*密なる僻遠
月が空へと登り切りまばらな雲を纏う夜、唐館市の人里より離れた場所、未だ緑を色濃く残す山の麓。
この山の道には何処かへと通じる先すら無く、実質行き止まり同然のこの場所に寄り付く者はほぼ居ない。道路に引かれた白線すら掠れ、道を照らす街灯すらも頼りなさげにちかちかと点滅している。そんな古びた道路に、一台の車が走ってきた。
後部に十分なスペースを確保する為に長大に伸びているその車は、後部座席を映す窓が黒いスモークフィルムによって遮られ、車内灯の光が僅かに漏れるだけに留まっている。
そんな光をほぼ遮るガラスに目を凝らせば、薄らと黒い人影が見えた。
「……この場所ならいいかな、と」
「十分だろ、こんな所誰も来やしねえって」
道半ばの路肩に車がゆっくりと停まり、ヘッドライトが消える。直後に運転席と助手席から、壮年から中年までの間といった年代の男が二人、ドアを開いて車外に出る。
男達は鳥と虫の声しか聞こえない様な暗い山道を左右に見やり、周囲に人気が無い事を確認する。この場所に誰も居ないのはわざわざ見るまでも無い程にわかりきった事ではあったが、それでも万が一を考えると確認せずにはいられなかった。
確認を終えた男達は、車の後部座席へ通じる大きなスライド式のドアを横に開いた。
「ん、ついた?」
「ああ、着いたぜ。ここならいいだろ」
その中では、黒を基調として揃えたパーカーとホットパンツを着た、薄墨色にくすんだ髪の少女――真魚と、真魚を後ろから抱き締める中年が、座席を外された広い空間の中で前後に揃って座っていた。
同じ車に乗車していながら、真魚と男三人は妙な馴れ馴れしさがあった。歳は一目見て親子ほどの差があるのがわかり、それでいて家族や親戚の様な親しさとはまた異なる近い距離感で互いに接している。
その何よりも妙と言えるのは、真魚を後ろから抱き締める壮年の両掌が、その胸のささやかな膨らみを無遠慮にまさぐっていながら、当の真魚が一切の拒絶を見せていない所だった。
「おいおい、人が前座ってるって時に勝手に始めてんじゃねえよ」
「いやいや、これは真魚ちゃんからのリクエストでね。”触って”と甘い声でおねだりされながら、触らないのは流石に無理があるでしょう?」
「ん、んっ……ゴメンね、途中でガマンできなくなっちゃって……」
黒いパーカーの上を中年の硬い掌が這いずり、胸が押し潰される度に真魚は鼻のかかった声を漏れ落とす。
未だ生長の途上である膨らみを触られ、真魚はほんのりと頬を赤くしながら自身の背を後ろの中年へ預け、もっと触って欲しいと自分から乞う様に中年の胸板に身体を擦り付けている。
そんな中年と真魚を見て、車外に出ていた男二人もまた後部座席に乗り込んできた。
「ったく、相変わらずスケベだなあ、真魚ちゃんは」
「んぅっ……うん、おじさんたちにさわられるの、すきなの……」
乗り込んですぐに男達は後部のドアを閉め、鍵をかける。実質的に密室となった車内で、真魚を三人の男達が取り囲む。
男達は一様に欲の篭った視線で、真魚の幼さを色濃く残す未成熟な体付きを舐める様に眺める。胸を触られる事に悦びを見せる童顔、中年の手に潰されながらも薄く膨らみを見せる両胸、白と桃色で縞模様を描くニーソックスで脚を覆われながらも、付け根近くまで見えている白い太腿。
そんな男達の卑しい視線を受けながら、真魚はそれを歓迎する様に男達に微笑みかけていた。
「しっかし、真魚ちゃんもほとほと好きだねえ。”誰も来ない場所で犯されたい”なんて」
「んっ……だって、シてる時誰かにジャマとかされたらヤでしょ……?」
壮年からの言葉に、真魚は触られる悦びを見せながら流し目を送る。
真魚と壮年達の関係は、真魚が壮年達を呼び出して性交を望んで行ってもらうという、歪んだ交際関係だった。それも真魚は、この場に居ない不特定多数の男とも肉体関係を結んでいる。
多くの人間の交通の面を考え、いつもは唐館市内の公衆トイレなどを集合場所に選んでいたのだが、ここ最近はそれが難しくなっていた。消し難い真魚達の性交の痕跡から、警官の見回りが厳しくなってきたのだ。
その為、真魚の方から男達に提案した。”誰も来られない場所で、一晩中犯して欲しい”と。
「オラおっさん、もう十分触っただろ。次は俺が触りてえんだ、手どかせ」
「惜しいですが、仕方無いですなぁ。それなら真魚ちゃん、こっちを向きなさい」
「ん、こう?……んむっ」
真魚を後ろから抱く中年に壮年の一人が退く様に手でジャスチャーを送り、それに中年は応えて真魚の胸から両手を離す。その代わりに、中年は横を向いた真魚の唇を奪った。
開いた中年の唇が合わせられると同時に、真魚は舌を伸ばして中年の舌先に自ら触れる。中年は無言で喜びを表すように、真魚の舌へと自分の舌を伸ばす。
両者の唇はそこから僅かに離れながらも、伸ばされた二つの舌が絡まる。ざらついた味蕾が擦れ合い、芯を持つ舌の固さと柔らかさが吐息と共に重なっていった。
「俺は胸もらうぜ」
「そんじゃ俺は下だな。ほれ真魚ちゃん、脚広げて」
「ん、んっ……はぁ、あっ、はぅっ」
壮年が真魚のパーカーのジッパーに手をかけ、一気に下まで降ろしてパーカーを左右に分ける。その裏側から、薄桃色でハーフトップの、明らかに子供用とわかる無地の下着が覗いた。
そんな下着の上から、壮年は真魚の胸に自らの掌を沈める。歳相応と言える膨らみの中に、掌を小さく押し返す、既に尖っていた頂点の感触を感じた。
もう一人の壮年は真魚に脚を開かせると、履いているホットパンツを上から開いてそこに手を差し込む。ブラと同様に無地で薄桃色のショーツに、壮年の手が触れた。
「ん、んふっ、んんっ、あ、ふうっ」
真魚は舌だけを重ねる中年からのキスを受けながら、胸と股座を同時に触られていく。
身体の中でも秘すべき所だけを欲に満ちた手で触られながら、真魚は顔を蕩けさせて熱い吐息を漏らしていく。舌と胸と秘部、敏感な三点から甘い電流が頭へと届き、真魚は陶酔する。
ずっとこうされたかった。人気の無い場所を目指して移動していた時から、男達を呼び出してから、今日を待って自らを慰めていた時から。ずっとずっと、望んでいた瞬間。
淫蕩に、淫奔に、貪婬に。真魚という少女では無く、
「ちょっと膨らんできたんじゃねえの、真魚ちゃんのココ」
「こんだけ俺達とヤってればそうかもしれないなぁ」
「あんっ!んぅ、ん……もっと、おじさん達にさわられて、おっきくしてほしいな……あっ、ふ」
胸を弄る手が、服越しに浮き出た真魚の乳首に指を立てる。あらゆる感覚を自分から受け入れ続ける真魚は、それだけの刺激にも悦びの声を上げる。
拍子で中年から舌が離れてしまうが、それを良いことに真魚は己の欲求を告げる。もっと胸を触って欲しい、押し潰して欲しい、乳首を捏ねくり回して欲しい。それをなるべく男達の興奮を煽る様に、言葉にする。
その求めに応じて、壮年は掌を広げて胸全体を揉み上げ始めた。
「こっちはどうだい?ここ、もう濡れてるけど」
「ひあ、ん、んっ……!ソコ、きもちいいのっ、もっと、もっとさわってぇ……?」
股座に手を入れていた男が、ショーツの頂点、既に水気を帯びた一点を指先で何度か押し込む。突付いただけでただの水とは異なる温い液体が、男の指に染みていく。
男に触られる前、最初からその染みは出来ていた。移動中に胸を弄られていた時点で、こうされる未来を想像していた時点で、幼い秘部からは熟した蜜が溢れ始めていた。
真魚の声を受け、太い指先が爪を立てて、濡れたショーツの中央を上下に擦り始める。蜜に濡れながらも熱を上げていく秘部からの感覚が、真魚の顎を上げて身体を震わせた。
「こらこら、真魚ちゃん。顔の向きはこっちだろう?」
「あっ、ふぅっ……ごめんね、おじさん――んむ、んっ、じゅるっ、ぢぅっ」
胸と秘部からの感覚に夢中となる真魚の顎を、後ろの中年が指で持ち上げて後ろ側へと引く。
さして強制する力の篭っていない指を受け、真魚は自ら中年の方を向いて唇を突き出す。再び重なった唇は、今度は僅かに離れる事すらも惜しむ様に深く重なり、舌が口内で伸ばされて再び絡む。
他の二人にも聞こえる様に、わざと真魚は舌で唾液の音を立てる。自分という女を意識させる為に、より強く犯してもらう為に。愛撫という下準備を受けながら、
勿論唇を重ねる目の前の中年の事も忘れず、舌を根本まで入れるつもりで伸ばし、相手の舌に自らを巻いていった。
「んっ、ちゅぅっ、ん、じゅうっ、ふっ、ぅうんっ――」
「あー柔らけ、もう我慢できねえ……」
「こっちも直接触るよ、真魚ちゃん?」
「んんッ!ん、ふ、ぁ……!」
真魚が舌を熱心に絡めて返事が出来ない時に、二人の壮年は了解も取らず真魚のブラをずり上げ、ショーツの内に手を差し込む。そのまま男達は、直接胸と秘部に触り始めた。
胸を触る男は真魚の正面から両手で小さな膨らみを掴み、隅々まで感触を味わう為に上下左右に揉み込んでいく。秘部に触る男は真魚の横から濡れた股座の中央に右手を添え、熱を持った陰裂に沿い、中指を小さく埋める様に動かす。
その感覚だけに浸る事を許さない様に、中年も他の男に負けじと舌を深く重ねてくる。自身の求めている通りに動く男達の淫猥さに、真魚は感謝を覚えながら身体を捩る。
「んっ、んんっ、ひあっ――んむっ、ちゅうっ」
胸を触る掌の内で乳首を押し潰される度、中指が陰裂の上の肉豆に触れる度に、真魚は歓喜の声を上げようと一瞬口付けを忘れてしまう。が、それを自ら良しとしない様に、真魚の方からすぐに唇と舌を重ね直す。
貪る。貪られる。男と女、二つの欲で二つを食い合い、互いに秘めた欲求を育てていく。
胸と秘部から来る刺激、重ね合う舌の感触。小さく響く上下の口の音、甘い吐息と声。狭い車内という密室に、性に渇いて求める
「じゅうっ」
「あんッ!ちくび、吸われて、るぅっ……!」
「これが好きなんだろ?……じゅう、うっ」
「うんっ、うんっ――んぅふっ、あんっ、はぁんっ……!」
高まった獣欲のままに、胸を触っていた男が真魚の乳首に口を付ける。真魚はそれに艶めいた高音で喘ぎ、男は続いて舌で膨らんだ乳首を下から舐め上げる。
舌先で小さな乳首を転がされ、その快楽を肯定する真魚に対し、男は再び胸に吸い付き、痕が残るのでは無いかという強さで乳首を吸った。
痛みも混じる程の強さが、心地良かった。強く荒く、乱暴にされる事が真魚の求めていたモノだった。男に強く吸われて、普段は眠らせ続けている欲求が、喘ぎ声と共に呼び起こされていく。
「クリもすごい尖ってるねえ、ほら、ココだよ」
「ひゃんッ!あっ、それっ、イイの、ソコさわられるの、イイよぉっ……!」
高まった欲求の顕れとばかりに尖った真魚の陰核が、秘部を弄る男に触られる。人差し指と親指で摘まれると、真魚は一層甲高い声で応えた。
これまで、幾度も自ら触れて慰めてきた部位。しかしそれでも満たされなかった肉豆が、男の手によって触られる。ただ感じる指の感触以上に、その状況が真魚の興奮を煽った。
その真魚の淫欲の声に導かれ、男はさらに陰核を指の腹で擦る。指紋の小さな溝すら感じ取っているのではないか、それ程に敏感になった肉豆を弄られ、真魚の
「またこっちを忘れてるよ、真魚ちゃん」
「うんっ、ごめんね――んむ、ん、ふうッ、あ、んんぅっ」
再び中年と口付けを行う。しかし胸と秘部からの快い攻めが止まる事は無く、真魚は舌を十分に動かす余裕を失い、ただ口を開くだけで精一杯だった。
それを見越して、中年は真魚の頬に手を当て、今度こそ離さないとばかりに顔を固定した上で唇と舌を深く合わせる。そのまま中年は、真魚の口内の唾液を啜り取った。
文字通り唇を、口内を奪い犯す中年の舌使いを、真魚は恍惚とした顔で受け取る。自分を犯してくれる、満たしてくれる。三人の男の我欲に満ちた、しかし真魚にとっては熱心な奉仕に等しい行為に、耽溺する。
舌が絡め取られ、唾液を啜られる。気持ち良い。
胸が強く吸われ、乳首を舐められる。気持ち良い。
秘部へと触られ、肉豆を擦られる。きもち、いい。
なにもかもが、きもちいい。
「んッ、ふ、んんッ、んんぅうっ……!」
「イキそうか?なら、イカせてやるよ」
「そら、いつでもイっていいよ。ほら、ほら」
「んーッ!ん、ン、んんぅッ!」
絶頂の前兆だった。自分の手による虚しい絶頂では無く、男の手に好きにされる事によって初めて届く、真の絶頂。それを感じて、秘部から漏れ出す蜜がじわじわと増えていく。
その予兆を見て、中年は真魚の舌を自分側へと吸い出し、胸に吸い付く男は乳首を歯で甘噛みし始め、秘部に触れる男は肉豆を捏ねくり回す。
幾度と無く真魚と交わってきた男達は、どうすれば真魚が悦ぶか、その答えを知っていた。この少女はもはや自分達の所有物と言っていい程に知り尽くしている、それ故に強く追い込みをかけていく。
男達に囲まれ、抑え込まれ、愛撫され。真魚の身体の震えが、どんどん大きくなっていく。そして真魚の肉豆に触れる男が、二つの指で肉豆を押し潰した。
「んんッ――んぅあぁぁッ!!」
それが最後の一押しとなり、真魚は中年から唇を離し、天を仰いだ。
直後に真魚の陰裂からは栓が抜けたように愛液が出始め、ショーツから溢れてホットパンツの下を濡らし、太腿へと伝っていく。小刻みに震える真魚の身体に、この場の誰もが絶頂を確信した。
「全く、随分お漏らししちゃって……エッロいなぁ、真魚ちゃん」
「今更だろ。ほら、触ってない方の乳首もビンビンだぜ」
「あっ、あっ……はぁっ、ん、あは……」
太腿から落ちた愛液が車の座席を黒く染めながら、真魚は虚ろに天井を眺めて余韻に浸る。
半裸に等しい身体、口から零れた唾液、痕の残る胸、濡れた股座。その全てが歳に見合わぬ淫らさで、男達を魅了する。今にも犯して欲しいと乞い願っているかの様な格好が、男達の下腹部に訴えかけてくる。
事実、真魚は望んでいた。望んだ上で、自分を魅せつけていた。自分が性に浸る様が、男の欲を大きくする事を知り尽くしていた。
男達が真魚を知る様に、真魚も男達をよく知っている。こうすれば、犯してもらえる。強く、激しく、乱暴に。肥大した欲望を叩き付ける様に、一切の加減も無く犯してくれる。
それを、望んでいた。
「さて、真魚ちゃんも火点いただろうし。今度は俺らも楽しませてくれよな」
「私もそろそろ限界ですな。この日の為にここだけ洗わずに来たのですから」
「きったねえなぁ。まぁ気持ちはわかるがよ」
真魚を愛撫していた男達が離れ、雑に衣服を脱ぎ捨て始める。それぞれの男の汗の匂いが、うっすらと車内に漂って混じり始める。
今更隠す事など何も無いとばかりに、三人の男はすぐに全裸となる。その股間は溜め込んだ精を体現するとばかりに一様に膨らみ、下腹部に沿ってそそり勃っている。
三者三様に血を巡らせた肉棒が、真魚の目の前に晒される。女を犯す、その意志の象徴を目の前に掲げられた真魚は――贈り物を受け取った時の様に、子供のような笑顔を見せた。
「ん……うん、いっぱい、気持ち良くするから……きもちよく、して……?」
真魚は全裸になった男達の目の前で、パーカーを脱ぎ捨て、ホットパンツを脚からゆっくりと引き抜いていく。
魅せつける。自分の身体を、期待を、肉欲を。動作の一つ一つで、男を煽る。
スモークガラスに浮かぶ大きなシルエットに、小さな影がゆっくりと近寄っていった。
当ヒロインは誰でもウェルカム
分け隔ては嫌いでね どうぞどうぞ 汚っさんでもおじさんでもお好きなものを……
今回はさっぱりとした味付けの素直なお話を書きます。
当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?
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蓮ちゃん
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ユーリヤさん
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真魚ちゃん
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蜜柑さん
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夢ちゃん