「ねぇこよみん、世界の終わりを創造して見ようか、例えば夏休みぐらいのタイムスリップした時とか」
バイオハザードと聞いて何を思い浮かべるか?
無論某シューティングゲーム。
ゾンビはウィルスで大量発生するらしい。
ヴィクター・フランケンシュタイン、ロバート・E・コーニッシュ、ハーバート・ウェスト、そんなマッドサイエンティスト達の死体蘇生の励み、そんな死体蘇生の起源は、なんと医者である、アスクレーピオス、ただし冥界の王ハーデースは、自らの領域から死者が取り戻されていくのを“世界の秩序(生老病死)を乱すもの”とゼウスに強く抗議した。ゼウスも、人間が治療の術を獲得して互いに助け合いをすることをよしとしなかったためこれを聞き入れ、雷霆をもってアスクレーピオスを撃ち殺した。だが、アスクレーピオスは功績を認められ、死後天に上げられてへびつかい座となり、神の一員に加わえられることとなった。
「その場合、秩序より守るべき者がある、それは愛だ、やはり神に人間は分からない」
うつくし姫の童話のその後の話、その国は死者の楽園となった、もといゾンビのキングダムである。ガンマレイならエンパイア・ジ・アンデッドだし伊藤計劃なら屍者の帝国だろう。
彼はドゥームズディ・カルト信者だった、しかし、鬱積やら暗い動機ではなくポジティブである。
死んだ妻との再会。
キリスト教では最後の審判の時にのみ死者が甦る事を許す、そのために遺体を護るために土葬にする、中世ヨーロッパで火葬が最大の罰の理由はここにある、よくジャンヌ・ダルクはあんな目に会って人々を許せた者だと感服する。
だから世界をさっさと終わらせば妻にさっさと会える、簡単には言えば彼の犯行動機は簡単である。
しかし東洋には輪廻転生だの、どこから漏れたのか死者蘇生を完全に出来る反魂の術があるらしい、が、鋼の錬金術師のようにそんな等価交換は釣り合わない、ミハイル・ロア・バルダムヨォンという月姫の吸血鬼は転生が自在に出来るが魂は磨耗する、反魂された魂は元のままだろうか、天国、或いは地獄、いや、彼の前で奥さん地獄に行ってそうですね、というのはもはや冒涜に近いモノがある。
「…………人間の尊厳とか命の意味とか何でしょうね、でも僕はあぁいうゾンビを殺す気には成れない、あれは元々人間なんだ、でも、映画であんな風に殺されて、そうだな、やはりゾンビだから罪悪感が薄くなるのかな?人間を殺すより人間の形をした者を殺せば罪悪感は軽くなるのかな?」
「そういう時は産み出した者を一番罪深いと思いなさい、それがグリーヴグレイヴ・グッドルーキーの良い部分でもある」