※この作品はR-18です。

Naked Desire〜姫君たちの野望   作:右野向左衛門

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#6

アタシはそう言いながら、一口二口、シャンパンを飲み下す。アントンも、私の仕草にあわせてシャンパンを飲んだ。

「ああ、わかっているともさ。そのことは、今晩のきみとのやりとりでよくわかったよ」

ついさっきまでアタシを「殿下」と呼んでいたのに、今度は「きみ」と話しかけるヤツに対し、アタシはちょっかいを出したくなった。

「さっきまでアタシを『殿下』と呼んでいたのに、今は『キミ』というのね」

「い、いやそれはその……」

ヤツはまた、目をキョロキョロさせている。

「べつにいいけどさ~」

アタシはいささかからかい口調で、ヤツに話しかける。

「アントン、本気で私と一緒になりたいと思っている? だとしたら、今のままではやっていけないよ。だいたいあなたは、いろんな事を知らなさすぎる」

「そんなことわかってるよ」再び仏頂面で、アントンが言葉を返す。

「それで、さ」

アタシはそう言うと、ヤツの隣に移動した。バスタオルを上げ、太ももを露わにすると、それをヤツの足に押しつける。

「あんたさ……」

「な、な、なんだよ」アントンの顔は、心なしか赤くなっている。

「自分の結婚相手、アタシ以外でもいいと思っているでしょ?」

「べつに思っていないけどさ……」

「皇族なら、誰でもいいと思っているんじゃないの?」

「さすがにそれは……」

「アタシみたいな女性は、正直イヤだと思っているんじゃ……」

「そこまで言うのだったら、僕のことだって……」

それから2人は、ダラダラと意味のないおしゃべりを続けた。

アタシは、腕を回し、時にはソフトにヤツの身体にさわりながら、その反応を確かめる。

ヤツはアタシが身体を押しつけたり、彼のカラダに優しく触れるるたびに、困惑の表情をうかべた。

「ねえ、いつもしているみたいに、アタシを口説いてみなさいよ」

アタシは彼を挑発するが、彼は黙っている。

「あなたって、自分が主導権をとれないと何にもできないのね?」

「そんなことないよ」

憮然とした表情で、アントンは返事をした。

「僕になにをしろって言うんだ」

「あなた、狙った子は片っ端から口説き落として、ベッドに押し倒しているんでしょ? いつもやっていることを、私にもやってみてよ」

といいながら、アタシは二つの豊かな果実を、彼の背中に押しつける。

「おい、おい、何やってるんだ、やめてくれ」

ヤツも戸惑いながら、アタシのカラダをあちこちさわってくる。

コチョコチョ コチョコチョ

アタシはガウンの前から右手を挿入すると、アントンの身体をまさぐる。

彼もお返しとばかりに、自分の両手で太ももや背中を愛撫する。

だが彼の繰り出すリズムは、はっきり言って短調で、アタシの気分はなかなか盛り上がらなかった。

「あのさ」

彼は、私を射抜くような視線で見つめていった。

「なによ?」

「もうそろそろ、イイだろ? もう我慢できない」

あのさ、もうちょっとマシな言い回しができないかな。

とはいえ、彼がこの部屋に来てから結構時間がたつ。

誘うのだったら、もうそろそろ……という頃合いだな、とは思う。

アタシは右のてのひらを、ゆっくりとアントンの目の前に差し出す。

「じゃあ、さ。あなたが、私をベッドのある部屋に案内してよ」

といいながら、左手でバスタオルの胸元を押さえながら、ゆっくりと椅子から立ち上がる。

「わかったよ。僕のお姫様」

彼は気取った口調でそう返答すると、すっくと立ち上がり、自分の右手で私の手を優しく掴んだ。そして唇を、私の手に触れた。

アタシはそれを確認して、軽く頷いた。

これらの一連の行動は、男性から女性へ、そして女性から男性への、ベッドへのお誘いの合図である。

夜に部屋の主人、特に女性が異性を部屋に招き入れるということは、「今晩は大丈夫」という、男女間における暗黙の了解事項だ。この時点まで進んだら、よほどのことがない限り、相手を拒むということは、相手に対し失礼に当たるとみなされる。

アタシたちはベッドのある部屋に入ると、2人同時に、ゆっくりと静かにベッドに座る。

その姿勢で、アントンはアタシにキスをする。額に、頬に、そして唇に。

彼の唇が私の唇に重なった瞬間、私は両手を彼の首に回した。

そして目を閉じ、やや力をこめて自分の唇を彼のそれに押しつけた。

もうそろそろ、かな……

アタシがそう思った頃、彼の唇は、私のそれから離れた。

その間彼の手は、アタシの谷間を優しく弄っている。

やがて彼の手は、アタシが纏っているバスタオルの部分にたどり着いた。

彼はさっと、バスタオルをアタシのカラダから外すと同時に、アタシも彼が羽織るバスローブの紐をほどき、ゆっくりと脱がせた。

 

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