異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか 作:もっち~!
う~ん…汗臭いから身体を拭いて欲しいとアリサ、ルル、リザ、タマ、ポチ、七名のメイドが並んでいる。さすが、これは重労働である。メイド達には拭いている最中にアレコレはできるが、ゼナの視線が恐い…ゼナ達は僕から見えない場所で、自分で拭くらしい。どうするかな…
閃きが舞い降りた僕は、馬車の中に入り、行き先固定のどこでもドアを設置してみた。
「アリサ、ルルとゼナ達4名、このドアの向こうで身体を洗って来て」
皆、キョトンとしている。まぁ、物理的に考えて、ドアの向こうは御者台ではあるが…
「ご主人様、何かやらかしているんですか?」
何かを察知したアリサが、ドアを開けると、清潔な脱衣所が広がり、その奥には湯煙が…
「うっ!馬車内に露天風呂?チートすぎる…」
中に入ったアリサが脱衣所を見回している。
「洗濯乾燥機が装備で…替えの下着がサイズごとに…至れり尽くせりの風呂場…」
アリサの瞳は輝いているようだ。
「アリサ、みんなに使い方を教えてやってくれ。シャンプーとリンス、スキンケア用のオイルもある」
「スゴい…」
アリサはルルの手を引いて、入っていった。ゼナ達も恐る恐る入って来、ドアは閉まった。
「ゼナ達が出たら、リザ達だ。その後、メイド達になる。リザ達には姫とマッチーが一緒に入って、指導してくれ。メイド達は僕が指導する」
---アリサ---
サウナ、水風呂も有るのか…我が祖国のソウルカルチャーに触れ、パニック気味のルルとゼナ達。
「先ず、ここで着ている物を全部脱いで、汚れている物はここへ入れて!」
皆、下着は洗濯機へ…スイッチを入れると、水が注入され、洗剤が投入されて、回転していく。乾燥までしてくれる全自動タイプのようだ。
「次に、一人1枚ずつ、タオルを手にして、奥の洗い場へ行くよ」
洗い場も清潔で、シャワー、蛇口と椅子、洗い桶が8組ある。シャンプーはボディー用、フェイス用、ヘアー用があり、リンスとコンデショナーまで…スゴい…何、この気遣いは…チート以前の問題か?
それぞれの使い方を、みんなに説明していく。
「これは?…液体石けんなのか…おぉ~♪」
リリオが感動している。だけど、固形石けんしか無い世界に、なんて物を持ち込んだのだ。コレを使うと、コレ無しでは生きられないと思う。洗い上がった後、湯船とサウナと水風呂の使い方を説明した。
「こんなにもリラックスできる空間があるとは…」
リリオが、現代の利器に毒されている。もう、戻れないよ、元の生活には…
湯から上がると、瓶入りの珈琲牛乳が入った透明ボディの冷蔵庫が目に入ってしまった。ダメ…戻れなくなる。だけど、腰に手を当てゴクゴクと飲んでいる私。もう、この馬車無しでは生きられないと思う…
---シュウ---
ナナ達とお風呂♪一人一人を磨き上げ、湯船で…のぼせたメイド達と交わる。
「マスター…ダメです」
いやいや、なかなか、膣が良い仕事をしてくれてます。くたっとしたヒダを楽しむ変態な僕。
「マスター…止めてください」
温泉水が、ピストン運動する度に、彼女の膣の中を刺激するようだ。難点は、全裸になると、誰が誰だか分からない事だけか…
お湯から出ると、七名ともぐったりしている。
「動けるようになったら、出てきなさい」
と、だけ命じて置く。無理は禁物であるから。
馬車に戻ると、皆湯上がり美女に見える。リザを抱き寄せてみた。目を軽く閉じるリザ。
ゼナの目が哀しそうなので、そこまでにするけど。
「ゼナ、外で風で涼むか?」
「はい♪」
嬉しそうに俺の腕に抱きつくゼナ。リザが後を付いてくる。ガードとしてかな?
あぁ、お風呂の排水は勿論、あの洞窟に転移させて捨てている。迷宮運営なんか出来なくしてやる♪
「生活魔法であんな物が作れるんですね」
って、ゼナ。生活魔法では無いのだが、頷いておく。
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翌日、朝食を終えて、旅路に戻る。マッチー達は温泉で疲れが取れたのか、今朝は力強い進軍である。
「セーリュー伯の領地は抜けたよ」
って、リリオ。
「ここはどこ?」
「クハノウ伯の領地だから、追っ手はもう来ないと思う」
まず越境してまでは来ないよな。脱走兵の追跡なんて、言える理由では無いし。
「しかし、この辺は盗賊が多いなぁ?」
ナナを除いて、6名の戦闘メイドとフレイが、キャラバンの周囲をガードしている。敵意の有る物は、問答無用で排除してくれている。死体は全て、専用フィールドへ強制転移させていく。それらは魂に宿る仲間の食事になる。彼らは金目な物は大切に保管してくれるので、ありがたい。食べ方も丁寧に、頭から丸かじりではあるが、血だまり1つ残さずに平らげてくれるので、次に使う時に、掃除は特に必要は無い。
「貧富の差が問題なんだよ。この国の問題点として」
追いはぎ、盗賊は初期投資いらない、一攫千金を狙える職業ではあるが…
で、街の入り口である門が見えたが、素通りする。身分が危うい者しかいないから。どこかで、身分を作らないとダメだな。
森があったので、森に中に入っていった。
「街には寄らないんですか?」
って、ゼナ。
「寄りたくても、身分が危ういから…」
はっとしたゼナ。ゼナ達は脱走兵である。流民と言っても支障が無い。残りは僕の侍従であるが、僕の身分が危ういのだった。しかし、どうにかしないと、街に寄れないと、セーラに出逢えない…どうするかな…
『まかせない♪』
姉ちゃんから念話…何をどうやらかしたんだ?身分証を手にすると光輝いて、書かれていた文字が、書き換わっていた。
『シュウ・ヨハネ・鬼門 種族:人族 レベル:999 階級:団長 所属:幽玄龍騎士団 職種:魔導戦士 称号:鬼畜 スキル:ご想像におまかせします 賞罰:±ゼロ』
ツッコミ所満載の身分証になっていた。レベルがカンストしているんですが…もっと他に称号が無いのか…
僕の身分の変化により、ゼナ達の身分証も変化したそうだ。『階級:騎士団見習い 所属:幽玄龍騎士団』になっていた。
「この騎士団は?」
「僕の騎士団ですが…」
「あ…全員戦士って、そういうこと?」
「まぁそんな感じ…」
と、ゼナと問答っぽいことを。で、リザ達は『階級:養女』になり、ナナ達は『種族:人族 階級:戦闘メイド』になっていた。まぁ、事実に近いと思うが、問題が起きそうではある。
「これで、街に行けるのか?」
「行ってみるか」
自信が無い僕は、キャラバンを一番近い街へ進行させた。クハノウ伯領ノウキーの街に着いたのは、お昼過ぎくらいである。
門番に身分証を見せると、特に問題無く街に入れた。出る時に問題が起きるのか、ドキドキではある。ゼナを危険には晒せないから。入市税はバカにならない。まぁ、人数が多いからしょうがないけど。
宿は取らずに馬車で寝ることにした。ここも亜人差別が酷いらしく、宿に泊まれないリザ達とは一緒にいたいので。
とは言う物の、ベッドで眠れない以外、馬車の方が快適ではある。風呂、食事は宿とは比べ物にならない程豪華であるし。
街では、装備品や衣服を購入する。この辺りの流行に即した方が目立たないから。フレイは、装備屋で、装備品の勉強をしていた。
装備、衣服の買い込みはゼナ達にまかせて、僕は薬屋へ向かう。この辺りの魔法薬を研究する為である。
「こんにちは、魔法薬用の秘薬を買いたいんですが、在庫はありますか?」
秘薬とは魔法薬を作るときに使う光る粉である。種類こそいろいろあるけど、練成に必須の素材らしいので、コレクションというか、サンプルとして、種類を揃えて起きたいのだった。
「3包みほどなら売れるよ。1つ銀貨1枚だ。ちょっと魔核が不足していてね、値引きには応じないよ。嫌なら止めておくんだね」
「魔核で払えますか?」
「魔核でか?物によるが…」
肥だめにしている洞窟で稼いだ魔核と他の世界の魔石を見せた。
「う~ん…5包みで、これはどうだ?」
魔石8個と交換。それは腐る程あるから問題は無い。
「それでいいですよ」
ホクホク顔の薬屋さん。
「そうだ。この魔核を買ってくれるかな?」
蟻さんの魔核を1つ取り出して、見せた。1個大銅貨4枚だという。なので、1000個ほど、引き取って貰った。
「こんなにどうしたんだ?いや、全部買うけど…」
金貨25枚を手渡して来た。計算が面倒なので、相手を信じて受け取る。
「この前、襲われたから、返り討ちにしたんです」
「これ全部をか?」
僕を見る目の色が恐怖色で染まっている。まぁ、そういう存在であるから、慣れているが。
「また、大量に手に入ったら売りに来るかも♪」
店を後にした。
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夜…6名の戦闘メイドを密偵として、夜の街へ放った。ナナは手元に置き、手に入った情報を伝える伝令管の役目をして貰った。
その結果、この後通る予定の男爵領は、やたらに奴隷を売りたがるが、出国時に高額な奴隷税がかかるらしい。あこぎな稼ぎ方やな。で、その隣の公爵領では死体を買い取る男がいるって…ゾンビ兵にするのか?
で、男爵領は元々ムーノ公爵の領土だったが、アンデッドの軍団に襲われて、孫子の代まで根絶やしにされたらしい。今、奴隷税を課しているムーノ男爵は、血縁関係には無く、オーユゴック公爵の血筋らしい。
あぁ、カリナの処か…そうなると、次のステージボスは、偽勇者と魔族だっけ?まぁ、どうにかなるか…
翌日、次のステージに向けて、少し戦力アップを図る。ミーアとルルには無限マガジン装備のP90というショートレンジマシンガンを与えた。
「チートでしょ、それは…」
仕込み杖のアリサが欲しそうだが、魔法が使えるアリサには魔法使いになってもらう。ナナ達戦闘メイドには。聖なるナイフを二降りずつ与えた。彼女達は理力で盾とか矢とかの能力があるので、接近戦を鍛えて行く。
で、リザはヤリ、タマは猫パンチとブーメラン、ポチはナイフとブーメランを練習している。ゼナ達は、それぞれの得意技を極めてもらっている。
「ねぇ、次の相手って、何?」
アリサに訊かれた。
「アンデッド系かもしれない。だから、用心の為だよ」
アンデッド系は引っ掻かれたり、噛まれると厄介であるから。この世界のアンデッド系は分からないが、ここはセオリー通りで行く。万が一の時は、マッチーとフレイと僕とでどうにかなるだろうし。
ミーアは水系の魔法が使えるようだけど、アンデッド系には効果が望めないので、銀玉を撃ち込む練習をして貰っている。アンデッド系には通常弾より、銀玉の方が効果があるからね。
お昼休憩…アリサの食べる物に皆の視線が集まっていた。天丼を頼んだアリサ。この世界にはテンプラは無いのか、皆不思議そうな目で見ている。
「あれは何ですか?」
ゼナに訊かれた。
「テンプラって揚げ物を米の上に置いた物だよ」
ゼナが注文すると、ソレを狙って、リリオ達がゼナを囲み…一口食べると、皆注文しに行った。旨かったらしい。肉食三人娘には、カツ丼を与えた。
「肉を揚げると美味しいですね…」
「カツ?」
「ハンバーガー先生が負けそうなのです」
がっついて食べているリザ、タマ、ポチ。
「そっちもうまそうだな…」
リリオがカツ丼を注文しに行った。そして、リリオのカツ丼をゼナ達とシェアしている。まぁ、天丼とカツ丼の2つではリリオの胃袋はパンクするかもな。
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数日鍛錬を続け、少しレベルアップしたので、ムーノ男爵領の中心部へと向かう。途中、伯爵領兵に、呼び止められた。
「我らはクハノウ伯の騎士団の者だ。代表者を呼んでくれ」
僕が出て行き、身分証を見せた。
「君が団長の騎士団か。お子様のお遊びか?これ以上先には行かない方がいいぞ」
見た目が17歳の僕。そんな若造が団長だと、そうなるよな。
「試して見ますか?」
「しょうが無いな。お遊びと、プロの違いを見せてやる」
領兵のリーダーらしき男がヤリを持って出て来た。僕は木刀を二降り持ち、対峙する。
「おいおい、木刀だと?少し痛い目に遭わせてやる。実戦を舐めるなよ!」
お言葉はそのまま返します。相手のレベルを知らずに…あれ?身分証にレベルが書いてあったはずだけど…
木刀から飛ぶ斬撃を放っていく。
「何だと…タダの木刀では無いのか…」
瞬動術で懐に入り込み、鳩尾にグリップを叩き込む。意識を狩られた領兵が地面に触れ伏した。
「強い…なんだ、今のは」
瞬動術を知らないのか?
「見た目で判断すると、死にますよ♪」
僕は馬車に戻り、キャラバン隊はその場を去って行く。
入浴シーン…メンバー的に妄想できないorz