アインツベルン城にて、切嗣はパソコンで1人作業をしていた。
舞弥と音信不通になって12時間以上経つ。
これは自分のようなタイプのマスターに浚われたか既に殺されたと見るべきだろう。
しかし、一体誰に?
切嗣のはモニターに2人のプロフィールを表示させる。
1人は言峰綺礼。
こいつなら舞弥を苦もなく無力化することができるだろう。
2重倍速を使った自分でさえ危ういかもしれない。
もう1人はウェイバー・ベルベット。
未だに切嗣をして拠点すら掴めない、年に似合わぬ戦略眼を持ったダークホース。
これまでまったく姿を現さないキャスターは、恐らくマスターを早々に殺し、契約することができずに消滅したのだろう。
バーサーカーのマスターは放っておいても勝手に退場する。
そもそもあれは時臣に執着しているようだ。
~ アイリスフィールの自室 ~
「セイバー、ちょっとトイレに行ってくるわね」
アイリスフィールは席を立った。
ほっぺにショートケーキのクリームをつけたセイバーがキリ、とした顔で「いってらっしゃい」という。
(この娘、ほんとに食べるの好きね~)
イリヤも大きくなったらこんな風になるのかしら。
アイリスフィールは廊下を歩きながらそんなことを思う。
トイレで用を足し、手を洗っていると、後ろでシュゥゥンという音と共に金髪の少年が現れた。
(サーヴァント!? 嘘、結界にはなんの反応も……アサシン?)
「動かないでね」
「……っ」
動けば、殺される。
切嗣の、そして自分の悲願のためにも、アイリスフィールは今死ぬ訳にはいかなかった。
どうすればいい。
アイリスフィールは洗面台を握り締めて必死に考える。
ぺろん。
「え?」
金髪の少年、ギルがスカートを捲った。
白いガーターベルトとレースのパンティがあらわになる。
思わず振り返ろうとするが、動けなかった。
シュゥゥンと2人目のサーヴァントが現れる。
(嘘、キャスター?! い、生きていたの?)
いかにも魔女です、と言わんばかりの格好をしたメディア。
顔はフードを目深に被っているので見えないが、心底楽しそうに口を歪めている。
「セイバーを呼ぼうなんて考えないことね。まぁ、呼びたくても呼べないでしょうけど」
「!」
切嗣が正規のマスターということもバレている。
アイリスフィールが今までにない危機に緊張している横で、ギルはさわさわとお尻を撫でていた。
下着を下ろし、顔を近づける。
「え、ちょっと……」
ぺろぺろ。
「あん、止めなさい! 私には愛する夫が……あんっ」
ぺチャぺチャ、じゅるじゅる、ぐちゅぐちゅ、ぐっちゅぐっちゅ。
ギルの本気がアイリスフィールにも襲う。
アイリスフィールはびくびくと震える。
そんなアイリスフィールの姿にぞくぞくしながら、メディアはアイリスフィールを拘束している魔術を操り、腕を上に上げさせ、足を大きく開かせて腰を突き出させる。
いつかセイバーにウエディングドレスを着せてさせてみたい格好の1つだ。
「~~~!」
ぷしゃ、と潮を噴いてアイリスフィールがイッた。
「ぺちゃぺちゃ……ぷは。アイリさん。気持ちよかった?」
「はぁ、はぁ、はぁ……何が、目的なの? 切嗣ならここにはいないわよ」
嘘はついていない。
城ではなく、別室にいる。
アイリスフィールはせめて勘違いして出て行ってくれないかと淡い希望を持つ。
「切嗣? 僕はアイリさんとエッチしに来たんだよ」
「……?」
「ほら、見て。もうこんなに大きくなってる」
鏡越しに、ギルが勃起したおちんちんを見せてきた。
一目で分かるほど、夫のそれより大きかった。
「ねぇアイリさん。入れていい? アイリさんが可愛すぎて、僕したくて堪らないよ」
「坊や、それじゃ交渉も何もあったものじゃないわ。ここは私に任せてちょうだい」
「じゃぁ、その間お姉さんとエッチする」
ギルはメディアのローブをたくし上げ、後ろから挿入する。
すでに濡れていたメディアの秘所は熱い。
にゅるんとスムーズに奥まで挿入することができた。
「んっ、あっ、アイリスフィール、いえ、あんっ、アイリと呼ばせてもらうわ。んっ。ちょっと坊や、してもいいけどもう少しゆっくりして」
「はーい。あ、アイリさんのおっぱい見たい」
「もう、しょうのない子ね」
メディアは魔術を器用に操り、アイリスフィール自ら上着を脱ぐように動かした。
上半身裸になったアイリスフィールは、再び自由を奪われ手を上に吊るされる。
「あっ、あっ……アイリ、単刀直入に言うわ。私はセイバーが欲しいの。この子はあなたが欲しい。取引しない? ……あんっ」
ギルに突かれて揺れながらアイリスフィールに交渉を持ちかけてくるメディア。
アイリスフィールは最悪の事態だけは免られそうだと安堵する。
「そちらは何を差し出せるの? 取引と言うからにはそれ相応の物を用意しているんでしょう?」
「僕のおちんちん。あいた」
「今のは忘れてちょうだい。あんっ、あっ、あっ、ぼ、坊や、あんっ、拗ねないの! あぁん!」
「うー」
ギルは腰の動きを緩め、ゆらゆらとメディアの膣内をかき混ぜるだけで我慢することにする。
「失礼。こちらが出すのは2つ。1つはあなた達2人には手を……手は出すけど、危害は加えないこと。もう1つは私達は聖杯の使用権を放棄することよ」
「な……」
聖杯なんていらない。
そう言い切るメディアは、サーヴァントの前提を覆す存在にアイリスフィールは思えた。
「あなたに望みはないの?」
「んっ、んっ……そうね、強いて言えば、今の状態が私の望み、かしら……あっ、あっ、あっ」
パンパン。
メディアの言葉に喜んだギルが元気良く動きまくる。
ぷしゃ、とメディアはイッてしまった。
「あ……中に……もう、坊やったら」
メディアはお腹をさする。
その背後には幸せそうなギルの顔があった。
メディアは「仕方ない子ね」とギルの頭を撫でる。
これほど仲が良い男女というのを、アイリスフィールは初めて見るかもしれない。
2人の痴態にあてられて、じゅん、と膣が愛液をにじませた。
「んっ……どう、アイリ。この条件、破格だと思うわよ?」
再び動き始めるギル。
メディアは顔を赤くし、声が出そうになるのを我慢しながらアイリスフィールの返事を待つ。
実際、キャスター、アーチャーとことを構えずに済むのは大きい。
しかも聖杯の使用権すら譲るという。
確かにこれは破格の条件だ。
だが……。
「ずるいわね。こっちははい、というしか出来ない状況じゃない」
断れば、最悪アイリスフィールは殺される。
自分を殺せば聖杯が手に入らなくなるというカードも、彼女達には通じない。
メディアの目的はセイバーらしいが、アーチャーの目的は自分。
断ったら完全に無力化されている自分は連れ去られるだけだろう。
ここで彼女達との交渉を蹴ることは、何も得がないどころか切嗣にとって致命的なダメージになるだけだった。
「アイリさん。いっぱい優しくするよ。いっぱい気持ちよくする。できる範囲ならお願いも聞くよ」
ギルがアイリに抱きついてきた。
ランサーのように魅了の魔術を使ってくるわけでもない、純粋な気持ちを目で訴えかけてくる。
「そんなに私が欲しいの?」
「うんっ」
気持ちは嬉しいが、アイリスフィールには既に愛する夫がいる。
しかし、この身を差し出すことで切嗣が聖杯を確実に手に入れられるようになるなら、目の前の少年を受け入れてもいいのではないだろうか。
そもそもアイリスフィールは切嗣の悲願を果たすために、死ぬことが決定している。
夫のためになるならば、とアイリスフィールは承諾することにした。
「分かったわ。最初に断っておくけれど、私は聖杯なの。切嗣が願いを叶えるその時までで良ければ、この体をアーチャーの好きにしていいわ」
「アイリさんも心は切嗣のものがいいの?」
「も?」
一瞬、舞弥の顔が思い浮かんだ。
「えぇ、私は切嗣の妻ですもの」
「……分かった。でもエッチのときは僕を1番にしてくれると嬉しいかな」
「……善処するわ」
切嗣の近くに舞弥がいると思うだけでも気分が沈む。
もし切嗣が自分としている時に舞弥のことを考えていたらと想像して、アイリスフィールはそう答えるのだった。
わぁい。これでアイリさんに甘えながらエッチさせてもらえるー。