※この作品はR-18です。

創造戦士ガンプラダイバーズ Side:JOKER   作:JNEXEL

14 / 45
episode 14 永遠の復讐劇

赤い光に包まれた一室。床から天井までかなりの距離がある事から、高さのある部屋だと分かる。しかし、床と言う床は張り巡らされた鉄製の通路のみでその下はただ赤い輝きを放つだけである。この通路から落ちれば恐らく奈落の底へ一直線だ。この一室には緑色の髪の青年が一人居た。室内の中心を貫く巨大な柱。青年が触れているパネルからしてコンピューターの類だと想像に難くない。パネルにはデスサイズヘルコープスとJOKERの機体正面図が映し出されていた。

「やはりJOKERと言う存在が動き出した事は、君にとっては想定外だったろうね...でもこれは僕から君へのプレゼントだと思ってくれていい...ん?これはこれは。約束通り来て頂けるとは光栄の至りです、"王(King)"よ」

青年は何かの気配に気づき振り返ると、赤と金の煌やかな外套に見を包んだ白髪の老人が立っていた。

「例のアレなら近々ラプラスに試すと言ったはずだが?」

「ええ、それはお聞きしました。ですがそれではJOKERは潰せないでしょう。何せ"時空の裁定者"ですからね、アレは」

青年が柔和な笑みを浮かべながら王へ歩み寄る。

「だからこそ、確固たる戦力があるあなた達にお願いしたのですよ?デスサイズヘルコープスと強制覚醒薬...そもそもあの機体は人間に扱える代物ではない。その意味はお分かりで?」

「理解しているよ。故にラプラスに試させるまで待てと言っているのだ」

「やるなら急いだほうがいいでしょう。あの薬の効果は、段階的にしか力を示さない。だが何かの箍が外れた時、取り返しの付かない事になりますよ」

ふふ、と青年は笑い部屋を後にした。

「取り返しの付かない事等起こさんよ。ただ私はJOKERをこの世から消しされれば良いのだ」

王も青年に続いて部屋を出た。

 

午前7時。異様な寒気に襲われ、怜は反射的に目を覚ました。周囲は真っ暗で何も見えず、目が慣れるまで待つしかなかった。だが、視認できずとも自身の状態が掴めた。まず衣服を着ていない事。そして水の中に使っている事。ようやく目が慣れると、湯船の中に自分がいるのに気が付いた。上は湯船の蓋で閉じられているせいで暗くなっていると分かると押しのけて上がろうとした。しかし。

「動かない...!?」

何度か手や足で押し上げているうちに、ベリベリとテープのような物が剥がれる音がした。怜はようやく理解した。水風呂の中に放り込まれ密閉されていた事を。自身の体温で若干温くなるのかと思えば、冷たい塊が浮いているのが見えた。もがいている間に飛沫が口の中に入ったが、奇妙な味がした。間違いなく塩が振りまかれている。怜は本能的に危険を感じ、強引に蓋をこじ開けた。そのまま全力で風呂場を出ようにも体に力が上手く入らず、床に力なく倒れ込んでしまった。怜の口から漏れ出す息は震えていた。何とか上体を起こして蛇口をシャワーの方向へ捻り、水温を上げた。程無くして水が湯に変わり、その場で浴びた。そうでもしなければ低体温で死ぬと言う懸念がある。普段なら心地良い程度の温かさでも、この時はかなり熱く感じられた。

「今日は学校に行かないと...流石にまずいかな...」

給湯器の操作盤の日付を見て、怜は焦りを覚えた。今日は全国模試が行われる日。怜は既に大学は決定しているが、最低限内申点を保持出来なければ取り消される可能性がある。もしそうなってしまえば更に苦労する事になるのは目に見えていた。体の表面だけでも温まればいいと怜は風呂場を出、タオルで拭きつつ二階へ上がる。階段を上るのでさえ一苦労なほどの目眩がするが、無理矢理進んだ。自室は幸い荒らされていないらしく、何の異常もなかった。怜は形態の時間表示を見るなり急いで着替え、家を出た。

「美彩も史佳も先に行ったか...まぁ、いいや...」

最寄りのバス停に来たが、いつもの二人の姿は無かった。差し詰め模試と言うことで史佳が美彩を叩き起こして、早くから学校で最後の詰めをしているのだろう。そう思った。力なく壁に寄りかかり、バスを待つことにした。

(そう言えば奏はバスで来てないんだっけ...そう言えば駅も近いって言ってたような...)

バスが目の前で停車した。怜はややよろけながらも乗車し学校へ向かった。

10分もしないうちに学校に到着した。舗装されたグラウンドを一人歩き昇降口で靴を履き替え階段を上った。手摺に掴まって少し力を入れないと安定して上れなかった。それだけ消耗しているという事なのだろうが、怜は努めて気にしないようにした。廊下では生徒達が談笑しながら各々の教室へ入っていく様子が見えた。いつも通りの朝の風景だ。

「おはよう...」

美彩達3人のもとまで歩み寄り、声をかけた。真っ先に怜の異変に気がついた奏が、驚くあまり椅子から立ち上がった。

「怜...どうしたの...!?」

青白くなった肌に、紫を帯びた震える唇、目の下にくっきりと浮かび上がった隈。怜が何でもないからと取り繕うが、誰がどう見ても異常でしかなく美彩も史佳もただ困惑した。

(また...何で怜は何も言わないの...おかしいって気付いていないわけじゃないでしょう...!?)

史佳は痛ましい怜の姿に心臓を締め上げられるような感覚がした。

 

怜が目を覚ますと、いつの間にか見知らぬ場所に来ていた。布団のような柔らかい感覚が背中に伝わってくる。ベッドの上で寝かされているのだと理解すると、体を横に向け、窓の外を見た。いかにもと言った具合の地方都市の景色が広がっている。

「ここ...どこ...?ホテル...?」

部屋の内装を見るに、誰かがここに居住して生活するというには違う気がした。ドアが開き、中に入ってきたのは怜の祖母だった。

「怜...?気がついたのね?よかった...生きてる...!」

祖母は怜が意識を取り戻したの見て、目に涙を浮かべながらひしと彼女を抱きしめた。怜は何がどうなっているのか分からず戸惑う。

「お祖母ちゃんが家に来るのって...今日だっけ...?」

「昨日行こうとして電話したけど、誰も出なかったから出直そうと思ってねぇ...お昼ぐらいに電話しようと思ったら学校から怜が倒れたって...!」

「そっか...また、倒れたんだ私...ごめんね、迷惑かけたよね...」

祖母が言うには、模試の3科目目が終わった頃に突然意識を失ったようだ。怜自身も予兆は感じていたが、ただの睡魔だと思っていた。だが実際は肉体的、精神的な消耗による意識障害の類であった。

「私はいいのよ、怜が生きていてくれるなら...取り敢えず、きちんと元気になって学校に行ってお友達と先生には謝っておけば大丈夫よ...あ、そうそう...目が覚めたらと思って買ってきたのよ、食べる?」

祖母が思い出した様にビニール袋からヨーグルトとリンゴジュースを取り出した。ヨーグルトの容器の銘柄を見るなり、怜は祖母をじっと見つめた。

「アロエのヨーグルト...覚えててくれたんだ...」

「当然。怜の好きな物も嫌いな物も全部知ってるよ。だって怜は可愛いくて大事な、私の宝物だからねぇ」

面と向かって言われ、怜は気恥ずかしげにありがとうと呟いた。

 

「あ...持ってきてたの忘れてた...」

怜は体調も少し良くなったところで通学カバンに、畳んだ制服の上着を入れようとした。だがここで鞄の中から携帯電話サイズのダイブ用端末が出てきた。少し古いモデルで、最新型は携帯電話のアプリケーションと言う噂があるが、怜は安定性を気に入ってわざわざ現行モデルであるダイブ専用の端末を使っている。長期の休みを取る前に、美彩と昼休み中にダイバーズで対戦しようという話をしていたので持ち込んでいたのだ。

「お祖母ちゃん...ちょっと寝るね」

あらそう?と祖母が寂しそうに返した。こう言う時の祖母は、ちょっとした意地悪をしているのだと怜は知っていた。

 

怜―レイは交流広場第2区画に転移してきた。だがすぐにJOKERから言われた言葉が脳裏を過ぎった。

「...壊れ物...」

この意味はレイ自身理解している事だった。自分自身の能力が普通で無いのは初めから分かっていた。どうしてこうなったのかも記憶にある。しかしこれはミサ達は愚かケイトにすら話した事がなかった。JOKERが見破れるのは、ν-Typeかどうかだけではない。その事実がレイに余計な危機感を抱かせる。下手をすれば自分の過去を全て知ろうとしているのではないか、と。

(ダイバーとしても、人としても壊れてるって言うなら否定はしないけど...アイツにそれを言われるなんて...!)

レイは衝動的にマッチングを開いた。とにかく今は戦ってでも苦痛を払い除けたいのだ。直ぐにマッチングは決定した。

レイはヘイルソーサレスのコクピットに転移した直後、機体を始動させた。胴体に内蔵されたGNドライヴがフォーン、と小さな音を鳴らしながら起動した。それに続く形でGNクローについているドライヴからも青い粒子が発生した。

「ノウリョクセイギョ オールグリーン!ノウリョクセイギョ オールグリーン!」

ハロが台座から僅かに跳ね上がった。

「レイ ゲンキカ?レイ ゲンキカ?」

まさかハロから心配されるとは思いもよらず、レイは言葉をやや濁した。

「あぁいや大丈夫。戦闘に支障はないから。...ヘイルソーサレス、出る!」

 

戦いの舞台は特定の作品のでは無いが、大都市だった。ヘイルソーサレスの戦闘スタイルでは少々不利だとレイは唇をキュッと結んだ。ルールは2on2のタッグマッチだが、アップデート予告を兼ねてか誰と組むかは伏せられている。この現象は散発的に起きている事はレイも理解していた。そしてレイと組む事になる機体の名前が表示された。"BLADET(ブレイデット)"。

「嘘でしょ...いや、同じ名前ってだけ。そうに決まってるわ...」

自分に言い聞かせるように呟くが、目の前を横切った赤と黒に輝く機体はJOKERよりも遥かに見覚えのあるものだった。ガンダムエクシアとストライクガンダムを祖とした躯体と、それに見合わぬ程の大きさのガトリングガン。そして左肩をマントのように覆うバインダーとGNドライヴ。これほどまでに作り込まれている機体はそうはいない。機体名の隣に記述されたダイバーネームを見てレイは凍りついた。

(ウェルス...!?何でアンタがここに...放って置いてくれるんじゃなかったの!?)

過去の記憶がフラッシュバックし、それを振り払おうと首を左右に振った。BLADETのダイバー、ウェルスも白と紫のガデッサを見て怪訝な顔をした。

「ガッデス?...いや、名前だとガデッサなのか。そんな事はどうでもいいが...」

ウェルスはヘイルソーサレスのバックパックから発生する青いGN粒子を見て確信した。

「と言う事は...ああなるのは俺の記憶が正しければ...まぁいい、戦いながらでも分かる事だ」

向かってくる2つの反応に意識を集中させた。ヴェルデバスターガンダムと、ビッグアームユニットを2対に増設したジャイオーンが対戦相手だった。ダイバーネームは前者がマナ・タカダ、後者はトモリン卍と言う珍妙な名前だった。

「どっちからでも行ける。効率を考えるならそっちからだ!」

BLADETが左に大きく逸れ、右腕の武装ユニット"Bアームズ"のガトリング砲を薙ぎ払うように撃ち込んだ。ジャイオーンが右に避けるがヴェルデバスターはウェルスの狙い通り後ろへ下がった。そこへヘイルソーサレスのGNクローが突き進み、ヴェルデバスターを左右から挟み込み拘束した。

「あの名前...!ウェルスと言いアンタといい、一体何なんだッ!!」

レイが怒りに震えた声で叫ぶ。今のがウェルスにも聞こえ、ガデッサのダイバーがレイだと確信づかせた。

(向こうにも覚えが...まぁ、俺には関係ないと思う)

BLADETがバインダーを前面に向け、GNマイクロミサイルを斉射した。そのタイミングに合わせヘイルソーサレスのGNクローがヴェルデバスターを握り潰さんと、更に圧力をかけながら持ち上げた。

「落すッ!!」

「やらせねーよ、くどっち!!」

ヘイルソーサレスがGNハイメガランチャーⅡを構えた矢先、ジャイオーンが真横からタックルして阻止した。現実で怜の事を「くどっち」と呼ぶのは唯一人。レイの脳内に再び記憶がフラッシュバックした。

 

中学時代。水泳部だった怜は入部した当初から才能を開花させ、夏休みの一週間程で同級生はおろか上級生に食い込む記録を叩き出していた。これならば地区突破も全国出場も夢ではないと、顧問にまで期待されるようになった。大袈裟すぎるのではと怜は本気で受け取らなかった。しかしその態度が当時のエースであった真那と、部長だった智香にとって酷く気に食わないものだった。とある日、怜が用事の為部活を休んでいた。智香と真那が仲のいい部員と気に入っている新人達を集め、練習を始める直前に智香がこのようなことを問うた。

「くどっちってさ...何かウザくない?記録出すのは勝手だけどさぁ...あたしと真那とか、抜いた時に何も感じないっておかしいじゃん?フツー申し訳ないって言うよね?」

自分勝手な愚痴を真那は咎める事なく、ただ頷いている。ただ、同じように思っていた人間もいたようで下級生達も妙な説得力を感じてしまった。次第怜に対する敵愾心が生まれ、その同調の波がはっきりとした。そして翌日。今日も終日練習が行われる。怜がいつも通りプールに足を運んだ。だが目の前に広がっていたのは、練習用の道具が無残に散らかされている光景だった。怜は唖然として立ち止まった。

「何これ...!?」

怜は大急ぎでジャージに着替え、片付け始めた。その折に、プールの水が透き通るような薄い青を呈していないことに気付いた。本来ならば練習の終わりに下級生、怜であれば同級生達もしくは、学校が開いた直後に顧問ががプールに塩素剤を溶かしてある程度消毒する。今日は顧問が来るのは午後からだと知っていたので、怜の同級生達がやって然るべきことだった。だがプールの水の色を見るに、昨日の練習から何もしていないのは明らかだった。

「どうしてこうなんの...はぁ...。て言うか、何で誰も来ないの...」

デッキブラシとホースの水を駆使しながら掃除をしていると、同級生達がやって来た。しかし彼女達は怜を見るやそそくさと更衣室へ走り去ってしまった。そして上級生達も次々と入場した。智香が怜を指差し、態とらしく声を上げた。

「期待の次世代エースの、くどっち改め怜様が掃除なんて!ちょっと新人たちどうなってんのかなぁ〜?」

周囲がドっと笑い出したが、怜だけは要領を得られず掃除に戻った。掃除も程々に、ようやく練習がスタートした。体操や水中運動用の筋トレ、型をそれぞれ変えて泳ぐなどで体を慣らし、一回目の記録タイムに入った。上級生らが先にスタートして記録を取っていく。次々と好記録が生み出され、怜の同級生達は驚嘆と不安の綯い交ぜになった雰囲気に包まれた。そして怜の番に差し掛かった。

「大丈夫...今度はもっと上手くやる...」

合図と共に身を屈め、飛び込み台から勢いよく入水した。鮮やかな入水からクロールに移行、グングンと水面を突き進んでいく。

「まなっちー、記録どぉ?」

上級生の一人が真那に怜のタイムを聞く。

「え...ウチより早いんだけど!?あれぇ...ガチでやったのになぁ...」

怜の現在の速度は、真那の記録を遥かに超える勢いを見せていた。そして怜がゴール地点にタッチし水面から顔をあげようとした瞬間、顔面に強く押さえつけられるような感覚がして水面から出て来られなくなった。目を開いて見てみれば、誰かの足の裏。土踏まずと踵で鼻も口も塞がれパニックに陥る。まともな思考など当然働かない。

「うぅ...わ、怜様ってそういう趣味だったんだー引くわぁ...」

ゴール地点の飛び込み台に座っていたのは智香だった。もがき苦しむ怜を憐れむように見ながら、足で水面から上がるのを阻む。そしてとうとう怜は気を失い、水面に力無く浮き上がった。一同は絶叫し、怜をプールサイドに引き上げた。その頃に顧問がやって来て、異様な雰囲気を感じ取り群がりへ急行した。

「どうした!?何があったんだオイ!?久遠!久遠!」

顧問が怜の頬を軽く叩いてみるが、一切の反応がない。近くを通りかかった女性の同僚を呼びつけ、応急措置を頼んだ。彼女は救命士の資格を持っていた。心臓マッサージや器具を介した人工呼吸を繰り返し、10分程で怜は意識を取り戻した。そして顧問らによってプールの水を吐瀉させて事無きを得た。その中で部員達は心配そうな素振りを見せていたが、顧問が怜の気絶の理由を聞くと智香がとんでもない嘘をついた。

「くどっちってば自分の速さにびっくりして壁に頭ぶつけたんですよ?」

 

次々と蘇る記憶に、レイの集中は既に掻き乱されていた。ジャイオーンがビッグアームユニットでヘイルソーサレスを引っ掴み、地面に叩き付けた。

「ぁあああああッ...!?こんな、こんな...こんな事って...」

レイの瞳から涙が滴り落ちる。このままだと、また弱い自分に戻ってしまう。その恐怖に支配されていた。ジャイオーンがリアアーマーにマウントしていた柄を両手に持ち、それらを連結させた。フリーダムガンダムに代表されるビームサーベルの連結型、アンビデクストラス・ハルバードだ。それをグルグルと回転させて構えると、カワセミの如く飛び込みヘイルソーサレスに切っ先を向けた。

「レイッ!!目を覚ませ!!お前から聞きたいことが山ほどある!今は戦うことだけに集中しろ!」

ウェルスのBLADETがBアームズを変形、大剣の形を取りジャイオーンのサーベルの柄を左腕ごと切断した。そしてガトリング砲に変形し直しジャイオーンの左下のビッグアームユニットを破壊して追い返す。

「戦いだけに集中しろって....私はアンタみたいに割り切って生きていけない...もう放っといてよ...」

レイの口から不意に吐き出された弱音。かつて信頼出来る仲だったと分かってしまえば、無意識にでも出てしまうその言葉にウェルスは、舌打ちをした。

「それがお前の本心か?悪いけど俺はそういう物は信じない...アイツの前で見せたお前の姿は、俺だってハッキリ覚えている。それがお前自身だって事もな...何ッ!?」

突如、ジャイオーンの胸部から刃が生えてきた。否、背中から貫かれたのだ。トモリン卍は、機体の異常に気づかぬままレバーを何度も動かした。しかし、ジャイオーンが動かない事で全てを悟った。

「え...!?まさか...」

恐る恐る振り向くと、エクシアの物とは違う黒いガンダムタイプの顔がこちらを睨んでいた。

「面倒な仕事ばかり増やしやがって...2つもやらなきゃいけないなんて、幸か不幸かって奴だ」

その黒いガンダムはBLADETと似通った紅の彩どりと、背中に一対の翼を持っていた。この場にいる全ての機体のモニターには"JOKER"の文字が表示された。JOKERは剣を振り抜きジャイオーンを遥か前方へ投げ飛ばした。

「こんな所で獲物を見つけるとはな―ν-Type。しかも特大と来た...ようやっと、って感じだな」

ジョーカーが不敵に笑む。それとは対象的にウェルスは驚きと無意識の恐怖に唾を飲んだ。

(ああ、お前の言う通りだよ...エス。コイツは最早"アレ(ロストフリーダム)"その物だ...!)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。