「ひ、あぁ……!」
「お、お尻もだいぶ慣れてきた、ね。」
翼の調教を始めてから数日、翼はありとあらゆるところを感じやすくさせられていた。
ただ一つ、例外を除けば翼の体の殆どが音女によって蹂躙されていたのだ。
その例外とは……所謂処女である。数日間、アナルはいじれど処女は音女は一切奪おうともしていなかった。そして、秘所もいじっていたのは最初の一回だけであり、それ以降は指を添えることすらもしなかった。
そして、翼はいじれないように手足を完全に拘束されており、ただ困惑と謎の悶々とした気持ちを味わうだけとなってしまった。
「なれて、なんて……!」
「う、嘘を言ったから……ば、バイブを太くする、ね。」
「んぼぉ!?んぎぃ!!」
翼は、音女を喜ばせまいと必死に彼女の言葉を否定しようとしていた。だが、それを行えばすぐさま音女は翼に罰を与えようとしてくる。かと言ってただ何も言わずに答えていても、罰を与えに来るのた。
そして、翼は理解していた。もし彼女の望むような答えを言ってしまったとしても全く同じことが繰り返されるだろうと。
「あ、ぎ……」
「さ、流石に太すぎた、かな。」
アナルに入っていたバイブを抜かれて、それよりも一回り以上大きいバイブを勢いよく入れられる。
既にアナルが性感帯となっている翼には、それだけの刺激でも十分体が受け入れてしまうのだ。
「はあ、ひぃ……!」
「で、でも慣れたらも、っと…きもちよ、くなるからね……」
ニヤニヤと笑ってる音女。翼が、もう痛みはほとんどない状態なのを、見抜いているのだ。
だが、それはあえて言わなかった。言わずに、翼の口からトドメの一言をしゃべらせようとしているのだ。
「はぁ、はぁ……」
これ以上、感じることは無い。感じたくない、感じない。翼はこうやって強く否定を入れたかった。だが、その否定ができなかった。
まだ気づいていないが、翼は心のどこかで期待してしまっていたのだ。翼がもっと快楽を求めているのだと。
「ほ、ほらもっと大き、な声を出し…て。」
「ん、ぐうぅ!?」
激しくバイブを前後させる音女。翼は、なんとか声を出すまいと我慢し始める。ほとんど、意味を成していないが。
既に、バレていることを隠すのはとても無意味なのだ。
「ふ、ふふ……いつま、で‥耐えられる、かな。」
「ひ、ぐ…!耐えるものは、無い…!何も、感じない……!」
そんな精一杯のつよがりしか、今の彼女は言えなかった。しかし、たったそれだけの事でも彼女を奮い立たせるには十分だった。
いつかは助けが来る、助けが来ると我慢し続ける。その我慢の紐が、自分でもいつまでもつのかは分かってはいないが。
「……ね、ねぇ。ほんとに、たす、けが来ると思っ、てる?」
「なん、だと……?」
音女は攻めを一旦やめ、翼と目を合わせる。翼は、自分の心が読まれたのか、という疑問も持たないまま音女に返事を返してしまう。
「……あ、貴方の…伯父…かな?あ、あの人は強い、けど……も、もし助けに来るなら……す、既にきてる。
た、立場とかそ、そういうのを考えず……にね。」
「……何を、言いたい。」
「……あ、貴方達がいたから立場を守れた。い、いなくなったら…どうなる、と思う?」
「……」
答えない翼。あくまでも確証はない。だが、装者がいたからこその立場だ。もし、装者6人全員が攫われた……などということが起こればどうなるか。
「せ、責任を取らされてる、と思う…い、命をかけて、ね。」
「い、命……!?」
「に、人間は……呪いがあるらしい、よ?」
「バラルの、呪詛……」
「そ、それによって……わた、私のジーンノイズの攻撃、で…の、呪いの分の、ダメージがいってるんじゃ、ないかな。
こ、ここにきていたら、だけど。」
確証もない、はっきり言えば音女の妄想の塊である。ラピス・フィロソフィカスが、バラルの呪詛に反応して相手にダメージを与えるのか不明であり、そして風鳴弦十郎がここに来ているかどうかも不明である。
「ま、まぁ……あ、あの人強すぎる、から…ま、まともに動けば周りの人間、が死んじゃう、けど。」
「人質、か…!」
「あ、相手が勝手に躊躇してる、だけ。わ、私に取ってはぜ、全員いなくなったら困る、だけ……ひ、1人や2人ならどうでも、いい。」
「外道め…!」
翼は音女を睨む。しかし、突貫で学園を乗っ取って基地にしたのだ。元々いた奴隷達も、残っていた生徒や教師などをまとめて壁に貼り付けている。その光景自体は、響達を通じてみていたはずだろう。
音女はそれを改善する気もないし、邪魔だとも思っていない。寧ろ、勝手に防護癖のような役割になっているのだから当たり前である。
「な、なんとでも言え、ば…?べ、別に気にしない、から。」
「くっ……」
音女が気にしないというのは、恐らく本当であろうと翼は感じ取っていた。本気で気にしていれば、眉の動きひとつで翼にはわかるからである。
「……まぁ、本当に無謀に助けに来たのなら…私にも考えがあるけど。」
「考え、だと?」
「う、うん……まぁ、とりあえず…く、クリスちゃん、いる?」
通信機を取り出して、音女は連絡を取る。そして、その名に翼は驚く。まさか、ここでクリスの名が出てくるとは思っていなかったからだ。
「な、何故雪音を……」
「ふ、ふふ……それはお楽しみ、だよ。」
「…こいつが、新しく捕まえた…」
「そ、そう……い、言った通りにしてくれ、ればいいから……」
しばらくして、部屋にクリスが入ってくる。服は着ているし、パッと見ておかしなところは何も無いと言えるだろう。
ただ一つ、音女の側に行っていることを除けば、だが。
「雪音…!なぜだ、なぜお前がそっちに!!」
「あ、あんたもかよ……やめてくれよ…その声で、その名を呼ばないでくれよ……あいつも、あいつもそうだったんだ。
呼ばれると頭が痛くなる、痛くなってしまうんだ……!」
「気にしなくていい、よ。な、なんなら耳栓つけて、みる?」
耳栓を取り出して、自分の耳を指さしてつけるように促す音女。クリスは頷くが、まだ付けない。
「な、なんでこいつをあたし、に?」
「気、気まぐれ……う、ううん。ほ、ほら…く、クリスちゃんおっぱい大きい、から……れ、劣等感煽れる、でしょ?
い、意味があるかどうかは別として……ね。」
耳栓を渡す音女。それが聞けて満足したのか、クリスはそのまま耳栓を付ける。
「雪音!雪音目を覚ましてくれ!!」
「……おぉ、ほんとになんて言ってるかわかんなくなってる……」
「ま、満足してくれたのなら……よかった。」
翼の声が聞こえていないということは、音女の声も聞こえていないということである。
クリスは、そのまま音女を無視して翼の目の前にしゃがむ。
「あー……あんたのことは知らない、言葉も声も聞きたくない。あたしに痛みも怖さも教えるな、それが……あたしと関わる最低条件だ。
今からいくら喋りかけられようが、あたしには本当に聞こえない。だから……
「ゆ、雪音……」
目に見えてショックを受けていることがわかる翼。所謂、先輩後輩の関係性だったらしいが、そこから『あんたは知らない』と言われれば普通の中まで傷つくだろう。
「……そ、それじゃあ…ね。」
音女は、それだけを言い残し部屋から出る。それを見計らったかのように、直後からクリスは翼を攻め始める。
「あんたはまだ処女らしいな?どうにも、あたしにその処女をくれるんだとよ。
あたしには処女の大切さとかわかんないから……さっさと貰うわ。」
「なっ……!?」
クリスは、どこから取り出したのか双頭ディルドを取り出す。特注なのか、今翼のアナルに入っているものと同じくらいの太さだと、翼自身が理解した。
「へへ……これをいれ、て……ん、んん……!」
流石に濡れてないと入れづらいのか、クリスはまず指で自慰をし始める。音女に開発されたせいか、それとも目の前に翼という人物がいる状態でやっているせいなのか、クリスの秘所はすぐに濡れ始める。
「はぁ、はぁ……入った……!」
「っ……雪音…!」
目の前で乱れるクリス。粗暴な言葉遣いだったが、誰よりも優しくて仲間思いで友達思いだった彼女が、敵である外道の言うことを聞いて、なおかつ今自分を犯そうとしている。
その真実が、翼の胸を酷く苦しめる。しかし、呼びかけてもその声は心には届かない。届く前に、拒絶されてしまう。
「さ……これであんたの処女をぶち抜く準備は整ったよ…」
「っ!!」
クリスが付けた双頭ディルドが、翼の秘所に合わせられる。既に濡れさせられている為に、簡単に入りそうになっていた。
「う、ぁ……!」
「はは、なんか全然動かないけど締め付けてんのか?大概スキモノってことか…!」
少しだけ、笑みを浮かべながらクリスは動き始める。なぜ、自分が笑っているのかクリスは理解出来ないだろう。
そして、当然の如く笑みを浮かべていることさえも彼女は理解できない。
「あたしから、生えてるわけじゃねぇ…から、わかんねぇけど……」
クリスは、後ろから翼の顔を軽く掴んで、自分の視界に入れる。その表情に満足がいっているのか、そのまま激しく突き始める。
「は、はは…あんたも、大分楽しんでるじゃ、ないか。」
「しょん、なことぉ…!」
「そんな顔を蕩けさせて、何を言っても無駄だと思うぜ。」
腰を打ち合いながら、クリスは正面から翼に覆い被さる。クリスの大きな胸が、翼の慎ましい胸と合わさってその形をひしゃげさせる。
その様子を見て、翼は妙な背徳感を覚えていた。この以上な空間で、後輩と先輩後輩以上のことをしている事が、彼女をその気にさせているのだろう。
「わらひは、感じて、なんて……」
「余程、周りのことに意識を向けられるほど暇じゃない、ってことか?あたしには、何も聞こえないってのに。」
突きながら、クリスはそう呟く。その突かれる行為は、すでに翼の心を段々と折り始めていっていた。
「堅物そう、なのに……犯されて、感じるのか?いや、あんたはあたしのことを知ってそうだし……余計に屈辱を感じるのか、な。」
「ぁ、あ……!」
犯されながら、段々と声を抑えなくなってくる翼。彼女の思考は既にまともな思考をしなくなり始めていた。
「いい顔になってきてるな……喘いでんのか、そうじゃないのかはわかんねぇけど……!」
段々と激しくなってくるクリスの攻め。双頭ディルドで動いてるのがクリスだけとはいえ、クリスにも快感がない訳では無いのだ。つまり、絶頂が近づいてきているということである。
「そろそろ……あたしも、イキそうだ…!安心、しろよ‥女同士だから、妊娠なんてしねぇからな……!」
「ぁ!あぁ!!」
その言葉は、1部は翼に届かなかった。だが、唯一届いた言葉がある。『女同士』である。その言葉を聞いた瞬間に更に背徳感が増した。
それは快楽を求める自分の、女同士なのに感じている自分に対しての……感情だった。
「イク‥!イク……!」
「あ゙っ……!」
背中を仰け反らせるクリスと翼。二人同時に達したのだ。肩で息をしながら、2人はお互いの顔を覗く。クリスはともかく、既に翼は快楽の虜になっていた。
「んむ、ちゅる……」
「ちゅる、れろ……」
クリスは、口に寂しさを感じて翼とキスをする。翼はそれを受け入れる。少し時間をおけば、翼は理性を取り戻すだろう。だが……少なくともこれでもう、防人としての彼女の刀は折れてしまったことだろう。
補足
・特殊耳栓
つけると自分の声しか聞こえなくなるスグレモノ、それ以外は本当に何も聞こえなくなる。