※この作品はR-18です。

Ith-Videoは観測する   作:灰の熊猫

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想定:「雅日商事オフィス」セキュリティルーム到達済。


織り成す糸女(蜜柑)
*繋属の影に


「この度は時間を取って頂き、有難う御座います」

「まぁ何、そう硬くならずとも良い。座りたまえ、ええと――」

「社長秘書の、蜜柑と申します」

「蜜柑くん、だね」

 

 月が既に空に浮かび、湛える闇が各地の街明かりの白で阻まれている夜。

 あるビルの最上階、”社長室”とドア前に記された部屋の中で、立ちながら恭しく頭を下げる女と、それをソファーに座りながら受ける恰幅の良い男が向き合っている。

 雅日興産。この街、唐館市において様々な事業を執り、実際の規模よりも市に与える影響は大きい、そんな企業の一角である商事のオフィスビル。

 そこで雅日の社長は、桃色を基調としたスーツとタイトスカートを身に着けた、蜜柑と名乗る女性と顔を合わせていた。

 

「それで、何の用かね?……と言っても、予想は出来るが」

 

 蜜柑が一人用の椅子に腰掛けたのを見て、社長はソファーの背もたれに深く身を沈ませ、顎を僅かに上げて蜜柑を下目で見据える。

 他者と向き合う態度としてはいくらか尊大で、無礼としても取られても可笑しくはない姿勢だった。が、蜜柑と社長の間柄にはそうするだけの差異がある。

 目の前の蜜柑という秘書が勤めている会社は、唐館市に収まらない程に有名な大企業だ。雅日から見て上に位置する企業であり、また近しい場所に居を構えているライバル企業だ。

 企業の規模では確かに負けている、しかしこと唐館市内における影響力という点では雅日もそう劣っていない。身贔屓が入っているのは否めないが、それでも明確な上下関係はついてはいない。

 そんな間柄でありながら、蜜柑という眼の前の社長秘書は、自分一人で雅日の社長との面会を申し出た。その目的は、一つしか考えられない。

 

「はい。これからのうちの事業では、雅日さんと良い関係を結びたいと考えておりまして」

「…………」

 

 想像通りの答えに、社長はむしろ唇を締めて口角を下げる。

 雅日の社長に対しての、直々の営業。ライバル企業と言えど、二つの会社は完全に反目している訳では無い。それならば表立って競い合うよりは、協力関係を築いた方がずっとリスクが低い。

 それ自体は自然であり、雅日側としてはむしろ歓迎すべき事だ。前々から蜜柑の企業からは営業マンがやってきており、迂遠ながらもこの協力関係への打診はあった。

 だが、その申し出を”はいわかりました”と、素直に受け入れるにはいかなかった。

 

「……それならば、そちらの社長とも顔を合わせたいものですな。こうして秘書を通じてでは、いらぬ齟齬も起こりかねない」

 

 社長は蜜柑に対し、自身の考えと感情をいくらか込めて、抑えた口調で言い放つ。

 いかに大企業と言えど、社長秘書と社長では身分の格に違いがある。本当に誠意を持って協力する気であれば、社長自らが顔を合わせるべきだ。

 これでは、雅日側が企業として劣っている為に下に見られていると取られても不思議ではない。というよりは、明らかに舐められている。

 企業のトップとしては、そんな状況に対しては不満を言わざるを得ない。そんな下に見た態度で”協力”を嘯くなど、あまりに礼を失している。

 無礼には相応の態度を。それが今の社長の態度に表れていた。

 

「済みません。当社の社長は多忙で、中々スケジュールが合わず――」

「私が暇、とでも?こちらはこの時間の為に、わざわざ時間を作ったのだがね」

 

 蜜柑が深々と頭を下げるも、社長は言葉を被せて不満を表意していく。

 実際、今回の為のスケジュールのやり繰りにはそれなりに苦心はした。だが、その甲斐あって、今はこうして蜜柑や企業に対して優位を取っている。

 ”最大限の礼で臨んだにも関わらず、無礼で返された”という主張が出来ていれば、この先に交渉する事があってもこちらが主導権を握る事が出来るだろう。

 何より、社長自身にいくらか怒りがあった。よりにもよって、たかが秘書を通じての会談とは。いかに大企業と言えど、こうした物事の分別も付かないのか。

 故に社長は、この場で蜜柑が何を言おうと全て却下し、後日に再度話し合いの場を設けるべきという結論へと話を持っていく事を、既に心の中で決めていた。

 

「大変申し訳有りません」

「済みません、申し訳ない。そればかりですな、これでは何のための時間かわからない」

 

 蜜柑は頭を下げ続け、社長はただそれを見下ろす。

 とても営業とは思えない、そんな雰囲気になる様に社長は話を誘導していく。自分の意のままに目の前の女を心理的に抑えつけている事で、社長は微かながら心中の怒りを慰めていく。

 しかし、違和感もあった。こうなる事は少し考えればわかりきっている話で、それにも関わらず秘書だけをこちらに寄越したのは何故か。相手の、蜜柑の狙いがわからない。

 

「私個人としましても、大変申し訳無く思っております」

「君が個人で思って、それで何かなるのかね」

 

 語調を抑えてはいるが、確かな怒りをぶつけられても蜜柑は平然とし続けている。

 蜜柑個人がどう感じているとしても、この場の関係性は変わらない。社長はこの結末のわかりきった会談をどれだけこちらに優位な形で終わらせるか、ただそれだけしか考えていない。

 それは蜜柑にも薄々伝わっている筈だが、それでも蜜柑は動じる様子を見せない。慇懃に徹しているその態度は、むしろ逆に無礼にすら見えた。

 

「……その通りです。思うだけでは、不十分ですね」

「む?」

 

 ただ謝るだけだった蜜柑が、席を立つ。そのまま蜜柑は、社長の座る傍にまで歩いてやってきた。

 一体何のつもりか。傍を見れば、然程見上げる程でもない背丈の蜜柑が立っている。話の途中にも関わらず、横にやってきた蜜柑は表情を変えずに佇み続ける。

 

「ですので――私(・)個(・)人(・)として、出来る事は何でも尽くしたいと考えております」

「っ!?」

 

 ”私個人”という言葉を強調しながら、蜜柑は社長の傍に座り、身を寄せて小さく囁いた。

 蜜柑の頭が社長の肩口に添えられ、ふわりと薄い香水の香りが社長の鼻孔を擽る。もたれかかった蜜柑の上体は社長の胸板で受け止め、山なりに曲線を描く蜜柑の胸が押し当てられている。

 柔らかな身体と女の香りが、社長の感性へ一気に押し寄せる。思わず胸中の蜜柑を見れば、目を伏せたままじっとそのままの体勢で居続けている。

 まるで、社長から何かするのを待ち望んでいる様に。

 

「……ほ、ほほう……何でも、かね?」

「……」

 

 試しとばかりに、社長は蜜柑の右肩を掴んでこちらへ引き寄せてみる。

 それに対して蜜柑は抵抗を一切見せず、口を閉ざし続ける。手によって寄せられた身体は一層社長の身体に押し当てられ、服越しに蜜柑の胸が潰れ、社長にその柔らかさを伝えていく。

 何でも。この状況で”何でも”と、腕の中の女は言っている。それは、つまり――

 

「そう、だな。君の態度によっては、この先の関係について、考えなくは無いぞ……?」

「……ん、んっ」

 

 この所忙しくて、女遊びとはめっきり縁が無かった。ほぼ禁欲にも近い生活を送っていただけに、目の前の蜜柑という美女が自身に身体を預けるのを見て、社長の理性は容易く傾いていった。

 社長が蜜柑の肩から腋下へと腕を回し、抱き寄せる様にしながら右胸に掌を重ねる。

 ねっとりとした動きで社長が蜜柑の右胸を触り出すも、蜜柑はその手を拒まない。ただ重ねるだけだった右掌は少しずつ強さを増していき、蜜柑の胸はスーツの上から形を変えられていく。

 強く胸を揉まれた蜜柑は、吐息を鼻から漏らして社長の手を受け入れ続けた。

 

「……ほ、ほほぉ……これは、中々……」

「ん、いや、そんな胸ばかり……っ」

 

 豊かな胸を揉まれ続けてもじっとし続ける蜜柑に、社長はそれまでの怒りも横に押しやって夢中になる。

 社長は服の上から触っていた右掌を一旦離し、蜜柑のスーツのボタンを全て外してから、今度はワイシャツの上から両手で胸に触り出す。

 厚地の布地が一つ取り払われた事で、より柔らかさを増した様に感じる蜜柑の両胸が、社長の意のままに揉まれ、歪められていく。

 スーツの上からでは分かりづらかったが、蜜柑の胸は子供の様な身の丈に合わず豊かだ。シャツ越しにも感じ取れる、手から溢れる程の膨らみと、それを覆う下着の大きさから、ともすれば社長が今まで出会った女性の中でも随一では無いかと考える程だった。

 

「お、おおっ……中々、いいカラダをしているじゃないか、君……」

「んっ、ふ……あ、それ、いやっ……」

 

 嫌と言いながらも甘い声を上げながら身体を委ね続ける蜜柑の胸を、社長はどんどん遠慮を無くして掌で味わっていく。

 男の思うままに掌は胸に沈み、女らしさそのものである柔らかな感触が手に伝わる。掌は押せば押すだけ蜜柑の胸へと沈み込み、下着の内に隠された女らしさをその感触で主張してくる。

 この所女を楽しむという事がめっきり無かった社長にとって、蜜柑の身体は極上の物だった。

 

「じっと、しているのだよ……?」

「あっ――やっ!そんな、強引にっ……!」

 

 薄いシャツの感触すらもどかしくなった社長は、シャツの合わせ目を両手で掴み、力づくで左右に開く。正面を留めていたボタンは、暴力的な手付きによって弾け飛んでしまう。

 スーツと同じかそれ以上に薄く、透き通る様な白桃色のレースのブラが社長の目の前で顕となる。下着によって整えられた両胸の間には深い谷間がくっきりと出来ており、揉み転がされた事によって僅かにずれたブラの端からは僅かに乳輪が朱色が覗いていた。

 

「なんと、これは……おお、おっ……」

「く、うう、あっ……強い、ですっ……!」

 

 胸の大半を隠しながらも、その肢体を飾り付ける扇状的な蜜柑の下着姿を見て、さらに社長は欲求を燃え上がらせ、前のめりとなっていく。

 社長はブラの上から蜜柑の両胸を左右から鷲掴みにし、そして中央へ寄せて谷間を深くする様に揉みながら、自ら強調させた谷間に自らの顔面を埋めた。

 顔で直に感じる胸の感触、男を誘う女の薫り、どこまでも沈む様な谷間の深さ。その全てが社長の中の性を興奮させ、目の前の女に夢中となっていく。

 

「直で、触るよ……いいね……?」

「あっ、ダメ、だめぇっ……ひゃ、うんっ」

「イヤよイヤよも、というヤツかね?中々唆らせるじゃないか……」

 

 次に社長は顔を谷間から離し、蜜柑のブラの上側を掴んでずり下げる。すると、ぷるんと音が出たのではないかと錯覚する程に、下着で抑え込まれていた蜜柑の乳房が柔らかく揺れて飛び出た。

 そのまま社長は外気に晒された生の乳房を鷲掴み、荒々しく揉み上げる。

 胸を自由にされる恥じらいか、或いは強く触られた事への痛みか。蜜柑はその場で身を捩るも、虚しく社長に抱き込まれた背で胸板擦るだけに終わり、社長の手を止めるには遠く至らなかった。

 

「……堪らんカラダをしているね、蜜柑くんっ……お、おっ……!」

「うっ、く……んんっ、あ、は、ぁっ」

 

 そんな蜜柑の身体を、社長は次に脇腹を抱えて軽々と自身の前に移動させ、後ろから抱き込む様な体勢を取らせる。

 社長の脚の間で背を丸める蜜柑に対し、社長は自らの腰をスカートに押し付けながら再び両胸を揉んでいく。荒く揉む毎に蜜柑の亜麻色の髪が揺れ、フェロモンに等しい甘い薫りが社長の雄性を刺激する。

 気付けばズボンの下の肉棒は完全に勃ち上がっており、スカート越しに感じる丸い尻肉の柔らかさを、腰を揺らして擦り付ける事で確かめていた。

 

「はぁっ、はぁっ……これはっ……」

「あっ……は、恥ずかしい、のですが……」

「構わんのだろうっ……?」

「……ぁっ」

 

 社長は欲情のままに右手をスカートへと滑らせ、太腿の所までをかかる布地を脚に沿って引き上げ、ブラと同じ色と意匠のショーツを露出させる。

 そうして露わになった三角の頂点に社長が右手を当て、肌触りの良い絹の生地の表面をなぞれば、それに合わせて腕の中の蜜柑も身体をくねらせる。

 さらに秘部を生地の上からなぞりつつ、膨らんだ股間を尻の間に押し当て、後ろから突き上げる。胸にも負けず劣らずの曲線を描く蜜柑の丸い尻肉が、ズボン越しの怒張によって柔らかく歪む。

 他の誰かから見れば、痴漢や強姦にも近い状態。それでも腕の中の蜜柑は社長の思うがまま、なすがままにされている。

 

「あっ、ん、ふ――ひぁっ、ぁ、あんっ……」

「……っ、ほ、ほう……」

 

 左手で胸を直接揉みしだき、右手でショーツの上から秘部を撫で、股間で尻を味わう。その全てに蜜柑は過敏に反応を見せ、甘い声で応える。

 身体のどこに触れても柔らかさと色声を返す蜜柑に、社長は完全に虜となっていた。もはや声を口に出す事も忘れそうな程に興奮は高まり、手付きは徐々に自分本位なものとなっていく。

 どれだけ自分本意な手付きであろうと、腕の中の女は抵抗を見せない。いや、見せられる筈も無い。これは”謝罪”であり、自分はただそれを受け取る側なのだ。

 ここまでのやり取りでそれを確信した社長は、自身の満たされぬ欲求を蜜柑へとぶつけていった。

 

「蜜柑くん、こちらを向きたまえ……」

「――んむっ!ん、っふ、ぅ、っ……!」

 

 言われて蜜柑が顔を振り向かせると、その瞬間に蜜柑の唇を社長は奪った。

 そのまま社長は蜜柑の唇を舌先で割り開き、口内を陵辱し始める。蜜柑の小さな唇から強引に内側へと侵入した社長の舌が、蜜柑の舌を絡め取り唾液を送り込んでいく。

 蜜柑はそれを受けても、まばたきを何度か重ねながら身体を堪能する腕に手を当てるだけで、自由を全て社長へと委ねて唇を重ね続けた。

 

「――ぷはっ、はっ、ぁ、あっ……困り、ますっ……」

「私にはとてもそうには見えんのだが、ね」

「あんっ、ふぅっ、う、ぁ、やぁっ」

 

 唇を離した社長は左手で胸を揉むのはやめないまま、右手でショーツを横にずらし、陰裂に指を当て始める。

 人差し指の先で割れ目の筋道をなぞれば、蜜柑は身を震わせる。明らかに快楽を感じ取り始めている蜜柑の反応に、社長は美女を意のままに喘がせているという仄暗い愉悦を得ていく。

 しかし、もはやそれだけでは社長の肥大した欲求は満たされなかった。

 

「ほら、蜜柑くん。君も、ボーッとしているだけではダメだろう?」

「っ……どうすれば、良いでしょうか……」

「とぼけるのかね?……それとも、命令されたいのかな」

 

 そう言うと社長は乱暴な愛撫をただ受け続ける蜜柑の身体を自分の体から離し、こちらを向かせる。

 そうした後で、社長は自身の両脚を大きく横へ開き、自身のズボンのジッパーを開いた。

 

「――舐めたまえ。私のチンポを、その口でじっくりと、な」

 

 そこから飛び出たパンツの膨らみを見せつけ、社長は片頬を吊り上げて蜜柑へ命じる。

 探し回ってもそうはいないという美女に対して、地位を笠に卑猥な命令を聞かせる。ある種男の欲望(ゆめ)とも言える状況に、社長は酔い始めていた。

 そんな社長を、蜜柑は真顔で見つめている。その顔には状況に対する不満も嫌悪も、あるいは感情すら感じられない。冷たさすら無い瞳が、嗤う社長を真っ直ぐに見据えている。

 だが、そんな泰然とした美女であっても――

 

「……わかり、ました」

 

 今は、ただ自分に従う外ない。

 床に座り込み、自分の股間にゆっくりと整った顔を寄せていく蜜柑を見下ろし、男はぞくぞくと自分の支配欲が底から満たされていくのを自覚した。

 




昂る……昂るぞ……!蜜柑、貴様との逢瀬はいつだってそうだった……!
身体と精神を張り巡らせた、ギリギリの闘い!それが、常にこの俺の限界(意味深)を引き出してきた……!

”体を使っての接待などをしたのは、社長秘書時代の頃以来だ”という本編の記述を、さらっと独自解釈したのが今回の話になります。

当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?

  • 蓮ちゃん
  • ユーリヤさん
  • 真魚ちゃん
  • 蜜柑さん
  • 夢ちゃん
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