※この作品はR-18です。

終焉後の新たなサーヴァントマスター   作:HAL

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マスター編はまだ続きます。
引き続きご覧下さい。


出会い②

 

 

ーー夢の中。

 

 

『ーータスーーケテーー』

 

……?

 

『ーータスケテーー、ダレカーー』

 

……君は、誰だ?

 

『ーーオシロデーーマッテルーー』

 

……え?え?……よくわからないまま終わるの!?

 

俺の言葉なんて関係なく、そのか細い声の主は消えた。状況が掴めないの状態でまた俺を示す声が聞こえた。

 

『ーーお前が異邦人か?』

 

……え?君は?

 

『僕はこの国の王様だよ。まあ、訳ありだけどね。異邦人に頼むのっておかしい話だけど、僕を……いや、僕達をこの国から出して欲しい。これは夢だから、夢と現実は違うだろうけど本心は夢の僕達のことを言うから。まあ、会えば君ならすぐにわかるよ』

 

待ってくれ!お前達は誰なんだ!?

 

『いずれ聞いたことのある声が君達に名乗るよ。その時まではお預け。それじゃあね、カルデアのマスターさん。いや、僕らのお義兄さん』

 

そう言って泡のように消えていった。

 

……なんだったんだ、本当に……

 

そこで自分も意識は失った。夢のナイトメアはここで終わりと告げている。

 

中二臭いなこれ……イタすぎる……

 

意識が浮上し目が覚める。誰かの温もりを感じながら寝ぼけた顔で顔を上げる。

 

「………んぅ…」

 

「目が覚めたか?雑種…」

 

「……はれ?」

 

「寝ぼけているのか?鎖で縛って串刺しにされたくなくば、起きろ」

 

「んん……ギルガメッシュ?」

 

「そうだ、我の背中を貸し与えているのは誰か。ちゃんと目を凝らして見よ」

 

まだ頭が重たくて起きれる状態じゃないけど、とりあえず誰が俺を背負ってるのだけは把握しないといけない。周りを見るとエミヤは目をつぶって見ないフリ。イシュタルは笑いそうに堪えている。クー・フーリンはもはや堪えるという言葉を知らないってほどに笑ってる。オジマンディアスは何故が自分がやりたかったというような顔をしてる。マシュは心配そうに見てる。

 

鮮明に把握できないけど多分、管制室にいるギルさんは呆れた顔をしてるか自分がやってるところなんて見たくないってことでどっか向いてそうだなぁ。ここで声を上げるとしたら、ダ・ウィッチちゃんくらいかな

 

そんなことを考えてると、案の定ダ・ウィッチちゃんが発する。

 

『すごい光景だと思ってるよ、私も含めてスタッフ全員ね。でも、君をおんぶすると言ったのは現在進行形でしてるギルガメッシュなんだ。君が寝て起きるまでにこんなことがあったんだよ?そう、ちょうど2時間前にね?』

 

 

 

ーー2時間前。

 

 

「先輩!」

 

「うろたえるな。ただ眠っただけだ」

 

「……(ホッ)。これからどうしますか?」

 

『とりあえずお城があるのはわかってるから演くんが起きるまではそっちに向かおう。問題は誰がマスターである演くんを運んでいくかだ。しかし、当然ここは国の巣窟。動けるものも必要だ。遠隔攻撃や至近攻撃、間隔攻撃といった攻撃項目で必要なのはまずマシュは除外。盾で応酬しなくてはいけないからね、そして演くんの後ろを守る役でもある。それなのにマシュが戦線離脱するのは好ましくない。幸い、ここにはほぼ☆5レベル級の者達ばかりだ。クー・フーリンやエミヤくんは違うが、強さはそれにも匹敵する力を持ってるからね。頼りにしてるよ?さて、そうなると考えるならアーチャーが3人いる。そこを絞るのが一番だ。なぜ、ライダーのオジマンディアス王やランサーのクー・フーリンを使わないのか、オジマンディアス王は魔術で遠隔攻撃できるので必要不可欠。クー・フーリンは攻撃型に特化したサーヴァント。ここで、演くんのお守りをさせたら飽きてしまうか面倒に思うか戦いたくて戦いたくて仕方なくなり、演くんをポイ捨てしかねない』

 

「おい、待て。俺はそこまで鬼畜で極悪じゃねぇ。てか、俺の言われようだけおかしくねぇか!?」

 

「事実だな」

 

「事実ね」

 

「諦めろ、狗」

 

「………」

 

「うるせー、お前ら!!あと狗じゃねえ!太陽上サマも何か言いやがれ!言いたそうな顔してんならな!!」

(※太陽上サマ=太陽の上から目線王様という意味)

 

『まあ、それは置いといて』

 

「置いとくな!!」

 

『さて、そこで浮上する名前はアーチャーであるエミヤくん、イシュタル、ギルガメッシュ王なわけだけど。まずは消去法から。イシュタルは女性だからね。それに宝具を使うにしても通常の攻撃をするにしても演くんをかばいながらだと、必ずボロを出してしまうだろう。落とす確率も高い。そうなるとイシュタルも難しい。となるとエミヤくんかギルガメッシュ王の2人に分かれるわけだ。私としてはエミヤくんにーー』

 

「いや、我がやる」

 

『は?』←ギルさん

 

「……(絶句)」←エミヤ

 

「え…?」←マシュ

 

「へ?」←イシュタル

 

「む…」←オジマンディアス

 

「ぶふぅwwww」←クー・フーリン

(※2時間後にまたされるとも知らずに)

 

 

ーーークー・フーリン、鎖で縛られ剣の的に弄ばれ放置された後。

 

 

『ほう、それはなんでかな?』

 

「フンッ、貴様らの手を借りずとも生憎と我の思考の意のままに操れる。あそこの阿呆のようにな」

 

「いっつ!!はな、離せっ!!てか、外せっ!!……あぐっ!……おい、金ピカ!!(怒)」

 

「狗の事はひとまず忘れよう。とにかくそこのアーチャーは通常攻撃でも手に剣を持ってなければ戦えん。いくら我と同じ能力を持っていたとしてもそこの違いよ。それに……」

 

『?…それに?』

 

「……、フッ。それに、我を屈辱に追いやりあまつさえ俺に恥をかかせた雑種に、運ばされて怯え震え上がらせた顔を見てやるためよ!」

 

『……呆れた。若い我はとんだ馬鹿だったようだな』

 

 

ーーーー

 

 

『ーーという流れだ。今ので目が覚めたんじゃないかい?』

 

「……………」

 

そ、そんなことが……

 

ガッチリとおんぶしてもらってその挙句、恥ずかしい限りのセリフを言われてたなんて信じられない。

 

事実なんだろうけどさ…

 

「おい雑種。あの狗みたいになりたくなければさっさと言え。言いたいことを」

 

あの狗とは……

 

「おい!!金ピカ!!…ぅあっっと!…またこんなことしてんなっ!!破けて使い物にならなくなったらどうしてくれる!!戦闘服はこの一張羅だけなんだぞ!!…って、いっ!!(怒)」

 

クー・フーリンを見てからギルガメッシュに向き直して体を震わせて。

 

「ご、ごめんなさい、ギルガメッシュ王…。それから、あ、ありがとうございます…ギルガメッシュ王…」

 

と言った。ギルガメッシュは満足げにドヤ顔をしている。

 

とは言った後に冷静になるのもアレだけど…

 

「……、まあ、でも、ギルガメッシュ王」

 

「む?なんだ?」

 

「さっきは恐れ多いことと思っていいましたが、俺からの気持ちを聞いてもらえますか?」

 

「早く言えばいいだろう?何故口をつぐむ?さっさと言え」

 

「では、許しを得たので」

 

体勢を整えてからみんなに聞こえる声で告げる。

 

「率先して俺をおんぶしてくれてありがとうございます。やっぱりギルガメッシュ王は尊敬できる人ってわかりましたし、これかはもよろしくお願いします。……でも、(回想的な意味で)確かに聞いてる分では怯え震えましたが、真意があって俺を運んでいるなら怖がる必要は無いと思っています。その真意というのがなんなのかは言いません。それはギルガメッシュ王も嫌がると思うので。どんな真意を持っていたとしても、ギルガメッシュ王が『率先して』やったことですので俺はそこに憧れと尊敬を持ってるんです。だから、そういう意味では(回想的な意味で)怖気ずく必要はないと俺はそう思うんです」

 

そう言うと周りはシーンとし、ギルガメッシュは静かに下ろして俺の頭をポンッと撫でてそれから一言。

 

「……ありがとう」

 

一瞬、本当に一瞬だけど優しい顔を見せた気がする。みんなよりも前の方にいたからあまり見えなかったもしれないけど。俺は嬉しくなりどういたしましてと返した。後ろを見ると他のみんなが不服そうな顔をしていた。

 

「これが我の実力よ。貴様らにこの高らかな気持ちなんぞ知らんだろうがな?フハハハハハハハ!!!」

 

ギルガメッシュはいつもの状態に戻っていた。だけど、なんだかいつものようなムカつきはなく嬉しそうに見えた。みんなにはいつものように見えるかもしれないけど、ギルガメッシュなりに考えてるみたいだった。みんなが悲観的に思ってる中、管制室からギルさんの声が。

 

『……フン、若い我がそういう気持ちになるという事は我とて、その高らかな気持ちを持ってる。同じギルガメッシュなのだからな。若いか老いてるかの違いよ』

 

口にはしなかったが、みんな(ギルガメッシュを除いて)それもまた不服そうな顔をした。また再来するのかと思ったけど、それではなかった。

 

『そういう意味ではな、我もそうだが他のサーヴァント達もそんなマスターについて来たのだ。若い我は今知ったかもしれんが、我はそいつと特異点を共にした。それは一部のそこにいる者たちならその気持ちを知ってるはずだ。何をそんな不服そうな顔をする必要がある。だから貴様らはバカだというのだ』

 

ギルさんの言葉に一部のみんなはにこやかになりまだ特異点というものにありついてなくとも、その気持ちはわかるのでそれはそれで高揚感に浸り始めた。

 

「そういう意味では、私はいつも先輩と共にいろんなところへ行きました。特異点もそうですし、別世界の特異点、イベントのようなことも全部先輩とでした。怖いものはないと思うくらいに、先輩と一緒にいて楽しいと思うくらいに、私はデミであってもサーヴァントでもです。でもそんなこと気にするよりも先に、先輩に敬意と尊敬と心の底から思う憧れは消えていません。先輩はどんな人間でも私はそんな先輩が好きです」

 

とてつもなく照れることを言われた。特に最後の言葉。みんなは興味深そうに見て聞いていた。

 

「……ハッ!…ふ、深い意味は無いです。深い意味は!し、しかし心の底から思う気持ちに嘘はありません。嘘はありませんが、決してみなさんの思うようなことは……」

 

自分の言葉に恥ずかしさを覚えてから顔をうつむいてしまった。俺はクスッと笑ってマシュの頭を撫でた。マシュはその仕草に頭を上げる。俺はニコッと笑った後。

 

「ありがとう、マシュ。いつも俺を支えて守ってくれてありがとう。俺こそ、マシュの心の底から思うものは一緒だよ。嘘じゃない。だから。これからもよろしくね?マシュ」

 

「……!!はいっ!!」

 

ここでまた一つ友情という絆が生まれた。みんなごちそうさまと思ってるのか呆れた顔をしてる。そんなふうになるとか想像済みのようだった。

 

『茶番はそのへんにして、見えてきたぞ?お前達の目と鼻の先に目的地が』

 

そうギルさんから告げられ前を見ると、そこには極々普通の城下町や神殿があるだけでそんなに大した作りではなかった。むしろ、ここが忘れ去られたという奴隷の国とは思えない外見だった。

 

「思ったより普通ね?」

 

「これどこが奴隷の国なんだ?」

 

「余にはよくわからぬがな」

 

「はいはい、坊ちゃんは何も語らなくていいっすよー」

 

「でも、ウルクより小さいような気がします」

 

『うむ、みんなが思うことはすべて正しい。正しいが故に間違った解釈をしてしまう』

 

ダ・ウィッチちゃんの言ってる意味がわからなくて、みんなハテナを浮かべていると横はありするようにギルさんが入ってきた。

 

というか、らしくない話し方してるんだけど…

 

『あれは外壁から装飾されてる魔力によってああ見えてるみたいだ。実際入ると外壁から見るものとは打って変わって、本当に本拠地なんだと認識してしまうほどにそれっぽい。まあ、とにもかもくにも入ってみないと無理な話というやつさ』

 

「なら、その前に上から私が見てくるわ!」

 

『……、そうだね。じゃあお願いしようかな、イシュタル』

 

……?なんか一瞬黙ったような……気のせい?

 

イシュタルが上空に行って数分。やけに戻ってくるのが早いなと思うと同時に叫び怒鳴ってきた。

 

「ちょっと!!何なのよアレ!?」

 

戻ってきたと思ったら何人かを連れてきて戻ってきた。最初の戦闘になる模様。

 

「何敵さん連れてきてんだよ、イシュタルさんよー!」

 

「知らないわよ!私は普通に塀の中を見ようとしただけよ?それなのに客人に向かって矢と鉄砲玉と人間が飛ばされるのよ!?避けるので精一杯っての!!」

 

「に、人間ですか…!?」

 

俺もマシュ、他数名もそのことに対して驚いてるけど、管制室のギルさんとギルガメッシュは同時にハッと鼻で笑う。ほぼ同時なので一瞬沈黙が走ったがギルさんに譲ったみたいだった。

 

テレパシーでも送ってんのかな…?

 

『奴隷と国ならばよくある話だ。奴隷ではない者にやらせるヤツなど居らんという話よ。我は下賤と思ってるが、奴隷の国ではごく普通に行われてる。そしてその奴隷はそのまま落ちたところで死亡している。頭から落ちる者や飛んできた人間を撃ち落とすように反撃の意味でそいつを殺したりとな。まったく、嫌な国よ。我は好まん、一生な』

 

「それは奴隷にされてる者達全て思うところなのだよ。私もマスターもみな、ここにいる者達も同じ気持ちだ。だから、許せないと思っている」

 

皆同じ気持ちということで俺が出した結論は。

 

「聞く限りサーヴァントは1人。残りは人間だろうからそこまでの戦闘にならないと思う。だから、眠らせる程度でいいと思う。でも、情報は欲しいから目が覚めるまではとりあえず縛っておこう。で、死のうとしたら申し訳ないけど、怖がらせない程度で死なせないようにして。いいね?絶対殺しちゃあダメだよ?」

 

みんなは頭を下げて向かってくる人達を待ち構える。

 

「あ、イシュタルはクー・フーリン、オジマンディアス王はこっちに来て。エミヤとギルガメッシュに任せるから。ちゃんと峰打ちでね?2人とも」

 

「了解した」

 

「わかっておる」

 

2人は前線に出た。残りの3人に少しムッとしてる。戦ってる最中に聞いてきた。

 

「俺達の出番は?」

 

「大丈夫、ちゃんとあるよ。あのふたりのことだからこぼれ球はしないと思うけど、万が一でも億の一でも可能性がある事考えて、いてもらってるから。あと、加減のできない人たちでしょ、みんなの宝具というか。武器は」

 

「ま、まあ……そうね…」

 

「だから、3人にはこっちを頼んだんだ。2人も信頼してるけど、3人とも俺は信用してるからまた次に指示する時は、活躍してもらうからその時はよろしく頼むよ」

 

2人を見てから3人を見てニカッと笑うと3人とも照れるようにそれぞれ隠してる。マシュはそんな俺をキラキラした目で見てきた。

 

多分、憧れの目だと思う

 

管制室のギルさんに聞く。

 

「ギルガメッシュ、敵の人数は?」

 

『イシュタルが連れてきた人数は15程度。だが、ここから20増える。それ以上は出てこないが、油断はできん』

 

「うん、ありがとう」

 

そうなると、あの2人だけだとそれでも難しいかもしれない。見栄を張って大丈夫だ何だいうかもしれないけど、一応考慮するならクー・フーリンに出てもらうか

 

「クー・フーリン」

 

「んぁ?」

 

「あの2人だけでも多分事足りるかも知れないけど、念のためってことでクー・フーリンも前線に出て?武器を使わなくても強いの知ってるから、できるよね?」

 

「……!応っ!ガッテンだ!もう出てもいいのか?」

 

「うん、いいよ。行ってらっしゃい!仲間割れは厳禁ね?」

 

「ういー、わかってら♪」

 

嬉しそうに出動するクー・フーリン。前の方で何か言い合いしてるけど、仲間割れしてるようには見えないので放置。不意にオジマンディアスが話しかけてきた。

 

「……余の出番がないではないか」

 

「欲しいんですか?オジマンディアス王」

 

「うむ。しかし、余には何も託されぬ。それが不快だ」

 

自分に出番がないことに不満を持ったオジマンディアス。俺はある提案をしてみた。

 

変な風に思われそうだけど…、主にイシュタルとか管制室にいるダ・ウィッチちゃんとか、ギルさんとかね

 

「うーん、そうですね。こんなこというとツッコミされそうですが、お話しましょう。終わるまで」

 

「話し合いだと?」

 

ツッコミされると思ったら普通に返してくれるオジマンディアス。隣をチラッと見るとポカーンとしてる。マシュも何も言わずにポカーンと。

 

多分、管制室の2人も同じ気持ちだと思うけど(笑)

 

「はい。例えば……そうですね。オジマンディアス王、王は俺に堅苦しい話し方はお好みですか?」

 

「……む、それはどういう意味だ?」

 

「今のような話し方です。オジマンディアス王は王様ですがサーヴァントでもあります。俺はマスターという立ち位置ですが、人間です。王様からしてみれば庶民である俺が王様に向かってタメ口をするのです。普通なら刑罰ものです。ですが、過去はどうであれオジマンディアス王は今、俺のサーヴァントです。サーヴァントはマスターの指示に従う。それは王様が家来を従わせる時にする行為です。しかし、ここで一つ問題があります」

 

「問題?」

 

「はい。その問題というのは王様であるオジマンディアス王に庶民である俺が従わせてるということです。サーヴァントとマスターを抜かしての話をしてますが、実際サーヴァントはマスターの言う事を聞きますよね?生前ならまだしも、死んで英雄になりサーヴァントとなって生身の体を持って生きる。これはダ・ウィッチちゃんの言葉ですが、そうなんです。オジマンディアス王は死しても王と呼ばれたいですか?マスターである俺が頭を垂れ敬語を使うが、王様に向かって戦えと言われたいですか?」

 

「…………」

 

「意味を知りたがっていましたよね?こういう意味です。おわかりになりましたか?王様」

 

俺の長い言葉に静かに聞いてくれたオジマンディアス。オジマンディアスの言葉が聞こえるまで俺は3人の勇姿を見ていた。もうすぐ終わる頃合だった。

 

やっぱりクー・フーリンを出動させてよかったと思った。少し喧嘩してるけど、まあそれは大目に見ようかな。エミヤには縄を持たせてあるし多分、倒した分の人々を縛ってくれると思うし大丈夫かな

 

「マシュとイシュタルも縄で縛るの手伝ってあげて?多分というか確実に人手不足だから。話が終わったら俺も手伝いに行く」

 

「わ、わかりました!」

 

「え、えぇ。わかったわ!」

 

そう言って2人も出た。俺はオジマンディアスの言葉を待った。結構長く考えてる。不意にギルさんが話しかけてきた。

 

『演よ。話に水を指すような真似は正直する気はないが、何故その話をしようと思った?話すなら他にいくらでもあっただろ」

 

「そうだね。たくさんあるうちの一つ、と言ったところだよ。ほら、ギルガメッシュだって敬語はいいって言われてからしてないでしょ?まあ、ただアーチャーのギルガメッシュが召喚してからはちょっとどうしようか悩んでるけどね?名前呼ぶとどっちも反応しやすいしさ」

 

ギルさんの質問を返すけど、名前の件については苦笑いで返す。するとギルさんは。

 

『ならば、我のことを呼びやすい名で改名しても良いぞ?それを、我を呼ぶ名にすればいい。それならば間違えなくて済む、あっちの我が同じように何か言われたらその時に考えれば話は終わる。我は英雄王と言われているが、お前のサーヴァントだ。好きにするがいい』

 

「なら、……ギルさんでいい?」

 

『あぁ、構わん。それが呼びやすい名前ならそれにするがいい。それと、太陽の』

 

「む…?」

 

ギルさん呼びをあっさり認めた後、オジマンディアスに切り替わった。

 

『難しく考えなくていいのだぞ?そこに貴様の知る者達はいない。そして、この先お前を知る者達はサーヴァントになった者達以外知らないのだ。それならば、何をためらう必要がある?演は人間だ、だが同時にマスターだ。我達は王だが、同時にサーヴァントだ。平等であろう?敬語云々は太陽のが決めればいい。我からしてみれば、不要だと思っているから雑種には言わんでいいと伝えてある。そして結果は今じゃなくて良いのだ。貴様が伝えたい時に伝え、そして言えばいい。さすれば雑種も聞く』

 

「……うむ」

 

『だが、そっちにばかり頭を使うなよ?戦場での油断はマスターである演を危険に晒す。集中力だけはと切らせるな。わかったな、太陽の。貴様だけ働いてないと見えるが、実際はマスターの周りを守るためにそこにいるのだ。それも重要なことだからな。とにかく今は集中しろ。それはいつでも考えれる』

 

「うむ!」

 

俺が関わる前に話が進みそして終わってしまった。ギルさんが終わらせてしまった。

 

まあ、俺の言いたいことをわかりやすく言ってくれたんだと思ってるけど、やっぱ凄いね。うん

 

ギルさんの言葉でオジマンディアスも気を引き締めて周りを見てる。

 

心強い人達しかいなくて、なんだか嬉しいなぁ。なんかお父さんな気分…。育てた覚えないけど






茶番付きだと中々長いですね…。
それを書いてるの僕ですが(笑)
でも、楽しいでしょ?
…え?楽しくない?そんなばかな……
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