アオアシラ師匠の拳が一瞬で瓦礫を粉砕して行く。美しいとも表現できる技巧は、アオアシラという種族の筋力をフルに使った上で、鎧の様な甲殻そのものを筋肉の代わりに運用する事で、更なる過重を攻撃に加えるという特殊な戦闘技術から来ているものだった。通常、重いものを装備すればそれだけ動きは鈍り、そしてそれに合わせて動きは初速が遅くなる。だがアオアシラ師匠はその鎧を筋肉として運用している。つまり重量という物を動きにほとんど影響させないまま、動く事が出来た。そしてエクストラウェイトを加算する事で、
拳の破壊力が増大する。
自分よりも遥かに大きい瓦礫の弾丸であろうが、拳一つで粉砕する事が出来る。それだけ恐ろしい鍛錬と工夫を重ねる野生生物だった。もはやお前野生じゃないだろう、とツッコミを入れたくなるレベルで鍛えられている熊だった。そのスーパーベアパンチも、名前はネタの様に思えるが、踏み込み、足から腰への連動、そこから練り上げた力を腕に通し、拳から放つ。その一連の流れを一切の威力のロスをなしに行う奥義とも呼べるものだった。ネタでも何でもなく、物質的強度を無視して破壊するアオアシラ師匠の奥義だった。
その脅威を一瞬で見抜いた絶種ティガレックスが、空気圧の圧縮とダウンバースト、真空斬を同時に繰り出す事で距離を空けながら対応する。接近戦において己の分が悪いと一瞬で判断した結果だった。それ故にアオアシラ師匠が透明の斬撃に対応するも、空気圧に負けそうになり、
それを溶かす様に炎の斬撃が走った。
轟く咆哮と共にディノバルドが出現した。空気圧を尻尾とその炎で斬り飛ばし、見えない砲撃と圧縮撃からアオアシラを解放する。そしてそれに合わせ、跳躍するティガレックスを狙って雷撃が飛翔し、空からリオレウスの炎が放たれた。着弾と同時に生み出される火災台風はティガレックスの生み出す空の兵器を一瞬で呑み込んで蒸発させ、それ以上新しい物を生み出すのを制限する。
そしてそこに、イビルジョーの姿が校舎を飛び越えて出現する。ティガレックスの背後を奪ったイビルジョーは極限まで薄まったその気配で一気に接近すると、ギリギリで気付かれるも、相手の後ろ脚を一本、確実に引き千切って仕事を果たす。
「きゅる」
気づけばすぐ横に、白いナルガクルガの姿があった。近づいてくると、舌を伸ばして一気に此方の顔を舐め上げられた。その姿に呆然としながらも、その姿を見て、ティガレックスを数体がかりで追い込もうとする姿を見て、ナルガクルガの首に抱き着いた。
「そうか……魂は一緒に居てくれたんだな、お前ら」
答えはないが、それでもその体は温かった。それだけで十分だし、伝えたい事は全部伝わってくる。こうやって、たとえ想い出の中でだろうと―――助けてくれただけで、どういうものか、そういうのは全部伝わる。だからごめんなさい、とは言わない。ナルガクルガ……《白疾風》が頭を下げて下ろすのに合わせ、その首の裏に登り、しがみついた。
「ありがとう……運んでくれ、俺を待ってる所へ」
語りかければ、それに応えるようにナルガクルガが頷いた―――そして一気に風となった。大地を蹴り、校舎を蹴り、本当の意味で縦横無尽に大地を駆け巡り、一気に戦場から離れた校舎の前で足を止めてくれた。その余りの速度に目を回しそうになる、ちょっとだけふらつきながらその首から降りて、両足を大地に立たせる。
五ブロック程、ティガレックスとの戦いの場から離れている場所であり、一切の破壊の無い場所だった。この先から呼ばれている……それを自覚し、振り返る。もう既に白い残像だけを残してナルガクルガはその姿を戦場へと戻してしまった。ティガレックスも本気の応戦を始めたのか、炎と空気の爆裂が一切停止する事なく連続で発生しながら、空が暗雲に包まれて雷撃と炎雨が降り続ける。軽く、人間の入り込む隙間の無い地獄めいた景色になりつつあった。
俺の大学ぅ……。
まぁ、これも悪夢なのだが。
「さよならは……もう、いらねぇよな」
また何時でも、心の中に居てくれるのなら寂しく思う必要もない。そう思いながら彼らの事を信じて、ティガレックスを任せて―――そのまま、大学の校舎内に進んだ。
そこは外とはまるで別の空間だった。自分の記憶に、今思い出せる大学の姿そのまま、だけど外の世界とは切り離された異界にも感じられる様な、穏やかな場所だった。そう、大学の外は憎悪と殺意と悪意ばかり感じられた。だがこの校内にはそれをまるで感じられなかった。いや、それだけじゃない。
「空が青い……」
窓の外を通してみる景色が、蒼かった。狂気に染まらない空の色をしていた。普通の、綺麗な色の空をしていた。そういえば空ってこんな綺麗な色をしていたよな、そう思い出しながら誘われるがままに、声に従って研究室へと向かう。大学内の研究室だ。社会学科だった自分がそこに行くことはなかったが……パンフレット、場所は確認したから知っている。
だから迷う事無く扉の前まで到着し、それを開けるかどうかを一瞬、悩む。
だが外で皆が頑張っている中、自分だけ躊躇するのも間違っているだろう。
信じるのは声じゃない。
助けて会わせようとしてくれた、守護竜の皆の方だ。だから迷う事なく、その扉を開けた。その先に広がっていたのは、片付けられた研究室だった。窓から青空の、太陽の光が健康的に注ぎ込まれる、清潔に保たれた研究室だった。テーブルが整頓される様に端に並べられるその部屋の中、人の気配を数百感じられた。
だが、見える人の姿は一つだけだった。
その男は部屋の奥、机を椅子代わりに座っていた。白衣を着た男だった。蒼髪、それを首の後ろでポニーテールにして結ぶ、髭が少しだけ生えた男。それさえ無ければかなり若く見えただろうと思う。
そんな、男だった。
男は此方を見ると、ゆっくりと口を開いた。
「
ゆっくりと、此方を呼んだ。
「
複数の、此方を示す名前だった。自分の名前さえ戦いの中で忘れてしまった。だから、此方を示すようなタイトルを示した。自分がどういう存在であるかを教える様な言葉であり、しかしそこに一切の険しさはなかった。どこか、労う様な、お疲れ様……とでも気軽に言うような雰囲気があった。
「僕らが君に付けた名前は色々とある―――だけど一つ、ありがとう。そしてこんにちは異世界の人。僕らはずっと、君にそれを伝えたかった」
「お前は……」
「古代文明」
男が、言葉を遮った。
「君からすれば、とても罪深い時代だった。竜機兵の大量製造による古龍との竜大戦の勃発。それによって人類は一度、絶滅する直前にまでその数を縮小した。だけど全ての人間がそれを望んだ訳じゃなかった。再び、龍と人が一緒に暮らせる時を目指した人だっていた。だが最終的にほぼ全ての人間が狂気に感染した。逃げられなかったんだ、大陸を覆う狂気から」
後悔を告解する様に言葉を告げる。
「それを伝染病と表現するのを、僕は一番正しいと思う。実際、それは感染する様に人々の間に広がったんだ。昨日までは笑い合っていた竜と次の日には殺し合っていた。ありえない光景だった。だけどそれは病としか表現する事が出来ない。完全に密閉した空間で他人との関わり合いを拒絶する事で汚染を防いだけど―――それでもダメだった。最終的にどう足掻いても、龍への殺意が湧いてしまう。だけどね、その努力は無駄じゃなかったんだ」
うん、と男は呟きながら頷いた。
「僕達は竜大戦末期、それでも完全には正気を失わずに居られた。龍達への殺意を抱き、殺す方法を模索しながら、それでも再び遠い未来に、また一緒に暮らす為の夢を見た―――なるべく温和な手段で、今をやり過ごそうとしながら」
改めて名乗ろう、と男が言う。
「君が《眠り姫》と呼ぶ彼女を生み出した父親が僕だよ」
衝撃的な事実をぶちまけた。
かつて、人と龍が生きる時代があった。その時、人も竜も争う事はなく、龍も共に暮らしていた。だがそれは伝染病の様に広がる憎悪によって瓦解し、楽園は失墜した。どれだけ対策を施し、どれだけありえない、と自分に言い聞かせてもその憎悪に全ての人が感染した。そして竜もまた感染した。それに唯一囚われなかったのは高位の古龍だけだったと言われている。
だけどその全てが無駄ではなかった。対策に対策を重ね、隔離し、秘密の研究室で正気を保ち続ける。それが瓦解するまでの日は、延長が可能だった。そうやって、僅かに正気を長く保っていた集団が居た。そしてその集団のリーダーこそが、この蒼髪の男であり、《眠り姫》の製作者―――つまり、父親だった。
「最後の最後で僕もまた、龍に対するどうしようもない憎悪を抱えてしまった。それでもなんとか、何とかそれを抑え込もうとしたんだ。そしてその結果、自分の思考、その方向性を一つへと絞る事によって、限定する方法を思いついたんだ」
「メフィストフェレスを大敵として見る事にしたんだな」
その言葉に男、ドラゴンメイカーは頷いた。
「彼も狂ってしまった犠牲者の一人だったよ。僕は龍に対する憎しみそのものを彼を殺して止めないと、という方向性にズラすことで比較的に軽度の汚染で逃れていたんだ。まぁ、最後は君が感染したように、プロトマガラウィルスで発狂死してしまったんだけどね―――ここに居る皆は、そんな僕と同じような仲間だ」
ドラゴンメイカーの言葉に、教室内の気配が僅かにざわめくのを感じた。ドラゴンメイカーの言葉に反応し、挨拶をしている……そんな感じだった。なんというか、片手剣から感じていた憎悪とかそういうのが、一切ない連中だった。
「当然だろう? 僕達の最終目標は人と龍が再び、一緒に暮らせる場所を再建する事だったからさ……まぁ、もう不可能なんだけどね。ここに居るのはそうやって、最後まで竜大戦という形に対して抵抗した者達だよ―――最終的には全滅したけど」
ドラゴンメイカーは自虐的にそう笑うと、話を戻そうと言う。結局のところ、その存在が良く解らなかった。だから聞く事にする。
「お前はなんなんだ?」
良く、解らなかった。情報が断片的すぎて。なんで味方してくれるのか。それが余りにも解らないので、質問をした。だがそれに対するドラゴンメイカーの返答は簡単な物であり、
「それは今、大事な事なのかい?」
「……」
「別に長々と裏話を語るのもやぶさかじゃないよ? だけど君にはもっと、大事な事があるんじゃないか? 気になる子がいるとかさ」
冗談めかす様にドラゴンメイカーは言っているが、本気で問いかけてきているのが解る。その言葉にさて、と呟きながらそうだなぁ、と呟く。まぁ、ここまで頑張って死ぬ前提で走り抜けて来たけど、
「まだ、死にたくないなぁ」
「気になる子とかいるんじゃないかな?」
「……まだ、死にたくないなぁ……?」
「気になる! 子とか! いるんじゃないかな!」
「押しが強いなぁ!」
「だってウチの子可愛くない!? 初めての恋を自覚せずに超頑張ってるんだよ!? 君を取り戻そうって!」
なんだろう、このめんどくさいタイプのモンスターペアレントは。だけどそっか、と窓の外の青空を眺めながら呟く。
「……俺を取り戻そうとしてるのか」
「うん。君をうっかり殺さないように手加減しなきゃいけないから劣勢だね。時間をかけてしまえば負けてしまうかもしれない」
そう言われると、ちょっと困る。いや、まぁ、最後の最後で体を明け渡したのは自分だ。だから今、自分の変異したリアルの肉体はマガラの意思と古代の怨念が融合した、怪物的な龍殺しによって支配されている。それを今から取り戻すのはちょっと難しい……というか状況的に不可能に思える。
だけど、とは思う。
「なら助けてやりたいな」
呟きつつ、そう思った。彼女を助けてあげたい、と。救われず、報われず、生きているだけのあの龍の女が俺を助けようとしてくれるのなら―――それに恥ずかしい姿を向ける事は出来ない。誇れる自分であり続けたいと思う。
「その言葉を待っていた」
ドラゴンメイカーはその言葉を聞いて、机の上から立ち上がった。
「君をここから脱出させよう」
「……出来る、のか?」
ドラゴンメイカーの言葉に、戸惑う様な言葉を投げる。
「なんつーか、ここまで完全にクソトカゲの思惑に乗っかったような形になってるし……」
「道はあるさ。
解るかい? とドラゴンメイカーは言う。
「憤怒と慈悲はワンセットなのさ。終わりがあるからこそそれを状態として認識できる。そして憤怒の終わりは慈悲なのさ。だから紅龍の行動には全て、どこかしら慈悲が混じっているのさ。それは人間基準ではないけど―――それでも間違いなく、抜け道が存在する。意図して用意されているね」
古代でも評価がボロクソな事に変わりのないクソトカゲだった。アイツ、そんな昔からクソトカゲだったのか……と、妙に納得する。
そう言えばアイツ、結局の所一回も表に出て来る必要はない筈なのに、態とヘイトを向ける先になったり、昔の事を説明してくれるよな、と思う。
今思えば、アレがあのクソトカゲ流の《慈悲》というものなのだろう。せめて何かに巻き込まれるとしても、何も知らずのままではあまりにも無慈悲だから……とか、だろうか? その答えは結局の所、本人に聞かない限りは解らないだろうし、それをアレが素直に答えてくれるとは思えない。
ただ、自分に解るのは、
「お前が、クソトカゲの慈悲、という事か」
「うん。僕は君を外の世界に出す方法を知っている。
それは、
「―――転輪するんだ」
「転輪……?」
ドラゴンメイカーの放った言葉に腕を組んで首を傾げるが、思い至る事があった。
「ゴア・マガラからシャガルマガラへの転生か」
頷きが返された。ゲーム時代では有名な話だ。ゴア・マガラはシナト山の禁足地へと、生まれ故郷へと帰る。そしてそこで、脱皮をする様にゴア・マガラからシャガルマガラへと転生する。そうやって幼体だったゴア・マガラから、成体であるシャガルマガラへの成長を完了させる。
そして今度は新たなゴア・マガラを増やす為に、シナト山の風に乗せて狂竜ウィルスを散布するのだ。だけどここはシナト山ではない。本来ゴア・マガラが生まれ変わる為の場所ではない。
「だけどここは生まれ故郷だ。そして天に最も近い場所だ。君がゴア・マガラと呼ぶアレは本質的に太陽光を忌避するんだ。ウィルスの問題でね。だから太陽を遮る様に天候を遮断するんだ。だけど進化をするにはその弱点を乗り越える必要がある。だからこそその恵みの強い場所を、そして故郷を求める」
それが転生の条件。
「死から生まれ、命を喰らい、苦難の旅路の果て―――生まれ故郷へと戻り、天に最も近い場所で生まれ変わる。それが進化のプロセスだ。それを利用する。ここに居る僕らでそれに介入する。そして君の分の肉体的なリソースを奪取する。転生という形で肉体を分離、君を外に出す」
それがドラゴンメイカーの秘策だった。そして恐らく、クソトカゲが残した最後の抜け道なのだろう。ウィルスも変異も全て捨て、そして転生という形を通して新たな龍となる。そうする事で狂竜症に感染してから始まった、
長い、とても長い旅路が終わるのだろう。
目を閉じて、思い出す。自分の今までの旅路を。
最初はアプトノスを狩る事に苦労をした。罠を用意して、ハメて、徹底して反撃できないように気を付けてから殺した。それから食べられるものと食べられない物を選別して、お腹を壊したりもした。色々と作ったりもした。そして遺跡の発掘とかも結構やったなぁ、と思い出す。
そして……そして、色々と出会った。
《悪魔》の視線、《眠り姫》の慈愛、アイルー達の献身、ミラバルカンの愉悦。
本当に、本当に色々とあった。師匠との戦い、三竜からの警鐘、リオレウスに子供を託され、イビルジョーには最後の最後まで助けられた。一人で何でも出来る様に頑張って来たつもりだった。だが結局のところ、何から何まで、生かされ、助けられ、そしてそうやって、積み重ねて生きてきているのだと理解する。
人間は弱い。誰かの助けがなくては生きて行けない生き物だからだ。
「さぁ、時間だ。君を転生させよう。新たな形、新たな命を与えて君を外の世界に送り出そう」
なら竜は……龍は強い生き物なのか?
こうやって彼らの歴史に密着する様に生きて思う―――そんな事はない、と。彼らも彼らで、色々と抱えているのだ。完璧な生き物なんて存在しない。だから結局のところ、どちらかなしでは生きて行けない、共生関係に今でもあるのだ、と。
龍は人なしでは存在する意味がない。
だが龍の恵みがないと人間は生きて行けない。
「想像するんだ―――成りたい自分自身を。理想の自分を。その形へ君を導こう。これが竜機兵創造者として僕の、僕達の最後の仕事だ」
だから自分が求める理想は既に決まっている。目を閉じ、理想をイメージし、目を開け、そしてドラゴンメイカーを見た。どこか、嬉しそうに、しかし眩しそうに此方を見ているのが解る。
「うん……君のような子に会えて良かった。娘を……あと彼も宜しく頼む。ああ見えて結構寂しがりやなんだ」
「後者に関しては善処する。前者に関しては任せろ」
出来る事ならもっと話したかった。もっと色々と話しを聞きたかった。だけど、それが許される状況でも環境でもなく、自分は目覚めなきゃいけない。やりたい事をやったから本当は、もう頑張らなくてもいいんじゃないか? とは思いもしたのだ。
だけど結局のところ、
女が頑張っているのに何もしない男って死ぬほど恰好悪いだろう?
そんな男にはなりたくはない。
なら、やる事は決まっている。
「―――外へ」
言葉と共に景色が溶けて行く。視界が白く染まって行く。全てが消え、ドラゴンメイカーの笑みが消え去って行く。その中、理解する。体を、命を奪われた自分が新たに肉体を得ようとする事を。
―――理想の己へと転生する瞬間を。
何時でも心の中で会えるのなら寂しさはないよな、て。
恐らく本編では蛇足になるので此方で。
ドラゴンメイカーとは。
つまり竜機兵の作成チーム。数百人から構成される親龍派、最後まで抵抗しながら飲まれて龍殺しに加担したチーム。どうにかしようとして、最後はバイオハザードに飲まれて発狂死した連中。ドゥレムディラの生みの親達であり、蒼髪の男はその代表者、主任。
元々は竜機兵なんて作るつもりも手伝うつもりなかったが、見えない憎悪に押され、伝染する様に竜機兵を作成し始める。それそのものをもはや自分の意思では止められず、思考ロックと方向性を絞る事である程度の自由を取り戻す。そしてその結末として生み出したのがレムりん。表向きはメッフィーを殺す為に生み出された最後のパーツ。だが愛を込めて生んだ事実から察せる様に事実は違う。コンテナに封じ込めたのも憎悪と狂気が晴れた遠い未来なら、また龍と人が暮らせる時代に解放される事を祈って生まれた子。
彼は所謂古代の怨念というパンドラの箱の底に残ってた希望、というよりは善性。悪性、憎悪に染まり切れなかった連中。古代の怨念の奥底でずっとレムりんを心配してた奴ら。死んで、時がたって憎悪を抜く事に成功した小さな一部。武器に込められていた怨念と出どころは一緒だったり。
あんまり細かく本編で語ると蛇足なりそうなんだよなぁ、設定周りとか小話周りとか。個人的にはこういう小話好きだけど。
所でトリップに転生あるからこれはテンプレ的なSSなのでは……?
次回、理想の自分。