城の入口前に着地するとソフィアは金の竜から人間の姿に戻る。
「到着しました」
「ご苦労。お前はクマガイとヒウラを誰かに任せて仕事を仕込ませろ。で、レイをアイリスに、このキューブを解除したらメアリに任せろ」
エドは手持ちのキューブ……綾辻遥をソフィアに渡す。
「かしこまりました」
ソフィアは一礼してキューブを受け取る。
「と、いう訳だ。今日のところは一旦解散してくれ」
「あの、アイリスって人は……?」
レイは恐る恐る口にする。
「不安になる必要はない。ウチの中で待遇がいい人間に仕える使用人だ。俺は仕事があるからまたな」
エドはレイに近寄ってそっとキスを落とす。レイは恥ずかしそうにしながらもキスを受け入れる
『っ!』
周りが驚く中、エドは先に屋敷に入るのだった。
「さてカホちゃんは俺の城に行こうか」
ディーゴはいやらしい笑みを浮かべて歌歩を連れて歩き出す。顔には恐怖があるが、何回も絶頂させられたからか僅かに期待の色が混じっていた。
それに気づいているディーゴは快楽に堕とす未来を楽しみにしていた。
「うーん。アキちゃんは疲れてるみたいだし、アキちゃんを部屋に置いたら適当に性奴隷を犯すか」
ナインは淡々とした口調で亜季を運びながら屋敷に入るが、ソフィア以外の女子は性奴隷という言葉を聞いて、目を見開き恐怖を抱く。
「お母さん。疲れたからいっぱい母乳を飲みたいよ」
「ダメ。さっきもたくさん飲んだよね」
「ちぇー。じゃあもう1人のおっぱいの開発をするかー」
セベルはそう言いながら右手で柚宇の手を引っ張りながら、左手にキューブになった木虎を持って城に入る。柚宇については集中して攻めて義理の親子の関係を築けたので、今から木虎を開発するつもりでいる。
「じゃあレンちゃんも行こっか。俺の愛人を紹介するから仲良くしなよ」
「……お断りよ。私は絶対に受け入れないわ」
「今はそれで良いよ。時間はたっぷりあるからね」
ブラッドは敵意を消さない蓮に微笑みを向けて城に入る。
「ソフィアちゃん。悪いんだけど、使用人1人貰うよ。ハヤちゃんにはこっちの世界の文字を教えてあげれるようにさ」
「わかりました。好きに使ってください」
「ところでこっちの世界には漫画があるのかしら?」
「漫画?なにそれ?」
「複数の絵にセリフが書かれて、話が進む物語よ」
「ああ、画本の事ね。確か読みかけ鞄の中に……こんな感じ?」
「文字はわからないけど、そんな感じね」
「それなら沢山あるよ。スチューレン家は代々娯楽を大切にしているからね。今の当主のエドさんは風俗文化に金を注ぎ込んでるけど、先代は音楽、先々代は画本に力を入れていたよ」
「それを聞いて安心したわ」
「とりあえず今はハヤちゃんを抱かないから好きに過ごしてよ」
ロットはそう言いながら画本を鞄の中に戻しながらキューブを見る。ロットは今回の遠征で橘高羽矢と照屋文香の所有権を得た。羽矢の方は期間中に快楽堕ちさせた。今では彼女の方から積極的に攻めてくる。
しかし文香の方は特に反抗心が強いので一旦キューブにして、本国でじっくり開発すると決めていたので、今日は夜まで文香を開発して、夜になったら一晩中、道具や薬で快楽を与え続けると決めていた。
そうして男達は拉致した人間を連れて去っていき、残ったのはソフィアと那須隊の戦闘員3人となる。
「では行きましょう。付いてきてください」
ソフィアが玲と熊谷と茜を連れて屋敷に入り、階段を上る。
「ねぇ、ちょっと良い?」
熊谷がソフィアに話しかける。
「何でしょうか?」
「貴方はご主人達の行動について、おかしいと思わないの?」
女子からしたらエド達の行動は恐怖の対象でしかない。玲もエドの女になる覚悟はしたが、他の5人の行動には忌避感を抱いた。
しかしソフィアは同じ女性なのにエド達の行動に一切咎める素振りを見せていないのは不思議であった。
「おかしかろうがおかしくなかろうが関係ありません。私は代々スチューレン家に仕える一族で、スチューレン家が絶対と教わります。客観的におかしくてもエド様が望むなら私にとってはそれが絶対です」
「……じゃあアイツが死ねって言ったら?」
「死にますよ」
当然のようにそう答えるソフィアに玲達は絶句してしまう。あまりの価値観の違いに改めて近界に拉致されたのだと認識させられる。
「おや、ソフィアちゃんじゃん……そっちは旦那達が玄界で捕まえてきた子?」
横から声が聞こえてきたので振り向くと額に白い角を生やした銀髪の男性がいた。
「お疲れ様です。アッシュ様。その通りです。彼女達は今回の遠征で捕まえた方々です」
「中々の上玉じゃん。特に後でそっちの白い服の子を抱かせろよ」
「っ……」
アッシュと呼ばれた男は下卑た眼差しで玲を見て、玲は震え出す。
「残念ですが、彼女はエド様のお気に入りです。アイリスを世話係にするとも言っていました」
ソフィアがそう返すとアッシュは真っ青になる。
「そ、それは無理だな、うん。そうなるとそっちの2人も?」
「2人は違いますが、エド様の命令で私直属の部下とします」
「……なるほどね。旦那には手を出して良い女は聞いとかないとな」
アッシュは震えながらも去っていく。その態度だけで玲はエドに逆らってはいけないと改めて理解させられる。
それから暫く歩き、庭に出て城の近くにある宿舎のような建物に入る。
「ルティナ」
「何でしょうかソフィア様」
ソファーに座っているメイドのルティナだが、側頭部にはさっきのアッシュと同じ白い角が生えてきた。
「こちらの2人ですが、今日から我が城で働くことになったので、仕事を教えてあげさない」
「わかりました。お任せください」
ルティナはそう言ってから熊谷と日浦を見る。
「初めまして。スチューレン家の使用人歴12年のルティナよ。宜しくね」
「「よ、宜しくお願いします」」
気さくなルティナに熊谷と日浦は戸惑いながら挨拶を返す。
「じゃあ早速服とかを渡すから付いてきて」
「はい……玲!危なくなったら逃げてね」
「那須先輩も頑張ってください」
「うん……また会うわよ」
玲は励ます2人に小さく会釈を返す。ルティナが2人を連れて奥の部屋に入るとソフィアは玲を建物を出て城に戻る。
廊下を歩き、広間に出ると中心にある3つの穴に近寄る。
「……しなさい!こんな事が……!」
「やだっ……隊長!助けて……!」
すると穴の下から聞き覚えのある声が聞こえてきて、2つの石板が上ってきて……
「強気だな。それがいつまで保つか楽しみだよ」
「大丈夫だよ。俺抜きじゃ居られないようにしてあげるから」
木虎を抱き抱えたセベルと照屋を抱き抱えたロットが石板に乗っていたのだ。2人はキューブから解除されたようだが、木虎の服はボロボロにされていて、照屋に至っては全ての服を脱がされている。
「那須先輩!」
「先輩っ!助けてくださいっ……!」
向こうも玲に気付き、助けを求めるが、自分のチームメイトを守る為にボーダーを売った為、直視出来なかった。
「ダメダメ。レイちゃんはリーダーの女だからね」
「っ!この下衆がぁ!」
セベルは木虎の胸を揉みしだき、木虎は怒りに身を任せて暴れる。
「君達は俺達に犯される事を幸せに思わないと、ね」
「っ!最低……!」
ロットは照屋の唇を奪い、照屋は今まで抱いた事がないほどの怒りを宿しながらロットを睨みつける。
しかしトリオン体のセベルとロットは気にせずに石板から降りて、歩き去っていく。
2人を見て玲はボーダーを売ったことに対する罪悪感、熊谷と日浦を守る事が出来た安堵感を宿していた。
そんな玲をソフィアは一瞥してから石板に玲を乗せてから、一緒に昇って、エド専用の区画へ導くのだった。