「く、ふぅうっ……んンゥッ……!」
散々打ち込まれてきた熱杭に蓮が自ら腰を下ろし、入り切らないそれを最奥で受け止める。
腰を下ろしきる事を許さない肉棒の長さと大きさに貫かれ、膣奥に突き刺さったそれと両膝でなんとか蓮は自分の姿勢を支えた。
自分の体重がそのまま膣奥を圧す力になり、耐え忍ぼうと蓮は目を瞑りながら脇を締め、縛られた腕で胸が横から潰れる。
行為の後で未だ余韻に震える膝は体を支え切る事が出来ず、姿勢を維持する為に蓮は男の肩に顔を
「くうっ……そら、どうした。いつまでも止まっていても始まらんぞ」
「ンッ、んっ……!ふ、ぁっ、あぅっ、んぅうっ」
股と股を合わせた状態で、蓮は薄く喘ぎながら止まっていたが、膣に包まれているだけの男は物足りなさを感じて急かし出す。
下から奥を押し上げられる苦しさもあったが、それに耐えてなんとか蓮は腰を揺すり始める。体勢と肉棒の大きさから大きく上下するのが難しい分、腰を前後に揺り動かして刺激を与えていく。
自分から動く分だけ先程よりは優しい、しかし男の大きさの分だけ膣の果てが圧し潰れる感覚に、嬌声を漏らして身悶えしながら蓮が自分自身を押し当てていく。
腰を動かす度に突き刺した熱杭の茎の太さを、雁首の鋭さを、亀頭の膨らみを
「ぬるいな。腕をこちらに回せ、少し手伝ってやる」
「……っ、んぅ」
ぴくりとも動かず奉仕を受けていた男は、冷めた視線で蓮を射貫いた。
いくら慣れてきたとはいえ、男の巨根で貫かれて自由に動ける人間などそうはいないだろう。しかしそんな事情は行為になんら関係無い、それだけが男にとっての感想だ。
手首で繋がれた腕を輪の様に開いて男の首に回すと、男と蓮の間に空いていたせめてもの拒絶と同じ距離が詰まり、柔らかな両胸が平たく厳つい男の体に押し当てられた。
膨らんだ乳首が潰され、首元から太腿までの全てが男と密着する。そこから一センチの間隔も許さぬとばかりに、男は背を僅かに反りながら蓮の腰と尻臀に手を回し、外から身体の閂をかけた。
「――そらッ!ふっ、フッ!」
「ンンッ!あッ、ひ、やぁんッ!」
上は蓮の腕で、下は男の腕で固められた雌雄の抱擁が、股座からの突き上げで大きく揺らぐ。
蓮の腰だけが肉棒によって跳ね飛ばされ、体重をかけた膣奥が一層強く圧される。しかし蓮自身の腕で男を抱き締めている今、その衝撃が上体から抜けていく事は無かった。
全身を揺らす程の太さと硬さが、余すこと無く腰から下だけに与えられ、男と全身が擦れ合う。二度の絶頂を受けて出来上がった身体は、もはや意識を誤魔化してくれる痛みを感じさせてくれなかった。
胸と頂点が擦れ合うのが、男の猛々しい体に抱き締められるのが。陰核を股で刺激されるのが、肉襞を掻き分けられるのが、最奥を小突かれるのが――その全てが、もはや快楽に変換されようとしていた。
偽物だった演技が、本物になりつつある証明として声の調律を高く乱し、下半身から来る感覚が全身から脳裏にまでを奔っていく。それに耐えようと力を込めても、今の蓮には男に繋がる腕をより締める事しか出来ない。
「ふッ、ぐっ、うッ――どうだ、どう感じるッ。答え、ろッ!」
「あんッ、ぁうぅッ、はッ、ぁぁッ!す、ごいッ、いいッ、ですッ……!奥が、おくっ、おされて、ぇッ!ぅ、ンゥッ!んっンッ!」
男を悦ばせる為の声も、既に浮いた熱が隠し切れていなかった。
高い体温を冷ます為に吹き出た互いの汗が混じり合い、密着する身体の熱を繋げていく。体温よりもさらに高い熱を保つ性器同士が、殊更熱く感じられる。
強い密着感から来る熱の共有、下半身で味わう快楽。その全てが男と一身で分かち合っている、交わり合っている事を如実に蓮に理解させて止まない。噛み合わない互いの意志が、絡み合って混ざっていく。
一方的に腰を叩き付けられた先程よりは緩いものの、それでも十分な程の交合が再び男の剛直を膨張させ、それを感じ取った蓮の身体も愛液の量を増やして受け止める準備を始めていた。
「あッ、んッ、ぁぁッ!だ、め――イっちゃ、またッ、あッ!」
「くふッ、フッ、フッ!そら、しっかりと脚を絡ませろ!」
「あ、あああッ!これ、ふかい、ぃぃッ!だめ、こんなッ、のぉっ!」
その制止は既に男の動きを止めるものではなく、止まらない自分の感覚にのみ向けられた哀れな欲情の
その事がわかっているからこそ、男も蓮の失言にも取れる喘ぎを止める事はしない。むしろ男の存在がありながらも溢れる言葉こそ、蓮が真に迫って男によって感じさせられている事を示している。
「あぁッ、はッ、うぅんッ!はあんッ、ぁッ、ぁ゛ッ――ぁ゛うぅぅ!」
高い雌の声に、人の理性が剥げた濁点が増えていく。
イク、イってしまう、イかされてしまう。男に抱き締められながら、男を抱き締めながら、先程よりも遥かに短い時間で。抵抗のしようが無い快楽の
怒りも、痛みも、苦しみも。男を拒絶する為の全ての感情と感覚が、一突きされて身体を揺るがされるごとに塗り替えられていく。何度も屈した身体が、再び男を欲して雌へと成り下がる。
「そら、イク時はどうする!そら、そらッ!」
「あ゛ッ、はんぅッ!ひぅッ、いふッ、イクッ!ぁああ゛ッ、イッ――」
喘ぎの間隔が狭まり、身体が震え出す。男に教えてしまった、蓮が至る前兆。
それを見た男は両掌で蓮の尻肉を強く掴んで、腰の動きに激しいスパートをかけ、突き立てている女そのものを強く貫く。完全に把握した蓮が次に果てるタイミングを見定め、滾る欲で男根を膨らませ始めた。
膨らんだ男に蓮の雌の部分は擦り、削り、抉られて。その上で、自らの限界を媚びた声で赤裸々に
「いくっ、イ゛ッ――ぁあ゛ぁあンッ!!」
「ッ、
身体を合わせてから信じられない程短い時間で、男よりも早く蓮は絶頂を迎える。
まるでそこに自分の意識を飛ばしているかの様に、天を仰いで膣を締め付ける蓮の反応を受け、男も一瞬遅く射精を始める。性器同士が破裂した様な性感の奔流に、互いが身体を大きく震わせた。
「あ゛ッ、ハッ、ぁんッ!ンッ、ふうぅっ――いくっ、イ゛ッ、ンンゥッ……!」
「おおっ、ぐ……!いいぞ、そのまま締め続けろっ……!」
子宮は既に男を受け入れる為に下りきっており、緩んだ心の
男によって刻み込まれた条件の通り、無意識に蓮は悦楽を明確な言葉に変えて報告する。重ねた絶頂が愛液を過剰な程に秘部に流出させ、膣内の肉棒を吸い付く肉襞達と共に温かく包んでいく。
蓮の身体の反応を、男は文字通りの全身で受け止める。口から零れ落ちる嬌声、震える肩と脚、擦れる胸・掴んだ尻の肉感的な柔らかさ、そしてこれ以上無い程に固く締めつけてくる蜜壺。
男の内の生殖欲求全ての快楽が、目の前の蓮を使う事で満たされていった。
「ハーッ、ハーッ……ンッ!……はぁっ。っは、ぁんっ……ふぅっ……」
「随分と気持ち良さそうだな。やはり最初からこうされたかったのだろう?」
「はあっ――んくっ、はいっ……そう、ですッ……」
仰いだ顔を目の前の肩に下ろし直し、甘い吐息を囁く様に男の耳元へ流していく。
同様に性の極地に至ったにも関わらず、ようやく一回りだけ小さく、しかし未だに硬さを保ち続ける男根で蓮を貫いたまま、男は蓮を貶める質問を投げかけていく。
取り戻した思考の自由を、再び男に媚びる言葉に費やす。一時の快楽による感情の上書きが失せてしまえば、蓮の心中に残るのは男に対する抵抗心と、自分自身の行動への羞悪の二つだ。
しかしそんな感情も、陶酔の余韻による欲の残り火を点した身体によって浮かされ、薄れている。もはや身体は完全に性に屈しており、目の前の男には蓮の内の情欲を引き出す為のやり方を握られてしまっている。
ダメだ、屈してはいけない。耐えろ、耐え続けろ。それで自分がどうなってもいいと、覚悟したじゃないか。もはや自我を明け渡してでも、蓮はたった一つの目的に準じようとしていた。
「ふぅっ……このまま続けてもいいが、良く出来た犬には褒美をやらねばならんな。少し休憩といこうか」
「……んっ、ふ……!」
抜かず再びの行為に備えていた蓮の思惑から外れ、男は精を放った時の姿勢から動かずにいた。
動かないといっても体内に居座り続ける熱棒はそのままであり、互いに抱き締め合うという密着体位は続いている。それが男の欲の脈動、燻り続けている性の熱、肉襞を押し開く硬さを蓮に絶えず実感させていく。
これだけでも情欲に歪まされた肉体は震えを止めないが、耐える事自体は問題無い。より長い時間この男を引き留めなければならないこの状況で、ようやく与えられた
「お前が私にこうまで奉仕してくれる理由は、なんだったかな?……ああ、そういえば仲間がいたのだったな。お前が随分とよがり狂っていたので、すっかり忘れていたよ」
「……くうぅっ……!」
何も言い返せない。仲間の為に、この男の思いのままに犯され、それで何度となく絶頂させられた。演技する余裕すらも失い、完全に色に狂わされていた。
今でも身体は今にも再開されかねない交合に備えて、高められた熱を手放してはいない。まるで次に犯されるのを楽しみに待っている様な自分自身の陰部の無様さに、奥歯を噛み合わせて震える。
「そんな大事な仲間達が無事かどうか、さぞ気になるだろう?」
「……ッ!」
「それを確かめたいなら、そうしてやろう。褒美だ」
そう言った男は脱ぎ捨てた服の山に手を入れ、手探りで通信機を引っ張り出す。
今の蓮が最も気にかけているのは仲間達の行方と安否だ。皆の声が聴きたい、無事を確かめたい、望む事なら話がしたい。どんなに男に貶められたとしても、仲間達がそこに居るのならばそれでいい。
男は蓮を完全に屈服させたと考え、機嫌を良くしている。それならば無理に言葉を挟む必要は無い、そのまま話の流れ通りに仲間達の存在を確認させてもらうだけだ。
通信機のスイッチに男の指がかかる。そこからのノイズが収まるのを待たず、蓮は耳に全ての感覚を集中させて次に聴こえてくるだろう音声を切望していた。
『――ふぁあッ!ここっ、そこ、ですッ!おかしく、なッ――ぁああッ!』
「…………え?」
聴こえて来たのは、確かにユーリヤの声だった。しかしそれは、明らかに平常の声音では無い。
蓮自身が先程まで自分の口から発させられていた、熱に浮かされた声。
男に身体を明け渡し、喉から強引に鳴らされている様な、高らかな嬌声――
『――あッ、ンッ、ンンッ!すきっ、スキッ、これッ!あ゛、ぅう、ン!』
男の指がさらに動かされ、再びノイズが走った後に別の声が聴こえてくる。
今度は、真魚だった。呆然とフリーズしていた蓮の思考が、少しずつ状況の理解を始める。
通信機の先の音は、声以外に聞こえてくる音はいくらか遠い。数メートル距離を取っているだろう場所から、情で荒げた悲鳴だけがハッキリと大きく聞こえてくる。
他に聞こえてくる物音は、肉同士が弾ける音だ。嫌と言う程に聞いた、水同士がぶつかり合って弾ける様な高い遠鳴り。ずっと聞いていた、鳴らされていた音。
……つまり。つまり、は――
◆ ◆ ◆
「あ゛ッ、はあっ、ああんッ!ん、あうぅッ!」
「おッ、おッ!オラ、ちゃんと喋れ!オレのモン挿れられたら、どう答える!」
「イイッ、いいん、ですッ!すご、くぅぅっ!ひあ、あああッ!イイ゛ッ、いい……っ!」
地面に四つん這いになりながら、両脚だけを立て尻を上で立つ男に向けた状態で、ユーリヤは後ろから犯されていた。
既に自らの身柄を証明する修道服とベールは下着ごと男に引き剥がされ、残されたものはただ下半身を装飾するだけの白いガーターベルトとストッキングだけであり、それらもまたどちらのものとも言えない汗と性が入り混じった汁が染み渡っている。
地面に置かれたライトのみの限られた光しか無い薄闇の中、自らを差し出して伏せる女と、それを受け取って自身を打ち込む男は、繋がった一つの影として壁に映し出されている。
「あッ、あッ、ぁぁッ!つよッ、いぃっ――ンあ゛ぁあぁッ!」
「もっと締めろ!イけ!オレが
「あ、はぁぁっ!?んフッ、ぅやぁぁッ!だめ、だめだめッ、こんな、はげし、のッ!」
激しく痙攣する女と雌を、男と雄が蹂躙し続ける。挿抜の度に持ち上げられた肢体からは、薄絹のストッキングの上を伝って紛れもないユーリヤ自身の愛液が、膣を汚した精を新しく替えるべくだらだらと流れ落ちていく。
男への潤滑油であり行為の熱を上げるだけにしかならないそれを止める術も、既に忘れた。完全に性の虜に堕とされたユーリヤにとって、膣内を行き来する肉棒の感触と熱さだけが彼女の全てだった。
たとえどんなにユーリヤが膣を締めて悦びに意識を飛ばしていようと、男の動きは一切止まらない。むしろ激しくうねる内側の存分に味わおうと、強く強く股座が尻を叩き付けていく。
「イッ、イッて、ますッ!もッ、だめ、また――あ、ぁぁぁッ!イっちゃ、あああッ!」
「それがッ、いいんだろうがッ!?オラ、オラアッ!」
「はぁあンッ!つよ、ア、ぅうあッ!は、はいっ、はい……ッ!」
ユーリヤはもはや、置かれている状況もここに至る経緯も、何もかもを忘れて喘いでいた。
強引に突かれるのが気持ちいい、合わせて腰を揺らすのが気持ちいい、ナカで精を受け止めるのが気持ちいい。
決定的に
「あッ、ああッ!ひゃあッ!もうっ、も――ぅうッ!もっと、こすッ、てェ!」
「痛いぐらいが良いんだな!ったく、ワガママな修道女だ――なァッ!」
「気持ちいいっ、きもちいぃですッ!ひ、うッ!おかしてッ、もっと、もっとぉおッ!」
もう何度目かもわからない深い悦楽の果てが近付いてくる。それに合わせて、ユーリヤは男へと心のままに言葉を発しながら、腰を揺すって男のモノを愛液に満ちた肉壷で研磨していく。
自分から気持ち良くなる為のユーリヤの動きに従い、膣内も細かく男を圧搾している。性の全てが男を求め、興じ、靡いている。それを受け入れている今、全てが気持ち良い。
理性を失い閉じる事を忘れた口から、だらりと唾液が落ちていった。
「あッ、ァ、おくっけずれッ!んはッ、ひうッ!イッ、イっちゃ、あぁあぁあッ……!」
「あー出る、出る出る出るッ……
「はいッ、はいッ!アツいの、精液、くだっ――イ゛、ふあぁああぁあンッ!!」
射精に向けて激しくなる交合に、自分の意志で尻を振って多くの快感を貪る。
尻を男へと深く強く押し付ける事で、ユーリヤの身体は求めた通り、望んだ通りに、男の射精に合わせて強い絶頂へと至った。男を一番悦ばせるのが、それだとわかっていたからだ。それが一番
「――はあぁ、あっ……!きもち……いいですっ。よすぎて、えっ、こわれちゃっ、あっあ゛っ、はぁあ……っ!」
「おいおい、イキながらまだ腰振んのかよ。全く、最初の威勢はどこにやったんだか」
男が望む事は、自分も望んでいる事だ。既にそれをわかりきったユーリヤは、絶頂の直後で震える下半身も男に捧げるために、間も置かないまま尻を前後させ始める。
心も身体も淫らに染まったユーリヤの
「……よし。ご褒美だ、もっかい突いてやる、よッと!」
「んんぅあッ!んっ、んぅっ!も、っと!あッ、ぁああ、っはあッ!ァァッ――」
ユーリヤは元より、犯す男すらも覚えていない程に繰り返された行為の序章によって、再び性交は始まりへと戻る。
ユーリヤは組み伏せられたまま、雌として扱われる事への悦びに顔を歪んで綻ばせた。
◆ ◆ ◆
「すきっ!すきッ、なのッ!あぁッ、ハッ、おちんちん、イイ、のッ!」
「そんなにされたいなら、もっと力入れてしがみつけ、ガキ」
「ンッ、ん!もっと、もっとシてッ!しきゅー、ごりごり、してえっ!」
目の前の男によって強引に割り開かれ、閉じる為の留具が壊れたパーカーを腕で引っ掛けただけの状態で、靴下以外の衣類をほぼ失った幼い肢体が激しく揺れ動く。
真魚の影は既に石畳の上からは無くなっていた。最初は後背位、次に騎乗位、背面座位。様々な方法で繋がり続け、今真魚は立ち上がった男に抱き抱えられながら性器同士を合わせていた。
男の首に真魚も首を寄せ、少しでも姿勢を安定する様に男の後ろへ回した腕を締め、自らの力でがっちりと自分自身を固定する。その体勢のまま、男が腰を揺らしてくる。
ただでさえ小さく軽い身体が、真魚からの協力によって殊更軽く感じられる。それならば、と男は一度腰を大きく引き、真魚の腰を手で引き寄せながら深く挿入した。
「あ゛ハッ――あぁああッ!!これ、もっと、もっとッ!もっと、おかしてえっ!」
「言われずとも、だ。あの女どもを犯せなかった分、何倍もお前を犯してやる」
「うんッ、ぅンッ!おくぅッ、ずぽずぽしてっ、イって!イかせ、てえぇ!」
半分以上は入っていないのではないか、そんな長さを持つ男の猛る欲望に串刺しにされ、真魚は一切の自制なく歓喜の声を上げて至っていた。
この男から搾り取った、膣へと贈ってもらった多くの精液はもはや潤滑油以外の何でもない様に男根と女陰の隙間からぼたぼたと落ちて地面を塗っていく。
これこそが自分が求めていた本性で、本当だ。激しく道具の様に犯され、他の何をも忘れて愉しむ。
「……まぁ、たまにはこういう体位もいい、かッ」
「イイッ、イイのッ!イってる、イクから、いぃ、のッ!あ、あはッ、ぁあぁっ!」
真魚の熱に反して、男の態度は既に情交の感想を考えうる程に冷め始めている。
何もしないよりは気持ちいい、他に何かするよりは気持ちいい。真魚を犯す理由など、単なる他の行為に対しての代替物でしかない。
それならそれで、抱き抱えられてよがり狂うこの少女の限界でも確かめてみよう。あと何回、何十回、あるいは何百か?どれだけ絶頂させてやれば気が済むのか、”実験”でもするか。
自分自身の欲求のまま犯しているにも関わらず、男は真魚の痴態を一つの余興として眺めていた。
「そら、どこだ。どこがイイ、止まってやるから腰を押し付けろ」
「ここっ、ここ!ここ、ついてほしい、のッ!あッ、きもちいいのおッ!」
「わかった、ここが一番スキなんだ、なッ」
「んぁはッ!!とんじゃ、う゛っ!きもちよく、なるのっ!スゴい、いいよぉッ!」
疼いてやまない一点へ向け、真魚が自分から亀頭を膣内でエスコートする。
その状態で軽く動かれ、その一点へ向け腰を揺すられるだけで、真魚はたやすく絶頂した。絶頂している感覚こそが正常な事だと、完全に狂った本能が解釈していた。
脚もつかず浮いたままの交尾は、身体が揺れる度に当たる場所が変わる。もっとも求める場所を僅かに逸れて穿たれるのも、しっかりと弱い所を打ち込まれるのも、全てが気持ち良かった。
「イクッ、イクのッ!イッ、あ゛、イっちゃうよぉッ!」
「いいぞ、イっても。何度でもだ」
「あ、あっあッあッ!!あ゛ぁぁあァッんッ!!」
全体重・全感覚を男に委ねて、真魚は渇望のままに欲を解き放った。
精を求める膣は男根に絡みながらぎゅうと締まり、年相応に薄い肉付きの身体全てを擦り付けて誘惑する。それが真魚に出来る唯一の感謝であり、懇願だった。
一杯ナカに出してほしい。もっともっと、満たしてほしい。そんな欲望を知ってか知らずか、男は真魚からの射精への手招きに堪えた。
「――くう。とんだガキだ、そんなにナカに欲しいのか?」
「ほしいっ、ほしいのっ!おねがいっ、だしてっ、めちゃくちゃにッ、してえッ!」
絶頂が落ち着くのも待たず、真魚は自分から腰だけを振って男に媚びる。
どんなに至っても、どんなに射精されても、決して落ち着く事は無いだろう。自分を突き動かしてやまない、満たされる事なき渇望と衝動のまま、真魚は男に”次”をすぐせがんでいった。
「ン、ふぅッ!あついっ、アツいのッ、とまんないよぉおッ――」
◆ ◆ ◆
「――あ、んたッ……騙した、わねッ……!!」
「人聞きの悪い。私は最初から、何も間違った事は言っていないぞ」
男が通信機を切った時、全ての理解を終えた蓮は怒り狂っていた。
心の奥底へと押し込めていた男への憤怒が、隠す事も出来ない程に蓮の口を衝いて出ていく。
プライドを捨てて敵に下げたくもない頭を下げ、辱めを受け、媚びて奉仕した。その全ての行為が裏切られた今、もはや男の機嫌を損ねる損ねないなどの問題は瑣末事と化す。
怒りは一瞬で沸き立ち、敵意と殺意と憎悪が同時に混ざり合って心を掻き乱していく。
何の為にこんな屈辱に耐えた、何でこんな下衆の言う事を信じた、何故、何故。もはや言葉の形にすらならない程の感情の奔流が、蓮の思考全てを真っ黒に渦巻かせた。
「言った筈だ、”私の仲間が見ている”と。どんな風に、とは言わなかったが」
「あ、あんたッ……あんたッ――グ、あ゛がッ……!」
詐欺師の様な言い回しに、納得どころか憤慨ばかりが強まっていく。あまりの怒りに再び能力が目覚めるも、その立ち上がりの前に脳天を叩き潰す様な頭痛が抵抗する力を砕く。
ふざけるな。そんな言い分が通用するか。この男は、最初から蓮がどんなに頭を下げて懇願しようが、端からこうするつもりだったのだ。激情が、痛みを凌駕しかけていた。
「お前の中では納得出来てないようだが、確かに私は約束を守った。
「グ、ぐぐッ、ぁ゛ッ、ふぐゥッ……!!」
「私はお前を優しく扱った。
頭痛が止まない。能力を止めれば、抵抗を棄てれば逃れられる、逃れられない痛み。
痛くて仕方ない。しかしそれがどんなに痛かったとしても、今の蓮には怒りを抑える事は出来ない。無理に蓋をしていた心の反動で暴れる心裏を、身体は無慈悲に蓮を封じる激痛に変換する。
「お前にも使ったあの媚薬だが、それもさっき言った通り、私は一本しか持っていなかった。
「ぐ、ぁ゛――……ッ!!」
「別に私は良かったのだぞ、お前を使わず
蓮が意志によって壊れるよりも早く、これ以上は限界だと脳の防衛本能が無理を抑制する。
男は、確かに蓮を抱く事で満足した。だがそれ以外、最初から示唆されていた他の男達の事が何をするか、何をしてるかまでは関与しない。
まとめれば一言で片付けられる、しかし幾千の言葉でも片付ける事の出来ない、男からの宣告。
「そうだ、いい事を思い付いた。他にも二人、男の連れがいたな。そいつらへも繋げるように、向こうに指示しようか?」
「……ど、ういう、意味、よッ……!」
「その通りの意味だ。今の二人の声を、男どもの囚われている部屋に届ける。お前が安心した様に、あの男達にも
「――……こ、の、ォッ……!!」
媚薬で強引に発情させられ我を失っている二人の声を、政次郎や十三に聞かせる。それはある種、拷問による悲鳴よりも動揺と屈辱を受けてしまうだろう。
負けたせいで、守れなかったせいで、こうして囚われたせいで。そんな後悔に囚われている間に、仲間は既に陵辱され、屈服し、男を求めて色に狂わされた。頭が割れんばかりに苦しめられた蓮の怒りと同じ、いや異性である以上はややもするともっと多くの感情が煽られかねない。
そして何よりも。そんな声を聴いて欲しくないのは、我を忘れて行為に耽っている二人の方だ。自分以外の全てを一度に侮蔑する行為。そんな事は、そんな事を、許しては――
「安心しろ、私は優しいので、な。お前の行動次第では、そんな事はしないと約束する」
蓮が肩に乗せていた顎が男の左手に掴まれ、そのまま強制的に見つめ合わされる。
男は愉しくて仕方ない、笑いも堪える理由が無いとばかりに卑しい笑いで蓮を見据える。情交によって顔の火照りは引いていなかったが、それでも蓮はそんな表情の男を刺し殺す様な眼で睨みつけた。
「――
「……ッ……う゛、っぐぐ……!!」
新しい要求には難しい所はない。ただ地面に転がって、脚を持ち上げて、下腹部を見せればいい。
見せ、つければいい。これまでの体位とは異なり、完全に蓮自身の意志で同意しなければ出来ないような、犬の芸よりも劣る性交に対する誘惑、願意、懇願。
そんな体勢を、自分どころか仲間達全員の心を踏み躙っている敵に見せなければならない。怒りで、どうにかなりそうだ。これ程の苦しみなど、今までに無かった。
――それでも。
「……こうッ……で、す……か……ッ……」
「ハハハ、いい眺めだ。よぉーく見えるぞ、お前の顔も、乳も腹も、汚れた股間も。全部だ」
座っていた男の股座でいきり立つ欲棒を抜き、蓮は仰向けに倒れて腕を床に放り出す。
そのまま太腿だけを地面から浮かし、横に開く。ゆっくりと呼吸をすると、膣内から行為の残滓が再び零れ落ちた。もう、男の手で汚されきっていた。
「よし、その姿勢のまま五回私がイク間は約束は守ろう。その次は、また別の”約束”をしようか」
「……ひ、ぐっ……ぅぐっ、あ゛、ぁあ゛っ……」
「なんだ、嬉し泣きか?私の優しさがようやく伝わったようだな」
蓮は、泣いていた。それも留める気にもならない程、蓮は悲嘆の底にあった。
誇りは執拗に潰され、惨めな自分には嫌気ばかりが差す。唯一の支えであり目的だった仲間は、既に色に狂わされている。自分自身もまた、男を求める事でこれ以上の事態の悪化を防ぐ事しか出来ない。
いっそ、何もかもを忘れたかった。ユーリヤや真魚の様に、毒を呑んで発狂してしまえば、こんな気持ちにもならずに済んだ。しかし蓮の身体は、それを生来から拒んでいる。
屈しなければ苦しみは続き、屈しても状況は良くならない。
その全ての現実から、逃れたい。
「じゃあ、再開といこうか。まぁ安心しろ、時間はたっぷりある、お前も合意の上だ。悪い気など、するわけがないだろう?」
「……ハイ……は、い……」
「よし。ようやく、跳ねっ返りを直したか。女の躾なんぞ大体同じだな」
蓮には小さく生返事を返す事しか出来ない。もう、何でもいい。
助けが、助けは来る筈だ。絶対に、いつか、その内に。それまで、わたしが、みんなを、守る。
――みんな、を、まもりたかった。
「さあて、何時間連続でいけるか。楽しみだな、女」
「――……」
虚ろな涙の滴が、そんな心を溶かして地に落ちた。
◆ ◆ ◆
◇ ◇ ◇
――それぞれの暗闇に、一繋がりの影が蠢き続けている。
「あンッ!あッ、やめッ、いやぁッ!イッ、イクッ!イクから、おねがい、おね、がい……ッ!」
「あああッ!いけませ――あぁんッ!ハ、あああぁッ!!……もっ、とッ、シてください……!」
「あッあッ!せーえき、ほしいのッ!ついてッ、しきゅー、ココッ――あああぅうンッ!!」
――それからの事は、誰も覚えてはいない。
蓮ちゃんメインの敗北陵辱編でした。
望まぬ身売りとはまた別の方向の辱めを目指しましたが、中々難しいねんな。
敗北=即・死みたいな世界観の話なのでちょっと色々考えましたが、開き直ってやりました。
蓮ちゃんの凄く誇り高いだろう義心が大好きなので、やさしく取り扱いました。やはり立派な人間ってのは、周囲から削ってやるに限りますねぇ!!
この話は要望が多く大きかったので、色々パターンを考えてましたが気付けばこんな更新間隔ですよ!詫ビルマン。
11月20日の活動報告「覚書②」の時点で展開はざっくりと決めてました(蓮ちゃん
……まぁなんかそんな感じで、久々にがんばって更新しました。有難う御座いました。
当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?
-
蓮ちゃん
-
ユーリヤさん
-
真魚ちゃん
-
蜜柑さん
-
夢ちゃん