作者は某プロ野球チームのセのネコ科のチームのファンなのですが、このまま最下位になったら、腹いせにこの作品も他の作品もどんどん投稿しようと思います。
パのネコ科も頑張って。
「んっ、んっ……。改めて見るとすっごい大きいわね、ジャックハート様のおちんちん。私の胸でも全部を覆い隠せないなんて……」
「ケハハ。ナミちゃんのおっぱいも十分デカいさ。柔らかくて大きくて形が良くて、色もいい。最高だな」
「うふふ、ありがと。ちゅっ、ちゅるぅ……。んっ、この濃い精子の味ももう覚えちゃった」
「上の口も下の口も、か?」
「それを言うならお尻の穴も、ね。……あんなにお尻でするのが気持ちいいなんて知らなかったわ」
「どこもかしこも俺に染まってんな、ナミちゃん」
「ジャックハート様のセックスが気持ちいいのが悪いのよ」
ナミが最初に気を失ってから、実に110時間が経過した。
その間、彼女が達した回数は100を軽く超え、失神した回数も10を優に超える。
その間ジャックハートは1度も睡眠をとっておらず、相手が非力な女とはいえ、一切の油断も隙も見せなかった。
「とはいえ、あと2時間でこの楽しい時間も終わりだ」
「…………はぁ」
「どうしたよ。寂しいか?」
「ううん。ただ、またオナニーだけの日々になると思うと、憂鬱なの」
「襲えばいいじゃねぇかよ」
「ジャックハート様で慣れちゃったのよ? ……今さら、他の男とのセックスで満足できるとは思ってないわ」
パイズリを続け、時折鈴口から漏れる精液を舌で舐めとっていくナミ。
彼女の言う通り、とんでもない性欲の持ち主であるジャックハートとの長時間のセックスが当たり前に感じてきた彼女にとって、他の男は物足りない存在になっていた。
「ジャックハート様のおちんちんみたいに、ウチの男衆のモノは大きくないし」
「へぇ、見たことあるのか」
「不慮の事故で、よ。風呂上がりに隠してないのを見ちゃったりね」
「デリカシーの無い男どもだな」
ベッドの上で密着する二人に最早距離はなかった。
その大きな胸を両手で中央に押し寄せ、その間に挟んだ肉竿を扱いていく。
「ホントにたくましいおちんちん……。もう忘れられないかも」
「ケハハハ。……最後にたっぷり膣内に注いでやる。その時は
「い、今までのは本気じゃなかったの?」
「あぁ。俺の本気はそう何度も味わえるもんじゃねぇぞ?」
ジャックハートの本気とは、言わずもがな
もちろん、ナミにはそんな芸当ができることは話していない。彼女も安全日の周期に入っていることを考えた上で膣内射精を了承していたのだ。もっとも、気持ちよかったからそれでいいだけかも知れないが。
「性奴隷たちには好評だぜ? ブッ飛ぶ感覚が忘れられなくて、他に何も手が回らねぇんだと」
──受精、着床、そこからの妊婦生活。本番できない状況で俺のことを忘れることの方が難しいだろ。下準備もしてるしな。
「へ、へぇ〜……。そんなに気持ちいいんだ」
──今まで何回もイッたのよりもスゴいのかな……。どんなイカされ方しちゃうんだろ。ちょっと気になるけど、勉強もしなきゃいけないし……。
本人に自覚はないものの、ジャックハートの調教と躾を受け、彼好みの女へと成長しつつあるナミ。
そんな彼女と主人であるジャックハートの会話の裏での心境で、ナミは綺麗に主人の掌の上で転がされていた。
「俺も最近そのセックスしてねぇんだわ。させてくれるなら、さらにサービスしてやるぜ?」
「サービス?」
「五日間の性欲発散に付き合ってくれたお礼として、10億ベリー。ナミちゃん個人にやるよ。好きに使いな」
「……ふふ。本当に私のこと念入りに調べてるのね。いいわ、乗った! 私もおっぱいとその本気のセックスで、ジャックハート様にいっぱいサービスしちゃうわよ!」
「いや、パイズリはもういい。……今溜まってる全部を、ナミちゃんの膣内に吐き出すからよ」
「あら残念」
渋々、といった表情でナミがジャックハートの陰茎から胸を離す。
彼女を見て、ジャックハートは言葉を繋いでいく。
「後悔はさせねぇさ。きっと、最高の思い出になる。ナミちゃんも気に入るぜ」
「ジャックハート様がそんなに言うセックス……! ますます楽しみになってきたわ」
「……あぁ、そうだ。ひとつ言い忘れてたことがあった」
「何?」
パイズリをやめ、身体を起こして座っていたナミは、ごく自然な流れでジャックハートに反対側へと押し倒された。
仰向けで奉仕を受けていたジャックハートが今度は覆いかぶさるようになり、仰向けになったナミの黒い瞳をじっと見つめた。
「このセックスでもしかしたらデキちまうかもしれねぇ、俺たちの子の名前だ」
「そんなに射精すの?」
「あぁ。実はもういい名前があるんだが、どうだ?」
「……聞かせて?」
うっすらと優しい笑みを浮かべるナミ。
しかしその表情は、ジャックハートの口から出た名前を聞いて一変する。
「男の子なら
「っ! それ、どこで……!」
「別に悪い名じゃねぇだろ? 退職した海兵のリスト見てたらな、ココヤシ村に帰った一人の女海兵がいたんだわ。……この人、ナミちゃんの義母だろ?」
「……えぇ。普通の血が繋がっている家族以上強く結ばれてると断言できる、大事な人よ」
「その人がどうなったかは知ってる。……お母さんもきっと、ナミちゃんの子に自分と同じ名前をつけてもらったら幸せだと感じるはずだ」
またもナミには、退路はなかった。
「てかナミちゃんが断ったら他の性奴隷との子にその名前が回るぜ?」
「待って! ……いい、名前ね。是非とも私とジャックハート様の子どもに付けたい名前だわ」
「だろ?」
見知らぬ性奴隷と彼との間にできた子に、自分の愛する母と父親代わりのような恩人の名をつけられるかも知れない。
そんなこと、彼女の本能が許せなかった。
「じゃあナミちゃん、挿入れるぞ」
「ジャックハート様っ。……これで、最後のセックスなのよね」
「本気のは、な。あと二時間弱あるが、シャワー浴びたり飯食ったりしてたら時間なんてあっという間に過ぎちまう」
「そう、よね。……お願いが、あるの」
「お、どうした?」
半分期待、半分不安の様なものを孕んだ目を向けながら、寝転んだナミがジャックハートの首に手を回した。
「今から、今からだけでいいの……。私を、ジャックハート
「ケハハハハ。いいぜ、
「んっ、あぁああっ!」
”東の海”の空高く、空島”ウェザリア”にて。
「イクッ! イク、イクぅ……! はぁ、はぁあんっ!」
一人の少女は雌となり、女となった。
「ケハハハハハァッ! ……また会おうぜナミ。元気で、なっ!」
「ああぁぁぁんっ! イク、イクうぅぅぅうっ!」
そして彼女は、胎内に新たな命を宿し、母としての道を歩み始めた。
◇
「よろしかったのですか、ジャックハート様」
「何が?」
「”麦わら”の航海士を捕えなかったことです」
「いいんだよ。そっちの方が面白い。1年ぐらいしたらまた会いに行くし、今は拘束しなくていい」
「かしこまりました」
空島でのナミとの五日間の同棲が終わり、海へと帰ってきたジャックハート。
降り立った地がたまたまたしぎ達が軍艦を泊めていた島だったため、そこでナンパした女性と一人楽しんだ後、軍艦の自室へと戻った。
今はデスクに座り、書類片手にカリファに肩を揉んでもらっていた。
「……休み、か。お前はどこに行きたい?」
「ジャックハート様がいるところなら、どこへでも」
「あっ、そう。じゃあリリーの面倒見ててくれるか? 久しぶりにサディちゃんとドミノちゃんにも会いたいし」
「…………かしこまりました」
「嫉妬してるカリファちゃんって、めちゃくちゃ可愛いよな」
「セクハラですっ」
「あん? セックスレス?」
「違いますっ!」
ぷい、と頬を膨らませながらそっぽを向くカリファ。
そんな彼女を愛おしく思い、書類を置いて椅子から立ち上がるジャックハート。
「気持ちよくしてやるぜ?」
「……じゃあ、お願い、します」
「ケハハ。リリーの弟か妹も、本気で考えるか?」
「っ、はい! きっと、リリーも喜びます」
「だが、悪いカリファちゃん。色々と連絡が来てるんだ。それを返してから、な?」
「はい……」
ジャックハートの部屋に置かれている数匹の電伝虫。
その内の一匹が、先ほどからひっきりなしに鳴いている。
「はいもしもし」
『フフフフッ! 俺だ、ジャックハート……! まずは、大将昇進おめでとう、といったところか』
「あ、わざわざありがとうございます。で、要件はなんすか?」
『なに。とあるイイ悪魔の実を手に入れてな。それを懸賞にいつかコロシアムで大規模な大会を開く。是非ともお前に挑戦してもらいたい』
受話器を取ると、男の笑みが聞こえてきた。
この不敵で特徴的な笑い方をする男こそ、現ドレスローザ国王のドンキホーテ・ドフラミンゴだ。
「悪魔の実? ……俺ぁ興味ないっすけど」
『子どもたちの昇進祝いにでも渡せばいいだろう』
「それもそっすね。……で、その悪魔の実ってなんすか?」
『メラメラの実だ』
「あ、それ長女が欲しがってたヤツっすわ。了解です、参加します。また詳しい日時とか送ってもらっていいですか?」
『あぁ。……それと、だ。また近々遊びに来い。……いい加減、三人がやかましくて仕方ない』
「ははっ。分かりました。いい子にして待っておけって言っておいてもらえます?」
赤ん坊の世話に追われているであろうベビー5とそろそろつわりが始まっているであろうモネとヴィオラ。
ベビー5が出産し、これでようやく戦線が完全に復活すると思っていたドフラミンゴだが、モネとヴィオラの妊娠報告に頭を抱えたのだった。
『それと、だ。ジャックハート。お前、何か企んでないだろうな』
「何かってなんすか。今度の休みにどんな子抱くかってのは考えてますけど」
『……そうか。フッフッフッ……では、な』
「えぇ」
ガチャ、と割と強めに受話器を置くジャックハート。
心なしか電伝虫が少し泣いているように見えるのは気のせいだろう。
「天夜叉ですか。ジャックハート様の大事な時間にまで電話とは、いやらしい男です」
「言うなよカリファちゃん。今は大事なビジネスパートナーなんだ。下に見られるのが嫌いなようだからな……持ち上げて、煽てて、壊れるまで踊らせてやろう」
「お気をつけてください、ジャックハート様。いくらジャックハート様がお強いとはいえ」
「相手は王下七武海の中で最も用心深い男です。実力もあります。どうか、ご自愛を。……だろ?」
「……はい」
言おうとしていたことが彼の”見聞色の覇気”によって先読みされ、僅かながらの羞恥からか、耳を朱に染めたカリファが弱々しくジャックハートに抱きついた。
「ずっと、お慕いしています。ジャックハート様……」
「俺もだぜ、カリファちゃん。今は、だけどな」
「構いません。……ジャックハート様。もう、私……」
「そろそろ我慢できねぇか? ……って、いいトコなのによぉ」
「えっ?」
ジャックハートの身体に胸を押し付けたカリファは、確かにジャックハートの陰茎が少しずつ大きくなっていたのを確認していた。
程よいところで切り出すことができた。そう思った矢先、ジャックハートがボヤきながら再び机の上を見た。
「ぷるぷるぷる」
「はいはい、出るっての」
完全な自然体。今までは戦闘中でのみ無意識のうちに行っていた”見聞色の覇気”による”未来視”
それが、日常生活の中に溶け込み始めていた。
「なんだよクソババア。無駄に時間かけさせんじゃねぇよ」
『……ハハハ、マママママッ! 久しぶりだねぇ、ジャックハート……!』
「それだけが要件なら切るぞ」
『まあ待ちな。……この前のお返しの情報さ』
「あ? ……あぁ、サカズキさんたちが動きづらいってやつか。で、何だよお返しって」
『ジャックハート、ジェルマ66って知ってるかい?』
「一応な。科学の力で強くなりてぇ奴らだろ?」
王下七武海である”天夜叉”ドフラミンゴの次にジャックハートの電伝虫に電話を入れてきたのは”四皇”の一人、ビッグ・マム。
ジャックハートが持つ有益な情報を欲しがる海賊の重鎮の一人だ。
『そこの一人が、お前に婚約を申し込みたいらしい』
「なんでお前経由なんだよ」
『ジェルマ66がお前に連絡を取る手段が無く、おれは繋げるツテを持ってたからな。もうこの前の不法侵入は怒っちゃいない。しばらくしたらうちの島で見合いの場を整えてやるよ』
「あぁ。あとで写真送ってくれ」
『分かったよ。それと、もしおれの娘とジェルマの婚約が破談になれば、お前に貰ってほしい』
「どうだろうな。見た目と従順さ次第だ」
彼女もまた、ジャックハートから情報を得る代わりに対価としてジャックハートに渡しているものがある。
ドフラミンゴのように女を差し出す場合もあれば、ジャックハートが知らない海軍の外の情報を渡す場合もある。
『見た目の良さは保証するよ』
「ほぉ、そりゃ楽しみだ。性格は俺好みに仕上げてやるが、いいのか」
『婚約が無くなった時の話だ! ジェルマとの話が上手くいかなかった時のことさ』
「てかその子の相手はジェルマの誰か、としか決まってねぇのか?」
『今のところそうだ。まあ、それも決まり次第連絡するよ』
2人は言わば、不戦の関係にある。
今からおよそ一年前。ジャックハートがビッグ・マムの息子達を一斉検挙すると意気込み、トットランドに乗り込んだことがあった。
一度ぐらいなら痛い目を見た方が良いというサカズキの鬼の擁護もあり、センゴクもこれを渋々承認。
数人程度なら捕まえてくるだろう、と想像していたのを、彼は軽々と超えた。
「カタクリのおっさんは元気にしてっか?」
『お前に”見聞色”で負けたのが効いてるみたいだ。修行が足りなかったってまた鍛え直してるよ』
「へぇ……。んじゃまた近いうちにボコリに行くか」
『ママママ!来てみな、今度こそぶっ殺してやるよ!』
スイート四将星を半殺し、その他億越え戦力を物の見事に戦闘不能にしたのだ。
もちろんその時点でジャックハートにも相当のダメージが溜まっており、ほぼ意識が飛んだ死にかけの状態でビッグ・マムとの戦闘が始まった。
その心身の強さと異常な戦闘力、海軍での地位と将来性を買い、ビッグ・マムが停戦を申し出たのだ。
『……まぁ、報告はその程度さ。気楽にやんな、最年少海軍大将』
「うーい」
先ほどのドフラミンゴと同じく、電伝虫の受話器を自ら置くジャックハート。
王下七武海と四皇。その両者に全く臆することなく接し、それどころか交渉面に関しては完全にマウントを取っているジャックハート。
『なんじゃ、ジャックハート』
「あ、お疲れさんですサカズキさん。報告です。夜叉は俺が落とします」
『おぉ、そうか。……了解。派手に蹴散らしてこい』
「つっても、そう近いことじゃねぇっすよ? 向こうも用心深いんで、色々と準備が出来てからっすね」
『そうけぇ。引き続き、偉大なる航路でのパトロールに専念せい』
「了解っす」
両者が信頼して送った情報は、もちろん全てジャックハートの手元に置いておくなどという甘いことは無い。
その全てがサカズキや大将達、中将達、世界政府に送られ、対策が秘密裏に練られているのだ。
『ではな、ジャックハート』
「うっす。また帰る時には連絡します」
今度は直属の上司ということもあり、サカズキが通話を切るまで待ち、受話器を置く。
数十分間起き続けていた電伝虫は、ようやく訪れた休みを満喫するかのように眠り始めた。
「さて、カリファちゃん。もう仕事は終わったぜ?」
「あ、あの。ジャックハートさん。皆さんが次の目的地をどこにするかを……」
「あ? あー、テキーラウルフの周辺だ」
「はっ!」
そんな通話の様子をいつの間にか聞いていたのだろう。たしぎがジャックハートの部屋の扉を開け、その入り口から目的地を聞いてきた。
その問いに簡単に答えると、たしぎは扉を閉めて甲板へと戻っていった。
「テキーラウルフ……。ニコ・ロビンの捕獲、ですか?」
「あぁ。ナミちゃん同様、楽しみな女だ」
「ジャックハート様、一つ、聞いてもよろしいですか?」
「ん、なんだ?」
いつの間にかその衣服を全て脱ぎ捨てており、”アワアワの実”の能力で作ったローションソープを見に纏ったカリファが、同じく全裸のジャックハートに抱きつく。
「なぜ、”麦わらの一味”の2人の女をここに連れてこなかったんですか?」
「……んー、簡単に言えば面白くねぇから、だな。んな数日のセックスで落としてもポルチェやバレンタインとさほど変わらねぇ。ハンコックの時もそうだが、俺ぁ変化も欲しいのよ」
「……と、言いますと?」
抱きついてきたカリファを拒むことなく、ジャックハートも正面からカリファを抱きしめる。
ぬるぬるとした感触が互いを高めつつも、2人は会話に専念していた。
「女を捕まえて男は皆殺し。それに飽きてきたってとこだ。麦わらんとこの男どもが全員インポって前提でのもうちょい面白い遊びを考えたからな。いずれ、ナミちゃんとロビンちゃんは俺の元に来るさ」
「その言い方ですと、向こうから来る、と聞こえますが?」
「そう言ってんだよ。近いうちに、自分の今の道がどれだけ馬鹿なことをしてるかが分かるさ」
カリファの泡にまみれた腕が、ジャックハートの背中まで回る。
それだけキツく抱きしめることになるため、もちろんカリファの巨乳もジャックハートの身体に押し付けられることとなる。
「さてカリファちゃん。どこでしたい?」
「……今日は、一人の男性を愛する一人の女として、磨いた技を堪能して欲しいです」
「ってことは」
「はい。ジャックハート様、浴室へ参りましょう」
愛娘の願いを聞き入れた2人は、その成就のために浴室へと向かった。
◇ ◇
「うぅむ、まずい。迂闊に出歩けんな、これでは」
レッドラインのすぐ近く。
新世界への入り口と言ってもいいシャボンディ諸島の細い路地から、レイリーはその島の異様さを覗いていた。
「いたぞ! 懸賞金5200万ベリー、夢魔のケディアだ!」
「囲め! 絶対に逃がすな!」
新世界へと渡るため、ここシャボンディ諸島には多くの海賊が休息とコーティングを求めて訪れる。
そのため、もちろん海軍のパトロールも多かった。しかし、あの頂上戦争以降、その様子も少し変わっていた。
「何人たりとも逃がすな! 今は少し荒れるが、それも安心できる未来のためだ!」
「……それだけで島全域を警備されては、たまったものではないな」
そんなシャボンディ諸島も以前は居住区域と無法地帯といったように、暗黙のルールで区分分けされていた。
だが、今はそんな区分分けなど関係ないかのように、全てのGRに海軍が張り込んでおり、海賊を見つけ次第まるで大人数の艦隊のようになって捕縛に当たっていた。
「また船の場所を変えねばならん、か」
来た道を戻り、別のルートで目的地へと向かう。
頂上戦争以降に”麦わらの一味”から預かっていた船を動かすこと、計27回。
わずか5か月に満たない期間のうちに、レイリーは何度も修羅場をくぐっていた。
「”赤犬”め、もう少し休んでいればいいものを」
警備が厳しくなっている状況は、もちろん見回りを行う海兵たちの多さだけのせいではない。
その戦力の質もはるかに強固なものとなっているのだ。
1か月に一週間程度は必ず”大将”クラスの人間も加わり、それ以外では本部”中将”クラスの海兵が二桁ほど駐在している。
「”覇気”の扱いに長けているものが多いのも気にはなるが……」
なんとか警備の目をすり抜け、”麦わらの一味”の船であるサウザンドサニー号の元へと辿り着く。
海軍の目をくぐり抜けるために許可なく海賊旗を下ろした船が、寂しそうに佇んでいた。
「ではまた頼むぞ」
「……承知している。それが、最後の命令だ……」
サウザンドサニー号が停められている近くには船を守る番人のように、”王下七武海”バーソロミュー・くまが立っていた。
すでに5か月の間、賞金稼ぎや海軍に狙われていた船を守り続けていた彼の体は、改造によって体内に入った機械がむき出しになるほどボロボロになっていた。
「さて、今日は誰だ?」
ガチャガチャと忙しない音を立てながら近づいてくる人影。
船の場所がすでにバレていたのか、武装した海兵たちが部隊を組んで包囲していた。
「”王下七武海”バーソロミュー・くま。そして”冥王”シルバーズ・レイリーだな。そこにある船を引き渡してもらおうか」
「断る。と言ったら」
「捕らえるまでだ」
「……そうか。それなら、老体にムチを打つようだが、抵抗させてもらうとしよう」
そう言って、レイリーは腰に携えていた剣を抜く。
コーティング作業はすでに終了している。だが、こうして船を狙う輩が一向に減らないために、彼もまた戦っているのだ。
「――っ!」
「くっ……! その程度の”覇王色”なら、倒れはせん! かかれ!」
「ぬぅ…。効かんとは……!」
開幕一番、牽制も兼ねて”覇王色の覇気”で相手を気絶させにかかる。
一人一人無力化していては時間がかかる上に疲労もたまる。そう思ってのことだが、うまくはいかなかった。
「
「っ……! また、彼か……。よく教育されているな」
銃弾や砲撃を避け、剣を捌いていく。
自分が”冥王”ということがバレている時点で、戦っても戦わなくてもほぼ状況は変わらない。
反撃をして相手を相当な手負いにすれば海軍の上層部がすっ飛んでくるだろうが、どのみちしばらく安泰はないのだ。
「今だっ!」
「ぐ、マズい……!」
だが、今現在海兵たちの狙いは、年老いた過去の豪傑よりも未来の脅威。
レイリーとくまを大人数で足止めしている隙に、数多の砲撃がサウザンドサニー号へと迫る。
「……ッ!」
「くま、すまん……!」
「くッ…!」
強引に包囲網を振り切ったくまが”ニキュニキュの実”の能力での高速移動で、なんとか射線上に立つ。
声にならない悲鳴を上げながら片膝をついてしまうくま。そんな彼に、さらなる猛攻が襲いかかる。
「―ッ!!」
しかしそれを、今度は全力の”覇王色の覇気”を放って阻止するレイリー。
”覇気”ももちろん、使い過ぎれば消耗し、回復するにはそれ相応の時間が必要になる。
鍛えれば鍛えるだけ強度も持続時間も跳ね上がり、応用も利くようになるが、レイリーはすでに実戦から退いて長い。
「はぁ……、はぁ……!」
「……チッ。年老いても、流石は”冥王”と言ったところか」
そのため”覇気”の全盛期に比べれば相当劣っており、訓練もしていない。
この現状でジャックハートによって鍛えられている海兵たちに”覇王色の覇気”をぶつけるも、気絶させることができたのは下っ端の海兵のみ。
佐官、大尉、中尉クラスの海兵たちは、ふらつきながらも何とか耐えていた。
「こりゃあ、本気にならなければな……!」
「っ! 総員、気をつけろ! 来るぞ!」
スタミナ切れで負けるなど冗談ではない。
その一心で、レイリーは剣を構え、覇気を纏う。
「行くぞっ!」
彼とくま、そしてジャックハート遊撃部隊の本格的な戦闘が始まった。
その戦火の影響か、サウザンドサニー号が激しく揺れる。
「怯むなぁっ!」
海軍からの攻撃が激化し、レイリーとくまの反撃も強くなる。
サウザンドサニー号に植えられたみかんの木から、仲間に手入れされずに腐ったみかんが一つ、土に落ちた。
コメント、評価などお待ちしております!
今後の本番シーンについて、主にどんな内容が良い?
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主要キャラの一部を濃く
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主要キャラメインで大人数を書く
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作者好みのキャラで濃く
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現在対象キャラ全員
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このキャラを!(感想に書いてください)