※この作品はR-18です。

異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか   作:もっち~!

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甘味三昧

この世界の鍛冶…期待外れだった。

 

「何を言っているんだ?」

 

親方が怒鳴っている。

 

「じゃ、この純度100%のオリハルコンのインゴットを上げるから、その炉で熱してごらんよ」

 

親方は炉で熱し始めた。しかし、時間が経っても、インゴットの色に変化は無い。

 

「おい!貴様。これは本物か?」

 

って、疑われる始末…

 

「変化が無いのが証拠だよ。いい?聖剣などに使うんだけど、この程度の温度で変化したら、魔王とか、炎系の魔物とかの戦闘に使えないでしょ?」

 

はっとした親方。

 

「固い金属であることは間違い無いけど、こんな方法じゃ加工は出来ない」

 

「では、どうやるのだ?」

 

「錬金術か、創造術だな」

 

「いや、しかし…言い伝えでは…」

 

「それは精錬するときだよ。余分な金属だけを溶かし出すんだ」

 

実際の工程を見せる。

 

「まず、ヒヒイロカネで芯を成形して、オリハルコンと錬金する」

 

錬金術用の魔法陣を発動して、ヒヒイロカネをオリハルコンでコーティングした。

 

「これだけでも良いんだけど、輝きに威厳性が無いので、ミスリル銀でコーティングだ」

 

先程と同じ様に、コーティングをした。

 

「これ、親方にやる。記念だ」

 

作ったナイフを渡した。

 

「そんな…」

 

「だから、純度が低ければ、今までのヤリ方で良いんだよ」

 

「お前…鬼だな…」

 

って、サトゥー。

 

「まぁ、鬼だし♪」

 

 

 

---ミト---

 

男性陣が鍛冶場に行っている間に、パーティーに招待された。爵位持ちはこういうイベントが多い。個人的には、避けたいイベントである。

 

「ミツクニ公爵は、ペンドラゴン卿と、結婚されるのですか?」

 

皆、私と兄ぃをくっつけたいようだ。まぁ、手柄も多く、人望も厚い、慈善家な兄ぃは英雄だしなぁ。

 

「いや、彼は、私では無い方と一緒になるようですよ」

 

あの暴走王女とねぇ~。

 

「え?そうなんですか?どなたとですか?」

 

「それは、私の口から申し上げられません」

 

言っても良いんだけど、王家の問題は王家に丸投げだな。

 

「では、公爵様はどのような方が好みですか?」

 

お見合いか?仲人狙いか?う~ん…私の好みは…

 

「見た目は冴えないけど、ロクでも無い男だけど、命を預けられる鬼かな♪」

 

「あぁ~、私もですよ」

 

ってセーラが便乗。

 

「うふふ♪」

 

アーゼは、自分が誉められたと勘違いか?まぁ、私配下の女性陣は、皆同じ者に恋しているというか、躾されていると言うか…

 

「あっ!お帰りなさい」

 

リザが誰かに声を掛けた。あの鬼畜が兄ぃとやって来た。

 

「いや、僕は参加しないよ。こんな恰好だし。ペンドラゴン卿をエスコートしてやってくれ」

 

「えっ?!あぁ、わかりました」

 

リザが兄ぃをエスコートして、パーティーの中心へと引き摺り込んだ。

 

 

 

---シュウ---

 

親方の元へ戻り、電気炉をプレゼントした。

 

「電気エネルギーを使うが、それの方が高温に熱することが可能だ」

 

分子振動を誘発する仕組みで、どんな物質でも熱せられるスカさんの力作である。実際に、オリハルコンのインゴットを熱してみた。真っ赤になるインゴット。

 

「なるほど…今までの炉では、温度が低いのか…」

 

「仕上げは昔ながらの手仕上げが必要だけど、こういう近代的な物を取り入れると、より良い物が製作できるはずだ」

 

「うむ…で、お主の得物を見せて下さらぬか?」

 

見せるのはいいけど…亜人では怪我しちゃうのが多いからなぁ。

 

「見るだけだよ。僕以外の者が手にすると、危険な物が多いから…」

 

魔剣、魔皇剣、妖刀、聖剣、星剣を見せていく。

 

「それは、どのような製法なのじゃ?」

 

「さぁ~。僕が打った訳ではないから、わからない」

 

いや、鍛冶で打った剣では無いと思う。精霊と契約したり、魂を封じ込めているからな…まぁ、一種の神滅具で、創造した可能性が高い。

 

「そうなのか…」

 

あぁ、自分で打ったのもあったなぁ。メタルキングの剣を見せた。

 

「これはメタルキングという魔物で作った剣だよ。強度は抜群で、刃こぼれしないんだけど、研ぐ事すら出来ない強度だよ」

 

「なるほど…砥石が持たないくらい固いのじゃな」

 

親方達と話していると、向こうではモモンが宴会に参加していた。あぁ、ここには、サトゥー好みの女性がいる娼館が無いって言っていたか。

 

---------

 

宿に戻ると、ミト達はまだ帰宅していなかった。

 

「ねぇ、お留守番がつまらないよ~」

 

アリサが不平を言う。パーティー向きでは無いアリサ、ナナ、イビルアイが留守番をしていた。ポチタマは可愛いらしさが有名らしく、招待されて、ここにはいない。

 

「4人で4Pでもするか?」

 

「まだ、出来ないよ~」

 

確かに…アリサとは無理だな。イビルアイはトラウマなのか、固まっている。

 

「後は…兎狩りか?いや、新天地に行ってみるか?」

 

「新天地?どんな処?」

 

どんな処…4人で転移した。

 

------

 

「ここって、オラリオじゃないの?」

 

正解だ。

 

「このお店、食事がうまいんだよ」

 

アリサ達を『豊饒の女主人』に連れて行った。

 

「甘味がある…」

 

アリサの瞳が輝いているようだ。

 

「じゃがまるくん あずきそーす味を所望します」

 

ナナも甘味に飢えていたようだ。

 

「私は…」

 

「イビルアイ、1杯なら飲んでいいぞ♪」

 

「本当か?」

 

コイツはエールに飢えていた。で、僕は目の保養に飢えていた♪かわいいウエイトレスさん達の衣服を透視して全裸を堪能していく。いいなぁ。実にいい…たまに、念動力で悪さを…ポッチを軽く弾く。

 

「えっ!」

 

緑髪のエルフが震えている。

 

「旨い…うぉぉぉぉぉ~♪」

 

アリサが喜んでいる。イビルアイはつまみを適当に頼み飲んでいる。ナナは、淡々と甘味三昧をしているようだ。

 

「お客様、何をされているんですか?」

 

目の前に銀髪のハーフが立っていた。

 

「子供達に食事を、僕には目の保養ですが…」

 

「はぁ?ウエイトレス姿を見て、目の保養ですか?」

 

「いや、中身がどうなっているのかなって、妄想したり…」

 

妄想なんかする必要が無いほど、鮮明に全裸を見ていますが…

 

「私で、どんな妄想をしているんですか?」

 

「秘密です。言えません」

 

目の前のウエイトレスさんは濡れている…なんでだ?何に感じているんだ?乳首が立っているし…コイツには悪戯はしていない。後が面倒だから…

 

「お客様…」

 

え?ウエイトレスさんの瞳が潤んでいる。僕は無実です…

 

「シル…お客に惚れるんじゃないよ」

 

女主人がウエイトレスに注意をしてくれた。その通りだ…は?惚れた?なんで?何もしていないんだけど…

 

「後で…お話できませんか?」

 

逆ナン…まさか…なんで…ウエイトレスさんは厨房へ下がっていった。女性を責めるのは好きではあるが、言い寄られるのは苦手である。

 

「アイツが戻って来る前に、ずらかるぞ!」

 

「シュウ…何をやらかしたの?」

 

アリサに訊かれた。

 

「何もしていない。こういう局面は苦手なんだよ」

 

会計を済ませて、お店の外へ出て、宿へ転移した。

 

--------

 

宿に着くと、ミト達が僕達に向けて剣を向けている。

 

「シュウ…また、おまけを連れて来ているわよ」

 

え?振り返ると緑髪のエルフがいた…

 

「ここはどこだ?」

 

強制転移で、帰ってもらった。エルフは危険が一杯だ。

 

「まったく…なんで毎回、転移に紛れ込ますのよ?!」

 

まったくだ。改良しないとダメだな。

 

ヨッパのイビルアイをベッドに寝かし付け、転移術の見直し作業を始めた。

 

「ねぇ!甘味三昧ってどういうことですか?!」

 

ミト達が怒鳴り込んで来た。

 

「そういうことだよ。留守番組で、甘味三昧…って言っても、アリサとナナだけだ。イビルアイはエール1杯と枝豆で、あの有様だし」

 

気持ち良さそうに寝ているイビルアイを指差した。

 

「エールが飲めるのか?」

 

リーンが反応した。

 

「ここと違って、あっちは食材が豊富だからな」

 

「え?違う世界に行って来たの?ズルい!!」

 

って、ミト。

 

「オラリオだよ。散々、いただろ?」

 

「あそこって、食材が豊富なんですか?」

 

ルルに訊かれた。

 

「ここよりかはね」

 

そう言えば、アッチではダンジョン三昧で、市場とかに連れて行かなかったなぁ。

 

「連れて行ってよ~!」

 

「ミト達はダメだよ。この街の主賓だろ?」

 

歯ぎしりして、悔しがっているミト。そんなに甘味に飢えていたのか?

 

「じゃ、次の目的地はボルエナンの里にしよう。あそこなら、いなくなっても、問題ないだろう」

 

人の目を気にせずに行動できるはずだ。あそこと迷宮都市ならば。陸路移動なので、迷宮都市はまだ遠いし。

 

「約束だよ!」

 

「わかったよ。護れなかったら、陵辱三昧してあげるから♪」

 

真っ赤な顔になるミト、カリナ、リーン…皆、経験者であるなぁ。

 

「甘味だよ、か、ん、み!!」

 

ミトが代表して要求してきている。まぁ、たまにはいいか。問題は、あのウエイトレスだな。どうするかな…

 

--------

 

人気の無い場所から、ボルエナンの里へ転移した。馬車をお城に置き、転移する準備をする。ショートステイの予定なので、どこかの宿にでも泊まるか。ダンジョンへ行くかも知れないので、装備の手入れをしておく。

 

モモンもサトゥーも嬉しそうである。あっちには高級娼館が待っているから。

 

「じゃ、二人は、高級娼館に宿泊でいいな?」

 

「勿論だ♪」

 

先に二人を、治外法権地帯へ転移させた。で、僕達は、バベル前の広場に転移をした。

 

 

転移した先は、お祭りモードであった。やたらに屋台が出ている。

 

「迷子になったヤツは置いて行く。覚悟しておけよ」

 

リーンとカリナに伝えた。迷子になりそうなのは、この二人だろうし。

 

「シュウ!あの屋台…おいしそうな香りが…」

 

ミトに小銭を渡して、買いに行かせた。ミトが戻って来ると、宿探しだな。

 

「見つけた♪」

 

背中に柔らかな感触…誰だ?ちっぱいなミト、ゼナでは無い。かと言って、でっぱいなアーゼ、ナナ、カリナ、リーンでも無い。セーラ、ルルは街中で抱きつかないし。はて?

 

「この前のお客様ですよね?」

 

何…あの銀髪のウエイトレスか…

 

「お客様?ダーリン、娼館にでも行ったの?」

 

アーゼが誤解をしている。

 

「行かないよ。セーラやアーゼがいるのに、行く訳無いだろ?この娘は、甘味三昧する店の店員さんだよ」

 

「ふ~ん…」

 

信じていないカリナ、リーン、ミト…

 

「なんで、僕なんだ?」

 

理由を訊いてみた。

 

「一目ぼれですよ♪お客様の魂の色に…」

 

そうだ、コイツ、魂が見えるんだった…

 

「どこまでも澄んだ透明なのに、純白と漆黒がマーブル状態だった。あんな魂は初めて見ましたわ♪」

 

「シュウの魂の色?、この娘は見えるの?」

 

ミトに訊かれて頷いた僕。

 

『コイツの母親は女神だよ。で、コイツは苦手なんだよ~』

 

って、みんなに念話を飛ばした。すると、警戒していたみんなの視線が、暖かく見守るような視線に変化した気がした。なんでよ~、苦手だって言っただろう。

 

「そうなんだ♪ふ~ん♪」

 

ミトが楽しそうな顔で僕を見ている。いじめっ子モードか?

 

「ここにいるってことは、お店は休憩時間?」

 

「えぇ、そうです。あぁ、今日はお祭りなんで、夜の部は混みますから、明日以降の方が、良いと思います」

 

「この辺で、まったりできそうな宿ってある?」

 

ミトが訊くと、案内してくれた上、チェックインすると、何故か僕の部屋にいるシル…

 

「私って、魅力無いですか?お店では、リューばかりを見ていましたよね」

 

エルフは見るだけに限る…って、言えないよな…

 

「魅力…有るよ。有りすぎる…」

 

って、服を脱ぎ始めたシル。なんでよ~。

 

「私の総てを見てください♪」

 

全裸で色々なポーズを取り始めたシル。あぁ、ピンク色だね。汚すのはマズいよな…後が大変であるから…

 

「あれ?なんで?」

 

首を傾げるシル。あぁ、『魅了』持ちだったな。僕が魅了されないことに、気づき始めたようだ。

 

シルを抱き締めて、ベッドに押し倒した。悲鳴を上げて、逃げていってください…だけど、

 

「いいですよ…好きにして…私は、あなたの為になら、何でもします」

 

って…逃げてくれない…その上、僕の耳をハムハムしているし…

 

コンコン

 

ドアがノックされた。おぉ~、誰かが助けに来てくれたのかな?ドアを開けると、目付きのお悪い大男が立っていた。

 

「お嬢さんに何をしたんだ?」

 

「オッタル!違うのよ~。私からなのよ~」

 

目付きの悪い大男を制止した全裸のシル。誤解されますので、せめて、何かを着て下さい。

 

「お嬢さんを全裸にさせたのか?!おい!顔を貸せ!」

 

喜んで連行される僕。どこに連れて行かれるのかな?路地裏に連れ込まれた。そこには、目付きの悪い奴らが僕を待っていた。

 

「少し痛い目に遭ってもらおうか!」

 

僕に襲い掛かる集団。だけど…亜人風情に負ける気がしない。あっという間に、迎えに来た大男だけになった。

 

「痛い目ってナンだよ♪」

 

大刀を手にして斬り掛かってきた。攻撃を透過して、瞬動術で懐に入り、右手の中指を臍に突き刺した。

 

「うっ…何…」

 

殺さない戦いは苦手なんだけど…

 

---------

 

翌朝、この街の最強戦士が仮死状態で見付かったと、大騒ぎになっていた。

 

「あれって、シュウだよね?」

 

って、ミト…スルーだな。

 

「スルーって、そういうことですよね?」

 

って、セーラ…無表情で乗り切る。

 

「無表情かよ~」

 

って、リーン…だって、不可抗力だよ~。

 

「今日のお昼過ぎに予約してくれたわよ♪」

 

え?何時の間に…

 

「さっき、嬉しそうに、知らせてくれたの」

 

来たのか…

 

「お金は置いて行くから、帰っていい?」

 

ミトに確認した。無断で帰ると、今後の信頼関係に問題が生じそうだから。

 

「ダメ!連れて行くって、約束したもの♪」

 

楽しそうに笑うミト。凹む僕…

 

 

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