「ふ、ふふ……十分、に……休めた、かな?」
「う……」
「こ、心はともかくとしても……か、体の方は……完全に堕ちてる、ね。」
音女は、響の前に立って語りかける。それが彼女の耳に届いているかどうかはわからないが、音女は語りかけていく。
「……みんなを、元に…」
「……驚い、た…まだ理性が、残ってた、なんて……で、でも…これを見て、も…同じことが、言える、かな。」
音女は、意識が戻ったのかはたまた初めから残っていたわからないが、響がきちんと喋れるほどの理性を残していたことに、驚いていた 。
しかし、それも予想内だと言わんばかりに音女は服の内ポケットから大きなバイブを取り出す。
当然、出すだけではダメなのでそれを響の視線に入れるように動かしてみる。
「ぁ……」
「見た、ね?い、今目で追った……ね?」
「あ、ひ…!や、ぁ……!」
響は小さく声を漏らした。それは、彼女も考えていなかったのかは分からないが、それを目で追っているのだ。
目で追っていることを確認すると、音女は軽く響の秘裂にバイブを擦り付ける。それだけで、響は軽く痙攣していた。
「こ、この音……何?ぐちゅ、ぐちゅって……み、見ただけで興奮してる、の?」
「そ、そんな、こと……!」
「じゃ、じゃあ初め、から濡らしてたん、だ……え、えっちな子……」
「うっ……」
響は言い返せなくなり、俯く。『生理反応』もしくは『体が濡れるように調教されたせい』とでも言えれば良かったのだろうが、未だその手のことに疎い彼女に反抗する言葉は出てくることがない。
その反応を見て、音女は楽しむだけである。
「わ、私は……エッチな子なんかじゃ……」
「そ、そんなの言ったって……通じない、よ。し、調ちゃんもそうだった、けど……み、みんなエッチな体つきしてる、から……お、おっぱい大きいだけが、エッチな体つきじゃないから、ね。」
「わ、私なんかのどこに……」
「お、お尻か、な……い、いじめたくなるような、お尻の形してる、から……?」
音女は手を伸ばして、響の尻を撫で回す。抵抗することの出来ない響は、ただ撫でられ続けるだけである。
恥部をわざわざ褒められるという屈辱感と、羞恥心で顔を真っ赤にする響。それに追い討ちをかけるかのような音女の撫で回しに、抵抗できるほどの精神力が残ってない響は、為す術もなかったのだ。
「さ、さて……茶番はこれくらいにして……残り3人からの調教、頑張って、ね。」
そう言って、音女は響から離れて部屋から出ていく。残り3人…マリア達の事だろうと考えた響は、彼女達が音女によってどんな目に合わされたのであろうかと、体を震わせていた。
『一体どれだけ恐ろしい目に合わされたのか?』『全くの別人になっているのではないか?』『拒絶されるのではないだろうか』と不安が恐怖へと変わっていく。
そして、その恐怖がさらに別の不安を読んでそれも恐怖へと変換していっている負のスパイラルが今行われていることに、響は気づいていない。
未来の喘ぎ声が続く。それは、自分が鳴かせているものではなく、音女が喘がせているものだった。
そして、付けられた特殊なヘッドギアから映像も一緒に流されてくる。目を閉じて見ないようにすることも出来たが、音のせいでその痴態を無意識に想像してしまうのだ。
それ以上に、今は3穴全て犯されてしまっていた。ジーンノイズと、それに合わせるようにペニバンを付けた調によって。
「むぐ、むぐっ……!」
「お姉様もえぐい手を使う……けど、精神的にいじめ抜くには、これくらいの方がいいんだよね……多分。」
「んぐぅ!!」
時折、ジーンノイズが響の体に鞭を打つ。器用なもので、調の体にはかすりさえしないのだ。
故に、響だけがその痛みに晒されていた。
「ふふ……気持ちよさそう……」
鞭で打たれている響を見て、調は自分が興奮している事が理解出来た。それが、響が打たれていることによるサディズム的興奮なのか、もしくは響が打たれているこの光景を自分に置き換えてしまっているマゾヒズム的興奮なのかは、彼女自身よく理解していない。ただ、鞭を打たれるなら音女からがいいとは、彼女は確信を持ってそう考えていたが。
「それじゃあ……その痛みに、気持ちよさを完全に植え付けてあげる……あ、でももしかして元々気持ちよかったりするのかな…?」
「ふー……ふー……!んん!」
痛みと快楽が交互に来ているこの状況、響からしてみれば段々と感覚の麻痺により痛みが快楽に直結し始めてきているのだ。
ただでさえ、先程の強烈な調教により苦しさが若干痛みに変換されてきているというのに。
「んぶぅ!?」
「あ……その液体…よかったね、このジーンノイズが専用のものじゃなくて。」
響の口の中に、ジーンノイズの触手から放たれた液体が広がる。調の言う通り、カリオストロやサンジェルマンの時に使われた液体、もしくはそれを取り込んだジーンノイズが使われなくてこの時は助かっただろう。
いや、もしくはすぐに楽になることが出来ないために苦しむだけになっているのか。
「んぐ、んぐっ……」
「呼吸ができなくなるから、必死に飲んでる……」
調は、まるでペットを可愛がるかのように響の叩かれた尻を撫でる。叩かれた部分は当然敏感になっているので、それだけで軽く身体が跳ねていた。
しかし、ペットを可愛がるというのもあながち間違いではないだろう。事実、響は全員のペットなのだ。
例えて言うのならば、音女のペットである調の、その調のペットである切歌のペットなのだから。
「私はイくことが無いだろうけど、それでも何度もイカせてあげることは出来るよ……痛みと快楽の境界線で、もう二度と戻れないようなすごい調教してあげる……」
「ふ、ぐうぅ……!」
恍惚とした表情で動く調。その間にも響は犯され続けていく。そして、その度に響の心はポロポロとこぼれ落ちるかのように沈んでいく。
立花響という処女の本能から、理性がこぼれ落ちる。最後の一欠片まで落ちてしまえば、彼女はもう『人間』としては生きていけないだろう。せいぜい、雌がいいところである。
「私が満足するまで動き続けてあげるから、ね?」
「うぐっ!?うー、うー!!」
声をくぐもらせて何かを伝えようとする響だったが、それが調に伝わることはなく、そのまま犯され続けてしまうのであった。
「次はあたしデスか……」
「切歌、ちゃん……?」
途切れ途切れになりながらも、未だ理性を保てている響。そして、目の前に現れた切歌に期待半分諦め半分の表情で見ていた。
『もし未だまともな精神もてていれば?』という気持ちと『いやきっと彼女もどこかおかしくなってしまっているのだろう』という気持ち。それが混ぜ合わさっているのだ。
「響さん……」
「…切歌、ちゃん…まさか……」
「そうデス……あたしは、まだ正気デス。」
切歌のその台詞に、響の心には希望が広がっていた。『協力すれば一緒に出られるだろう』とそう伝えようとした。だが、切歌のその直後に吐かれた言葉に再び絶望することになった。
「待っているんデス…調から合図が来るまで……きっとそうデス。調はあたし達を守るためにおかしくなったフリをしてくれているんデス。」
「き、切歌ちゃん……?」
「だって、そうじゃなければあたしに響さんを任せるとは思えないデス…きっと、今は脱出経路の確認をしているはずデス……!だから、今はフリをするために……響さんを調教するデス……」
その目は、既に狂気に堕ちていた。快楽などではなく、調の異常さに目を逸らして、都合のいい方にだけ思考を伸ばすその狂気性。快楽に堕ちているよりも、こちらの方がわかりづらく、しかし悪質なことだけがわかる。
「ま、待って何を……」
「勿論、あたしが調にされたことデス。尺に触るんデスが、これがわかりやすくフリができるんデス……あの女を騙せるんデス。」
そう言いながら、切歌は響を四つん這いにさせる。その周りにはジーンノイズがいる。それが、どういう事なのか響にはなんとなく理解出来た。『逆らえばジーンノイズに犯される』と認識したのだ。実際は切歌はそんなことをする気はなかったが、並んでしまったものはしょうがないとそのまま行為に移していく。
「あぐっ……!?」
「絶対に体勢を崩さないで欲しいデス。今から、響さんのおま〇こにおっきいのを入れるんデス。」
切歌の口から発せられた淫語。それが響の背中に嫌な悪寒を走らせる。あの女、とは音女のことだろう。だが、言葉とは裏腹に嫌っているふうに思っているだけで、やはり切歌も一緒なのだ。音女相手に依存してしまっている。
「ちょっと、我慢しててくださいデス……」
四つん這いにになった響に、切歌が座る。響の頭が後ろになるように座り、響の膣にバイブを押し込んでいく。
それは、響の意志とは裏腹にズブズブと押し込まれていく。
「あ、ぐ……!?」
「…響さん、フリとは言いましたけど…濡らしてるのは、どうかと思うのデス。まさかあの女に屈したわけじゃないデスよね?」
「そ、そんなこと……」
切歌から、冷たい視線が飛ばされる。後ろ向きなので、響はその視線を確認することは無いが、その低い声音と冷たい言葉で響の体に異変が起こる。
彼女の理解できないこと、背中にまるで電流が走っかのような感覚に襲われたのだ。これは、音女やクリス達からの行為によって感じていた感覚と全く一緒のものであった。
だが、なぜ今それを感じたのかまだ響には分からなかった。
「……感じてない、本当デス?」
「だ、だって……私にはそのへんのことよくわからない、し……」
「……そうデスか。じゃあ、動かしていくデス。」
切歌はそう言って、突っ込んだバイブを動かしていく。淫靡な水音が、部屋中に響いており、響は声を出すのを我慢しているせいで余計にその音が響くはめになっている。
『これは生理反応だ』と自分に言い聞かせようとするが、それで心の奥底まで納得しているはずがない。
「う……ふ、ぐぅ……!」
「響さん、いやらしい音がずっと響いているんデス。本当に感じていないんデスか?」
「本当、んん!…だよ……!」
「……もし、感じているってわかったらもう響さんのことを先輩として尊敬しなくなると思うんデス。
ただの牝犬……呼ばれたら、腰を振ってただ感じるだけの人間失格のものになっていくんデス。」
「牝、犬……人間失格……」
切歌の言ったことを、響はつい頭の中で復唱してしまう。そして、挙句の果てにそれを想像してしまうのだ。
『牝犬』となり『人間失格』となった自分の
音女の触手に犯され、ジーンノイズに輪姦され、今まで仲間やともだと思っていた人物から罵倒されながら、無理やり犯される。
まるで溜まった性欲を吐き出す、玩具…いな、性奴隷や肉奴隷と言ったものも同然の日々を送るかもしれない……と想像してしまうのだ。
「なんか濡れてきたデス。……響さん、嘘はよくないと思うんデス。」
「っ!!ち、違うよ!私は━━━」
「言い訳無用デス……この、牝犬!!」
「ひぎぃ!?」
そう言いながら、切歌は響の尻を叩いた。だが、1度だけではない……何度も何度も、ひたすら叩いていった。
そして、響はその叩かれている中で……いや、初めに叩かれた一撃だけでその痛みが別のものに変わってしまっていることに気づいた。
叩かれる度に、頭が真っ白になるような感覚を何度も味わいながら……響はさらに1歩戻れなくなっていくのであった。
捕捉
・切歌
響のことを先輩として見なくなったとさ、めでたしめでたし