※この作品はR-18です。

異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか   作:もっち~!

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深まる謎

 

---サトゥー---

 

システィーナ王女の件を有耶無耶にしてくれたシュウ。ヤリ方が非人道的ではあるが、あれしかなかったんだろうな。まぁ、アイツは人間ではないみたいなので、道義的にどうこうは言え無いだろうな。まして、俺の為にだものな…

 

アリサからは今後、同じ様な問題を起こすなと釘を刺された。そうだな。娼館に通えなくなるのは、悲しいし。

 

問題は治外法権エリアの娼館は高いってことだ。迷宮での稼ぎだけでは、きつい。あっちの金貨で支払が出来ると楽なのだが…

 

「為替交換したい?」

 

シュウに相談してみた。あっちの金貨は腐る程あるから。

 

「あの大陸は、分断された世界の気がするんだよ。だから、交易が出来無いようだ」

 

交易出来無いってことは、為替の交換は、不可能なのか?

 

「しかし、金貨に含まれる金を、素材として買い入れることは可能だよ」

 

「頼む…買い入れしてくれないか?」

 

懇願する俺。

 

「金1グラム1万ヴァリスでどうだ?」

 

「ちなみに1ヴァリスは何円?」

 

「そうだな…10円程度か?」

 

そう考えると、1グラム10万円はレート的には良い気がする。

 

「但し、金貨から金を取り出すのは、サトゥーがやってくれよ」

 

成分分離は、俺のチート能力で出来たはずだ。

 

「わかった。で、交換の上限はどのくらいだ?」

 

「無制限だ。この世界で流通しているヴァリスの5倍以上を持っているから」

 

なんと…俺よりチートでは無いのか?

 

「異世界を渡り歩く能力持ちなんだよ。複数のオラリオで採掘三昧しているから♪」

 

俺よりチーターなのはコイツだな!

 

 

 

 

---シュウ---

 

銀子とあいをミツクニ卿の屋敷に連れて行くと、偶然ではあるが、システィーナ王女が訪ねて来た。セーラが応対して、屋敷の中に招き入れたようだ。なので、連れて来た二人は、ゼナに頼んで、将棋道場へ連れて行ってもらった。

 

「ペンドラゴン卿に会いたいのですが、こちらにいらっしゃると聞きました。呼んでいただけますか?」

 

システィーナの話では、サトゥーはミツクニ卿の元に属することになったらしい。王様の配慮かな?僕が顎で使っているのを知っているし。

 

「この地にはいません。今、所用で別の大陸へ、行って頂いています」

 

概ね真実を伝えた。

 

「どのような所用ですか?」

 

「それは言えません」

 

「で、あなたはどなたですか?」

 

はい?そこですか?初めに、まず訊くべきことではないのか?サトゥーに会うことが第一の目的で、後は二の次、三の次だったのか?苦手な女性に思える。う~ん…

 

「答えられないのですか?何故、ミツクニ卿の家で、主人面しているのですか?」

 

「システィーナ叔母様、彼は我々の主様です」

 

って、セーラ。あぁ、王様の娘のシスティーナは、王様の孫であるセーラにとっては、叔母になるのか…

 

「セーラ様の?何故、神託の巫女であるセーラ様の主なんですか?」

 

「おい!失礼だぞ!」

 

リーンが割って入ってきた。

 

「リーングランデ様…どうしてですか?勇者のお供を辞めて、この男といるのですか?」

 

どうするかな?

 

「申し訳無いが、お帰りください」

 

イラ立ってきた僕は、システィーナを彼女の部屋へ、強制転移させた。部屋の外で待つお付きの者達には、事実を話して、引き上げてもらった。

 

「どこへ転移させたのですか?」

 

セーラが心配そうに訊いてきた。

 

「彼女の部屋だ」

 

安心したような表情のセーラとリーン。流石に、砂漠へ放り出す訳にいかない。

 

「で、メイドはいるよね?」

 

って、この館に待機してもらって、政治的なお仕事をしてもらっている、セーラ、リーン、カリナ、ゼナに訊いた。後二ヶ月半は王都にいないといけない。4月にならないと、迷宮都市に戻れないから…

 

「いえ、大丈夫です。料理は炊き出しをしていましたから」

 

って、セーラ。

 

「掃除とか家事は、問題ないです」

 

って、ゼナ。

 

「力仕事は私とカリナがいるし」

 

ってリーン。それなりに役割分担が出来ているようだ。

 

「ヤイチ達が増えたし、お城に出ちゃうと留守番がいた方が良いよね?」

 

「そう言われると、そうですね」

 

実務担当をしているゼナが答えた。小隊長をしていただけあって、書類仕事は問題ないらしいが、外交力が乏しいようだ。この家で外交力のあるのはセーラとリーンではあるが、王様の孫ってことで、お城に呼ばれることが多いのが実情である、

 

「もう少し探してみる。しばらく、これで頼めないか?」

 

「ですから、問題無いです」

 

って、ゼナ。でも、僕は君の負担を減らしたいんだよ。

 

-------

 

オラリオの家に戻り、人選を練る。ユズメイをあちらで働いて貰って…ここはどうするかだな。フィアとルルだけでは、少ないよな。サトゥーのチームとミトのチームの2チームが住んでいるし。どうするかな…

 

ふと、ナナと目が合った。そうか…ナナは7号機だよな。って、あと、6機いるはず…それををメイドにすれば良いのか…戦闘メイドにもなるだろうし♪早速、僕はミトと共に、あの迷宮のあった山へ転移した。

 

まず、地下と山を探査して、空洞が無いかを探す。ナナ以外に出逢っていないってことは、ミトの神殿のように、仕舞われている可能性があるから。

 

みつけた♪妖しい空洞を数個探知した。ミトと共に『透過』能力を駆使して、空洞を目指した。3つ目で書類などが散乱している部屋の残骸に出た。

 

「う~ん…これって、ホムンクルスとかゴーレムの製造に関する研究資料みたい」

 

って、ミトが書類の束に目を通して言った。

 

「じゃ、ボッシュートして置こう♪」

 

ドランにある書庫へ、ここにある書類の類いを総て、強制転移させた。次の空洞へとミトと向かう。8つ目…カプセルが並ぶ部屋らしき場所に出た。これかな?ミトがカプセルを確認していく。

 

「ビンゴ♪どれで起動するのかな?」

 

あの爆発で、この施設の動力が途絶えた気がする。カプセルごとドランの倉庫へ強制転移させた。ドランにいる技術スタッフであるハニーへは念話で『書庫へ送った資料を元に、戦闘メイドとして使えるようにして欲しい』と伝えた。

 

「これで、運が良ければメイドが6名手に入るよ」

 

「ゴーレムはどうするの?」

 

ミトが訊いてきた。壁一面にゴーレムらしき石像が並んでいる。

 

「ゴーレムは使い勝手が悪いからパスだ。そもそもデキないだろ?」

 

僕の言葉の意味することが分かったミトは、苦笑いしている。

 

「まったく…私で良ければいつでもどうぞ♪」

 

「では…」

 

ミトと熱い抱擁をして、廃墟で交わる…起動前のゴーレムの大群が見つめる前での、暴挙…動く度に埃が舞っていく。

 

「ここは埃っぽいよ~」

 

では、ミトの全身を埃で埋めていく。

 

「おい!何をしているんだよ~」

 

「埃まみれになれば、埃が気にならないと思って♪」

 

「なるかよ~!このド変態…」

 

です♪

 

------

 

サトゥーから金を買い取ることにした僕。異世界で共通して使えるのは、金と銀くらいだから、願ったり叶ったりである。金はいくらあっても困らないし。

 

で、今日は、治外法権エリアで行われる、闇オークションに参加をする。闇オークションだけあって、表で取引出来無い物が多々ある。事前に出品物をチェックして、だいたいの価格を予想して、どれを買い付けるかを決めていく。

 

どこからか、ドナドナの歌声が聞こえて来た。導かれるようにして、歌っている者の方へと歩いて行くと…見知った女神が檻の中におり、首には首輪が嵌められていた。女神なのに奴隷にされたのか?って、パーティーメンバーはどうしたんだ?

 

出品物のリストに目を通すと、彼女の仲間達も売りに出されていた…

 

どうやっても死なない根暗女…リッチだからな

鉄壁の防御力しかないドエム女…陵辱願望の防御力自慢の聖戦士だったっけ

戦略級魔法持ちだが、いつも寝ている幼児…1日1発しか魔法が撃て無い爆裂命だからな

 

って、リーダーはどうした?いやいや、アクセルの街も、この世界にはあるのか…ちょっと待てよ…あいつってアリサパターンの召喚か?う~ん、コイツらを買い取って、事情を訊くかな。

 

------

 

とんだ散財だ…あのバカ女神が100億ヴァリスだと…女神コレクターって言うのと競り合った結果、高額になってしまった。クソっ!ヤリまくってやる。元をゼッタイに取ってやる!

 

落とした奴隷達を住処へ持ち帰った。

 

「今回は大漁だね~」

 

って、アリサ。

 

「あぁ、知り合いだったから…」

 

しかし、全員変である。話し掛けても、反応が無い。

 

「サトゥー、ステイタスチェックしてくれ。何かがおかしい」

 

「『強制服従』て状態って出たぞ。えぇっと…持ち主が変わっても、命令出来無いようだ」

 

奴隷としての身分は無価値にしてある。そうか、『強制服従』のせいか…

 

「どうやって、解除するんだ?」

 

服従自体に価値は無いので、無価値で解除は出来無い。

 

「なんだろう…書き換えできないように、ロックがかかっているよ」

 

ミトが頭をひねっている。ミトには、この世界のリソースを書き換える能力があるらしいのだが、コイツらは書き換えられないようだ。

 

「そうなると、重要な情報を知っている可能性があるな」

 

「そんな感じだね」

 

暴れると困るので、陵辱願望持ちだけを残して、僕専用のフィールドへ転送した。

 

「ミト、何属性のコマンドか、解析してくれるか?」

 

「わかったわ」

 

一応、手元に残した者は、封印結界の中に閉じ込めておく。仲間に危険が及ぶのは良くないから。ジムに持ち込んだ業者の調査を依頼しておこうか。

 

まったくこの世界は、ゲーム内召喚が多いなぁ…そうなると、あの世界もここにあるのかな?ちょっと不安になる。

 

 

 

---サトゥー---

 

変装をして王都に戻って来た。シュウに『強制服従』に関する情報を、調べて来いって言われて…初めてミツクニ卿の屋敷に行くと…将棋教室が大盛況であった。正門の他に、将棋教室へ向かう門が設置してあるし。俺は正門から入り、屋敷に足を踏み入れた。

 

「サトゥーさん…」

 

ゼナさんが応対しに来てしまった。気まずい…とっても気まずい…

 

「あの…」

 

彼女に声を掛けた。

 

「ごめんなさい…心の整理は出来ていたはずですけど…」

 

「いえ…俺の方こそ…」

 

「ゼナ、代わるよ」

 

リーングランデ嬢が声を掛けると、俺に頭を下げて、ゼナさんが奥へと消えた。

 

「主様から話しは訊いた。『強制服従』だってなぁ」

 

「そう。何か、見付かった?」

 

リーングランデ嬢とセーラ嬢は王様の孫という立場で、王城の地下にある蔵書庫を閲覧出来るそうだ。

 

「『強制』で奴隷にならないヤツらに、掛ける術のようだ」

 

ジョブなんかの影響で、奴隷堕ちしなかったのか?

 

「呪いに近いなぁ。呪術系のようだ」

 

呪いか…

 

「妹が魔法陣を模写した。それを持っていってみてくれ」

 

魔法陣が描かれた羊皮紙を数枚、リーングランデ嬢から受け取った。用事の済んだ俺は、クロという架空の人物に変装して、エチゴヤへ向かった。

 

「あぁ、クロ様、お帰りなさいませ」

 

この商店をまかせいる支配人の女性に声を掛けられた。

 

「売上はどうだ?」

 

支配人が売上の帳簿を持って来て、見せてくれた。どの商品も黒字であり、健全経営である。次に要望書に目を通していく。店頭に目安箱を置いて、あったら良い商品の要望を受け付けていた。将棋関連の物が多いなぁ。

 

「テーブルタイプの将棋盤が、貴族層から要望が出ております」

 

それは売れるな。正座の文化は無いみたいだし。

 

「あと、畳が欲しいと要望も出ております」

 

畳はイグサが必要だよな。あの教室にあるのは、シュウが創造して作った物だからなぁ。再現は難しいか…まぁ、持ち帰って相談するか。

 

「わかった。検討してみる」

 

俺の部屋に向かい、そこから、オラリオの住処へ転移した。シュウが仲間となった記念に、転移術を含むいくつかの術を授けてくれたのだ。

 

 

 

---シュウ---

 

サトゥーの持ち帰ってきた魔法陣を解析している。見た事の無い文字…、ミトとアーゼにも見て貰い、解析をしていく。

 

「エルフ系の文字では無いです。っていうか、エルフ系の術に呪術は無いです」

 

って、アーゼ。

 

「この世界の神格文字かな?」

 

って、ミト…ミトの話によると、この世界の神は、神を信じない者に対して、塩化させる罰を平気で行うらしい。信じない者もいるだろ?神が何かがわからないんだから。問答無用で塩にするのか…日本的だよな。塩は魔を祓う効果があるのは日本の文化だと思う。西洋の神は聖水だし。

 

「そうだ。アーゼ、今度、儀式を見せてもらえないかな?」

 

「喜んで…って、勝手に出来ないです。あぁ、明日、鏡開きがありますけど…」

 

「じゃ、行こうかな…」

 

お汁粉…食べられるのかな?

 

--------

 

翌日、ミトと朱乃を伴って、アーゼの儀式場…世界樹の展望室へと転移した。ミトことヒカルも朱乃も、実家は神社なので、二人の意見を訊きたいから。

 

展望室は神社風の祭壇が置かれており、中央には鏡が置いてあった。まさか…鏡割りって…イヤな予感がする。朱乃とミトも気づいて、苦笑いしているし。

 

展望室の証明が落ち、、100名近くの巫女姿のエルフ達が舞を始めた。一糸乱れぬ、動作がシンクロしている。中央ではアーゼが皆とは違う舞を踊っている。時折り鈴の音が聞こえる。神楽鈴だろうか?巫覡のエルフ達は雅楽らしき曲を奏でている。静かな横笛の音色と風琴の音色…心が洗われる感じがする。

 

どうして、エルフ達は和を意識した儀式をするのだろうだか?

 

儀式の最後にアーゼが鏡を手にして、鏡を割った…お汁粉の夢は消えた…その瞬間、薄暗かった展望室は、明るくなった。儀式が終わったのだろう。

 

「どう思う?」

 

「今回の祭神は何ですか?」

 

朱乃がアーゼに訊いた。

 

「竜神アコンカグラ様です」

 

アーゼが即答した。

 

「鏡を割ったのは、なんで?」

 

これは僕が訊いた。

 

「鏡は魔を閉じ込めます。ですから、割ることで魔を封じるのです」

 

ここの鏡は銅鏡では無い。普通の鏡を神器にかぁ…

 

「シュウの言う通り、その竜神が怪しいわね」

 

って、朱乃。

 

「そうなると神楽関係の者だよね?」

 

「でも、そこまでしかわからないよ」

 

って、ミト。そうなんだよ。

 

「アゴンカグラ…神楽で使う琴を『和琴(わごん)』って言うんだけど、関係あるかな?」

 

って、朱乃。なるほど、音が似ているなぁ。

 

「あと、使う笛を『大和笛(やまとふえ)』って、言うのよ」

 

朱乃はミトを見つめながら、説明を続けた。王祖ヤマトかぁ…そうなるとサトゥーの役割はなんだ?神楽はアーゼか?

 

神楽、和琴、大和笛…それらは竜神の為にある。サトゥーは竜神か?竜神に対して、創造神が送り込んだんだよな。たしか、この世界へ、7つの世界樹と7柱の神とハイエルフ達を…いや、エルフもか…それらは竜神への供物ってことになるのか?

 

ヒントが足り無いなぁ…背中に柔らかい物が押し当てられている。

 

「考えすぎと、知恵熱でちゃうよ~♪」

 

アーゼが背中に抱きついて、僕の頬に自分の頬を重ねて来た。まるで感触が、つきたてのお餅みたいだね♪お汁粉きぼんぬ…

 

 

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