※この作品はR-18です。

婬堕絶叫ノイズギア   作:長之助

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歌姫は堕ちる

今、音女はマリアの前にいた。そのマリアは、音女の姿を認識出来ないように。

そして、耳も聞こえないようにヘッドホンを付けられている。追加として、そのヘッドホンからはとあるものが流されていた。

 

「いや、いやぁ……聞かせないで…!こんな、こんなのぉ……!」

 

「……」

 

音女はその光景をじっと眺めているだけだった。歌を歌い、そして踊る歌姫のマリアが嫌う音。

否、流されているのは声である。そして、流されている声は彼女が最も愛するであろう調と切歌の声だった。ならば、何故マリアはそれを拒もうとするのか。

答えは簡単である、彼女達から聞きたくない声が、音が響いてきているからである。

 

『ほら、もっと鳴いて。』

 

『ひ、ぐぅ!?』

 

何かが弾けるような音が聞こえてくる。当然、音しか聞こえてきていないが、聡明なマリアにはすぐわかった。調が切歌を叩いている音である。どこを叩いているかはわからない。だが、叩かれた切歌の声は痛がるようなもののそれではなかった。

マリアは、その光景が目に浮かんでいた。どこかまでは分からないが、切歌を叩く調。そして、このヘッドホンと目隠しをつけた張本人である音女の趣向から考えて……少なくとも、叩かれている切歌に酷い格好をさせているのは目に見えていた。

 

「こんな、こんなことをして何が目的なの!!」

 

「………」

 

聞こえているが、音女は答えない。というか、答えるつもりもなければ、答えたところでマリアに聞こえるようにはしていない。

マリアは、頭を振ってなんとかヘッドホンを外そうとするが、耳あてのような形をしているものではなく、頭を挟んで耳に装着して聞くタイプなので、取れやしない。それ以上に、首を全然触れないようにしているのだが。

 

「もう、もうやめて!この子達にこんな、こんな!!」

 

どれだけ説得しようが、音女には響かないし答えない。彼女にとっては目の前のマリアは、今は堕としにかかっている状況なのだ。一々口を聞いていられない。

一つだけあるにはあるが、それを呟いたところでどうしようもないと判断していた。

だが、敢えて。その1つを呟くのだとすれば━━━

 

「泣き虫マリア。」

 

「やめ、いやぁ……!」

 

「……ほら、やっぱり聞こえない。」

 

マリアは、目隠しの下から涙を溢れさせていた。最初こそ泣きはしなかったが、ひたすらループさせながら聴かせ続けているうちに、心が弱ってきたよで、泣き始めていた。

 

「……余裕がなくて言ってるのか、それとも理性はまだあるのか。」

 

音女には、まだその判断を下せない。ただ、なにか強烈なトラウマを与えるには十分な手だと考えている。

調は、切歌との蜜月を流しながらの過酷な調教による体力の消耗の後、ひたすら甘えさせた。

切歌は、調を守るため……と言うのが捻れに捩れて、『自分は調に守られている』と勘違いするようになった。

クリスは、調と似たようなものだったが……叩いてきた相手が、自分と同じ位置、または格下になったことによる精神安定剤がある分、楽になっている。

 

「……貴方は、もう折れてる?それとも……その右手は、まだ掲げられる?」

 

「いや、いやぁ!!」

 

「……そろそろ、飴をあげる頃かな。」

 

物理的な飴ではなく、所謂心の甘え。心に負担をかけさせるばかりでは、そのうち閉ざしてしまう。

人に見られることが仕事のアイドルが、心を壊す……ある意味、それはそれでシャレが利いているようにも思えるために、少しだけ音女は悩んでしまった。

 

「はい、一旦御開帳っと……」

 

「はぁ、はぁ……やめて、くれる、の……?」

 

マリアの反応を見て、音女は『もう少しだろう』と判断する。開口一番に、希望が見えたかのようなセリフ。

だが、音女の『もう少し』は『堕ちるまでもう少し』の意味ではない。

 

「後ちょっとね。」

 

『もう少し聞かせても問題ないだろう』という判断の『もう少し』である。

音女は、再びマリアにヘッドホンを被せて声を流し始める。

 

「ひっ!?いや、お願い止めて!やめて、やめて!!」

 

涙を流して懇願を口に出しても、音女は無視し続ける。『まだ大丈夫』だと考えて。

 

「お願いなんでもするから!あなたの言うことなんでも聞くから!!」

 

『まだ問題ない』と考える。まだ余裕がある時出る言葉だ。そう考えてただ音女は無視し続けていく。

 

「お願い、お願いよぉ……」

 

段々と弱々しくなってくる。音女はこの辺りでようやく『取るか』『取らないか』の二択を考え始めていく。

 

「……」

 

「う、うぅ……聞かせないで……もう止めて……」

 

「……もう、いいかな。」

 

ヘッドホンを外してから、音女は考える。予想として、恐らくマリアの心には大きな傷がこれで残っただろうと。

呼びかけても反応はするだろうが、一度静かな空間になれば頭の中にさっきの声が無意識で再生されるに違いないと、音女は予想する。

静かになったら、自分の嫌なことを思い出してしまうだろうからだ。

 

「……そんなに、聞きたくも、ない?思い出したくも……ない?」

 

「お願い……お願い……もう止めて…あの子達に、ひどい事も……」

 

「……まだあの二人のこと考えられるの…?精神力はピカイチというか…」

 

多少呆れながら、音女はマリアの顔を無理やり自分に向かせる。涙やらなんやらでぐちゃぐちゃになってしまっているが、そこら辺は我慢して無理矢理意識を持ってこさせる。

 

「あ、あの音を……また、聞かされたく、ない?」

 

「されたくない!聞きたくない!!」

 

「だ、だったら……考えられなくなるくらいになれば……いい、よね。」

 

「もう私に光景を思い出させないで……!」

 

その答えに音女は満足したのか、マリアの顔から離れてジーンノイズのコアを複数個投げる。

そして、そこから生まれたジーンノイズから出てきた触手が、マリアの秘所を弄り始める。

既に、幾度となくマリアの秘所を弄っているジーンノイズなので、どこが弱いかなどを把握しきっているのだ。

 

「ふぁ……ひ、ぁ…!」

 

「……どことなく、嬉しそう。」

 

「ぁ、ひぁ……んん…!」

 

音女の言う通り、マリアはいじられて嬉しそうな表情を見せていた。何故ならば、この快感によって彼女は全てを忘れることが出来るからだ。ある意味、一種の快楽中毒とも言えるだろう。

 

「もっと、もっと気持ちいいの……!」

 

マリアは、恍惚とした顔で快楽を受け入れていく。その間だけでも、全てのことから逃げられるから。辛いこと全てを忘れて、気持ちいいことだけを受け入れていけるから。

 

「……やっぱり、ピンクは淫乱。」

 

「あっ、あっ……奥の、奥までぇ……!」

 

アナルにも、秘所にも。ジーンノイズの、決して細いとは言えない触手がマリアの中に入り込んでいく。

だが、マリアの体はそれをいとも簡単に受け入れ始める。それだけ、犯されていた期間が長かったのだ。それを受け入れられるようになるほどに……マリアの体は開発されきってしまっていた。

 

「き、たぁ……!もっほ、はげひくしてぇ……!」

 

胸と髪を揺らしながら、マリアは愛液を流していく。自ら腰を振り、まるで娼婦のように腰を振っていく。

もし顔を隠してしまえば、これが国民的アイドルだと誰が信じてくれようか。

 

「……」

 

「あっ、撮って…私のこの姿……撮ってぇ…!」

 

音女か、はたまた頭の中にいる誰かなのか。マリアは媚びた声を上げながら、積極的に犯されている姿を見せつけていた。

ここまで来るのにかなり時間がかかってしまったが、マリアもこれで堕ちた、と言えるだろう。あくまでもフリでなければ、だが。

 

「……あー、けどこの方法だとここから連れ出すの難しいかな…」

 

内心、トラウマの付け方を間違えたかもしれないと考えた音女。だが、もし無理そうなら連れ出さなければいいだけの話なのだ。

1番年上であるはずのマリアが、ここまで退行してしまっているのも、ある意味で面白いかもしれない。他のメンツに見せるのが楽しみでもある。

 

「男勝りのクリスちゃんが、ビビりになって…マリアが退行、調ちゃんは私以外にはものすごく冷たく当たるし、切歌ちゃんは偏屈な愛になってる……あ、未来ちゃんのこと忘れてた。

彼女からボロクソに扱われるのが一番嫌だろうなぁ……」

 

現在、苗床として活動している未来。今彼女が一体どうなっているか……見ものである。

 

「あ、そういえばそろそろアダムが来る頃だ……一応、ティキは触ってないとはいえ……あー、サンジェルマン達取られちゃうなぁ……ま、1人くらいならいっか。

全員取られたら……まぁちょっとやりたいこと減るだけだし。結局苗床か私の奴隷だしね……」

 

ブツブツと呟きながら、音女は歩いていく。未来のこともそうだが、アダムのことも忘れてはならないことである。

しかし、苗床は大いに越したことはないというのもあるため、安易に手放すのはどうにも心残りがある。はっきり言えば、彼女たち3人でもっと遊んでみたかったのだ。

 

「……ま、いっか。ほんとに。」

 

あっけらかんと、音女はすぐさま別のことに気を回し始める。別に、諦めたという訳では無いが……彼女にとってはそこまで執着があるものでは無いのだ。

 

「あとはあの二人とマリアを引き合わせてみて……駄目そうだったら、マリアはしばらく隔離かな……」

 

音女以外の人物には冷たく当たるようになった調と、イカれてしまった切歌。この2人の奴隷として、マリアをあてがう。

クリスは余っているが、翼を奴隷にさせるべきか未来を奴隷にさせるべきか。はたまた両方か。

そんなことも考えながら、音女は次の目的……未来の部屋に向かって歩き始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う……ここ、は…?」

 

目を覚ます響。その体には、シンフォギアも私服も……いずれかは纏っているはずであろうものが、彼女の体には存在していなかった。

つまり、生まれたままの姿……全裸である。

 

「っ……こんな、こんな格好……未来までされてて…」

 

自分が一瞬だけ認識した、親友の姿。しかし、その親友の姿は自分よりも悲惨なものだった。

腹はアンバランスに膨れ上がり、目に光はなく……秘所からは愛液がボタボタと垂れていた。そんな、そんな人には見られたくないような格好に彼女はされてしまっていたのだ。

 

「手も…足も動かせない……ギアも、無い。」

 

響は周りを見渡す。しかし、見渡せるほど明るくなく…またそもそも自分の体すらも認識するのが難しいほどに、目覚めた部屋は暗くなっていた。

だが、直に伝わる床の感触などで全裸であることだけは理解出来ていた。

 

「……クリスちゃん、マリアさん、調ちゃん、切歌ちゃん……翼さん………未来、みんな…大丈夫だよね……?」

 

心配でつい漏らしてしまう不安。しかし、口に出しでもしなければ…かたちあるものを吐き出してないとおかしくなりそうだったのだ。

 

「……私が、今の私がどれだけできるのかはわからないけど…みんなで一緒に、また平和に……」

 

切に願う響。だが、その願いはそもそも叶うどころか届くことすらありえない。

しかし、希望はまだある…まだあると、響は強く祈る。その祈りが、後に強く折られることにも気づかないまま……意識を休ませるために眠りにつくのであった。




捕捉
・マリア・カデンツァヴナ・イブ
切歌を調教している調のボイスを延々と聞かせたていた程度であっけなく陥落。トラウマになった
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