カリオストロ、元男だが女の体になってから女性らしい言動を取るようになっている。体だけで見れば、とても男ウケする人物であり服装は胸の谷間が見えてしまうような露出の激しいものとなっている。得意な戦法は拳での超近接戦闘。
プレラーティ、カリオストロと同じく元男であり現女。体は少女と言っても過言ではないもので、見た目だけならば迷子の子供にも見えかねない。しかし言動も鑑みれば当然少女のそれではないので、すぐに分かる。露出は激しくなく、いつもカエルのぬいぐるみを持っているが、これ錬金術の賜物なので普通のぬいぐるみではない。得意な戦法はけん玉のような巨大武器を振るう中遠距離戦闘。
サンジェルマン、彼女は初めから女でありカリオストロ達のように男から女に変わった訳では無い。肉体的には大人の女性そのものであり、スーツのような服装からでは確認できないが、理想の体型とも言うべき肉体美を持っている。着痩せするタイプなのか、カリオストロと比べれば小さいものの、胸囲は並以上にはある。得意な戦法は二丁拳銃による中近距離戦闘。
「……なんて、もう必要のない肩書きをつらつら書いてもしょうがないよね」
「んぶっ…んおお…!」
「ふー……!ふー……!」
「おひゅ!んひゅ!」
そんな彼女達だったが、今は全員等しく理性を飛ばされて奴隷となっている。
薬を盛られて、そしてその薬の中毒性によって理性が削られて最終的に言語も話せない家畜へと成り下がった。3人全員が、快楽によって宿っていた知性全てを潰されてしまう。
「……けど、幸せでしょ?考えなくても、気持ちいい事だけを味わえるんだったら…多分それが一番だと思うよ。
不幸だから世界を変える…って目的を果たそうとするより、現実逃避で快楽に逃げている方が数倍マシ。私はそう思ってるよ」
音女のその言葉は本心なのか、はたまた適当なことを言っているだけなのか。
その真偽はわからない。しかし、その表情は笑みを浮かべていた。とは言っても、聖女のような優しい笑みではなく、悪魔のような悪い笑みでもなく。ただ、同情をしているかのような哀れみの笑みを向けていた。
「おぶぅ!!」
「元々男だったのに…お尻とおま〇この処女を奪われて、おっぱいも吸われて……しかも片方は巨乳と来た。
もう、男として全て失っちゃったね…本当の意味で」
サンジェルマンも、カリオストロも、プレラーティも…3人とも二穴と口を触手によって犯されていた。それぞれがピストン運動する度に絶頂に達し、触手から出てくる媚薬関係なしに体を発情させる。
「戻るかどうか知らないけど…もう、男に戻れないね。こんなの知っちゃったら」
「うぐ、ぶっ……!」
「おぶぅ…」
「……まぁ、もう言葉を話さなくなってるから気にしないけどさ。言語が完全に失われてるって、錬金術師としてはほんと最高の罰ゲームだね。ただの人間が、言語失われるよりよっぽど」
そして今度は嘲笑の笑みを浮かべていた。哀れな同情を向けたのだから、次は嘲笑である。サンジェルマンはともかく、カリオストロとプレラーティは音女は余り好ましく思っていなかった。そのせいもあってか、その2人には特にきつい犯し方を行うときもある。
「子宮の奥まで犯されて、腸の壁を強く叩かれて、喉の奥まで犯されて…人間としては、終わりって言われるくらいのハードモードだよねほんと。
あ、サンジェルマンには同情するけど……残りふたりは、喜ぶとしても嫌がらせは続けていくからね」
サンジェルマンは騙されただけだろう。それに、真面目な人物だったのだ。カリオストロ達の蛮行を、見逃していたこともあったかもしれないが、それは仲間内で許されているだけであり……つまりは中間管理職のせいで苦労させられていただけなのだ。
「あれ…見逃してたってことは同罪になる気が……まぁいいや、どっちにしろ犯すことには変わりないし」
例え同情しているとしても手は緩めないし、そもそも緩める条件にすらなりえない。
同情しているが、サンジェルマンに対しての信頼は無いよりは上程度にしかない。他人に対して『わー、可哀想ー』というレベルのものでもあるので、簡単に非情になれる。
「さ…もっともっと…激しくしてあげるから」
甘く、残酷な言葉を音女は呟く。呟かれた言葉は『今の』サンジェルマン達にとってはとても甘美であり、何者よりも優先すべき事だ。『昔の』彼女達ならば、真逆の反応を示していただろうが……そんな事は、どうでもいいことなのである。
「……ふぅ…」
「かひ……」
「はひっ…」
「おぁ……」
音女は3人を犯して、一息ついていた。そして、ジーンノイズに命令を下して最後のその3人も運んでもらう。
そして、自分一人残された部屋で回転椅子に乗ってくるくると回りながら、何も無い時間を感じ取っていた。
「終わり、終わり……もう全てが終わり…」
自分に仇なす物は誰もいない。世界がこれからどうなろうが、自分がこれからどうなるのか……音女は全く気にしていなかった。
やること、すること……全てが終わったのだ。無論、今の時点での話だが。
「増えるんだったら…また堕とせばいい。けど、物語は永遠には増え続けない……」
装者はこの世界では増えはしない。平行世界に渡るための聖遺物、ギャラルホルンも、今では動かない木偶の坊同然である。
自分が触れても起動せず、そして他の装者達でもダメだった。一応、ガングニールが1つ残っているが、それでも起動はしないと音女の直感が答えていた。
「何が良くて何がダメなのか……まぁ、ゆっくり考えていこっか」
恐らく、この世界に未来はないだろう。アダムがやろうとしたことが起こらなくなり、恐らく逆転の可能性を秘めていたであろう装者達も使い物にならないので、何も起こせない。
「翼の音を奏響かせ、暁の調べをこの腕に纏いて歪ませる…かな」
ふと思いついた言葉を羅列させる音女。特に意味は無い、理由も意味も、理解も何も無い。
その言葉が続くことももうないだろう。進化も退化も起こせなくなった停滞のこの世界に、未来は既に存在していない。
「精にまみれて、性で交わり、生から逃げる。毎日気持ちいいことをし続けてし続けてし続けて……何も起こさない世界を作ろう」
ジーンノイズの研究は、既に終わっているようなものである。限界を知らないまま、ひたすらに強力になって行く。幾ばくかの進化を辿れば、ジーンノイズは生物とも融合できるようになるだろう。
その時生まれるのは、ジーンノイズが生物を取り込んだ物体なのか、生物がジーンノイズの力を得た新たな生命体になるのかは定かではない。
「ま、それはそれで見てみたいかも……」
なんて事を適当に言いながら、音女は回転し続けている回転椅子から降りる……ジャンプで。
「ほっ…あっ」
飛び降りたのはいいが、そのまま椅子に足を引っ掛けて転ぶ。転んだまま体制を建て直して、再び立ち上がり部屋の外を目指していく。
「運動神経は何度確かめても上がってないなぁ…体力的なものは無いし、もうこれセンスの問題か…」
目指すは肉欲の園。人外たるジーンノイズがひたすらに生み出されて、貯蓄されていく。
音を奏でるはずの学園が、今では嬌声をあげる学校と化していた。
「……ま、上げる気もないし…これから好きな時に気持ちいいことできればいいかな」
行為を終わらせた者達が向かったのは、それぞれの部屋。流石にあれだけすれば満足だったので、これ以上をすることは無い。ただ廊下に放置されている苗床たちの声を聞きながら、自分の部屋に戻るだけである。
「さて……これから何していこうかな…特に思いつかないけど…ま、成り行きに任せればいっか」
その言葉を残して、部屋から出ていく音女。静かになった部屋からは何も音がせず、部屋の外から聞こえてくる喘ぎ声ばかりが小さく部屋で反響している。
たったそれだけ、それだけであり……これからも肉欲に従順に従うだけなのだろう。代わり映えのしない、何も終わらず始まらない…この物語は、終わりのないことで終わりを迎えるのであった。
……Fin?
名目としては最終回のつもりです。
ただ5期が来るのは確定してますし、そこで新キャラでも出てくれば…また進めようかなと思っています。
一応完結作品にはまだしない予定ですが、更新はここで一時的に切らせていただきます。ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。