ここから頂上戦争の時みたいに、戦闘メインになります。ゲス成分多めになるかも知れないです。
前に言っていた特別編ですが、アンケートとルーレットにより、決定致しました。
ハーレムで、ナミ、ビビ、レベッカ、ハンコック、カリーナです。ナミさんのメンタルが死んでしまう。気が向いたら、カリーナを小紫、アインに変えた物も書きます。
とある読者様から頂いた、恩赦組を含めた今現在の階級を書いておきます。
中将:ハンコック、アイン、カリファ
少将:ペローナ、たしぎ
准将:サディ、コアラ、
大尉:ドミノ、マーガレット
中尉:カリーナ、バカラ
少尉:ボニー、ポーラ、キキョウ
准尉:ラン、ネリネ
曹長:バレンタイン
軍曹:ポルチェ
現状決めてるのがこんな感じです。九蛇勢やっぱやばすぎんよ〜。
「サボさん……」
「分かってるッ! クソ、なんでだ……! 起こっている事態が想定外すぎる……!」
ドレスローザの一角。
とある一件のためコリーダ・コロシアムに向かおうとしていた革命軍参謀総長、サボの前に、会いたいようで会いたくなかった人物が現れた。
「久しぶりだね、サボくん」
「あぁ。本当にな、コアラ……! なんで、その格好を……」
「え、コレ? ジャックハート様に用意してもらったの、似合ってるでしょ?」
「助けに行けなかったことは本当に申し訳なく思っている……。だが、それでもお前が、なぜ……」
その人物こそ、サボたち革命軍が唯一ジャックハートに奪われてしまった仲間である、コアラ。
彼らと行動を共にしていた時は革命軍の幹部としての地位にいた彼女は現在、海軍の制服に身を包んでいた。
「なぜって、そんなことも分からないの? 革命軍の参謀も落ちちゃったんだね」
「お前も、お前も革命軍の仲間だろ!?」
「んー、今はもう違うよ。私は
元革命軍幹部という言葉が、サボの心に重く突き刺さる。
テキーラ・ウルフで、極寒の中コートの下に何も着ていないロビン一人しか保護できなかった時に、彼女を部下に預けてでも強引にコアラを探すべきだったという強い後悔に駆られる。
その後、月日が経つに連れてお腹が大きくなっていくロビンを見て、とんでもないことになってしまったと後悔したことが追いかけるように思い出される。
「戻ってきてくれ、コアラ!」
「え、なんで?」
「なんでって、お前は革命軍の……」
「だから、さっきも言ったけど私は
「何……?」
過去を消す。
そんなことが実際にできる人間などいるはずがなく、そんな"悪魔の実"もない。というのはサボも分かっており、その言葉が何を示しているのかを単純に聞きたかっただけなのだ。
「サボくん、最近懸賞金グッと上がったでしょ? なんでか知ってる?」
「知らん。というか、それがどうしたんだ」
「ふふっ、実はそれが結構関係あるんだ。教えてあげるとね、私が
「お前……! もう、革命軍に戻ってくる気はないのか!?」
「何を今更。……当時は私がどこでどんなことされてるかすら掴めなかった無能な集団に、戻るわけないでしょ?」
ジャックハートが一時的に天竜人に無条件で許可を得られるというこのタイミングで行ったのは、自分が気に入っている女性たちを賞金首ではない、一般人に戻すこと。
その全員がジャックハートの元にいるため賞金額自体に意味はないが、海兵になるという条件のためにそれが必要だったのだ。
「それに、新しい家庭も大切にしなきゃいけないし、気の合う同性の友達もいっぱいいるもん」
「新しい家族って、まさか……」
「うん。紹介してあげられないのが残念だけど、少し前に男の子が産まれたの! テキーラ・ウルフでジャックハート様と出会ってからほぼ毎日シてたから、当然といえば当然なんだけど」
「やめろっ! ……もう、いい」
ずっと後悔の念を抱き続けていたコアラが自分たちを売り、挙げ句の果てに憎んでいたはずの相手との間に子どもを授かり、出産していた。
その事実をいきなり突きつけられたサボは、耐えきれなかった。
「すまなかった」
「わっ、謝らないでよ。頭も下げる必要ないし。下げるくらいなら──」
彼が行ったのは、謝罪。深々と彼女に向けて頭を下げ、誠意を見せる。
彼女の人生を狂わせてしまった。ひどい目に合わせてしまったという考えの元だ。
しかし
だからこそ彼女は、背中の『正義』を振りかざす。
「っ、サボさん!」
「──その首、私に頂戴?」
「くっ!?」
ブレるコアラの足元を見て、二人から少し離れた場所でコアラの出方を伺っていた部下がサボの名を呼ぶ。
コアラのその可愛らしい見た目からは想像し難いが、彼女はこれでも魚人空手の師範代。そんな彼女がジャックハートと共に寝食を共にし、訓練を重ねてきたことで、彼女の実力は革命軍時代と比べると異常に伸びた。
六式、覇気、武術。
"悪魔の実"を食べていない面々の中で、限りなくジャックハートに近い戦い方を再現できるまでに成長したのだ。
「今のは名付けて、魚人空手・二万枚瓦回し蹴り飛ばし。ジャックハート様が直々に、朝も昼も夜も付きっきりで密着して教えてくれた"覇気"と、"六式"の嵐脚。……今の私は、強いよ?」
「……もうお前は、海軍側の人間ってことでいいんだな?」
「だから、最初からそうだって言ってるでしょ? 私だけじゃなくて、元海賊の人たちもみんなだよ。何かしらの階級がみんなに与えられてるし、ジャックハート様からの教えも貰ってるから」
頭を下げるサボを狙った、殺意だけが込められた嵐脚。
ただ革命軍を捕らえるために尽力しようとする1人の海兵が、そこにいた。
「……改めて。海軍本部准将、コアラ。サボくんは名乗らなくてもいいよ」
「やる気、なんだな」
「うん」
相対する2人。
しかしどこか、サボから戦意を感じない。
「死んでも知らないよ、サボくん。そんなに気を抜いてて」
「随分と俺のことを気にしてくれるんだな、コアラ准将。てっきり完全に海兵に染まったと思ったんだが」
「いや、サボくんじゃなくて」
女性だからか、はたまた元仲間だからか。コアラの目はサボに敵意がないことを見抜いていた。
煽ってはみるものの、それすらも好意的に捉えられてしまう。
あまりの甘さに、つい本来の予定には無かった工程を挟んでしまった。
「その子だよ。……名前、なんだっけ」
「えっ……?」
コアラの視線が、先ほどサボに危険を知らせた部下の方を向く。
その目には一切の興味も示しておらず、病的なものも感じられず、ただただ興味のない対象としてその青年を捉えていた。
「言ったでしょ、
「何を──」
するつもりだ、とサボが聞こうとした瞬間、背後で嫌な音がした。
サボがずっと見ていたコアラは何もしておらず、自分でも"武装色"ほどは鍛えられていないがある程度は扱える"見聞色"にも変わったものはなかった。
発砲音もなし。ならばなぜ、部下の首が落ちる音がしたのか。
「……何を、した……!」
「海賊にもいるけど、ウチにも腕のいい狙撃手がいるの。それも弓の。ジャックハート様と会う前から"武装色"が使えてて、そこからどんどん実力が上がったんだ」
二人の周囲で慌ただしく市民たちが逃げ惑う。それもそのはず。一触即発の場面を野次馬のように眺めていたら、少し離れた場所にいた青年の首が文字通り飛んだのだから。
その下手人はマーガレット。アマゾン・リリーにいた時の水着のような衣服ではなく、しっかりとした海軍の制服に身を包んだ彼女が、建物の屋上から矢を放ったのだ。
「コアラ、お前……ッ!」
「散々注意したのに逆ギレって、そんなんじゃ女の子に嫌われるよ?」
「はぁっ!」
ようやく感じた、海兵としての敵意。
自分どころか革命軍そのものを完全な敵として認識しているのだと理解したと同時に、サボは飛び出していた。
「俺が甘かったよ……! お前はもう、革命軍に何の未練もないし、あいつに出会ったことを不幸にも思ってないんだな!?」
「だからそうだって。ホント、甘いよねサボくん」
「なら俺も、お前を敵だと思うぞ、コアラ!」
手に持った鉄パイプを振り上げ、彼女に向かって振り下ろす。
敵だと思う。言葉にするのは簡単だが、実際に行動に移すのは難しい。
「っ!」
二人に動きがあったのはほぼ同時。
振り上げられた鉄パイプが頭部めがけて振り下ろされる直前に、コアラが腹部を庇うように屈んだのだ。
その姿は、まるで子を守る母のよう。
それを見たサボは、反射的に動きを止めてしまった。
「ふふ、なんてね」
「なっ……! ぐぅッ……!」
元仲間であった子持ちの女性が、腹部を庇う素振りを見せる。
先ほどの発言から、もうすでに二人目を妊娠しているのかと思い込んでしまったのだ。
結果、ただ力を溜めていただけのコアラに隙を見せる形となってしまい、あばらに強烈な一撃をもらうこととなった。
「まだお腹の中に赤ちゃんはいないよ。出産してからエッチしてないし、ジャックハート様と頑張るのはこれからだから」
「ぐ、ぁ……」
「これ、"武装色"を鍛えたらこうなったんだけど、効いた?」
「……あぁっ! あばら数本が折れて、肺から酸素が一気に抜けたからな……!」
コアラは女性であり、必然的にその拳は男のそれと比べると小さくなる。
そのため、鍛え上げられて男と変わらない強さで拳を振るうことができるようになれば、拳が小さいコアラの方がより深く突き刺さり、痛みも感じやすい。
「じゃあここから、追撃の一打」
「クソッ……!」
「魚人空手奥義・
「が、はぁ……っ!」
その拳から伝わる、サボの内部への第二撃。
肋骨を折り、肺を突き上げた拳から発せられた衝撃は、肝臓や膵臓、腎臓にまで伝わり、技名の如く彼の内臓をかき乱した。
「うぐ、ぁ……オエ……っ!」
「殴り合いじゃ男の人に勝てないし、中を潰すしかないでしょ?」
「これぐらいで、終わりだと思うなよ……!」
蹲ったものの、なんとか立ち上がるサボ。
口の端から血を流しながら鉄パイプを手に持ち、コアラに向かう。
「油断しすぎてたか……」
「そういうこと。でも、私の役目はとにかく一撃入れること」
「何……?」
目の前のコアラにのみ注意を向けていたため、背後にまで気が向いておらず、
白い何かがサボの胴体を通った後、再び地面に膝をついてしまった。
「すまねぇコアラ……」
「これで良かったのか?」
「うんっ。無力化するにはペローナさんが最適だから」
「ふーん。まっ、そういうことならいいけど」
建物の影から出てきたのは、シャボンディ諸島から魚人島、パンクハザードにかけて無事ジャックハートに落とされてしまったペローナ。
自身の悪魔の実である"ホロホロの実"の能力で生み出したゴーストが身体を通ることで、技を受けたものがネガティブ思考になるというもの。以前ジャックハートに彼を無条件で無力化できる技と評価されていた物が、彼の力になっていた。
「それにしても、ペローナさんってその技ジャックハート様に使わなかったんですね。捕まった時は海楼石がありましたけど」
「冷静に考えてジャックハート様をネガティブにしたとして、逃げられる気がしなかったしな。それに、女の中にも私より遥かに強いのもいるし、ジャックハート様一人をそうしたとして、絶対ヤバイことになるし」
「あはは……。まあ、そうですよね」
「ホラ、さっさと運んで次のとこ行かなきゃいけないんだろ?」
パチン、とペローナが指を鳴らすと、ネガティブになっていたサボを囲んでいた大量かつ巨大なゴーストが爆発した。
本格的に鍛えるまでは衝撃波程度の技だったが、そこに"覇気"が加わることで威力が遥かに増したものとなっていた。
「いくらサボくんでも、内臓損傷と脳に直接衝撃を受けたらしばらく起きないよね」
「念のため手錠をしておこう」
サボを無力化したことを確認して建物から降りてきたマーガレットが慣れた手つきでサボの手首に錠をかける。
悪魔の実を
「ジャックハート様は今確か、コロシアムにいるのか。私たちはこれから……」
「"メラメラの実"の争奪戦に来ている海賊たちを捕らえるために、ドレスローザ内をパトロールです!」
「うへぇ……。私たちだけでか?」
「んー、何人かの子どもたちにも手伝ってもらうみたいですけど……」
ペローナ、マーガレット、コアラの3人で並びながら軍艦へと向かう。
慣れない海兵の制服であるが、嫌な気はしない。元々賞金首であったものやそうでなかったものもいるが、公的な"正義"の証である制服に身を包む感覚に、優越感に浸っていた。
「さっさと戻って、次の準備をしよう。任務がすぐ終われば、またジャックハート様に愛してもらえる」
「多分無理だぞー。ジャックハート様、ここにお気に入りの子がもういるって言ってたし、その子を可愛がってやるって意気込んでたから」
「何!? いつ、聞いたんだ」
「この前たしぎと抱いてもらった時だな」
「そうか。……また、愛してもらう頻度が減るのかな」
「ジャックハート様なら、私たちがちゃんとしてれば大丈夫です! 今がとびっきり忙しいだけらしいですから」
女子3人が喋りながら歩く姿は、海軍全体でもジャックハートの近辺でしか見られない。
さらに最近はその面々も顔ぶれが増え、揃いも揃って美少女だらけ。そんな彼女たちが猥談を繰り広げている場面も海軍本部内ではお馴染みである。
「ちなみに、いつ頃落ち着くんだ?」
「王下七武海に首輪をかけた後、四皇に契約をふっかけ、"最悪の世代"やらその他諸々を叩き潰すそうですよ。今後の予定としては」
「あっ、カリファさん。……それって、いつ暇になるんですか?」
「……私には、分かりません。それでも基本は船の中、海の上でしょう。やることが限られる以上、することは一つです。」
軍艦に近づいた3人に、甲板から飛び降りた人影が一つ。ジャックハートとの付き合いが長いカリファが悪い知らせを告げる。
想像以上の激務。他の大将は何をやってるんだという仕事量と、常人のそれを遥かに超える鍛錬量、定期的に行われる凄まじい頻度のセックス。
今や完全に彼に堕ちてしまった彼女たちは、愛する人がぶっ倒れてしまわないか心配になるとともに、その光景が思い浮かばずに意識から消え去った。
「とにかく、パトロールに行きましょう。
そう言い残し、カリファが"剃"で消えた。
ジャックハートによる海兵の補強、増員。
より大きく戦力が上がった船に、3人は再び戻った。
◇
彼女たちが軍艦の近辺で動きを見せている中、その船の主人はコロシアムで暴れていた。
"メラメラの実"を賭けた争奪戦。
Aブロック勝者、ジーザス・バージェス。Bブロック勝者、バルトロメオ。Cブロック勝者、ジャックス。Dブロック勝者、ルーシー。そして、ドンキホーテ・ファミリーの最高幹部として参加する、コロシアムの英雄、ディアマンテ。
以上5人による乱戦は、過去史上最高レベルの混戦になるだろう、というのが大半の観客の予想だった。
しかし、そんな常識内の予想では彼を測ることはできなかった。
『な、なんということだ……。文字通り、圧倒……ッ! 一切不明の正体から、一時期ファミリー入りすらも考えられていたという噂も流れてしまうほどの実力者! 仮面の男、ジャックスが、強すぎるー!!』
先ほどまで行われていた予選と変わらないフィールドに、5人の選手が……否。一人だけが立っていた。
中央に立つジャックスを囲むように、満身創痍の4人が這いつくばりながら彼を見上げていた。
「おいおい……。とんだ期待外れだぜ、ディアマンテ。テメェならちょいとは楽しめるとは思ってたんだが」
「残念だったな、俺もまだ死にたくはない。"メラメラの実"を取るならさっさと取って、優勝を決めてくれるとありがたいんだが」
「断る。せっかくテメェら海のゴミをまとめて公開処刑できるってのに、俺がそれをしねぇ選択肢がないだろ。せっかくお前のボスが王下七武海を辞めたんだ。王宮に行く度にキモいおっさん見させられたストレス発散でもさせてもらうわ」
今ここにいるのは、素性を隠しているジャックスとルーシー以外、全員が海賊。さらにそのルーシーもジャックスには海賊だとバレている。
だが、そのジャックスもその中の一人であるディアマンテには素性がバレている。
「ま、待て! あの報道は誤報だ! 今日訂正があり、ドフィは王下七武海を辞めていない!」
「はぁ? 公式な発表は脱退までだっただろうが。大体、国内だけのCP0使った小規模のお知らせなんざ誤報の訂正とは言わねぇよ。一旦抜けたんなら正式に認定し直してもらえや。テメェら海賊に都合の良いようにできてるわけねぇだろカス」
バージェスとバルトロメオ、ルーシーよりも比較的傷の浅いディアマンテに話を振り続けるジャックス。
彼が行っていた戦闘は至ってシンプルそのもの。他4人の攻撃を全て受け、躱し、自分の攻撃を当てるだけ。
「ん〜……。足りんなぁ。ま、60点ってとこか」
「お、おいジャックハート。お前、一体何が望みだ? 金か、女か?」
「本名で呼ぶなよアホ。っつーかその両方とももう今は十分足りてるし、一味の幹部がそれを交渉のタネに使うって時点で話にならんわ」
「ハァ、ハァ……! い、今っ……なんつったべ……!」
ディアマンテとの会話の中で漏れてしまった彼の本名。
と言っても、彼自身はそこまで必死に隠し通そうとしていたわけではない。偽名を使っているのは何も知らない一般市民に騒がれたくないから。そもそも、ドフラミンゴ本人に許可をもらっているのだ。
「ジャック、ハート……!」
「あ? バルトロメオか。"バリバリの実"を食った。まあそのバリアも攻撃に反応できなければ意味ねぇだけだが」
「ゼェ、はぁ……。海軍本部、大将が、なぜここにいるべ……!」
「ウィハハハ……、そういうことか……!」
「お、おまえ〜。こんなとこにも来てたのか……」
三者三様、様々は反応を見せるが、その目から闘志は消えない。
理由こそ違うものの、ここにいる全てのものが"メラメラの実"を欲しており、そのためには倒さなけらばならない相手なのだから。
「悪ぃな。ちょいとこの島には欲しいものが多すぎたんだ。許してくれよディアマンテ。俺とドンキホーテ・ファミリーの仲だろ?」
「……ちなみに、何が欲しいか聞いても良いか?」
「聞かない方がいいと思うぜ。ま、女のためだってのは色々当てはまってるがな」
娘、リリーのための"メラメラの実"。
海兵として働き始めた女性陣の実績を残す場。
そして、レベッカ、ヴィオラ、ベビー5、モネを連れ出す為。
などの理由は様々あるが、とにかく彼がすべきことはただ一つ。
「最近調子乗りすぎだって、言葉じゃ分からねぇだろあのおっさん。だから、他の王下七武海への牽制も込めて見せしめだ。安心しろよ、天竜人から許可は得てる」
「何……ッ!?」
「『知りすぎてる奴をお前が仕留め、インペルダウンに入れるなら安心だ』ってよ。ケハハハ、見事に信頼されてねぇな。さすが海賊」
ドンキホーテ・ファミリーを、今日この場で叩き潰すこと。
元より、ジャックハートにとって価値が無くなりつつあった男。このタイミングで懸賞金が復活し、捕まえる大義名分も出来たのだ。動かないはずが無かった。
「あ、あの3人はどうするつもりだ?」
「あぁ、そう言えばそうだったな。さっき連絡があって、偶然リク王の件についての重要参考人と、3人の賞金首が子ども達と街を歩いていたから捕まえた、って連絡があったんだ。今頃、俺の部下が事情聴取をしてるとこだろうよ。俺も戻り次第、隅々まで調べ尽くしてやる」
「そんなことが、許されるか……!」
「許されるだろ。所詮テメェらは鼻つまみ者の海賊で、俺は世間一般の味方の海兵さん。怪しいのは徹底的に調べ、悪を世に蔓延らせるわけにはいかねぇのよ」
コロシアムから出たレベッカとヴィオラは、偶然街を歩いていたモネとベビー5と偶然出会い、さらに自分たちの子を偶然海軍が保護しようとしていた場面に出くわしてしまい、力及ばず捕らえられてしまったのだ。
その後たしぎにより様々な書類作成や手続きが行われ、完全に海軍に拘束されてしまうこととなった。
「今ここに来てるもう一人の大将、イッショウさんは市民を守るのを優先するとか甘いこと言ってるが、俺はそうじゃねぇ。テメェらみたいなのがいなくなれば、世界は平和だ。お宝探しなら冒険家ごっこでもやってくれや」
「い、やだ……! おれは、海賊なんだ……!」
「る、ルフィ先輩……!」
「おーおー。俺には分からんが一体海賊に何の魅力があんのかねぇ。こうして海軍と世界政府に叩き潰されるだけのただのお尋ね者じゃねぇか。ま、この話は平行線になるか」
ルーシーに釣られるように、バルトロメオも立ち上がる。
戦況がどう動くか様子を窺っていたバージェスも立ち上がり、再び戦闘が開始されようとしていた。
「とはいえ、もうテメェら相手に今は燃えねぇよ。大人しく眠ってろ」
「くぁっ……!」
「は、"覇王色"……ッ!」
「ついでに下も壊すか。よっ」
放たれる、"覇王色"の覇気。同じく"覇王色"を持っているルーシーは辛うじて意識を保つことができたものの、他の3人にはもちろん通ってしまう。3人ともに実力者であるため、完全に意識が断たれはしないものの、動きが鈍る。
そこに追撃するように、フィールドが砕かれる。ジャックスが地面を足で強く踏み、その衝撃が同心円のように広がっていく。
「あっ! おい!」
「テメェはしぶといからな。落ちろや」
「ガッ!?」
唯一動ける状態にあったルーシーをコロシアムの場外にある海に叩き込む。
その海には予選の時にも放たれていたリトル闘魚たちよりも遥かに獰猛な闘魚が潜んでおり、ジャックスによって傷を負わされた彼らに襲い掛かる。
「う!」
「ぐあぁっ!」
「ケハハハハハ! 魚ぐらい何とかしろよ。海賊だろ?」
『あ、あぁ〜っと! 仮面の男、ジャックス! ただ地面を踏んだだけでリングを粉砕! 満身創痍の4人を海に叩きこんだぁー!』
"悪魔の実"を食べておらず、かつ身軽に動けるのは参加者の中でジャックスのみ。バージェスは重い筋肉の鎧により海と闘魚と格闘しており、まともに動けるのは"月歩"を使えるジャックスだけだった。
4人と闘魚を空から見下ろし、"メラメラの実"が入った宝箱をくくり付けられた闘魚以外に"覇王色の覇気"を何度も放つ。
連発による疲労など一切感じさせないほどの余裕を見せるジャックスに、"メラメラの実"を持った闘魚が襲い掛かる。
「待ってたぜ。よっと……これで優勝だろ?」
『ここで! 宙に浮くジャックスに襲い掛かった闘魚を仕留め、その背にあった宝箱を奪い取ったー! まさに圧倒的! 予選、決勝共に無傷! これ以上の強さを欲するのか、ジャックス! 優勝〜〜!』
「違ぇよ。これは、娘のだ」
闘魚から取った宝箱をそのまま抱え、月歩でコロシアムを上から脱出するジャックス。
コロシアムから出るタイミングで仮面を放り捨て、外に待機していたアインの元に降り立つ。
「お疲れ様、ジャックハートくん。どうだった?」
「どうもこうもねぇよ。いつも通りのゴミどもだった。癒してくれよアインちゃん」
「もう、後でね」
慣れた手つきでコロシアムで着ていたマントを脱ぎ、アインが持っていた"正義"のマントを身に着ける。
コロシアムからはリングは大きく破壊されたこととディアマンテが負けたこと、さらに優勝者が逃げたこともあり悲鳴や歓声が入り混じった凄まじい声が漏れているが、もう関係のないこと。
「これからどうするの?」
「ローんとこにはイッショウさんが行ってるし、ドフラミンゴを捕らえる準備もできている。あとはストレス発散がてらにボコって終わりだ。……って、なんか騒がしくないか?」
「ドンキホーテ・ファミリーの幹部の能力でおもちゃに変えられていた人間が、元に戻ったのよ。おかげで国中大パニック。王下七武海かどうかなんて関係なく、捕まえる理由はできたわ」
「なーるほど。ヴィオラちゃんから俺がコロシアムにいる間、何が起きたか聞いてねぇか?」
「少しだけなら」
宝箱を脇に抱えながら、アインと共に街を歩く。
彼女の口から出てきたのは、想像以上の出来事だらけだった。
「まず、ローについて。グリーンビットでシーザー引き渡しなど色々あったけど、今はドフラミンゴの近く、王宮にいるわ。ドフラミンゴも同じく王宮に。麦わらの一味は、ナミとロビンは私たちの船に。おもちゃが元に戻ったのは、狙撃手が何かしたみたい。麦わらの船も抑えたし、黒足や海賊狩りといった面々も国内にいるのを確認しているわ。……どうするの?」
「おー……。とりあえず、今整理するのがめんどいぐらいにいろんなことが起きてるわけだ」
「そうなるわね。ちなみに、シーザーがこの島にいるのも確認済みよ」
「んー……ってなると、ちょうどいいな。とにかく、だ。アインちゃん」
「うん?」
ジャックハートが天を見上げると、そこには島を囲むように柵のようなものが降り注いでいた。
何を考えてそうしたかは分からないが、恐らく下手人はドフラミンゴ本人。そして、幸運なことに今現在この島には大量の海賊や賞金首たちが集まっている。
「俺は俺のやるべきことをただやるだけだ。そうだろ?」
観客に見せるため、ではなく敵を仕留めるための戦い。
さらにその人数と質はあの頂上戦争と肩を並べるほどの面々が揃っており、海軍側の戦力としては自分自身とイッショウが主となる。
人数比で見れば海軍が圧倒的に不利に見えるが、そう言った場面こそジャックハートの本領が発揮される戦場なのだ。
「ケハハハハハァ! さて、行くとするか」
"正義"を背に、王宮へと歩みを進める。
その背に、声が掛けられる。
「父さん」
「ん? ダレス、か」
「えぇ。リリー達も」
「えへへ。どうかな、パパ」
「おー、良いじゃないか。様になってるぞ」
聞き慣れたようで、少し違う声。
振り向けばそこには、見慣れた顔が、少しばかり高い位置にあった。
「俺と母親に似て、美形揃いだな」
「父さん……。そういうのは良いですから、行きましょう」
「どうした。えらく張り切ってるじゃねぇか」
「当然です。ようやく、反則気味ではありますが、一人前になれたんですから」
それが自分の子ども達だと言うことはすぐに理解できた。
「まだ慣れてねぇだろ、無理すんなよ。いくらボニーちゃんの能力で大人に成長したからっつったって、俺には到底及んでねぇ」
「分かってます。しっかりと、海兵として頑張ります」
ボニーの能力により一気にジャックハートと同じくらいの年齢まで成長した子どもたちの姿が、そこにはあった。
原作との相違点としては、今後も書いてはいきますが
1.一部がゾウに向かえてすらいない
2.ナミ、ロビン、チョッパー不在
3.ルフィがコロシアムにまだいる
4.サボがメラメラを食べていない
5.ミンゴさんトリカゴ発動するけど大ピンチ
などなどが挙げられます。ウソップは実質1人で小人を引き連れてシュガー気絶させてます。これはゴッド。
今後も、本文で書けていない相違点があれば、こうして後書きなどで書いていきたいと思います。
多分作者が一番困惑するので。
コメント、評価などお待ちしております!
今後の本番シーンについて、主にどんな内容が良い?
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主要キャラの一部を濃く
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主要キャラメインで大人数を書く
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作者好みのキャラで濃く
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現在対象キャラ全員
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このキャラを!(感想に書いてください)