※この作品はR-18です。

Ith-Videoは観測する   作:灰の熊猫

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想定:「真魚・陵辱2」発生済。


重なる痂皮(ユーリヤ・真魚)
*交わる曲道


「シスター、腕を下げてくれませんか?」

「……っ」

 

 誰もが明日へ備え寝静まろうとする週末の真夜中、唐館真教会の門戸もまた他と同様に鍵もかけられ、外より来る者も内から出る者も拒んでいる。

 が、そんな礼拝堂の中では、今もぼんやりとした明かりが灯っていた。その光は採光用の大窓のカーテンが閉められていなかったとしても、真っ直ぐに外から中を覗こうとしなければ気付かれないのではないか。そう考える程に弱く、淡く、そして小さい。

 扉より最も離れた奥――小さな明かりの灯った祭壇を背に、ユーリヤは自身の体を修道服の上から腕で抱き締めながら、六人の男達に囲まれていた。

 その頬は、僅かな光と濃い影を背負いながらも赤く染まり、隠しきれぬ羞恥に満ちている。

 

「……シスター?どうしましたか」

「ど、どう、って……」

「下げられぬ、と。しかしそれでは”確認”が出来ません。であれば援助――いや、”寄付”の方も少し考えねば、なりませんなぁ……」

「う、うっ」

 

 重い祭壇に引けた腰を押し付けつつ、ユーリヤは両腕で自らの胸部を抑え続ける。

 しかし、男の一言を受けてその腕が力が僅かに緩んだ。紅色のゆったりとした修道服を女性らしく押し上げている膨らみは、腕の力によって皺を作り、強調されていた。

 伏せた目を左右に動かし、迷いが目で語られる。男達の目から逃れたい、しかし右も左も正面も別の男が居る。あらゆる角度から見られ、監視されている。

 ――逃げられ、ない。扱いに耐えかねて一時の自由を取ったとしても、この先に待つのは破滅だけ。直接的にではない、しかしユーリヤは確実に目の前の男達に自らの運命を握られている。

 殺意を持った驚異も、脅迫的な圧力も突き付けられていない。そんな遠巻きから眺める一般人――裕福層の人間ではあるが、それは”表”の立場だけのもので、”裏”(ユーリヤ)の視線から見ればただの人だ――の視線に、ユーリヤは屈する事を決めた。

 

「っ……」

「ふーむ……皺で、わかりませんな。顔を上げて、胸を張って下さい」

「は、い」

 

 服を抑えていた両腕を横に広げ、背を丸くしながら自分の服を見せる。

 しかしそれでも、男達の本当に見たいものは見えていない。続け様の指示の通り、ユーリヤは伏せたままでしたい赤い顔を、目を瞑ったまま上げる。

 視線を、感じる。普段の人付き合いでは感じられない、まるで実際に温度を持って刺してきているのではないか、そう錯覚する程の熱視線を、瞼の先から感じた。

 視線の先にあるのは、自分の胸だ。胸を張って直立した事で、自らの身体で最も前に出たふくよかな胸部が、男達の欲の熱を真っ直ぐ受けている。

 それ自体はまだいい。異性とはそういうものだ、その程度の認識と自覚はある。だが、今だけはこの身体を――正確には、胸を見られたくなかった。

 気(・)付(・)か(・)れ(・)た(・)く(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)。

 

「……ほうほう、なるほどなるほど。少し見えますなぁ」

「うむ、確かに。シスター、言いつけ通り、今日一日はそれで過ごしましたね?」

「はい、っ……」

 

 その想いも虚しく、腕の下に隠していたモノには気付かれてしまう。当たり前だ、腕で隠さなければわかってしまうだろうと、誰より自分が理解していた。

 頬の熱が、また上がる。六人分の男達から受ける視線の熱が、直接そのまま血の巡りに繋がって、心の底の想いは伏せる事も出来ず表に出る。

 何も、隠せない。隠したい、今も隠している。それでも、何一つ隠せていなかった。

 

「バレたりはしませんでしたか?日中では、目立つでしょう」

「…………」

「正直に」

「……ひとり……です。ここにやって来られた青年の方が……」

「あぁ、その人は運がいいですなぁ。こんなもの、滅多に見れないでしょうに」

「いやいや、そうでもないでしょう。我々は、好きに見れますからな」

 

 少しずつ、男達がユーリヤへと近付いてくる。ゆっくりと小さな歩幅で詰め寄り、灯りにより全身の影は薄れて全容が見えてくる。

 身なりも、顔つきも、身長も。誰もが異なっている、しかし男達は一様にして口元を歪め、こちらの身体を目で舐めるように眺めていた。

 あと一歩、そして手を伸ばすだけ。今にも触れられるその位置で、男達の足は止まる。それでもユーリヤは、身動(みじろ)ぎ一つ取れないでいる。

 細い肩が、僅かに震えた。

 

「しかし、これで全(・)部(・)では無いでしょう。失礼しても?」

「……っ。わかり、ました……どう、ぞ……」

「では、順番通り私どもから」

「ワシは左側でいいですな」

 

 二人の中年が前に出て、片腕を伸ばしてくる。ユーリヤは目を瞑ったままでいたが、自らに近付く邪(よこしま)な気配と、それを伴いゆっくりと胸に近付いてくる掌は感じている。

 だからといって動く気は無い。動いては、いけなかった。また震える。

 しかしその震えは肩ではなく、今度はある一つの箇所にだけ表れた。

 

「ひゃうっ――」

「……ふふ、なんですかシスター?まさか、私らに触られる事を期待していた、とでも?」

「ち、違いますっ」

「では何故、ここはこんなにもこりこりとしているので、しょうなぁっ」

「あっ……!」

 

 服の上から男達は人差し指である一点を指して、小さく撫でてくる。

 ユーリヤの服の胸の部分には、明らかに服の陰や皺とは異なる、小さく突き出た起伏が浮かび上がっていた。それだけを狙って二人は指圧し、正体を確かめるべく探り続ける。

 その部分は柔らかな乳房と異なり、僅かに弾力と硬さを持っている。胸全体を覆い隠す布地のものとは明らかに違う、部分的な突起。

 左側の男がそれを押しながら円を描く様に押し込めば、ユーリヤの口からは消えゆきそうな程にか細い、しかし夜の静けさにはよく響く艶声が上がった。

 

「ほら、ほら。正直に言えば、離して上げます、よっ」

「ふ、ぅっ――服が、こすれてっ……それだけ、なんですっ」

「おやぁ?下着の感触はありますが、何故それで服が擦れるんです?」

「ひゃ……!」

 

 右の男が親指と人差し指で一点を挟み、指の腹を擦り合わせる。ユーリヤは鋭敏に走る自分の感覚に肩を上下させられ、両手を後ろの祭壇に付けて支えとした。

 それに伴い瞼も僅かに上がり、顔は伏せないままに男達から視線だけを斜め下に逸らして逃がす。しかし、祭壇に両手をついて上体だけを引いた結果、胸はさらに張られて男達に掲げられていた。

 この場の誰もが、理解していた。ユーリヤの表面を覆う修道服の下、そのすぐに膨らんだ乳首があるという事を。

 しかし、左の男が膨らみの下を撫でるとそこからは膨らみを支えている下着の感触が返ってくる。その事実もまた、ここにいる全員は既に知っていた。

 

「ほら、ほら。なんでですか、シスター」

「んっ、う……!や、ぁ……!」

「イヤイヤと言われても、こうも喜んだ声が出ていては全然説得力がありません、なっ」

「ひあっ!?」

 

 右胸は掌全体で揉み込まれながら、その人差し指だけが隠せぬ頂点に添えられ、小さく弾く様に触れられている。

 左胸を触っていた男は、ユーリヤが質問に答えないのを見て服の上から顔をそこへ埋め、唇を窄めて突起を口内に含んで吸い上げた。

 修道服の繊維越しだが、下着によって覆われていない以上感じる感触はほぼ直接に近しい。吸い上げられたユーリヤは瞳と口を大きく開き、光の届かぬ天を仰ぐ。

 

「どうなっているか教えて下さい。服の下は、どうなっていますか?」

「いやぁわかりませんなぁ。わかるまで、確かめるとしますか。ワシの口で、ですが」

「ン、ふっ、くううっ……い、言いますっ、言いますからっ、とめてください……!」

 

 そのまま男達の思うがままにユーリヤは右胸を掌で、左胸を唇で刺激され続ける。

 逃れようと身体を引いても、後ろ手に体重を寄せて胸が突き出るだけでしかない。激しさこそ無いが、こちらの性感をピンポイントに引き出そうとする指と口から逃れる為に、ユーリヤは答える。答えざるを、得なかった。

 

「――皆様から、もらった……下着をつけているから、です……っ」

「んん、どんなデザインの下着を贈りましたかね……ううむ、覚えている方、いますか?」

「いやぁ、ワシはまだ思い出せませんなぁ。思い出すには、もう少し探らねばいけませんが」

「……あなが、空いてっ……胸の、一部だけが出てる、様式のモノで――」

「一部、とは?」

「……乳首、ですっ!ちくび、だけが……見える様に、縦に切れ目が、入ったっ……!」

 

 そこまで言うと、ようやく二人の男はユーリヤから離れて一歩退いた。一方的に肉体と精神をじわじわと責められ、羞恥と屈辱に震え続けていた身体が一時解放された。

 ユーリヤは目の前の男達より今日一日、指定の下着を着けて過ごす様に言われていた。その下着は自身の私物ではなく、男達がわざわざユーリヤへ着させる為だけに購入し、”寄付”されたモノだった。

 しかしそのデザインは身を覆う、支える為のものではない。裏まで透き通る薄いレース生地に、あちこちに入った切れ目によって局部だけを露わにして強調する、大人向けのランジェリーだった。

 これまで着た事も無い、扇情その物を目的とした下着を見た時、ユーリヤは幾分か硬直した。これが下着なのか、そもそも”着”と言えるのか。

 しかしそんな悩みや思いも、今のユーリヤの立場は無意味にさせた。

 

「うーん、私どもも質問したいのですが、いいですか」

「下着の色、付け心地、一日を過ごしての感想。実に、興味がありますね」

「ンッ!」

 

 引いた男達と交代する様に、別の壮年が二人前に出て、今度はいきなり腕を伸ばすなりそれぞれが胸を鷲掴みにし、下から持ち上げる様に強く揉み始めた。

 服の上から強く掴まれた事で、左右の裸の尖端が一層際立つ様に服を浮かせている。先を中心に触れ続けられた事で、その突起はさらに膨らみを得て傍の皺の影を濃くしている。

 もはや凝視する必要も無い程に明らかなその乳首には触れないまま、男達は膨らみ全体を下着越しに手の内に収め、大きさと柔らかさを確かめていく。

 質問というよりは、尋問だった。その答えが出るまで、責めは続く。そこに黙秘権は無く、ただ己の恥だけを証言させられ続ける、そんな一方的な数々の問いかけ。

 

「ふっ……、下着の色は、濃い赤色、で、ぇっ」

「大胆ですなぁ。着た姿を、鏡で見ましたか?」

「ぅ、んっ……!す、姿見、でっ……丸見えに、なってるのをッ……!」

「自分がどんな姿でいるのか、それをわかった上で今日も教会で働いていた、と?」

「ん、ふうっ……!くぅっ……そ、うですッ……!」

 

 右手を口元に当て、触られる事で不意に漏れ出てくる吐息を抑えながら質問に答えていく。

 両胸に押し付けられている手付きは止まらない。男達の質問が終わるまで、ずっと触られ続ける。最初の二人と異なり、それは乱暴さすら感じる大雑把かつ勝手な動きだったが、今のユーリヤの背筋を震わせるには十分な感覚だった。

 この一日、隠すべき所を隠せているかどうかを気にしながら、”いつも通り”を装って過ごそうとした。しかし人が見えれば胸に手を当て、横を通ろうとする人からは離れる様に。そんな動きが普通では無いという事は、誰の目から見ても明らかだった。

 そう、誰(・)か(・)ら(・)も。

 

「知られた、という青年とはどういうやり取りを?」

「くっ、んぅっ!……特に、何もっ……」

「なにも?なにも無かったのに、何故”知られた”と?」

「……視線が、下にいっていてっ……そのときっ、その、たって、いて……!」

 

 ユーリヤすらも、隠し通そうと取り繕う今日の自分自身を普通とは感じていなかった。

 常に人の目を意識した。服に直に擦れた事で、尖端に感覚が集中した。心配をかけられ詰め寄られ、頬の赤みも隠せずにこちらの様子を眺められた。そして、一人に勘付かれてしまった。

 その青年に詰問こそされていなかった、しかし明らかに目の色と視線の熱が途中より変わっていた。そしてユーリヤは、知ってしまったのだ。

 隠すべき場所を自らの意志で晒す、その感覚を。

 

「見られた時、どのように思いましたか」

「知られてっ、しまって……!とても、恥ずかしくて、逃げ出したくて……!」

「逃げ出したかったけど、そのまま胸を見せ続けた、と?」

「……話が途中、でしたので――やぁっ!?ん、んんっ!」

 

 質問に答えながらも、男達の手付きは無遠慮にユーリヤの胸に触り続ける。

 脇から胸の下部までにある、下着のラインをなぞる様に服の上から掌が這い回り、膨らみの形を自由に捏ねていく。下着に覆われている場所と晒されている境界を、指で引っ掻いて細かく擦る。もはや気の所為とは言い切れない程に勃った中央の膨らみを、間隔を空けて摘まれる。

 今日の自分がいかに薄い守りで過ごしていたか、どれだけ局部を見せていたか、そしてそんな自分を自由に触られる事がどの様に感じられるのか。その全てが、ユーリヤの声を高めていく。

 

「二人の質問は終わったでしょう、次は僕達ですよ」

「……やれやれ、もう少しシスターの事を確かめたかったのですが」

「わざわざと(・)っ(・)て(・)お(・)い(・)た(・)んです、しっかりして下さいよ?」

「言われるまでもねえって」

 

 六人の中で、最も若い青年二人が前に出てくる。それに応じて、胸を好き放題に触り揉み続けていた壮年達は離れていった。

 まだ、尋問は終わっていない。中途でありながら、ユーリヤの吐息は既に甘さを帯びていた。

 

「じゃ、僕は下で」

「いいぜ。ほらシスター、体起こして」

「ふ、う――ンッ!?」

 

 気付けばユーリヤの上体は男達の掌に押された様に仰(の)け反り、バランスを崩せば後ろの祭壇に背中が乗るだろうという様な姿勢になっていた。

 その細い両肩を捕まれ、荒い呼吸を直している最中のユーリヤが勢いよく引き起こされる。男により引き起こされた身体は胸で抱き留められ、その後頭部を片手で抑えられたかと思えば、唇が唐突に奪われた。

 

「ンッ、ふっ、ぅう、むっ」

「ん、ふ――はぁ。あぁー、やっぱシスターの口は甘ぇなぁ」

 

 同時に割り込ませた舌が、口内を蹂躙していく。ユーリヤの口の中にある舌が捉えられ、その上の味蕾と唾液が舐められ、吸われていく。

 後頭部を掴む力を強めて逃げられない様にしつつも、もう片方の手は胸を押し潰す様に埋められる。その状態のまま口の向きを変え、舌を角度を変えて挿れては口内を堪能される。

 強引に女性の持つ尊厳が奪われる感覚に身を捩り、ユーリヤが無意識に肩が数度跳ねさせた所で、唇と舌がようやく離れていった。

 互いの舌から伸びる白い粘糸が、男の顔しか見えぬ程狭い視界の下で切れた。

 

「――んー、やっぱいい匂い。服越しでも、結構わかるモノですね」

「や、あっ!ダメ、そんな所に、顔っ――ぁあっ!?」

 

 呆けていたユーリヤの尻が、もう片方の男が後ろへと回した両手で抑えられる。

 掌で収まりきらずはみ出る肉付きを触覚で味わいながら、ユーリヤの足元でしゃがみこんだ男は股座に服の上から顔を押し付け、その状態で呼吸音が聞こえる程大袈裟に深呼吸した。

 両脚を閉じようとしても、唇を奪われたことで緩んでいた間に割り込む様に入った男の頭部は既に埋まり切り、ただ閉めるだけではむしろユーリヤの股により強く頭を押し付けるだけにしかならない。かといって、強引に蹴り剥がす事など論外だ。一般人を相手に暴力に訴えるなど、あってはならない。

 二、三と自身の脚から深呼吸の音が続けて聞こえる。匂いを、嗅がれている。服越しとはいえ、他ならない自身の秘部からする匂いを。

 臍の下で、意識が締まった。

 

「――すぅー、っはぁ。……うーん、いい」

「ぅ、うっ……ぁあっ!やめッ、ぅ、ぁ!」

 

 否が応でも感覚が集中してしまったそこを、服の上から唇で甘噛みされる。鼻はしっかりと股の中央を捉え、後ろに回された両手は尻肉を掴んで中央に指が添えられた。

 秘部に顔を突っ込まれ、服の上から刺激され、尻を鷲掴みにされながら間のラインと中央の窄みを刺激される。その上、先程唇を奪ってきた男が合わせる様に右胸の乳首を摘み、首筋に舌を寄せてきた。

 二人がかりの責めは、これまでで一番荒々しく、直接的にユーリヤの性感を煽ってきた。もはや”質問”すら無く、待ち続けるユーリヤの女性らしい身体へ好きなように自らの欲望を埋めていく。

 それが続く内に、やがて変化が訪れた。

 

「あれ、今ここから変な音がしましたけど」

「ひぁッ!?あ、ぅ……!やあ、やっ……!」

「ちょっと水っぽい音、聞こえますよ?ほら、ほら」

「ちが、ちがいますっ!とめてっ――んぅぁっ!」

 

 しゃがみ込んだ男が片方の手を尻から股の真下へ向けて侵入させ、丁度中心に当たる部分に中指の先を当てる。その状態で力を抜き入れすると、静かな教会の中に僅かな異音が確かに聞こえ渡った。

 水音。静かにして耳を澄まさねば夜の闇にも溶け落ちそうな程に小さく、しかし股に顔を埋めている男にはハッキリと聞こえた、乾いた服の裏より響く濡れた音。

 それを実感させるべく、下の男は何度も水音の元に中指を置き、力を込め、ぐりぐりと指で回す。その度にユーリヤは腰だけをくねらせ、形を成した羞恥と嫌悪に足先までが震えた。

 秘部が濡れ始め、鼻を押し続けられている。それ自体が耐え難い行為である事は確かだ。しかし、服の上からだというのにユーリヤの反応は顕著に表れている。

 

「んー、なーんで、もうシミが出来てるんです?下、履いてないんじゃありませんか?」

「ちがい、ます!ちゃんと――ぉっ!いわれた、とおりにっ……!」

「どんなパンツ履いてるのか、説明してくれよ。この口でさぁ」

「んむっ、ふっ、ぁっ」

 

 上半身では二つの乳首を両手の指で捉えられながら、鳥が啄む様な小刻みなキスを降らされる。唇を口先で弾かれる度に高い音色が響き、凝り固まった尖端をドアノブの様に左右に擦られていく。

 下半身ではその間も押し付けられた頭部は一切離れないまま、男の左手が尻の中央を、右手が股の中央を指で押してくる。阻む服が無ければ、いつでも挿れられる。そんな事実をまざまざと教えてくる。

 ダメだ。このままでは、ダメにされてしまう。ユーリヤは、口を開いた。

 

「――まんなかも、ひらいて、て、ぇっ!……股の、大事なところ、だけ……丸見えに、なって、いますっ……」

「大事な?どこでしょう?名前を言ってくれないと、わかりませんよ」

「……っ!!……女性器、と……おしりの、あな――あッ!あ、んぅぅ!」

「よく出来ましたー」

 

 胸が揉みしだかれる。乳首が摘まれ、引っ張られる。

 恥部に鼻が潜る。その隙間に指によって服が押し付けられ、窄まりを掻かれる。

 尋問に答えたにも関わらず、ご褒美とばかりに男達の愛撫が再開される。元々、この尋問に答えた所で”やめる”とは誰も言っていなかった。

 男達は自身の履かせた穴だらけの下着と、それを着ている目の前の女のスタイルを服の上から眺め、眼前の痴態によって自らの情欲と興奮を燃え上がらせていく。

 

「やッ、あ、だめ、ぇっ!ん、ふ――ぁ、く、はっ」

 

 今晩、この女を犯し尽くす。性器だけでない、口も、胸も、背中も、尻も、心も。その全てを犯す為に、まず心理的に責め続け、肉体的に昂ぶらせる。

 男達にとって、ユーリヤは極上の肉だった。ただそのまま味わうも良し、しかし”下拵え”を済ませればその味は手間の分だけ深みを増す。一夜の娼婦よりも健気で、恩を忘れず、従順で、清楚で――そして、淫靡。

 事実、男達に好きにされながらユーリヤは悦びで迎えていた。頭では嫌悪しているのかもしれない、心では軽蔑しているのかもしれない。しかし、それでも男達の手を受けて、その身体は反応している。

 も(・)っ(・)と(・)虐(・)め(・)て(・)ほ(・)し(・)い(・)。声に出さずとも、身体が語っていた。

 

「おっと、イかせるならやっぱコレだな。シスター、脱ぐから待ってな」

「順番は守る事だ。最初は私ですぞ」

「わかってますよ。見て下さいよシスターさん、僕達もうこんなになっちゃってて」

「ン――あっ……」

 

 ユーリヤの声が抑え難い高みにまで来た所で、青年達が離れていく。

 そして六人の男達は一斉に身に纏う服を脱ぎ始めた。隠すものなど何もない、そう言うかの様にシャツが脱ぎ捨てられ、ズボンを下着ごと下ろす事で突き立てる欲望の具現が晒される。

 六本。六の男の、性の象徴。その全ての矛先が、ユーリヤを向いている。

 恐怖が湧いた。多くの人間に陵辱される、わかりきったいつもの事。しかし、何度身体を重ねられようと慣れる事など有り得ない。唾を飲み込む。

 ――たすけて、ほしい。何度と無く願い、無駄に終わった祈りが頭に浮かんだ。

 

「――あのー」

 

 ユーリヤの祈りと同時に、暗闇から声が飛んでくる。

 その場の全員が、一斉にその方向へと向いた。この教会は全ての扉を閉めていて、完全に密室の筈。故に、その前から礼拝堂に居た男達とユーリヤ以外、ここには居ない筈。

 困惑と緊張の中、足音が響く。薄明かりの空間の内側に、影が踏み込んできた。

 

「……真魚ちゃんっ!?」

「こ、子供……?なんでこんな時間に」

「……いかん!その、これはだね、別にやましい事ではなく」

 

 横から唐突に現れたのは、黒いパーカーを着た子供――真魚だった。

 未成熟で肉付きの薄い脚を隠すように、両手で裾を引いて体の前で抑え、小さな体をさらに縮めて遠慮がちに尋ねて来た真魚は、その場に居る全員の姿に視線を巡らせている。

 その目を受け、男達は焦り出した。自分達は服をはだけさせ、反り立った男根を露わにしている。子供相手に見せれば間違いなく法にも倫理にも背くだろう、そんな状態。

 さらに、男達の中心には頬を上気させて衣服が乱れたユーリヤがいた。目の前の少女の正体はわからない、しかしこの少女が教会の活動で一時的に身元を預かっている子供と仮定すれば、状況は最悪だ。

 どこからどう見ても、裸の男達が性的に襲いかかる一歩手前。しかもそれは事実であり、向こうの同意があったとしても通報されれば男達の立場は一瞬で地に落ちるだろう。

 慌てて男達は自分達が脱ぎ捨てたズボンを拾い集め、腰に通し直そうと始めた。

 

「ねぇねぇ、おじさんたち」

「……な、なにかな、かわいいお嬢さん」

 

 そうしている男達の性器を見ても、真魚は表情を変えず、むしろ近付いて話しかけてきた。

 困惑も、恐怖も、嫌悪も。何一つ抱かず、小さな輪郭がすたすたと寄ってくる。

 なんだ?何を思っている、何を聞こうとしている?

 

「――ズ(・)ル(・)い(・)な(・)あ(・)」

 

 口元だけが、浮かび上がる。薄明かりを拾い、小さな笑窪(えくぼ)が黒い影を作った。

 

「ねえ。わたしも、いっしょにしたいな」

「……な、なにを」

「せっくす」

 

 一言。端的に、少女の望みだけが告げられる。

 この場の誰よりも真っ直ぐ、この場で行われるだろう事を口に出し、望んだ。

 セックス・交尾・性行為。あまりにもさらりと口から出された言葉の意味の理解の為に、その場の全員が硬直させられた。

 

「ん、スるんでしょ?……あぁ、ちがったね。”ごほーし”、だよね」

「な、なぜ、そんな事を――」

「ズルいよね、おじさん達ばっかり。毎週、ここでヤってるじゃん。あ、そこのおじさん先週もいたよね、後ろから被さってぱんぱん、って音出るぐらい腰振っちゃってさ」

 

 知られている。自分達がユーリヤに求めている”奉仕”、その実態。

 全員の血の気が引いた。よりにもよって、こんな年若い少女に見られてしまっていた。それは行為を迫った男達だけでなく、居候させていたユーリヤにしても同じ思いだった。

 知られたくなかった、自分の醜態。しかし、少なくとも先週から、下手をすればもっと以前より見られ、気付かれていた。しかも、今に至るまで真魚はこの事に気付いた素振り一つ見せていなかった。

 真魚に知られた事による恥辱、身元を預かっている立場にあるまじき痴態。そして何よりも、かつて多大な性的暴行を経験してここに落ち着いた少女を、こんな場に巻き込んでしまった後悔。

 入れ混ざる数々の感情が、ユーリヤの顔を深く絶望に歪ませていく。

 

「あ、ジャマしたいわけじゃないよ。でもさ、こんなに一杯いるなら」

 

 そうしている間にも、真魚は最初にユーリヤに触れた中年の一人へとゆっくり近寄っていく。

 その少女の腕が、腰より少し下――上げ切れていないズボンを押し上げている膨らみに伸びた。

 

「わたしにも、シてほしいな、って」

 

 張った布地の山の麓が、小さな掌によって触れられる。

 困惑を続ける男を尻目に、真魚はゆっくりとズボンの上から男根だけを確実に撫で上げ、そして前立の上から下着を忘れて反り立つそれを優しく包み込んだ。

 

「く、ぉっ……!?お嬢さん、なにを……!」

「べつにいいでしょ?わたし、ここにお世話になってるんだから、さ。だったら、シスターとおなじことしちゃダメなんて、そんなことないよね?」

「あ、くっ――お、ほ」

 

 困惑は続く。男根を愛撫され続ける中年を除く六人が、真魚の様子を見続ける。

 いきなり現れて、初対面の少女が、性交を要求してくる。まるで考えが読み取れない少女は、歳に見合わぬ妖しげな笑みを持ったままズボンの下の男根を直接触り、小さく上下している。

 明らかに男を知っている動きだった。それも若さから興味で一度至ったというものではない、どの様にすれば男が悦ぶのかを自ら学んで理解した、確かな経験を感じさせる手付き。

 触れる事も許されぬほどの若さを持つ果実が、自らこの餌場に飛び込んで来ている。

 

「……ふふ。ね、ココ、さわって?」

「えっ――ん!?……まさか……」

「うん。わ(・)た(・)し(・)も(・)だよ」

 

 真魚の空いた手が中年の手首を掴むと、それがパーカーの裾にまで導かれる。

 導かれた手が、裾の下に潜る。中年の指先から、粘(・)つ(・)い(・)た(・)感(・)触(・)が返ってきた。

 服の下、股の間を覆っている筈の服やショーツは、最初から履かれていなかった。

 

「んんっ。ん……おじさん達が、ほーしさせてるの見て、ね。ん、ぁっ……ココ、弄ってたの……っ」

「……お、おお、っふ……く……!」

 

 真魚の右手は中年の男根を掴み、やわやわと掌を開閉させる事で茎を揉んでいる。

 左手は中年の右手を掴んで股間に押し当てさせ、既に水気を漏らし始めている秘裂の全体を覆い、自慰を中年の手にさせていく。

 下着も履かず、自分達の行いを見て自慰をしていた。男達とユーリヤの行いを見て、自ら乞いに来た。

 蕩け始めた真魚の声と中年への手技が、それを肯定している。

 

「――っは、あ。いいでしょお……?」

「うっ……」

 

 真魚の手がその場で止まる。中年の肉棒を包んだまま、自らの秘部を掌に押し付けたまま。

 続きがしたいのならば、認めろ。その意志を、あまりにも真っ直ぐ歪んだ瞳が語っている。

 小さな体がさらに一歩前に出て、中年の胸板に頬を付ける。熱い吐息が胸に注がれ、幼い少女の体温と興奮がじわじわと中年の心に染み込んでいく。

 上目遣いで見つめてきた真魚の顔と、掌から感じる未成熟な肉裂の熱さが、中年の情欲の背を押した。

 

「……い、いいじゃないですか。キミ、シスターと同じ事をしたい、んだよね」

「ん。なんでもするよ。なんでも、ね」

「ッ」

 

 壮年が動揺を隠しながら確認を取る。それに対して真魚は、胸板に頭を置いたまま顔の向きを変え、笑いかけながら答えを返した。

 裸の男達に囲まれながら”なんでもする”。何も知らなかったでは通らぬ、しかし何もかも知っているだろう少女の笑みは、壮年の言葉を全て受け入れる。思わず、小さな唾が喉を濡らしていった。

 

「――だ、ダメです!真魚ちゃんに、ヘンな事、しないでっ!」

 

 ユーリヤは急ぎ、真魚を制止しようとする。

 これは教会の、自分の借金の問題だ。この問題に対して真魚は無関係の、ただ居合わせただけに過ぎない。

 おそらくは自らが陵辱される姿を見て、教団より助けられた事を含む恩を返す為に自ら出てきた――といった所だろう。

 しかし、そんな事をする必要は無いのだ。真魚はもう十分に苦しんだ。親を奪われ、その怨恨の為に教団に単身立ち向かい、囚われた結果言葉に表せぬ程の辱めを受けてしまった。

 そんな少女を、二度と同じ目に合わせない為に。その為にユーリヤは真魚の身元を引き受け、失ってしまった笑顔を取り戻させようと生活を共にしているのだ。

 それなのに、自らの責任からなる穢れた行為に巻き込むなど、神すら許さぬだろう。

 

「おいおいシスター、本人がやる気なんだぜ。それに水差すってのは、どうなんだ?」

「ひぁッ、ぁっ!?」

 

 しかし真魚の元へ向かおうとした体が、二人の青年によって引き止められた。

 両胸と尻を鷲掴みにされ、服の下で露わになっている局部に触れられる。それだけで、熱が篭った身体から一瞬力が抜け、膝から下へ脚が崩れかける。

 しかし膝をつく事すら、下半身に頭を埋めている男が許さない。ユーリヤが倒れぬ様に両手で脚と臀部を強く捉え、首と頭に力を入れる事で支えの代わりとなる。

 それがまた秘部と男の顔の密着感を増し、無意識にユーリヤの腰が引けた。

 

「……確かに一度に奉仕出来る数にも限界はありますしな。渡りに船、という所ですか」

「さすがシスター、行いの良さがこういった所で現れるのですねえ。いやはや、面白い」

「あ、やめ――ぁ、ぁっ!」

 

 真魚が乞い、男達が請けた。一度吐かれた言葉は、もはや止める事が出来ぬ所にまで来ている。

 ユーリヤはなんとか青年から体を離そうとするも、二人がかりで弄られている状態では加減が出来そうにない。男達を力づくで引き離してしまえば、今無防備で男達に囲まれている真魚に何をされるかわかったものではない。

 反感を買わぬ様に男の手を解こうとするも、四つの這い回る手を同時に全て外す事は出来ないし、こちらの抵抗に合わせて胸や尻を掴む掌の力が強まり、その度に体が反応を返して意志が挫かれる。

 目の前で真魚に今にも襲いかかろうとする男達を、ユーリヤは身体を大きく捩らせながら眺め続ける事しか出来なかった。

 

「く、う――それならば、お嬢さんにも”奉仕”をお願いするとしようか」

「ンッ!……がんばって、ごほーし、するね」

 

 真魚に触られ続けていた中年が、お返しとばかりに右手の親指を秘核に添える。

 肩を跳ねさせた真魚は、舌っ足らずな声を漏らしながらその手を受け入れた。

 




真魚「バレてるにきまってるでしょ常考」

いぶすたプレイヤー一万人ぐらいが考えたシチュをいくらか膨らませてシュートします。

当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?

  • 蓮ちゃん
  • ユーリヤさん
  • 真魚ちゃん
  • 蜜柑さん
  • 夢ちゃん
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