創造戦士ガンプラダイバーズ Side:JOKER 作:JNEXEL
「うっ....ぐっ...」
腕に力が上手く入らず、プルプルと震えている。しかし、彼女の青い瞳は腕とは対象的に強さを湛えていた。むしろ憎しみや怒り、或いは悲しみの方か。いずれにせよ、彼女は悔しさの中にいる事は間違いはない。何かが崩れ落ちる音がした。ビルの残骸に引っかかっていた、ヴェルデバスターが重力に負けて落下するタイミングで、彼女は強引にレバーとフットペダルを押し込んだ。腕や足にズキリと突き刺すような傷みが襲ってきたが、今はそれを気にしている場合ではない。瓦礫の山からMSが1機起き上がる。銀と紫で彩られた肩の大きいツインアイの機体―ガデッサだ。
「レーダーが...死んでいる....」
レーダー用のモニターに何も表示されなくなり、焦りと苛立ちが募る。ガデッサが瓦礫の山から完全に離れたのと時を同じくして、また別のMSが後ろに降り立った。絶妙なスラスター出力調整により音も立てずに着地した。少女は当然気づいていない。背後に立つMSの右手には大剣が。それで袈裟に斬ろうと切っ先を上にしたその時。ガデッサの左腕から光の刃―GNビームサーベルが伸び、敵の顔面に突きつけた。
「やらせない」
目覚し時計からけたたましい音が鳴り響く。もぞもぞと布団の中から手が伸び、目覚し時計のボタンを叩くように押した。
「...また、始まった....」
むくりと起き上がり、やや辛そうな面持ちでベッドから降りた。久遠 怜。彼女の名前である。机の上に置いてあるヘアゴムで後髪をまとめるが、ふと首筋についた痣に目がとまった。しかし、怜はそれを見まいと目を逸らした。何とか隠せまいかと化粧品ケースを開けて探すが、今は6月初頭で日焼け止めも要らなければ当然マフラーの類も必要ない。まぁいいや、と怜は即座に諦めて制服に着替えた。怜の通う高校の制服は、世間一般で言うところのブレザータイプである。階段を降りて居間に入るが、当然といった具合に朝食はない。
「おはよう、怜」
声の聞こえる方へ目を向けると、母親が化粧をしているのが見えた。普通なら仕事用にナチュラルメイクをするものだが、母親がしているのはやや派手目な物だった。
「....おはよう」
怜もとりあえず返しておく。母親が何をしようとしているのかは十分に理解しており、いつもの事なのだと無視しておくことにした。
(どうせまた適当な男を探して遊ぶんだ...もう勝手にすれば...)
怜は心中でそう吐き捨てると、行ってきますも言わずに家を出た。このような事は日常茶飯事なのだ。実を言えば怜の両親は離婚している。その直後に母の連れ子として再婚相手を父親に迎えた新たな家庭に組み込まれる事となったが、それ以降の生活が怜にとって地獄そのものに感じられた。高校に入学するまでには慣れきってしまうが、幼い頃からの友人には「性格が変わった」とまで言われることもある。
「今日は雨降らないんだ...ふぅん...」
携帯電話で天気予報を閲覧しつつバス停の目の前で立ち止まった。向かい側から呼ぶ声が聞こえ、ふと視線を上げると同い年の少女が満面の笑みを浮かべ駆け寄ってきた。
「おはよ、怜!」
「美彩...おはよう...うわっ、抱きつかないで...」
美彩がいきなり抱きついてきたので、怜は困惑した。えへへ、と美彩は嬉しそうに笑うので抵抗しようにも軽い罪悪感に押される。その後から、また同級生の少女がやって来た。彼女は眼鏡をかけているのでどこか知的な雰囲気を漂わせている。制服についているプラスチック製の名札には、「桜庭 史佳」と刻印されている。
「もう、美彩は本当に怜の事が好きなのね?」
「だって怜は私の最推しだからね!」
美彩が更に強く怜を抱きしめる。怜はますます戸惑い何も言い出せなくなった。幸いな事にバスがやって来たおかげで解放されるが、やはり美彩は怜の隣にぴったりくっついて座った。史佳曰く、美彩がここまで怜を気に入っているのはクールさに惹かれたからだと言う。しかし怜自身はそんな気はしていなかったので、やはり困惑してしまうのだ。
「バスの中まで密着しないでくれる?」
「嫌だ!」
流石に周囲からの視線も気になり始めたので、美彩に離れるように言うが当の本人は全く気にしていなかった。
「ねぇ、怜?今日はダイバーズ来れる?」
「まぁ...行けると思うけど」
「二人共、来週テストって事忘れてない?遊ぶのはいいけど、内申で話にならないなんて嫌よ?3人で合格したいって言ってたの美彩でしょ?」
史佳がぴしゃりと言い、美彩はがっかりしたような顔で再び怜に抱きついた。
学校に到着してからは、普段通りの日常が流れる。授業を受け、食堂で昼食を摂る。そして午後の授業に出る。何の変哲もない、至極真っ当な高校生の生活であった。そして放課後、怜は美彩達と共に帰ろうとした。しかし担任の教師に呼び止められてしまった。怜は二人に先に帰っていいと伝え教室に戻った。
「何ですか、片桐先生」
「うん...とりあえず応接室に行こう。これは君以外に聞かれてはまずいからね」
片桐に連れられ、応接室に入った。外部からの来賓と会談をする際に使われる部屋と言うだけあって、いち生徒に過ぎない怜はここに足を踏み入れる事はほぼ無い。暫くして片桐がクリアファイルを持って戻ってきた。
「済まない、お待たせしたね。推薦入試の結果が出たんだ。というよりこの大学、滅茶苦茶早くから試験やるんだね。驚いたよ」
クリアファイルの中には「The UN University」と書かれた封筒が入っていた。訳すると国連大学だが、怜が2年に進級する頃に国連の機関としては初の学制を敷いていた。世界中の知識の集約拠点としてだけでなく、質のいい教育で世界中に通用する人材を育成することを目的としていると言う。
帰宅後、そそくさと自室に駆け上がり鞄をベッドの上に放り投げコンピュータを起動した。
(合格してたけど、今言ったら皆怒るだろうな...でも皆と同じ道なんて初めから選べなかったんだし)
ガンプラダイバーズ用スキャナ端末「GDS-02」をUSBケーブルで接続してガンプラをその上に置くが、その手前でコンピュータ本体の上に飾っている機体達を眺めた。
「どれで行くべきか...」
3体のガンプラを交互に見る。ガデッサベースの砲撃特化型、G-アルケインベースの狙撃寄り万能機、無改造ではあるがきっちり仕上げているウーンドウォート。5分近く悩んだ結果。
「この子にする。まだガデッサの方は完全に直せていないし」
よく見てみれば、ガデッサは外見こそ綺麗だが、外装パーツが歪んだり割れたりと散々な有様だった。これはある理由でこのような酷い傷を負っているが、怜は忘れたことにしたので思い出す気も無い。G-アルケインをGDS-02に置くと、本体の小さい液晶画面に"G-アルケイン ルミナクェーサー"と表示された。この機体の正式名称である。
「じゃあ、始めようか...ダイブ、セット...ゴー」
怜はコンピュータと無線接続されたゴーグル型のデバイスを掛け、内部のディスプレイに意識を集中させた。
怜が目を空けると、そこはSF映画かゲームに出て来そうな施設だった。ゲーム上ではここは"セクター3"と呼称される。怜のアバターは黒のレザージャケットに白のシフォンシャツ、更に黒いミニスカートに同じ色のブーツ。。首からさげられているネックレスには十字架を模したシルバーのペンダントがついていた。怜は空中にメニューウィンドウを表示させた。選択項目の一番上に、怜の現在のプレイヤーステータスが表示される。
ダイバーネーム:レイ
・対戦記録
オンラインマッチ 143戦103勝
プライベートマッチ 50戦34勝
ダイバーランク:A+9(ダイバーランクSまで:残りランク1UPで昇格)
フレンド数:3
現在の使用機体:G-アルケイン ルミナクェーサー
以上が現在の怜=レイの基本情報である。実際レイ本人は気にしたことが無いので、ほぼ見向きもしない。メニューを操作して、現在ログインしているダイバーを探す。
「美彩、今バトル中なんだ...じゃあそれまで適当に時間潰して待つ」
メニューの上から3段目、"オンラインマッチ"をタップしてアクティブ状態にした。そのまま適当な交流広場を選び転移した。その転移先は交流広場第6区画であった。レイがやってきたのと時を同じくして、対戦を終えたと思われる二人のダイバー達が光のエフェクトの中から出てきた。激闘の後だったらしく、かなり意気が上がっていた。ザフトの白服と地球連邦軍の青い制服の青年たち。レイは後者に見覚えがあった。
(見つかる前にマッチングクリア...出来るといいんだけど)
白服の方がログアウトしようとその場を離れるタイミングにあわせ、レイも立ち去る。その矢先、マッチング完了の知らせが入った。レイは承諾のアイコンをタップした。たちまちレイの全身を青い光が包んだ。目まぐるしく景色が変わるがレイにとってはもう慣れたことである。対戦ルールは2on2シャッフル。4人の対戦者が2チームに分かれて戦う。チームの組み合わせはランダムで決定される。ルミナクェーサーのコクピットでレイは深呼吸し、レバーに手をかけた。宇宙世紀の先の時代と言われるリギルド・センチュリーでは全周天モニターはMSの標準装備である。
「さて...どうなるの?」
機体とダイバーの名前が羅列される。
ドレッドノートイータ ミサ・ミサ
キュべレイオーキッド ウィリアム・ゴードン
クロスボーンガンダムX-0 カーティス・ロスコ
G-アルケイン ルミナクェーサー レイ
「あ、ミサ・ミサって...美彩だ...こんな偶然、あるんだね。G-アルケイン ルミナクェーサー、出る」
よく見るダイバーネームに、レイは苦笑した。対戦の舞台は雨降りしきる湿地だ。霧雨の影響で見通しが悪く、狙撃主体で戦うルミナクェーサーには分が悪い。
「お。君と組んだのか。よろしくな!」
浅黒い肌の男がウィンドウに表示された。その顔つきはまさしく「ゴースト」に登場するカーティス・ロスコそのものであった。とは言え、ガンプラダイバーズのアバターの中には作品に登場するキャラクターをそのまま反映させることも出来る。特に不思議なことではない。
「俺が先行するから、援護頼んだよ」
「...そんなの言われなくても分かってるから」
レイの酷な返しにカーティスは抗議しようとしたが、それよりも早く通信を遮断した。X-0が先行するのに追随しながらレーダーの感度を上げる。その瞬間、レイの肌に奇妙な感覚が襲ってきた。それはまさに、殺気そのもの。
「こっちを見てた...!」
ルミナクェーサーの頭上を不規則に乱れ飛ぶ何かを見て、レイはレバーを引いて機体を後退させた。漏斗上の端末「ファンネル」がすばやくルミナクェーサーの周囲に取り付き光弾を放つ。レイは矢継ぎ早にレバーを動かしつつレバーを踏む力を加減した。ルミナクェーサーがあらゆるところから放たれるビームを避け切り、再度X-0との合流を目指す。
「あらら...中々やるじゃないの、あのレイって子は!あ~んもう、楽しくなっちゃうじゃない!」
キュべレイオーキッドを駆るガンプラダイバー、ウィリアムは眉目秀麗な白人だが言動が極めて女性的であった。
「ん??もう一機来てるけど...んまぁ!?あれってゴーストじゃない!?何よ今日は超ハッピーなの?!」
ウィリアムは接近してくるX-0を見て半狂乱に喜んだ。近くにいたドレッドノートイータのミサは敵に気圧されるよりも早くウィリアムの言動に圧倒されていた。
「え、えぇ...何なのあの人!?...ありゃ、あの名前...まさか怜!?」
ロックオン可能な距離ぎりぎりを移動するマーカーと、ダイバーネームにミサはぎょっとした。だがこれで何とか一緒に遊べると思うとミサのテンションもあがる。
「さぁ行くよ、いーたん!今度こそ怜に勝つ!」
ミサはドレッドノートイータに「いーたん」と言うあだ名をつけている。キュベレイオーキッドがX-0と交戦している間にカットされぬようビームマシンガン「スティグマト」で威嚇射撃する。無論それはレイも予想していた。
「退いて」
ルミナクェーサー専用にカスタマイズした対艦ビームライフル「フリーズバスター」を構え、ドレッドノートイータの頭のわずか上へ向けトリガーを引いた。ドレッドノートイータはすぐに反応して横へステップして回避する。そして青い光弾はキュベレイオーキッドの右肩装甲に直撃した。
「しまった!?」
ミサはとっさの回避を後悔した。
「そんなところにいたのね...ん?これは一体、何なの?」
ウィリアムも今の直撃を受けて撃ってきた方へ目を遣るが、被弾した場所から上がる白い靄に視線が移った。
「余所見なんてしてる場合かッ!!」
カーティスの叫びと共にX-0のバタフライバスターから光の刃が発振し、キュベレイオーキッドの被弾箇所に追撃を加えた。その一撃によって、右肩の装甲はガラスが割れるような音を立てて砕け散った。
「何だって!?」
ウィリアムもそうだが、ダメージを与えたカーティスが一番驚いていた。地面に落ちたキュベレイオーキッドの装甲の破片には水滴がびっしりと付着していた。周囲の霧が付いたにしてはあまりにもきめ細やかに並んでいる。ウィリアムはあのアルケインの攻撃がどういうものかを悟った。
「直撃させた物を凍らせた...そうよね!?レイちゃん!」
「...まぁ、察しはいいんじゃない?」
レイは既に照準をキュベレイオーキッドの胴体に固定していた。X-0が再びバタフライバスターで攻撃するが、キュベレイオーキッドが放ったファンネルによって後退を余儀なくされた。
「さぁって...そっちも逃がさないわよ...い・い・男!」
ウィリアムの声のトーンがカーティスの精神を揺さぶった。まさに生理的嫌悪感の波が押し寄せてくるようだ。その証拠に、彼の発言を耳にしたカーティスの口からは「ひっ」と悲鳴を漏らしていた。
「こいつは機体も去ることながらパイロット自身も精神攻撃をする...マジで全身が武器だ!!」
X-0は武器をバタフライバスターからクジャクに持ち替えた。X1フルクロスのムラマサブラスターとピーコックスマッシャーを組み合わせた遠近両用の複合武装だ。
「だがここは...格闘で落とす!」
カーティスは意を決し、レバーを前に倒した。クジャクが剣型に変形、バスターモードとなる。刀身からは夥しい数のビーム刃が発生する。キュべレイオーキッドも両手にビームサーベルを持ち、二刀流の構えで迎え撃たんと躍り出た。
「じゃあ今がチャンス...乱入!?」
レイとミサが同時に驚愕した。ルールが定められている戦いに乱入するのはダイバーズの常識ではご法度である。しかし、レーダーにはっきりと5個目の熱源反応がこちらへ向かっている。
「止めないとまずい...うぁあっ!?」
赤い光がルミナクェーサーの目の前を横切る。同時に発生した風圧で機体の位置がわずかにずれた。とてつもない速度で移動しているのが肌で感じ取れた。ドレッドノートイータも撃退しようとスティグマトを連射する。しかし、赤い光はそれを無視してキュべレイオーキッドとX-0の間に割って入った。
「あなた、一体何者!?」
「割り込んでくるんじゃない!!退いてくれ!」
赤い光の正体をレイは何となく予感していた。それを確かめるべく、フリーズバスターのエネルギーをを最大までチャージして放とうとした。その矢先。キュべレイオーキッドとX-0の胴体が突き破られるような形で爆ぜた。
「一瞬で!?どうなってるの!?レイ、どうしよう!?」
「そんなの決まってる...倒すだけ」
慌てふためくミサとは対照的に、レイは冷静さを保っている。戦場で冷静になれない者の末路は知っているからだろう。やがてその赤い光は二人の予想に反してあっさりと輝きを弱め姿を表した。赤と黒で彩られた闘士の様な躯体のガンダムタイプ。レイとミサのモニターには"JOKER"と表示された。
「そんな...JOKERだなんて...」
ミサが今にも泣き出しそうな声を上げる。レイは黙ってと嗜めると即座に迎撃行動に移行した。臨界に達しているフリーズバスターを放つ。JOKERはただ迫り来る光弾を見上げて回避行動のひとつも見せない。とうとう光弾はJOKERを丸ごと飲み込み、爆発した。絶対零度の冷気が全方向へ拡散し、湿地に氷の大樹を生やした。
「やった...!?」
状況が一変したと期待を覗かせるミサだが、レイは手ごたえの無さに違和感が拭えずにいた。
「あれで落ちるくらいなら騒ぎになんてなってない...」
レイの予感は的中していた。氷の大樹の根元に空洞が生まれ、瞬時に粉砕してしまった。JOKERは依然として無傷のまま佇んでいる。隙を突いたと言わんばかりにドレッドノートイータもイータユニットからビームソードを引き抜き袈裟に斬りかかる。しかし、JOKERは最初から知っていたかのように背中のウイングバインダーから大剣を抜き放ち弾き返した。明らかに質量も威力も違うはず。しかしビームソードの半分ほども無い剣に弾かれてしまった。
「まだまだぁああ!!」
ドレッドノートイータはすぐさまビームソードをマウントしなおし、ビームキャノンを最大出力で照射した。太い二本の粒子の奔流がJOKERを消し去った、と思いきやその期待もいとも簡単に打ち砕かれてしまう。JOKERは剣の腹で防ぎながら飛び上がり、ライフルに変形させてドレッドノートイータの頭へ集中して撃ち込んだ。
「アルミューレ・リュミエール!!」
サイドアーマーから射出されたユニット「フォルファントリー」から、光の障壁が発せられドレッドノートイータを覆う。JOKERの放ったビームはバリアに阻まれ消失した。だがJOKERは容赦なく攻撃の手を緩めようとはしなかった。レイは一気にルミナクェーサーを前進させる。いくら無限に等しい防御力を持っていたとしても、ミサの実力ではJOKERに太刀打ちできない。JOKERが武器を再び変形させ、最大戦速で前進して大剣をアルミューレ・リュミエールに突き刺した。
「そう来ると思っていました!!これでも食らえ!」
ミサが勝ち誇ったような顔をした。イータユニットの砲身を前面に再展開、即座にビーム砲を放った。至近距離で発射したせいで大地が爆風によって抉り取られ余計に見通しが悪くなる。
「あの馬鹿、自分まで巻き添えに...」
レイはミサの判断に正気を疑った。砂煙も次第に薄くなり、景色が鮮明になる。だが現実は想定よりも過酷な結果を突きつけるものである。JOKERの大剣がドレッドノートイータの左肩を貫きイータユニットも半分ほど吹き飛ばしていた。ミサはショックのあまり言葉を発することも出来ずにただ怯えるしかなかった。