「く、ふ…!?この、感覚…はぁ……!?」
エルフナインは、突如覚えた快感に困惑していた。まるで、膣内に何かをねじ込まれてしまったかのような、口の中にも…アナルの中にもなにか太いものを入れられているような、そんな気がしているのだ。
だが、実際には口はちゃんと閉じることも出来るし喋ることも可能である。
だが、確実に中に何かを入れられているのだ。そして、それに対して自分の体は快感を得ているということも、確実な話なのだ。
「ふ、くうぅ……!」
上り詰めていきながら、エルフナインはこの感覚が何かしらの影響だということには気づいていた。
先程の手の痛みも合わせて考えると、今自分の身が何かに置き換えられている…もしくは、誰かの快感が自分の中に流れ込んできているか。
どちらにしても、エルフナインは自分の体と何かが繋がれているということだけは把握出来ていた。
だが、そこまでである。冷静な思考を持っている時のエルフナインならば、おそらく直ぐにどうなっているかの把握はできたであろう。
しかし、今は冷静な思考を保つ事すらも難しいのだ。
「はひゅ…ん、ひぃ…!!はひっ!?」
襲いかかってくる快感の上から、エルフナインは自分の体に巻き付いてくる何かに気づいた。胸部と、股間の部分に触手が張り付いた感覚があったのだ。
それは、エルフナインの体に直接巻きついているものである。タコの吸盤のように粘着度が高いものが胸部に張り付き、凹凸が凄まじいものが股間に張り付いていた。
「まっ、待っへ…!い、今動かれたりゃぁ……」
エルフナインは弱音を吐いてしまう。快感に犯された自分の頭でも理解できる簡単な事である。
このまま股間部を擦られて、胸部…乳首を吸い上げられてしまうのだ。通常ならば痛みを催す可能性があるものだったが、どう考えても今それをされるということは、エルフナインの体に強烈な快感をもたらしてしまうのだ。
「待っ、待っ━━━」
エルフナインの制止も虚しく、胸部に張り付いている触手はそのまま乳首をひっつけたまま胸から触手を離そうとし、股間の触手は勢いよく動き始める。
「ひ、ぐぅぅぅぅぅぅ!?」
一瞬で達するエルフナイン。潮も吹き、脳を焼切ると思われるほどの強い快感と絶頂が彼女の体を襲っていく。
「止まりゃ、絶頂、止まりやぁ!?」
遠慮なしに吸い上げられ、動かれる。愛液が夥しい量流れていき、潮がまるで間欠泉のように吹き出していく。
「お、ぐぅぅああああ!!」
絶許のような絶頂の喘ぎ声が、部屋に響いていく。幾ら人間の体よりも丈夫なホムンクルスの体といえども、こちらの方面に対しての耐性は、すこぶる無いのだ。
そんなことは、考えられているものでは無いのだから。
「かひゅ、かひゅ…!」
達し続けたエルフナインは、触手が動きを止めても余韻でさらに絶頂に達するという循環を起こしていた。
気をやったエルフナインは、既にまともな思考回路にはなってはいなかった。何故ならば、女性の体になってから初めての快楽がこんな激しいものなのだ、当然こんなのを味わってしまえば二度と戻ってこれないだろう。苦痛になるほどの快楽は、逆に言えば苦痛すらも快楽になってしまう曖昧な状態なのだ。
「は、はひゅっ……」
約10分ほどしてから、ようやく体の絶頂が収まり始めていた。既に絶頂だけで体力が底をつきかけている。これ以上負担をかければ、エルフナインの生命活動そのものが危ぶまれるであろう。
だが、今エルフナインの命を握っているのは、そんなことを微塵も考えはしない『生物』である。
『随分とすごい声を出してましたねぇ、エルフナイン。絶頂活動が終わってから約30秒……うん、1分越すくらいには休憩もちょうどいいだろうし、んじゃもう10分頑張ってね。
10分やったあとに30秒は休ませてあげるから。』
それだけの通信、たったそれだけの通信がエルフナインの心に暗い絶望の色を落とす。水にインクを零すかのように、それだけでエルフナインは自分がどういう結末を迎えるか考えてしまった。
「ま、待っぐぅぅぅぅぅ!?」
そして、再び触手が活動を始める。絶頂が終わっただけであり、体が敏感なのは変わらないのだ。
そんな状態での無茶な調教を10分続けて行われる。その事実が確実にエルフナインの心に傷をつけていくのだ。
「とめ、とめ、へぇおぇぇ!!」
最早まともな発音も出来ないままに、エルフナインは絶頂に達していく。小さな体という点でも、エルフナインに与えられる快楽は異常そのものだった。
依存性なんて言う生易しいものでは終わらずに、廃人化まっしぐらと言っても過言ではないものである。
だが、触手は音女の言うことしか聞かないので、エルフナインの言葉では止まることなんてありえないのだ。
「あぎ、ひ、あああああ!!」
体を海老反りにさせて、エルフナインはヨダレを垂らす。最早それすらも気にならないほどに、激しくイキ続けていた。
目の前が真っ白になり、頭の中で電流がひたすらに流れていくような、全てがポロポロとこぼれおちて行って壊れていくような、そんな感覚を覚えていた。
「壊れ、壊れ…!んごぉ!!」
さらに絶頂に達するエルフナイン。達しながら更に上の絶頂に達するという感覚が、襲っていた。
そして、今からその感覚をいつまでも何度も味わうのだ。音女が飽きるまでか、気が変わるまでか……しかし、そんなことを気にしていられる余裕は、既にエルフナインには存在していないのであった。
「お、ほぉ!!」
エルフナインは、あれから何度も絶頂に達していた。成人の体は快楽に対する耐性が少しはあるのか、それとも成熟した体は理性を保ちやすいのか…それは定かではないが、エルフナインを襲う快楽は凄まじいものの、まだ理性を保てるほどのものであった。
それを、見ている人物がひとりいた。音女である。小さいエルフナインの部屋から、直接こちらの部屋にやってきた音女は、足音を隠そうともせず、急ぐことなくゆったりとエルフナインの元にたどり着いて、ポケットに忍ばせておいたローターを取り出す。
そして、モードを最大にしてからそれを手に持ってエルフナインの耳に自分の口を近づける。
「…貴方の為に、もっと気持ちよくしてあげる。」
そう言ってから、音女は耳たぶを甘噛みする。既にかなり感じているエルフナインの限界を崩すには全く足らないのだが、この行為の目的はエルフナインを絶頂の嵐にたたき落とすことではない。それはいずれこのジーンノイズ達がやってくれることである。
それよりもやりたいのが、刷り込み行為である。既に調とクリスには行っているが、エルフナインのそれはまた別のことである。本人が2人いるのだから、一人が自分に従順でまた別の本人はそうでも無い。
この実験がしたいのだ。一体、どちらがどちらに染められ直すのか。それが確認したいのだ。
「んぉ、んおぉ!」
「カプカプカプ……」
耳を甘噛みしながら、別の方の耳にローターを優しく押し当てる。くすぐられているような感覚が、別の感覚としてエルフナインに襲いかかる。耳たぶにある感覚ならばまだしも、耳の中をくすぐられるというのはあまりない感覚のため、受け止め方がわからないのだ。
「んぶ、じゅる…うぅ!!」
「何言ってるか分からないけど、気持ちいいことだけはわかる。」
適当に返事を返しながら、音女は敏感かつ性器としてはあまり活用されない部分の刺激を行っていく。
最初は、耳。次に耳たぶ…その次はうなじ、さらに背中……そして脇腹に太ももの裏。足の裏なども念入りにローターで刺激し続けていく。
「お、ふぁ……!」
快感を感じつつも擽ったいのか、エルフナインの体が擽りを避けようと動き始める。そこまでの理性が残っているのか、はたまた生物の本能としての動きか。
どちらにせよ、縛られている以上ろくな動きは取れないのがわかっているため、そのまま続けて攻め続けていく。
「ふ、うぅ…!」
しばらくしていると、力が抜けたのか少量の尿がエルフナインの体から漏れ始める。この体が排尿するのか?と音女は疑問に思ったために後でキャロルに聞いた話だったが、尿であって尿でなし…出されているのは彼女の体の中で不要となった記憶だそうだ。
本来はそのような記憶の消え方はしないのだが、今回の異常性で体もまた異常な反応を返した…と言ったところらしい。
つまり適応してああいう反応になっている…と考えて音女はさらに興奮した。
「ほーらほらほら……」
弄りながら、音女は追い打ちをかけるかのように声をかけていき、エルフナインの心を責め立てていく。
エルフナインは、音女の声に従うかのように、体を素直に反応させていく。
「うぼ、んぼぉ!!」
獣のような雄叫び声を上げながら、エルフナインは体を反応させていき達していく。
イきながらイき、達しながら達する。並の人間ならばすぐに精神が壊れ廃人となっていしまうそのループに、精神が壊されかけていた。いや、既に壊されているのかもしれない。廃人となっていないだけで、既にエルフナインの精神は娼婦もビックリの淫乱に生まれ変わっているに違いない。
「うぼぉ!んおぉ!」
そして、しばらく時間が経った所に音女は2人のエルフナインを並べていた。二人とも度重なる絶頂の繰り返しにより自分が目の前にいても気にしないほどには、精神が壊されてしまっていた。
「はぁ、はぁ……」
「僕、僕にもっと……」
小さい方のエルフナインは、耐えれる体力も残っていなかったのか、ずっと肩で息をしているが、大きい方のエルフナインは犯してもらうことを望むことが出来る程には体力は残っているようだった。
「……やっぱり体の大きさとか成熟度で変わってくるもんだね。」
その2人を眺めて、音女は頷きながら呟いた。さて、エルフナインでの実験が終わったことで次はまた別の人物の調教に入ることに決めた音女。
エルフナインをやっていたのだから、当然次はそれに準ずる……キャロルである。
しかし、キャロル自体の調教は必要ないのだ。少し命じるだけで、股を濡らし尻尾を振る家畜から、キャンキャンと吠え騒ぐ躾のなっていない子犬にも変貌するのだから。
「……じゅ、準備は出来た?」
「うん!ちゃんと…快感も繋がるようにしてるからね、ママ。」
キャロルが覗く1つの部屋。とある教室を改築し、キャロルが専用の実験室に作り替えたとの事。
その部屋の中に、一人の女性の体が横たわっていた。髪は少しクセっ毛の金髪であり、その体は豊満の一言に尽きていた。
そしてくびれてもいる…ある意味で、黄金比の体と言えるであろう。
そう、横たわっているのは、ダウルダブラを身にまとった時の大人になったキャロルである。
今は横たわったままで、目を開けていないが…その目はいずれ覚ますことになるだろう。目を開けた時に見る彼女の最初の景色は、絶望の快楽か希望の快楽か。
いずれにせよ、自分自身ととあるジーンノイズの実験台ということには、どちらにせよ代わりはないだろう。