「くっ……私を辱める気か。」
「お、女の子がそんな言葉してちゃ……駄目、だよ。」
また別の部屋に、音女はいた。今度の相手は風鳴翼…マリアの次に、装者達の中で年齢が高い少女である。
彼女もまた、マリアと同じようにアイドルであり、マリアよりも前からアイドルとして売れていた少女でもある。
しかし、かつてはユニットとして活動していたが、とある事件により相方の天羽奏を失い、ソロデビューとなった。
「この身は既に剣……いくら辱めようとも、通じないぞ。」
「う、うん…知ってる。
「なんだと?」
「あ、貴方が本当に剣になったというのなら……な、何かを楽しむ、という感情そのものがないはず、だから……」
「何が言いたい。」
「……その刃、刃こぼれしてないといいね……」
大きく口角を上げて、音女はニヤける。彼女の体をまるで舐め回すかのように、音女はねっとりと視線を動かしていく。頭の先から、つま先までもじっくりと。
「わ、私は知ってる…よ。貴方は、寂しんぼで…甘えんぼで…純情な、子。だ、だから強い言葉で我が身を隠す……」
「……」
「ふふ…だから、まずは…貴方をさ、鞘から出して…上げ、る。」
既に全裸となっている翼の胸に、指を添わせる音女。それが少しくすぐったいのか、翼は顔を歪める。
「…抜き身の刃は、思っているよりも鋭いことを覚えておくがいい。」
「人は、刃になれない……だ、だから出てくる刃は…何も、切れない。」
翼の胸にうっすらとある乳房を撫でる。輪郭を描くように、優しく爪で撫であげる。
くすぐっているのだ。そして、翼の反応を音女は確かめていた。
「く、クリスちゃんや…響ちゃん、切歌ちゃんの3人に、胸のさ、サイズ…負けてる、よね。」
「…そのような些細なもの…気にしたことは……」
「う、嘘…今、目が泳いだ。」
「っ……」
「くふふ……か、可愛いとこある、ね。」
羞恥で音女を睨みつける翼。だが、そんな睨みも何処吹く風…音女はついに両手で翼の胸を撫で上げ始める。
ただただ辱めるためだけの行為、それだけのために翼の胸を撫で上げる。
「……私を辱めて…ん…!な、何が目的、だっ……!」
「こ、心を折ること……かな。も、もう君と響ちゃんだけだか、ら…折れてない、のは……」
「なっ…!?雪音や月読、暁やマリアまでが屈したというのか!?」
驚きで、つい声を荒らげてしまう翼。その翼を嘲笑うかのように音女は、わざとらしく首を傾げる。
「そ、そう言ってるん、だよ?」
「そ、そのような戯言……」
「ど、どうやって堕としたか…こ、事細かに話、て……あげようか?」
「何……?」
驚きついでに、音女は翼が聞き返してそのまま事細やかに話し始める。調を助けるために、自ら人質となった切歌を弄んだこと。
その切歌との情事を、ひたすら鞭打ちと激しい陵辱をしながら聴かせ続けたこと。そしてその後、調を甘やかせつつそれを繰り返したことで辛いことを完全に記憶から消すように誘導させて言って陥落させたこと。
「もういい!」
「ま、まだ調ちゃんの分、しか喋って…ない、のに……」
「……もう、聞きたくない。」
話だけでも相当参ったのか、翼の表情は非常に困惑していた。大方、目の前にいる音女のやっている事が、人間のそれではない、と言ったところだろう。
「ま、まぁ…また今度にでも、話すから……い、今は調教を、受け入れて…ね。」
「っ……」
顔を背ける翼。それは、自分がこれから起こることへの逃避ではなく、自分の起こることが、調以下であるだろうと思い込んでいる…からである。
『調はもっと酷い目にあった』『私が受ける苦痛より何倍も酷かった』と言ったところだろう。
「ふ、ふふ……とり、あえず…む、胸をもんであげる。」
「くっ……」
ワシワシと手を動かしながら、音女は翼の薄い胸を引っ張るように揉んでいく。
クリスやマリアの様な豊満な胸があれば、揉みやすかったのかもしれないが、生憎翼にはそこまでの豊満な胸はないし、なんなら響や切歌以下と言っても過言ではないのである。
その代わり、とてもスレンダーな体つきなのでスタイルはやはりいいとしかいいようがないだろう。
「んくっ…!」
「赤くなっちゃって……」
触られることが恥ずかしいのか、翼は顔を真っ赤に染める。自身のことを剣と言っている彼女だが、それ以前に彼女は人間であり女なのだ。完全に剣になりきることは、まず不可能と言わざるを得ないだろう。
「あー……んっ。」
「くっ…!?」
音女は、ある程度胸を揉みしだいたあとに乳首を咥える。乳房ごと吸い付いて、跡が残るくらいに強く吸い上げる。その間に乳首を甘噛みしておくことも忘れずに。
「ひ、ぐ……!?」
「……」
「そっち、は…引っ張る、なぁ……!」
音女は、空いた手でもう片方の乳首をつまみ上げる。つまむ、だけでは飽き足らずそのまま引っ張って持ち上げる。
小さい胸だが、ない訳では無いので引っ張られて持ち上がる。痛いことには変わりはないが。
「ぷはっ……つ、翼ちゃんって…マゾ、だね。」
「っ!?言うに事欠いて何という侮辱を…!」
彼女にとっての暴言だったのか、音女のその言葉で翼は冷静さを取り戻す。だが、食い気味に音女が翼に反論を返す。
「だ、だって…つ、剣なんて道具じゃん…じ、自分を道具のように扱ってほしいだなんて…そ、そういう趣味がないと……」
「貴様!防人を侮辱する気か!!」
「…?」
翼が何故激昂しているのか、それの理由が音女には分からなかった。最初は自分に向けた罵倒だったから、だと思っていたが…どうにも違うようだった。
「そ、そんなに嫌、なの?」
「防人を馬鹿にすることは、私が許さん…!」
「……よく、わかんない。な、何が嫌…なのか、まったく、何も……全然……」
「……貴様には、到底理解出来ぬ領域ということだ。外道の身に堕ちた者が、理解出来ぬ筈もなし。」
「……」
冷静さを取り戻させたのもあるが、どうにも意思は硬いようだ。これを堕とすには、手間がとてもかかりそうで骨が折れる作業になるかもしれない、と音女は心の中でため息をつく。
見せれば、困っているという情報を与えてしまうことになるかもしれない。
「天羽々斬は取られてしまったが…この身は刃、その気になれば拳1つでも…!」
「た、たしかに肉弾戦を挑まれたら…私も困る。だ、だから困らないように…に…肉弾戦が…出来ない、体にして、あげる……」
「ふん…自分以下の弱者をいたぶることしか出来ないということか。外道であり、畜生だったか。」
だんだんと強気になっていく翼。その様子を見て、音女はどうするか考え始める。
いつも通りに、ジーンノイズに犯させるべきか、それともまた別のことを起こすべきか。
ただ犯されただけでは、翼は堕ちないだろうと音女は確信を得ていた。それほどまでに意思が硬く強い人物なのだ。だからこそ、ジーンノイズで犯すことは、あまり得策とは言えない。
とは言っても、翼は確かに仲間のことは大切に思っているが、マリアが調や切歌に抱くような家族愛は誰にも向けていない。よってマリアと同じような手は通用しないということになる。仲間としての信頼感が高い、と言えばそれまでなのだが。
「……ま、マゾだけ、ど……い、意思は硬いもん、ね。」
「外道に褒められたところで、虫酸が走るだけだ…」
「…け、けど…だからこそ、堕ちた時に得られる達成感、は……凄そう。」
「そうやって、自分本位で考えていて楽しいのか?」
「す、少なくとも…か、家族や…友人って言うのに現を抜かしてる……よりかは、楽しいと思って、る。」
翼はわかりやすいため息を吐く。音女に呆れているのか、それともまた別の思惑があったのか。
だからといって、どうこうするということもなく……音女は切り替えて翼を再び攻め始める。
「と、ところで…つ、翼ちゃんの鞘は…濡れてる、けど?」
「っくぁ!そ、そんなところを触る、な…!」
くちゅっ、と水音が小さく聞こえてくる。嫌々ながらも、胸を触られて反応してしまったのか、翼の秘所は濡れていた。尋常に濡れている訳では無いが、軽くといっても確実に濡れていることを誤魔化しきれないほどには。
「ど、どうして……かなぁ?さ、触られて困ることでも、ある…?」
「それは……」
散々自分のことを剣と言ってしまっている以上、自分の体の反応をどう言い訳したものか悩んでしまう翼。それの隙をついて、音女は処女膜を破らない程度に一気に翼の秘所に指を入れていく。
「うぅ!」
「か、感じやすいの、かな。」
激しく指を動かしながら、音女は翼の顔をじっと見る。翼は音女を睨む余裕すらなくなっているのか、顔を真っ赤にしながら必死に喘ぐのを我慢していた。
「ふ、ふふ……体は正直、だね。く、口とは違って……」
「こんな、辱め、をぉ………!」
足を無意識的に閉じようとする翼だったが、音女がその間に体を滑り込ませて、閉じるのを防ぐ。
閉じさせて、指を動かさせないようにしようとしたのだろうが、音女はそれを許さなかった。
「く、ぁ……そんな、ところ…!」
「ふ、ふふ…貴方、の女の子が……だ、段々出てくる、よ。」
「い、や…!」
悔しさと恥ずかしさ、それと性快楽によって段々と翼の言葉が軟化していく。
翼自身、全く意識していなかっただろうが段々と『凛とした先輩』という皮が剥がれてくる。そして、中から本来の風鳴翼が出始めてくる。
「ふ、ふふ……こんなに濡らして、る。そ、そんなに触られるのがよかった…の?」
「そんな、こと……」
「は、はい……また嘘つい、た…」
「ひぐぅ!?」
音女は、自分の足を翼の秘所に乗せて軽く体重をかけて前後に動かす。靴の裏が、陰核を刺激して翼の脳に未知数の刺激を与えていく。
本来、アイドルも装者もやっていなければそれなりの人生を歩み、それなりの恋もして、それなりに自慰行為に耽ったりすることだろう。だが、そのまともな人生を翼は歩んでこなかった、歩まないことを望まれてしまっていた。
「ま、まぁ…だからと言っ、て……こ、こんな感覚知らなくて、もいいけど……」
「あぎ!は、んいぃ!?」
痛みとも快楽とも違う感覚を味わい続ける翼。頭の中に火花が散り、背骨に電流が走るかのような感覚を味わう。
そして、腰が浮いているにも関わらず腰に力が入らない感覚も同時に味わっていた。下半身に感覚は既にない、あまりの刺激に溶けたような感覚になっていたからだ。
「う、ぐぅ!!」
「が、まん…しない方がいい、よ?き、気持ちいいことを我慢するのはだ、ダメだ、から。」
「き、気持ちいいなん、て…!」
「う、嘘はダメだから、ね。」
「うぎぃ!?」
すごい声を上げながら、翼は叫ぶ。音女が前後に動かしていた足を、今度はグリグリと踏みにじるかのように足を動かしていたからだ。
「うぐ、あぁ……!」
「踏ま、れて感じてる、の?」
「そんな、ことぉ…!」
「そう、だよね。踏まれて感じる、変態じゃない、もんね。」
ニヤニヤと笑ってる音女。しかしそんな音女に向ける余裕もないままに、翼は声を出すしかなかった。
我慢しても、盛れるものは漏れてしまうので、できる限り苦しそうな声を出していくしかないのだ。
「ふ、ふふ……い、いつまで我慢できるかな…」
……とはいうものの、その我慢がいつ剥がれ落ちてしまうのかが問題ではあるのだが。
ともかく、それが案外早く来そうなのをこの場にいる2人はなんとなく感じ取ってしまうのであった。
補足
・実は翼が存外乙女だと言うのは、音女は知っていたりする。分かっていながらすっとぼけている