「おぉ……いい、いいぞぉ、お嬢さん……」
広く静かな応接間の中心に、黒い革のソファーに身体を沈ませる初老の男と、その男の股座に跪く二つ結びの長髪の女だけがいる。
男の足元に跪く女――蓮は上半身の肌を全て晒し、初老の男は足首の所にまでズボンとパンツを下げられている。身体の上下を晒し合いながら、二人は影を重ねて殆ど動かないまま吐息を漏らしていた。
「ん、う……これで、いいかしら……?」
「うむ。やはり若い女の乳はいいのう、張りがあって――あぁ、少し滑りが足らんな。ヨダレでも垂らしてくれたまえよ」
「んっ――れぇっ……こ、このぐらい……?」
「うむ、うむうむ。いいのう、良い光景じゃわい」
大股を開いた男の股座で屹立している、女の顔ほどの長さを誇る巨根を、蓮の両胸はしっかりと挟み込んで柔らかく包み込んでいる。
どんな男も惹かれるだろう蓮の巨乳の谷間で、肉厚な柔らかさを感じた肉棒が悦びに震える。ぴくぴくと動こうとする肉棒に対し、蓮は自分の胸を両手で掴み、横から圧をかけて留める。
そうしながら、男に言われて蓮は自分の口から唾液の塊を垂らす。糸を引く様に落とされた唾液は、そのまま蓮の谷間から尖端だけ飛び出ている男の肉棒を濡らし、事前の口淫によって得ていた水気をさらに付け足した。
「んっ……ふ、んっ……や、暴れてっ……」
「お嬢さんの乳が良すぎるからのう。もっと強く挟んでくれんと、すっぽ抜けてしまいそうだわ」
「う、うう……こ、これぐらい……?」
「おぉ……あー、気持ち良い……全く、いやらしいデカ乳だわい……」
蓮のみっちりと合わせられた乳肉の隙間で、女を自分の意のままに従わせる征服感と支配欲を満たされた男は、肉棒を脈打たせて跳ねさせる事で悦びを発露させる。
ただでさえ大きく力強い肉棒が飛び出さんとばかりに暴れるのを、蓮は谷間をさらに深く押し付けて肉圧で抑え込む。しかしそれは、自分から喜んで胸を押し付けて奉仕している様にしか男の目には映っていない。
思わぬ拾い物をしたものだ。既にこの時点で男の頭には最初に感じていた蓮への疑念は欠片も残っておらず、どの様に目の前の美女を愉しみ味わうかという考えだけを巡らせていた。
「お嬢さん、挟むだけじゃあ足らんぞ。わしを満足させんとどうなるか、忘れとらんだろうな。ん?」
「わ、わかってるわよ――んっ。ふっ……んっ、ふうっ、うぅ……」
暗に家から追い出す事を示唆し、男が蓮を急かす。それを受けて蓮は、自分の胸を上下させて肉棒へ擦り付け始めた。
これ以上無く勃起して熱を持っている肉棒の感触から、男が本気で追い出す気ではない事を蓮は半ばわかっていた。だが、それでも蓮は男の指示に従わざるを得ない。
万一にも本当に家を追い出されては困るというのはあるが、今はそれに加えて自分自身の偽った
あくまで蓮は、”一晩を過ごす場所も無く、男に縋るしか無い女”を演じなければならない。たとえどんな無茶な命令をされようが、男からの要求を拒む余裕があると思われてはいけない。
故に心の中でなんと思っていようが、蓮には男を悦ばせる事に専念しなければならなかった。
(こ、こんなつもりじゃなかったのにぃ……)
胸の中でびくびくと動く太い肉棒に柔乳で奉仕しながら、蓮は自分の思惑から外れている現状を無言で嘆いていた。
本来は、自分の身体を目当てにがっついてくる男に対し、自分が上位に立ったまま適当に満足させるつもりだった。だが、現状は立場的にも心情的にもその真逆になっている。
男は蓮をあくまで自分の欲を満たす都合の良い存在として扱い、蓮はそんな男の求めるまま従順に働かされている。
――こうなれば、さっさと終わらせてしまおう。これまでの不満や抵抗を一旦全て心の外へ追いやって、蓮は自身の両胸を掴む手の力を強めた。
「ん、ん、んっ……! ふ、う、んっ……!」
「おおっ……! こりゃ、堪らんっ……!」
鷲掴みにした胸に先程垂らした唾液の
硬い巨竿を挟んだ巨乳は柔らかく、それでいて強く圧迫しながら擦り上げる。前のめりになりながら蓮は谷間の奥で震える肉棒へ、無心で自分の身体を感触を押し付けて主張する。
蓮が胸を下へ滑り下ろせば、乳の深い谷間の上から赤黒い亀頭が突き出る。蓮が胸を上に持ち上げれば、肉棒のほぼ全体が柔らかな両乳の中へ
その繰り返しにより、男の巨根は余す所なく蓮の甘美な身体を味わわされていった。
「んっ、んっ――気持ち良く、出来てるかしら……?」
「ああ、良いぞぉ、良い眺めじゃわい。最高にエロいぞぉ、お嬢さん……」
(こっちは好きでやってんじゃないわよ……! さっさと、出しなさいってば……!)
たぷたぷと乳を揺らして肉棒に身を捧げながら、蓮は上目遣いで男の顔を見る。男は憎たらしい程のにやけ面を浮かべながら、奉仕に専念している蓮を見下していた。
奉仕を強めた事で男は確かに気持ち良くなっているが、それでもその表情には余裕が残っている。こっちが必死にやっているにも関わらず、それでも悠々とふんぞり返っている男の態度に、蓮は腹を立てた。
なんとしてでも、その余裕を崩してやる。蓮は視線を下へと戻して、谷間に埋めている肉棒を見詰め直した。
「ん、ふうっ……! こういうのは、どうかしらっ……?」
「お、おっ……!?」
蓮は胸を手で上下するだけの単純な奉仕を、身体ごと上下へ大きく動かす運動へと変える。頭も振る程の勢いで胸を肉棒に押し付けられた男は、受ける刺激が高まった事で思わず声を上げてしまった。
蓮の上体の動きと重みが乗せられた胸による愛撫が、肉棒を激しく扱く。柔らかさと厚みを併せ持つ柔肉に強い摩擦と振動が加わり、別種の快楽がさらに男へと与えられていく。
その感触に男が慣れるよりも先に、蓮は奉仕の手口を変えた。今度は一転して身体の動きを止め、肉棒を挟んだまま左右の胸を捏ね回す様に互い違いに動かし始める。
右胸で左胸を、左胸で右胸を。ずりずりと蓮が自らの豊乳を擦り合わせ、その度に谷間の最も深くで感触を与えられる肉棒が跳ね上がろうとする。しかしそれすらも、蓮の乳の最奥で沈められて抑えられた。
「はぁっ、あっ――ちゅむ、んぅ……んっ、ちゅ、むぅっ……」
「お、おっ……くく、なんだねお嬢さん、急に積極的になってくれたじゃあないか?」
「んっ――満足させてあげないと、ダメなんでしょ……?」
「おうおう、そうともそうだとも。わかっておるのう、うむ」
(いちいちネチネチ、うっさいのよっ……!)
上下に、左右に、圧しては擦り。愛撫に飽きさせない為に蓮は時折谷間の上から亀頭を突き出させ、顔を傾け唇で弾く様に尖端にキスをする。
優しく柔らかく包み、激しく強く擦り上げる。矛盾に近い肉の快感を与えられた男は、乳の内側で肉棒を跳ねさせて悦ばせながら、気分を良くして蓮の頭を撫で始めた。
辱めに等しいねちっこい褒め言葉と子供扱いの様な手付きに、蓮はさらに気を立てていく。ただ黙って気持ち良くなってればいい、そう思って蓮は胸を一層強く抑え付け、再度亀頭に唇を付けた。
「んむ、ん、ちゅうっ……! ん、む、ちゅむ、じゅるっ……!」
「おほぉっ……! 本当にお嬢さんはチンポ好きなんだのう……!」
(……そんなワケ、ない、でしょっ……!)
「おぉうっ……!」
男の陰毛が生い茂る股間に乳を密着させたまま、蓮が亀頭の鈴口を吸い上げる。
湧き上がる先走り汁を舐め取り、舌先を尖端にちろちろと這わせれば男は歓楽の声を漏らす。続けて雁首に至るまでに舌を伸ばして舐め回せば、その声は肉棒と共にさらに跳ね上がった。
男からの全く嬉しくない褒め言葉を黙らせようと、蓮は一旦肉棒から胸を離して、肉茎の半ばまでを再び咥え込んで口淫に移る。瑞々しい唇で茎に吸い付き肉棒の表面に舌を這わせれば、男は顎を上げて目論見通りに言葉を詰まらせた。
「んむ、じゅる、むう、んーっ……! んぅ、んっんっ、じゅるぅっ……!」
「お、う、うっ……うっ……!」
舌を這わせるのも苦心する巨根を、蓮はひたすらにしゃぶり回す。男の不快な減らず口が汚い喘ぎ声に変わるのを聞き、蓮の心中に優越感が芽生える。
ほら見ろ。男なんて所詮、ちょっと本気を出せば簡単に手玉に取れる。そう思いながら、蓮は大きな音が立つ程の強さで肉竿を吸い上げてみせる。
傍から見れば今の蓮は喜んで男に奉仕し、肉棒を美味とばかりに貪っている売女その物だったが、蓮自身は男に優位を取っているという思いからそれを自覚していなかった。
「っ――待った、お嬢さん。ちょっと放してくれたまえ」
「――ぷは。……どうしたのかしら?」
肉棒の脈動が早まってきた所で、男が蓮の頭を掴んで動きを止めさせようとする。
それに蓮は薄い笑みを浮かべながら応じ、ちゅぱ、と音をわざとらしく鳴らしながら口を肉棒から離した。
なんだ、もう音を上げたのか。完全に自分の思い通りになっただろう男が、今どんな情けない顔をしているのか確かめようと、蓮は顔を上げた。
「どうせなら、お嬢さんのパンツの中で
「…………は?」
しかしその表情は蓮の想像した様な、余裕を失くした顔ではなかった。それどころか、むしろ男は"いいことを思いついた"とばかりに、それまでの嫌味なにやけ顔を深めている。
言葉の意味が理解出来ず、完全に蓮が硬直する。何も解せないという表情を浮かべた蓮を見て、男は自身の言葉に注釈を加えた。
「なんだ、わからんかね。今ここでパンツを脱いで、それでワシのを包んで手でイカせてくれ、というだけの事だよ」
「…………」
強制的に意味を理解させられた蓮は、さらに深く硬直した。今度は一音も口から放つことが出来ない、完全な絶句。
先程まで感じていた優越感は言葉一つで消え、蓮は指一つ動かせずにいた。
「どうしたのかね、別にそこまでハードなプレイでもないだろう。さっきまであんなに美味そうにわしのもんしゃぶり回しておいて、今更恥ずかしがる事かね?」
「うっ、ぐ」
呆れ果てた顔と声で、男が蓮に客観的な事実を述べる。実際、口で肉棒を隅々まで舐め回すより、手で擦るだけの行為の方が余程マシである事は確かだ。だがここまで来て、快楽よりも恥辱を優先する行為を求められるとは思わなかった。
大丈夫だ、イニシアチブを握っているのは自分だ。全部計算通りで、思い通りで、ただ男に従っているフリをしていればいい。自分へ言い聞かせて恥を忍び、蓮は座りながらスカートの中に手を入れた。
「おいおいお嬢さん、そりゃ無いだろう。折角なんだから、どんなパンツか見せつけながら脱いでくれたまえよ。ほら立って、スカートをゆっくりたくし上げて」
「――……ッ!」
一瞬だけ、押し込めていた怒りが噴出しそうになる。蓮はそれをなんとか表情に浮かべる寸前で留めるも、内心は屈辱で煮え繰り返った思いが渦巻いていた。
調子に乗って好き放題言ってんじゃないわよ。これだけ奉仕してやってるんだから、素直に満足しときなさいよ。喉奥の水際で、息を止めて本音を抑えて呑み込む。
自分の思い通りにならない男への怒りを必死に抑え込みながら、蓮は無言で要求通りに立ち上がる。怒りで赤らみ口が引き攣りそうになるも、蓮はなんとか恥じらい困っている様に見える表情を取り繕った。
「……わ、わかった、わ……脱ぐ、わよ……」
「おうおう、早い所頼むよ。ワシのモノもほれ、待ち侘びてビンビンになっとるんだから」
蓮が膝丈のスカートの前裾を両手で摘む。ちらりと男の下半身に目を向ければ、これ見よがしに男はその巨根をびくびくと前後に跳ね動かせていた。
まるで肉棒その物に急かされているようだ。そんな屈辱に堪えて、裾をゆっくりと引き上げていく。
膝上から太腿へ、蓮の脚が蓮自身の手によって晒される。裾が上がり、肉付きによる脚の肌色が見えていく毎に、男からの卑しい視線の角度と熱が上がっていくのを感じた。
蓮の中の屈辱が、そのまま羞恥へと変わっていく。思わず視線をついと横へ逸らしながら、蓮は自分のスカートを自身の臍辺りにまで上げ終えた。
「ほほう……紐パンとは、やっぱりお嬢さんはやらしい子だなぁ。今まで何人の男をソレで誘ってきたのやら」
「そ、そんなこと――」
「”そんな事無い”、とは言えんだろう。そんな男好きな下着を穿いておいてなぁ」
「――……っ」
蓮が穿いている下着――側面が紐で結ばれ、縁がレースで飾られたTバックの黒いショーツをすぐ眼前で見せつけられた男は、蓮を半ば嘲笑して責め立てる。
蓮は否定を返そうとしたが、しかし口は返答を詰まらせてしまう。蓮が今穿いている下着は自身の趣味で穿いている物ではあったが、一切男を意識していないかと言えば嘘だったからだ。
こういった行為に及んだ時、蓮の下着を見た男は決まって視線がそこに釘付けになる。最初の頃はそれが恥ずかしくてならなかった、しかし慣れてきてからは違う感情が混ざる様になっていた。
誘惑して視線を引き、自身に意識を惹かせる。自分が思った通りに男の思考を操作している様な、刹那的な支配感。蓮のそれは、奇しくも自分の肉棒で女の意識を止めようとする男と類似した嗜好だった。
「さぞヤる時には脱ぎやすいのだろう? いや、穿いたまま犯されるのも好きなのか? くく、さっきの手慣れたやり口といい、初心な顔してても相当なスキモノだなぁ」
「う、うぅうっ……!」
「ほれほれ、恥じらっていても終わらんぞ? さっさと脱いでくれんか、”いつもみたいに”、なぁ?」
男の言葉責めに、蓮は何も反論出来ない。先程まで上手だった筈の立場はあっさりと消し飛んで、怒りを超えた羞恥が心を一色に染め上げていく。
完全に主導権を握り返された。そう感じながら蓮は右手はスカートを掴んだまま、左手で下着の横の結び目の端を摘む。
するり。蓮の指が横に引かれ、僅かな紐の擦れる音と共にショーツは支えを失い、そのまま床へ落ちた。
「……ふうむ。なるほど、こうやってストリップを間近で眺めるというのも、趣があるなあ。しかも――」
「ひゃっ! や、いきなり触るっ、のは……!」
「わざわざ剃ってあるとは。む、ちょっと濡れとるの……なんだ、ワシのをしゃぶるのがそんなに嬉しかったのかね?」
「ち、が、あっ……!」
蓮の毛一つ無い恥部が露わになり、男は
掌が陰裂の周囲を軽く撫で擦る、それだけで蓮は僅かながらも確かな嬌声を漏らす。それと共に、紛れもなく蓮から滲み出た愛液が男の手に染み込んでいった。
蓮自身まだ自覚していなかった程の、僅かな蜜。しかしそれは、確かに蓮がこの行為にいくらかの興奮を見出している証拠だった。
「おっといかん、わしからは何もしないという話だったな。そら、早くそのお嬢さんのいやらしいパンツでワシのモノを包んで擦り付けてくれたまえよ」
「……や、やれば、いいんでしょっ……」
男が思い出したように蓮の秘部への愛撫を止め、引いた手でそのまま床を指差す。脱ぎ捨てられた蓮のショーツが、指差されている。
散々に辱められ、忸怩たる思いの中で蓮は男の前に跪く。何も考えない方がいい、ただ作業の様にこなせばいい。暗示で心を塗り潰し直して、蓮は自分のショーツを手に取り、正面を向く。
そこにはびきびきと血管を浮かばせた巨根が、天を衝いて蓮の奉仕を待ち受けていた。
「こ、これで……いい……?」
「あー、いいのう……良いパンツ付けとるなぁ、お嬢さん……」
肉棒の先から茎までをクロッチで包み、全体を巻き付けたショーツごと蓮は肉棒を両手で握り、上下に撫で擦り始める。
僅かに湿り気を含む、絹の様に滑々とした布地の感触を、蓮の手付きと共に男は味わう。面積が少ない黒の下着からは、手の上下の度に隠しきれない男の肉棒の姿が見え隠れしている。
隠し切れない大きな雄の象徴と、雌を守るには小さすぎる布地。その差が、今の立場の上下を両者へ実感させていた。
(この、変態親父っ……! あぁもう、ホント最悪の趣味してるわ……!)
手で奉仕させられている蓮は、ついさっきまで自分の恥部に密着していた物を男の性器に自分から押し付けているという事実に眉を顰める。上下へ掌を往復させる毎にショーツが男の匂いや汚れに塗れ、皺が増えると共に丸まってただの布切れの如く形を変えていく。
帰る時はこれを穿かなければならないのか。そもそも、ここまで皺だらけになって使い物になるのか。これでは、使い捨ての性処理道具と変わらないのではないか。水泡の様に次々に湧き上がる嫌気を噛み潰し、蓮は下着越しに肉棒を手で撫で続けた。
「う、うぅ……は、早く、出してよ……」
「おうおう、言われんでももう出そうじゃわい。ほれ、しっかり真心込めて握って、ワシの精子をちゃんと搾り出してくれたまえ」
「~~ッ! こ、これ、ぐらい、かしらっ……!?」
「おぉっ……出る、出すぞぉ……! エロいパンツの中に、お嬢さんが欲しがってるワシの濃いの、たっぷりと出してやるからのっ……!」
男のわざとらしい煽りのままに、蓮は肉棒を握る力と上下させる速さを増す。執拗な言葉責めを受ける度に、蓮は自分の頬が紅潮するのを感じていた。
美女が自分の裸の下半身に跪き、嫌悪と羞恥を押し殺しながら下着を必死に肉棒へ擦り付けている。単なる触覚以上に性感を煽るその景色を、男はただソファーに身を委ねたまま愉しむ。
次第に、男は下半身の根本から抑え切れない何かが込み上げて来るのを感じる。目の前の女が欲して、自分が望んでいるモノ。張り詰めた肉棒が、それを堰き止め切れずに震え始めていた。
「あー、
「きゃあっ! や、ちょっ……!?」
男が腰を跳ね上げる、それと同時に肉棒の鈴口から勢い良く精液が噴き出した。
飛び出した白濁が密着している蓮のショーツの内側にぶつけられ、面積の少ない布地は受け止めきれずに左右へと粘ついた飛沫が散らされる。
掌の中で激しく脈打つ巨根を蓮は握って抑え込み続けるも、下着の端から飛び出した精液が蓮の手と顔に振りかかっていく。顔へと飛びかかる精に蓮は顔を逸らし、反射的に肉棒を握る両手に力が入れてしまったが、それが却って男の巨根の根本から更に白濁を搾り出した。
「……っ、はぁー。めっちゃ
「や、まだ出すのっ……!?」
男は破裂する様な射精から、間を置いて二回・三回と細かく刻む様に精液を漏らし、その度にショーツの内から溢れた精液が蓮の掌を生温く汚していった。
男が射精を終えたのを見て、ようやく蓮は肉棒から自分のショーツを離す。そうすると、精液がクロッチから男の肉棒にかけて太い糸を伸ばし、精子の重みで千切れて床へ落ちる。
恐る恐る蓮が自分のショーツの内側に目をやれば、そこには布地の黒色を塗り潰すゼリーの様な男の精子の塊がべったりとこびりつき、流れ落ちる事もなく留まっていた。
「いやぁ、我ながら一杯出たモノだ。ほれお嬢さん、そんな物欲しそうな目でワシのザーメン眺めとらんで、”掃除”を頼むよ」
「そ、そんな目してないわよっ! ……ん、む……」
自分の下着にこびり付いた精液の量に愕然としている蓮へ、男は一回り萎んだ肉棒を眼前に突き出してみせる。
慌てて蓮はべたついたショーツを床へ放り捨て、男の肉棒を再度口に迎え入れる。そのまま蓮はなるべく深くまで肉柱を咥え込むが、射精を終えてもなお猛々しい肉棒は根元の少し手前までしか蓮の口は届かない。
仕方無く蓮は自分が咥えられる一番深い所で唇を窄ませ、舌を這わせる。肉棒の側面、裏筋、表面。蓮の掌から溢れた精を、顔の角度を変えて隅々まで舐め取っていく。
「はぁ……気持ち良いぞぉお嬢さん、極楽極楽……」
(こん、のっ……!)
「うおっ……! ホント、やらしいしゃぶり方しよるのっ……!」
ただただ蓮の奉仕を風呂でも浸かる様に脱力して堪能する男へ、せめてもの抵抗の意として蓮は唇越しに歯を立て、甘噛みながら吸い上げる。
いつでも歯を立てて噛み千切る事も出来る。そういった意思を伝えるつもりの行為だったが、理性が中途半端にブレーキをかけた結果、それは男を悦ばせるアクセントにしかならなかった。
そんな自分の弱い立場と卑しい振る舞いを忘れようとして、蓮はただ口を動かす。心は作業の様に殺し、しかし唇と舌は確実に男の快楽を引き出す為に動かされ続ける。
心と行動が乖離していく。何も考えられない・考えたく無いと思う中で、それでも蓮は男の肉棒の味と感触だけはしっかりと感じていた。
「――さん。お嬢さん?」
「んちゅっ、じゅるっ、んむぅ――……?」
「もう”掃除”は十分だぞ、お嬢さん? なんだ、声も聞こえなくなるぐらいワシのに夢中だったのか、ん?」
「ッ!? ぷは……!」
思考を停止させて続けていた奉仕に、男の声が割り込む。気付けば蓮の口内の肉棒は猛々しさを取り戻しており、こびりついた臭いは薄れ精子の味はろくにしなくなっていた。
その事すら気付かず、必死に蓮は頭を振って口を動かし続けていた。その事実を気付かされた蓮は、慌てて頭を引いて肉棒から口を離す。
何をやっているんだ、自分は。これでは本当に男のモノを喜んで咥えて舐め回す、淫乱その物じゃないか。
「まぁわしはこのままでも構わんがね。だが、もうお嬢さんの方が堪らなくなってるんじゃないか? さっきもわしのをあんなに美味そうにしゃぶり回して、パンツ濡らしてたぐらいたからなぁ」
「……っ……」
悔しげな顔を見せない様に顔を伏せながら、蓮は無言で男からの誹りに耐える。
耐える。耐えるしか無い。心を無にして、ただ男の思う通りの売女を演じて、男が満足して寝るまで付き合ってやるだけ。そう思えば、男に勘違いされている今の状況はむしろ好都合じゃないか。
自分の考えた台本通りの展開だ。問題無い。ただただ、言い聞かせる。
なのに、何故――
「ふむ、そうだな……あぁそうだ、折角だ。召使いの様に、わしの服も脱がせてくれたまえ」
「…………」
「む、何かね。どっちにしろお嬢さんの服やパンツも洗濯せねばならんだろう、ならわしのも一緒に洗濯機にぶち込んだ方が効率的というモノじゃあないか、何もおかしい事は言ってない様に思えるが?」
「……そう、ねっ……確かに、そうかもっ、ねっ……」
「随分と不服そうな声だなぁ、メイドとしては赤点だぞ? ま、所詮
ぎり。小さな歯軋りが蓮の口内の中にのみ鳴り、蓮は上半身を抱え込んで震えそうになる身体を抑え込む。
以前に仕掛けた色仕掛けとは、立場も状況も感情も、何もかも違う。こんな事ならもっと別の手段を考えれば良かっただろうか、先に立たない後悔は今になってやってくる。
それでも選んだのは自分だ。やらなければならない。やるんだ。どんなに嫌でも――嫌、でも。
「……脱がしてあげるから、立ってよ」
「おうおう、立つとも。……む、なんだ。あれだけ恥ずかしがっていたのに、スカートは自分から脱ぐのかね、んん?」
「全部洗った方が効率的、なんでしょ」
「ま、そうだの。しかし、エッロい身体しとる割にはどこも綺麗な肌しとるなぁ。なんだ、男を誘う為に気を使ってるとか、そんな所かね」
男が立ち上がる間に、蓮は唯一残っていた衣服であるスカートのホックを外し、自ら全裸となる。
男からの侮辱は無視し、蓮は男のスーツに手を伸ばす。上着を脱がし、ネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外す。なるべく感情を排して淡々と男を脱がしている間、目と鼻ほどの距離から自分の裸体を眺めてにやける男の顔がちらほら蓮の視界に映り、不快感が過ぎった。
「……おじ様。そんなに見られると、恥ずかしいわ……」
「こっちもそんな風な目で見られると堪らんのだがねぇ。そんな雌の顔してては、犯して下さいと言っとるようなモノだぞ、全く」
しかし、完全に割り切ってしまえばそれだけだ。男が自分の身体に興味を示す様に、蓮はむしろ熱っぽい上目遣いを男へ返してみせる。
それから男のワイシャツのボタンを外し終え、内側のシャツをたくし上げる。でっぷりと突き出た下腹と、そこから一面に生い茂った深い毛、そしてそこから漂う汗の雄臭さ。蓮はそれを、あえて鼻で吸い込んでみせた。
口内に残る肉棒の恥垢の後味に加え、蓮の鼻奥にまで男の体臭が深くまで染み込んでいく。しかし、覚悟して自分から受け入れれば、まだ耐えられる。
早い段階で慣れておいた方が良い。そうしなければ、この後辛くなるだけだ。そう考えながら、蓮は男の衣服を全て脱がし終えた。
「ご苦労、と言うべきかな? あぁ、洗濯機ならそこの廊下に入ってすぐ横の脱衣所にある。わかっているとは思うが、別の部屋を物色などする素振りがあれば、そのまま出て行ってもらうぞ。
「……恩人に対して、そんな事しないわよ」
互いに全裸となり、蓮は自分と男の服を全て拾って抱え込む。男からの今更な脅しに対して蓮は不服といった眼差しで返す。
男は『全裸で帰りたくは無いだろう』という程度の軽い冗談を飛ばしただけで、まさか蓮の目的が本当に”物色”だとは思ってはいない。不意に正鵠を射た言葉ではあったが、蓮も動揺や焦燥は一切顔に出さなかった。
蓮は脱衣所のある部屋へ、不自然じゃない程度に視線を左右へ振り、間取りを探りながら進む。その際に背後から自分の下半身へ突き刺さる露骨な視線を感じていたが、むしろ蓮は尻を軽く振って視線を誘った。
男からの視線の熱が高まり狭まる。そうすれば、この家の中を見極めようとしているという少しの疑念すら、男は抱かないだろう。打算と割り切ってしまえば、恥はいくらでも捨てられる。
「おじ様。恥ずかしいって、言ってるじゃない」
「おお、すまんなぁ。いやしかし、そんな立派なケツを向けられては見ない方が失礼じゃあないかね」
「……おじ様のエッチ」
「はっはっは、お嬢さんには言われたくないなぁ」
廊下に入る一歩手前、蓮は振り返る事なく男からの視線に軽い非難を見せる。その中身の無い会話の間に、応接間と廊下で確認出来た扉と間取りを蓮は冷静に把握していた。
応接間の中央より少し外れた場所には二階へ通じる吹き抜けとなった螺旋階段があり、一階のスペースの大部分は応接間とそこから見える台所で占められている。
廊下の扉は決して多くない。住宅の土地の面積から逆算するなら、廊下から通じる一階の残りの部屋は大きめの浴室と、あとは倉庫やトイレといった所だろう。思考を回す毎に、行為の中で鈍らされていた頭が澄んでいくのを蓮は感じていた。
――男に裸体を晒しながらで無ければ、格好が付いていただろうに。小さく溜息を吐き、蓮は自分の情けない身の上を改めて俯瞰的に感じてしまった。
「……ここかしら。じゃあ遠慮無く、使わせてもらうわね」
「おうとも。あまり待たせてくれるなよ、ここまで来て『シャワーを浴びてから』などと焦らされては怒るぞ」
「言われなくてもわかってるわよ、もう」
遠慮がちに廊下に目を通し『今まさに見つけました』、そう思われる程度の短い時間で蓮は一階の構造に概ね当たりをつけ、それから脱衣所の扉を開けて正面に鎮座する洗濯機を見つける。
いかにも高価そうな大きさを持つドラム式洗濯機。これなら、服を入れてボタンを一つ押すだけで自動的に洗濯も乾燥も終わらせる事だろう。
脱衣所に入った蓮は、一枚一枚自分と中年の服を入れていく。精液まみれになったショーツをそのまま入れるのは抵抗があった為、脱衣所にあったティッシュを拝借し、せめて表面にこびり付いた分だけは取った。
あとはコレだけか。蓮は最後に自分のブラジャーを
「――お待たせ。それで、どこでスるの?」
「随分と素直になってくれたの。なんだ、
「いい加減、硬い床は嫌なのだけれど」
「気が合うの、わしもソファーは飽きたわ。……ここからは柔らかいベッドの上で過ごすとしようか。ゆっくりじっくり、熱く、のう?」
「……優しく、シてよね」
「お嬢さん次第だなぁ」
応接間に戻った蓮を男は迎えるや否や、背中側から肩を抱え――と思いきや、脇下に手を通して胸を鷲掴みにする。
びくりと肩を跳ねさせる蓮の身体を抱き寄せて抑え込み、男はそのまま蓮と共に階段を登っていく。無遠慮に胸を揉みしだく掌にいちいち気を乱されながらも、蓮は向かう先である二階の方へ目をやる。
ちらりと横を見て、男の目の向ける方向から今向かっている寝室と、それ以外の場所へと目をやる。広めに取ったロフトから通じる、三つの扉。そのどれかに、蓮の目的である男の仕事部屋や書斎があるだろう。
そんな思惑も知らず、男は蓮の軽い身体をさらに抱き寄せ、半ば胸板で抱き締める形で寝室へと向かっていく。右手で胸を揉みつつ逆の手で下腹部を撫で上げ、男は興奮で鼻息を僅かに荒くしていた。
「んっ、んんぅっ……やぁ、んう……」
「”イヤ”という割には、随分とイイ声が出ているぞ? ほれ、乳首も――」
「ひぁんっ」
「こーんな、触られたそうにツンツンしてるじゃあないか」
寝室の扉に手をかけながらも男の片手は蓮の胸に埋め続けられ、乳首を摘み上げれば反射的に甘い声を上げさせられてしまう。
思わず蓮は自分の口を掌で抑える。今の声は演技でもなんでも無い、誤魔化しようの無い自身の嬌声だった。感じているフリをするのは良いにしても、男の思う壺となるのは受け入れ難い。
これまでは一方的に要求を受け入れるだけだったが、同じ
「さぁて、どうせ一晩限りの仲なんだ。せいぜい楽しませてくれたまえよ、お嬢さん?」
「ひ、うっ――もうっ、おじ様の意地悪っ……」
――その考えが大本から間違っている事も、気付かないまま。
元いぶすたプレイヤーのオレの経験からみて 今の蓮ちゃんに足りないものがある
危機感だ ――おまえもしかしてまだ 自分が逆転出来るとでも思ってるんじゃないかね?
当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?
-
蓮ちゃん
-
ユーリヤさん
-
真魚ちゃん
-
蜜柑さん
-
夢ちゃん