肉を、焼く。
じゅぅじゅぅと音を立てて肉が焼ける。その匂いが鼻孔をくすぐり、そろそろ食べ時だな、と理解する。すぐ横で待て、をしているホルクとウリ坊が羨ましそうに見ているが、最初の一口は自分が食べるものだというのは他の時でも変わらない。ここら辺は犬と一緒だ。食べる順番を間違えると自分のが上だと勘違いさせてしまう。だから上下関係を教える為にも自分が先に、捌いて焼いたドスランポス肉を口の中に放り込んだ。味付けはシンプルで、そのまま焼いたのを食べているだけだ。
まぁ、比較的に美味しい方……だとは思う。特別美味しいという訳じゃない。地球の食用に最適化された家畜は、どんな不思議な生態をしている生物よりも美味しく食べる事を目標として育てられ、作られている家畜だ。アプトノス辺りは割と美味しいのだが、それでも地球で食べられる食用の牛肉と比べれば、やはり大きな差が出てくる。でもこれはドスランポスの肉だった。
対決に応じ、そして戦った敵の肉。その肉を、ホルモンを食う。それは一つの儀式だった。殺し、奪い、そしてその強さを取り込む様に焼いて料理して、喰らう。そうする事で狩猟した感触を自分の体の中に取り込むのだ。殺した、そして生き延びたという実感と共に。
俺が勝利した、という証として。
ホルモンは今まで忌避していた部位だった。その最大の理由は寄生虫がいるかもしれないから、という危険性からだった。引き当てた場合、今の環境ではどうしようもないから回避するべきなのだが……今回だけは特別として、歯ごたえの良い肉を噛み千切って食べた。しっかり焼く事を忘れず、口の中に放り込んで呑み込んでいく。それを羨ましそうに眺めている家畜共を確認し、半分食べ終えた所で、残りの肉をホルクとウリ坊に解放した。
「食っていいぞ」
「キィッー!!」
「ぶもっ!!」
許可を与えると物凄く嬉しそうに肉に二匹が飛びついた。その姿を見て苦笑を零しつつ、視線をエルペやムーファの方へと向ける。最近、雑種と言うかムーファとエルペの間の子が生まれてきている様な気がする。アルパカの様なムーファと、山羊のエルペ。その二匹から生まれて来る新種はなんというか……もふもふが薄まった、エルペに近い、ちょっと大きなムーファという感じだった。我がサバイバーファームも段々と混沌としてきたな……と思いつつ、ドスランポスの肉を口の中に再び放り込んで、息を吐く。別の鉄板の上ではまだ生まれていなかった、中身が出来上がっていないランポスの巨大な卵で目玉焼きを作っている。
今日ばかりは、少々豪勢にやる。
勝利は祝うべきものだからだ。
そして明日からは―――再び、いつもの生活に戻る。
春季、ドスランポスの狩猟に成功した。これは莫大な経験とノウハウ、それに自信をつけてくれた。鍛錬さえ繰り返せば地球人でもモンスターと戦える、勝てるという一つの事実を作ってくれたのだ。モンスターは不死身じゃない。殺せるのはハンターだけではない。手段を選ばず、殺しに行けば殺しきれる。その事実をはっきりと、これは証明してくれたのだ。恐れるものは多くある。だが殺せる、その事実だけで遥かに楽になった。俺の努力は無駄じゃない。そして努力し続ける意味がある。
それがクイーンランゴスタの時から引き続き、証明された事だった。
栄養価の高いランポスの卵を食って、久方ぶりに高カロリーと栄養を体の中に取り込み、殺した相手であるドスランポスを食ってその力を体内に取り込む儀式の様な思いを通して、少しだけ、戦士として成長した様な気がした。ただそれに浸っているだけの時間はない。ランポスを駆除した事によって、ランポスの巣はオープンなエリアになった。あの場所は大型の竜種が入って来れない、繁殖場所としては非常に有用な場所でもあるのだ、そのまま放置しておけば小型や中型に占拠されるであろう事は見えていた。
いや、或いはそれでいいのかもしれない。そのまま放置し、入り込んだ中型や小型を狩る事で、効率的に肉や素材を集めるという手段もあった。
だけど考え直し、この場所を封鎖する事にした。入り口である細い岩場の入り口を爆薬を使った発破によって吹き飛ばして塞ぐ事で、侵入ルートを岩壁を降りる事以外に封じたのだ。これによって森林を通り、岩壁を降りない限りは元ランポスの巣であった場所へと入れない様にする事にしたのだ。
その最大の理由は、土地の確保だった。
今は森林で活動しているが、家畜も増えてきているし、何か大きな施設を作ろうとすれば、たぶん森林では限界が来る。今では快適な森林生活だが、これ以上森林での生活を快適にしようとすれば、ある程度木々を伐採する必要が出て来る。だが飛竜が森林に入り辛くなっている理由は、この木々が障害物となって飛竜の侵入を塞いでいるからという事にある。竜達も馬鹿じゃないのだ、態々木々を破壊してまで森林に入り込もうとする事なんてしない。だが開けていれば、降りて来るだろう。ゲームと違って木を貫通するような事はしないのだから。
故に新しい土地が必要だったのだ。
大型種が入って来れない場所が。そして立地的に考えると、森林から地続きになるが、人間の手足がないと移動が行えない岩壁下のランポスの巣は理想的な場所だった。地面が土で、周りに草がないのもいい。飛竜が入ってこれない大きさというのも実に都合がよく、今までは出来なかった、大掛かりな火の使用を行える場所でもあったのだ。その為にはまず入り口の封鎖が重要だった。だから爆薬で吹き飛ばし、道を封じた。これで壁を登れる存在だけが入れるようになる。
畑作を行えるような土地ではないので、畑作業は引き続き森林の方で行う必要がある。だが遠慮なく炎を使えるこの場所であれば、今までは数を制限していた竈の数を増やす事が出来る。これによって作成できるレンガの数、そしてサイズを一気に増やす事が出来た。
実は、これでやりたい事があったのだ。
今の拠点はツリーハウスになっている。これは木をベースに設置した、家であり、モンスターが届かない高さにする事で自分の安全を確保する為の拠点だった。今でも森林周りはそれなりに安全だと思っている。だけどあのツリーハウス、隙間風が多く、木の上である以上、色々と限界があるのだ。主に重量の問題で。今以上に物を乗せた場合、枝が折れる可能性があるのだ。だから下からレンガで支えたりもしているが、それにも限度がある。
もっと、本格的に拠点づくりを行いたいのだ。
つまり家が作りたいのだ。風が入ってこない家が。割と真面目に。これが出来るだけで冬での生活が数倍楽になると思っている。冗談の様に思えるが、完全な病気の予防法は存在しないのだ。そしてこの状況で風邪をひく確率を1%でも下げる事が可能であれば、それを実行しない理由はない。あの森林のツリーハウスは、一応はランポスの皮やアプトノスの皮で軽く風を遮断しているが、それも完璧ではない。どうしても隙間風が入り込んでくるのだ。ただツリーハウスの改築にも限度がある。
ならやはり、自分で家を作る必要がある。
と言っても、ランポスの巣は荒れ放題になっているし、春や夏等の暑い季節はむしろツリーハウスで過ごしたほうが快適になるだろう。つまりは冬場の為の家が欲しいのだ、風が入ってこない、暖かく過ごせる場所が。
そういう訳で、ランポスの巣の開拓、開発が始まる。
今までは野生生物によって野放しにされていたこの場所を整える事から始まる。森林の方は平坦だったからしなかったが、この……地形的に荒れ地、岩場とでも表現すべき場所は、それなりに大地がデコボコで荒れていた。まず家をここに建設するなら、それなりに足元を整えた方がいいだろう。
という訳で完全に農具と化している大斧を引きずり出す。こいつは非常に重量があり、振り下ろすと凄まじい破壊力を見せる武器だ。岩程度であれば、そのままスパッと破壊してしまう程度には破壊力がある、物理法則を無視している武器……農具だった。こいつを利用して、肉体の鍛錬を兼ねて大地に振り下ろす。一回一回丁寧に振り下ろすのは疲れるのだが、しかし振り下ろせば地面が破壊され、そこから粉々になる。
その上から木の板でプレッシャーを与え、整地するのだ。まずは真っ直ぐな地面、そしてスペースを作るのだ。ここは元ランポスの巣があった場所をメインとする。巣のあった場所を徹底的に破壊し、そして整地を行い、建築する為の土台を確保する。そしてそれが完成したら、今度は土台の上に家を作る為のベースを構築する。
これ、現代だと鉄を使うのだが、針金の様な太い金属を張り巡らし、コンクリートを注ぎ込む土台? の様なものを構築するのだ。まぁ、細かい部分と正式な名称は忘れているが、どういう感じだったかはバイトで関わっていたから覚えている。
だから家を建築するスペースを示す様に、その空間をレンガで囲む。その中に上から運んできた土を敷き詰め、押して圧縮し、少しずつ固めていく。これが地味ながらかなり面倒な労働であり、かなり時間がかかる。その間に鉄骨の代わりに竜骨を差し込んで強度をたぶん安定させるのだと思うが、これを骨組として組み込みながら少しずつ、第二の土台を構築していく。
最終的に土の上を木板を使ってカバーし、その上から毛皮を敷き詰める事で床が完成する。
ここに至るまでかかった時間、3カ月。
もう、春の終わりが見えていた事に思わずレイプ目になりかけた。とはいえ、朝早くから畑仕事、鍛錬、家畜の世話、それをルーティーンとして組み込みつつランポスがいなくなった事による生態観察を行おうとすると、どうしても時間が大量に消費されてしまう。その為、このスローペースはしょうがない事だった。とはいえここまで来てしまえば、家づくりにおける一番辛い部分はほとんど終わっているものと言っても良い。何せ、この土台部分が一番ハードなのだから。
後は元ランポスの巣―――現在、第二拠点と名称を変更した新しい自分の拠点では、レンガの大量生産を行っている。森の中では使いづらかった大規模での火の利用、それが遠慮なくこの荒れ地であれば行えるのだ。おかげで出来上がったレンガを大量に使いつつ、それで壁を作っていくことができる。無論、接着するのに使うセメントなんてものはないが、セッチャクロアリに泥を混ぜる事で、セメントに近い物質を作る事に成功したので、それを使ってレンガをくっ付けていく。
そうやって数メートル級の高さの壁を作れば、もう家は九割方、完成したのに近い。ここからは天井を作る作業だ。樹海の方から切り出してきた木材を森林に運び込み、遊んでと構ってくるエルペ達の相手をしつつも、事前に測っておいた長さなどを確認し、木材を加工していく。これが結構難しく、面倒な作業だが。
だが農業系アイドルに感謝だ。
連中、テレビで本当に何でも作るおかげでやり方は解る。
バラエティ番組の癖に下手にWIKIで調べるよりも楽しく知恵が身に付くあの番組は相変わらずおかしいと思った。今頃どうしているのだろうか、あのアイドル系農業集団は。絶対に自分を超えるスケールで何かをやっているに違いない。いっそのこと、自分みたいにモンスターハンターシリーズに転移して、
何から始める?
アプトノスの肉質改善から?
とか言い出してそうな気がする。
そんな考えで作業を続けてると、季節は少しずつ春から夏へと変わって行き、その影響で第二拠点周辺の温度が上がってくる。どうやらこの場所は、地形の関係で熱が逃げにくい構造をしているらしく、夏は熱がこもってしょうがなく、いつも以上に汗を流しながら建築作業を進める羽目となってしまった。
だがそうやって作業を進め、春季、終わりごろ。
漸く、家が完成した。
ツリーハウスの様に、逃げ隠れする為の場所ではなく、生活基盤として安定させる為の場所だった。とはいえ、秋と冬以外では今の所、活用する予定はなかった。春と夏に利用するにはここら辺は少々暑すぎたのだ。風通しが良く、そして木陰に隠れているツリーハウスの方がまだ、生活しやすかった。だから屋根を設置したところで、家はひとまず、完成した。
それで作業の全てが完了した訳ではないが。
まだまだ、鍛錬ついでにやる事はあった。
家を作ったのだから、今度は普通レベルのベッドを作るのが目標となった。ぶっちゃけ、此方は作る目途があった。ただ重量制限で今まではツリーハウスには入れられなかったものだ。竜骨で骨組みを作り、セッチャクロアリで繋げ、そして木の板を上に乗せ、その上にケルビの皮とムーファの羊毛を使ったマットレスを敷き、布団も同じ素材で作り出す。素人の裁縫作業ではあるが、おおざっぱな物でも十分ベッドは作れる。
こうやって本格的なベッドを始めて作成する事に成功した。
更に生活を文明的な物にする為に、夏季に入っても、開拓をする様な事はせずにそのまま、家具の作成を続けた。
ぶっちゃけよう―――最近、生活が快適になって来たのもあって、こういう活動が楽しくなって来てた。だって頑張れば頑張るほど、生活が向上するのだ。しかも誰も文句を言わないし、疲れたら好きな時に休んでもいい。最大の敵は自分の満足感だから、自分が満足できる範囲で頑張ればいいのだ。
これほど、やりがいのあるものもない。
そういう訳で気合を入れたらソファ、テーブル、椅子と作っていく。流石にキッチンとかは不可能なので今まで通り、外で焚火を焚いて飯を作る必要が出て来るだろう。それでも、雨風を完全な形でしのぐ事の出来る、
ドスランポス討伐後の春の季節を丸々消費してしまい、しかもそれも夏に思いっきり食い込んでいる。時間をかなり消費してしまったなぁ、というちょっとした後悔はあったが……だが、多大な満足感が胸を満たしていた。何よりも、これがこの3年目の生活に入って得た今までの技術の集大成の様に感じられたのだ。
だって、考えてみると良い。
材料は竜の物を使っているから、狩猟しなきゃダメだ。だけどそれだけではなく、家畜の繁殖に成功しているから安定してムーファの羊毛のストックがあるのだ。そして頑張って潰し切らない様に集めては増やしているセッチャクロアリと、ゲームには存在しなかったオリジナルの調合レシピを駆使している。そこに鍛えた素人の裁縫スキルと、日曜大工スキルを使い、曖昧過ぎるアイドル知識から建築を行い、レンガによる作成を行ったのだ。
自分がここに来て始めた事、練習した物事、その全てをつぎ込んだのがこの家だ、という事を考えると不覚にも、涙を流しそうになった。そしてその姿を見てウリ坊が突進してくる。最近のこいつはドスファンゴサイズになって来たので、ぶっちゃけ、ブルファンゴよりも大きいのだ。
試しにアプトノス相手に突進させてみたら、見事吹っ飛ばしていた。何故だろう……草食メインのブルファンゴに肉を大量に食わせて適度に運動させたのが悪かったのだろうか?
あの可愛かったウリ坊に戻して欲しい。
それはそれとして、住居としての機能が完成したので、一部、拠点周りを重くしていた物を第二拠点へと運び込む。家具、武器、外敵が絶対に寄ってこないと安心できる環境であるので、特に重要なものは第二拠点へと移設する。また、エルペの一部は普通に高所から降りられるので、当たり前の様に追いかけて第二拠点周りにやって来た。寧ろ高所にこっちのが近い分、より元気になっている部分がある。
そんな風に、ドスランポスを狩猟してからの時間が過ぎ去って行く。
ホルクとウリ坊の調教も進んで行き、大分使える様になった。
そうなってくると、欲が出て来る。いや、これは悪い事ではないと自分では判断している。ドスランポスを討伐したのだから、自分には出来る、という自信がついたという事でもあった。もう少しだけ、自分の能力に対して胸を張ろうという事でもある。
だから少しだけ、遠出を行う事にする。今回はそれなりに移動の距離がある為、ホルクとウリ坊、両方をパートナーとして連れて行く事を決めていた。その為、色々と準備を行う必要もあり、これにまた時間を取られてしまった。
まずホルクは餌だった。団子状にした魚等、ホルクの好きな食べ物や、食べやすい様に加工した餌を幾つか用意し、労い用のお菓子を用意する。此方は装備などは全く必要がない程に力強く、そして大きく育ってくれている。なのでホルクに必要なのは餌だけだった。
ウリ坊の場合、ちょっとした鞍を作った。
と言ってもベルトの様な物で、ウリ坊の両側に垂れる様にバッグが来るような物であり、背中にはドスランポスの皮で作ったマットを敷いてある―――無論、そこは自分が座る為に。底なしの体力を持つこのウリ坊は、乗って移動するのには最適な相方に育っていたのだ。しかも何気に自分よりも足が速いのがショッキングだった。
とはいえホルクとウリ坊は、もはやなくてはならない移動手段だった。現在西は遺跡都市、東は沼地が、北へは神殿遺跡がある。この広い範囲を自分の足で移動しようとするとどう足掻いても疲れるし、それに時間も足りなくなってくる。そうなってくると必然的に色々と、探索が制限されてしまう。
その中で、ウリ坊とホルクという乗り物があると、移動や運搬に関する様々な問題が解決する。ホルクは高所から一気に距離を稼げる優秀なグライダーであり、ウリ坊は車とアイテムボックスの役割を兼任してくれる子だった。
それに第二拠点を確保した今、丘の方にウリ坊を下ろして一緒に探索する事も出来るようになったのだ。
だから、やる事は決めていた。ウリ坊とホルクを移動用の装備などを乗せて準備を整えた所で、第二拠点を出て丘へと移動し、そこから北上する。
そのまま遺跡へと踏み込み、ホルクには迂回する様に指示を出しながら、迷う事無く遺跡を踏破する。事前に用意してきた梯子等を使ってウリ坊を慎重に運び出し、そのまま前は通らなかった、山の中を進んで行く道を通る。
ランプの中の光蟲に道を照らさせながら、新たな通路を発掘し、その更に奥へと進んだ所で、
空に響くホルクの声が聞こえた。
そして飛び出した山の岩肌から、その先に広がる砂浜と、蒼い海を見た。
ドスランポスを討伐した今、丘では奇襲される心配もなく歩き回れる様になった。第二拠点を作成した事で神殿遺跡に近い場所に帰れる場所が出来た。そのおかげで、森林からの移動と比べて大幅なタイムカットが実現した。
その結果、漸く、たどり着けたのだ。
海へと。
目指せアイド―――サバイバリスト!
夏だ! 海だ! 狩猟だぁ! という事で次回はペットを連れて海の探索。ドスランポスを狩猟した事で第二拠点を構築できるのと移動距離の短縮で探索出来る範囲と時間増えましたなー。
後地味に岩壁には森林と第二拠点を繋ぐ、滑車を使った手動運搬リフトがあって、それで資材やウリ坊を上下に移動させたりしてます。なお、ある程度のリアリティの為にWIKI閲覧封印して、リアルでの建築サバイバル経験をなるべく思い出して書いてます。