※この作品はR-18です。

異世界で出会いを求めるのは間違っているだろうか   作:もっち~!

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後味が悪い結末

---リムル---

 

アイツが万が一に備えて、あれこれと準備をしていた。俺は無力である。戦闘以外に役立てそうに無い。AIに消滅は止まったようだ。アチラ側とコチラ側との間で、交信出来ないからであろう。

 

「リムル君…考えたんだけど、通信ソケットモジュールの削除したってことは、システムのリセットをしているよな?」

 

あ!そうだね。リセットをしないとシステムエラーが出まくるはずだ。普通は…

 

「リセットをしていなければ、システム的にはあるはずって言う設定だよな?」

 

たぶん、設定ファイル上では、そのはずだ。うん?まさか…

 

「正解だよ。擬似的な通信ソケットを繋げれば、通信出来ると思わないか?」

 

「そうだけど…お前、創造能力は使えるのか?」

 

「そこなんだよ。使えるけど、通信ソケットモジュールを作れる確証は無い。で、もう1点気づいたんだけど、削除しても記憶領域上には残っているよな?リセットされていないんだから」

 

あっ!削除したファイルの復活かぁ…有りかもしれない。

 

「ちょっと、試してくる」

 

アイツが転移して消えた。

 

 

 

---シュウ---

 

竜の谷の源泉に転移した。ここにも端末があったのだ。たぶん、アコンカグラが使っていたのだろう。ソレを利用して、ファイルの復活をさせていく。ディレクトリを表示させ、バイナリエディタを起動して、削除マークを消し、正しいファイル名にする。先頭文字だけ削除マークに変化しているので、割と簡単に修復できた。デフラグをされていると、失敗に終わるけどね。

 

通信ソケットを復活させた途端、僕はどこかへ強制転移させられている。おい!このタイミングでか?誰だ!!

 

◇

 

意識が覚醒し始めると、あの学園都市に戻って来ていた。空気中に霧散したオーラが、僕に戻って来て、僕の身体の再構築を始めた。魂に宿る者達が、我先にと僕の魂へと帰還してきた。

 

反撃開始だな。念話で指示を飛ばす。

 

 

『ヤマト、サーバーのある施設を手に入ろ!』

 

『おかえりなさい、団長。了解です。直ぐに手に入れて来ます』

 

『ファントム、詳しい仲間を集めておけ』

 

『了解です、団長』

 

『ファルコン、十字教団は殲滅しろ!あと、菊岡を含む関係者は消せ!』

 

『了解です』

 

『ハニー、ホムンクルスを数体用意してくれ』

 

『了解です』

 

次々に仲間達に指示を出していく。完全に回復したら、すぐに行動できるように、下地を作り上げていく。

 

地上へ降りると、火織と五和が抱きついて来た。さて、どうするかな。ファントムが連れ込んだ美琴をまず救出しないと…あいつ、僕の駒の入っていない美琴を連れ込んでいたのだ。パニッていたのだろうな。気遣いが仇になっているのだった。

 

僕は、VR世界へと向かった。

 

◇

 

美琴が倒れていた。僕達が着くと、その美琴が霧散していき、既に仲間になっている美琴に同化吸収されていく。

 

「リムル君、ただいま」

 

「随分、掛かったなぁ」

 

元気がなさそうなスライム。

 

「時間の進み方が、この世界が早いんだよ」

 

家に漂う魂を総て『強奪』して、魂の保管箱へしまっておく。

 

「生き残っているのは、リムル君だけかな?」

 

「あぁ、俺みたいな転移者は大丈夫みたいだ」

 

そうなると、他の転移者も全滅かな?

 

「サーバーのある施設は、占拠したよ。今、サーバーの移設作業をしている。この世界を頂くことにした」

 

「そうか…」

 

「さぁ、リアル世界へ戻ろう。リムル君」

 

 

 

---リムル・テンペスト---

 

感慨深い…自分の墓にお参りする日が来るとは…アイツに、連れて来て貰った。俺が人間であった頃の墓に…身代わりで死ぬ原因になった、後輩夫婦が月命日の度に墓掃除をしてくれているそうだ。子連れで…

 

「さぉ、行くぞ」

 

「あぁ…」

 

その後、桐ヶ谷家の墓、鈴木家の墓、高杯家の墓を回り、線香を手向けてきた。

 

「お持ち帰りはするのか?」

 

「喪に服している女性は持ち帰らない」

 

「そうか…」

 

アイツの顔は悔しそうであった。俺以上に悔しかったのだろう。能力を制限されたアイツは、できる限りの事をしたと思う。だけど、それでも、許せないのだろうな。

 

◇

 

アイアンタートルというサーバー施設に戻ってきた。海の上を漂う海上基地である。この施設ごと奪うらしい。今現在、宇宙での航行が可能な宇宙ステーション化の作業をしていた。

 

ベッドの上に全裸の男女が並んでいる。全部、ホムンクルスだという。これに、持ち帰った魂を移し替えていくそうだ。

 

既に仲間になっている者達は、魂の同化吸収という行程を終え、この地で目覚めている。

 

「うん?ここは?」

 

ホムンクルス蘇生第一号はキリトのようだった。

 

「アイアンタートルの中だよ」

 

「俺は脱出できたのか?」

 

「桐ヶ谷和人は、荼毘にふされている」

 

「そうか…キリトとして、生き返ったのか…」

 

アイツの組織で改良したホムンクルスは、魂の記憶している姿に、ホムンクルスが変化していくそうだ。なので、アバター姿になっていくキリト。

 

「リムル、アスナは?」

 

「お前のゲーム仲間か?喪に服している。一緒には連れて行かないそうだ。天寿を全うしないと、連れ出さないそうだ」

 

「そうか…アスナは無事なんだな」

 

無事では無かった。桐ヶ谷和人死亡の報を受け、突発的な衝動で命を絶ったそうだ。自殺者は蘇生出来ないルールだと、アイツは悔しそうだったよ。

 

「わぁ~い。ダーリンといつまでも一緒」

 

って、喜んでいるヤツもいる。

 

「私は…」

 

人間だと思い込んでいたAI達が寄り添って、悩んでいる。

 

多種多様な反応である。

 

「やっと、案件が終わったようだ」

 

疲れ切ったアイツがいた。

 

「なぁ、俺は、あの世界へ戻れるのか?」

 

「戻りたいか?」

 

「まぁ…それなりに楽しかったし」

 

「シオンの料理か?」

 

なんて、恐ろしい事を言うんだ…楽しい訳ないだろう?一口喰っただけで瀕死の重体になる味なんだからな!

 

「二人で行くか?」

 

コイツと一緒か?う~ん、悩むなぁ。面倒なことは丸投げするのはありだが、女性は総取りしそうだ。

 

「いいじゃないか。どうせ、出来ないんだから」

 

そうなんだけど…

 

「転生したあの世界も、どこかの世界のVR世界かな?」

 

「可能性はあるなぁ。現実ってなんだ?現実世界とVR世界の違いは、外から見ないと区別は出来ない。生きている奴らには、判別は無理だよ」

 

そうなんだけど…はぁ~。コイツ、女体関連以外は現実主義者だよな。

 

「女体はロマンだよ。そこに夢を見ずして、どうするんだ?」

 

さすがエロ神だな。今後、どうするかな?

 

 

 

 

 

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