※この作品はR-18です。

Monster Survivor   作:てんぞー

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3年目 冬季 対イャンクック

 素早くそれにウリ坊が反応した。敵意を感知したウリ坊は体を一気に横へと跳躍する様に飛ばし、上から急降下爆撃してきた怪鳥、イャンクックの姿を回避しながら丘の大地の上に足を着地させた。鼻息を荒くしながら闘争本能を見せつつも、即座にウリ坊が突撃する事はない。片手剣を右手に握りしめながら、左手でウリ坊の頭を撫でる。

 

「良し良し、いい子。直ぐには突撃するなよ……まずは相手の動きを引き出すんだ。俺には不可能でも、お前にはその力があるからな」

 

「ぶもっ! ももっ!」

 

 言葉に反応する様に地面を二度、三度足を蹴る様に動かし、何時でも飛び出せるようにしながら視線を降りて来たイャンクックへと向けていた。降りて来たイャンクックは赤黒いオーラを身に纏いながら、通常のイャンクックよりも鋭く尖った嘴を軽く振るい、カチカチ、と音を立ててから火の粉を回し、自分の周囲に爆炎を生み出した。見覚えのある動きだなぁ、と嫌気を覚えつつ、即座に飛び込んでいたら焼かれていたのを自覚する。これだから野生生物は怖い。

 

「さて、と……」

 

 片手剣を構えつつもう片手でウリ坊を掴み、視線をしっかりとイャンクックへと向ける。突っ込んでこなかった此方へと視線を向ける様にしながら、イャンクックが軽く翼を広げ、ホバリングする様に僅かに体を持ち上げながら此方よりも少しだけ高い位置へと体を飛ばした。そして、その口の中に炎が生み出された。

 

 それを感知した瞬間、ウリ坊が回避する様に走り出す。ブルファンゴを超え、ドスファンゴではなく固有種に足を踏み込んだウリ坊の肉体は力強く、そしてその本気の疾走は同族を軽く超える。健康的な運動と栄養のある食事をバランス良く与えた結果だった。その肉体の優秀さを証明する様に炎を走って回避するウリ坊は、そのままイャンクックの射線を剥がす様に回り込む様に走る。

 

「参ったなぁ……神殿で爆薬は使い切ってるんだよなぁ」

 

 ウリ坊が回避に専念している間にどうやって仕留めるのかを考える。イャンクックはその生態の特性として大きな音に弱い。だから爆弾や音爆弾を耳元に叩きつけてやればその動きを一時的に封じ込め、その間に一気に殺す事も出来る。だが問題は今回、それに利用できそうな爆薬を全て使い切ってしまっている事だ。神殿地下での出来事の事だ。まさか、イャンクックに襲われるなんて思いもしなかった為、仕方がないと言えば仕方がないのだが……やや、不用心だったかもしれない。

 

「となると……残ってるのは閃光玉四個か。やっぱり用心しておいて正解だったか……よし、駄目になってない、使えるぞ」

 

 ハンターの基本道具、閃光玉。相手が賢い個体であれば目を瞑ったりして回避するが、知性の低い相手―――今のように、何らかのオーラで狂暴性を開花させられている個体が相手であれば、通じるとは思う。いや、だがそれに関してはややイャンクックの動きが冷静で的確に思える。狂暴化しているのではなく。凶悪化、とでも表現するのだろうか? なんというか、

 

 死に対する悪意。

 

 殺意。捕食する為ではなく殺す為に殺す。

 

 そういう意思が増幅されている様な気配がする。

 

「どちらにしろ―――一発で決めなきゃ辛いかッ!」

 

「もっ!」

 

 ホバリングするイャンクックから連続で火炎玉が吐き出されてくる。それをステップと連続加速でウリ坊が回避し、距離を開ける。それに合わせ、炎を吐き出しながらイャンクックがグライドする様に突撃して来る。

 

 ―――ここだッ!

 

 迷う事無く飛び込んでくるイャンクックに対して閃光玉を投げつけながらウリ坊の背中を蹴って跳躍した。直後、光を放った閃光玉がイャンクックの目を潰し、その飛翔する姿を乱して一気に高度を落とさせた。それに合わせ、跳躍した体は前へ―――イャンクックの頭上を取り、

 

 その無駄に大きな耳を片手で掴み、首の裏へと体を紛れ込ませた。

 

 即座に、磨き上げられた鑑定眼で首裏の肉質で、自分が断ち切れる場所を看破し、迷う事無く甲殻の裏に隠されたその弱点とも呼べる肉質を断ち切る為に刃を甲殻と甲殻の間、その隙間に滑り込ませるように刃を振るう。美しく、と表現すれば自画自賛になるかもしれない。だが振り慣れた剣はそのまま一切の乱れを見せる事無く甲殻の合間、その隙間を切り開きながら滑り込み、熱したナイフでバターを切り裂く様に肉の中に沈んで行き、そして()()()()()()()()()()()()()

 

「ッ!」

 

 素早く片手剣を手放し、柄を押し込む様に蹴り込みながら体をイャンクックの体から飛ばす。直後、眼が見えないまま大地を蹴ったイャンクックがそのまま、翼を広げてサマーソルトを行いつつ着地し、起き上がりに火炎爆破を発生させた。此方の着地を拾いあげるウリ坊の背中に乗り、爆破から間一髪逃れる。指を素早く口元へと持って行き、

 

 ぴゅーい、と指笛を吹かせる。その音が近くの山に反響し、響いて行く。それが届く事を祈りながら、殺意に染まった瞳を向けてくるイャンクックの姿を見た。

 

「いやぁ……困ったなぁ」

 

 小さく、ひきつった笑い声を零しながら口にする。

 

()()()()()()()()()()()()()なんてやられるとは思わなかったわ」

 

 人間が飛竜に筋力で勝てるわけがない。此方は一番弱い肉質を見極める事で漸く、刃を肉に通す事が出来るのだ。というか、それ以外の部位だと全く肉に刃が進まない。純粋に筋力が違うのだ。ハンターであればその持ち前の優れた肉体で関係なくぶった切れるのだろう―――羨ましい。

 

 まぁ、羨んだ所でしょうがない。残された閃光玉は三つ。恐らく今のでイャンクックが閃光玉に対する脅威を覚えた。となると()()()()()()()()()()()()だろう。たぶん目を瞑って回避しようとするから、眼を開けたタイミングか、反らす所から戻って来たタイミングで二個目を消費すればいい。これで学習仕立ての奴ならハメられる。

 

 問題はそこからどうするか、だ。

 

「走れ! 走れ、そして時間を稼げウリ坊! お前の足に美味しい晩御飯がかかっている!」

 

「ぶっもー!」

 

 今夜は鶏ささみな! という感じの空気をウリ坊から感じつつ、苦笑を零し、自分の持ち得る武器を確認する。閃光玉、ナルガナイフ、黒曜石のナイフ、ネンチャク玉……これぐらいだ。一番戦闘において重要な爆薬を切らしているのが辛い。幸い、閃光玉を消費すればイャンクックの目を潰せるから、その間にウリ坊の健脚を信じて逃亡するという選択肢も存在しなくはない。とはいえ、その場合はこのイャンクックを野放しにする事になる。

 

 こうやって敵対的な竜の存在を放置するのは、余り宜しくはない。

 

 何時、匂いを覚えて追いかけて来るか解らないし。

 

「それに―――」

 

 思い出す。

 

 あの目。

 

 眠り姫のどこか期待し、しかし寂しそうな瞳を。

 

「意地があるんだよ、男の子にはな……!」

 

 呟いた瞬間、闘争心の高鳴りと共に自分の中で動き出すものの気配を感じ取った。体を内側から侵食し、そして広がって行くこの感じは―――狂竜ウィルスの気配だった。それが闘争心に、覇気に呼応するように内側から行動を再開するのを感じる。狂おしい程にイャンクックの血肉を食らいたい、そう思わせる衝動が沸き上がってくるのを感じ、それを、

 

 ―――抑え込まない。

 

「いや、これでいい……!」

 

 狂竜ウィルスが活性するのと同時に、体に力が沸き上がってくるのを感じる。視界が軽く薄い紫色に染まり始めるが、数時間前までの、致命的な肉体の崩壊は感じない。まるでその機能だけが綺麗に粉々に破壊されたような感じだった。とはいえ、僅かにだが、放射能が残留する様に、本当に僅かに浸食が進むのを感知する。己の肉体を蝕んで行く感触と、それから引き出せる力を天秤に乗せた。

 

「選ぶまでもない」

 

 鳥の嘶きが空に響く。イャンクックが動きを加速させるように迫って来た。素早く動き回るウリ坊の動きを壁際へと誘導する様に動きながら、炎を叩き込み、それで退路を奪う形だった。それによって、イャンクックは自分の体を叩き込む領域を作った。

 

 それに合わせ、閃光玉を投げる。

 

 一つ目。

 

 投擲された瞬間にイャンクックが目を瞑った。それを見てから時間差で二つ目を放った。目を開けた瞬間のイャンクックにその閃光と衝撃が叩きつけられ、大きくその姿がよろめいた。

 

 それに合わせ、再びウリ坊の背中から跳躍した。合わせる様に上へと手を伸ばせば、

 

 武器を運んできたホルクが両足から巨大なそれを解放した。

 

 大斧。今まではまともに振るう事も出来なかったそれは、ほぼ農具として活用されていた道具だった。だが、狂竜ウィルスの弱体化、そしてそれによる浸食を利用した狂竜浸食……或いは狂竜覚醒とでも呼ぶべき現象を利用した今、

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()のを本能的に察した。

 

 片手で大斧を掲げる様に受け取り、後ろへと引き、両手で握りしめながら体を大きく空中で捻り、回転する様に横へと回り込んで振り下ろす。

 

「お前は食えそうだ」

 

 超重量が片手剣に食い込み、生み出された隙間に寸分の狂いもなく叩き込まれた。イャンクックがおぞましい死の気配に一瞬の抵抗として肉を締め上げる。だがそれを超える破壊の衝撃が一瞬でイャンクックの首に突き刺さり―――そのまま、反対側まで貫通して一気に斬首させた。首を跳ね飛ばされたイャンクックの頭が空中に舞い上がり、血を大量に噴射しながら数メートル飛翔した。大地を砕くような衝撃で大斧を衝突させながら、その勢いで跳ね上がった片手剣を片手で掴み、取り戻し、それを肩の上に軽く乗せた。

 

 片足を大斧の刃の返し部分に乗せ、意思の力で浸食を深めようとする狂竜ウィルスに対抗し、紫色に染まる視界を本来の色へと戻した。

 

「身を削る能力とかテンプレ異世界トリップに偽りなしの展開になってきたな……!」

 

 全く笑えない。3%程使用前よりも濃く残留する狂竜ウィルスの気配を体内に感じながら、溜息を吐く。狂竜ウィルスを活性化させる事で身体能力を上げる事で―――たぶん、ハンター級の身体能力を手にする事が出来る。あくまでも身体能力だけだ。体力や耐久力が伸びた訳ではなさそうだ。それに体の節々に痛みが残る。長々と使えば体が狂竜ウィルスに再び蝕まれる。だから局地的に、確実に殺しに行く時だけ使用する……と、考えればいいのだろう。

 

 まぁ、竜の攻撃を掻い潜って接近するだけの身体能力を発揮できるならそれでいい。

 

 後は自分の中の感覚、それを正確にコントロールして、リソース管理をすればいい。

 

 それは今まで通りなのだ、それにちょっとした副作用のあるブースト能力を得た……とでも考えればいいだろう。コントロールが利く分、悪くはない。だけど、なんというか、まぁ、

 

「てってれー、サバイバー君は地球人を卒業した……? まぁ、一回死んで……ゴアがシャガルになる過程をそう呼ぶなら、これも一種の《転生》なんだろうな」

 

 異世界トリップ転生。

 

 いきなりクソっぽさが際立ってきた。こんな辛いテンプレがあってたまるか。

 

「ふぅー……」

 

 心を落ち着け、肉体を落ち着けながら斧を引きずる様に引き抜き、そして片手剣を回収した。ハンターの身体能力を使えばきっと、楽に運べるのだろうが、それではタイムリミットが迫るだけで意味がない。もっと自分の体を大事にしなきゃなぁ、と思いながらとりあえずは、イャンクックを解体する為にもこいつを拠点近くまで運ぶ必要があった。

 

 予想していなかった展開とジャイアントキリングに、眩暈を覚えつつも、近くにツタの葉やネンチャク草がないか、探しに出た。

 

 

 

 

 冬、最大の山場はそうやって迎え、越えた。死を何とか乗り越えながら得るもの、そして失うものがあった。それを拾い上げながらなんとか成長を行い、冬の終わりが見えて来た。イャンクックの肉はその後、非常に美味である事が発覚した。狩ったばかりであるという事実もあったのかもしれないが、それにしてもイャンクックの肉はすさまじく美味しかった。特にレアの、血が滴る肉の感触がまるで忘れられない程美味しかった。

 

 ……或いは、狂竜ウィルスに感染した事で、どこか、味覚に変質があったのかもしれない。

 

 それともクソみたいな味のウチケシの実を食べる生活が軽く続いた結果、何を食べても美味しく感じる様になってしまったのかもしれない。どちらにせよ、イャンクックはリョコウバトコースをたどりそうなレベルで美味しく、次回見かけたら絶対に殺して食ってやると心の中で固く誓う。まぁ、そういうレベルで美味しかった。ランポスの肉はぶっちゃけた話、筋が多い。

 

 筋が多いのだ……。

 

 おそらくは翼を失って陸上で生活するうえで、生きるために肉体が引き締まったのだろう。その影響で恐らくは肉が不味くなったのだろう。或いは食生活の問題だろうか? ランポスは肉食だし、そういう意味でも結構ゲテモノ喰いだ。ただそれと比べて、より大きく、そして肉も野菜も喰らうイャンクックの肉の方が美味しいというのが、色々と納得のいかない話だった。

 

 やはり、この世界はファンタジーだ。

 

 常識に囚われたままでは、自分の限界を超える事が出来ないという事実を理解させられる。根本的にこの世界は地球と同じ法則で動きつつも、まるで魔法のような現象や、常識では考えられない事を簡単に発生させられる事が解って来た。だからある程度、地球人として重ねて来た常識を更に捨て去る必要があった。そういう訳で冬の終わりが見えて来た頃に、

 

 新しく実験をする必要が出て来た。

 

 何が出来て、何が出来ないのか。そして蘇った今、自分に何が出来るようになったのか。それを改めてゆっくりと、この先、生きて行く為に―――そして霊峰へ、眠り姫に会いに行く為にも確かめ、自分の強さを確かめる必要があった。もはやここから逃げ出すという考えはなかった。最後までここで、自分が来た意味を探し続ける事を決定した。

 

 きっと、意味がある筈なのだ。

 

 俺がこんなウルトラハードモードの世界へと流れついて、偶然に偶然を重ねた悪運の中で、こうやってまだ生き残っている事に。そんな自分の意味も、理由も、そして成せる事も解らないまま、人里を探して歩きまわるという事はもう出来なかった。

 

 だから改めて、簡易ではなくしっかりとした身体測定を行った。

 

 流れ着いてから恐らく三年近くが経過している。体は日本に居た頃よりも遥かに強く育ち、腹筋は割れ、そして腕を持ち上げればしなやかな筋肉が体についてきている事が解る。数年前まではひぃひぃ言って持ち上げていた水瓶も、今では軽々と持ち上げる様になってきた。それだけ筋力がついて来た。

 

 そして体力。簡単に尽きる元一般人の体力も、今ではアスリート基準のものがあるのではないか? と思えるぐらいには体力がついていた。とはいえ、流石にハンター程でたらめではなく、休みを入れなきゃダメだし、眠れば何でもかんでも回復するという肉体ではない。

 

 ただ感動的だったのは、この世界由来の薬等が力を僅かにだが持つようになった事だ。

 

 本当に僅かで、気休め程度だったが、狂竜ウィルスによって肉体改造を施されている途中である影響か、此方の世界の存在に、肉体が少しだけ近づいたのかもしれない。回復薬を作って、それを飲んだ時に少しだけ傷の治りが早くなった事は衝撃的だった。とはいえ、これは狂竜活性化させた状態でも適用率は変わりはなく、ゼロだったのがスズメの涙程度に影響力が増える程度だった。それでもゼロよりは良い。僅かでも回復出来る、解毒効果などが存在出来るという事を確かめられるのは素晴らしい事だった。

 

 逆に言えばそれが必要になる相手がこれから出没するのである、という一種の予感があったのが余りにも恐ろしすぎた。

 

 そうやって肉体の事を調べて理解したのは―――狂竜活性状態と通常時で変化があるのは、筋力だけだということだった。全身の筋線維がまるで龍の力を得たように力を引き出され、あの大斧や大剣、槍を片手で振るう程の筋力が沸き上がってくるという事実であった。そしてこれは一時的にバーサーク状態になっているのと同じ事であり、()()()()()()()()()()()()()行いであり、その損傷に滲み込む様に狂竜ウィルスが侵食し、体内での浸食率が上がって行く。

 

 逆に体を傷つけずにウィルスを活用する分では、凶暴性が上昇しレアな肉が好きになって視界が紫色になりつつ筋力を活性化出来るという地雷満載の状態だった。

 

 冗談じゃねぇ、と言いたくなるものだった。

 

 だがイャンクックと相対した時、純粋に筋力の問題で、刃が肉質を断ち切る事が出来なかった。瞬時にイャンクックが肉を引き締めて白刃取りをするという事もあったが、根本的に飛竜の中でも知性があるレベル、或いは戦闘本能に優れている様な相手だと、技量オンリーに任せた戦闘を行う場合、

 

 何らかの手段で刃が通らない可能性が出てきていた。

 

 筋力が必要なのだ、最低限のレベルで。そういう意味では助かったと言える。理想としては一切の能力や不思議パワーに頼らず自分の力だけで狩猟する事だが、おそらくは大型竜クラスを相手に、そんな余裕は残らないだろう。

 

 文字通り、身削りの切り札がこうやって増えた事を理解できた。

 

 そうやって自分の肉体の変化を把握している間にも、この閉ざされた箱庭のような環境は変動して行く。今まではケルビやアプトノス等の草食、小型や中型生物の多い環境だった。だがそれは少しずつ、変質し始めていた。

 

 火山の気配が強まるにつれて、環境や狩場に満ちる気配、殺気、そういうものが少しずつ増している様に感じられた。そしてそれと入れ替わる様に環境には外来の竜が増えて来る。或いは火山の気配によって遠くから呼び寄せられているのかもしれない。その真偽を確かめる術は言語が解らない以上、無理だろう。

 

 だけど四年目に入る所で、

 

 段々と捕食者が増える。

 

 草食竜の姿が減り、中型と大型の数が増え始める。イビルジョーやリオレウス、自分が勝手に《守護者》と呼んでいるグループの竜達が捕食に動き出す中で、減った草食竜の代わりに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 減った草食竜などの代わりに、一気に増えた中型や大型を食料として見出したのだ。

 

 その結果、野生の闘争が激化し始める。この環境―――そしてその気配が届く範囲全てで、大型と中型が生まれては食らい合う事を繰り返し、殺し合いながら互いの肉を食らって成長して行く。

 

 蟲毒の四年目が始まる。




 動きだけはハンター級になれるよ、やったね!

 なお無敵時間はないし、体力は据え置きで使えば使う程浸食がすすむ様に。都合の良い力なんてないのだ。とはいえ、工夫とペットを駆使すれば中型大型、行けるな?

 4年目、蟲毒の開始。
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