「――ッカ、ハ」
自身の体を締め付ける感覚により、十三の意識が闇から引き戻される。
目が開くと同時に、非常事態のまま失われた意識が自身の状態の確認を急かす。その命令に似た緊張のままに、現状の自分を確認していく。
背にはいつも寝る時に味わう、自身の体重で薄く固められた敷布団の感触。両の腕の関節部分は、軽く圧迫する程度の強さで、ちくちくと表面を弱く刺す熱の茨が巻き付き固定されている。
同様に胸部と両膝にもその茨の感覚を覚える。四肢の関節と上体の重心を全て抑えられており、ここから逃れる事が至難である事を一瞬で理解する。
そしてそれ以外にも、無視出来ない事があった。
「んぷっ、んんっ、んぅ――あ、起きた」
意識を失うまでは確かに履いていた筈のズボンの感触は脚部から消えており、代わりに股間に生温い物が絡み付いている。
覚醒こそしたものの、まだ意識が冴え切っていない状態で十三がその感触の方向へ首を起こして目をやる。そこには、半勃ちの自身のモノを舐め回す真魚の姿があった。
「……ん。おはよ、おじさん。勝手にヤらせてもらってるよー」
「軽ぅーい!俺の意志そっちのけで何してんだウオオ放せぇーっ!」
「んー?口じゃそんな事言っても、こっちのおじさんは――」
「やめろォ!一ミリたりとも雰囲気の無いこんな状況で言われたくねえそれ!」
起きた十三へ向けて肉棒から口を離した真魚が、やぁ、と挨拶でもするかのような軽さで顔を上げながら手を小さく上げる。
自身の状態と今されている事を全て把握した十三が、なんとかその場から逃れようと体を暴れさせる。だが、四肢と胴体を完全に固めて寝かされた状態では、先程のように力づくで魔術から逃れるほどの力を発揮する事は出来ない。
どれ程十三が全身に力を込めた所で真魚に届きもしない手足を暴れさせ、足に乗っかっている状態の真魚へ振動を伝えることが限界だった。
その振動によりロデオマシンの如く真魚の体が揺らされるが、不安定な場所へ乗っているとはいえ両手をついている真魚の体がその場から飛ばされる事は無い。
「おぅおぅぁー。おじさっ、いきなりっ、はげしっ、いぃっ……」
「うるせー意図的にそれっぽい言葉のチョイスした所でこんな状況で色めき立つと思うか!今すぐ
「んぅ、解除したらちゃんとせーえきくれる?」
「やらねーから放せっつってんだろがぁ!」
「じゃ、はなさなーい。敗者は勝者にしたがう、これ摂理だよ」
「チキショウこれだからオカルトってヤツは嫌なんだ!」
戦場で食う物に困り、仕方なく虫を処理して食べた時に匹敵する程の顔で十三が悔しさを見せる。
身体能力や実戦経験には圧倒的な差があるにも関わらず、魔術の有無というただの一点が絶対的な差となっている。この場において、二人の力関係は既に確定させられていた。
反抗の意思を見せる為に首を振りながら、十三が真魚を睨む。
真魚は現在十三の足の上に乗りながら「まだ抵抗するの?」とでも言いたげな目で、多少乱れた水着姿のまま冷たく見据えている。
月明かりに照らされたその体は透き通っているのでは無いかと言う程に白く、トップスがずれた事によってその胸の頂点の色の変わり目が僅かに見えていた。すぐに目を横に逸らす。
「――ん。今胸みたよね」
「みてない。冤罪だ。被告側は無罪を主張する」
「ふうーん?そこんとこどうなんですかムスコさん」
「はうっ」
不覚にも一瞬だけ目の前の”女”に反応してしまった十三のモノを見て、真魚はその裏筋を人差し指の腹で下から上へと軽くなぞっていった。
自身の指や意志の外からの刺激に、十三は思わず変な声を漏らして肉棒が跳ね上がる。声を上げてから気恥ずかしさが遅れて湧いてきた。
「へっへっへー、ムスコさんはあなたより余程素直ですよ、おとーさん」
「そいつは血が繋がってるだけでもう独り立ちしてんの!好き勝手すんなぁ!」
「なんかおじさん弄ってるとたのしいから、つい」
「ついじゃねぇぇぇ!!」
絵面だけを見れば美少女に奉仕してもらっているという男の夢のシチュエーションの一つなのだが、飛び交う言葉がそういった全ての幻想を次から次へと相殺していく。
体こそ刺激に反応しているが、十三の意識に興奮は無い。とにかくなんとかこの状況を逆転し、速やかにこの場を離脱するか、あるいはこのスレた少女に教育的指導・無明――意識だけを奪う十三怒りの連撃――を叩き込み意識を奪いたい。
首を左右に振り、手の届く場所に何か逆転の糸口が無いかを縋るように探す。右手側には何も無い。左手側、真魚のエミュレータ。
「く、こ、のッ……!」
「ん。それは予測ずみー」
なんとか左腕を可能な限り伸ばしてエミュレータを奪おうとするも、それより早く真魚の足がエミュレータの側面を押し出し、十三の掌一つ分届かない位置へと追いやられる。
十三の腕は絡みつく茨によりこれ以上伸ばせないのにも関わらず、エミュレータを押した真魚の足は伸び切っていない。どれだけ頑張っても、真魚を出し抜いて床に転がるエミュレータを奪取する事は出来ない事を悟る。
「おじさんも必死だねー。こういうのってオトコのロマンとか、そういうものなんじゃないの?」
「少なくとも俺の知る所による浪漫にお前みたいなフリースタイル女子に良いように弄ばれるだけのシチュは無ぇーっ!後々どういう気持ちで顔合わせりゃいいんだよアホか!後先考えろ!」
「”一緒になってウワサとかされるのはずかしいし”ってヤツ?おっとめー」
「ダメだこいつ何言っても効かねえ!なんてメンタルしてやがる!」
十三の反論と抗議も、目の前の少女には届かぬまま全て柳に風として消えていく。
言い争っている間にどんどん下半身の熱が体へと戻り、お互いに肌を見せあっている状況であるにも関わらず、十三の分身はその気力を失っていった。
「あ、しぼんだ。おじさん、不能?」
「こんな状況でいきり勃つヤツがいるワケねーだろぉ!わかっててもクッソ傷つくからそういう言葉の取扱いには細心の注意を払おうね真魚サン!?」
「んぅー、このままだとめっちゃ困るなー。おじさん、なんとかシて?」
「一番困ってるのは俺だぁぁぁッ!!」
状況が一向に進まず戻りもしない状態のまま、襲う相手も襲われる相手も困り果てるという十三の人生においては前代未聞の状況に陥る。
そもそも十三には異性との性的経験そのものが無いので、知る余地も無いのだが。少女に手玉に取られているこの状況の間抜けさも相俟って、加速度的に気分が落ちていく。やばい普通に泣けてきた。
「んー、起きてる状態の方がやる気ないって……おじさん、オトコとしてどうかと思うよ」
「そう思ってんなら俺の繊細なハートをザクザク斬り付けてくんのやめてくんないかなぁ!オンナとしてどうかと思うよホントォ!?」
「ざんねーん、わたしはオンナじゃなくてオンナノコでーす」
「ぬおぉぉぁ目覚めろ俺の中の何かぁ!怒り全部力に変われぇ!そんでこのガキ殴らせろ今なら気絶だけで止めてやるからぁぁ!!」
「何いってんのファンタジーやメルヘンじゃあるまいに」
「たった今その発言は”魔術師に言われたくない言葉”暫定トップにランクインしたわッ!」
再び十三が手足の先だけを暴れさせるも、拘束は一切緩む気配が無い。腰以外ろくに動かない状況では、どれほど力を込めた所で情けない動きにしかならない。
真魚が再び顔を近づけた所で腰を動かし、顔面を叩いて気絶とか狙えるだろうか。そんな情けない行動ですらも真面目に選択肢に入るほど、十三は追い詰められていた。
「んぅ、でもここまでしといて手ぶらで帰るとか、それこそやだなー。エミュレータ使うのこう見えて疲れるんだから、その分は責任とっておじさんに払ってもらわないと」
「”襲われたんだから責任取れ”とか抜かす押し入り強盗初めて見た!理不尽極まってんぞ!」
「魔術使う時、わたしの息切れが早いのなんて知ってるでしょおじさん。ほら、これも戦いの一環と思って、男らしく割り切ってくれない?」
「俺の貞操がかかってんのに割り切れっかぁぁっ!!」
実際問題、真魚はエミュレータを駆使することによって自身の素養以上の高度な魔術も扱いこなす事が出来る。プログラムに落とし込まれた魔術をデータ上で調整する事で、様々な魔術を自由に行使出来るのが真魚の最大の強みだ。
ただしその強みの代償として、エミュレータ内にインストールされている魔導書を励起状態にするのに相当の精神力を食われている。魔導書の種類によっては、数分起動するだけであわや気絶寸前の所まで至る事もある。
化物やそれを操る魔術師の集団との戦いにおいて、本気が長続き出来ないというのは確かに手痛い弱点だった。
それを補える手段を考え、試行錯誤する事自体は――方法がちょっとアブないのもいっそこの際は目を瞑るとして――異を唱える気はない。
が、それに自分が巻き込まれるとなれば話は別なのだ。
「はぁ。ま、おじさんの意志なんてどうでもいいんだけどね。ちょっとは盛り上げてくれないと、こっちも気分良くないから。これはお互いのためなんだよー?」
「そっちは気分だけの問題かもしれんがこっちは色んな物を失うんじゃーっ!ヌオオ犯されるぅぅー!」
「うわぁ、未だかつて見たことないぐらいおじさんが無様だ。おもしろいから写メとろ」
「やめてぇぇぇー!!」
静止の声も聞かないままに、真魚は床に転がしてるスマホを手に取り、十三の今の情けない姿を画面に映していく。十三はなんとか顔を背けるも、顔に合わせて真魚が手を伸ばしてカメラの角度を変え、手で隠すことも出来ない自分の顔を容赦なく撮っていく。
甚だ不本意極まりない事であったが、強引に犯される被害者の気分が文字通り痛い程理解出来てしまった。主に心が痛い。めちゃくちゃ痛い。
「ん、良し。……あ、そうだ。一応言っとくね、”ヘッヘッヘ、こいつをバラ撒かれたく無ければ、わたしのこれから言うことをだまって聞いてもらおうかー”」
「言わんでもいいわぁっ!生きてる間に実際に言われとうなかったそんなセリフ!!」
「ちなみに送信先は政次郎くん辺りとかでどう?」
「この先の人生が終わるわァッ!!」
予想通りの遥かな先へと真魚の発言は突き抜け、感情がまるで篭っていない恫喝を降らしてくる。とはいえ、その内容は考えられ得る限り最悪の物だ。
送信先が蓮やユーリヤならまだドン引きされて気まずくなるだけで済む――と、いいなぁという希望的観測に縋らないとやってられない――が、政次郎の場合は状況をきっちり把握した上であえて絵面通りに捉え、警察に通報する可能性すらある。むしろ常人が想像出来るその程度の事態で済めばまだマシだ。
己の身体どころかこの先の運命までもを人質に取られ、十三は白目を剥きかけていた。いっそ気を失えば楽だったが、こんな状況で気絶すれば寝ている間に何をされるかわかったものではない。
「……さあて、抵抗はムダっていい加減わかってくれたと思うけど」
「俺は最後の一人になるまで抵抗を続けっからな!?俺の心まで簡単に屈すると思うなよ!?」
「最初からここにはわたしとおじさんしかいないじゃん。……ま、変に動いたらおじさんのムスコが無事に済まなくなっちゃうから。じーっとしててね?」
「……オイコラ、まさかっ――」
真魚の頭が視界の下へと外れる。脚の上に乗っている状態の真魚がそんな動きをすれば、行き着く先は一つ。
「はむっ」
「ほぁっ」
状況に萎えていた自身の肉棒を、いきなり真魚が丸ごと咥える。その小さな口にすっぽりと自身のものが収まり、口内の舌と温い水気が絡み付いてきた。
その唐突な刺激に抵抗の意志を見せるどころか、つい腰が引けてしまう。が、既に床に縛り付けられた状態では数ミリ動くだけでその口からは逃れる事が出来ない。
「んっ、んぅっ、ぅんっ」
「あっ、おぁっ、くぉっ、あふっ」
口に完全に収まった状態の十三のモノを、真魚が全体を隅々まで舌を這わせ舐め回していく。頭を僅かに上下に動かすことで根本が柔らかい唇に扱かれ、ざらつきのある舌と唾液が唇が当たる部分から先端まで縦横無尽に動く。
小刻みに心地良い揺れを伝えてくる頭と、未だかつて味わったことの無い感触を与えてくる口が動くごとに十三の顔が歪み、情けない声が勝手に喉奥より湧き上がり、止まることなく漏れていく。
「ぷぁっ――うん、おっきくなったね」
「……こんなにも死にてえと思ったのは俺史上初めてだ……」
「だいじょーぶだいじょーぶ、すぐ天国まで連れてってあげるから」
「限りなく地獄に近い場所まで堕としたの誰だと思ってんだテメェーッ!?」
自身の意志とは無関係に、真魚からの奉仕によって自身のモノに血が集中して本来の形となる。大きさが増したことによりその小さい口腔で収まりきらなくなったのか、真魚が口を離す。後には絡み付けられた唾液のみが残り、今も自分自身を温く濡らしている。
舐められた時間はごく短い物であったが、正直めちゃくちゃ気持ち良かった。が、気持ちに反して気分は地の底だった。
こんな状態でもあっさり反応してしまう自分の体が恨めしいし、「なんでこんな事になっちまったんだ」という思いはさらに募り積もって山脈を築くレベルとなりつつある。
「ん。口じゃそんな事を言ってても、こっちの――」
「惨めさが増すから同じ言葉で責めんな!おじさん深く傷付いてるの!体は喜んでるけど心は違うの!俺のガラスハートは現在進行系でアイスピックぶっこまれてんの!」
「やっぱり喜んでるんじゃん」
「アアア言葉の綾ァーッ!!」
口を滑らせたのを良い事に、顔を上げた真魚がこちらを上から見下ろすような形でにやりと笑う。
そんなやり取りをしていると熱も冷め、再び自分のモノの硬度が戻ろうとし始めた、が――
「にがさーん」
「はふんっ」
今は下半身へと目をやってないにも関わらずそれを予見した様に、真魚が勃った肉棒の根本を右手で握る。
全体の半分の面積も覆わない位に小さな手が、細やかな肌の感触と共に圧迫してくる。にぎにぎと握る力を調節し、その感触と適度な握力が心地良い快感となり、そこから中心に全身に震えが走る。
「ほーれほーれ」
「あ、ぉぁ、おふっ」
握ったそのままの状態で真魚の右手が上下に動く。根本から雁首までを素早く往復し、その度に手の力を変えては異なる刺激を与えてくる。
表面には水気はほぼ無いにも関わらず、真魚の細やかな肌を持つ手が滑るように動き、速度を増していく。その刺激に押され、耐え凌ごうとする十三のモノの先端からは透明な液体が漏れ始めた。
「んー、これだけじゃ飽きるよねー。……こういうのは?」
「おぁっ!?ちょ――ふおぉぁっ」
小さな手が茎からぱっと離れ、その根本よりも下の陰嚢へと触れる。そのまま広げられた手で中にある二つの球を中央に寄せ、袋ごと柔らかく撫でていった。
刺激そのものは肉棒そのものへの奉仕よりも優しい物であるのに、手の感触や自分自身の手淫では経験が無かった感覚であるという事も相俟って、快感が背筋まで一気に走る。
もはや意識していても止めることの出来ない声が口から零れ、顎を引いて顔だけが反射的に逃れようとする。その意味の無い行動を見て、真魚が僅かに微笑んだ。
「……ふふっ。かーわいー」
「があああ誰か俺を殺せえええ!!つーか舌噛むわ死んでやるううう!!」
「んじゃ、おじさんが死ねないようにもっと気持ちよくしたげるね」
力の差は歴然であるにも関わらず、こんな子供に手も足も出ないまま思い通りに転がされる事が死ぬ程……というより自分を殺したくなる程情けなく、悔しかった。
自分の反抗の意志だけでも示すべく舌を噛もうとした所で、こちらの顔を覗き込んでいた真魚の顔が再び下へと沈む。直後――
「ちゅっ」
「くおっ!?ちょ、おまッ」
「ちゅっ、んっ、ちゅぅっ――んふっ」
真魚が左手の指を茎の背に添え、反対の裏筋に唇を落としてくる。その状態で陰嚢も優しく揉み上げられ、その甘い奉仕に激しい反応を返してしまう。
体のどこよりも汚い部分である場所へと何度もキスされる度に、奉仕された肉棒は跳ねてその内部に血が巡っていく。さらに硬度を増すその姿を見て、真魚が妖しく笑いかけてくる。
「ね、きもちいいでしょ?……ぢゅぅっ」
「誰がッ――ぅぁっ」
「ん、沈黙は肯定の意、だよね。みとめちゃえよ、ゆー」
「チキショーッ!!」
反論しようとした所で亀頭の先に一際強い力で吸い付かれ、柔らかい唇の感触に言葉の頭が潰される。そのまま真魚の口が亀頭を飲み込んでいった。
「んぷっ、んっ、ふっ、んぷ……ちゅう」
「が、あっ……ちょ、く、ぅっ」
亀頭の部分のみを小さな口がすっぽりと覆い、頭を前後しながら雁の周辺を舐め上げられ、時に吸い付かれる。滑りを良くするために、口内の唾液はわざと多く湧き出され、口から漏れたそれらが茎へと垂れていく。
口の動きを止めないまま真魚は垂れてきた唾液を左手の指で掬い、茎全体へ手を上下させる事でコーティングしていく。右手は陰嚢を持ち上げながらも触る力を強め、精の製造を急かす様に揉んでいく。
見た目に合わぬ真魚の巧みな責めに、十三はただ呻きながら刺激に耐えるだけで目一杯となっていた。先程真魚の言った通り、舌を噛む事など考えも出来ない程に全身と精神が波打つ。
「んっ……んふ、おっきぃ」
「――ッ」
一瞬顔を離し、口に唾液の糸を繋げたまま真魚がこちらの顔を見上げて笑いかけてくる。月明かりと共に見せつけられた妖艶な顔に、一瞬ぞくりとしたものが走る。
いつも自分が守る立場である子供の幼さを残した顔、明らかに男慣れしたその手管、月の光によって浮かべられた魔性。その全てに十三の感情が一気に混ぜ合わさり、言葉を失った。
「んふ。……そろそろ一発、イっとこっか」
「ッ!い、嫌ッ――」
「ざんねーん、きこえませーん」
見せつけた顔に一瞬魅入った事を確認した真魚は悪戯っぽい笑いに顔を戻し、再び頭を戻す。
再び口を開いて肉棒を口に含み、今度は口内全体を使って一気にその半ばまで飲み込んだ。
「じゅるっ、じゅっ、ぐちゅっ、んっ、んぅっ、ぢゅっじゅっ、ぐちゅっ――はぁっ、んむっ」
「く、あッ……!!」
真魚は先程以上の速度で頭を上下と前後に振り、唾液を多く含んだ口内で強く吸い上げていく。真魚の声自体も熱を帯びていき、少しずつ真魚の口から興奮を示す高い声が出る。
窄められた口から空気が漏れる音、唾液が擦り上げられた水音、真魚の声色。その全てが圧倒的な現実感と未体験の快楽を伴い、十三の体を震わせていく。
強まった刺激に加えて、確かな”女”を感じさせる声色が混ざった事によって、十三の興奮は自分の意志とは無関係の所で高められていった。
「っぐ、そっ……ッ、ちょ、やめろっ……!マジで、ヤバいッ」
「んは、ぁっ――ん。いいよ、出しても。おくちで受け止めたげる」
「そういうはしたない事言うんじゃありませ――」
「あむっ――んっ、じゅるっ、ちゅっ、んっ、じゅうっ、ンッ」
「っかあ……!!」
自身の股間の奥よりこみ上げるものを感じ、なんとか真魚を制止させようと声をかける。が、元々それそのものが目的であり、口に出される事にも抵抗が無い真魚はそれを聞かない。
十三が真魚の発言を諌めるよりも先に、再び真魚の口が肉棒を取り込む。そのまま頭を上下に振り、舌を全体へ這わせながらも、時にはその先端を自らの頬の内側に擦らせていく。
歯以外の口内にある全てのものを活用して真魚は肉棒の上半分に奉仕し、口内に収まりきらない下半分には絶えず動き続ける両の掌が触り、擦り、揉み上げていく。
快楽しか齎す気の無い、まるで精子を自らの手で作り上げて思い通りに排出させようとする真魚の口と手付きに、十三はただ顔と背を反らしながら腰に力を込めて耐え凌ぐ事しか出来ない。
が、それもすぐに限界が訪れた。
「くおっ――ダメだ、出ッ!!」
「んむっ!?」
我慢の堤防が切れ、激流の如く自身の肉棒の先より濁流が迸る。管一本で押し留められていた精が先端から、分割されて脈動と共に強く吐き出されていく。
一度流れ出したその勢いを止めることは出来ず、放たれた熱が真魚の口内へと次々に注がれた。
「むぅっ――んぷ、んぐ、ンッ、ンッ、ンゥッ」
「っくぅ……!あっ、ぐ……」
その最中にも真魚の唇と舌は動き続け、肉棒の先と雁首へと吸い付いてくる。精の一滴まで残さず吸い出そうとするその力に、一度決壊した忍耐は戻らないままさらなる吐精が促された。
完全に快楽に屈した十数秒の間に、十三の内で留めていた精は全て小さな口へ移し変えを終える。勢いが止まった所で、真魚の両手が再び茎と袋を揉んで来て残りがいないかを確認してきた。その手により、管内に残っていただけの精が肉棒より追い出される。
「んぅ、むっ……ちゅぱっ。……っ……んんっ、んー?」
「がぁっ……ち、ちくしょっ……」
最後の一絞りを終えて、真魚が肉棒から口を離す。小さな頬を膨らませ少しだけ眉を上げながら、真魚は何もない空間へと目線を送る。
文字通り一滴残らず吸い出された十三は、吐精直後の脱力感と快感の残滓に体の力が奪われていく。こんな事をしでかした真魚へ視線を向ける事でしか意志を表せないものの、肝心の真魚は十三を一切見ずに訝しげな表情をしていた。
口内に精を含んだまま止まっていた真魚だったが、少しすると眉を戻して十三の足元より離れる。そしてごそごそと十三の視界の外で何かを漁る音を立てて、透明な容器を両手で掴んで戻ってきた。
「れぇっ」
「うっ……」
真魚は十三に見える位置で容器の蓋を開け、そこへ口の中に含んでいた白濁液を落としていった。
間違いなく先程まで自分のものだった粘り気のある液体が、少女の口から別の容器へと移動していく。少女の口へと自分自身がどれだけ射精したのかを証明するその光景に、罪悪感と僅かな征服感が湧いてしまう。
小さな口に注ぐには明らかに過多な精がぼとぼとと落ち、やがて唾液と混ざり濃度が薄まった液体が滴り落ちたのを最後に真魚の口が閉じられる。その唇の端に、容器に落とされた時に垂れた精が残った。
「ンッ……ちゅ、ちゅぱっ」
唇の端に残るその雫を人差し指で掬い取り、真魚が目を閉じて口の中へと運ぶ。
そのまま十三へ見せつける様に指をしゃぶり、既に精はついていないにも関わらず真魚はそこに残された匂いまで味わうかの様に音を立てて吸い続ける。その光景に十三が魅入っていると、真魚が流し目を飛ばしてくる。視線が交差した。
「んぅー……うぇー」
「お、おい、そこまでせんでも……」
真魚は僅かに表情を変え、苦い顔でそれまで味わっていた指先を見つめる。
わざわざ口にするような物でも無く、恐らくはその味の悪さに気分を悪くしたのだろうと思い十三が真魚を案じる。成り行きでこういう事をされたとはいえ、悪い感情の無い少女にわざわざ辛い思いはさせたくなかった。
「……うすい」
「ガッハァッ!!」
真魚の何気ない一言が十三のプライドを叩き壊した。
真魚「何勘違いしてるの、まだわたしのバトルフェイズおわってないよ」
十三「いつ俺のターンがあったってんだよ……」(ガチ泣き寸前)
おじさんの受難はまだまだ続きます。
当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?
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蓮ちゃん
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ユーリヤさん
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真魚ちゃん
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蜜柑さん
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夢ちゃん