「う……ここは、どこデスか……」
目を覚ます切歌。覚えている事は、クリスが人質に取られたあとに、脅されてイガリマを解除した事だった。
「はぁい☆よく眠れたかしら?」
目の前には、クリスを倒したノイズを使役していた女がいた。だが、それを追求しようにも、切歌の頭は何故かぼーっとしてしまっていた。
「……何が、どうなって……」
「流石にまだお薬は早かったかしら?けど、これから起こることに理性がついていけるとは思えないしぃ……ま、いっか。」
女……カリオストロは切歌に近づくと、そのまま服に手をかける。切歌も抵抗しようとするが、頭どころか体も上手く機能してくれなかった。
「うぁ……や、止めるデェス……」
「あら?そんな弱々しい抵抗じゃあ意味無いわよ?はーいご開帳ー!」
切歌の着ていた服を、カリオストロは無理やり脱がせる。切歌の年齢の割に、大きめの胸と下着があらわになる。
「あら、これは将来有望そうねぇ……装者になったことだけが、唯一の間違いかしら?」
「止め、るデェス……」
「無意味無意味〜」
今度は、切歌のホットパンツを脱がすカリオストロ。上下とも薄い緑の下着があらわになってしまう。
「っ……こん、なの……」
「可愛い下着ね〜、この時代だと色々豊富そうでいいわ〜
食べ物とかも……豊富だものね、幸せな時代になったわよね〜ほんと。」
「うっ……」
『幸せな時代』というカリオストロの言葉が、切歌の胸に刺さる。自分は幸せだったか?そんな世界に、時代に生まれてきたか?と頭の中で疑問が渦巻く。
「貴方達は、幸せそうで良かったわ。だから……その幸せ、壊したくなっちゃう。」
「結局は……破壊主義デス、か……」
「んー、少し違うわね。あーしは、元々男…何やかんやあって女の体になったけれど……生きてた時代は最悪だったわ。」
「……?」
カリオストロの話についていけない切歌、しかしそんなのお構い無しにカリオストロは続ける。
「で、最悪なのは少し前のあなた達と同じ。けど貴方は…貴方達は幸せを手にした。
あー……そう、あーしは嫉妬してたんだ。だから壊したくなった。」
「……掴もうとしない奴に、掴めるわけないデス。」
「あら生意気。だったら遠慮なくいかせてもらうわ?」
ハサミを取り出し、即座に下着を切り落とすカリオストロ。全裸にさせられた切歌には、もう何も残っていなかった。
「そ・れ・とぉ〜…あなたに打ったのは、鎮痛剤とアルコール。アルコールに関しては結構入れたから……まぁ、ほろ酔いなんて言葉じゃ収まらないわねぇ。」
「な、何をして……」
「お酒って飲んだら感度が上がる……みたいな話は聞くけど、実際どうなのかしら?
ま、あーしには全然関係ない事だけど。」
カリオストロはそう言いながら切歌の股を開く。そしてどこから取り出したのか、ピンクローターをいくつも切歌の膣内に押し込んでいく。
「っ……」
「思ってたより上がらないのね。まぁ今は抜けるまでに、準備をするだけね。」
着々と準備を進めていくカリオストロ。乳首をピンクローターで挟み、クリトリスを無理やり出して、これまたピンクローターで挟み……次にアナルを手で開く。
「やめ、そこは、違っ……」
「違わないわよー?全然、ね。」
ローションを塗りこみ、太いバイブを切歌の中に押し込んでいく。鎮痛剤のおかげか、はたまたアルコールによって感覚が鈍くなってるのかはわからないが、切歌は痛みで声を上げる、ということはないようだ。
「後は……貞操帯ね。」
「てい、そう……?」
「あら、知らない?女の子が、男の子に襲われないようにする装備よ。まァ今は全く別の目的で使うのだけれど。」
「襲わ、れ……」
「そう言えばあなた……非処女なのね?この歳で遊んでるなんて……今どきの子の貞操観念は、お股同様にゆるゆるみたいね。」
カリオストロが、切歌の顔を見下ろしながら、はっきり聞こえるように言う。
そのせいか、切歌の顔が段々と青くなっていくのだけは認識できた。
「べ、別に遊んで、なんて……調と、マリアを守るため、に……」
「マリア・カデンツァヴナ・イブと、月読調……それとセレナ・カデンツァヴナ・イブ……多分マリアが始めかしら?
貴方達を守る為に、男性研究員にマリアは体を売った。で、それを見たもしくは言われた貴方がマリアの代わりに体を売った。」
「っ!?」
「優しいわよね〜…けど、その優しさを他の子達が持ってないと思っているのかしら?」
「ど、どういう……意味…」
「簡単な話よ……
話すのが楽しくなってきているのか、カリオストロはその場で軽くダンスを踊る。切歌の周りをくるくると。
「貴方のやってきた事は、なんの意味も持たない。全てが逆効果、無意味、墓穴を掘る。
幸せになろうと模索する度、貴方のせいで人に迷惑がかかる。」
「あた、しの……?」
「幸せになろうとするのは、悪い事じゃないわ。停滞から動くことも、ゼロからプラスになろうとすることも、凡人から資産家へ変化することも……悪いことじゃないのよ。」
ピタリと止まり、カリオストロは切歌の顔に視線を這わせる。開いた目、青ざめた顔……それを見て、少し興奮していた。
「けど、人が…街が……国が………世界が運命が!!それらを否定しようとするの。停滞から後退させようとし、ゼロからマイナスへ突き落とし、凡人から奴隷へと退化させる。
誰かが幸せを望めば、他の幸せを望む誰かが被害を被る……それが、貴方だっただけの事よ。」
「……あたしは、幸せになってはいけなかったんデスか…?」
「そうね……でも、堕ちた後でも幸せになりようはあるのよ。他人に媚を売って、他人を蹴落として、そしてまた媚びる……要するに、奴隷の幸せのなり方ね。」
そこまで来て切歌の目に、光が宿る。そして、カリオストロを強く睨みつける。
「あたしは、そんなのはイヤデス。止まってるなら……物凄く動いてやるデス……!ゼロなら、いっぱい…いっぱい数字を足すデス…!お金持ちになって、調にもマリアにも楽をさせて上げたいデス!!
あたしは、幸せになってやるデス!その幸せは誰かに決められるものでは……ないんデス!!!」
「……いい顔ね…そろそろ薬が抜けてきたようね。暇潰しに会話するのも、ありね☆」
調子を取り戻した切歌に、カリオストロは貞操帯を付ける。薬は抜けても、体に抵抗は許さなかった。
「さ……貴方には、しばらくこの部屋で、大人しくしててもらおうかしら?その分、お楽しみはさせてあげるけど。」
貞操帯からはみ出てるコード。その一つ一つにはピンクローターのコントローラーがはみ出ていた。
「動けないように拘束はさせてもらうけど……せいぜい壊れないように頑張ってね☆」
切歌の両手足……というか、体全体を縄で縛り上げるカリオストロ。亀甲縛りで切歌を縛り上げ、一つ一つ丁寧にピンクローターを起動させていく。
「ひぎっ!?にゃ、にゃんデス……かぁ……! 」
「あれだけいっぱい入れたもの。クリトリス挟んでるのもあるから……イキまくれるわね☆」
「ひ、いぃぃ!!何、か来る……デェス!!」
知識も、不本意ながら経験もある。しかし、それでも15歳の少女にはその刺激はあまりにも強すぎた。
「ひぐぅ!!」
「わ……凄い感度。これローターのせいなのか分かりづらいわぁ……」
「ま、また……来、る…!」
海老反りになりながら、切歌は何度でも上り詰めていく。それをカリオストロは他人事のように呟きながら静かに見る。
ふと、何を思いついたのか突然手元にギャグボールを持ち出したあと、それを切歌に装着する。
「ひぐ、んぐっ!?ん、んんー!!」
「後は〜目隠しの布をつけて〜……これでいいかしら?」
縛られ、天井から吊るされる切歌。体は何度も達しているが、縄の食い込みと、目を隠されるという行為が切歌の官能を刺激していく。
「それじゃあここにカメラ置いて撮影しておくから、頑張ってね☆」
そのまま切歌を放置して、カリオストロは部屋の外へと出る。時間が経てば、恐らくは他の装者達も助けに来るだろう。
そのために必要なこと、逆に言えばそれだけのために切歌にこんなことをした。
「……あ、幸せを望めば足を引っ張るって言ったけど……実際に引っ張っちゃってるのね。
本気で言ったわけじゃないんだけどぉ……あーしの言ったことは、間違ってなかったって事ねぇ。」
スキップを踏みながら、部屋を離れていくカリオストロ。1人残された切歌は、何度無理矢理に達せられようとも、未だ心は折れていなかった。
「どこに行っていたカリオストロ。」
「あの金髪の装者で遊んでいた、という訳だ。体に匂いが染み付いているぞ。」
「え、ほんと?やだぁ……消臭しないと。」
一度、サンジェルマンとプレラーティと合流するカリオストロ。その瞳は、切歌を弄ぶ前と何ら変わらないものだった。
しかし、長く付き合ってきた2人はカリオストロの微妙な変化に気づいていた。
「カリオストロ……何かあったの?」
「思うところがあった訳だ……何か、言われたか?」
「……あーしが隠してるつもりでも、2人にはバレちゃうのね〜……まぁ、ちょっと思っただけなのよ。『幸せって何だ』ってね。」
遠い目をしながら、カリオストロは呟く。そのカリオストロの言葉に、2人は何も言い返せないでいた。
「……幸せは、どこにでもある。つまり、どんな場所であれ本人が幸せなら、そこは幸せな場所と言えるわけだ。」
「けど、それは本当の幸せじゃない。幸せの定員は決まってる……多分、私達は幸せになれない。
プレラーティが言うように、本人が幸せなだけで幸せにはなってない。」
「……だから、せめて自分が幸せだと思える間に、やらないといけないのね。」
覚悟を決めたかのような目をする3人、そして話を切り替えるように手を打って2人の前に立つカリオストロ。
「と・こ・ろ・でぇ〜……残りの装者達はどうなってるのかしら?」
「もうそろそろ来るみたいよ。私達が出る幕はないわね。」
「ふむ、とりあえず例のものは作成出来ているのか?」
「賢者の石……ファウストローブが完成するにはまだ時間がかかると思うわ。」
「装者達は、ジーンノイズで簡単に片付けられるだろうな。だが、問題はジーンノイズという訳だ。」
3人は音女の事を考える。オドオドしていて、しかし自分に一切抵抗ができないと分かれば途端に強気になる少女。
ノイズに居場所を破壊されながら、ノイズを居場所とした少女。この3人は、音女に対して警戒を余儀なくされていた。
「直感でわかるわぁ〜……あぁいうタイプは、力を持たせると中途半端に付け上がるタイプよ?」
「同感だ。すぐさま始末する……わけにも行くまい。」
「装者が全滅するまでは、放置でいいでしょうけど……けど、なるべく早くファウストローブは完成させないと。
恐らくは魔剣の呪いも付与されているだろうし……存在そのものを、無効化できる可能性の高いあの装備は必須よ。」
「……とりあえず、残り4人の装者が来てから考えるとしましょう。あの女曰く『堕ちるまで徹底的に壊さないと、主人公体質は怖い』らしいから。」
「そこは同感だ。主人公体質、というのは存外厄介と学んでいるからな。どんな力を持っていても、主人公補正には勝てない。」
「……ねぇプレラーティ?貴方ほんと毒されてきてない?」
重要な話から、すぐさま他愛ない話へ。しかしこの時の3人は未だ気づいていなかった。
既に、錬金術師と音女という2つの歯車は……噛み合わないところまで来ているのだと。
補足
・切歌
カリオストロに大量にピンクローターを付けられ、亀甲縛りで空中にぶら下げられて放置