エロがない…だと……!
やだ、黄猿の喋り方で会話させるの難しすぎ…。
ポーラの卵子に向けてジャックハートの精子が着実に歩みを進めていた頃。
一人の男が、再建が進むマリンフォードの『海軍本部』にあるとある部屋で、一人の男と向かい合っていた。
「クザンさん。俺の……元部下のことっつったら伝わるか?」
「お〜……あの剣士ちゃんか?」
「あぁ」
立っているのは、海軍本部准将、スモーカー。
そして『だらけきった正義』の看板を背景に座っているのは、海軍本部大将、”青キジ”ことクザン。
「まぁ、この忙しい時期に右腕だった部下の異動ってなりゃ怒りたくなるのは分かるが……諦めろ」
「チッ……」
「……なあスモーカー。お前、そこまであの剣士ちゃんに肩入れしてたのか?」
「そうじゃねぇっ!」
スモーカーが彼の元を訪れたのは、先ほど掛かってきた電話の件を聞き出すため。
三大将の中でも比較的交友があるクザンの元を訪ねたのは、そのためだった。
「たしぎが本当に動きてぇんなら止めはしねぇ。普通は、な……! だが、アイツのとこにやるのだけは反対だってだけだッ!」
「……相手がジャックハート中将じゃ、仕方ねぇんじゃねぇの?」
「ッ! アンタら上が止めねぇと、海軍はアイツによって変えられちまうぞッ!!」
スモーカーは、ジャックハートが嫌いだ。
苦手ではなく、嫌いなのだ。大嫌いなのだ。
正義の名の下に女たちを身近に置き、民間人にも手を出し、そして海賊たちに殺戮の限りを尽くす。
いくら正当化されていようとも、決して許されるような行為では無い数々を行っている彼を、本能が許せないのだ。
「……ぶっちゃけ言っちまうとな、俺は怖えんだわ。センゴクさんとかがどう思ってるかは知らねぇがな」
「何……?」
「一回あいつに覇気を込めた”
しかし、スモーカーが人としてジャックハートを許せないのなら、クザンは人間としてジャックハートと関わりたくなかったのだ。
「サカズキさんのも、ボルサリーノさんのもジャックハート中将には通用しねぇ。一切、だ。正直言って多分今海軍で一番強いのはジャックハート中将なのよ」
「それとこれに、何の関係が……!」
「大アリだ。上……まあ、元帥と世界政府、五老星、果ては天竜人……。そのほとんどが、ジャックハート中将の機嫌を損ねるのを怖がってる」
「……ッ! じゃあ今の海軍はッ、アイツの機嫌取りのためにあるってのかッ!?」
要は、ジャックハートが海軍を辞めることを恐れているのだ。
今まで尋常ではない実力で現在の地位を築いてきた彼の存在は、もちろん上の人間も熟知している。
そして、上が知ってしまったのは、その仕事っぷりだけではなく人柄もだった。
「……認めたくはねぇが、そうだろうな。ジャックハート中将がいなきゃこの前の戦争で莫大な死者が出ただろうし、天竜人たちからの信頼も得にくい。その人材を引き止めるために、多少のワガママは許してる」
「何を……!」
「それに、上からクビにはするなってお達しが来てんだわ。天竜人たちにもジャックハート中将のことを気に入ってる人は結構いてな―」
「何さっきから腐ったことを言ってんだアンタはッ!!」
スモーカーが叫んだ。
前から頻繁にあった、ジャックハートの目に余る行動。
それら全てが、上層部により黙認されていたのだ。
「上に媚びて、有害因子を切り捨てねぇのか! あぁ!?」
「有害、か。確かに日常生活で見ればそうかも知れんが、それで今までの働きを維持……下手すりゃそれ以上をしてくれんのがジャックハート中将なのよ」
「そんなもん―」
「まだジャックハート中将の働きを認められねぇなら、お前がアイツよりも強くなって、実績と成果、仕事面での信頼を得てから…ってとこだな。……悔しいだろうが今のお前じゃ、海軍での仕事の面では一生敵わねぇ」
「……クソッ!!」
今までの彼の悪行。
捉えた女海賊の捕虜化、マリンフォード内での風俗店の経営、民間人との隠し子、私怨による犯罪者たちの大量虐殺、そして、唯我独尊とも言える強引な人事異動。
「それに、お前は上に歯向かうことが多いが、ジャックハート中将は基本上から言われたことは完璧以上にやり遂げる。そういう人間ってのは、組織では認められやすい。その繰り返しで信頼されているからこそ、センゴクさんもジャックハート中将に一任することが多い」
それらが全て許されるのは、彼が強く、組織のために働くから。
スモーカーが断罪できないのは、彼が弱いから。
ただそれだけだった。
「腐っちまうぞ、このままじゃ……!」
「……そんなお前に、何つうか、残念なお知らせになるんだが」
己の無力さを嘆くスモーカーに、クザンは追い打ちをかけるように言葉を繋げた。
「次期海軍本部大将。その一人に、ジャックハートが選ばれるのはほぼ確実だ。あいつは、働きだけを見れば優秀そのものだからな」
それは、スモーカーとジャックハートの間にさらなる壁が出来ることを突き付けるものだった。
◇
『お疲れ様ァ〜、ジャックハート中将ォ……』
「はい。ボルサリーノさんも、お疲れ様です」
魚人島で食糧を買い込んだジャックハート一行は、すぐさま魚人島を出て新世界へと入った。
相変わらずの悪天候ぶりだが、海軍の軍艦ならばちょっとやそっとの嵐は問題ない。
「それで、ご用とは?」
『お〜……。次の元帥候補に、サカズキとクザンが選ばれたってのは、知ってるかい〜?』
「もちろんです。さっきセンゴクさんから電話来たんで」
『その二人の決戦に、恐らくジャックハート中将がいる所に近い、パンクハザードが選ばれたんだってェ……』
「……ということは、早く退散しておけと」
『そうなるねェ〜』
船の進路は部下に任せ、自室で休んでいたジャックハートにかかってきた電話。
それは、今唯一海軍本部大将としての職務を全うしている“黄猿”こと、ボルサリーノだった。
「しっかし、あの二人もよりにもよってそこ選ぶんすね」
『まぁ、海軍の管理下で大将二人が暴れられる場所なんて早々ないからねェ……』
「だからって普通、あんな工場跡地みたいなとこ行きます?」
『……わっしは、行きたくないよォ?』
「俺もっすよ」
彼から持ちかけられた話題というのが、現在の“元帥”であるセンゴクが退いたことにより勃発した次期元帥を決めるための闘い。
大将“赤犬”と“青雉”が候補になり、近いうちにパンクハザードという新世界にある島で雌雄を決することとなった。
「どっちが勝つと思いますか?」
『……ん〜……。いつもなら、サカズキなんだけどねェ〜……。今回ばかしは、クザンも気合いが入ってるようだから……。ジャックハート中将は、どう思う……?』
「俺も似たような感じっすよ。二人とも能力だけじゃねぇ。素の力が強えからこそ、あれだけの規模の技が撃てますし」
『だよねェ……』
“徹底的な正義”を掲げるサカズキと“だらけきった正義”を貫くクザン。
その思想の違いから口論や軽い喧嘩騒ぎになることはあっても、今回のような、それこそ殺し合いが想定される闘いはなかった。
「とにかく、この元帥決めで少なくとも一人は痛手を負うでしょうね」
『だろうねェ。いくら二人が丈夫とは言え、互いの実力は嫌という程分かってるだろうし……』
「ボルサリーノさんもですけど、皆さんすげぇ強いっすもんね」
『おォ〜……君もだよォ?』
「御三方ほどじゃないでしょ」
『ん〜……?』
海軍…どころか世界屈指の実力者であろう2人がぶつかるとなれば、最低どちらかが大きなダメージを負うのは分かりきっていること。
もしかすれば、二人ともがしばらく安静にしなければならない程になるかも知れない。
「……ともあれ、忙しくなるでしょうね」
『先が思いやられるよォ……』
普段の飄々としたボルサリーノが珍しく心の底からため息をついた。
それもそのはず。サカズキとクザンが闘っている間、実質動ける大将はボルサリーノ1人。
そして、2人の戦いが終わってもすぐには動けない。その間も1人で働き続け、どちらかが元帥になれば、その下で働く。
『ジャックハートくんも巻き込むよォ……』
「ちょっ、巻き込まないでくださいよ」
将来有望な若者1人ぐらい、手伝いに欲しいものだ。
『でも、それが冗談とはいかなくてねェ……ジャックハートくん』
「……何がっすか?」
『サカズキもクザンも、二人ともが、もし元帥になったら新大将にはキミを確実に選ぶって宣言してるんだよォ……』
「マジっすか?」
『おォ〜、本当だとも……。二人とも、フットワークが軽くて強い人材を求めてるって……』
だがそれは、ボルサリーノの妄言には留まらず。
サカズキとクザンの両者が、次期大将にジャックハートを選ぶと言ったのだ。
「いずれそうなるだろうとは思ってましたが……」
『キミはちょォっと、強すぎるからねェ』
「いやいや。モモンガさんとかもそれなりに強いでしょ」
『わっしらも、ジャックハート中将の年齢の時にはまだヒヨッコだったよォ〜……。……それとも、大将になるのは嫌かい……?』
「……いえ、そういうわけではありません」
別に、大将になるのは嫌ではない。
むしろ、地位が上がることでさらに出来ることも増えるのならば、いいだろうという考えもある。
『安心しなよ〜。しっかりと、前線で働いてもらうからさァ〜』
「なら、俺は問題ないです」
『話はそれだけだよォ。……では、頑張ってねぇ……』
「はい。ボルサリーノさんも、その、いろいろと……」
『おォ〜……。若い子の言葉が染みる……!』
その言葉を残し、苦悶の表情を浮かべていた電伝虫は、数秒後に眠り始めた。
あの頂上戦争を経て、海軍は変化を強いられている。
元帥が変われば、その中身も変わる。そうなれば大将も変わるし、内情も変わってくるだろう。
「……世知辛いな」
自身の昇格がほぼ間違いないとしても、喜んでばかりではない。
その分責任は重くなり、仕事も増える。自分の実力をかってくれることは嬉しく思うが、今の情勢を考えればめんどくさい仕事が増えることも分かりきっている。
「ケハハハ。まあ、どうにかなるだろ」
だが、今は悩む必要は無い。
その行く末は、クザンとサカズキのどちらが勝つかで決まるのだ。
「さてと、んじゃ久しぶりにトレーニングでもするか」
自室を出て甲板に立つ。
たしぎ達には今現在シャワーを浴びさせており、別にそこに突撃してもいいのだが、海兵である限りやらなければならないこともあるのだ。
大将になるならば、尚更強さは必要になる。
「マージ」
「はっ!」
「お前、俺の“覇王色”何秒耐えられる?」
「多く見積もっても、5、6秒程度かと」
「ケハハ、自信持てよ。こないだの戦争で少将に昇進したんだろ? 俺の“覇王色”でそれだけ意識保てたら十分だっての」
自身の右腕を呼び寄せるジャックハート。
幼少期から鍛えられていた彼の“覇王色の覇気”を真正面から受け、数秒耐えられるほどに鍛え上げた部下を見て、ジャックハートの眉間に皺がよる。
「だが、そりゃあ同時に俺の覇気がまだ弱いってことになる」
「なっ……! い、いえ! そのようなことは……!」
「お前がそう思ってても、俺自身が許せねぇんだわ」
ジャックハートには嫌いなことが多くある。
拘束されること、禁止されること、理不尽を押し付けられること、舐められること、などなど。
色々あるが、一番嫌いなのは自分が弱いと思うことだった。
「まだ強くなれる。“覇王色の覇気”が意図して鍛えられないなんて、誰が決めたことだってな」
「は、はぁ……。……も、もしかして」
「そうだ。お前、実験台になれ」
「い、嫌ですよ!」
「何舐めた口聞いてんだよ。ぶっ殺すぞカス」
「えぇ……」
18歳の上司にいびられる31歳の部下。
とはいえ、海兵として闘うにあたりその実力差が歴然すぎるので仕方ないのだが。
「そんじゃ、いくぞ」
「ちょっ! そんないきなり―」
甲板でジャックハートの前に立たされたマージ。
そんな彼に向けて―
「ほいっ」
「……!」
―ジャックハートの“覇王色の覇気”が放たれた。
「……カッ、は、あ……!」
「おー、マジで耐えんのか」
「当たり、前……です……! 何年、ジャックハート中将の元で鍛えられたと……!」
「8年ぐらい、だな。むしゃくしゃしてやった殺しかけたこともあったっけか」
「他人事ですか!?」
ほんの一瞬。
まさに刹那と言える程に短い時間だけ放たれた“覇王色の覇気”を受けたマージの全身からは汗が噴き出し、意識も少しばかり消えかけた。
「……はぁ。ジャックハート中将、あまり理不尽なことはやめてください」
「別にいいじゃねぇか。死ぬわけでもねぇんだしよ。お前、それなりには強いし」
「一瞬死んだんじゃないかって錯覚しそうになるんですよ!」
ジャックハートはもちろん本気では放っていない。
割合にしておよそ6割程度の強さだったのだが、それでも分かるものはある。
「どうだマージ。今ので6割ってとこだが、最大なら耐えられるか?」
「……恐らく、耐えられるかと」
「そうかそうか。おし、ご苦労っ。まだ俺も成長の余地はあるってことか」
自分の”覇気”は、まだ鍛えられる。
一説によると、”覇王色の覇気”は鍛えにくいらしい。心身の成長と共に成長していく、と言われている。
しかしそれならば、肉体と精神をさらに鍛え上げれば、”覇王色の覇気”の向上に繋がると言える。
「ケハハハハッ! いいねぇ、おもしれぇじゃねぇか」
そう言い残して、ジャックハートは軍艦の中にあるトレーニングルームへと向かった。
◇ ◇ ◇
時は少し流れ、一週間後。
軍艦は目的地であるドレスローザに着いていた。
そのトップであるジャックハート、補佐官としてたしぎ、秘書としてカリファが彼に同行して、ドレスローザの王宮にある客間に通されていた。
「フッフッフッ。俺としては、そこの二人は席を外しておいて欲しいんだがな」
「そりゃあ、できない相談っすね。ドフラミンゴさんがあの三人をくれるってんなら話は別っすけど」
「…なら、この話は交渉決裂だ」
真ん中にジャックハートを挟む形で座る三人と対するのは、このドレスローザの現国王であり王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴ。
意外にもこの二人は、交流が深かった。
「さて、いつも通り内情を聞かせてもらおうか」
「頂上戦争後……まあ、もうじきです。センゴクさんとガープが職を降りる。そして、次の元帥にはサカズキさんかクザンさんが選ばれるらしい」
「ほう……。センゴクが退く、か」
「えぇ。それと恐らく、俺が新しい大将になるかと」
「フッフッフッ! そりゃあそうだろう!」
しかしその交流というのも、私的なものではない。
ジャックハートが政府に認められた海賊であるドフラミンゴに情報を流し、ドフラミンゴはジャックハートにその対価を払う。
「お前は強いさ、ジョー・ジャックハート……! 恐らく、世界の五指に入るほどには」
「買いかぶりすぎっすよ。カイドウとか、会ったことないですし」
「比較対象がそれの時点で、すでに異常だ」
「そっすか? ……あ、あとは戦争後でみんな動けてないんで、静かに動くなら今っすよ」
「あぁ、分かった。いつもすまないな」
「いえいえ。俺だって見返りを貰ってますから」
もっとも元帥と大将に近い中将と言えるジャックハートには、それなりに機密性の高い情報や、海兵たちの中だけでの情報が集まりやすい。
ドフラミンゴはその情報を得たがっていたのだ。
そして、その対価として払うのはもちろん―
「モネ、ヴァイオレット」
「はい」
「えぇ」
「……あれ、ベビー5ちゃんは?」
「以前来た時に臨月になっていたのを忘れたのか? あいつは今、お前の子をあやしてる」
―女の身体である。
事の発端は7年前。
当時11歳で少将の地位にいたジャックハートが偶然連れてこられたドレスローザで、偶然にもモネとヴァイオレット、そしてここにはいないベビー5に遭遇。
すぐさまナンパしようとしたのだが他の幹部たちに止められてしまい、裏路地での戦闘に。
8割方が瀕死になる程度ボコボコにしたところでドフラミンゴが登場し、和解したのだ。
「へぇ、産まれたんすか」
「あぁ。会いたがっていたぞ。何せ、まだ父親の顔も見せられていないのだからな」
「後で顔ぐらいは見せに行きます。あとこれは、ベビー5ちゃんの戦線離脱の補填として受け取ってください」
「よせ。それをするならば、出産祝いを俺が出す方だろう」
客間の戸の近くに待機していた二人の美女、モネとヴァイオレット。
その二人がジャックハートが座る椅子の近くへと向かう間に、ジャックハートは鞄から大量の札束を取り出した。
その合計額、なんと50億ベリー。
謝礼金にしては高すぎるそれを、ドフラミンゴは拒んだ。
「早く行け。どうせ、今日一日は大した仕事もない」
「はい。……それじゃ、行こうか。モネ、ヴァイオレット」
「じゃ、ジャックハートさん! 私たちは……?」
「二人とも船旅で疲れただろ。今から借りる寝室のベッドで寝とけ」
「……そう、させてもらうわ」
椅子から立ち上がり、扉の方へと歩いていく。
その両手はモネの右手とヴァイオレットの左手と結ばれており、その後ろをカリファとたしぎが覚束ない足取りでついていく。
ここでの船旅とは、軍艦でのセックスのことを指す。
「ではドフラミンゴさん。また明日にでも」
「あぁ。存分に、楽しんでくるといい」
扉を開け、五人で客間を後にする。
割り当てられた部屋までは少しだけ歩くが、その時間も楽しいものなのだ。
「モネちゃん、ヴァイオレットちゃん。元気にしてたか?」
「ふふっ。えぇ、ちゃんと言いつけ通り、あなた以外の誰にも身体は許してないわ」
「―ッ! ……わた、しもよ……」
「そうかそうか」
まさしく両手に華。
体重を預けてくるモネと、少し距離を取ろうとするヴァイオレット。
そんな二人の違いを楽しんでいると、部屋の前に着いた。
「ここが今日のヤリ部屋か」
そこの扉を開けて中に入る。
大きなベッドや湯船などが揃っているそこは、一日中セックスをするには最高の環境だった。
「さて……ん? どしたよ、ヴァイオレット」
「っ。イジワルな人……。知ってるでしょ? 私の本当の名前……」
「あぁ、ヴィオラ。俺の愛する、妻の一人さ」
「あなた……。……ん? 今、妻の一人って言った?」
部屋に入るや否や、カリファとたしぎは吸い込まれるようにベッドに歩いていき、そのまま眠った。
よほど疲れていたのか、すぐさま寝息が聞こえてきた。
「あぁ。この前、アラバスタって国の王女と婚約してな。結婚式の日にその子と子作りを始める予定だ」
「そう、まあいいわ。それよりも、いつの間にか私も愛人から昇格したのね」
「そりゃ王女様を愛人に留めておくわけにはいかないだろ」
「……そのことで少し話があるの」
「ん、なんだ?」
さりげなくこの瞬間にヴィオラとの婚約が結ばれているが、今は気にしない。
「私にはね、姪がいるの」
「……ってことは、リク王の孫か?」
「えぇ。……あの事件のせいで今は国民のみんなに嫌われているけど、ドフラミンゴを倒す実力をつけるためにコロシアムで日々戦ってるの」
「なんとまあ、不憫なこった」
「だからお願いっ、あの子を抱いてあげて欲しいの!」
リク王とは、ヴィオラの父である元ドレスローザの国王である人物。
とある事件のせいでクズと呼ばれているが、ジャックハートはその真相を知っている。
そのリク王の孫を、リク王の娘であるヴィオラが抱いてあげて欲しいと言ってきた。
「なんでまた?」
「あなたはその話術と”見聞色”でファミリーから情報を盗み、事の真相を知った。でしょう?」
「あぁ。だから今でこそあんな関係だが、ボロが出たらすぐにでもぶっ殺すさ」
「それを、あいつはあなたを恐れてるわ。だからこそ、こうして私たちが愛し合える時間も作ってくれる」
「なるほどねぇ。つまり、その子を俺のお気に入りにして、ドフラミンゴの手から守り、ボロが出たら俺の女にしていい、と」
「えぇ。そういうことよ。……ねぇあなた?」
「ん?」
「……なんで、今はドフラミンゴを倒さないの?」
「今は海兵って肩書きがあるからさ。なけりゃ瞬殺だ」
ジャックハートが海兵だから牽制できているが、同時に彼が海兵であるからこそ簡単に倒せないもの。
それが、今のドフラミンゴなのだ。
「ドフラミンゴは俺の私財で抑えられるが、あれはあれで王下七武海。しかも、大したヘマをやらかしてないからこそ、手を出しにくいんだ」
「……そう、ね。あいつは確かに、とんでもなく用心深い男よ。それでいて、強い」
「そうだな。だから今は、待っていてくれるか?」
「……えぇ、待っているわ」
彼の腕の中に身体をすっぽりと入れ、抱き寄せられるヴィオラ。
彼女自身も彼に凭れかかっているので、そのたしぎよりも大きな胸がジャックハートの身体で潰れる。
そのヴィオラの表情は、どこまでも幸せそうなものだった。
「ねぇ、私には優しくしてくれないの?」
「そんなわけねぇだろ。モネちゃんも愛してやるさ」
「あら嬉しい。……でもそれは、何として?」
「ケハハ、さあな。それはモネちゃんがベッドの上で確認しな」
「きゃっ!」
「あんっ!」
モネとヴィオラの身体が、それぞれジャックハートの左腕と右腕により持ち上げられる。
「まずはお風呂?」
「いや、それは船で済ませてきた。覚悟しとけよ二人とも」
「はい……」
「ふふっ、期待してるわね」
たしぎとカリファが眠っているベッドとは別のベッドに、抱きかかえた美女二人を横たわらせる。
「ケハハハハッ。さて、楽しもうか」
彼の両腕が、二人の身体へ伸びた。
◇ ◇ ◇ ◇
「んっ……、ふ、ぁ……。あら? ジャックハート様は?」
「ジャックハート中将なら、既に王宮へと向かった」
「あ、マージさん。お掃除ご苦労様」
「あまり気安く話しかけるな。お前は元海賊で、俺は海兵だと言うことを忘れるな」
「いやんっ。そんなに怒らないでよ」
軍艦のジャックハートの部屋にあるベッドの上で目覚めたポルチェ。
部屋には掃除を任されていたマージ少将がおり、現在はモップで床に撒き散らされた精液を落としていた。
「そんなにイライラしてるなら、一発だけクチでヌいてあげましょうか?」
「要らん!」
「とは言っても、普段はそんなに発散出来てないんでしょ? 私からジャックハート様にはナイショにしておくから、あなたが言わなければ大丈夫よ?」
「……知らないのか、お前。合意の元かどうかなど関係ない。私たちがジャックハート中将の物であるお前達に手を出すこと自体が、そもそもダメなんだ」
「どういうこと?」
確かに、マージ自身色々と溜まっているのは事実。
しかしそれでも、彼の所有物に手を出すことは許されないのだ。
「以前、ジャックハート中将の性処理道具に手を出した者がいてな。判明次第、ジャックハート中将のサンドバッグと化した」
「えっ……」
「3日かけてじっくりと始末された。その性処理道具も、それまではジャックハート中将のお気に入りだったんだがな。1週間ひたすら使われ続け、精神が崩壊して風俗行き、後にインペルダウンに投獄された」
「……っ」
思わず、息を飲んだ。
彼に気に入ってもらえていればそれでいい、という訳では無いのだ。
「私からお前達にアドバイスをするのもおかしいことだが、一度ジャックハート中将の物になったのなら覚悟しておけ。あの人は、一度捕えた獲物を簡単には逃さん」
「えと……」
「恥ずかしがることはない。今までも、何とか命だけ助かろうとジャックハート中将に取り入ってきた女は山ほどいる」
ポルチェやバレンタイン、ポーラのように、仲間が殺されたり捕まったりする中、その容姿を使い、命を繋ぎとめた者は多い。
「だが、それをするなら心からジャックハート中将に服従するんだな。少しでも気に障ることをすれば、今の平穏はなくなるだろう」
「……ふぅん。じゃあ、もぉっとジャックハート様とエッチすればいいってことねっ!」
「若干違う気はするが……まあ、それでいいとは思うがな」
彼のモノになる、というのは言葉だけでは済まされない。
もし上っ面だけで、いつかは逃げ出そうなどということを考えようものなら、すぐさま
「なーんだ、そうなの。もちろんジャックハート様以外と本番をするつもりは無いけど、少将の昇進祝いにでもって思ったんだけど」
「いらん世話だ」
「それはそうと、ようやく少将なのね。もう既に中将レベルに達してるって聞いてたけど」
「……まあ、私は好きでジャックハート中将の下についているからな。まだまだあの人と同じ立場にはなれん」
話は少し変わり、マージの少将昇格の話へ。
彼自身、既に中将になっていてもおかしくない実力を持っている。
「私たちの部隊が海軍最強の部隊と言われている理由もそこにあるから、てっきり知っていると思っていたんだが……」
「いやんっ。私たちは基本ジャックハート様とセックスしかしないもの。海軍内の話なんて、早々してくれないわ」
「……そうか。端的に言えば、皆がジャックハート中将からの教えを受けている状態なんだ。もし中将になればジャックハート中将から直々に稽古をつけてもらうことが難しくなる」
「ふむふむ。なるほどなるほど」
言ってしまえば、部下達自身が昇進を断っているのだ。
「だから今は、あの人の元で馬車馬のように働くままでいい。得られるものは、誰よりも大きいからな」
「ふーん。……じゃあ、これからもお仕事頑張ってね」
「……ん? ……寝たのか!?」
長々と語られた昔話に、ヤリ疲れたポルチェの体力は持たなかった。
スヤスヤと寝息を立てるポルチェ。彼女の他にも、ベッドには全裸にジャックハートの精液が大量にかかり、穴の中に出された者が眠っていた。
「……正直発散したい気持ちは無くはないが、まだ死にたくはない」
勃ちそうになる陰茎を鋼の精神で抑え、マージは部屋の掃除を再開した。
ドレスローザ遠征が終われば、少し海軍内での話を書いてから次に進む予定です。
あと、申し訳ないですが、アニメの時系列のどこに劇場版が入るのか教えてくださると助かります。
昨日のFILM GOLDになんか歩くエロい人が二人ほどいたし、Zの方にもシコい人いたので…(ゲス顔)
コメント、評価などお待ちしております!
今後の本番シーンについて、主にどんな内容が良い?
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主要キャラの一部を濃く
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主要キャラメインで大人数を書く
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作者好みのキャラで濃く
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現在対象キャラ全員
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このキャラを!(感想に書いてください)