※この作品はR-18です。

Ith-Videoは観測する   作:灰の熊猫

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*一夜の夢を解く

「あ、ごめんね。おじさんの精が死んでるとか、かなしい事じゃないよ?単に魔力量の問題」

「……なんかもう、どうでもいい……」

 

 脱力している所に真魚の的確な言葉のハンマーを叩き込まれて真っ白な灰となる十三の様子を見て、真魚が言葉の本意を伝えてくる。

 持ち主の命その物と言ってもいい精子には魔力が宿る。が、本人の霊格によってその多寡は決まり、十三の精は真魚が必要とするだけの量を保有していなかった。

 

「そういうワケでまだ足りないから、もうちょっとおじさんがんばってね」

「頑張る気力を全部クラッシュさせといてさぁ……お前さぁ……」

「ん。ほんとうに、もうしわけない」

「形だけの謝罪なんざいらんわチキショウ……」

 

 精液を入れた容器に蓋をして床へ置き、真魚が続行を告げる。十三は涙こそ出ないものの、しくしくと心の痛みを口に出す。吸い取られた分の復活にかかる時間よりも、精神に受けたダメージの方が甚大だった。

 

「……っていうかさー。そんなにイヤなの?襲っといてなんだけど、おじさんじゃ抵抗出来ないんだからしかないじゃん。気持ちよくもシてるつもりだし、素直にたのしんじゃえば?」

「ヤだよ……一瞬の快楽の為にその後の全てを捨てられる程刹那主義じゃねえよ……」

「えー、でもおじさん手淫疲れで寝てたじゃん。その刹那に全てを賭けてたんじゃないの?」

「グエエエ見られてた!見てんじゃねえええ!」

「ん、そう思うんならだしたまんま寝るのやめなよ。風邪ひくよ?」

「純粋な心配が逆に刺さる!!」

 

 落ち込みながらどうしようも無いのにまだ気持ちの上で抵抗し続けている十三を見て、真魚が疑問を口にする。真魚からすれば、両者に得しかないこの状況で尚嫌がり続ける十三の姿勢は不可解な物だった。

 確かに少々――真魚の尺度の上では――十三を言葉で弄っていて、それで気持ちが盛り上がらないというのはわかる。が、どうも言葉責め以外の所から嫌がられている気がする。

 

「あ、そっか。心配しなくても次からは別のヒトにコレ頼むつもりだから、写真でいつまでもゆすり続けるつもりはないよ?わたしやさしい」

「ここまでの所業全部振り返ってみろよ、”優しい”に該当する行為が全く無ぇぞ」

「えっ、おじさんちょっと強めにされるのがイイの?痛いぐらいのが感じちゃう、とか?」

「そこじゃねぇぇぇ!わかってて意を外してくんじゃねえよ!!」

 

 真魚としては先程は弄りの延長で今の十三の姿を撮っただけで、越えてはならない一線は見極め、妙に関係が拗れるような事は最初からするつもりは無かった。

 十三が写真を材料に優位を取られ続ける事を恐れているのならばその誤解を解こうとしたのだが、変わらぬ十三の語調からそういう様子も見られない。真魚は小首を傾げた。

 

「んぅー、じゃあなんなのさー。本当にウワサされるのが恥ずかしいとか?バレなきゃセーフでしょ」

「……そんなんじゃなくて、根本的な問題だっつの……」

「問題?悩みあるならきくよ?なんでも言ってごらんなさい」

 

 ふふんと口に出しながら、自身が十三を追い詰めている事も棚に上げて真魚が十三に問う。

 無意味に自信満々そうな真魚の姿を見て、それが悩みをスルーしてカウンターを打つべく構えている様に十三には見えた。何を言った所で無駄そうではあるのだが、十三は様々な悩みの中で目下最大の思いを告げた。

 

「……せめてお前でさえなけりゃあなぁ……」

「……ん?」

「もっとさぁ、欲を言えばグラマーな女優とかさ……他の女とかだったらよぉ……」

「――……」

 

 もうどうにでもなれというつもりで、十三が天を仰ぎながらぽつりぽつりと言葉にしていく。すぐに真魚から「何ワガママ言ってるの童貞のくせに」とか、そんな感じの言葉が入ると思いブツブツと望みを漏らしていく。

 溜息を一つ吐いて気持ちを落ち着かせた所で、跨っている真魚が無言である事に気付く。これまで間隙無く挟まれた口撃が来ない。妙に思って、視線を下げて真魚を見やる。

 

「……おじさん」

「な、なんだよ」

「おじさんは、本当に童貞なんだね」

「なんだよ悪ぃーかよクソ!……ん?」

 

 思った通りの言葉が遅れて来た事に対してやっぱりかと思うも、真魚の言葉と顔にはごく僅かな翳りがあった。いつも通りの無表情に見えて、短いながらも濃い付き合いの中で理解させられた、その揺らぎ。

 その正体を探ろうと真魚を正視していると、真魚の右手が唐突に熱を失った肉棒へと伸びた。

 

「うおあっ!?ちょ、何しやがる!?まだインターバル中だって――」

「……ん。すっごいムカついた」

「えっ?」

「別におじさんが心の中で何思っててもいいけど……これだけしてあげてるのに”他の人が良かった”って口にされるのは、カチンとくるね」

 

 その言葉と僅かに眉を下げてこちらを見据える瞳から、十三はその感情の正体を理解する。

 真魚は怒っていた。極めて静かに、付き合いのある者にしか理解できない程に抑えてこそいるものの、その体の内には確かな鬱憤と苛立ちを抱え込んでいる。

 そうさせたのが自身の言葉であるのは確かである事を悟り、十三は焦った。

 

「あ、いやスマン、そいつは言葉の綾で」

「別に謝らなくていいよ、わたしが甘かっただけだから」

「は?」

「必要な分もらったら終わりにするつもりだったんだけど……気が変わったよ」

「――ぐッ!?」

 

 そのまま真魚が力が抜けた肉棒を、先程の様に射精を促す適度な力加減では無く、自身の感情を見せるように強く一握りする。張り詰めていない肉棒がその力のままに形を変え、痛みが走る。

 自身を握り込んだ真魚を見る。温度の無い眼が、上目遣いでこちらを見上げてきている。その視線に貫かれ、十三は一瞬だが目の前の少女に気圧されてしまった。

 

「わたし以外、みえなくしたげる」

 

 そして真魚は再び頭を沈め、右手を離して肉棒に口をつける。が、先程とはその動きは大きく異なっていた。

 萎えた肉棒の根本を唇で締め付け、甘噛む様に力を込められる。右手は再び根本にある陰嚢へと導かれ、今度は全体ではなく、その内にある玉をピンポイントで掌の内へと握り込む。

 

「かっ!?あ、がっ……!」

「あむっ、ンッ、はぁっ、んむっ」

 

 根本を唇で締め付けたまま、真魚が茎の裏筋から亀頭の先までを口の中で舐め回す。右手に力を込めて陰嚢を圧迫し、十三の反応からギリギリの力加減を見極めて手の内で揉み、転がしていく。

 先程の様な快楽だけを促す動きとは明確に異なる、痛みすら伴う強い快楽を齎す強烈な愛撫に十三は顔を歪ませた。

 

「んむっ……ん゛ッ!んぅッ、ン゛ゥッ!」

「ちょ、うぁっ、オイッ――っく、あっ!」

 

 そんな刺激にいつまでも反応しない訳も無く、十三の肉棒に熱と力が戻っていき、先程に近い太さと大きさにまで戻っていく。その過程で真魚の口内の空間には収まらなくなり、亀頭を口に含んだだけの所まで頭が追いやられる。

 が、その状況から真魚は大きくなった肉棒を、喉に届く勢いで一気にその根本まで咥え込んだ。その勢いと共に小さな口からは苦しげな音が吐息と共に零れたが、それにも構わずに何度も同じだけの距離を往復する。

 自分の身も厭わぬ激しい口淫を止めようと十三が声を上げようとするも、唇まで喉まで、小さな口全てを使い肉棒を擦り上げる真魚からぶつけられる快感に悶える事しか出来ない。

 

「ン゛ゥッ……っはぁっ。あむっ、れろっ、ちゅぅぅっ」

「ぅあっ!?」

「――んくっ。んっ、ちゅうぅっ」

 

 息が限界に達したのか、真魚の口が離れて一呼吸置く。それでも休みは与えぬとばかりに、真魚は再び亀頭を口に含み、雁首の淵を舐め回す。

 一周する様に舐め回すと、今度は亀頭の先の尿道口に唇を窄ませて吸い付いてくる。内側から湧いて来ていた透明な液体がストローで吸い上げられる様に奪い取られていき、その全てが真魚の喉へと飲み込まれていく。

 吸い付いている間に真魚の右手が茎を強く握り込み、素早く上下される。先端と全体を襲う強すぎる二つの刺激に、十三は脂汗を浮かべ始めていた。

 

「っはぁ。……ほら、もういつでもイケるって感じだよね。結局きもちよければ、誰だっていいでしょ?」

「だ、だからそういう事じゃねーんだっつの……!」

「……結構強情だね。まぁいいけど」

 

 真魚が口を離し、体を起こして再び十三を見下ろす様な体勢に戻る。その眼は温度を持たぬまま、十三を睨み付ける。

 今にもはち切れんばかりに怒張した十三の肉棒に右手を添え、中指で裏筋の中央をなぞりながら真魚が十三へ問いかける。が、思った様な答えが得られないと知ると、鼻先から軽く息を出してその手を肉棒より離す。

 そのまま真魚は両手を自らの背中に回した。

 

「んしょ、と。……こっちもいらないよね」

「うっ……」

 

 そのまま背中の結び目を解き、水着のトップスを白い肩から抜く。何の迷いを見せることも無く、次に腰の結び目を解いて局部を覆うパンツも取り払った。

 月に照らされた真っ白な裸体が、視線を遮る物を無くす。外して手に持ったままの水着を、真魚は十三の腹の上へと落とした。水着特有の滑らかな感触と共に、その外側から残された体温を肌で感じる。

 

「ん、今ちょっと動いたよね。全く、本当に口だけなんだから」

「だ、だから――」

「びーくわいえっとー」

「くおっ」

 

 その感触と温度に反応して肉棒が動いたのを真魚は見逃さず、右手で握り締める事で反論を封じる。握る強さはそのままに手を上下させ、茎全体の硬度を確かめていった。

 先程以上の強さで肉棒を扱かれ、十三が呻く。真魚はその様子を見て薄く笑い、一旦体を離す。

 

「じゃ、準備するね」

「準備って、何のだ」

「決まってるじゃん」

 

 少し離れた場所に置いてある自らの鞄を漁り、その中から真魚が四角形のチップのような赤く小さな袋を持ってくる。

 そのまま十三の目の前で袋の切り口を破り、円状で中央に透明な突起部のあるゴムを取り出して両手の指の先に持って見せてきた。十三がその形状を見て、顔を強張らせる。

 

「……おいコラ、まさか!」

「まさか、何?この状況で口と手だけで終わるとか、そんな甘いこと思ってないよね?わたしを本気にさせた以上、せいぜい忘れられない卒業式にしてあげる。感謝してね」

「ッマジでやめろ!さすがにそれはアウトだっつの!」

「……ふぅーん?まだそんな事言えるのは大したものだけど。わたし、言わなかったっけ?”おじさんの意志はどうでもいい”、ってさ」

「う、くっ……!」

 

 真魚は冷たく言い放つと、ゴムの突起部を唇で挟んで肉棒に向かう。手を茎の根本に添えて軽く下へと引っ張りながら、真魚は唇に力を込めて亀頭とゴムの淵を合わせながら肉棒をゆっくりと口に含んでいった。

 真魚は全体の三分の一程までゴムを唇の力だけで延ばした所で口を止め、そこからは頭を何度か上下して肉棒へ奉仕しながら残りを段階的に延ばしていく。ゴムの大半を口だけで付け終えると、最後に指で根本まで広げきった。

 

「一応わたしも準備させてもらうね、その気になったら腰うごかしてもいいよ」

「おい、何を」

「……んっ、ふぅっ」

 

 肉棒にゴムを装着し終えた真魚は十三の腹に両手を這わせ、指で鎖骨までなぞりながら手首だけでタンクトップをずり上げる。そうして胸まで露わになった所へ、真魚が自身の体を伏せてくる。

 そのまま自身の秘所を肉棒に当てながら、体全体を十三の体に擦り合わせてくる。十三の腹部の上から胸下までを、真魚の発育途中といった柔らかな胸を押し付けていき、その感触を伝えていく。

 

「んっ、あぅっ、はぁっ、あんっ……あっ、ううんっ、あっ」

「や、やめろっ……!くそ、この……!」

「はあんっ――ふふ、やっとヤる気になった?」

「ち、違ぇ!」

 

 上体を合わせると同時に真魚が自身の秘所のクレバスで肉棒を挟み、自ら感じる為に擦り付けてくる。

 体を動かす度に首筋へ熱っぽい吐息を浴びせてくる真魚に対し、十三はなんとか体を動かして真魚の体をどかそうとするも、その拍子で肉棒が強く秘所を擦ってしまい真魚が高い嬌声でそれに応える。

 真魚は合わせた体が落ちない様、抱きつくように十三の脇下へ両腕を固めると、紅潮した顔を上げて十三を見つめる。

 

「んぅっ、んっ、んぁっ、はぁっ、んふぅっ」

「は、はな、せ……!」

「あんっ、あっ――ちゅ、ちゅっ」

「くぉっ」

 

 肌と肌を合わせ、真魚の胸の頂点が徐々に硬くなり、それを押し付ける事でさらに真魚が快感を得ていく。その快楽により秘所からは潤滑油が奥より漏れ出し、真魚の腰の動きを助けていく。

 その感触から逃れようと十三が体を揺するも、しっかりと抱き着き体全体を合わせた真魚を体の上から下ろす事は出来ない。そんな事は無駄とでも示す様に、真魚が十三の首元に吸い付いていく。

 合わせた肌とお互いの吐息の熱が混じり合い、体だけが反応していく。逃れる術も無い十三は、ただ意志を強く持って気持ちの上だけで抵抗する事しか出来ない。

 

「――んっ。まぁ、もう十分、かな」

「だからやめろっつってんだろ!つーか話聞け!誤解だっての!」

「……誤解?」

 

 十分に自身の秘所が濡れた事を確認し、真魚が体を起こして肉棒に手を伸ばし、その先端を導いて秘所に当てる。

 もう数センチ動いてどちらかが腰に力を入れるだけで挿入出来るという時に、十三が叫んで真魚を制止させた。その言葉の中に含まれる単語に、真魚が疑問を抱いて十三と目を合わせる。

 

「……さっきの言葉だけど、お前がダメとかじゃなくて、単純に距離感の問題なんだっての」

「距離感?」

「俺とお前は、言うなりゃただの同僚だろが。互いに思う所があるみたいな近い関係でも、思う所が無いから好き勝手出来る遠い関係でもねーだろ」

「……ふんふん」

「そんな関係性でこういう事すりゃ、ぜってー後々後悔するって。悪い事言わんからここでやめとけ、一応ギリ一線越えてなきゃ言い訳もつくだろ」

 

 真魚はそれまで見せていた怒りを収め、十三の言葉を静かに聴き続ける。

 

「……あんま言いたかないけど、俺はお前の境遇も把握してる。嗜好が歪められちまったのも、まぁ、わかる。だからって俺がどうこう言える事も無ぇし、出来る事も無いかもしれんが……もっと自分を大切にして欲しいんだよ、俺としちゃ」

「――……」

「まぁエミュレータの事もあるし精液までは……まぁ、百万歩譲るとして。肉体関係まで持っちまうのは、絶対お前の今後の為にならん。だから、今日の所はここでストップしとけ。な?」

「…………」

 

 十三が諭していくにつれ、真魚の表情から僅かに見えていた険しさが消えていき、内に燻っていた怒りが霧散していく。その様子を見て、十三はようやく自分の意志が伝わったかと安堵した。

 口を開かずただ見つめてくるだけの真魚へ向け、十三が笑みを向ける。この雰囲気ならばもう大丈夫だろう。

 

「んじゃまぁ、とりあえず魔術解いてくれや。まぁ精液についてはどうしても必要なら俺一人でするなり、なんとかしてやるから、さ」

「……ん。おじさんの言いたいことはわかったよ」

「!ようやくわかってくれたか!はー、良かった良かっ――」

「でもごめんね?」

「――た?」

 

 十三が安堵した瞬間、真魚が腰を浮かして肉棒を右手で下へずらし、秘所の孔へと導く。

 そのまま腰を下ろし、真魚は自ら一気に肉棒を挿し込み、秘所の奥へと打ち込んだ。

 

「あぁぁぁっ!ん゛、ぁあ゛っ!」

「あ゛ぁぁぁ!?ちょ、がぁっ――な、何してんだぁっ!!」

「ッふぅーっ、ふぅっ、ぁっ。はあぁっ、んぁっ……ンッ、お、っきっ……」

 

 完全に油断していた所で強引に挿入させられ、小さな体に肉棒全体を締め付けられて思わず十三は悲鳴を上げる。

 真魚へと目をやれば、体躯に合わぬ物に串刺しとなった苦悶を顔に見せながらも、苦しみ以上の悦びに目尻を落として応えていた。そんな真魚の表情に、一瞬胸が跳ねる。

 

「……ンッ、はぁっ。おじさん、さ。後々とか、今後とか――んぁっ、そういう事、いうけど」

「ぐうっ……だ、だから、はよ抜――」

「それ、そんなに大事な、ものなの?」

「――ン、だとッ」

 

 その体格差から、真魚の秘所は引き裂かんばかりに押し拡げられ、十三の肉棒は強く握られた時以上に全方位から締め付けられて痛みが上がる。

 お互いに片目を閉じてその圧迫感に耐えている状態で、真魚が少しずつ言葉を紡いでいく。

 

「ん、くぅっ――別にいいじゃん、後なんて、さ。今がよければ、それで」

「……真、魚ッ……」

「ふふっ。……ぁっ、はっ。おじさんは童貞すてられたし、わたしはせーえき、もらえるし。後は、おたがい、気持ちよくなっちゃえば、いうことなし。だから、さ――」

 

 そのまま真魚が体を再び倒し、十三の胸板に頭を預ける。合わせた肌が合わない鼓動を伝え合い、荒れた吐息が十三の胸を熱く撫でていく。

 

「――いまは、わたしだけみてれば、いいの」

 

 その状態で、真魚が腰を動かし始める。上体を合わせたまま、腰だけを浮かし前後させて肉棒を出し入れする。

 拡げられた真魚の秘所から、水音が交じった熱気が抜ける音が鳴る。その度に真魚が吐息を漏らしていく。

 

「あっ、あぁっ、ンッ!んぁっ、ああっ、あんっ!ん、ぁっ!」

「あ、が……やめ……!」

「ふうっ、ふっ、んっ!……”やめろ”?まだわかんないのっ、もう手遅れ、だよっ――んぅっ!」

 

 動かす内にその肉棒の大きさに慣れてきた真魚は、腰を前後だけでなく円を描く様に動かし、自身の膣のあらゆる部分に十三自身を打ち付け、柔肉を削るように強く摺り合わせていく。

 十三が逃れようと体を動かせば、繋がった部分を通じて真魚の体が動き、肉棒がさらに締め付けられる。体を止めれば、真魚の腰が自由に動き内側の襞が強く絡み付いてくる。

 真魚が上に乗る事をやめない限り、既に”やめる”という選択肢はどこにも無かった。

 

「あっ、あっ!はぁ、これ、ふといっ……!ンッ、ン゛ゥッ――あんっ!」

「く、ぁっ、が……!」

 

 真魚の動きが少しずつ幅を広げていき、自身の臀部を叩きつけるような強さで腰を動かす。腰と腰を打ち付ける度に小振りな柔肉が音を立てて十三の足の根本で弾かれる。

 真魚の声にはまだ僅かに苦悶が混じるも、顔は既に真っ赤に染まり切っており、口を吊り上げながら喘ぎ声を上げるその姿は、既に快感以外のものを伺うことが出来なくなっていた。

 

「はぁ、あぁっ!ほら、おじさんもッ、うごいて、いいんだよ?ンッ、ぁっ!ふ、あぁんっ」

「ぐ、ぐうっ……!」

「――ホント、ガンコだねっ。ま、いっか……ぁっ!」

 

 尖った胸の先端を擦り付け、肌の柔らかさを押し付けながら腰を動かす真魚の動きを、ただ顔を歪めて十三は耐え凌ぐ。十三にとっては甘すぎる誘惑の言葉が降ってくるも、それでも自らの意志で行為に及ぶつもりは無い。

 真魚は自分にとっては理解出来ない十三の強情な態度を見て、心のどこかで残念に思いながらも、元々の目的や自分の快楽の為に腰を動かすペースを速めていく。やがて、肉棒が真魚の中で痙攣を始めた。

 

「ぐ、あっ……ま、まずっ……!」

「んぅッ、はぁッ!で、ちゃう?だして、いいよ?あッ、はぁッ!」

 

 十三が両腿を締めて腰に力を入れて、快感に抵抗しようとする。しかし、自分の体の上で跳ね回る少女の体の動きは増すばかりで、自身への責めが緩まることは無い。

 自身の胸で上げられ続ける嬌声と、ここに来て一層締まる膣の感触に本能が屈しかけるのを感じてしまう。肉棒の奥で留められる熱が脈動し、外へと出ようと訴えかけてくる。

 そんな十三の状態を繋がった部分から感じ取った真魚は、腰を上げて亀頭の所まで肉棒を解放する。

 ほぼ抜けかけの状態になり、怪訝に思った十三が視線を真魚へと向ける。それを待っていた、とでも言うかのように真魚が薄く微笑む。

 そして自身の子宮に肉棒が届く様に、腰を一気に叩き付けた。

 

「ッは――ん゛、んん゛ん゛ーーーッ!!」

「うあっ、が――くぅッ!!」

 

 子宮に硬い亀頭が打ち付けられると同時に、真魚が甲高い声を上げながら膣を一気に収縮させる。

 それに合わせて、十三の一線が壊れる。それまで内で生み出されては感情だけで押し留められていた大量の濁流が外を目指し、放たれた。

 

「ぅ、はぁっ!ン、おなか、はいッ、てるッ……あ゛ッ、はぁっ、ふぅッ」

「ぐ、う……」

 

 みっちりと詰められた空間を押し退ける様に、白濁がゴム越しに真魚の膣を圧迫していく。その脈動の度に真魚の体が反応して肉棒を締め付け、十三もまた声を漏らす。

 ようやく脈動が終わり、十三の体から力が抜ける。真魚もまた、体を激しく動かしたことによる疲れからその体の上へ自らを預ける。少しずつお互いの鼓動が収まっていき、部屋に静けさが戻っていく。

 

「……はぁ、っ。……んっ……」

 

 吐息と共に真魚が十三の胸に顔を埋(うず)める。

 顔を隠す様に垂れ下がる銀の髪が汗を吸い、月の光を返して煌めいていた。

 

  ◆  ◆  ◆

 

「……ん、よし。ギリギリだけど、これなら足りるね」

「……さいでっか……」

 

 ゴムから容器へと精液を移し変え、真魚がその内の魔力量を確かめる。質としてはそれ程でも無いが、相当の量が確保出来た為に生体バッテリーの貯蓄分は確保出来ていた。

 十三は既に体を自由にされており、服装を直して真魚に背を向けて座り込んでいる。右手を頭に置きながら、生返事で真魚の言葉に一応の反応を返す。

 

「んー、なにおじさん。童貞卒業できたんだから、もっと喜べばいいのに。卒業証書とかいる?」

「不名誉極まりねぇ証書やめろ。……はぁ、自分が情けねえ……」

「その年まで童貞だったことが?」

「ガチ凹みする追撃やめろやぁっ!……そうじゃなくて、過程はどうあれお前を止めらんなかった事だよ……」

 

 そう言って十三が溜息を大きく吐く。その眉間には深い皺が刻まれ、十三本人の苦悩を如実に表わしている。

 真魚は小首を傾げ、心底から落ち込んでいる十三の様子を見る。

 

「だから気にする必要無いのに。ヤったのはわたしで、おじさんはヤられた側でしょ?」

「そういう品の無い言い回しもやめましょうね真魚さん。……あぁ、くそ。これからどんなツラすりゃいいんだよ」

「……そんなに頭かかえるほどなの?」

「たりめーだろ。……はぁ」

 

 十三としては、過程はどうあれ保護すべき対象と考えている少女とこういった関係になった事は、延々と悩みが頭の中で堂々巡りとなる程の問題だった。

 本人の言う通り、仕掛けて来たのは真魚の方だし、この事を一切気にする様子こそ見せていないものの、こういった深い問題は後々になって禍根となりかねない。大人としては止めるべきであったのに、一切抵抗出来なかった自分自身の情けなさもあって、気分は落ち込むばかりであった。

 溜息をもう一つ大きく吐く。どれだけ空気と共に追い出そうと、すぐに喉と腹の底には明言し難く重い感情が沈殿していった。

 

「んー。おじさんがここまでカタブツとは。読めなかったこのわたしの目をしても」

「ピンホールかよその目」

「まぁ、そうまで言うならしかたないよね。犬に噛まれたとでも思って、忘れてもらうしかない、っかなー」

「忘れられっか、ンな強烈な事」

「できるよ?」

「は?」

 

 当然の事の様に告げる真魚の声色を妙に思い、十三が顔だけ振り向いて真魚を見る。

 そこには、発(・)光(・)し(・)た(・)エ(・)ミ(・)ュ(・)レ(・)ー(・)タ(・)を(・)手(・)に(・)し(・)た(・)真魚の姿があった。

 

「――ッ!テメ、何をっ!!」

「おっそーい」

 

 急ぎ体を反転させた十三が真魚に掴みかかるよりも先に、真魚の指先がエミュレータを弾く。

 エミュレータから発せられる音の塊が十三に襲いかかり、受けた十三の意識に直接干渉し、視界が強く明滅する。

 

「――カ、ハッ……あ゛っ……」

 

 思考そのものが魔術の音により打ち砕かれ、体の制御を失った十三は仰向けに布団へと倒れ込む。

 少し置いて、真魚が人差し指で十三の額を突付き、完全に意識が飛んだ事を確認する。

 

「……ん。記憶だけ吹き飛ばすってやった事無かったけど。ここ一時間ぐらいならぶっ飛んだでしょ、たぶん。……まだちょっと強めだった、かなぁ」

 

 十三に二度行使したこの魔術の効力は精神干渉によって意識を奪うのが主たる所ではあるが、元々は音だけで精神に甚大な傷を与えて害する術である。その為、精神に対する威力次第では意識と共に記憶も飛ばす事も可能と真魚は考え、実行した。

 知り合いの毒使いも意識に干渉し操る術を見せたことがあり、その真似をした形である。あちらはそもそも魔術かどうかすら怪しい所はあるが、意識や脳に干渉するという共通点から模倣は出来ると考えた。

 とはいえ、試した事の無いやり口であった為、もしかしたら思った以上に記憶が飛んでいるかも知れないが……まぁ、出撃が無い日の十三の一日にそれ程重要な記憶があるとも思えない。実際手淫疲れで寝てる位には暇だった様だし。

 

「……あ、やば。首、ちょっと痕ついてるかな……まぁ、おじさんなら気付かないか」

 

 そうして真魚が温度の無い瞳で十三を見下ろしていると、行為の最中で首元に吸い付いた事を思い出す。その地点を見れば、小さく赤い痕がつけられているのが確認できた。

 とはいえ、十三であればこの痕から行為について連想するという事も無いだろうし、十三の周囲に女っ気も無い以上、誰かに見られた所でちょっとした虫刺されの様にしか取られないだろう。そういう意味では十三の人柄に助けられた。

 

「まぁ、これでおじさんの望み通り、距離は元通り。一件落着、だね」

 

 そう独り言ち、真魚は服を着て荷物の入ったバッグを片手に立ち上がる。寝室から出る所で足を止め、意識を失ったままの十三へ顔だけを向ける。

 

「……おじさんには、ぜーたくな夢だったね」

 

 ふ、と軽く笑いを飛ばして、真魚は部屋から出ていった。

 その場に残されたのは夢も見れずに布団に沈む十三と、どちらのものともわからぬ程に混ざりあった汗と体液の残滓だけだった。

 




真魚「あ、おじさんのエロ本は……顔にでも被せとけばいっか」(バサー

おじさん・真魚ちゃん編でした。
前半が愉快な事になってしまいましたが、この二人だとこういう感じだと思ってしまったので……
「恋愛感情は無いけどヤる事はヤる」みたいな距離感の為に必要な導入だった……と言い張ります(アイアンウィル)
真魚ちゃんの方は執着とか支配欲なら瞬間的にあったかもしれませんが。

ネタ切れ起こしたので次は未定ですが、ユーリヤさんとかやれたらいいよね(願望)
頼むぞ未来の俺。今の俺は頭痛で辛いのでもう寝ます。

当小説でもっと見たいヒロインは誰ですか?

  • 蓮ちゃん
  • ユーリヤさん
  • 真魚ちゃん
  • 蜜柑さん
  • 夢ちゃん
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