「……準備、終わったからね。そろそろ最後の対象に手を出そうかな。」
全てが終わった。周りを変え、密かに世界のパワーバランスを変えて華雑音女は一人の少女の映像を見ていた。
立花響。彼女を堕とすためには、彼女自信が信じている相手をひたすらにぶつけていくことが、音女の決めていたことだった。
誰からぶつけようか、ひたすらに考える。彼女の周りの人物から、彼女を奴隷扱いしてもいいと言っている。周りの彼女達が味わった苦痛を、立花響1人にひたすらに味わせる事で、更に加速させていく。
「まずは誰からぶつけようかな……調ちゃん、クリスちゃん辺りでいいかな。」
まず上げた2人の名前。調は、切歌の喘ぎ声を聞きながらひたすらに陵辱と鞭打ちの日々だった。今記憶をなくしているのは、音女という拠り所を作って『今までのことは夢だった』と勘違いさせるためである。
クリス、陵辱されている少女達の声を聞かせながらの鞭打ちだった。
「……つまり、未来ちゃんの喘ぎ声を聞かせながら調ちゃんが鞭打ち。装者達の調教されている悲鳴を聞きながら、クリスちゃんが鞭打ち……」
これで、彼女に行う調教の一つめと2つ目は決まった。3つ目4つめの担当は、切歌とマリアである。
「この2人は……あぁ、切歌ちゃんは調ちゃんにほとんど調教させて、マリアは調ちゃんと切歌ちゃんの声を聞かせまくったんだっけ。
あれ、そうなると結構被っちゃうな……マリアも現実逃避するくらい犯したけど……マリアじゃなくてもいいだろうけど……」
脅せば無理やりにでも言うことを聞いてくれるだろう。双頭バイブでも付けさせて、マリアに響を犯させればいいのだ。
しかし、音声に関してはクリスと被ってしまう。かと言って未来だけに絞れば調と被る。
まぁ、別に構わないかと音女はすぐに考えるのをやめたが。
「切歌ちゃんのは……未来ちゃんがやればいいよね。まぁ切歌ちゃん本人にやらせるべきなんだろうけど。
未来ちゃんはやっぱり未来ちゃんで残しておこうかな。」
そして、最後は翼と未来である。翼はひたすらに犯すということだが、理性なんてものは完全にぶっ飛んでしまっているので、彼女に期待することは出来ない。
しかし、特別に未来に響をひたすら犯させるという権利を与えれば、彼女はどうなるだろうか?
「……まぁ、友情以上恋愛未満みたいな感じはあるから…理性がない未来ちゃんは、響ちゃんを犯してくれるかなぁ……」
1人でブツブツ呟きながら、音女は響の調教方法を考える。相手にやらせるのは、親しい間柄こそ異様性と背徳感があるのだ。
それに関しては、音女は全面的に行っていきたかった。しかし、思うところはそれでもあるのだ。
「……私も手を出したいなぁ。」
そう、たったそれだけの事だ。自分は手を出さずに相手に手を出させるように誘導させる。していることがそれだけなため、妙に物足りなく感じてしまう。
それが、自分としての感情なのかジーンノイズとなって新たに生まれた感情なのかは不明だが。
「……ん?」
不意にノックされるドア。誰も呼んでないので、音女は疑問に思いながらも警戒する。
しかしそれも、入ってきた人物によって解消される。
「お姉様、私です。」
「し、調ちゃん?ど、どうした……の?」
「いえ、あの錬金術師達をどうするのかと思って。あんな壊し方をする、ということは他の苗床達と同じようにするんですよね?」
「あ、あぁ……あ、あの壊した方は…したかっただけ、だから……べ、別に意味は無い、よ。」
「そうなんですか?なら、気にするほどのことでもないんですね。」
調は、安堵したかのようにため息をつく。その行動に音女は、首を傾げる。一体、調が安堵する理由が今のどこにあったのか……そもそも、一体何を危惧していたのか、と。
調も、音女の疑問に言われずに気づいたのか、そのまま説明し始める。
「あのですね……錬金術師達にお熱になって…いえ、他の女に夢中になって私のことを捨てるんじゃないかと……思って。」
音女は目を見開く。随分と可愛らしい悩み事を持っているものだと、そんな心配なんてするとは思っていなかったのもあり、ついつい驚いてしまった。
「……だ、大丈…夫だか、らね……」
「は、はい!」
ついつい、その可愛らしい悩みに感化されてか、調の頭を撫でる音女。それが嬉しかったのか、調は物凄い笑顔を向けていた。
まるで、捨てられた子犬のような目をしている調に、音女の中の嗜虐心が刺激されていた。
「……錬金術師、達…」
「お姉様?」
「つ、追加で入れる、のも……悪くない、かなって。」
「追加……何のですか?」
音女は調に、今考えていたことを説明する。調には後から全員にまとめて説明する気だったのだが、今説明しても何も問題ないだろうと思ったからだ。
そして、説明を聞いた調は興味津々と言った表情になっていた。
「ちょっと、楽しそうです。」
「な、ならやってみる?」
「はい。」
これで、調は参加することに決定した。と、それよりも音女は響の調教に錬金術師達を追加しようかと考えていた。
カリオストロに使ったジーンノイズを使った輪姦、薬を塗ってひたすらにオナニーをさせるプレラーティに使った手法。サンジェルマンはカリオストロとプレラーティ2人からの輪姦だったが、これにサンジェルマンを加えるのもありかもしれないと考えていた。
「……あり、かな。」
カリオストロも、ある程度言うことを聞かせる事が出来ていたので、本格的に壊したサンジェルマンも、恐らくは言うことを聞かせることが出来るだろう。
まぁ言うことを聞かなければ、カリオストロとプレラーティの2人だけでも問題ないだろうというのが考えた結果である。
「ではお姉様、私は言いに行ける範囲で皆に言ってきます。」
「あ、お願い、するね。」
言いに行くというのは、命令なのかどうか少しだけ気になったが、別にどうでもいいと再確認してすぐに別のことを考え始める。
そのまま調は部屋から出たが、音女はしばし考え込むような体勢になる。
「うーん……とりあえず、手を出させないようにはしてるから、あとは私がどういう風に介入するかだけど……」
処女を奪ったような、奪っていないかのような。確認しに行っても良いが、わざわざ確認しに行ってまで今から起こすことを楽しみにしている訳でもない。
音女の中では、めんどくささの方が勝っているのだ。
「うーん……まぁ、まだやろうとしてる訳じゃないし…直前までに思いつけばいい方、かな。」
あっけらかんと、1人でつぶやく音女。興味が無い訳では無いが、思いつかないのならその程度だろう、と自分に諦めを入れているのだ。
「その時にわかればわかることだし……今は放置でも問題ないかな。」
音女は、ともかく席から立ち上がって部屋から出ていく。一旦、響の様子を見ていこうと思ったからだ。
特にその確認行動に意味は無いが、『味見』するのも偶にはいいだろうと、軽く舌なめずりをしながら思うのであった。
「き、気分はどう、かな。」
「何故、こんなことが出来るんですか……」
すっかり弱りきっている響。正気を保っている状態で、全く同じ部屋にいつまでも閉じ込めておいたら気がおかしくなる……と、どこかで見たことがあるようなことを思い出しながら、音女は心を踊らせる。
「ま、前に説明したような気がする、し……し、してなくてもめんどくさいから説明はパス、で。」
「……なんの為に?」
「き、君を味見しよう、って思っ、たから。」
「味、見……?」
なんの事か全く理解していない響。どうやら、性的なことに関しては響はそこまで詳しくはないようだ。
とぼけているわけでもなさそうなので、本当に学校で習う程度の知識しか知らないのだろう。
と、そこまで考えて音女はさらに内心興奮で満たされていた。
「ふ、ふふ……し、知らないことが多い、みたいだね……味見、するのは正解、かも……」
「だ、だから何を……んむっ!?」
響にキスをする音女。拘束されているので、響は音女を振り払うことが出来ない。
そして、困惑している最中に音女は舌を入れる。そして、舌を絡めていく。
音女は興奮しているのだ。学校で習うこと以上の性知識。それがない少女の体に、性快楽を叩き込む。その行動そのものに、興奮しているのだ。
「んむ、んむっ……!?」
「ちゅ、る……れろ、じゅる……」
「ふぁ……んぁ………」
体力もある程度失われているためか、響は段々と蕩けた顔になっていく。快楽に対する耐性が低いのも、あるだろう。
「ぷはっ……ふ、ふふ……そ、そんなに気持ちよさそうな顔、して……良かった、の?」
「そん、なこと……私は、貴方みたいな……んぶっ!?」
「私みたいな……何?」
腕を触手に変貌させて、それを響の口の中に入れる音女。別に怒ってもいないので、試しに微笑んでみたのだが……よくよく考えてみれば、このタイミングで微笑むのは明らかに怒っているようにしか見えないのだ。触手を突っ込んでいることもそれに拍車をかけていた。
「んぐぇ……げほ、げほっ……」
「ご、ごめんごめん……悪気なかった、から……で、私が、何?」
「……貴方みたいな、卑怯な人じゃない、って言いたかったんです。」
立花響は、温厚な少女である。例え現在は敵であっても、彼女は必ず手を伸ばすのだ。誰であろうと。しかし、そんな彼女であっても誰かを否定することはあるのだ。
だが、前述の通り彼女は誰であっても手を伸ばす……そんな彼女から否定されるというのは、つまりは本当の意味で見捨てられたも同義なのである。
「……ふ、ふふ。卑怯な、卑怯な人……か。わ、私はご、合理的な手段をとった……だけだから。」
「そんな、言葉遊びを━━━」
「そう、だね。言葉遊びをしてる暇はない、ね。
わ、私たちがするのは……そんな、事より……気持ちいいこと、なんだから……」
手を人間のそれに戻して、音女は響の胸を軽く揉む。反応は返さずに、一体どれほどの快楽を頭にぶつけてやれば、彼女は堕ちるのだろうか。それを考えただけで、音女は股が濡れてくるのを感じていた。
「……たの、しみ。」
「……みんなを、どうしたんですか。翼さんは…サンジェルマンさんは、プレラーティさんは……」
「み、みんな堕ちた……よ。気、気持ちよさとか……そ、その他もろもろ、で……」
「そんな……」
「う、生まれ変わったみんな、を……見せてあげる、から……」
絶望した表情になる響。彼女のシンフォギアの性質は、繋ぐ事だった。今度からは、その繋がりが少々歪つになる程度なので、『あまり落ち込まなくても良いだろう』と皮肉を言おうとしたのだが、煽るだけになるのでやめておいた。
「と、とりあえず……ま、まだ元気そうでよかっ、た…」
「くっ……」
音女は、そのまま軽快なステップを踏みながら響から離れていく。部屋から出る時に、響の悔しがるような声が聞こえてきたが、最早それも音女の興奮を煽る材料にしかなりえない。
その声をオカズにしながら、音女はただただ準備を進めていくのであった。
補足
・音女
本人はジーンノイズになってからは、どうにも性欲が強くなったような気がしている