六条クリス×門倉 甲
「どうぞ、入って。何もないけど、お茶くらい出すわ」
クリスはそう言いつつ俺に座るよう促し、台所に消えた。此処は彼女、六条クリスが借りているアパートであり、俺、門倉 甲は彼女に招待されて此処にやって来たのだ。
彼女とは一週間くらい前に知り合ったばかりだが、俺の何が気に入ったのか事あるごとに遊びに誘われ、何度か買い物等に付き合っていた。
クリスは現実離れした美少女で、艶やかな銀髪の髪に碧眼、スレンダーな体系のともすれば妖精のようなと表現出来る美貌を持っていた。つい先日、被造子である事を明かされた時は納得したが、その事を知ったからと言って現実の彼女の美貌が陰るワケではなかった。
「さ、どうぞ。それとももう少し後の方が良かったかしら? 折角の私の部屋を物色出来るチャンスですものね」
そう言ってクリスはテーブルに二人分のお茶を置きながら悪戯っぽい笑みを浮かべた。勿論反論したいが、こと舌戦で彼女に勝つ事は難しい。そもそもその笑顔で思わず動悸が早まった現状ではいい様に弄ばれるだけだ。
彼女は言葉遣いは丁寧だが、時折嗜虐的な猫のような部分を覗かせる事もあり、未だに女性と付き合った事のない俺は彼女のそういったSっ気に翻弄されるばかりだった。
「けど、今日はどうしたんだ? 急に『家に来てほしい』なんて言うから何か急用でもあるのかと思ったぞ」
テーブルからお茶を取り、口に運びながらそう告げる。今日此処に来る事になったのは、他ならぬクリスから『すぐ会いたい』とメールを貰い、待ち合わせ場所に着くなり家に来るよう告げられ言われるがまま付いて来た結果なのだ。外では出来ない相談でもあるのかと身構えていたが、クリスは未だ平静のままだ。どうやら、相談があるというワケではないらしい。
「あら、用事がなくちゃ会っちゃいけないなんて、寂しい事を言うのね」
クリスはそう言いながら拗ねるように唇を尖らせる。思わずその様子に見惚れていたが、慌てて付け加える。
「い、いや、そんな事ないぞ! ただ、家に誘われたのは初めてだったから…」
しどろもどろになりながらそう告げる。普段会う時は街で適当に時間を潰しながら夕暮れ時には帰っていたので、彼女の家というプライベートスペースで会う事はこれが初めてだ。それもあって普段以上に緊張しており、近くから香るクリスの甘い体臭が女の子の部屋にいるという事実を必要以上に意識させている。
「うふふ、そんなに緊張しなくてもいいわ。家に誘ったのは、単に貴方が信用出来る人間だと判断出来たからよ。それに、あまり家に誘うのが早いと私が尻の軽い女みたいに思われるかもと思ったのよ。まあ、一週間という時間が貴方にとって早いのか遅いのかまではわからないけれど」
クリスはそう話しながらチラチラとこちらを見て来る。どうやらこちらの反応を伺っているらしいと理解し、言葉を選んで返答する。
「そ、そんな事思うわけないだろ。むしろ俺を信用して家に誘ってくれたなら光栄というか、なんというか…」
だが、状況が状況な為冷静な返答など出来る筈もない。なんとかそこまでは口にしたが、次に何を言えばいいかわからず言葉に詰まる。そんな様子を見て、クリスはくすくすと笑い始めた。
「ふふ、ごめんなさい。貴方が緊張で固まっているのが面白くって、ついからかってしまったわ。とにかく、そんなに緊張しなくていいわよ。それとも、こんな冷血女と二人きりの密室にいるのは息が詰まるかしら?」
「そ、そんな事ないって! むしろ嬉しいというか、なんというか…」
矢張り、クリスには叶わない。からかわれたのだと気付いても、彼女の微笑みを見れば怒る気も失せてしまう。緊張で乾いた喉を潤す為に残ったお茶を一気に喉に流し込む。
----その様子を見て、彼女の唇が愉悦で吊り上がった、気がした。
「…あ、れ…?」
その異常は、突然訪れた。熱い。体が、燃えるように熱い。動悸が先ほどより激しくなり、心臓の音がうるさい。何より…こちらを見て嫣然と微笑むクリスの姿に、どうしようもない興奮を覚えた。
「ふふ、早速効いてきたみたいね」
「…え、なに、を…?」
クリスはニヤニヤと笑いながら自分の分のお茶を口に含むとこちらに近付き…不意に、その唇を重ねた。
「…っ!? んー! んん~!?」
「…ん、ちゅ、うむぅ…」
こちらの頬をしっかり掴んだクリスは唇に舌を差し入れ、口内に含んだお茶を流し込んで来る。口内を蹂躙する舌によって口移しされたお茶は殆ど飲み込んでしまい、口内をたっぷりと舐め回してからクリスはようやく唇を離し、二人分の唾液でぬめった自身の唇をペロリと舐め上げた。
その仕草に下半身に血が集まり、動悸が早まった。正常が思考が維持出来ない。股間の一物は既に痛い程張り詰め、今にも目の前の女に襲い掛かりたくて仕方ない。こちらの事情を察したのか、クリスの笑みが更に深まった。
「お茶に即効性の媚薬をたっぷり混ぜたのよ。どう、もう私を犯したくて仕方ないんじゃない?」
「な、んで…?」
「そうね。なんでと言われれば…欲しくなったから、かしら。例え、どんな手段を使ってもね」
クリスはそう告げるなり軽々と俺の体を抱え上げ、奥のベットに叩き込んだ。そして、次の瞬間には柔らかな感触と共に俺の体の上にクリスの体が押しかかった。逃げようにも被造子であるクリスの腕力に発情しきった今の状態で勝てる筈もなかった。密着したクリスの甘い体臭が脳髄を痺れさせ、甲の身体から抵抗力を奪っていく。
俺にのしかかったクリスは拘束を解かないまま、耳元に口を寄せる。
「…実はね、昨日街中で貴方が他の女の子と一緒にいるのを見かけたのよ。星修の制服を着た、赤い髪の女の子。仲良く歩く様子からして、長い付き合いなのでしょうね。少なくとも、出会って一週間の私よりは。その光景を見た時、思ったの。貴方に出会ったのが一番遅い私は、手段なんか選んじゃいけないんだって。とにかく、何がなんでも貴方の女は私なのだと体に刻み込んで貰うしかないってね」
そう告げるクリスの声は何処か暗い響きを帯び、そして陶酔しきっていた。狂気すら感じるその笑みに、ゾクリと体の芯が震え上がる感覚を覚えた。
「おかしな事を言っている自覚はあるわ。でもね、もう止まらないのよ。私ね、貴方を一目見た瞬間から気になっていて、いつ交際を申し込もうかと今までそればかり考えていたわ。すぐに告白しても受け入れて貰えるかわからない、もう少し接しながら様子を見よう……そんな考えは、昨日のあの光景を見て吹き飛んだわ。なにが何でも、貴方を私のものにしたい。私を貴方のモノにしたい。そう、どんな手を使ってもね」
クリスは興奮で朱に染まった顔でそう語り、俺の手を痛い程握り締める。そして、シュルリと布切れの音が聞こえ、顔を上げると服の裾を緩め胸元を僅かに露出させたクリスの姿が視界に飛び込んで来た。
「さあ、私の中に貴方を刻んで。貴方が誰のものか、私が誰のものなのか……それが理解出来るまで、逃がさないわ」
彼女のその笑みは狂気じみて、それ以上に蟲惑的だった。まるで、食虫植物に囚われた蟲のような気分だ。溶かされる事が分かっていても、この美しい檻から逃れられない。そんな、おかしな感慨を抱いた。
「ふふ、苦しいでしょう。すぐ楽にしてあげるわ」
そう言いつつ、クリスは器用に俺のズボンを脱がし、結果膨張しきった俺の陰茎がぶるん、と勢いよく外気に晒された。そして、外気の冷たさを感じる間もなくペニスが快感に包まれた。
「んちゅ、むぅ…」
股間を見ると、クリスが俺のペニスをその口に据え込んでいた。ペニスは根元まで彼女の口に飲み込まれ、温かい口内の感触がどうしようもない快感をペニスに与えている。口の中でチロチロと蠢く舌の感触がこそばゆく、もう拘束なんてされていないのにその場から一歩も動く事が出来なかった。
類稀な美貌を持つ少女の口の中を、俺のペニスが汚している。その事実が、否応なく俺を興奮させた。綺麗なものを穢している背徳感、それは何にも代え難い快楽だった。
「んむっ、れろ、ちゅ…」
「うぁ、ぁぁ…!」
そして、遂にクリスの本格攻勢が始まった。クリスは口を上下させ、口全体で激しく俺のものを刺激し始めた。フェラチオを初めて経験した童貞男子がその快感に耐えきれる筈もなく、俺はあっさりと吐精を迎えた。
びゅる! びゅるるるるる!
「うあ、うあぁぁぁぁぁ…!」
「んぐっ…! っ…!!」
全身を襲う快感と共に、ペニスから膨大な量の精液が放たれた。あまりの勢いにクリスの口からペニスが飛び出し、そのまま飛び散った精液がクリスの顔や胸を汚す。クリスは白濁液を避ける様子もなく、陶然とした表情で俺の精液を浴びている。10秒近く続いた射精がようやく終わりを迎えた頃には、彼女の体は俺の精液でドロドロになっていた。
「ふふ、気持ちよかった? 全身ベトベトになっちゃったわ。けど、不思議と嫌じゃない……愛しい人の体液ですもの。別に、飲んであげても良かったのだけれど…まず私の体を精液塗れにした方が、私の身体が誰のものなのか一目で分かって良いんじゃないかと思ったの。どう、女の身体に自分の精液を塗り込んだ気分は?」
口元に着いた精液をペロリと舌で舐めとりながら彼女はからかうようにそう告げる。だが、自分の精液に塗れた彼女を見て背徳的な興奮が沸き上がったのは確かだ。だが同時に思う。足りない、と。まだ、この女の表面だけしか征服していない。まだ、その体に己が精を注ぎ込んでいない、と。
「ふふ、ようやくその気になってくれたようね。嬉しいわ、ここで逃げられでもしたら私……何をしてしまうか、わからないもの」
嫣然と微笑む彼女の言葉はこちらをからかっているように思えるが、その言葉に込められた想いは…本気だ。もし此処で自分が逃げ出せば、それこそ彼女は『何でも』やってしまうだろう。それこそ、心中や俺の周りの女の子を害する事だってあるかもしれない…そんな凄みが、彼女の言葉にはあった。無論、逃げ出そうなんて思いは既にこれっぽっちもなかったのだが。
自分はもう、この少女の虜になってしまった。媚薬で関係を持とうなんて、男女が逆とはいえ強姦魔と誹られてもおかしくはない。だが、彼女はそれでも構わないと考えているのか、それとも…理性なんてとっくになくて、衝動のまま振る舞っているのか…それすら、どうでもいいと思う程に今の彼女は魅力的だった。
確かに、狂気的ではあるのだろう。だが、その狂気にすら自分は魅せられてしまった。彼女の言葉や仕草はその悉くが刺激的で、酷く現実離れしている。だが、それ故他にはない魅力がある。自分はもう、彼女に溺れるしかないのだと思わせてくるような魅力が。
「さあ、その気になってくれたのなら主導権は譲ってあげるわ。私の身体を好きにして頂戴。貴方がやりたい事なら、なんだってしてあげる。ベットに縛り付けて犯したいならそれでもいいし、コスプレだってやってあげる。さあ、いらっしゃい…思う存分、私を犯すといいわ」
もう、我慢の限界だった。クリスの手を引くと彼女をうつぶせの状態でベットに押し倒し、スカートとショーツを一気にずり下ろす。そして間髪入れず、自分のペニスを彼女の膣に叩き込んだ。
「あぁぁぁぁ…っ!」
「ぐっ、おぉぉぉぉ…っ!」
膣内に入った瞬間、至上の快楽が背筋を駆け抜けた。被造子故か、彼女の膣内はとんでもない名器だった。強引に挿入したペニスを余すところなくぎゅうぎゅうに締め付け、奥へ奥へと誘って来る。入れただけでもう、達しそうになっていた。これを味わう為なら、他の何を捨ててもいい…そう思うくらいに、彼女の蜜壺は最高の肉穴だった。更にペニスに滴る彼女の純潔の証が、女を征服した実感をこれ以上なく感じさせてくれる。
「…っ! そうよ、私を犯して…! 私を、滅茶苦茶にして…っ! だって、この身体は隅から隅まで全部、貴方のものなんだから…っ!」
「お、おぉぉぉぉぉぉぉ…っ!」
咆哮をあげながらパンパンパンッ、と肉と肉のぶつかる音を立てながらとても処女に行うものではないピストン運動をクリスの華奢な体に叩き込む。寝バックの体勢でピストン運動を繰り出す度、ペニスが膣内で擦りあげられ凄まじい快感が背筋に駆け上る。処女の初体験は激痛が伴うと聞くが、クリスは悦びに満ちた嬌声をあげている。痛みはあるのだろう、だが、それが愛しい男から与えられる痛みであるのならば彼女にとってそれは快感でしかない。今彼女は甲が何をしても受け入れるだろう。その想いが、触れ合う肌越しに痛い程伝わって来る。
「クリス…! クリス…! クリス…!」
「甲…! 甲…! 来て! 膣に出して! 私の中に、貴方の種を頂戴…!」
やがて快感に耐え切れず、射精の時が近づいて来る。甲は体ごとクリスに密着しながら益々激しく腰を打ち付け、クリスは悦びと共に甲のペニスを受け入れ続ける。そして、ペニスが限界まで膨れ上がり遂に快楽が決壊を迎えた。
「出す、出すぞクリス…!」
「来て、甲…!」
びゅっ、びゅるるるるるるるるるるるるる!
「お、おぉぉぉぉぉぉぉ…!」
「あぁぁぁぁぁぁ…! 来た、熱いの…! おなかが、火傷しそう…!」
甲は全身でクリスをベットに抑え付けながらペニスを脈動させ、大量の精液をクリスの子宮に流し込んでいく。ドクリ、ドクリ、とペニスが脈打つ度夥しい量の精液がクリスの膣を汚していく。クリスはその全てを拒む事なく受け入れ、絶頂を迎えた。
「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」
「ぐぅ、まだ、出る…!」
びゅるる!と残りの精液を吐き出しながら甲は快感に呻く。クリスの膣からは収まりきらなかった精液が溢れ出しており、白濁液がベットに染み込んでいく。しかしクリスはそれを気にする様子はなく、赤らんだ顔で荒い息を吐いている。
「…っ! ふふ、ようやく収まったようね。どう、気分は」
「…最、高。女の身体がこんなに気持ちいいなんて、知らなかった」
ようやく射精が終わり、甲は陶然とした表情でそう答えた。ペニスは未だクリスの膣内に突き刺さったままで、あれだけの精液を吐き出したにも関わらずまだ硬さを保っていた。一度吐精した事で幾分か落ち着いているが、未だ獣欲の底は見えない。まだまだ足りない、この女を犯し尽くしたいと甲の本能は訴えている。
「どうやら、まだまだ出来るみたいね。いいわ、好きなだけ犯して頂戴。もう、私の身体は貴方のものなんだから…そう、永遠にね」
クリスもまた、この程度では足りないと艶やかに微笑む。そしてペニスを膣内に入れたまま身体を反転させ、甲の背中に腕を回し引き寄せる。一瞬だけ唇を重ねた後、耳元に口を寄せ囁いた。
「さあ、もっと頂戴。貴方の精が尽きるまで、全部私に注ぎなさい。私が誰のもので、貴方が誰のものなのか。もう、わかってるでしょう」
その言葉に欲情を刺激され、甲は再びクリスをきつく抱き締め腰を打ち付け始めた。その夜、その部屋では嬌声が絶える事なく響き、二人の影はいつまでも重なり合っていた。
FIN
最初は普通のイチャラブを書こうとしたら、筆が滑ってクリスがヤンデレチックになっちゃいました。どうやら病んだヒロインの方がノリノリで書けるらしく、後悔はありません。元々クリスはその声を聴いてゾクゾクして惚れ込んだキャラですしね。