶちゅとえげつない音を立てて戻っていく。そして拳より少し小さい程度となった舌の塊をぱくりと飲み込むと、ぐちゃぐちゃと口内でとんでもない音が響き、そして
「あ」
そういって開かれた口には、元通りの可愛らしい舌が居座っていた。
「許して…許して…」
「えへ、えへへ」
しかし最早彼女達にそれは普通の舌などには見えなかった。
それはさながら悪魔の命を貫くロンの槍の如く、はたまたあるいは白樺の杭の如く彼女等を脅かす存在であった。
半狂乱になってけたけた笑い始めたフランに、地面にうずくまってひたすら許しを請うレミリア。
ここに口を開いただけで悪魔を二人打倒した史上初の存在が現れた。
さっきあんだけ言ったけどやっぱり人間じゃなかったね。
「ではお嬢様」
「ゆるして」
「いただきますね」
「たすけて」
そう言うと咲夜はレミリアの黒いショーツ(最近ちょっと背伸びして買った奴)をずるんと引きずり下ろした。
最早レミリアに抗う気力も無く、ただひたすら謝罪を口にする。こうなれば彼女に出来るのは、せめてアレを生やさないようにと頑張ることだけであった。
咲夜はレミリアの腰をがっしりと掴むと、そのぷりんとしたつるつるの筋にちゅっ❤と口を付けた。
「ふらん、たすけ」
持ち上げられたレミリアが、ふるふると震える手でフランへと助けを求め
ずりゅんっ❤❤つぽっ❤❤
「う」
べちゃべちゃべちゃべちゃべちゃべちゃ❤❤
「あ」
ぴぃん、と、カタカタ震えていた手が強張り、その目が大きく見開かれた。
「ひ、ひひっ…」
フランはといえば、姉の胎の中からぬちゃぬちゃ❤と響く水音を聞き、次は私の番だという事への恐怖に別の意味で気が狂いそうになっていた。
「ここ」
「おぎっ!?❤❤」
ぶしゃっ!❤❤
咲夜がもごもごと喋った瞬間舌先がレミリアの弱いところを執拗に責めたて、どうしようも無くレミリアは潮を噴いた。
勢い良く噴き出された潮は、事前に口を開けていた咲夜の口内でびしゃっと反射し、そのまま喉の奥へと消えていった。
「ここ」
「いっ!!❤❤」
ぶしゃっ❤
「ここ」
「んぎいっ!?❤❤」
ぶしっ❤
「ここ」
「あ!❤❤そこ駄目っ!❤❤」
「では念入りに」
「お゛お゛❤❤」
ちょろろろ…❤❤
遂には潮なのか小水なのかよく分からない液体をも漏らし、しかし体液は一滴たりとも外には零れなかった。
そこでついにいじめられまくった体は降参し、ずるっと陰茎が生成された。
「あ」
自分の体に裏切られたことを悟ったレミリアは、体をひっくり返れつつ全てを悟った。
つぽんっ、と舌先を引き抜いた咲夜は、口内で何かもごもごすると口を少しだけ開く。
「やだ」
しかし吸血鬼の動体視力で彼女の口内で筒状にぐるぐると巻かれた舌を見てしまったレミリア。
ただでさえ彼女の口淫はえげつないのに、どうやら今回から進化するらしい。
なんとか咲夜の頭を抑えようとするが、イかされまくってがくがくの体では手を置くに止まってしまった。
「ふらん」
「…」
頼みの綱の妹に目線をやれば、耳を塞いで目を瞑り、震えるだけのフランの姿が。どうやら心を塞いでしまったようだ。折角最近治ったのに。
「え、えへ❤」
もうダメだ。咲夜の整った顔が股間に近寄るだけで体が期待感にガクガク震えだしてしまうようになったレミリアは、全てを諦めて最後に笑った。
つぷ❤
「あ」
ぶぢゅるぢゅろろろろろろろろろろろろ❤❤
「うっ……ひぐっ……えぐっ……」
「ひどいよぉ……ひどいよぉ……」
―……
男が目を覚ますと、その両脇にすっぽりと姉妹が収まっていた。二人とも泣きじゃくり、レミリアに至っては幼児退行している。
唐突な現象に困惑した男だったが、どうせこうなる原因など一つしか無いので静かに二人の頭を撫でた。
体を起こさなかったのは二人のドレスや髪の毛のふわふわ加減が気持ち良かったというのも少しある。恐るべしスカーレットサンド。
「えぐっ……うっく……ぐしゅ……」
「咲夜が……咲夜がぁ……」
しかしとんでもない魔王を目覚めさせてしまったものだ。元はといえばフランがしたことなので、自業自得といえばそうなのだが。
そうとは言えここまで来れば手を打たねばなるまい。このままだと他勢力の陥落とかそう言う問題ではなくなってくる。
―…
ここまで来れば仕方ないか。男はある決心をし、二人が落ち着くまで撫でさすった。
最近忙しいのです。
スカーレット姉妹が咲夜に育てられた自分の娘に滅茶苦茶にされるっていう滅茶苦茶な話書こうとしたけど、これ以上姉妹を怖がらせるのは流石に可哀想かなと思ったのでやめました(良心)
代わりに紫ちゃんには酷い目にあってもらいます(鬼畜生)