「あいたたた……派手にやられちゃいました……」
「しかし…マリアまでもが捕まってしまうとは。」
二課本部。そこでは響と翼の軽い治療が行われていた。サンジェルマンの放ったノイズにやられた傷である。
「しかし……まさか、他のノイズ達が私達と戦っていたノイズを巻き込んで自爆とは…」
「絶唱……調ちゃんの絶唱の力、それを爆発させたんですよね。」
「あぁ……それくらいせねばならないということは…今の私達の力では、全く太刀打ち出来ないだろう。何か、何か策を練らねば……」
考え込む翼。そうやって話し合っている2人の前に、司令である風鳴弦十郎が立つ。
「ついさっき、とある作戦を提案させた。」
「作戦、ですか?」
「あぁ……
「っ!?し、師匠が出るんですか!?」
響と翼の顔が驚きに染まる。弦十郎が出る、それはつまり作戦に装者だけでは戦力が足らないと判断されたということである。
彼の戦闘力は、生身であっても完全聖遺物を纏ったフィーネをも圧倒する力を持つ。
正直人間かどうか疑わしい戦闘力を持つ彼だが、その立場とその強さで中々戦場に出る許可が降りないのだ。
「今回……4人も装者が囚われた。その責任を取れ、ということだろう。」
「そ、そんな!師匠は何も悪くないじゃないですか!!」
「作戦を認めたのは俺だ。失敗している以上、俺が責任を取るしかあるまいよ。」
その言葉で、2人は黙る。弦十郎自身も、その任務を嫌だと思っていないのか、余裕を見せるかのように笑みを零す。
「気にすることはない、この作戦が成功したらまたいつも通り司令に戻るだろうよ。」
「師匠が、決めたのなら……」
「よし……そうと決まれば、準備が出来しだい作戦開始とする!!」
「「はい!!」」
こうして数時間後に、人類最強とも呼べる風鳴弦十郎が出る作戦が行われることとなったのであった。
「あれ?調ちゃん?」
「こんにちは、未来さん。」
リディアンの寮、響達が作戦を開始するまでの間の時間。1人寮の部屋にいた小日向未来の元に、月読調が立っていた。
「響達作戦で忙しいって聞いてたけど……どうしてここにいるの?」
「実は、極秘に二課と関係のある人達を保護していて……敵に狙われるかもしれないから、本部が用意した場所に連れていくことになったんです。」
「え……どうして?」
「それは……敵が、人質を取って装者を油断させる可能性を考慮したらしいからです。
今までの敵だったら、私達のことは正面から叩ける強さを持っていました。
しかし、今回の敵はそれをしかねない……狡猾な手口を使う可能性の敵なんです。」
「そうなんだ……」
調は、事情を説明する。その内容を聞いて、未来は響のことを思い出していた。
彼女は大丈夫なのか……と心配になった。だが、調が冷静に対処している以上、少なくとも大事には至ってない事だけは確かなのだろうと推測していた。
「とりあえず、また後で戻ってこれるでしょうから………荷物は、置いて行ってください。貴重品は、自由で。」
「う、うん!わかった!!」
部屋に戻る未来。大掛かりな荷物を用意する必要は無いのだが、しかし携帯だけは持っていきたかった未来。
いざとなった時、響に連絡を取るためである。
「携帯携帯……あった!い、行こう調ちゃん!!」
「はい。」
「あ……傘持っていった方がいいかな?雨降りそうだし……」
「そうですね……持っていったらいいと思いますよ。」
いつものように、変わりづらい表情で話す調。しかし、その調自身にどこか違和感を感じる未来。
だが、恐らく大変だからそう感じるのだろうと勝手にそう結論づけてしまうのであった。
「そ、それでどこに行くの?」
「隣町の廃墟……っていえば分かりますか?」
「あ、そう言えばあったね。妙に崩れてる場所。あそこに行けばいいの?」
「はい。その妙に崩れてる場所です。私はまだこの事を、他の人にも伝えていかないと行けないので、行けなさそうなら連絡をください。」
「ん、わかった。」
そう言って、未来は調と別れて指定された場所に向かいだす。調も同じように未来とは逆方向に走り出して……しばらくして止まる。
その表情は、余裕を失くした人間のそれであった。
「私は、私は悪くない……切ちゃんを、切ちゃんを助けるためなんだ……」
蹲り、息を荒らげだす調。『自分は悪くない』と思い込もうとしているが、無理である。
だが、こうしなければ皆が酷い目に遭う……だからと言って、先輩の友人を、このような目に遭わせて良いのか……と、悶々と1人葛藤をし始める調なのであった。
「調ちゃんの言ったところは……ここ、だよね?」
調の指示通りの場所に辿り着く未来。キョロキョロと見渡すが、他に運ばれてきたと思われる人影は、一切見当たらなかった。
「……あ、こんなところに階段がある。もしかして、ここ通っていくのかな。」
地下へと続く階段、そこを未来はゆっくりと降りていく。次第に、やけに近代的な装いへと変貌していく。
なるべく、地下へ地下へと階段を降りていく未来。この時はそれが正解なのかどうかもわからなかった。
だが、降りていく内に段々と疑念が現れ始める。
「……誰も、いない…?物凄く静かすぎるというか……」
誰もいない通路、どれだけ降りても見当たらない人影。そのような異様な状況が、未来の疑問を膨らませていく。
大きくなっていく内に、その異様さは確信へと変わる。
「ここまで来て、声すら聞こえないなんて……何か、おかしいよココ……!響…!」
戻ろうとして、階段途中で振り向く未来。『この場から逃げねば』『何か嫌な予感がする』
本能が警鐘を告げ、その場から逃げることが未来の頭の中で満場一致となる。
だが、それを許すまいとする者がいた。
「っ!?ノイズ……一体、どこから……!?」
未来の周りを囲むノイズ……ジーンノイズ達。いつの間にか自分の後ろに現れていたジーンノイズ達から、未来は逃げなければならなかった……下へと。
「はぁ、はぁ……!」
下へ、下へと。階段の途中で、何度も途中の階層に逃げようと試みる未来。しかし、何度もノイズの妨害に合って……最終的に、一番下の階層まで送られることとなったのであった。
「な、なんで……この階だけ、入れて……」
止まらずに、進み続ける未来。しかし、いつまでも走り続けては自身の体力が持たない。
どうしたものかと悩んでいると……未来の耳に、自分の足音以外の音が聞こえてくる。
「む、向こうの……部屋!!」
声のする方へする方へと、未来は走っていく。そして、辿り着いた扉に手を触れて、その扉を開ける。
「はぁ、はぁ……こ、ここは一体…なんの、施設……っ!?」
「ひ、ぎっ!?やだ、やだぁ!!また、ノイズのが中にぃ!!」
「おぐっ!?い、やぁ……!ノイズに、イカされ……!」
声の主達に、ここが何の施設か聞こうとした未来。しかし、その必要性は皆無であった。
なぜなら、自分の入った部屋は女性達がノイズによって犯されている部屋だと、わかり易かったからだ。
「な、何ここ……」
『こ、こんにち、わ……小日向、未来さん。』
「っ!?だ、誰ですか!?」
「あ、あなたのお友達の……敵です?
ど、どうでもいい……さ、早速だけど……あ、貴方もそこにいるノイズ達には、孕まされて……苗床になって、ください。」
「なえ、どこ……?」
聞こえてくる声の主の、言っている事が理解出来なかった未来。しかし、目の前の光景と声の主……音女の言っている事はすぐさま未来の頭の中で一つに繋がった。
そして、理解した。
「の、ノイズを増やす施設……!?」
『せ、正解……も、もうひとつおまけに言うと……貴方は、売られたの。』
「え…?」
『月読、調……ちゃんに…『貴方と調ちゃんの大切な人達が犯されるの、どっちがいい?』って…聞いたの。
その、答えがこれ…お、おかしいとは思ってなかったの?』
すぐさま、あの時のことを思い出す未来。確かに、急だったことと彼女一人しかいなかったこと。
そして、あんな廃墟に隠れている割にはわかりやすく入口があったこと。よくよく考えたら、おかしなことだらけなのだ。
『あ、安心して……あ、貴方を助けようとする人が、これから…あ、現れる可能性もある、から…』
「っ……!!」
ドアは開かず、シンフォギアも当然持っていない。そして、ノイズ達が何匹か、未来の元へと近づいていく。
他の女性達のように、拘束し…犯して……孕ませて、出産。そんな光景の中に、自分が組み込まれるかもしれない……そう考えた途端、未来の背筋に悪寒があった。
「い、いや助けて響んぐっ!?」
触手が、未来にまとわりついていく。手足は拘束され、着ていた衣類は問答無用で引き裂かれていき、口の中には太い触手が入り込み始めていた。
『う、うんうん……ちゃんと、処女…こ、高校生で経験があるのは……ね?』
「んぐっ!んぐーっ!!」
よくわからないことを言いながらも、音女はノイズを止めることはしない。未来にも、僅かながらそのことは理解出来た。
未来の着ていた服が、服の役割を果たせなくなっていく。交尾をするのだから、下着はいらない。
スカートも邪魔なので剥ぎ取られる。ブラは、特に取る必要もなかったが、やはり剥ぎ取られる。
最終的に、穿いていたニーソックス、服の袖、そして靴だけが未来の纏うことを許されたものとなった。
「んぐっ……!?ん!んー!!」
『だ、大丈夫……ジーンノイズは、学ぶから…す、既に百戦錬磨のテクニシャン……』
「んぶっ!?」
ジーンノイズの体から、新たに触手が生える。その触手は、未来の胸に吸い付き……乳首を吸い上げる。
それも、力任せにではなく緩急をつけて未来に痛みを与えさせないように。
「んふ、んふぉ……!」
未来の顔が紅潮していく。感じたくはないはずなのに、ジーンノイズの吸い付き方が妙に上手いからだ。
その間に、余った触手が未来の秘裂を撫でていく。反応したくもない未来の意思に反して、体は性快楽に従順になっていく。
「ふ、ん……!」
『き、気持ちよさそう……?』
「んん!」
処女膜を破らない程度に、ジーンノイズは触手を中に入れる。水音が、未来の耳にやけに届く。
そのまま手足を持ち上げられて、未来は体を愛撫されながら運ばれていく。
「んぐっ……んぐおぉ!?」
運ばれながら、唐突に目を見開く未来。何の前触れもなく、唐突に処女を破られたのだ。
その破瓜の痛みで泣き叫びたくなった。だが、口には触手が入り込んでいる為にそれは許されなかった。
『い、痛い?で、でもすぐに良くなるから……ね?』
「んぶ、んぶぅ!!」
声を上げながら、痛みを主張する未来。その目から涙が溢れてくるが、ノイズも音女も誰一人として、未来の願いを聞き遂げない。
「んぐ、んぐっ……!」
未来の、小ぶりの胸が更にノイズによって吸いつかれて引っ張られる。ノイズは母乳を出させようとしているのか、はたまたただの愛撫なのか。
余裕のない未来には、判別することは不可能だった。
『あ……そ、そろそろ出るから、ね?く、クリスちゃんと同じように……孕んで…?』
「っ!?」
しばらくノイズが口の中と膣内を蹂躙していた。しかし、唐突にそれはやってきた。そう、ノイズの射精である。
『だ、出されてから妊娠するまで……5分も、いらない。』
「んぐ、んぐっ!!んぐーっ!!」
嫌々と、首を横に振る未来。しかし、現実は彼女の言うことなんて聞いてはくれなかった。
「ん、ぐううううう!」
そして、中に出される未来。既に腹の中に感じる違和感とともに、彼女はこう願った。
『どうか、響が無事でありますように』と。そして、彼女の意識がショックにより落ちていくのに反して、彼女の腹は次第に大きくなっていくのであった。
補足
・小日向未来
調に騙されて、音女の元に行く
・ジーンノイズ
孕ませ担当のジーンノイズは、女を喜ばせることだけに特化する形で進化を続けている