※この作品はR-18です。

ベイビーからアダルトへステップアップしました   作:右野向左衛門

18 / 25
#8「鷹崎奈津、あの一夜の出来事を振り返る」

ワタシの口からは

「ハゥグッ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!ハゥ!」

「グゥオゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!オゥ!」

という、はしたない声がひっきりなしに出てくる。

彼もその様子を面白がったのか、ワタシの動きに合わせて腰の動きを変えてくる。いつの間にかワタシは

「モットォォォォォォォォォ!!!!エーちゃん、モットォォォォォ!!!!」

と、彼に攻撃を「おねだり」する醜態をさらしていた。ちょっと前のワタシは、まさか好きな男性の前で、こんなはしたいないことを叫ぶとは想定していなかった。後で振り返ると「恥ずかしい」と思うけど、その時は快楽のままに彼の上で腰を振っていたのだ。

待ってました!とばかり、エーちゃんは乳房への総攻撃を仕掛けてきた。てのひらで乳房を包むように愛撫すると、リズムと強弱を変えてワタシの乳房を揉みしだいた。さらに、乳首へも攻撃を加える。彼に攻められている間、ワタシの乳首はカチカチに硬くなり、ビンビンに立った。身体全体が紅く染まるのがわかる。吐息も激しくなり、あえぎ声も意味不明の発音が多くなる。目を開けていたかどうかは、エーちゃんに何か呼びかけていたのか、それは今となっては全く記憶にない。

ワタシのカラダと記憶は、彼の猛攻で落城寸前の状態になった。

そして、ついにあの時がやってきた。

ワタシとエーちゃんが、心の底から望んでいたあの瞬間が。

「エーちゃん・・・・・・もう・・・・・・・・ダメェェェェェェェェ!!!!!!!!」

とワタシが大声で叫ぶと、ついにいってしまった・・・・あの言葉。

ありったけの力で

「アイムカミ──────────────────────────────ング!!!!!」

と叫ぶと、エーちゃんも限界が来たのだろう。ワタシの秘部を、火山の噴火みたいに、身体をこなごなにしてしまう感覚が襲ってきた。ワタシはエーちゃんの鍛え上げらた胸に倒れ伏してしがみつき、そのまましばらくの間意識を失った。

 

どのくらい時間が経ったのだろう。

意識を取り戻したワタシはスタンドの灯りを消すと、そのままぐっすりと深い眠りの底に落ちてしまった。

アレは、ワタシが生まれてはじめた味わったオルガスムスの感覚。

ママもお姉ちゃんも、あの感覚を知っているのだろうか・・・

 

今は聞けない。

だって今言ったら、2人から

「テニスの練習そっちのけで、ボーイフレンドと快楽の世界にふけったふしだらな娘」

と思われそうで怖い。

あ、でもお姉ちゃんは理解してくれそうだ。

「奈津、あなたもとうとうその快感を知ってしまったのね」

と突っ込まれ、その話題で盛り上がりそうな気がするな。

もっとも、パパとママがいる前ではいえないけどね。

同世代の女同士のヒ・ミ・ツ、ということで・・・

 

ふわふわとした快感に包まれたまま、ワタシは目が覚めた。

時計を見たら、朝7時をまわっている。

イッたあとはさっさと眠りたいという一心で灯りを消したから、時計の針が何時を指していたのかは全くわからない。

エーちゃんの部屋にに来たのは前夜11時近く、彼の部屋に入ってから3回愛し合ったことは覚えているけど、どのくらい時間をかけていたのかは全く記憶にない。最低1時間以上は快楽を貪っていたのは確実だと思うけど・・・

 

エーちゃんは、ワタシの横で気持ちよさそうに眠っている。

彼の寝顔を見ながら、ワタシは夕べの出来事を思い出していた。

昨日2人で過ごした時間と出来事は、一生忘れないだろう。

あれだけの濃密な時間を、私たちは一緒に過ごしたことはない。

これから愛し合うたびに、私たちの絆はもっと深まっていくのだろうか。

そんなことを思いつつも、ワタシは静かにベッドから抜け出てシャワーを浴び、身支度を調えた。そして朝食を準備するため、キッチンに向かった。

 

7時半過ぎ、上半身は裸、下半身にバスタオル1枚というあられもない姿で、エーちゃんがキッチンにやってきた。さすがに朝っぱらから、素っ裸でワタシの顔を見るという趣味はないようだ。ワタシは彼に微笑みを浮かべながら

「おはよう、エーちゃん。もうすぐ朝食ができるよ。シャワーを浴びたら一緒に食べよう」

といった。彼はうん、と頷きながら、けだるそうな様子でシャワー室に向かった。

「夕べあれだけ激しかったもんね。まだ眠いのかな・・・」

ワタシは一人ほくそ笑むが、考えてみれば今日は練習があり、あさっては試合だ。本番に差し支えなければいいけど、とワタシは内心焦った。

 

朝食を食べながら、これからの話をしていたのだが、エーちゃんの様子がどこか変だ。

「エーちゃん?何を考えているの?」

と聞いたら

「昨日のなっちゃん、なんかスゴかったね・・・・・」

おいおい、これから練習だというのに、まだ夕べのことを考えていたのか、このむっつりスケベ野郎は!

ワタシは顔を赤らめて

「エーちゃんのバカ・・・・・」

と返事をしてしまったではないか。

 

それにしても、朝っぱらからこんなやりとりをするなんて

私たちは、いったいなにを考えているんだろう・・・

 

朝食後、私たちは「チーム丸尾」のメンバーとホテルのロビーで対面した。

メンバーはエディー、室賀の両コーチ。そしてSTC時代からの付き合いである深沢くん。深沢くんはエーちゃんのATPツアーデビュー戦を見ようと、自費でわざわざこちらにやってきてくれたのだ。もちろん、ワタシは2人のコーチとはこれが初対面だ。

エーちゃんはやや顔を赤くしながら

「そして、僕の恋人の鷹崎奈津さんです」

と、ワタシのことを紹介してくれた。

ワタシは彼の紹介を受けて

「はじめまして!」

と元気よく叫び、1年前の同時期に比べて少しは進歩したかな?と感じる英語で

「ジョージア大学テニス部の鷹崎奈津です。よろしくお願いします」

と挨拶した。

視線を深沢くんに向けると、どうやら彼は事情を察したらしく、どこかよそよそしい。

ワタシはエーちゃんの練習を少し見た後、自分の練習のために大学に戻った。

 

夕方練習が終わり自宅に戻ると、ホームスティ先のパパとママが戻ってきていた。

「ただいまー」

といって自室に戻ると、部屋はすっかり片付けられてきれいになっている。

ママに感謝しなくては・・・と思ったワタシは、思わずハッとなった。

そして、あっという間に顔が赤くなった。

エーちゃんの部屋、そして3度目のセックスで使った部屋のドアを開けると、2つの部屋はすっかり片付けられている。

ひょっとして、ママはワタシのあの証拠を見てしまったのか?参ったな-と思っていると、いつの間にかママが、ワタシのとなりにニヤニヤしながら立っているではないか。

「ナツ、とうとうヤッたようね」

ワタシは、恥ずかしさのあまりうつむいていると

「・・・・あなたたち、夕べは相当激しかったみたいねー」

と突っ込まれた。

「4年間付き合って、夕べが初めてだったの?あなたって、今時珍しいくらいに一途な子ね。それとも、日本人にとっては、それが当たり前なの?」

うーん、それはわからないけど、ね・・・

少なくても、彼が「ゲイ」「不能」なのと言われるよりは数倍マシかな・・・

 

それよりも、あさっての試合どうなるのだろう?

夕べあれだけ情熱的に愛してくれて、あさっての試合に影響を及ぼさなければいいが、と心配してしまうワタシだった。

 

さて、デビュー戦がんばってね、エーちゃん。

そして試合が終わったら、また夕べの続きをしてもらうんだから、覚悟してね。




ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
ベイビーステップ本編第453回「再会」の脳内補完のお話はここまででございます。
次章からは本編最終回の後で起こったであろうお話を、勝手に脳内補完したお話を掲載いたします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。