匿名投稿時のPN、シコシコの実の能力者こと、チャリ丸と申します!
それでは皆さま。これからもよろしくお願いいたします!
シャボンディ諸島。
計79本のヤルキマン・マングローブが集まって出来ている土地であるため、厳密に言えばそこは島ではない。
そのためログも無いが、地面から特殊なシャボン玉が出たりするなど、変わった島である。
「お、おいアレ……」
「ジョー・ジャックハート中将だ……」
「あぁ皆さん。先日はどうも、お騒がせいたしました」
そんなシャボンディ諸島だが、もちろん住民もいる。
その大半が、先日の頂上戦争を大型のモニターで見ており、彼の姿も確認されていた。
「白ひげが死に、これから近海は荒れると思われます。部下たちに警備はさせますが、十分にご注意ください」
「おぉ、ありがたい!」
「流石は海軍本部最強の中将だ!」
─はー、めんどくせ。そんなに死にたくねぇなら鍛えろってんだ。
そんな彼が、今このタイミングで島内を歩けば住民たちから注目を浴びることは分かっていたことだ。
表向きの笑顔を張り付け、たしぎ達を引き連れ歩き続ける。
「ジャックハートさんが市民の皆さんにも優しいなんて、ちょっと意外です」
「密接に関わらねぇ人間だからこそ、表向きで軽く終わらせるのが疲れねぇコツだ」
「……いい人だな、と少しでも思った私の気持ちを返してください」
「ケハハ。他部隊の部下に“覇気”の訓練を付けてやってるだけでもいい上司だろうが」
女、殺し、休息。
基本的にこの三つの事しか考えていないジャックハートは、不必要な人間関係を嫌う。
それこそ、市民を守るため、などという正義を掲げたことは一度もなく、どちらかと言うとサカヅキの“徹底的な正義”に近い。
「そう言えば、ジャックハートさんっていつから中将なんですか?」
「あん? 5年前だから……13になった時か。最年少記録らしいな。どうでもいいけど」
「あ、あははは……。じゃ、じゃあ、いつから海兵に?」
「住んでた島で拾われたんだよ。サカズキさんとセンゴクに。8歳ぐらいん時」
懐かしーなー、と本人が呟く中で、たしぎとジャックハートの部下達は冷や汗を流していた。
今から十年ほど前とはいえ、サカズキとセンゴクが二人で上陸した島に住んでいた彼はいったいどんな幼少期を過ごしていたのだろうか。
今がこんなんということは、元もそれ相応にヤバいようだ。
「そっから政府のどっかの訓練施設に行かされたんだけどよ、そこの教員が弱すぎて何人か殺しかけたんだわ」
「えっ……」
「んで放り出された先が海軍ってワケ。殺してもいい海賊ならわんさか湧いてくるからな」
軽く言っているが、今度は鼓動がどんどんと早くなるたしぎ達。
政府の訓練機関となれば、たしぎの脳内に浮かんだのはサイファーポールだった。
諜報機関とは聞いているが、それ相応の戦闘能力は必要なはず。そこであまりの強さ故に、放り出されたというのだ。
「いやー。お前ら、ホントに海軍って良いぜ? 道理が通ってりゃ、好きなことし放題だ」
「考え方が海賊じゃないですか!?」
「アホ。俺は、安定と癒し、んで適度な刺激があんのが良いのよ」
ジャックハートの言う安定とは、海軍本部中将という地位。
癒しは、言わずもがなだが女。
そして適度な刺激とは、たまに遭遇する腕の立つ海賊との戦闘。
つまりは、この現状が最高の環境なのだ。
「ケハハハッ。つっても、もうちょい手応えのある賊とも戦いてぇもんだ」
「はぁ、はぁ……! ジャックハート中将ッ!」
「あ? んだよ」
「『暴君』バーソロミュー・くまの姿を、確認したとの報告が……!」
「おぉ、そうか。何番グローブ?」
「17番です!」
シャボンディ諸島各地に散らした部下からの連絡を得たマージの報告を受け、進路を変える。
彼の隣を歩くたしぎ以外の部下を数十人ほど背後に連れ歩く姿は、普段の女好きな彼からは想像出来ないほどのカリスマ性に溢れていた。
「なあたしぎちゃん。強い奴と戦う時のコツって知ってっか?」
「いえ……」
「ま、だろうな。甘ちゃんのスモーカーが部下に殿をさせる訳ねぇし。……教えといてやるよ」
元々ジャックハート率いる本隊が向かっていたのは、島の中心部である10番台のGR。
無法地帯と言えども和やかだった雰囲気に、徐々に喧騒が紛れ込んでいく。
「死なずに、殺す。少しでも弱みを見せずに殺しきった方の勝ちだ」
「……はい」
「ケハハ。流石にいきなり殺すのは躊躇っちまうか。……んじゃ、自分が死なねぇために、相手を戦闘不能にしな。そうすりゃ、味方も守れる」
「はいっ!」
喧騒が激しくなっていく。
既に視界にはいくつかの海兵達が敵と見られるであろう人物達と交戦していた。
「おいお前ら。近隣住民に被害が出ねぇように見張ってろ」
『はっ!』
ジャックハートの声に、数人の部下が反応する。
反応した彼らは、ジャックハートの部隊の中でも特に“六式”の扱いが上手い者達だ。
ジャックハートとくまの戦闘での余波を防ぐことが、彼らに与えられた使命だった。
「さてと、ご苦労諸君」
「ジャックハート中将……!」
「やった……! ジャックハート中将が来てくださったぞ!」
「え、えらい奴が来たべっちゃ……」
「……」
隊列から一人出て、戦闘の中へと入っていく。
ジャックハートが近づいたことで一旦戦いは止まり、敵味方問わず彼に視線が集まった。
「い、今ジャックハートって言ったか!?」
「嘘だろ……! な、なんでそんな奴がここにいるんだよ!!」
「気分でな。デート前の運動ってな感じだ」
バーソロミュー・くまではないゴロツキ達が叫ぶ。
それもそのはず。相手は
「だが、俺も殺人鬼じゃねぇ。てめぇらに選択肢をやるよ」
「せ、選択肢……?」
その言葉と共に、ジャックハートが左手の指を3本立てる。
「一つ目は、極上の女を50人、生きた状態でここに連れてくること。二つ目、大人しく“麦わら”の船を明け渡し、ぶっ壊させること。三つ目、ここで死ぬ。さあ、どれを選ぶ?」
「舐めたことを……!」
ゴロツキの中でも随一のガタイを誇る男が歯を食いしばり、集団の中から前に出てきた。
「おら達“トビウオライダース”は、恩人である“麦わらの一味”の船を見捨てるなんてこと、するわけねぇだべッ!!」
「ほう……。じゃあ、残るは2つだな」
「うぐっ……! か、海兵に献上するために女子を攫ってくるなんてことも、出来ねぇだ!」
「そうか。じゃあ――」
ジャックハートの身体が、一筋の光のようになり、消える。
「ゴフッ……!」
「――皆殺しだ」
男、デュバルの心臓を鷲掴みにするかのように食い込んだ、片手五指銃。
デュバルの胸に深々と突き刺さるそこからは鮮血が飛び散った。
「させん」
「チッ」
肋骨を貫通して直接心臓を握り潰そうとした瞬間、デュバルを蹴り飛ばして自身も下がったジャックハート。
彼らが先ほどまでいたところに一瞬でくまが現れ、その右手が振るわれていた。
「ヘッドォ!」
「“ニキュニキュの実”、か。めんどくせぇな」
「そう思うのなら帰ってくれ」
「そりゃ無理な話だ」
心臓を潰しかけられ、そしてその異常とも言える脚力で数メートル蹴り飛ばされたデュバルを無視し、くまとジャックハートの牽制は続く。
くまが食した悪魔の実は、“ニキュニキュの実”。
手のひらに出来た肉球のような物に触れると、物体はおろか気体すら弾き、圧縮出来るというもの。
「だがまあ、負ける要素なんざ皆無に等しい」
「何を……ッ!?」
「図体デカすぎんだよ、てめぇは」
剃でくまの後頭部へと一瞬で移動したジャックハートの蹴りが、くまの脊椎に突き刺さる。
バーソロミュー・くまに肉球が現れているのは両手のひらのみ。
つまりはそこに触れさえしなければさほど危険ではない。
「くっ……」
「肉球で飛んでく速さはすげぇみたいだが、てめぇ自体が遅すぎんだわ」
くまが“ニキュニキュの実”の能力で攻撃するには、どうしても手のひらをジャックハートに向けなければならない。
尋常ではない動体視力どころか、未来視が出来るほどに鍛えられた見聞色の覇気を掻い潜ることなど、不可能に近かった。
「呆気ねぇな、王下七武海。飾り程度の覇気しか纏ってねぇからこうなっちまう。実戦から離れすぎだわ」
「……」
脊椎への一撃に加え、ジャックハートが着地してからの数秒のラッシュ。
突きと蹴りの、まるで嵐のような猛攻に、くまはすぐに膝をついた。
「まずは一人、だな。――あ?」
嵐脚でくまの首を撥ね飛ばすべく、右足を高々と振り上げたジャックハート。
しかしその足はくまの首に届くことはなく、ただの剣に阻まれることとなった。
「はぁ……。全く、君とは闘いたくなかったんだがな……」
「……てめぇ、シルバーズ・レイリーか?」
「さて、どうかな。ここではレイさんと呼ばれてるんだが……」
「ただのジジイがこれだけの覇気使えるわけねぇだろ」
その剣を振るった男。
素性は語らなかったが、ジャックハートには分かっていた。
かつて“偉大なる航路”を制覇した唯一の海賊であるゴールド・ロジャーの船の副船長だった男、シルバーズ・レイリーだと。
「あんたも麦わらの肩を持つってか?」
「あぁ。彼らには船のコーティングを頼まれていてね。…顧客に託された船だ。私の命に変えても、守ってみせる」
「こりゃまた、すげぇ覇王色だな」
「そうかい?」
かの“冥王”が命をかけて守ると宣言した。
ジャックハートからすれば、今はただのジジイに過ぎない。手段を選ばなければ殺すことだってできる。
しかし―
「一海兵が、ただ剣を持った、仕事に熱心な善良な市民を殺すのか?」
「……チッ。食えねぇジジイだ」
―今のジャックハートには立場というものがある。
彼はシルバーズ・レイリーだと確信しているが、遠目に見ている他の海兵、並びに野次馬のように集まる市民達は、ただの“レイさん”というおじいさんとしか認識していない。
「一応聞くが、麦わらの船をぶっ壊すことは?」
「許可できんよ。……あれは、確かに海賊船のように見える。だが、だからと言って壊させる訳にもいかん」
「そうかい。……ったく」
「退いてくれるか……」
「興ざめしただけだっつーの。そもそも、くまボコりに来ただけだったってのもあるし、可愛い部下を独断で死なせる訳にはいかねぇだろ」
元々ジャックハート達がシャボンディ諸島に来た目的は、慰安のためだ。
くまからニコ・ロビンとナミの居場所を聞き出そうと思ったが、ドレスローザにいる愛人の一人、ヴィオラの能力を使えば何とかなる。
つまりはこの戦闘はジャックハートにとって、戦場に合流した時点でただの暇つぶしになっていたのだ。
「一つ、教えてくれるか。ジャックハートくん」
「なんだ?」
「……キミは、いったいどれほどの鍛錬を積んで、その若さでそれだけの覇気を身につけた?」
「環境と慣れ。んで後は気合い。じゃあな、善良な市民。せいぜいマグマに焼き殺されねぇように注意しとけや」
「あぁ」
ゴロツキの一人とくまにそれ相応のダメージを与え、この静かな闘いはすぐに幕を下ろした。
「ジャックハートさん、あの人は……?」
「善良な市民さんだとよ」
「……ジャックハートさんの蹴りを止められるほどの、ですか?」
「それだけやべぇ市民だってことだ」
―いざとなりゃ、このGRごとぶった斬るつもりだったなあのジジイ。流石にそれ全部俺の責任にされんのはゴメンだ。
ジャックハートはレイリーから覇王色の覇気を向けられた時に、自分があのまま仕掛けていた時の未来を見た。
そこにあったのは、自分から大きく距離をとって剣を振り下ろすレイリーの姿。
あの覇気の練度から考えても、自分達海兵にだけダメージを与えることは可能だと判断したのだ。
「……あとは、書類とかめんどいからな」
「いいんですか?」
「直接他の市民に手を掛けた訳でもねぇし、海賊旗も掲げられてなかった。……普通にしてやられたな。あれじゃ、俺が海兵である限りしょっぴけねぇのよ」
恐らくコーティング作業を一旦中止してジャックハートの元へと駆けてきたのだと、推測する。
海賊王の元副船長と王下七武海、そしてゴロツキ共。
またもや場所とタイミングが悪く、仕留めきれなかった。
「あー……イライラする」
「ジャックハート中将! 指示をお願いします!」
「お前らで島内パトロール。俺とたしぎちゃんはデートしてくるから邪魔した奴は顔面消し飛ばすからな」
『ハッ!』
後方に下げていた部下達に合流するや否や、すぐさま指示を出してたしぎ以外を散らせる。
「さて、行こうか」
「っ……はい……」
彼女の肩に手を回し、自分の身体へと引き寄せる。
そのまま二人でデートに行こうかとしていた、その時。
「ま、待って……!」
「え? ……ヒナちゃん?」
「えぇ、貴方のヒナよ」
聞きなれた声で話しかけられ、振り返れば自分が孕ませた女性が、大きくなったお腹を抱えながら歩いていた。
「どうしたんだよ、こんなとこで」
「どうしたもこうしたもないわ。ただ、ジャックハート様がドレスローザに行くと知って……我慢出来なかったの。ヒナ発情」
「ケハハ。んじゃあたしぎちゃんと二人仲良くハメてやんよ」
重い足取りで二人の元へと辿り着いたヒナ。
そんな彼女の大きなお腹を、たしぎはじっと見つめた。
「ヒナさんの、このお腹の中に赤ちゃんがいるんですね…」
「あなたもいずれ授かるわ。ジャックハート様は女を確実に孕ませる素晴らしい術を持ってるから」
「楽しみにしてな、たしぎちゃん。たしぎちゃんが覇気を極めたら、ご褒美として孕ませてやる」
「…はい」
顔を赤く染めるたしぎ。
具体的なことはまだ言ってくれなかったが、楽しみにしていろ、ということは今までのそれよりも気持ちいいのかと勝手に想像してしまったのだ。
「あっ。ヒナさんとジャックハートさんって、いつからお知り合いなんですか?」
「10年前よ。とある決闘があって、私はジャックハート様の女になれたの。ヒナ幸運」
「たしぎちゃんの上司のクソだせぇ話だぜ?」
話題は過去の話になりながら、3人は歩き出した。
「8歳……まあ既にそん時童貞は捨ててたんだけど」
「早くないですか!?」
「何やかんやあってな。……まあ戻すと、当時22歳のヒナちゃんにガキながら一目惚れしてな。俺の女になれって言ったんだ」
「えっ……。は、8歳、ですよね?」
「えぇ。カッコよかったわ……あの時のジャックハート様」
身篭っているヒナの歩くペースに合わせているためゆったりとしているが、話す内容はかなりハードである。
「そこにヒナちゃんに気があったのか知らねぇけど、スモーカーが突っかかってきてよ。『舐めんなクソガキ。おままごとなら外でやりな』つってきたんだ」
「確かに、スモーカーさんなら言いそうですね……」
「だから、『スモーカーに勝ったらヒナちゃんは俺のモノだ』ってその場にいた海兵達に宣言して、満場一致で受理されたってわけ。誰も8歳が22歳に勝てるとは思ってなかったんだろうな」
当時は今ほど“モクモクの実”の能力をうまく扱えてなかったスモーカーと、幼年期から生まれの環境で覇気を使いこなしていたジャックハート。
その決闘の末にヒナはジャックハートの女となり、スモーカーはジャックハートに苦手意識を持つこととなった。
「へぇ〜……。凄い過去があったんですねぇ〜」
「だったら、カリファちゃんはそん時ぐらいから俺の部下って話もあるぜ」
「えっ!? そ、そうだったんですか!?」
彼の発言にたしぎが驚くが、ヒナは動じていない。
ヒナがジャックハートとスモーカーの決闘の結果、ジャックハートの女になった時。既に彼の隣にカリファがいたのだ。
「訓練施設に預けられた時にな。そん時は単純にカリファちゃんが落ちてったんだが」
「8歳の時からそんなに……」
「なんならカリファちゃん17ん時に一人産んでるからな」
「えぇ!?」
「出産してからちょっとしてCP9へのスパイ任務をさせてたわけ。俺のガキの頃の話っつったらこんなもんだな」
こんなもの、と言っても他の海兵達では考えられないほどの行為の数々であり、もちろんこれらのジャックハートの女性問題はこれからもさらに増えていく。
「ジャックハート様。少し歩き疲れちゃったわ」
「普段ならその辺でぶち犯しても構わねえんだが、流石に赤ん坊がいるからなぁ……」
ジャックハートとヒナの視線はすでにラブホテルの看板を捉えており、遅れてその看板を見たたしぎの顔が赤く染まる。
「お、お二人とも!?」
「どしたよたしぎちゃん。三人でラブホ入んのは俺の特権でなんとかできるから安心しなって」
「そ、そういう問題ではなく……!」
「あら、じゃあ私一人でジャックハート様からのご寵愛を受けるわ。ヒナ独占」
「むっ!」
たしぎが三人でラブホテルに入ることに対して難色を示すや否や、すぐにジャックハートの手を取り一直線で入り口へと向かい出すヒナ。
そんな彼女の様子を見て、たしぎが頬を膨らませた。
「させませんよ、ヒナさん」
「ケハハハ、大丈夫だっての。もしたしぎちゃんがついてこなかったとしても、強引に連れ込んでたからよ」
「すいませんでした、ジャックハートさん。やっぱり私も、あなたに愛して欲しいです」
「了解だ。骨の髄まで愛してやんよ」
二人の美女を侍らせたまま、ジャックハートは一室がそれぞれ巨大なシャボンでできたラブホテルへと入っていった。
◇
「え?ジョー・ジャックハートに気をつけろ?」
「はい。……貴女は、我々から見ても目麗しい女性です。奴がここまで来るとは到底思えませんが、どうかご注意ください」
「ありがとう。……そうね。分かったわ」
東の海にある、巨大な橋の上。
その橋の末端まで“革命軍”に護送されていたニコ・ロビンは、車の中で不意にそう言われた。
「……つい先日。彼と、アラバスタ王国の王女、ネフェルタリ・ビビ様の婚約が発表されました」
「っ!? ……あの、お姫様が?」
「はい。そして、元
「……つまり、私の情報が彼に探られるのも時間の問題、と?」
「そういうことになります」
ロビンは今まで、苦労の多いという言葉では済まされないほどに辛い人生を歩んできた。
その途中に出会った”麦わらの一味”に身を置くことになる前に所属していた会社、バロック・ワークス。
そこでの同僚とターゲットの一人が、ジャックハートの餌食になってしまったのだ。
「しかしご安心を。我々がついています。さらに、奴がこの東の海までやってくることはありえません」
「……そうかしら。彼、狙うと決めた女性は地の果てまで追いかけていたはずよ?」
「し、しかし……場所が掴めなければ……」
「それを祈るばかりね」
ルフィやゾロ達とは違い、普段から新聞にも目を通し、世界情勢についてもある程度は把握しているロビン。
その中でも、ジャックハートは時折取り上げられていた。
「ジョー・ジャックハート海軍本部中将。8歳で海軍本部所属の海兵になり、その後13歳で中将に。そのどちらも最年少記録。中将になった後もその破格の強さに磨きをかけ、現在は次期大将の筆頭候補に挙げられている。……違った?」
「その通りです」
「その女好きは留まることを知らず、捕まえた自分好みの女性は自らの側近兼愛人……という名の性処理道具として近くにおいている。もし海賊になっていたら、とんでもなく凶悪な人になってたでしょうね」
「考えたくもないことです」
ジャックハートは女性の敵だ。と考えているのは、女海賊だけである。
一般市民相手には取り繕った仮面の笑みを向け、ホイホイ付いてきた女性は同意の元で抱くだけ。
普段は対海賊のエキスパートとして鳴らしているため、市民からの評価はかなり良いものとなっている。
「私が彼のお眼鏡に叶うかどうかは分からないけど、来てほしくはないわ」
「ごもっともです」
大きなサイに引かれる車の中で、ロビンは思案していた。
「彼、もし本当に海賊になっていたらどれくらいの懸賞金になるのかしら」
「一説によると、20、30億はくだらないと……」
「……本当に、来てほしくないわね」
”麦わらの一味”にいるもう一人の女性である航海士、ナミのことを心配するロビンだった。
◇ ◇
『そっ、そんな!? 今から、ドレスローザに行くって、ホントですか!?』
「悪ぃなビビちゃん。結婚式にはそっちにいるからよ」
『……あの時の言葉は、嘘だったんですか?』
「嘘じゃねぇよ。ちゃんと、俺の腕利きの部下にアラバスタを24時間体制で警戒させてる」
『ジャックハートさんに、傍にいて欲しいんです……』
「……ビビちゃんにも立場があるように、俺にも海軍本部中将っていう立場があるんだ。ごめんな」
『……いえ、私の方こそごめんなさい。そうですよね。ジャックハートさんにも、立場があるのに……』
早速ラブホテルの一室に入ったジャックハートはベッドに寝転ぶと、すぐに電伝虫でアラバスタにいるビビに連絡を取った。
「いや、悪いのは俺の方だ。ビビちゃんを不安にさせちまったんだからな」
『……でしたら一つ、お願いをしてもいいですか?』
「おう、いいぜ」
『……その……ぱ、パパが、もうそろそろ新しい家族の顔が見たい、と最近食事の時に言うようになって……。私も、一国の王女として赤ちゃんの育児を経験しておきたいなって……』
「あぁ分かった。二人で頑張ろうな」
『っ、はい!』
彼女がジャックハートの浮気に対して提示してきた要求は、子作りだった。
ビビの父であるネフェルタリ・コブラから孫の顔が見たいと言われていたのは事実であり、ビビ自身も欲しいと思い、ジャックハートも孕ませてやりたいとちょうど思っていた頃合い。
身内のほぼ全てが同意する二人の子作りは、近々行われることとなった。
「それじゃあ、俺は予定が入ってっから」
『分かりました。では、アラバスタでいつでもお待ちしております』
ビビのその言葉の後、電伝虫での通話が切られた。
これにより部屋にビビの声は響かなくなり、聞こえるのは二人の美女がジャックハートの陰茎に口淫をしている卑猥な水音だけとなった。
「ケハハ。二人ともちゃんとビビちゃんを見習えよ?して欲しいんなら言わねえとな」
「じゅぷ、れうっ、んちゅっ……。ジャックハートさぁん……」
「ちゅっ、ん……じゅるるる……! ジャックハート様……」
「さあて。たしぎちゃんの雌穴か、それともヒナちゃんのケツ穴か」
「ちゅぱっ。わ、私のおまんこにっ!」
「ん、はぁ……。私のお尻なら、いくらでも注げるわよ?」
ジャックハートの一言に、今まで行っていた口淫をやめて同時に誘惑を始める二人。
たしぎはM字開脚になり淫裂を指で広げて見せ、ヒナは四つん這いになってその美尻を彼に見せつける。
「そうだな……。たしぎちゃんは最近結構な頻度で構ってやってるからな。妊婦のケツ穴ってのも一回堪能したいもんだ」
「と、いうことは……!」
「あぁ。先にヒナちゃんからいただくわ。たしぎちゃん、根本まで濡らしてくれ」
「はい。んぶ、ぐぽっ……じゅぷぷっ!」
たしぎにそう促すと、彼女は嫌がるそぶり一つせずにジャックハートの肉棒を喉奥まで一気に咥え込んだ。
唇、口内、舌、そして喉。彼の肉棒を可能な限り自身の口で咥え、濡らしていく。
「ちゅぽんっ。どうぞ、ジャックハートさん」
「ご苦労様。ヒナちゃんのアナルも汗ばんできて準備万端だし、すぐ入れるわ」
「えっ? ちょ、ちょっと……!」
四つん這いのままだったヒナに覆いかぶさるジャックハート。
彼の亀頭は、ヒナの薄いピンク色をした肛門を捉えていた。
「おらよっと」
「ああぁぁぁぁあっ!! お、奥……深くまで……!」
「せっかくだ、ヒナちゃん。赤ん坊の名前でも決めるか?」
「い、今なの……?」
「あぁ、今だ」
最初の入り口、肛門でジャックハートの陰茎を締め上げたヒナのアナルは、中に進むにつれて少し緩いものとなっている。
しかしそれでも彼女がしっかりと感じているのは、彼の献身的な調教があったためである。
「そ、そう……ね……。男の子なら、ホークがいいわ……」
「おぉ。俺の子にふさわしい、いい名前だな。じゃあ女の子なら、スピカ……ってのはどうだ?」
「あぁんっ! いいっ……なまえ、ね……」
男ならばヒナから産まれ、猛々しい鷹へという意味でホーク。
女ならばジャックハートと同じくトランプの柄の一つであるスペードと、乙女座のものを組み合わせたスピカ。
名前の候補が決まったところで、ヒナに覆いかぶさるジャックハートの右手が、ヒナの大きく膨らんだ腹部にあてがわれた。
「さて、お前の名前はもう決まったんだ。……早く出てきて、ヒナちゃんをママにしてくれよ」
「んっ、はぁん……。その言葉、反則よ……。ヒナ感動」
「そうか? 今は俺の性奴隷でも、元気な子どもを産んだら一子の母なんだ」
「うっ、あぁ……! でも、そうなったとしても、私はジャックハート様だけの女よ?」
「当たり前だろうが」
ずるずるとした腸内とキュッと引き締まる肛門の感触の違いを楽しみながら腰を動かし続ける。
ジャックハートの太い陰茎を咥え続けるヒナの薄桃色の菊門が、ひくひくと動く。
「ヒナちゃん……いや、ヒナちゃんだけじゃねぇ。俺の元に来た限りは、俺が離さねぇ限りは俺の女だ。逃げ出せるなんて思うなよ」
「あんっ! も、もちろんよ……っ! ヒナは、あぁっ! 一生、貴方だけの物なのぉ!」
「ケハハハッ! んじゃあ、そろそろマーキングでもしてやるか!」
ピストンの速度が跳ね上がる。
カリまで肉棒が引き出されたかと思えば、一気に根本まで突き入れられる。
そんな少し強引な責めを、ヒナは嬉嬉として受け入れた。
「あぁんっ! いいっ、あっ……んひぃんっ!」
「っ、よっ!」
ぶちゅんっ、大きな水音を一つ立ててジャックハートの竿が全てヒナのアナルの中に吸い込まれる。
だが、そこから竿が引き抜かれることはなく、まるで膣内への種付けのように奥まで突き入れられた亀頭から、大量の精液がヒナの腸内へと注ぎ込まれた。
「ああぁ……っ! あったかぁい……すごく、ドロドロって……」
「ケハハ。ケツ穴からしばらくは俺の精液しか出ねぇだろ」
「ありがとう、ございますぅ……」
腸内は膣や子宮と違い、長くて体積が大きい。
ジャックハートが本気で射精を行ってしまえば、かなりの高確率で膣内に収まりきらず、外に零れてしまう。
しかしアナルならば大丈夫なのだ。
「しっかり腸内も洗ってるってことは、期待してたんだろ?」
「はい……。赤ちゃんに、ジャックハート様の射精は辛いと思ったので…」
「そりゃそうだろうな。気持ちよかったぜヒナちゃん」
「あんっ」
彼女の菊門から彼の陰茎が、一息に引き抜かれる。
どろりとした精液が少しだけ零れるものの、数回ひくひくと物惜しそうに開閉する菊門は、放たれた精液を閉じ込めるためにその口を閉じた。
「さてと、たしぎちゃん」
「っ! は、はいっ!?」
「んなとこでオナってないでこっち来な」
ジャックハートとヒナの行為中。その二人の煽情的な姿に駆り立てられたたしぎは、部屋の隅で自分の指を使い自分自身を慰めていた。
彼に呼ばれ、考える間もなくベッドへと近づく。
「このままヤるのは……流石に嫌か」
「……はい」
「ヒナちゃんが立場では上司だからって遠慮する必要はねぇよ。こいつも、俺の雌だ」
「あひぃんっ!」
アナルセックスで絶頂していたヒナの美しい尻を叩くジャックハート。
パチィンッ、という心地いい音とともにヒナが啼いた。
「だからまずは、たしぎちゃんに洗ってもらおうか」
「……と、いうことは?」
「あぁ。一緒に風呂に入ろう」
ジャックハートは風呂が好きだ。
と言っても、彼の中で一人での入浴など存在せず、そのお付きに彼の性奴隷が最低一人は必ずいる。
「お、お風呂で……ですか?」
「さあな。まだそれは決めてねぇ」
だが、必ずしも濡れた状態で行為に及ぶという訳でもない。
浴室で密着したまま、彼女たちの美しい女体を愛でていたい、というのが彼の本音だ。
「行くか」
「はい」
横たわるヒナを置いてベッドを降りるジャックハート。
たしぎの手を取り、唾液や精液で濡れた陰茎をそそり立たせたまま、彼は浴室へと向かうのだった。
早くナミとロビンとハンコックを出してぶち犯したいと思う今日この頃。
次回はたしぎとのお風呂からです。
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今後の本番シーンについて、主にどんな内容が良い?
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主要キャラメインで大人数を書く
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作者好みのキャラで濃く
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