できたら年末までに他の作品も合わせて一気に投稿したいなぁ……なんて。
グラン・テゾーロで文字通り素敵な一夜を過ごしたジャックハートは、次の目的地へと向かっていた。
もちろんバカラとカリーナに彼なりのプレゼントを渡すことも忘れることなく少し前までは優雅に波に揺られながら、いつも通りの生活を楽しんでいた。
日に日にお腹が大きくなっていくハンコックとマーガレットの姿をより一層愛らしく感じながら、新しくつわりが始まったポルチェとバレンタインに気を使う日々を送って数日。
「……なあレベッカちゃん。お前、本当に14か?」
「……」
やや俯いたまま小さくこくりと頷く目の前の美少女、レベッカ。
ジャックハートは以前ヴィオラに頼まれていたレベッカを抱くという使命を果たすため、ドレスローザにあるコロシアムの内部に潜入していた。
「安心しな。俺ぁレベッカちゃんを殺すつもりなんてもちろんねぇし、むしろ味方だ」
「それは、どういう意味で?」
「ドフラミンゴに、表立ってはいないものの敵対心は抱いてる……っつーか、俺の場合は信頼しきってはいないって意味で、だ」
警戒するようにジャックハートのことをじっと見つめていたレベッカの視線が、さらに厳しいものへと変わる。
ドレスローザ国外にいる人物で、かつドフラミンゴの悪事を知っていながら見逃している男。さらにはこのコロシアムの内部にまで侵入することができることもあり、レベッカの警戒心が強まったのだ。
「あれ、ヴィオラちゃんから連絡入ってねぇのか? ここでは本名を名乗りにくいが、海軍にいるヴィオラちゃんの愛する人物、とでも言えば分かってくれると思ってたんだが」
「っ! まさか、海軍大将の……?」
「おっと、それ以上は言わないでくれよ。ここにいるのは謎のマスク男、ジャックスだ」
ヒントを出すことでジャックハートの正体を感づいたレベッカに一応注意を促しておく。
先日の世界徴兵とほぼ同時に行われた海軍本部の大将就任式で大将が5人に増えたことは世界中に報じられた。
そしてレベッカには、数ヶ月前、秘密裏にヴィオラから伝えられた情報があった。
「ってか、知ってるみたいだな。レベッカちゃんの考えていることであってるぜ。二人の間でだが、婚約関係になってる」
「……そんな人が、ここに何の用?」
「ま、そんな態度になるのは当然だわな。来た理由は単純。将来いい女になりそうな子に唾でもつけておこうかってな」
「ッ、ふざけないで! 私はっ! 私は、そんなことをしてあなたの助けを得なくたって、一人でドフラミンゴを倒してみせる!」
「酷なことを言うが、無理だ。100%な。誰かの助けがあったとしても、レベッカちゃんがあいつを倒すのは無理だ」
レベッカが伝えられたこととは、ヴィオラに愛する男性ができたということ。そしてそれと、その人物が近いうちにレベッカに会いに行くということ。
生活こそそうではないが、年齢を考えるとまだまだ思春期盛りのレベッカ。自分でドフラミンゴを倒すと意気込んでいるところに見知らぬ男がやってきて、警戒心を解くはずがなかった。
だが、ジャックハートもそのことを分かって話を進める。
「武術、剣術、軍勢、個々の力、"覇気"、能力、そして意思。レベッカちゃんがあんなドス黒いやつと戦うには、足りないものが多すぎる」
「そんなもの――」
「やってみなくちゃ分からないってか? それが残念、新世界を知ってるやつなら分かるさ。あいつは、キミを何の躊躇いもなく殺してくるぜ?」
「――っ」
殺しにくる。そう言われ、レベッカの思考と言動が止まった。
ドフラミンゴを倒す。口ではそう言っているし、事実それを目標に強くなろうとしていた。
だが、自分の命が逆に狙われるというのは、心のどこかでは考えていても現実味を帯びていなかったのだ。
「もちろんドフラミンゴを殺す方法ならいくらでもある。俺のツテを使って奴が食う飯に劇薬を仕込むでもよし、一人一人幹部を消していくもよし、最悪大事なものだけ運び出して、島そのものを消し去るのもありだ」
「そんなっ!」
「ひどいことは出来ねぇ、だろ? レベッカちゃんが考えてるのは濁りが一切無い綺麗な絵空事だ。真正面から全員殺さずにドフラミンゴを倒し、悪夢から覚まさせる。そんなことができるのは、あいつらよりも圧倒的な力を持ったやつだけだろう?」
殺す、ではなく倒す。
似たようで全く違うそれの難易度の違いは、海兵として最前線に立ち続けるジャックハートは嫌という程分かっていた。
「てかそもそも、命を奪いやしなくてもほとんど全てを壊滅させねぇとあの男は諦めねぇだろ。絶対に復讐に燃えるタイプだぜ、ありゃ」
「……じゃあ、どうすれば」
「簡単さ。今は自分の身を守ればいい。……君の元にドフラミンゴの幹部が来たら、"白龍"を怒らせてもいいのかとでも脅せばいいさ」
「"白龍"?」
「あ、こっちはまだ知られてないみたいだな。"赤犬"、"青雉"、"黄猿"、"藤虎"、"緑牛"、"白龍"。俺を含めた海軍の最強戦力の通り名だよ」
今のレベッカではドフラミンゴを倒すことはもちろん、殺すことも不可能。
そんなことは未来を見通せるほどの"見聞色"を使わずとも彼女も分かっており、そのためジャックハートが提示した"待つ"という選択肢は、それだけで魅力的なものだった。
「何、俺の名を出すだけだ。今のキミみたいな少女に見返りなんて求めやしねぇよ。あとは今まで通り、強くなるための訓練に明け暮れるといい」
「……何が、目的なの?」
「さぁな。それを言っちゃあ面白くねぇだろ。まあ、帰る前に一つだけ言っておくなら、戦闘の先輩として一つだけ。死ぬな。死ななければ、いつかチャンスは来る」
死ねば終わりという過酷な世界で、ある意味最も核心をついた言葉。
不十分な実力で特攻を仕掛けるよりも、地道な訓練が身を結ぶ。そしてその過程での安全確保のために、ジャックハートの名を出してもいいという許可を出しに来たのだ。
「ほ、本当にそれだけ言いに来たの?」
「あぁ。ぶっちゃけそんなエロい体してるとはいえ、まだ14歳だ。手を出す予定ではいたが、身体はエロくても幼い子を抱く趣味はないんでな」
「っ、へ、変態っ!」
「あー、まあそういう評価にはなるだろうよ。でも、その変態にキミの叔母であるヴィオラは恋してるんだぜ?」
「うっ……」
そのジャックハートの言葉の数々は、完全にとまではいかないもののレベッカの警戒心を解いていくには十分なものだった。
そもそもがヴィオラの婚約者であり、その正体は海軍本部大将。いずれドフラミンゴをなんとかしてくれるのでは、と彼女が心の中で思い始めた時点で彼はレベッカの中に入り込んでいた。
「何度も言うが、すまんが今は耐えてくれ。コロシアムの中では、ジャックスって名の男に愛されているとでも言えばいいさ」
「……さっきも言ってたけど、それはここでの名前なのよね?」
「そう。ま、あとは言ってみてのお楽しみだわな」
一度評価を改め出すと、その方向に流されやすいのが人間というもの。
それも、まだ若いレベッカが流されないことはなかった。
「じゃあ、元気でな。俺も準備が整い次第、キミを助けに来る」
「……期待せずに待ってるわ。私も、ドフラミンゴを倒すことを諦めたわけじゃないから」
「おう。頑張りな」
"剃"でその場を去り、コロシアムの
このコリーダコロシアムでは、選手は一度入ると普通は二度と外に出ることはない。外に出る出口を知っているのはドンキホーテファミリーの関係者のみである。
「終わったぜ、ベビー5ちゃん。親子水入らずのデートと行こうか」
「えぇ、ジャックハート様」
そしてもちろん、ベビー5、モネ、ヴィオラと繋がりがあるジャックハートがその抜け道を知らないはずがなかった。
「なあベビー5ちゃん。一体いつ俺のとこに来てくれるんだよ。一生を俺に捧げてくれるって話はどこいったんだ?」
「あなた様に必要とされるのであれば、どこへでも……」
「そうか。真面目な話、ちゃんと考えておいてくれよ?」
――ぶっちゃけもう、あの人は用済みだからな。
自分たちの子どもである赤ん坊をだき抱えながら歩くベビー5の尻肉を掴み、ジャックハートは獰猛な笑みを浮かべていた。
◇
それからさらに数週間が経過した。
ジャックハートが想像していた通り、ドレスローザの王宮内ではモネとヴィオラからしつこいぐらいに結婚の段取りと子どもの名前を求められた。
事前に決めていた名を彼女たちに教え、命名を預ける形ですぐさまドレスローザを去ることになったのだ。
その後、何もしなくていいという休暇を生かして船の上で自分の肉体をいじめ抜き、今度はアラバスタへと赴いた。
「さぁさぁジャックハートくん、どんどん飲みたまえ!」
「あざっす。いやぁ、1年に満たない内に、随分と豊かになりましたね」
「それもこれもキミのお陰さ。海軍大将の妻がいるこの国を襲う輩はまだいるが、その全てを無力化してくれるとは」
「俺は当然の仕事をしてるまでっすよ。クロコダイルからコブラさんに、本質を知られていないクズから本当にいい人に変わったから、アラバスタも変わったんです」
現在ジャックハートの対面に座っているのは、彼の義父であるネフェルタリ・コブラ。現アラバスタの国王である。
結婚式はもちろんのこと、正式な婚姻関係となり、“偉大なる航路“前半でのジャックハートの主な基点となるこの国の主と近しい関係になり、今はビビを除いた2人だけで酒を飲んでいた。
「本質は変わっていないさ。国民があり、国がある。国民一人一人の強さがアラバスタをより良きものへと変えたのだ」
「……お言葉通りっす」
「ところでジャックハートくん。ビビとの関係はどうだい?」
「良好、と思いたいっすね。結婚して直ぐに子どももデキましたし、毎晩のように電話はしてますし。会えないのは寂しいっすけど、ちゃんと愛して、愛されてるとは思います」
話のネタはもちろん、ジャックハートとビビについてだ。
海軍きっての若手有望株であり、事実大将にまで上り詰めたジャックハートを婿に迎え入れることに成功したアラバスタは、それだけで他国から一目置かれることになった。
と言っても、当の本人たちはただジャックハートがビビに近寄り、紆余曲折はあったもののゴールインしただけとしか考えていない。
「私はジャックハートさんと結ばれて幸せよ、パパ。確かにエッチなところもあるけど、かっこよくてこんなに頼り甲斐がある人なんて、そういないでしょ?」
「俺も幸せだぜ、ビビちゃん。こんなにも優しくて可愛い、そしてこんな俺のことを想ってくれるんだ。絶対、幸せにする」
男二人だけがいたその空間に、髪を後ろでくくり白のマタニティドレスに身を包んだビビが加わる。
何も言うことなく長椅子に座っていたジャックハートの横に腰を下ろし、頭を彼の肩に乗せた。
「ふふっ、幸せにするじゃなくて、幸せになろう、じゃない?」
「……だな。俺は一緒に居られる時間は少ないだろうが、
「えぇ」
電話越しでは数え切れないほどに囁きあってきた愛の言葉を、直接自分たちの声で相手に届ける。
ビビの両手とジャックハートの右手が彼女の大きくなった腹部に当てられ、出産を数ヶ月後に控えた彼女の中に眠る小さな命が反応した。
「はっはっは。ビビをよろしく頼むよ、ジャックハートくん。これからも二人仲睦まじく、親子仲良く過ごしてくれ」
「任せてください」
「大丈夫よパパ。……ねぇ、ジャックハートさん。今夜は、その……泊まっていくの?」
ビビの美しい手がジャックハートの内腿をゆっくりと撫でる。
その手の向かう先は彼の股間部であり、気づけばビビの息遣いが普段よりも荒くなっていた。
「そうさせてもらう予定だ。さて、そろそろ風呂を借りようかな」
「分かりました」
「ビビ、ジャックハートくん。安心しなさい、寝室は私のところとは離してあるし、従者たちももちろん離れるように言っている」
「も、もうっ! パパ! 行きましょ、ジャックハートさん!」
ワインを飲み干したジャックハートの手を掴み、椅子を立つビビ。
妊婦、それも自分の子を妊娠しているということもあり、ジャックハートは彼女の先導に従った。
彼女にとってはやや早いペースで歩き、辿り着いたのは大浴場の
ジャックハートがアラバスタを訪れるというイベントのため特定の人間のみが使える貸切状態になったそこに、ビビがジャックハートを連れ込んだ。
「はぁ、はぁ……。あなた……」
「やっと、二人きりになれたな」
「えぇ。……んっ、くちゅ、ちゅぱ……ん、ふぅ、ぷはっ。んむっ、ちゅう……」
そしてそのまま、息を切らした身体を押し付けるかのようにして、彼の唇を奪った。
貪るように口内を舌で嘗め回して蹂躙し尽くし、満足した彼女は銀の糸を引かせて唇を離す。
「ぷはっ、ごちそうさまっ」
「ケハハハ。随分と積極的になったな、ビビちゃん」
「当然でしょ? こんなに長い間、会えなかったんですもの……」
頬を赤らめて彼を見上げるビビの表情は、先ほどまでコブラといた時の娘であり、王女としての表情ではなく、一人の恋する女性のものへと変わっていた。
「にしても意外だったぜ。まさかコブラさんがあそこまで俺を評価してくれているとは」
「海軍の手が入れば、いずれにせよクロコダイルは失脚していただろう、って言っていたわ。それに何より、国の地盤が緩くなっている時に外部からの圧力を止めてくれたことに感謝しているみたい」
「へぇ……。つっても、一ヶ月弱張り込んで来た奴ら全員とっ捕まえただけなんだがな」
「その全員捕まえた、っていうのがすごいんでしょ?」
互いに目を合わせながら衣服を脱いでいく。
今回ジャックハートがビビと共に大浴場に来たのは他でもない、ただ入浴するためである。
「まあ、"覇王色"ぶっ放すだけで気絶するやつがほとんどだったしな」
「それって、使ったらみんな倒れるっていう?」
「そうそう。ビビちゃんの目の前でお披露目するようなやばい状態にはしたくねぇが、ま、そのうちな。さ、入ろうか」
「えぇ」
完全に衣服を脱ぎ去り、そこにあるのは男女の全裸。
ビビのお腹には二人の愛の結晶が宿っており、元の彼女の細いウエストを考えると、随分と大きく膨らんでいるように感じる。
「あっ、ジャックハートさんにビビさん。お疲れさまです」
「おうたしぎちゃん。楽しんでるか?」
「はいっ。んーっ、海軍にいてこんな王宮の大浴場が使えるなんて、思ってもいませんでした」
「赤ちゃんのこともあるので少しぬるいですが、ゆっくりしてくださいね」
転ばないようにしっかりとビビの手を握り、大浴場の女風呂の扉を開ける。
そこには、見慣れた男風呂と同じ構造の浴場に、見慣れた全裸の女性たちがいた。
コブラやビビにもたしぎやハンコックたちの存在はすでに明かしており、ジャックハートのお付きという形で王宮での滞在が認められているのだ。
「それにしても随分とモテるんですね、ジャックハートさん」
「んな冷てぇ言い方やめてくれよビビちゃん。ここにいるメンツで俺が妻だと認めてるのはビビちゃんだけだぜ。……今んとこ」
「い、今のところ?」
「あっ、私も中将に昇進することができたら、一人の女として愛してくれるって約束してもらいましたよ?」
「むぅ〜……」
自分以外にそう言った関係の女性がいるということは知らされてはいたが、実際にその人物が目の前に現れると当然思うところはある。
それはビビにも当てはまることであり、嫉妬か対抗心かは分からないが、胸の奥底に沸いたなんとも言えない感情を隠すためにビビは彼の腕をその豊満な谷間に挟み込むように抱きしめた。
「安心しろって、ビビちゃん。ビビちゃんのことももちろん大切に思ってるし、愛してるからよ」
「それなら、大丈夫です。ジャックハートさんに愛されている証は、ここに……」
「むぐぐ……」
会話の中で、今度はビビがたしぎに見せつけるように彼の子を孕んだお腹をゆっくりと撫でる。
うっすらと笑みを浮かべながら互いに牽制し合い、睨み合うビビとたしぎ。
おっかない雰囲気を出しているそんな空間の中心にいるジャックハートはそんなことなど気にも止めず、目を細めて大きな欠伸をした。
「いつまでもこんなとこにいたら風邪引くぜ? ビビちゃんは特に、注意しねぇと」
「あっ、そうですね。たしぎさんも、ごめんなさい」
「それに、2人で喧嘩しなくたって大丈夫だ。お前達二人分の愛ぐらい、余裕で受け止めてやる」
「……ふふっ。それもそうですね。こちらこそすいませんでした、ビビさん。じゃ、行きましょうか。ジャックハートさん」
彼の一言で多くを語らずに和解した二人。
先ほどまでと同じくビビがジャックハートの右腕を取り、その反対側にたしぎが抱きつく。
「ケハハハッ! いやぁ、最高だぜ。こういう両手に花の状態を作るのは俺の一つの夢だったからな。その相手がビビちゃんやたしぎちゃん、ハンコック。今じゃ喜んで俺の雌犬になるポルチェちゃんたち。まさに毎日が充実してるって感じだぜ」
「私はいつでも、ジャックハートさんに愛されるのを待っていますよ?」
「あぁ。期待しとけよ、たしぎちゃん」
「私も、この子が生まれた時に、また会いたいです……」
「いいぜビビちゃん。そん時に、君を攫いに来よう」
「まぁっ。……ふふ、楽しみに待ってるわね」
ビビがキザなセリフに少し驚きながらも、笑みを浮かべて彼に期待を向ける。
ジャックハートがその大きな体を湯船に浸していく後を追うように、たしぎとビビも浸かっていく。
「で、調子はどうだ、コアラちゃん。これから一生俺の奴隷として生きていく覚悟っつうか、認識はできたか?」
「――っ、こんなことして、革命軍が黙ってるとでも思ってるの!?」
「思いたいね。黙ってんなら、幹部一人の命で組織を生き残らせようとする有能の集まりだ。もし仮に黙ってないなら、せっかく助かった命をドブに捨てるアホの集まりってことだろ?」
たしぎとビビを両手に侍らせて湯船に浸かるジャックハートの対面には、彼らと同じく全裸のコアラが彼を睨みつけていた。
テキーラウルフでの一件が全てコアラの演技だったことは既に彼にバレているが、それでも殺さずに手元に置いている。
「そんな賢いお仲間さんが、もしかしたら取り返しに来てくれるかもしれないことを願いながら、キミは俺に抱かれ続けるしかねぇってわけだ。ケハハハハッ!」
「っ、本ッ当に最低な男……!」
「あぁ? そりゃ自己紹介かよ。正規の手段で上に訴えることができねぇからって、違法な行為を繰り返す。んな無法者集団の元幹部に最低とか言われたくねぇな」
「くっ……」
目の前の男から放たれる言葉に、コアラはどうしても言い返せなかった。
元より革命軍幹部と海軍大将。世間的な発言力の強さや影響力は比べることが出来ないほどの差があり、もちろん世論は海軍を支持する。
「いったいこの世界のどこに変えなきゃならねぇもんがあるってんだ。力さえあれば、こうして世界最高の美女に自分の子を孕ませられるし、今みてぇにいろんな美女に囲わせることだってできる」
「あなたや、それこそ天竜人のような強い権力者に虐げられ、その上海賊にまで襲われる人たちがいる。その人たちを救うために、世界政府を倒すの」
「はぁ? んなもん、ただそいつらが弱ぇだけだろ。ってか、世界政府転覆させてどうすんだよ」
目はしっかりとコアラの方を向いているが、彼の右腕はビビの背後に回り、その大きな手で先ほどからゆっくりと乳房がもまれている。
左腕はたしぎの背中に回され、その手は陰部に当てられている。その手で何かをされているのだろう、たしぎの顔は蕩けきっており、艶めかしい声を上げている。
「世界政府を倒せたとしよう。そしたらどうなる。俺らやインペルダウン、エニエスロビーの体制はガタガタ。それこそ、今以上の大海賊時代の幕開けさ。それを防ぐため、革命軍が第二の世界政府になるとしよう。反感を買って、そんな組織一夜と持たずに壊滅だ」
「革命軍が倒したいのは、世界政府の悪い部分だけよ」
「ケハハ。その悪い部分があるからこそ、均衡が取れてるんだ。それだけ倒せば簡単に世界が良くなるとでも思ってんのかよ」
ビビの胸を揉みしだき、たしぎに手淫をしながら、ジャックハートは続ける。
「崩壊するに決まってんだろ。天竜人が消えりゃあ、今度は虐げられていた奴隷たちが一気に解放される。極悪人、賞金首、犯罪者、能力者。んで、世界政府が倒れた後始末に俺らが追われ、その隙に海賊も大暴れだろ」
「……そんなの」
「あぁ、分からねぇよ。やってみなくちゃな。だが、どこのどいつにどんな感情があるのか、なんてことも誰にも分からねぇ」
ビクビク、と声を殺してジャックハートの左腕の中で達したたしぎの淫裂から手を引き、コアラに差し出す。
その差し出された手に対して、彼女に与えられている選択肢は一つしかなかった。
「それに、今や海兵の性奴隷になってる元幹部がわざわざ考えることじゃねぇだろ」
「っ!」
「……何度も言わせんじゃねぇよ。俺ぁ、俺が抱いてて気分がいい女しか抱かねえ。そんな反抗的な態度を取るなら、今日のノルマは未達成だな」
「…………お願い、します。ジャックハート様……。革命軍に残ることよりもジャックハート様に抱かれることを選んだ淫乱を、より激しく調教してください……!」
「ケハハハハッ! 今日のは一段と滑稽だな。いいぜ、いつも通り脱水症状になるまで潮吹かせてやる」
ジャックハートがコアラに求めるのは、一日1回の膣内射精と、その度の違う文言による誘惑。
では、何のためにそんなことをするのか。
その理由は至って簡単なもので、ただ単なる彼の思いつきだ。
言わなければ自身の死か革命軍の壊滅が確定してしまうコアラは、目尻に涙を浮かべながらジャックハートを求めた。
「何だよ、嬉しそうじゃねぇな。従順で思いっきりヨガるコアラちゃんが可愛いから、せっかくお前のことを思って俺の権限で革命軍に攻撃を仕掛けるのは止めろって言ってんのによ」
「っ、そ、そんなことありませんっ!」
「ほう。……じゃあその言葉が本当かどうか、この後ベッドの上で確かめさせてもらおうか」
「……はい」
淫猥で発情した表情を張り付ける。
コアラの身体という足止めがなければ、すぐにでもジャックハート本人が革命軍を潰しにいくということを、コアラは何となく悟っていた。
――勝てない。
単に力の強さだけではない、形容し難い理不尽。何をどうすればこの男を止めることができるのか、コアラには答えを出すことができなかった。
「ってか意外だな。てっきりビビちゃんはこういうのいやがると思ってたんだが」
「海兵と王女、その棲み分けは大事なんでしょ? 私にとっては旦那様だけど、他のほとんどの人にとっては海軍大将のジャックハートさんだもの。私にはそんな酷いことを言わせたりはしないって信じてるけど、他の人、それも革命軍の人なら仕方ないのかなって」
「ケハハ、なるほどな。そりゃ王族にとっても革命軍なんてのは良いイメージは持たねぇわな」
ジャックハートに媚びるただの雌犬となった表情の裏で、コアラは苦悶の感情を抱いていた。
革命軍にいた時にも感じていたことだが、最近妙に行動が取りづらくなっていたのだ。
「天竜人や他国の王の印象操作、新聞の記事の修正、それによる民意の誘導。大将ってのは、バカみてぇに権力与えられてるからな」
「っ!」
「ん、どうしたよコアラちゃん。俺が何か、悪いことでもしたか? 海軍本部大将として、危険なものは危険だと世界に伝えただけなんだが」
「……いえ、何も、してないです」
「ケハハハハ。そりゃそうだろう。海軍と革命軍と海賊。どれが危険でどれが守ってくれるか、それをただ知ってもらっただけさ」
「編集って……革命軍が危ないことをしているのは事実じゃないの?」
「あぁ、それは事実さ。まあ、平和なところでわざわざ争いに巻き込まれたくもないだろ?」
薄々感づいてはいたが、それらの原因にいたのが海軍本部。
新聞も海賊を褒め称えるような記事を書くはずがなく、四皇や超新星、その他の大型ルーキーについての注意を促す記事や、海軍の活躍により危険な海賊が捉えられた記事を大きく取り扱うなど、民衆への注意喚起をしていた。
「だいたい、自分らが違法な行為をしてるってことに気づいてないのかねぇ。海賊だぜ? 略奪、殺人、襲撃、民衆に危険が及ぶ戦闘。そんなもん、世間一般が快く認めるとでも思ってんのかよ」
「ジャックハート様、そろそろお体の方を……」
「おぉ、頼むわカリファちゃん。じゃあ相方はサディちゃんにでも頼むとするか」
「はぁい、ジャックハート様ぁ♡」
立ち上がったジャックハートの体を支える様に手を取るカリファと腕に抱きつくサディ。
いったいこの男にどんな魅力を彼女たちは感じているのか、と疑問に思うコアラの眼前には、ジャックハートの屹立した肉棒があった。
「ケハハ。安心しろよコアラちゃん。ちゃんとベッドの上でしこたま愛してやるからよ」
「っ。……よろしく、お願いします」
王女や多くの国を味方につけ、海軍本部での圧倒的な地位を得て、なおかつ心の中までを見透かすことのできる"見聞色の覇気"を身につけている彼。
そんな彼の前に、性奴隷と化してしまったコアラに反抗する術はなかった。
めんどくさいことが増えてきたので、ストレス発散にこの作品でジャックハートさんに好き勝手暴れてもらいます。
コメント、評価などお待ちしております!
今後の本番シーンについて、主にどんな内容が良い?
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主要キャラの一部を濃く
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主要キャラメインで大人数を書く
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作者好みのキャラで濃く
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現在対象キャラ全員
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このキャラを!(感想に書いてください)