異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか 作:もっち~!
---シュウ---
王家の調査資料に目を通す。問題がなければ、それで良いって軽い気持ちだったのだが、問題のある人物を見つけた。
第3王子であるシャロリック・シガというシガ八剣序列2位の者。野心家で、派手な女性遍歴持ちで、婚約が決まっている令嬢でも、好みであれば迷わず食うらしい。相手が王子ってこともあり、泣き寝入りしている者多数。告発しようとした者は、一家全員消し去っているようだ。まぁ、シガ八剣って身分を使い、魔女狩りっぽいことをしているようだ。
更に、シャロリックの身辺調査をした結果、セーラを狙っているらしいことが分かった。仲間を危険には晒せない。
そうなると…閃きが僕の頭脳に降臨した。そうか、一石二鳥な駒にして使うかな。サトゥーの為になるし。暗躍するかな。サトゥーは害は無い上、この先役立ちそうだし。貸しを作るのは悪く無い。ふふふ♪
---シャロリック・シガ---
新婚だという貴族の令嬢と寝た翌日、街を歩いていると、神託の巫女であるセーラを見つけた。迷わず首筋に手刀を叩き込み、意識を刈り取り、俺の部屋に連れ込んだ。そしてベッドに置いて、服を脱がし、全裸を観賞して、試食を始めた。う~ん、初めてのようだ。初物はいつ食ってもいいな♪
胸は思っていた以上にデカい。乳首を口に含み、乳房を揉み上げていく。
「ダメ…止めて…いやぁぁぁぁ~」
意識の戻ったセーラの悲鳴はいいな…耳に心地良い。唇を重ねて、声を封じた。彼女の鼻を摘まんで、息を吹き込んでやる。苦しいのか、藻掻くセーラ。苦しいんだろ?死にそうな一歩手前で鼻を開放してやる。それを何回か繰り返し、死の間際のエクスタシーを教え込んでいく。
段々と苦痛が快楽に変わったのか、恍惚な表情になるシスティーナ…えっ!なんで、妹が…セーラだったじゃないか。
ドーン!
扉が破れて、大臣と知らない男が入って来た。
「システィーナ様!まさか…」
哀れんだような目付きんで俺を見る大臣。
「妹枠でも食うって、貪欲だな」
知らない男に言われた。ベッドサイドに置いてあった、剣を手にして、ソイツの首を刎ねようとするが、システィーナから離れられないでいた。
「王子!ご乱心ですか?それとも死人に口無しですか?システィーナ様に剣をって…」
大臣の声を合図に、シガ八剣の仲間達が流れ込んで来た。
「見損なったぞ!シャロリックよ!」
シガ八剣筆頭であるジュレバーグに言われた。
「何かの間違えだ。俺は神託の巫女のセーラと寝ていたんだ」
知らない男の口元が緩んだ。コイツの罠か…
「セーラ様ですと…鬼門様の側室に手を出そうとしたのですか?」
大臣の目は、怒りに満ちていた。
「何を言って居るのだ?セーラはここにいる。そうか…狙っていたのだな」
知らない男の隣にはセーラがいた。その男の腕に抱きついて居る。コイツが…鬼門という男か?ソイツに一太刀入れる為、ベッドから降りようとすると、システィーナが俺の股間に貼り付いている。どうしたんだ?
「おい!それは膣痙攣だ。お前の身体の一部が、食われたままだぞ」
「痛いよ~!」
システィーナが痛そうに泣いている。
「セーラの神託、『王子が王女を無理ヤリ食っている』で、来てみたら、この様だ。大臣、この王家は大丈夫なのか?」
「はっ!申し訳ありません。ご心配をおかけしました」
大臣はアイツに跪いている。アイツは何様だ?!
「ジュレバーグよ、ソイツを引っ立て!」
「待て!治療が先だ。王女を救うのが先だと思うが…」
「あっ!如何にも…ご助言ありがとうございます」
「ジュレバーグよ、その王子の剣を奪い、手を拘束してくれ」
アイツが筆頭であるジュレバーグに命令をしている。なんでだ?
「御意」
俺の剣は奪われ、手枷を嵌められて、自由を奪われた。
「セーラ、膣の痙攣を収めてあげなさい」
「はい、主様」
セーラの主だと?このヤローが!俺に近づいて来たセーラに声を掛けた。
「おい、俺の嫁になれ!」
「セーラ様に何を仰っているのですか?王子は既に二人も奥様がいらっしゃるでは無いですか?」
「うるさい!俺を誰だと思っているんだ?」
小うるさい大臣に言った。
「虫けら未満だな」
あのヤローが侮辱的な言葉を吐いた。
「貴様、王子である俺を侮辱したな!今すぐ、ソイツの首を斬り落とせ!」
俺の命令に誰も従わない。どうしてだ?
「どうしてだと?虫けら未満のお前の命令なんて、ノミの糞より小さいからだよ」
このヤロー!ふざけるな!
「大臣、コイツに罰を与えていいか?」
「殺すのだけは、やめてください。一応、王家の血筋ですので…」
「わかった。殺さない『男根消失』『女性器創造』」
何かの呪文を唱えたアイツ…おぃおぃ…俺の自慢のイチモツが無くなっている…股間に溝が出来ている。これって…
「おぉ、奇跡の御業を、この目で見られるとは…」
大臣が感動しているようだ。
「えぇ、これほどのお力があるとは…」
ジュレバーグが目をキラキラさせているようだ。おい!俺の…
「イチモツを返せ!」
アイツに叫んだ。
「はぁ?元に戻せない。まぁ、男と愉しめよ♪セーラ、どうだ?」
「申し訳ありません。力が及ばないみたいです」
イチモツが無くなり、システィーナと分離された俺は、ジュレバーグ達に連行されて行った。
---シュウ---
『安堵』スキルで膣を弛緩させていく。見た目、だら~んとしてきた下の口。
「こんな感じでいいかな?おい、痛みは取れたか?」
王女が頷く。顔は真っ赤である。みんなで割れ目の中をガン見しているからだな。
「じゃ、大臣。僕達はこれで失礼するよ」
「ありがとうございました」
大臣が頭を下げて、僕達を見送ってくれた。部屋から出ると、すぐに転移して家に戻った。
「どうでした?」
リーンに訊かれた。
「実の妹を食うって、どうなんだろうね?」
「システィーナの精神治療はどうすれば良いですか?」
セーラに訊かれた。
「精神治療か?う~ん…癒やしのオーラで包めば良いかな」
「わかりました」
「セーラ一人で、治療に行かせないでくれよ。リーンとカリナでガードして。襲われたら、僕を呼ぶんだよ」
「わかりました」
これで、サトゥーに当分、近寄らないかな。
---九頭竜 八一---
龍王戦第7局。これに勝てば、龍王防衛に成功する。名人が3連勝してから、俺が3連勝で最後の戦いである。後一手で勝てるはずだ。これで勝てば、休める。ゆっくり寝られるはずだ…最後の一手を打つ為に、ゆっくりと駒を手にして、全身全霊を込めて、将棋盤に叩き付けた。これで、どうだ…次の瞬間、俺の目の前がブラックアウトした。
心地良い風を感じ、意識が覚醒していく。勝負はどうなったんだ?俺は倒れていたようだ。ゴツゴツとした岩肌に手を付けて、起き上がった…え?岩肌?畳では無くて?
周囲を見回すと、荒野にいた。え…どうして?夢か?頬を抓ると痛い…夢では無いようだ。って、ここはどこ?周囲はゴツゴツとした岩肌が広がっていた。なんで…混乱する俺。あの一手を打った瞬間、世界は滅亡したのか?おいおい…
「なるほど…りゅうおうって、その竜王なんだ」
知らない女性の声がした。声のした方へ振り返ると、見知らぬ男女がいた。
「彼は棋士だよ」
「騎士?見えないけど…」
「ナイトでは無くて、将棋の指しの棋士だよ~」
「あぁ…りゅうおうって、タイトルの名前か…じゃ、害は無さそうだ」
「だね♪」
「ちょっと…待って下さい。ここはどこですか?」
二人でどこかへ行こうとしてので、俺は急いで声を掛けた。ここに放置されそうだったから。
「ここ?ここはデスマーチから始まる異世界だ」
デスマーチ?
「君さぁ、全身全霊を掛けて仕事をして、意識を飛ばしたんじゃない?」
あぁ、全身全霊を込めて、最後の一手を打った後、意識が…ブラックアウトしたっけ。なので、頷く俺。
「それが、召喚されるキーなんだと思う。君はこの世界に召喚されたんだよ。全身全霊を使い切ったご褒美でね」
意味がよくわからない。ご褒美で、異世界へ召喚?
---シュウ---
セーラの神託『荒れ地にりゅうおうが降臨』を受けて、ミトと探索をしていて、ヤイチという男子を見つけた。竜王って、ドラゴンの王では無くて、将棋のタイトルホルダーだったけど…荒れ地に一人置いて帰る訳にも行かないので、彼も迷宮都市オラリオにお持ち帰りした。
ヤイチに状況の説明をミト、サトゥーがしている。同じ召喚組だし、説明がしやすいだろうな。僕は僕しか出来無いことをする。仲間に優しく接したいからね♪
「じゃ…、戻れないんですか…自分の世界には…」
凹んでいるヤイチ。
「まぁ、この世界に将棋は無いよな…」
ミトを見ると
「あるよ。将棋…でも、マイナーな遊びだけどね」
「もう、知り合いに会えないんですか?」
「会えるよ。私、イチロー兄ぃと会えたし。ユズちゃんも、メイちゃんと会えたしね」
会える可能性はある。
「ヤイチの会いたいヤツが、全身全霊を込めて何かをすれば。可能性はある」
デスマーチな状況を、体験しないと来られないようだ。
「あとは、理不尽な死に方とかだな」
これはアリサの場合である。
「で、サトゥー。ヤイチの能力はどうなんだ?」
僕の探査力では、種族と腹黒さ程度しか読めない。細かいデータ収集はサトゥーのチート能力の方が上である。
「う~ん…軍師タイプみたいだ。称号に『ロリキラー』ってあるのが気になる程度で、平民に近いかな」
戦闘要員には出来無いのか…
「ゲーム画面は開く?」
アリサが訊いた。
「う~ん…開きません」
凹んでいるヤイチ。
「ゼロから始める異世界生活って感じか?」
「そうねぇ…」
そうだ。僕にしか出来無い事の結果を…ミトとサトゥーにはゲームのパッケージを渡し、ヤイチには新聞記事を見せた。
「あ…シュウ、これって…」
サトゥーに訊かれた。
「手間取ったよ。お前達の世界を探すのがさぁ。で、やっと見つけて、その後の証拠を持って来た」
ミトとサトゥーの関わったゲームのパッケージ。ゲーム本体はこの世界に戻った時に消失してしまった。持ち込み不可商品だったようだ。
そして、ヤイチには…ヤイチが竜王のタイトル防衛を果たした記事と、竜王であるヤイチの死を報じる記事とが、同居する新聞の一面である。最後の一手を放ち、相手であった名人に「まいりました」と言わせた瞬間、弟子が抱きついたのだが、既に…
「そうか…俺は防衛出来たんだ…」
防衛出来たことを喜ぶヤイチ。でも、命を削ってまで…まぁ、ガーディアンってそんな者だな。
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サトゥーをオラリオに置きっ放しにして、ミトと二人で王都とオラリオを行き来する。ヤイチの天職である棋士を活かす為、将棋教室を開店する為に、アレコレと根回しをしていく。
いつまでも、迎賓館に住む訳にいかないので、王様に掛け合って、ミトの持っているミツクニ卿の爵位を復活させてもらい、ミツクニ卿の屋敷に住む事にした。そして、屋敷の土地の一角に将棋道場を作っていく。
娯楽を増やす意味もあるが、将棋の聖地になれば、ヤイチの知り合いが召喚された場合、ヤイチに会いに来るかもしれないから。僕に出来ること…閃きを実行に移していく。
「いいんですか…こんな立派な道場…」
「あぁ、将棋をメジャーな娯楽に出来れば良い」
「ありがとうございます」
「後、屋敷の留守番も頼むよ♪」
「はい」
これで、適材適所だな。屋敷にはセーラ達も移り住む。まだ、オラリオに連れて行ける程、あの腐れ神々の街は浄化されていないから。
将棋盤や駒やルールブックなどは、サトゥーが別名義で経営しているエチゴヤで、販売することにした。
---フィン・ディムナ---
行方不明だったアイズとリヴェリアを、ベートが保護してくれたのだが、なんか雰囲気が違う。幼くなった気がするのだが…
「ねぇ、お父さんの元へ返してよ~!」
アイズが泣き喚いている。アイズに父親がいたか?
「私達に何をさせるの?お父さんが来たら、アンタ達なんか…」
リヴェリアはアイズを抱き締め、俺達を牽制しているし。リヴェリアの父親?訊いた事無いぞ。
「なぁ、ベート。本当にアイズとリヴェリアなんだよな?」
「あぁ、彼女達に名前の確認はした」
ステイタスチェックの為、ロキがアイズの服に手を掛けた。暴れるアイズ。俺達もアイズとリヴェリアの手足を押さえ、ステイタスチャックを受けさせる。これで、真相がわかるはずだ。
「何…ちゃう…この子らは、うちの子じゃないやん…」
主神のロキから意外な言葉が出た。ロキ・ファミリアのアイズとリヴェリアで無いのか…マズいだろ。人さらいしたも同然である。
「年齢がちゃうでぇ~。アイズは2歳、リヴェリアは4歳くらい、ちゃうでぇ~」
「ロキの紋章は出なかったのか?」
ベートが確認をした。
「でぇへん。違う紋章が浮き出たわ。どないするかな…証拠隠滅で、改宗させるかな」
「おい!本人同意なしの改宗はマズいぞ!」
主神に叫んだ俺。
「問題あらへん。うちら神々をしばくヤツなんか、おらへんし♪」
改宗作業を始めたロキ…しかし、彼女達は改宗されなかった。ロキの血では契約出来無かったのだ。そのことで、顔から血の気が失せていくロキ。
「まずっ!うちより階位が上の神の子供らやん…」
それって、ヤバい事態になりそうだな