ドドブランゴの遠吠えを合図にブランゴが一斉に動き出した。その狩猟スタイルはドスランポスとはまるで違っていた。ドスランポスは群れのボスであるドスランポスが率先して前に出ていた。だがこれは違っていた。ドドブランゴの咆哮に合わせて登場したブランゴが一斉に襲い掛かってくる。まるでリーダーが手を汚す必要はないのだ、と言わんばかりにドドブランゴは悠々と降りて来るだけだった。近寄ろうとする気配はなく、ブランゴの物量で潰してこようとする姿が見えた。
限りなく正解に近く、面倒な相手だった。体力が限定されている相手だから物量で攻めて、そして疲れた所で刈り取る。戦術としては最も正しい形の一つだった。それを責める事なんて出来ないだろうが、一言でそれを説明するのなら、
鬱陶しい。
この言葉に尽きた。
ブランゴは咆哮と共に襲い掛かった。一体一体が強くなく、簡単に首を落とせる相手である。体を半歩だけズラし、攻撃を紙一重で回避しながらカウンターで首を持って行く斬撃を叩き込む戦術は、この四年間のサバイバル生活で自分が学んだ、対竜、或いは龍殺術とでも呼べる体術スキルだった。半歩だけ動かす事で自分の視点から見える光景を極力変えない。半歩だけなら体力をほぼ消耗せずに済む。半歩だけであれば相手の動きのコースがほぼ変わらない。
それを利用し、確実にカウンターを叩きこんで殺す技術だった。失敗すればそのまま体に衝突するので、此方が即死するというのもデメリットとして存在するが、そもそもからして長期戦に突入すれば、体力の差で100%の確率で此方が敗北し、死亡するのが見えている。だとすれば、遅いか早いかの問題でしかなく、カウンターが取れなくては死ぬという話でしかない。
そして短期決戦を挑む上では、このカウンター戦術は非常に有効だった。ブランゴは此方の体力を消耗させずに飛び込んでくるので、それを利用して素早く片手剣を振るいながら首を断ち、複数で飛び込んでくる場合は死体を蹴り飛ばして射線を塞ぎ、素早くブランゴの攻撃数を制限しながら確実に最小限を最速で始末し次に繋げる。そうやって連鎖させるように半歩、体をズラすように連続でブランゴの首を斬り落として行く。飛び掛かり、接近する度にノーミスで、呼吸を一切乱す事もなく、淡々と殺して行く。
その事に緊張感を感じない。
緊張感は
ブランゴの首を斬り飛ばす。半歩だけ移動し、半歩だけ体をずらす。その行動の行いの繰り返しで、既に10メートル近く体が動いていた。それだけ、連続でブランゴに襲われ続けている、という事の証でもあった。視線を巡らせればウリ坊がブランゴに突進し、装着した大剣と槍でミンチにする様に吹っ飛ばしている。あっちは放置していても大丈夫だろう、と確信させるのはドドブランゴの視線、ヘイトが此方へと全て向けられているのを感じるからだ。
「いやぁ、人気者は辛いよメッフィー。そんなに熱視線を送らないでくれ、困るから。本当に。マジで」
ブランゴを殺す―――それが30匹目のブランゴの死体となった。だが今の箱庭で発生している異常繁殖状況の中ではどうやら、30匹程度死んだ所で群れ全体に影響はなく、殺している筈なのに視界に映るブランゴの数は全く減ってはいなかった。呆れるほどの数のブランゴが存在しているのがそれで理解できた。このままブランゴを潰すつもりで戦っていたら詰む。
「お前に相手をしてもらいたいなぁ!」
ブランゴを切り払いながら死体を蹴り上げて壁にしつつ、迷う事無くそのまま、ドドブランゴへと向かって踏み込んだ。それを理解していたように降り立ってドドブランゴは拳を雪の大地の中に突っ込み、それをひっくり返す様に雪の壁を引きずり出し、それを此方へと向かって倒してくる。
「まぁ、知ってた―――」
呟きながら正面から来る雪の壁に呼吸を切り替え、空いている片手を背中へと回し、そのまま抜き打ちの一撃で両手剣を片手で振るう。体を前傾姿勢にする事で両手剣を放つ労力を削りながら、雪壁を突破する為の面積を下げる。そして斬撃ではなく
既に実験して確かめている事ではあるが、
こういう面の攻撃に対して斬撃を叩き込んだ場合、
これはとても簡単な話だ。斬撃を叩き込む面積は非常に制限されており、それでいて重量と力が集約されている。だからこそ斬撃は綺麗な切れ込みを生み出すのだ。そしてそこを中心に断つ事が出来る。だけどそのスペースが大きくないのは、そこに力が収束しているのが原因であり、威力が拡散していないからだ。
故に面を壊す場合は、斬るのではない。
剣の腹で殴るのだ。実際に雪の壁を殴る経験なんてないし、初めてだが、両手剣の抜き打ちは見事、壁を粉砕しながらその向こう側から飛び掛かる様に拳を殴り飛ばしてくるドドブランゴの姿を見た。
「
お前らに植え付けられたような悪意は。
ドドブランゴの雪壁を使った視界制限からの殴り飛ばし、視界を奪った後、攻撃か防御を誘発した後で必殺の拳を叩き込むというシンプルではあるが、かなり殺意の高いコンビネーションだった。攻撃をすれば動きが止まる、防御を行えば動きが止まる。そこにドドブランゴの拳を命中させて殺すか吹っ飛ばし、後はブランゴで蹂躙する。合理的で、かつ悪意しか感じられない連続攻撃だった。
だがそれが来るのは既に知ってた。知っていた。
どこまでも野生で、そして獰猛な殺意。闘争本能。お前を絶対に殺してやるという意思をドドブランゴから感じたからだ。最初は悠々と登場するだけだった。だが此方が近づこうとした瞬間に、それは一気に増幅する様に気配が深まった。こいつは絶対に仕掛けて来る、という確信をその瞬間に抱かせていた。
不安定かもしれない直感、或いは本能。
しかし野生の中で戦うのであれば、これ以上ない判断装置だった。
故に当然の様に、続ける動きを作っていた。迫る拳に対して雪壁を破壊した両手剣の動きをそのままに前へと押し出し、拳と接触させる。だが速度も破壊力も乗っているのは相手の方である為、体格と重量、筋力の問題で此方が弾かれそうになる。だがこの時、威力のベクトルを変質させる。
両手剣
そのまま、片手剣を逆手で握りながらドドブランゴの首裏に突き立てて背後へと向かって滑った。
勢いは全てドドブランゴが提供した。転がる為の加速も、衝撃も、押し出す破壊力も、そして通り抜ける速度も。その全てがドドブランゴによって提供された。首裏から背中、尻尾に届くまでの範囲を全て、片手剣を引きずる様に引き裂かれ、背中を大きく開けながら血の雨を降らせた。
雪の上に一回転してから立ち上がってブランゴを斬り殺しながら振り返れば、痛みに転がるドドブランゴの姿を目撃する。両手剣を即座に背に戻しながらも転がったドドブランゴへと向かって即座に殺しに行く。
「どうだ、痛いかクソ猿」
飛び掛からず、滑る様に一気に体を接近させながら、もはや反射とも言える領域で染み込んだ半歩ズラしで転がっていた筈のドドブランゴが行った、迷いのない拳を回避した。大げさに雪の上で転がっていたのは演技だった。演技なのだが―――体から溢れ出す、絶対に殺すという殺意が明らかに常にチャンスを求め、狙っているのを感じさせていた為、先読みして回避できた。
「数の暴力は怖いよな、囲まれたらそれでボコられて死ぬし」
半歩ズラしで回避しながら流し斬りを叩き込む。片手剣を両手で握り、滑らせるように放つ斬撃は回避する拳の手首から深く切り裂き、その筋を切断する。拳を空振った先で、その両手の指から力が消え去ってだらり、と手首から先が動かなくなるのが見えた。それでも一切戦意の衰えないドドブランゴが転がりながら距離を空けようとするので、その方向に合わせて素早く閃光玉を投擲した。
転がった先、その顔面に閃光玉が飛んだ。
「体は大きいし。動きも早い。ぶつかったら絶対に体中の骨がぼっきぼき折れるわ」
閃光はドドブランゴとブランゴの視界を両方同時に奪い、奪えなかったブランゴをホルクとウリ坊が視界の端で連携してミンチにするのが見える。あちらは完全に俺よりも元気にやっているな、と思いつつ視界を奪ったドドブランゴを容赦なく解体する為にその無事である逆の手首を切り裂く。両腕を失ったドドブランゴが目の前に此方がいる、という事を感知して口を開けて噛みつこうとして来る。
だからその口の中に片手剣を叩き込み、口内を破壊してやる。傷口を抉る様にぐりぐりと剣を捻りながら、その中に爆薬を投げ込み顔を蹴って後ろへと飛ぶ。
直後、ドドブランゴの両牙を折る爆発が口の中から発生し、ドドブランゴの顔面が吹っ飛んだ。目玉が飛び散り、歯が吹っ飛び、そして皮膚が内側から剥がれる。死に際の姿としても凄まじくグロテスクな様子がそこに、出来上がった。
「でも、まぁ、アシラ師匠のが早いし硬いし強いしかっこいいし、前に戦ったオーラクックのが空を飛べたから怖いんだよな」
確殺を確認する為に顔面に剣を突き刺してから首を斬り落とし、確実な死を確認した。その死体を確認し、片手剣を担ぎ直しながら息を吐く。
「ま、地球人も中々やるだろ? お前を殺すのはファンタジーでも反則的な力でもなく、鍛錬の末に身に付く地球人の意地って奴さ」
細かい呼吸運び、筋肉の動かし方、心得、そういう武術、武道としての心得。そういう事の教訓を受けた事がある訳ではないし、漫画やゲームの受け売りで体を鍛え、動かしているのも事実だ。だけどそこにはリアリティがあった。構成する上で真実を調べて積み重ねて来たようなものだ。そういうものを参考にし、使える物を取得選択し、そして積み重ねて生み出した。
それが自分が生み出し、運用している、竜殺術とでもいうべき体の動かし方だった。回避しながら斬撃、受け流しながら乗る。殺せる時は確実に殺す。そういう地球人の身体能力で出来る竜を殺す為の技術だった。
馬鹿みたいなファンタジーに頼らなくても、四年も地獄で鍛えればこの程度は出来るんだよ、と世界と自然に証明する様に。
「うーん、しっかしなぁー……」
呟きながら、ブランゴが一切退くような様子を見せず、距離を空けながら囲む様に此方を睨んでいるのを確認する。その背後、山の方から獣の遠吠えが聞こえる。聞き覚えのある―――ドドブランゴの声だ。それが二重に、三重に響いているのが聞こえた。どうやらドドブランゴもゴゴモアに似た、コミュニティ型の生態をしているのかもしれない。
となると群れの防衛のためにドドブランゴが二、三匹同時に登場する可能性が濃厚になってくる。やってやれない事もないが、流石にその数を相手にするのは少々、骨が折れる。となるとここは、
「逃げるのが正解か。ウリ坊!」
名前を呼べばブランゴを跳ね飛ばしながらウリ坊が此方へと一気に飛び込んできた。ドリフトをする様に近寄って背中に一気に飛び乗ると、片手剣ではなくリーチの長い両手剣を手に取って、飛び掛かってくるブランゴの相手を出来るように構える。二重、三重に響くようなドドブランゴ達の咆哮が雪山に響き、その大合唱が耳を痛ませる。ここから逃がすつもりはないというドドブランゴの意思を感じるその咆哮に応え、ブランゴが更に雪を突き破って登場する。
さて、どうしたものか―――と、閃光玉の使用を考えた瞬間、
ドドブランゴの咆哮が一つ、停止した。それに続く様に次々とドドブランゴの咆哮が停止し、そして完全にドドブランゴの咆哮が停止した。その状況に何よりも困惑を浮かべていたのはブランゴの方であった。
雪山の生態系。そしてドドブランゴの気配の消失。その事に僅かながら覚えを感じ、静かにウリ坊の背中から降りて両手剣を構える。もしこれが予想した相手であれば―――ウリ坊では逃げ切れないだろう。足止めする為に自分が残る必要がある。逃亡するだけなら崖から飛び降りてホルクに掴まればいいし、問題はない。
問題はその時間を稼げるだけの実力が自分にあるか否かだが―――まあ、そこは嘘でも出来るもんだと自分を信じる。生きてるなら死ぬだろう、と。
だから
敢えて名付けるならティガレックス《絶種》だろうか。異なる進化を辿った辿異種ではない。変異した特異個体でもない。希少種でもなく、亜種でもない。そもそも前提として違うのだ。こいつにはまるでぐつぐつと煮込まれたように
《悪魔》のオーラを纏った同族を喰らい、そしてそれを食らった同族を食らった。
そうやって濃縮された悪意が進化と変異と完成を齎した。そんな絶望的な気配をそのティガレックスには感じられた。目撃した瞬間だけでそれだけの事が脳裏を駆け巡った。そして同時に悟る、
―――あぁ、成程、これ走馬灯かな?
一瞬で生物的なスペックで、何をどう足掻いても現段階では勝利出来ないという事を理解させられていた。根本的な身体能力が違うとかではなく、この絶対的な、絶望的なほどの悪意の塊に対して、自分が相対する資格がまだ存在していない。それを感じさせた。
「……」
両手剣を構え、静かに狂竜ウィルスを一瞬で覚醒させ、全身を侵食させながら浸食率を20%引き上げる。それによって不快感を感じつつも口元から黒い息が漏れ出すようになる。どうやらこの浸食で内臓系の改造と浸食が終わったらしい。これでなら前よりも薬の効果が効くかもしれない―――欠片も嬉しくない事実だが。
「さて……死中に活を見出すか」
静かに、静かに死の気配を呑み込み、戦意をたぎらせて、ウリ坊に逃げる指示を、ホルクに何時でも逃亡する此方を掴めるように指示を繰り出す。その間に委縮していたブランゴは逃亡の姿を見せようとするが、それを見た絶種ティガレックスが口を大きく開けた。
対応する様に力を籠め、耳を守る様に体を構え、
そして咆哮が響いた。
逃亡しようとしたブランゴに音が届いた瞬間、ズタズタに切り刻まれながら吹っ飛んだ。そしてその直後、ティガレックスが両腕の銀刃を振るうように飛び込んでくる。ブレなく、そして迷いなく最小限の動きで最短の速度を繰り出そうとする動きは実質的に
咆哮からの硬直が抜けきらない状態で、身体を活性化させた状態で絶種と斬撃を交わす。
「お、も―――」
斬り結び、受け流そうとする。だがその衝撃が両手剣に切れ込みを生み出すのを見て、根本的に受け流しさえ行ってはならない相手であるというのを理解する。だが両手剣の一部が斬られるのと引き換えに、ティガレックスの初撃は斬り流した。その衝撃を利用した体を軽く浮かべ、
そしてその姿を超える様に斬撃に紙一重で切られながらのカウンターを叩き込む。
「くっ」
首裏をそのまま削ろうとすれ違うが、
「おめー、さてはクッソ賢いな?」
―――まだ発展途上か、これで……!
純粋な身体能力で相対しようとすれば竜の体に身に着けた技巧で対面する。技巧で対面しようとすれば理不尽な竜の暴力で対応して来る。これはそういう悪意で構成されたティガレックスだった。或いはこの蠱毒な環境は、こういう悪意を凝縮したような種の頂点を生み出す為の儀式なのかもしれない。
そしてそれを集めて食い合った先で―――何が生まれる?
「考えている余裕はないか……」
両手剣がたった一度の戦闘でぼろぼろになっている。細かいメンテナンス方法を知らない俺も悪いが、それ以上にスペックとして相手が武器を上回っている。うーん、是は絶望的だ。そう思いながら
こうなったら隙を突いて逃げるしかない。だがおそらくは閃光玉を使った所で回避されるだろう。なら一度、接近した際に爆薬を炸裂させてから無理矢理閃光玉を当てるしかないだろう。
その隙に崖からダイブ、ホルクに回収して貰って逃亡……が妥当だろうか?
「まぁ、そんじゃ」
覚悟は既に出来ている。故に実行する為に動き出す。
動き出そうとして―――絶種が動いた。
突然その場から跳躍したティガレックスは空中へと高く飛び上がる様な事はせずに、地面を低く滑空する様にジャンプを行い、距離を作った。その半瞬にも満たない直後、ティガレックスの足元から銀色が湧き出た。此方では全く見かけないそれは液状をしていながら固形をしていた。まるで魔法の様に姿形を変えるそれは先ほどまでの場所に十を超える槍を生み出し、ティガレックスが回避するのを感知するのと同時に、刃のついた津波となってティガレックスの方へと向かって迫った。
それを見たティガレックスは此方を見て、ありえない筈の笑みを浮かべてから大地を蹴り、刃を壁に突き刺す様に体を上へと投げて逃亡した。
それを追うように銀色―――水銀は霧散した。
「はぁ……助かった……いや、助けられた……のか?」
突然介入した水銀の正体には心当たりがある。それを扱う事の出来る古龍が存在するからだ。だけどそれは同時に古龍がこの雪山に居るという事であり、あのティガレックスはそんな古龍と敵対しながら生存しているという事を証明している。
「……いや、なんというか、色や要素的にはあのティガ、ハルドメルグの要素を取り込んだって感じだよな」
どこかで水銀を操る斬撃の古龍ハルドメルグ、その素材を食らったが故に生まれて来たのがあのティガレックス……という事だろうか? どちらにしろ、敵対しているのであれば丁度良い。
「まだまだ、雪山は早すぎたな」
登頂を断念する。眠り姫の強くなれ、とはこういう生物から生き残る為であったのかもしれない。どちらにしろ、今は下山して逃亡する事しか考えられない。
それに、この先この環境が行きつく果てに生み出される固体だとしたら、
ここ、想定以上の魔境だ。相当入念に準備し、自分の力を付けなくてはならない。場合によっては限界まで浸食させ、ほとんど生物として改造された状態になってスペックを上昇させる事を考慮させるほどに。
「……」
終わった後になって漸く、恐怖が心の中に差し込んでくる。だけどそれで折れている暇も時間もない。時間が経過すればするほど、この《箱庭》は狂って行くのだから。
まだまだ、地獄は始まったばかりなのだと、そう痛感させられた。
その種における変異、辿異、特異を兼ね備えた最終系だから絶対君臨種。或いはそれがその生態系における最後にして唯一であるから絶滅種。その根本はメッフィーの目覚めに呼応してメッフィーブーストで蟲毒進化しているので存在も戦闘力も全てに悪意しかない。
絶種、最初の一匹。雪山は食べられるものが少なく、生息数が少ない。それによりティガが共食いを始めるのは早かった。獲物を探しに行くよりも悪意に熱された思考は同種を食らった方が早いと判断したからだった。その為、ティガレックスの蟲毒化は恐ろしい速度で進んだ。