異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか 作:もっち~!
---シュウ---
甘味三昧の刑がだいぶ堪えた女性陣。肉食娘達は、「甘い物は敵」って感じらしい。甘味三昧な生活だと肉にありつけないことが判明したからのようだ。残りの雑食系女子陣は、皆ぽっちゃり状態に…狩りで健康美を取り戻すと息巻いていた。
問題は狩り場である。中層に小屋を作って、狩り三昧生活も悪く無いのだが、ギルド長が難色を示している。連絡が取りづらいと言うのだ。現在、使い走りのペンドラゴン卿は、娼館三昧な休暇中であったから。表舞台では英雄であっても、裏では使いっ走りとか、丸投げ先ってイメージが定着しつつあった。
「日帰りできる狩りをして欲しい」
って…そうなると他世界での狩りになるか…新しい狩り場は特に無い。
「何かイベントでもあるの?」
「サガ帝国の勇者マサキと、皇女メリーエスト・サガが、この地に来るらしいのじゃ」
「観光?」
僕を睨むギルド長。
「な訳ないじゃろ?」
まぁ、観光っていっても、迷宮しか無いもんなぁ~。
「じゃ、何?って、僕は関係無いでしょ?」
「システィーナ王女の戯言を真に受けて、魔王と噂されている人物に会いたいそうじゃ」
「そんなヤツいるの?」
「お前じゃ!」
「僕は魔王なんてチンケな存在じゃ無いよ♪」
そんな弱いヤツに間違えられるなんて、心外だ。
「そこが問題じゃ。正体を明かす訳にいかぬし…」
「なぁ、その二人、消していいか?」
面倒事は嫌いである。
「消す?何を言っておるのだ?ダメだ!」
「じゃ、会わない方向で頼むよ♪」
「誤魔化せられればな…」
嘘発見器のようなスキル持ちなのか?それだと厄介だな。元魔王っぽいモモンに丸投げすか?う~ん…
家に戻った僕。
「どんな用件だった?」
ミトに訊かれた。
「面倒な事になりそうだ。サガ王国から勇者と皇女が、魔王もどき探しに来るんだって」
「勇者マサキだったら、厄介だわ」
って、リーン。元主だものなぁ…
「アイツ、ロリコンだよ」
って、アリサ。アリサ萌えしているようだ。
「アリサをお土産にして、お帰り願うとかは?」
「ねぇ、お願い…私を捨てないで…」
涙目で僕に縋るアリサ。マジ泣きのようだ。でも幼くて、出来ないんだし…
「問題は皇女の方だよ、シュウ」
って、ミト。
「外交問題に発展すると厄介だぞ」
「消していい?」
「ダメだよ~。勇者はいいとして、皇女はダメだって」
「システィーナのいる静養地へ、丸投げは?」
「ダメだよ」
「じゃ、躾は?」
「はぁ?う~ん…」
ダメと言わないミト…キレているに一票♪
「はっきりいって、シュウの好みでは無いぞ」
って、リーン。そうなのか。
「消すか躾…後、何がある?甘味三昧はダメだよね?」
「他の世界はマズいって。世界規模の戦争になりそうだよ」
ミトも悩んでいる。偽ミツクニ公爵だからなぁ。システィーナ説では…
「どこか無いの?ここに似た世界って?」
って、アーゼ。色々な場所に行けるのが楽しいらしい。カズマのいた世界は、似ているけど…狩りは魔物だから、旨そうでは無い。そうなると、兎狩りか…
「シュウ的には、甘味三昧の世界がいいんだよね?」
まぁ、女体が豊富なのは良い♪が、狩りは難しい。アイツら、殺すと灰になるし…
「なぁ、市場の食材も豊富なんだろ?」
「ここよりは、豊富だよ。海の幸、山の幸、畑の幸があるからな」
「なら、迷宮で稼いで、市場で買い物でもいいよ♪」
皆の目がルルに向く。
「え?私ですか?まだ、そんなにレパートリー無いですよ」
「セーラとナナがいる♪私もリザも手伝う。何よりもシュウがいるし」
僕も料理要員?
「サトゥーもいるなぁ。あっちでの生活なら、娼館から通いでもいいな」
満場一致で狩り場は決まった。
-------
先遣隊として、僕とリザ、セーラ、ゼナで、オラリオの街を訪れた。ミトは連絡要員として、セリビーラに待機している。市場での買い物を考慮すると、今までのスラム街では遠い気がした。なので、あの女神と交渉して、『豊饒の女主人』の裏の土地を借り上げて、家を引っ越しさせた。
「家ごと引っ越しって、シュウ様くらいですよね」
って、セーラ。まぁ、否定はしない。でも、ちまちまと荷物の梱包は面倒である。家に入り、セーラとゼナ、リザが家の中を掃除していく。セーラはキッチンを担当して、足り無い物、有ると便利な調理器具、調味料をリストアップしていく。
「シュウさん…あの地下室は…」
ゼナが真っ赤な顔である。見たのか…
「僕専用のプレイルームだ。ゼナは、まだ無理だよ」
「分かっています。心臓が定着するまで、無理は言いません」
興味あるのかな?
「あの…」
誰かが入って来た。その人物からは桜チップを燻した香りがして、ヨダレが…
「どうした?赤貝♪」
「ですから、私は赤貝では無いですよ!」
涙目ののシルがいた。
「で。用件は?」
「母から言伝です…娘で良ければ、いくらでも食してくださいって…」
あぁ、交渉に行ったついでに、ヒィーヒィー言わしてきた。腰が抜ける程、遊んで上げたお礼かな?
「じゃ、赤貝を食す♪」
プレイルームへシルと共に入室し、まな板の上に、全裸のシルを置いた。
「あれ?もう火が通っているのか?シル汁がタップリ出ているよ♪」
ズッズゥゥゥゥ~!っと、シルのエキスを飲み干していく。
「ダメえぇぇぇぇ~」
飲んでも飲んでも湧き出るシルのエキス。
「これを煮詰めると、調味料になるのかな?」
牡蠣のエキスを煮詰めると、オイスターソースになるみたいな…
「私は食材では無いんですよぉぉぉぉ~!」
乳房を揉むと、カルピスが湧き出てくる。これで喉を潤す。前回の躾の際に、僕が揉んだ時だけ、カルピスか、イチゴミルクが湧き出るように、改造したのだ。
「あぁぁぁぁ~」
乳首から湧き出る刺激で快楽を感じているようだ。
「で、何をしに来たんだ?」
遊び飽きた僕が訊いた。
「赤貝では無いですよ…」
って…
「ミルクサーバーか?」
「違いますよ~」
「そろそろ忙しい時間では無いのか?」
呑み屋としての稼ぎ時になりそうだ。昼間から飲める繁盛店だし♪
「そうですねぇ…しくしく…」
まな板から起き上がり、服を着ていく、嘘泣きシル。
「嘘泣きするのであれば、涙をレモンシルにするか?」
「止めてください!」
目を見開いて、僕を見た、即答してきたシル。前回の躾で施したことを、覚えているようだ。
「あまり、演技で男を惑わすなよ。母親にも言われただろ?」
黙りで、プレイルームからで出て行ったシル。
---ミト----
何の前触れも無く、アポイントも無く、奴らはやって来た。
「あなたが、偽ミツクニ公爵ですね。捕縛しなさい」
私、リーン、カリナが捕縛された。
「裏切り者のリーンがいるとはなぁ♪」
勇者マサキだ。
「マイベビー♪Yes! ロリータ、No! タッチ」
嫌がるアリサに詰め寄っている。
「寄るな!この変態ヒーローめ!私の心は、シュウの物よ!」
って、シュウはいらないと思う…
「その魔王風情はどこに行ったの?」
メリーエスト皇女が訊いてきた。
「シュウは魔王風情じゃ無いわ!」
「ハイエルフ様を丁重に、サガ帝国へお連れしなさい。こんなゴミ溜めのような街は相応しくない!」
私の言葉はスルーされ、アーゼが連行されて行く。タマ、ポチは勇者のお付きの者に首輪を嵌められた。彼女達が無抵抗なのは、私が人質にされたから、私の首筋に聖剣アロンダイトを突きつける勇者マサキ。
「俺は前よりも強くなったのだ♪」
魔王なのは、ソイツじゃないのか?以前とオーラが違うのだが…
ズッドーン!
勇者のオーラが遠くへと去って行く。最悪最凶なる者を怒らせたわね♪
「ミト、大丈夫か?」
私の横に転移してきてくれた私のヒーロー♪勇者マサキをケリ飛ばした。壁を突き抜け、飛び去っていく勇者。シュウの登場で、皆が動いた。ルルが肉捌き用のナイフで、タマポチの首輪を斬り裂いて、彼女達を自由にした。
カリナ、リーンは、抑え付けていた勇者の従者を制圧し、アーゼを伴って、ナナとゼナが戻って来た。
「ミト、コイツが皇女か?アーゼを誘拐とはなぁ♪」
シュウはキレている。仲間に害をなす輩は、神であろうと容赦はしない。
「サガ帝国に刃向かうの?愚か者めが!」
「サガ帝国ってなんだ?そんな国はもう無いよ♪」
コイツ…既に、なんかやらかしたのか…
「何を言っている?」
ボトン!
皇女の前に、誰かの生首を放り投げた。
「お父様…」
おいおい…サガ帝国の王を手に掛けたのか…
「たわいも無い。今後は塩の一大生産地になるなぁ♪」
塩…塩に変えたのか…それが意味するのは…
「お前は何者だ?!」
「魔王風情でもいいよ。そう思っていれば良い。まぁ、お前次第だ。ソイツを助けてやってもいいぞ♪お前次第だ」
アーゼもセーラも、シュウの暴言を止めない。
「リーン、カリナ、リザ!勇者を半殺しにして来い。アイツの能力は『無効』にしてある」
「ふっ、了解だ」
「まっかせろ~♪」
「御意!」
三人は勇者がケリ飛ばされた方向を確認して、走り去って行った。
「勇者の従者は、地獄へ行ってもらったよ」
既に『催淫』を掛けられている。蠢き、喘ぐ勇者の従者。ハーレム部隊で、シュウに何かは無理だと思う。男を混ぜておけよな♪
「さて!後はお前だけだ、皇女様♪」
「お前…」
シュウが指を鳴らすと、皇女は全裸にされ、隣にはシスティーナが転移していた。
「おい!バカ姫同士でレズプレイをしてくれよ♪」
固まるメリーエストとシスティーナ。
「ほら♪魔王風情に、姫様達の妖艶な絡みを見せろって言ってんだよ~!」
ドン!
「僕の仲間達に奴隷の首輪だと…有り得ない…」
シュウの怒りの大元は…ポチ、タマへの首輪拘束だった。
なんだ?大音響と共に、目の前の空気圧だけが一気に変動した。二人の姫が床に、見えない何かによって押し倒され、やられていた。蠢き、喘ぐ二人。
「これは?」
「空気の精霊を呼び集めて、人間の女を供物に捧げているんだよ♪」
なんか、暴走気味になってきているんだけど…そろそろ止めた方が良いのかな?セーラもアーゼもシュウに抱きついている。だけど、シュウの怒りはクールダウンされていない。マズいだろ…これって…私も抱きつく。
「シュウ…戻って来いよ!なぁ、置いて行くなよ~」
「ダーリン…ダメだよ。ねぇ、怒りを解いて」
「シュウ様…もう充分です。ですから、お願いです。戻って来てください」
三人で全身全霊を込めて、シュウへ祈りを捧げる。
プッシュ~!
空気圧が元に戻っていく。シュウは、私達に身を預け、眠りに着いていた。
---シガ国王---
私も大臣もシガ八剣も…皆跪いていた。目の前に神様が降臨していた。
「どういうことですか!何故、弟は、あんなにも怒りを纏っているのですか!」
ズン!
名の無き神様の片割れの神である。あの方と同じ紋様が頭上に浮かんでいた。マズい…この国は大丈夫か?
「サガ帝国は、弟が塩漬けにしました。王の首を刎ねました。なんで、ここまでの怒りを纏わせるのですか?!」
スン!
言葉を言い切る度に、天空よりカミナリが降ってくる。どこかの塔に落ちたようで、煙が上がっている。
「いいですか?次は無いと思ってくださいね!」
ズン!
神は光の粒子に分解されて行き、天空へと昇っていった。
ドン!
皆、尻餅を付いた。腰が抜けたようだ。
「なんですか…あれ…マズいですって…死ぬかと思いました」
っと、ジュレバーグ。死を予期できる空気が、部屋に充満していた。塩にされなかっただけ、良かったのか。
「生きておるな…次は無い…次はこの世界は消えるんだろうな…」
大臣の声は震えていた。私なんか、声すら出ない。
「至急、何が起きたかを調べて来い!たぶん、セリビーラだ」
大臣が私に代わって指揮を執ってくれていた。
---ミト---
シュウは寝ている。これを寝ていると言って良いか疑問ではある。心臓が無いので。普段から鼓動、脈拍は無いし、肺臓が無いので呼吸も普段から無い。まぁ、不死なので死んでいないってことで…普通なら死んでいるのだが、シュウの場合はわからない。
「どうすれば、ダーリンは目が醒めるのかな?」
アーゼが心配そうに見つめていた。普段から死体と変わらない状態なので、セーラの回復術も効かない。紛らわしい上、不便なヤツだ。
「あぁ、大丈夫ですよ」
って、ケンタウロスの姫さん。
「団長が死んだ場合、姿が消えますから」
シュウの身体はオーラで形成されている為、活動停止になるとオーラが総て霧散し、彼の魂部分だけ、天へ帰るらしい。そんな見極め方があったのか。
勇者は半殺しに合い、ギルドの地下の牢に、従者と共に入れられていた。姫二人は、プレイルームに幽閉されている。サガ帝国への暴挙は、シュウと同格の神様が、王の首と共に元へ戻したそうだ。貸し1というペナルティー付きで…
---シュウ---
気持ちの良い刺激で目覚めた。僕の上にはミトが載っていた。勿論交わっている。ミトの身体は冷たくて気持ちが良い…えっ!なんで?ミト…
ミトの脈は触れていない。なんで…ミトが…ミトの魂を招魂して、彼女の器へ戻し、心臓を再起動させた。
「シュウ…お帰り…私との屍姦…好きだから…」
って、腹上死すること無いだろうに…血も涙も無いはずの僕の目から、汗が大量に零れていく。
「無茶するなよ~!」
ミトを優しく抱き締め、癒やしのオーラで包み込む。
「ダーリン♪」
「シュウ様♪」
僕の癒やしのオーラが部屋から漏れたのだろうか。僕の生還に気づいたアーゼ、セーラ、ゼナ…みんなが部屋に入って来た。僕の目からの大汗を見て、クスクス笑っているし。うっ…
「これは汗だよ、汗!」
「はいはい♪血も涙も無い鬼さん♪」
って、リーン。なんか、負けた気がする…