「ふ、く、うぅ……!」
ヨダレを垂らしながら、奏は我慢していた。膣、アナル、そして尿道の3穴を犯されながら絶頂に達するのを我慢していた。
ジーンノイズの体から出てくる媚薬が、彼女の体を作り替えていく。頭が警鐘を鳴らすほどには、我慢が限界に近づいていた。
その光景を、じっと音女は眺めていた。奏がいつ落ちるか、いつ落ちるか…というのをずっと観察しながら見ているのだ。
「あ、く、んひぃ……!」
だが、ジーンノイズは一定のリズムで奏をひたすらにいじめ抜く。そのテンポは、音女が命じればさらに早くすることも出来る。
というよりも、既に今ジーンノイズが行っている触手のピストン運動の速度は、並の人間に出せるような代物ではない。本来ならば、幾度となく絶頂に達して、奏は既に精神が壊れている計算だった。
だが、奏はそれをひたすらに我慢していた。脳が焼き切れそうなほどに我慢を続けて、既に我慢するということが目的になってしまう程に。
「何をそんなに我慢しているのやら……」
「あ、ひぃ…!」
音女は、この部屋にあるガラスを見つめる。視線の先には、翼がいる。しかし、ガラスの向こうにいる翼にはこちらの様子が一切伝わってこない。何故ならばこのガラスはマジックミラーであり、翼の側からはただのガラスにしか見えないからだ。
それに加えて、音女達の居る部屋で発生した音は翼の居る部屋にほとんど届かない構造になっている。それのお陰で、バレることは無いのだが、どうにも音が聞こえてくると言って、翼が離れないのだ。それは音女にとっては好都合なので、そのまま放置している。
「ふ、くうぅ……!」
奏は、色々な欲求を我慢していた。感じているのをなるべく無視して、達しそうになるのを耐える。そして、翼に対して感じている背徳感の完全無視。それだけの事を今一心に行っているのだ。
「……ほーれ、つんつん…」
「ひぎぃ!!」
奏の乳首を、音女は指でつついていた。暇だったというのが1番大きいが、あまりにも我慢するので新たな刺激でも用意しようとしたのだ。
無論、ジーンノイズがいれば事足りることではあるのだが、自分の体でも奏を味わってみようかという味見的な欲求が生まれ始めているのだ。
「こ、こんなに乳首立てちゃって……いやらしい、んだー……」
「こ、これ、はぁ……く、薬か、なんかでぇ……」
「わ、私は貴方に薬なんて……盛って、ない…よ?あ、貴方が勝手に感じてるだけ、だから。」
無論、嘘は言っていない。音女は奏を気絶こそさせたが、寝ている間に薬を盛ったりなどはしていないのだ。
ただ、奏を犯しているジーンノイズから薬は出ているので広義的には、薬を盛っていると言っても過言ではないのかもしれないが。
「そ、そん、なぁ……」
「だ、だから……貴方が元々淫乱だった…それ、だけなんだから。」
「はぁ、はぁ……」
奏の頭がぼーっとし始めてくる。音女の台詞が、奏の緊張を切れさせてきているのだ。
この緊張の糸が切れてしまえば、奏は快楽に屈して二度とまともな思考や判断が出来なくなってしまうだろう。だが、奏はそれでも無理やり踏みとどまっていた。これ以上感じないように、達しないようにと体や頭に負担をかけてまで、耐え続けていた。その我慢は、全くの無意味だと言うのに。
「……つ、翼ちゃんがそんなに、大事?」
「当たり前、だァ……私の、私の初めての……相棒で、仲間なんだからァ……私が、私が守ってやらない、と……」
「あ、あなたの知っている風鳴翼ではない、のに?」
「それでも、だぁ……!」
歯を食いしばり、体に力を入れて奏は踏ん張る。その意地の強さに、音女はほとほと呆れていた。
どれだけ耐えようとも、抵抗する力も機会さえも奪われてしまっているというのに、何をそこまでして耐えようというのかが、理解できなかった。
「ふーん……」
音女入ったん部屋から離れて、自分の部屋へと向かっていく。奏は部屋から出る音女に一瞬注意が向いたが、すぐさま快楽を耐えるために意識を自分の体へと移していた。
そして、音女自身は奏を完全に堕とすために道具を取りに行く。ローターなどの簡単なものでいいのだ。とりあえず、継続して快楽を与えられる道具があればいいのだから。
「お、んぉ…!」
奏は情けない声を上げながらも、達することだけは絶対に耐えようとしていた。
だが、その我慢も限界へと近づいていた。音女に軽く責められてしまったせいか、我慢できていたことが出来なくなっているような、そんな感覚に襲われていた。
だが、それも間違っている訳では無い。実際、他者から触られるという意識外からの感覚は、自分を予想以上に追い詰めるのだ。
「ひ、んあぁ……!」
水音を立てながら、奏は大量の愛液を流していく。それでも耐えに耐え続けていく。
しかし、決壊寸前のダムのように、我慢の限界というものはまず間違いなく訪れていく。それがいつ来るのかまではわからない。だが、それをなるべく引き伸ばして、耐えれるようにしていかねばならない。そこまでの決意を、奏は持っていた。逆に言えば、ここで一瞬でも気を緩ませてしまえば……絶頂に達してしまえば、もう奏は深みから戻ってこれなくなってしまう。
「……おま、たせ…」
そして、扉の開く音ともに音女が再度部屋に戻ってきていた。戻ってきた音女の服のポケットには、はみ出るほどに大量のローターが入っており、その全てが奏を落とすためだけに使用されるのだ。
無論、手だけで抑え続ける訳にも行かないのでテープは持参している。
「く、うぅ……!」
「ちゃ、ちゃんと取れないようにしてあげる、ね。」
音女は奏の乳首、そしてクリトリスにローターを貼り付けていく。最早その程度の刺激は気が付かないほどに奏は昂ってしまっているが、それらの電源を一気に入れた瞬間どうなるか?
思考ができないほどに感じている奏には分からないが、音女にはそれが分かり切っている。
「で、電源……on…」
「━━━━!?」
音女が電源を入れたその瞬間、奏の視界が真っ白に点滅したかと思えば、真っ黒に暗転していた。
奏の視界には、2色しか存在しなくなった。自分が今どうなっているのかさえも理解できない。視界が明滅し、体には呼吸が困難になるほどの刺激が襲いかかっていた。
それはもはや快楽と呼ぶには、余りにも強烈すぎるものだった。快楽、痒み、痛み…そういった感覚を全て超えて、皮膚から得る感覚ではなく直接脳みそに叩きつけられるような感覚。大きなハンマーで何度も何度も殴られてしまったかのように、奏はその感覚を味わっていた。
我慢できる、できないの次元ではなかった。そんな状態を10秒ほど味わってから、奏はようやく自分が絶頂に達していることに気づいた。
「っ、ぁ……!?」
「うわ、すごい反応…いやぁ、ここまで気持ちよく反応してくれると新鮮だなぁ。」
音女の間抜けな声は、奏には届かない。耳に音が届く前に、触覚から得られる感覚が全てを遮っているのだ。
視覚、味覚、嗅覚、聴覚の4つが全て触覚となっている。それら全てを触覚に使用しないといけないと体がそう判断したのだ。つまり、体全体でその快楽を味わっているのだ。それほどに酷い快楽を味わってしまえば、並の人間ならばまず廃人か快楽により精神が壊れてしまっていただろう。
だが、これまでの装者と同じように奏もシンフォギア装者なのだ。ふ不幸にも、廃人になるようなやわな作りはしていない。
「おー、声すらでてない。これ、死なないといいけど……」
他人事のように音女は呟く。奏を落ち着かせるようなことはしないし、ジーンノイズに犯すのを一旦辞めるように命令するのも、ピストン速度を遅くするなんて命令は絶対出さない。
寧ろ、いつもならばここでもっと激しく責め立てるように命令を出すほどである。
「……潮吹きまくって面白いしこのままでいいかな。」
マジックミラー越しとはいえ、翼の顔に潮を噴きまくっている奏の姿が滑稽なので、写真に撮りながら嘲笑うかのように歪んだ笑みを浮かべる。
このまま精神が壊れていなければ、後で脅すのも一興だと思いながら、音女は色々と妄想をふくらませる。
「あ、そのまま犯しておいてね。中出しも好きな時にしていいよ。ただ吐くほど出さないようにね。ギリギリのライン頼むよ、ギリギリのライン。」
ジーンノイズは音女の命令を受ける。動きは全くといっていいほど変わらないが、伝わっていることだけは音女には分かるので、そのまま音女は奏をあとにする。
「……こういう、事でしたか…」
「ど、どう思った?」
「……特には、何も。」
音女は、翼にネタバレをしていた。翼が聞き取っていた微かな声。その声の正体と、裏で何をしていたのかである。
翼には記憶の操作もしていないし、調やクリスの様にハードの調教の末の記憶喪失も引き起こしていない。ただ、過度な調教により快楽に依存してしまっているだけなのだ。
「……あぁ、でも━━━」
「ん?」
「嬉しい、とは思っています。奏がいてくれる事と……奏と、こうして気持ちいいことを続けていけるのだから。」
「……お、思っていること…あるじゃん。」
翼の言ったことに揚げ足を取りながら、音女はニヤける。翼は奏と一緒にいられることを嬉しいと言った。それは、友情から来るものなのかはたまた劣情からくるものなのかはわからない。
だが、翼は奏が来て嬉しそうしているのは一目瞭然だった。
「……そう、ですね。思っていることありましたね。」
「……ま、まぁ…そんなことはどうでもいいん、ですけど。」
音女は翼から視点をずらす。そして奏の方に視線を動かして、今現在も犯されている彼女を眺めて、ふと口を滑らせる。
「あぁいう風に…犯されたいって思うのかな。」
「さぁ?私は、あなたが命令したことならなんでも好きに解決しようと思っています。」
翼の言葉に、音女らため息をつく。それは、音女にとっては当たり前のことなのだ。そもそも音女の陣についている時点で既に大体の者が音女の言うことならばなんでも聞くようなメンバーなのだ。故に、当たり前なのだ。
「だ、だったら……つ、次呼んだ時…か、奏ちゃんの調教お願い、ね。
わ、私もするけど……手伝い、して欲しいから。」
「分かりました。」
音女の頼みを簡単に受ける翼。その表情は冷静な女性そのものだが、しかし音女には分かっていた。
そんな表情をしている翼の中に眠る情熱、つまりは情欲が奏に対して向けられていることを。
「……ま、程々にして差し上げようかな。」
奏に関しては、翼に一任するのもいいかもしれないと音女は感じていた。無論、自分が使いたくなった時は問答無用で使わせてもらうが、それ以外の時は基本的に翼の自由にさせてあげよう、そう音女は考えていた。
元々翼はクリスの自由にさせていたが、クリスが余り翼を性欲対象として見ていないせいか、翼はよく音女に使われているのだ。
「……2人で1緒に調教してあげないと。」
音女のその言葉は、一体どういう意味で言ったのか。その言葉の意味を理解するものは音女以外には存在しなかったのであった。