異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか 作:もっち~!
---サトゥー---
シュウから提案をされた。奴隷を無くしたいから、協力してくれと。お願い口調ではあるが、きっと逆らえない事態になるんだろうね。弱点を掴まれているし。
「そうだな。協力してくれたら、機能回復薬を提供してもいいぞ」
って…バイアグラを取り出したシュウ。うっ!これがあれば、きっと…
「但し、多用すると心臓への負担が大きくなる。注意しろよ」
罠っぽい…そうじゃなくて…
「なぁ、治癒術で治してくれないか?薬は恐い…」
「ふふふ。良い心がけだ」
シュウが手を翳し、ナナが俺の前でセクシーポーズを取ると、
ムクッ!
おぉ、3日ぶりの機能改善…
「じゃ、前金で払ったぞ」
「どこの奴隷を無くしたいんだ?」
「シガ王国内だな。まず、働き口とか教育だろうな。成果を上げた者は、奴隷から解放するというニンジンをぶら下げてくれ。奴隷の方が良い怠け者もいるからさぁ」
奴隷故犯罪を起こさない者は、他の国へ追放するようだ。
「若い奴隷を中心でいいぞ。歳がいったやつは、碌なヤツじゃないから」
「資金は?」
「折半だよ。僕の方は、土地を買っておいてあげた」
あの土地か…プレゼントでないのか…
「悪いなぁ。男にプレゼントを渡す趣味は無い」
おぃおぃ…
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奴隷の買い付けは、シュウとミトで行い、俺は買い付けた奴隷達に教育をして、自立出来る様にする立ち位置になった。って、俺だけ表舞台にいるような…手柄の丸投げか。
まず、塩の処理、処理後の固形化させた塩の運搬の仕事に割り振っていく。力仕事向きではない子供達は、簡単な護身術、読み書き、そろばんを主体に教育をしていく。
「サトゥー、お前、迷宮都市の出入り禁止じゃないよな?」
シュウに訊かれた。
「そうだけど…」
「じゃ、あの都市の貧民層の子供達に、無料の冒険者学校を創って欲しい。生徒になれば、炊き出しという給食が食べられる特典をニンジンにしろ♪」
って、手柄を俺に丸投げではないのか?
「僕は後2ヶ月くらい、出入り禁止なんだよ♪」
迷宮都市での運営資金は、魔石、魔核の売上で賄えるらしい。必要経費はギルドに請求書を回せば良いって…アイツ、どんだけ持ち込んだんだ?
---シュウ---
手柄と面倒事はサトゥーに丸投げして、カズマを嵌めた奴らの捜索を、たまにこなす。初上陸した際に放った式神は、全滅したようだった。タダ者では無いな、あの老執事は…
式神の消失地点に向かうと大きな屋敷があった。そこへ空気に同化して、侵入してみる。屋敷の中には、あの老執事はおらず、縦ロールが特徴的な女性がいた。種族は、人間ではない。なんだ?この種族…遭遇した事の無い種族だ。こういう種族は、存在しちゃダメだと思う。個人的な主観であるけど、素手で左胸にタッチして灰にしておく。う~ん、左胸に心臓がなかったなぁ。魔物系かな?
で、屋敷内には怪しい部屋が1つあった。怪しいので、監視用の式神を置いて、屋敷からお暇した。
次に向かうのは、奴隷商人かな?って、どこで売っているんだ?こういう時は酒場かな?酒場を探す僕。
ようやく辿りついた酒場、客は少ない。カウンターでマスター相手に呑み始める。消化器官がない為、口に入れた物は舌で味わい、喉を通過した辺りで、僕以外の者の胃袋へ強制転移させている。今回はちょっと気になる女の子の胃袋へだ。酒場の隅の席にいるパーティーの仮面をした女の子に。種族は、バンパイアだし♪
種族特定を誤認させる魔法具を持っているようだけど、オーラと臭いで分かる。KIVA(KIng of VAmpire)である僕にはね♪
目の前にいるマスターの記憶を読み取る。この街の勢力、強者の名前を読み取っていく。八本指と言われる非合法組織、モモンと言う名の猛者…あっ、気づかれた。あの少女に…こっちを監視しているようだ。代金をカウンターに置き、店を静かに立ち去るが、あの少女が後をついてきた。
「何者だ?」
「名乗る必要性を感じ無い」
彼女の仲間二人は得物手にして、構えているし。
「無駄に死を選択するなよ」
一応、僕なりの警告を発しておく。
「無駄?それは、お前だろ?」
筋肉武装した女性に言われた。好みではないので、退場してもらう。彼女の心臓を『強奪』して、仮面の少女の胃袋の中に『譲渡』した。その場で倒れた筋肉武装した女性。仮面の女の子も、身体の中の異変に気が付いてたようだ。
「何をしたんだ?」
魔剣を持った女性に訊かれた。
「何もしていない。お前ら、見ていただろ?」
「くそっ!貴様ぁぁぁぁぁ~!」
魔剣から放たれている膨大なエネルギー。密かにラインを伸ばし、ドレインしまくる。彼女の振り下ろした剣は僕を透過し、地面に突き刺さった。ゆっくりと後ずさりをする僕。
「透過したのか…」
仮面の少女は、そう言うと、地面に触れ伏した。咀嚼せずに丸のまんまの生の心臓を食らったから、胃袋が痙攣をしてのか?
「うっ…うっげぇっ!」
口から吐き出した生の心臓…狼狽える少女。
「では、また、どこかで…アディオス♪」
その場から立ち去った僕。
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監視用の式神が消失した。空気に同化して現場へ急行する僕。そこには、種族がよく解らない連中がいた。こいつらか?カズマを嵌めたのは?玉座らしき椅子に座る骸骨男。種族はリッチかな?ジョブはネクロマンサーのようだ。厄介だな。
「ソリュシャンが灰になったとは、まことか?」
骸骨男が老執事に尋ねた。
「はい、そうのようです、アインズ様」
骸骨男はアインズって言うのか…
「何者にやられたと言うのか。う~ん…うん?何故、人数以上の魂がこの部屋にあるのだ?」
しまった。見付かった。だから、ネクロマンサーは厄介だよな。強制転移をして、逃げる僕。
「逃がさん!」
え?眼鏡を掛けた追っ手がいる。コナンのような追跡用の眼鏡か?まずいなぁ。振り向き様に、クロスカウンター気味に、僕の手の平を当て、僕本来のオーラを流し込む。その場で灰になっていく追っ手。その灰化速度から判断すると最上位悪魔のようだ。カルマが濃い程、灰化の速度が上がるのだ。人間程度だと不完全燃焼気味で、灰になるまでが長いのだった。
あのネクロマンサーが臭いなぁ。呪いなんか、簡単に掛けられるんじゃないか?
日も暮れたし、帰るかな。オラリオの住処へ、何箇所か経由して帰る僕。追っ手がいるとマズいので…
---サトゥー---
エチゴヤで売りたい物がある。いや、俺が欲しい物だとも言える。
「なぁ、シュウ。醤油、味噌、みりんを譲ってくれ」
「拒否!」
即答だ。
「売るほど生産していないからな」
「じゃ、製法を教えてくれ」
「エチゴヤで販売しているだろ?」
そうはそうだけど、シュウの持ち込んだ三種の神器と言える調味料の味に遠いのだ。
「コクが違うというか…」
「醸造設備がダメなんだろ。原材料がダメなんだろ。醸造させる菌がダメなんだろ」
三ダメを食らった。そんなにダメなのか…
「原材料は、僕の産まれた世界の日本から持ち込んでいる」
チートすぎるお言葉…品種が違うのか…
「石組みの城の中に木造の醸造蔵を建てた。仕込み樽は木樽を使って、温度管理、風通しなどを完全制御している」
なるほど…木造の蔵で木樽か。メモをしていく俺。
「醸造蔵は土壁だ。蔵自体が呼吸をできるようにし、湿度の調整も蔵自体で行っている」
そうか、日本の蔵のようにしないとダメか。
「問題は発酵させる菌だが、蔵で育て、蔵で増殖させ、蔵に住み着いて貰わないと意味が無い。だから、譲渡は意味が無い。ぬかみそとは違うんだよ、サトゥー君♪」
う~ん…意地悪でくれないのではなく、貰っても蔵に住み着かないと意味が無いのか…
「まず、蔵から作ってみな。あぁ、木樽は蔵で組み上げろよ。入り口は狭い方が雑菌が入りにくいからな」
そこがダメなポイントか…物資の出し入れがし易いように、間口が広い扉…
「食事は一緒にすれば、和食が基本だ」
それはそうだ。俺もアリサも食事によるクリティカルダメージで、白旗をあげた訳だし…シュウが何かを紙に書いてくれた。蔵の構造だ…土壁の素材、作り方が書かれている。蔵の柱組みなどもだ。そうか、釘はダメなのか…
「なるべく、金属は使うなよ。湿気が多い場所だ」
---アリサ---
有り得ない…どうしてこんなことに…望んだことだけど…身体の中で蠢いている。忘れていた感触…召喚されて以来、忘れていた感触だ。
まさか、このエロ神…『OL化』という術で、強制的に大人の身体にされた私。エロ系魔術…恐るべし。大人の身体に飽きると、『JK化』って女子高校生並の身体にされてしまった。
「アリサって、10代後半だとこうなるのか♪」
割れ目を指で開き、ガン見しているエロ神。グジュグジュになっていくのがわかる。
「うぉっ!」
一気に入れてきた。産道がアイツの肉棒と共に、子宮方向へ持って行かれる感覚がある。千切れる…
「大丈夫だよ。死んだら、修復してから生き返らせるからね♪」
思い出した…コイツ、屍姦趣味だったな。まずい、殺す気で交わっている気がする。
『JC化』
アイツの更なる呪文…10代前半に戻っていく…無理。無理だよ~千切れるぅぅぅぅ~!そこで意識が途絶えた。
「大丈夫?ねぇ、アリサ…」
ルルの声…生きているようだ。
「どうにか生きているようだね」
「これに懲りたら、背伸びはしないようにって…」
だね…死ぬかと思った…
「アリサとの屍姦プレイはつまらないって…」
えっ?死んだのか…つまらないって?
「どうして?」
「元が10代前半だからみたい。やはり、元が歳相応で無いとダメらしいわ。後4.5年かぁ♪」
ルルは、未知なる刺激を楽しみにしているようだ。
---シュウ---
また、彼の大陸を訪ねた。蜥蜴人の集落を見つけたので、空気に同化して、視察を始めた。リザと違い、亜人ではなく、知能を持った二本足で歩く蜥蜴のようだ。魚の養殖をしているヤツもいるし、人間に近い形態ではないものの、人間に近い生活を送っているようだ。
う~ん、女性も蜥蜴の姿かぁ…交わるとダメかな?構造が分からないと、万が一の時に、修復が出来ないから。
集落を離れ、森の方へ行くと、アンデッドの兵達が待機していた。あのネクロマンサーの配下かな?まぁ、こういうのは無い方が良い。リミッターを解除して、灰にしていく。
しばらくすると異変に気づいたのか、親玉っぽいヤツが現れた。全身が水色の二本足歩行する昆虫かな?水色ってことは、水属性っていうより、氷属性かな?
「何やつだ!姿を現せ!」
怒っているようだ。そんなことを言われて、姿を出すヤツはいないと思う。必死に気配を探っているみたいだ。
瞬動術で目の前に行き、同化を解いていく僕。
「貴様!」
それが、そいつの最後の言葉である。僕はリミッターを解除したままだから…灰になって風に舞う何者か…リミッターを掛けて、その場を後にする僕。
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なんか知らないけど、魔なる物が多い大陸である。召喚大陸と違って、魔王の季節が無いのは良いかもしれないけど。
「見つけた!」
見付かった…あの時の仮面の少女だ。
「何か用か?」
「何が目的だ?」
目的?
「知り合いが、この辺りで消息を絶ってね。探しに来た。名前はカズマって言う冒険者だよ」
正直に目的を伝えた。
「カズマ?まさか、あの女神って名乗る女のパーティーのか?」
「そうそう、そいつだ♪」
カズマのパーティーのいる女神、アクアという。あのドナドナを歌っていた女だ。元々、神様特典を1つ付けて、転生させる業務をしていたのだが、カズマが神様特典でアクアが欲しいと言った為に、カズマの転生した世界に降臨した、職場放棄ダメ女神である。
「そう言えば、最近見ないなぁ」
「カズマ以外の女性メンバーは、確保した。奴隷として売られていたよ」
「まさか…結構戦力の有るパーティーだったのに…」
有るだろうな。女神とリッチと戦略級魔法使いがいたパーティーの上、あの盾女もいた訳だし。
「『強制服従』の呪い付きで売られていたよ。なぁ、誰がカズマを嵌めたのか、知らないか?」
「この街にはびこる八本指って非合法集団か、得体の知れない魔導軍かだな」
前者は人間だろうな。後者が当たりか?
「その魔導集団はどこに行けば会えるんだ?」
「一人で乗り込むのか?」
仮面を被っているので、少女の表情が分からない。
「知り合いの弔いだよ」
「彼は死んだのか?」
「助けられなかった。なので、僕が殺したよ♪」
「…」
うん?あの老執事の視線を感じる。
「ここを立ち退け。巻き込みたくない」
「巻き込む?どこかと敵対しているのか?」
「そんな感じだ。生きていたら、会おう♪」
瞬動術であの老執事の前に移動し、拳を叩き込んだ。老執事がクロスカウンター気味で拳を放ってきたが、悪いけど透過させて、僕のオーラを老執事の頬へ流し込んだ。全身が燃え上がる老執事。悪魔系ではなかったのか。
何かを僕に言おうとした老執事が紫の炎に依り灰へとなっていく。
「紫炎の拳…」
僕の後からあの少女の声がした。
「あなた!何者!」
「悪い…敵では無い者に名乗る義務はない」
「その能力は呪術系よね?」
まぁ、呪いの炎だからね。
「KIVAを受け継ぐ者と言っておこう」
彼女から動揺した波紋を感じた。魂が震えたのか?
「どうして…その名前を知っているの?あなたも?」
「そう…有る意味そうだ。種族は違うけどな…じゃな♪」
ドレイン出来るってことは、吸血と同義だと思うので、そう答えた。そして、その場から転移をして消える僕。追っ手がいるとダメなので、今日も何箇所か経由して、普通の生物では、生きられない場所を経由して、オラリオの住処へと帰宅した。
日帰りだと効率が悪いが、迷宮から帰ってきた仲間を、風呂に入れる日課があるから、しょうがないよな。サトゥーに頼もうとしたら、
「あいつは、ぎるてぃだからダメ」
って、アリサとミーアが牽制した為、僕のお風呂当番は継続されたのだった。