「……蜜柑さん、それは無いんじゃないかね?」
蜜柑が蓮へ脱衣を促した直後、そこへ西田が割って入る。
確かに蓮は西田から見ても優れた容貌を持つ女だったが、西田が求めるものは蜜柑の体であり、”代役”を受けるつもりは無い。
その意志自体は語らずとも蜜柑へ伝わっている筈だ。だからこそ、ここで蓮の体を差し出そうとする事に対し、西田は強く不満を見せた。
「それはこちらの言葉ですよ、西田さん。この行為を最初に始める前に申した通り、私は夫以外の者と寝る事はしません。その条件で受け入れたのは、他ならない貴方です」
「……む……」
そんな西田に対し、蜜柑はここに来て始めて強く視線を返す。
確かに蜜柑と西田の関係は、”性交はしない”という両者の了解があってこそのものだった。蜜柑から出された条件を受け入れたのは西田本人であるし、これまでも度々その事を言い立てられて来た。
今こそこうして蜜柑は一時的に西田の要求を聞いている形にあるが、その本性は唐館市一帯の裏に顔を利かせる弥武組、その主だ。借金によりこうして西田の要求を一つ通す事が出来ているが、無理を通す事はこれからの立場に要らぬ敵を作る事に繋がりかねなかった。
「約束は約束です。こちらとしても出来る事はさせてもらっています、これを呑めないというのであれば私からして差し上げることはもうありません」
「く……」
借金を負っている側とは思えない強気な蜜柑の物言いに、西田は気圧される。
確かに状況だけ見れば蜜柑は西田に対し”何時も通り”以上の事を用意し、約束の範囲内で西田の欲求に応えようとしている。
この場において約束の範疇を越えようとしているのは、むしろ西田の側だ。それがわかっていたからこそ、西田はずっと直接的な物言いを避けて蜜柑の側から進んで体を差し出す事を待った。
言い分としては蜜柑の方が正しい。ここに来て具体的な要求をしなかった事に、西田は歯噛みした。
「とはいえ、そう言われても納得しかねる所もあるのはわかります。……ただ」
「や、蜜柑さっ……!?」
そう言いながら、蜜柑は自分の背中に手を回し、中途半端な所まで上げられていたブラジャーを外し、続けて自らのタイトスカートの端にも指をかける。
腰から下を隠すそれをブラと一緒に床に下ろすと、続けて蜜柑は蓮の残った服にも手を伸ばし、同様に脱がしていき全てを床へと放り捨てていった。
「この子であれば、西田さんが
「う、ううっ……」
ショーツ以外何も纏っていないほぼありのままの姿を晒し、蜜柑は蓮と体を合わせながら西田へ微笑みかけた。
女性としての魅力を全て備えた様な二人の体が西田の視線を奪う。頭一つは異なる体格差によって、蜜柑の胸は蓮の胸を持ち上げる様に合わせられ、二人の乳房はその柔らかさを証明する様に横へ潰されている。
妖艶な笑みでこちらを見つめて誘う蜜柑と、これからする事への抵抗を恥じらいで表す蓮。二人の背丈と雰囲気のギャップは、その光景の艶美さをさらに際立たせていた。
「それに、この子はついこの間処女を捨てたばかりでしてね。生娘同然のナカ、味わってみたいと思いません?」
「ちょ、ちょっと蜜柑さんっ!!」
「ほッ、ほお、う……?」
そう言いながら蜜柑は体を寄せたまま蓮のショーツの頂点に指をかけ、その裏に隠された割れ目が見えるよう僅かに横へずらした。
いきなりの爆弾発言に蓮は声を荒げるも、既に発せられた言葉を打ち消す事は出来ず、恥ずべき自身のプライベートな事情は西田の耳に渡ってしまった。
思いもよらないその事実に、つい西田は蓮の顔を見直す。目を合わせた蓮は、顔を真っ赤に染めながら西田の目から逃れるも、それが却って蜜柑の言葉の裏打ちとなってしまう。
見た目の割に手慣れていないという印象はあったが、まさか本当に初心な小娘だったとは。思わぬ事実を知り、西田の肉欲の方向は僅かに蓮へと傾いた。
「別に今更隠すような事でも無いでしょ。……あら、もう少し濡らしてない?」
「んッ!……や、やめっ……」
「何言ってるの、しっかり濡らしとかないと痛いだけでしょ。……胸とここ、同時にされるの弱かったわよね」
「ひぁっ!?や、だめ、それッ……!」
西田がどうすべきか返答を詰まらせている間、蜜柑は蓮の秘所へ右手の人差し指を忍ばせ、先程の行為により僅かに水気を帯び始めていたその筋の表面を優しく擦り始める。
蜜柑の見立てでは既に西田が次にどうするかは概ね予想がついており、あとは最後の一押しをしてやるだけでこちらの要求を呑むだろう、そう考え先んじて蓮の”準備”を始めた。
蜜柑は自身の人差し指に蓮の筋より漏れ出ていた愛液を塗りたくり、陰核へ指を添える。その状態で左手で蓮の左胸を揉み上げ、その先端を自身の舌先で突付く。
添えた人差し指も包皮の上から掻く様に陰核を刺激し、身を反らす蓮を逃さぬとばかりに舌先にあった乳首を甘噛み、口内で舐め回す。あくまで官能のみを齎す愛撫を丁寧にこなしながら、蜜柑は西田へ流し目を送る。
「ッ」
蜜柑の手の内のまま喘ぎ身を捩らせる蓮を見て、西田の男根は再び血が注がれてその大きさを取り戻していた。
元々は蜜柑の体が目当てであったとは言え、蓮もまた極上と言っていい美女であり、その上経験が浅いという付与価値を持っている。
金さえ積めば若い娘はいくらでも抱けるが、そういった身売りをする女は大抵自身を安売りしている身の上であり、生娘を抱く機会などまず無い。自身の妻や売女には決して無いそれを味わえとばかりに、その感触を想像するだけで肉棒が脈打つ。
目の前で行われている色事を見ながら喘ぐ蓮の甘い声色が耳に届く度、少しずつ西田の理性は外側より溶かされ、自制心が揺らいでいく。自由にしていいと言われた女を犯せとばかりに、本能が鼓動を早めていく。
そんな西田の心情を見通した蜜柑は、十分に愛撫を済ませた蓮の腕を掴み、ソファーの対面にある一人用の椅子の座部へと引いてその手を付かせた。
「あっ!?み、蜜柑さッ――」
「ほら、この子のココはもうこんなに濡れて、西田さんのモノを待ってますよ。……それと」
その結果、西田の目の前に蓮の丸みを帯びた下半身と、愛液によりてらてらと光る秘部が掲げられる。
その状態で蜜柑は蓮が姿勢を変えられないように背中に軽く自分の体を乗せながら、蓮の秘裂に両手をかけ、閉じたその筋を横へ広げられるだけ広げ、その内側の鮮やかなピンク色を西田へと見せつけた。
「この子、今日は安全な日ですので。一杯出してあげて下さい」
「ッ!!」
「ちょ、待ッ――んんんぅっ!!?」
そんな蜜柑の言葉が撃鉄となり、西田は目の前に捧げられた蓮の体に飛びつくように近付き、自身の屹立したモノを一切の躊躇無く濡れそぼった秘所へと打ち込んだ。
蜜柑により十分に開かれた蓮の入口は西田を拒む事も無く、その力のままに男根が一気に最奥まで辿り着く。自身の最も深い場所をいきなり抉られた蓮は、あまりの衝撃に一瞬視界がちかちかと点滅したかのような錯覚を覚えた。
「ぬ、おおッ……!締まるッ……!」
「あ、あッ……!ん、うぁっ……!」
突然根本まで入り込んだ西田の肉棒を蓮は膣全体で締め上げ、
蓮の膣内は肉棒に対し処女の様に完全に拒む訳でも無く、売女の様にすぐに受け入れる訳でも無い、適度な窮屈さを持つ柔肉をこじ開けた感覚を絶え間なく西田へと送り、蜜柑の言葉の真偽を証明する。
あまりの抵抗感と締め付けに、西田は挿入したままの体勢で留まり、しばらくその内側の感触をじっくりと味わった。
「ふふ、気に入って頂けたようで。この子も西田さんのモノで悦んでますよ」
「ち、ちが、うのッ……!……んッ、こんなっ、おっきいの、いきなりされたからっ……!」
「うぐッ……く、もう我慢ならんっ……!」
「やあッ!?はッ、あぁっ!」
蓮の味をその分身から堪能している西田の顔を、蓮を上から抑えている蜜柑が上目遣いで見つめてくる。結局は蜜柑の思い通りに動かされたという感情も、肉棒を強く締め上げられる感触の前では蝋燭の火の如く掻き消えた。
そんな最中に自身の下でよがり這い蹲る蓮が顔を横へ向け、打ち込まれた肉棒に耐える顔を覗かせながら西田の大きさについて言及してくる。
男を喜ばせるだけのその顔と声を受け、西田は思わず蓮の細い腰を両手で掴み、自らのモノを大きく前後に動かし始めた。
十分に男を知らない蓮の膣を掻き分け、自らを合わせる為に形を教え込んでいく。未だ固さの残る膣奥を亀頭で強引に割り開き、拒もうと絡み付く襞と共に引き抜く様に腰を引く。
強い抵抗を見せていた蓮のナカも、往復される次第に愛液を少しずつ奥より滲ませ、打ち込まれる度に少しずつ西田を受け入れるように柔らかく変わっていった。
「ほら、蓮。もっと締めなさい」
「んぁッ!?や、押さえたら、ああっ……!!」
「くおお……っ!こ、これはっ……!」
西田が蓮に夢中になっていると、蜜柑が蓮の下腹部に手を当て、丁度突かれている部分を押し上げる。
外側から押し上げられる事によって蓮の膣は本人の意志に関係なく狭まり、それにより西田の肉棒も否応なしにそれまで以上の締め付けを受けて動きを止める。
強制的に腹部を抑えられ西田の動きが止まった事も相俟って、蓮の意識はそれまで以上に自身の肉をこじ開けている熱い男根へ寄り、その形を強く感じてしまう。
自身の奥まで挿れられているモノの大きさ、固さ、雁首、脈動。先程まで目にし、手に持ち、舌で舐め回していたそれが、腹の内側で確かに蠢き、形を伝えてくる。それが自分自身が犯されているのだという事を再び認識させ、蓮は口を抑えてその屈辱に耐えようとした。
「この子ったら、意地張っちゃって。西田さん、胸も同時にシてあげて下さい。どうせなら声を上げてくれた方が愉しいでしょう?」
「あ、ああ……おおっ、これはまたっ、なんともっ……!」
「んンッ!……んむっ、んッ、んんぅっ!」
そんな蓮の様子を見て、蜜柑は腰を掴んでいる西田の手を垂れ下がる蓮の胸へと導き、鷲掴みにさせた。
両の掌に収まりきらぬ程のボリュームを持つ蓮の乳房は、重力により西田の手へと吸い付き、先程とはまた違った触り心地をしていた。本能的にその感触へ指を沈めれば、下にいる蓮はその細い身体をぴくりと震わせて反応する。
両胸を揉みくちゃにしながら腰を前後すれば、抑えた口からは抑えきれぬ喘ぎが漏れ出し、膣はその反応を隠せず正直に肉棒を締め上げて来る。身体を重ねているにも関わらず、目と閉じていじらしく耐えようとする蓮の姿は、むしろ西田の嗜虐心を加速させた。
「ふっ、くっ、おっ、おッおッ!!」
「ンンッ!?ん、は、あんっ!ひッ、あ、あッ!」
蓮の胸の先を指で潰しながら、西田は両手を無作為に動かし、両胸を捏ね回す。そうしながらも腰を大きく揺り動かし、蓮の膣内を縦横無尽に自分自身で掻き回す。
蜜柑に下腹部を抑えられている事もあり、いつも以上に肉棒を強く感じてしまう蓮は、西田が本気で腰を振り始めてからすぐに口から手を離してそれまで抑えてきた声を張り上げてしまう。
腰が最奥にぶつかると同時に胸を掴む掌にも力が入り、添えられた指先が乳首を潰される。ただでさえ声を抑え切れない程の性感を下腹部に受けているというのに、それと同時に胸まで弄られるとなれば、もはや蓮に漏れ始めた声を止める術は無かった。
「あらあら、良かったわね、蓮。西田さんに気に入ってもらえて」
「う、はあんっ!それだめ――や、うぁぁっ!」
「ぬ、おおおっ……!!」
男根を打ち込まれる事による快楽が少しずつ全身に回ってきた所で、蜜柑が下腹部に当てた掌を上下に動かし臍の下辺りを優しくさすり始める。
その手付きは優しいものであったが、繋がっている事で意識の大半が集中している場所を撫でられた事で、反射的に蓮の内側は小さく痙攣し、西田の肉棒に絡み付いていく。
もはや蜜柑の手に押さえられるまでも無く蓮の内側は西田の肉棒の形となり、動きに合わせて精をねだる痙攣を繰り返す。きゅうきゅうと吸い付く蓮の身体に、西田の心は完全に捉えられていた。
「……さて。少々失礼します」
西田が一心不乱に蓮の身体を味わっていると、唐突に蜜柑が蓮より離れて立ち上がる。
一体何かと西田が蜜柑へ視線を向ければ、蜜柑は西田の背中側へと回って覆い被さってきた。
「ぬおっ……!み、蜜柑さん……!?」
「この子ばかりにさせるというのも何かと思いまして。こういうのも、お嫌いでは無いでしょう?」
「く、う……!?」
蜜柑の細く柔らかな肢体が西田の背にもたれかかり、性交で汗ばんでいる体に胸が強く押し当てられる。
西田の胸板へ両手を回し抱き着いた蜜柑は、耳元に顔を寄せて囁きかけてくる。そのまま押し当てた胸を、身体を上下に這わせることで擦りつけ、その柔らかさを十分に知らせてくる。
両手で蓮の胸を揉みながら、背中に蜜柑の胸を押し付けられる。背徳的とも言える程の感覚に、西田は体を震わせた。
「腰が止まっていますよ。一緒に、動きましょう?」
「おうっ!?く、おぉっ……ぬっ、うっ!」
「あんッ!あ、んぅッ!やッ、おくッ……!!」
西田の胸板に手を這わせ胸をすり合わせながらも、蜜柑は腰を西田の腰に押し付け、軽く押し出す。
それに応じて西田の肉棒が蓮の奥に押し付けられ、律動的に蜜柑は自身の腰を動かし始める。それに少しずつ合わせる様に西田も腰を動かせば、蜜柑の分の重みも乗った肉棒が蓮の深い場所を小突き、蓮の声はより強まる。
まるで蜜柑と共に蓮を犯している様な一体感と、背中に乗せられた柔肉と微かに感じる突起の感触が西田の興奮を際限なく高めていった。
「ふっ、はっ……ふふ、気持ち良いですか?……ンッ」
「っくぉ……!!」
蜜柑は西田に押し当てる身体の動きはそのままに、胸板へ這わせた手の指先を先端に当て、円を描く様に弄りながら耳を唇で挟み込む。
その状態のまま舌で耳を舐め上げると、西田の体が一瞬跳ね上がる。経験の無い感覚に戸惑っていると、蜜柑は耳朶を甘噛みながら舌を当て、さらに刺激を与えてきた。
「はぁっ、ん、ふっ、んんぅ――」
「くッ、うおッ……!」
耳を責められる事にぞくぞくと背を震わせている間も、蜜柑の責めは絶え間なく変化していく。
耳朶を十分に責めた後は耳の穴の中に舌を這わせ、ちろちろと舌先を動かして内側から耳を叩く。唾液を含んだ舌はそれだけで粘り気のある水音を西田へと届け、耳を塞がれている事で集中した感覚はその音以外を遮断する。
その感覚に西田が快感を僅かに覚え始めた所で、蜜柑はすぐに舌を引っ込め、今度は耳の裏側の髪の毛との境目の所へ口が寄せられる。
より体臭が強く感じられる耳の付け根へ、蜜柑はなんの躊躇も無く舌を押し当て、その匂いを取るかの様に丁寧に舐め上げていく。次から次へと襲いかかる未知の感覚に、西田は翻弄され続けた。
「あッ、あんッ!く、んンッ!あぁぁッ!」
そんな蜜柑からの責めを受けながらも、蓮を責める腰の動きは止まらない。むしろ興奮に後押しされ、腰の速さは増し続けていた。
蜜柑が何をやっているのかを知らないまま、蓮は少しずつ増し続ける西田の責めに耐え忍び続ける。西田も何も考えず腰を打ち付けていた訳で無く、より反応が強く返ってくる場所を腰を振りながら探っていた。
そうして探り当てた、蓮が強く締め付けを返す角度を肉棒は往復する。それにより、抜き差しされる度に少しずつ蓮の余裕は削り取られ、今はもう西田の肉棒は声を抑え込む事も出来ない程の快感となっていた。
「――さて。そろそろ蓮もキツそうですし、終わりにしましょうか」
西田の片耳が余す所無く唾液塗れになった所で、蜜柑は最後に吐息を軽く一息かけてから西田の耳元から顔を離し、弄り続けていた両手も離す。
それまで西田の腰に当て続けていた腰を少し浮かし、空いた空間に左手を差し込んで西田の臀部の中心に潜ませる。右手は前へと回し、今まさに責め続けられている蓮の秘部の頂点、陰核に添えた。
「……ッ!?ちょ、やめッ――」
自身が最も性感を過敏に思う部分に指を添えられ、蓮は嫌な予感を覚える。咄嗟に蜜柑へ向けて声を荒げるも、既に手遅れだった。
「イきなさい、蓮」
「あ゛ッ――ン、あああぁッ!?」
最後通牒の如く言い放ち、蜜柑は蓮の陰核の皮を剥いた上で容赦なく人差し指と親指で摘み、擦り始める。
それと同時に、西田の臀部に添えた左手の中指を肛門と陰嚢の間――蟻の
「くおおッ!?み、蜜柑さッ……!!」
「ほら、我慢は体に毒、ですよ?……一番奥に、出しちゃいましょう」
「あぁッ!だめ、だめえッ!!や、あああッ!!」
「ぬ――ああッ!!」
西田もまた性器に近く敏感な場所を刺激され始め、耐え難い射精感が強くこみ上げてくる。
それと同時に一気に強い収縮を繰り返し始めた蓮の膣に肉棒は強く締め上げられ、思わず先端から欲望が漏れ出し、すんでの所で全部を吐き出し切る前に尿道へ力を込めて耐える。
しかしそれも無駄な努力とばかりに、後ろから胸を押し付け囁きかけてくる蜜柑が男根の下を細かく擦り、蓮は大きくよがりながらナカを蠕動させる。
自身に絡みつく全てが吐精を促し、自身の精子を望んでいる。理性は完全に溶け落ち、ただ腹の奥底からこみ上げてくる射精感だけが思考を支配していく。
もう少しこの感覚を味わっていたいという欲だけが細く西田の意識を繋ぎ止めるも、細い意志で繋げただけの忍耐は本能の前にまとめて寸断されていった。
「だ、ダメだッ、
「ん゛ッ――ン、ああ゛ぁぁッ!!」
己の限界を察した西田は蓮の膣奥へ肉棒を打ち込み、その拍子に抑え込んでいた欲望を解き放つ。
蓮の腹の奥へ向けて一気に吐き出された子種は一斉に子宮を目指し、膣内を一気に白く染め上げていく。陰核を刺激され続けている蓮は自身の意志とは正反対に、肉棒からより多くを吐き出させる様に膣を痙攣させ続け、精を受け入れていく。
あまりの快楽に蓮の頭は膣の中と同じく真っ白に染め上げられ、完全に本能に支配された身体は空に浮いた様な感覚を覚えたまま震え続けた。
「――っぐ、はぁっ……はぁっ……く、う……」
「あッ、あッ……ンッ……あ、ああっ……」
一度目よりも長く深い射精を終え、西田は放心して椅子の背に手を付いて息を整える。
秘裂より溢れ出す程の精液を送り込まれた蓮は、絶頂を覚えた事と秘部より零れ落ちていく愛液と精液の感覚に虚脱感を覚えながら、座部に頭を預けて身体を寄りかからせた。
「一杯出されましたね。満足頂けたでしょうか」
「…………」
一人他人事の様に平静を保ち続ける蜜柑が、自失して惚ける西田へ向けて声をかけてくる。
返答が無いことがそのまま答えと受け取った蜜柑は、あちこちがそれぞれの汗や汁で濡れた部屋と自分達の身体を掃除するべく、西田へ背を向けた。
「後片付け致します、タオルを持ってきますので暫くお待ちくだ――」
その時、蜜柑の後ろから西田が覆い被さって来る。思わぬ衝撃に蜜柑は咄嗟に手を床に付き、危うく体が叩きつけられるのを回避した。
「……西田さん?」
「はぁっ、はぁっ……いいだろう、蜜柑さん……!ここまで来たら、一回ぐらい……!」
後ろから西田の体で押さえ付けられ四つん這いになった状態でも、蜜柑は冷静さを失わず西田へ声をかける。しかし、背中から聞こえてくる声はそうではなかった。
十分に精を吐き出し終え肉棒は萎んだものの、西田本人の肉欲は尽きていなかった。この際、そういった雰囲気である内に流れで蜜柑の体も味わっておきたい。
蓮の体を味わって萎えるどころか、むしろ蜜柑の体と比較したいという尽きぬ欲望が、西田を暴走させた。
「いいだろうッ……!?旦那には内緒という事で、なッ……!?一回ぐらいなら、言わなければバレる事も無いッ……!」
「…………」
蜜柑の左腕を掴んで床に貼り付けたまま、西田は右手を蜜柑のショーツにかけ、引き下げる。
終始責める側にこそあったが、先程の行為により女の匂いを濃厚に発する蜜柑の秘部が、白い尻肉と共に西田の目に映る。
やはり蜜柑もまた性交を望んでいる。口でなんと言っていた所で、体は自分を受け入れようとしている。
目に映る光景と漂う香りが、西田にそんな勝手な思い込みを強く抱かせた。
「ここまで来たら、どうせするまで収まらんよッ……!いいだろう、蜜柑さん……ッ!!」
「…………仕方、ありませんね」
許可を求める口振りでありながら、西田は掴んだ蜜柑の左手を強く握り込み、半ば脅しをかける。
蜜柑の体格ではどちらにせよ暴れた所で自分を引き剥がせない。声を出そうとすれば、口を塞げばいい。なんだ、最初からこうすれば良かったのだ。
後先も考えず性欲に支配された思考は、目の前の雌を食らうだけに染まっていく。諦めた様に嘆息する蜜柑を目前にし、西田は鼻息を荒くして硬度を取り戻しかけている自分の肉棒を蜜柑の秘部へ寄せた。
「……やりなさい、蓮」
「――カ、ハッ……!?」
西田が蜜柑の秘部を割り開き亀頭を沈めさせようとしたその瞬間、唐突に視界が明滅し、体の感覚が遠のき始める。
不意な目眩は少しずつ大きくなり、手足から力が抜け始め、目に映るもの全てが傾き始めた。視界が全て九十度回転すると同時に胴の側面に受けた衝撃から、傾いているのが周囲では無く自分自身である事を遅れて気付く。
やがて全身に自分の意志が届かなくなり、視界にピントが合わなくなり始める。なんとか目に風景を写そうと意識を集中させれば、その意識が段々と遠のいている事に気付いた。
やがて緞帳がゆっくりと下りる様に、意識が黒に染まっていく。不自然な体の不調に違和感を覚えながらも、西田は全ての思考を手放し、暗い眠りに就いた。
「……やれやれ、危ない所だったわ。ありがとね、蓮」
「……助けるかちょっと迷ったわよ、蜜柑さん」
西田が意識を失ったことを確認し、立ち上がった蜜柑が椅子に顔を埋め続けている蓮に声をかける。
先程の行為の精液を秘部から垂らしながらも、蓮は恨めしげな表情で蜜柑を睨み上げた。
「あら、ここに来る前約束したじゃない、”先方の謝罪に付き合いなさい、不味くなったら助けて”って」
「……ここまで酷い事されるとわかってればもうちょい事前に考えたわよ……」
蜜柑は応接間から出て蓮を呼びに行った際、一つの想定をしていた。
”もしかしたら蓮だけでは満足が行かない西田が、自分にも襲いかかる可能性”。それに備えて事前に一言蓮に断りを入れ、いざという時のストッパーになってくれる様に約束を交わしていた。
結果は予想通り、案の定西田は暴走し始めた。正直事前に蓮を責めすぎて気絶させていないか若干不安ではあったが、行為に手を抜いた結果西田に余力を残させるのも宜しく無かった為、その辺りの手加減は出来なかった。
まぁ、結果的には西田への謝罪は済まされ、体を重ねるのも無事回避出来た。それが全てだ。
「……でも、良いの?こんな無理矢理眠らせちゃって、後で蜜柑さんが不利にならない?」
「心配には及ばないわよ。むしろ、無理に襲いかかろうとした事実はこちらのカードの一つになるわ。これで次からはこんな事態にならないよう、立ち回れる」
「……なら、いいんだけど」
「というか、貴女からの返済が滞り無ければ最初からこんな事する必要無かったのだけれど」
「…………スミマセンデシタ」
心配を寄せる蓮に対し、蜜柑はそもそも今回こんな事になった原因が誰にあるかという返し刃を打ち込む。
蜜柑が返済する金の大半は本来蓮が用立てるべきものであり、今回西田に突かれた隙は蓮が十分な金を用意出来なかった、その一点に原因があった。
裸のまま体を縮こませて頭を下げる蓮を見て、蜜柑は一つ溜息をつく。
「まぁ、いいわよ。体を張って守ってあげるのも、姉貴分の仕事だものね」
「……一番体張ったの、私じゃ……」
「何か言ったかしら、蓮」
「ゴメンナサイ」
小さく愚痴る蓮を蜜柑が刺す様に目で射抜くと、蓮はさらに肩を縮ませて謝った。
蜜柑さん・蓮ちゃん編でした。
蜜柑さんメチャクチャ好きなのでなんとか話書きたかったんですが、身持ちが固いので中々エロに繋げられず四苦八苦しました。
結局本番無しなのは申し訳なく思ってはいるのですが、やっぱ俺には書けませんでした……
とはいえ、蜜柑さんみたいな人妻に一方的に責められたい欲を持つ人は多いと思っているので後悔はありません。俺は書きたいものを書くんやー!(駄々)
次の予定は例によって未定ですが、蓮ちゃん・真魚ちゃんorユーリヤさん・真魚ちゃん辺りになるかもしれません。
当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?
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蓮ちゃん
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ユーリヤさん
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真魚ちゃん
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蜜柑さん
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夢ちゃん