さて、洞穴に着いてしまった訳だが中に入ってとっとと説明しちゃったほうがいろいろといいよね。
それに恥ずかしさを捨てて見せながらの方が理解してくれるだろうし。
全部性に関する話しはしてしまおう。そちらの方が変に刺激してこないと思うしね。
ということで思い出した性に関する話しをとっとと説明してしまうことにした。
「早速説明しようと思うんだけどいいかい?」
「うん……あとごめんなさい……だから…怒らないで」
「 もう怒ってないよ。それと恥ずかしいと思うんだけど、見せながらの方が理解しやすいと思うからもう前向いちゃうね」
うん、やっぱり見るのも見られるのも恥ずかしいな。恋も若干、顔赤いから恥ずかしいのかな?
「わかった……見せる……でもずっとは………見ないで…恥ずかしから」
「わかったよ。それじゃあまずはこれは雄とか男にはついている物で子供を作るのに必要な物なんだよ」
「でも恋には……それない…恋子供作れない?」
恋は自分の股間の部分と僕の部分を見て聞いてきた。
「違うよ、恋もしっかり子供を作るから大丈夫だよ。雌や女はお腹の中に子宮と言う子供を作る場所があるんだよ」
「………」ナデナデ
恋は興味深そうに自分のお腹を撫でていた。
「そして、この男についている物はちんちんやぺニス等と言われている物なんだよ。で、これをある一定の年になって身体が成長して女の中に入れると子供を作れるんだよ」
「いつ……恋と好恋の…子供を作れる?」
とても話しづらい質問してきたな。う~ん、だいぶ大人になってからだけど、どれくらいだろ?
「僕が精液という白い液体をちんちんから出せるようになる精通がきて、恋が股から血が子供を作るための準備である一定の時期で自然と出るようになる生理がきたら作れるよ」
「まだきてない……だから子供を…作れない…いつくる?」
それは僕にもわからないよ。そもそも僕は子供をしっかり作れるのか?わからない、でもこの事も伝えないといけないよね。
「それは人によって全然違うからなんとも言えないけど14歳ぐらいかな?まだまだ先だね。それと重要な話があるんだけど」
「残念…それと重要な話って……何?」
「もしかしたら僕は子供を作れない身体かもしれない。普通の人の身体ではないからね」
「……」
恋は少し驚いたような顔をしているけど、そこまで落ち込んでもいないように見えた。
「子供を確実に欲しいなら僕とは一緒にいない方がいい。だけどできれば一緒にいてほしいな」
「いらない……好恋との子供は…欲しいけど………他のはいらない……それに……好恋がいなきゃやだ」ポロポロ
恋は涙を流しながら必死に僕に恋の想いを伝えてきた。
「うん、ありがとう。でも僕達が住む場所が豊かになって子供を無事に産めるようになったら子供を作ろうか?」
「子供……作れるの?」グスッ
「わからないけど、やるだけやってみないとね。それで子供が作れればいいんだけど。そのためにもここを住みやすい場所にしないといけないよ?」
「わかった……頑張る…でも……今日はもう寝る」
こうして、無事に恋に性に関する話しを終えることができた。しかし、後々いろいろ大変にもなりそうだ。
「とりあえず、性に関する話しは終わりにして服はまだ乾いてないけど、どうするの?」
「そこで…一緒に寝る……一緒なら寒くない」
そう言って指を指した場所は猪?の毛皮の上に小さな布が二枚あった。
どうやら裸で一緒に寝るらしい。
「そう、もういいや。一緒にくっついて寝ようか?恋」ゴソゴソ
「そうする……好恋…温かい」ゴソゴソ
「恋も温かいよ。それと焚き火は消すけど獣が僕達が寝てる時にきたらどうするの?」
「そこは……殺気を……気づく…稽古になる」
寝る時でさえ稽古の一つらしい。恋って本当に凄いな。僕も頑張らないといけないね。
「わかったよ。それじゃあお休み」
「お休み……なさい」
今日は思っていたより疲れていたせいか、そのままぐっすり寝てしまった。また獣にも襲われることはなかった。
次の日は、朝早くに起きた。晴天でいい日だ。しかし、恋はもう隣で寝ていなかった。恋は焚き火をしながら昨日洗った服を着ていた。
「起きた…お腹空いた……ごはん」
「着替えたらすぐ準備するから待っててね。それと食べている時に今後の予定を話そうか?」
「うん……そうする」
僕はとっとと着替えて朝ごはんの用意をし始めた。昨日も言っていた通り、今日の朝ごはんで余った熊肉とタケノコを消費してしまおう。
そうして、昨日と同じように料理?をして朝ごはんを食べることにした。
「よし、それじゃあ食べようか?」
「うん…おいしい……いっぱい…食べる」ムキュムキュ
「恋、食べながらでいいから聞いててね。今後はお昼になるまでは物作りをしてお昼から稽古、そして暗くなる前に川で服と身体を洗ってここに戻って来る感じでいいかい?」
「それだと……稽古足りないから…朝ごはんを食べて………やる」
「わかった、じゃあ早く起きてお昼にならない内に切り上げて物作りの時間を半分ちょうだい」
物作りの時間がないとここの改善が全然できないからやっておきたいんだよ。
「それならいい……早速やる?」
「いや、今日は昨日恋が言っていた人里に行きたいんだ。昨日狩った熊とこの後、違う動物を狩って物々交換したいんだよ。ここにはいろいろ無い物が多いからね」
「わかった……なら人里に行く……その道中で狩る」
「その人里ってどれくらい離れているの?歩いてだけど」
「このぐらいの……日の高さで………お昼前くらい」
そうすると、5時間かからないぐらいだよね。思っていたより遠いかもしれない。人里に行くと一日がだいたい潰れそうだな。
「わかった、なら早速移動しよう」
「準備して行く」
僕達は熊の毛皮や爪など使えそうな物は持てるだけ持って人里に向けて出発した。
そして何故か恋は昨日、羽織った熊の毛皮をまた羽織って行くらしい。この後聞いたがどうやら本来は外出用の毛皮だったらしく、いつも着て行っていたためか人里の人からは熊の嬢ちゃんと呼ばれているだとか。
しっかり人里でも馴染んでいてよかったです。
出発してから3時間後、これまでなかなか大きな動物がいなかったが、猪にしてはそれなりに大きな牙を持っている猪を見つけたため、こいつを狩ることになった。
「好恋がやる……稽古の一つ………恋は逃げない…ようにする」
「わかったけど、僕はそもそも解体用のナイフしか無いんだけど大丈夫?」
「やるだけやる………仕留めるのは……恋がやるから」
「じゃあ行くよ!」
僕は猪の前に飛び出た。それに対して猪はそこまで驚いてはいなかったが警戒を強めた気がした。
「フゴォォォッッ」
「はああぁぁぁ!」
威嚇をしてくる猪に対して僕は真っ正面からは挑まずに横に移動しながら足に傷つけた。できるだけ突進などをさせないためだ。
「ピギィッブギィィッ!」
「うおっ!でやああぁぁ!」
しかし、まだ子供で体格的にも負けているためかうまく傷つけることにできずにいた。
また、猪も牙を振り上げるようなことなど反撃をしてきているため、ますます傷つけづらくなってしまった。
それから数分後
「ブギィィッフゴッ!」
「これでどうだああぁぁぁ!」
「プギィィィッ!」
「好恋…もういい……止めを……恋がやる」
あれから数十回と足を傷つけ、やっと片足を引きずらせることに成功した。それを見ていた恋は満足したのか、もう仕留めるらしい。
「フゴッフゴッ」
「好恋のために……命をかけて…くれて……ありがとう」ザシュッ
「ピギィッ!」ドシャッ
そう言った恋は綺麗に猪の頭を胴体から切り離した。
この時、恋が少し大人びた様に僕には見えた。
「これは解体しないで血抜きをしながら人里に持って行こう」
「これは…恋が持って……警戒しながら……人里行く」
「お願いするね。これならお昼には着けるかな?」
この後さらに二時間かけてやっと人里らしき影を見つけることができた。
この時にはもう一匹、雄の鹿を仕留めていた。この鹿は多少傷が増えてしまったが僕が仕留めることができた。
「あれが恋が言っていた人里で合っているの?」
「あれ……もうすぐ着く」
こうしてお昼前には僕達は無事に人里に着くことができた。
この後の交渉が上手くいくか僕は不安ですけど。