「…いい加減、この流れに慣れて来た自分が嫌になるよ…」
翌日、ルクスはとぼとぼと学院寮の廊下を歩いていた。昨日も前の日と同じく、今度は幼馴染であるフィルフィ相手に獣欲をぶつけ、朝までひたすら盛ってしまったのだ。自分の流され易さを改めて自覚し、ため息を吐く。
フィルフィは武術を嗜んで体を鍛えている為か、ルクスの底なしの性欲にも朝まで意識を飛ばす事なく付き合うタフさを見せた…それでも眠気は限界だったようで、朝になってルクスが満足するなり眠り始めてしまったのだが…セリスでさえ朝には体力が尽きた様子であった事から、ことルクスの夜の相手として見るならばフィルフィは最高の相性と言っても差し支えないだろう。
だが、ルクス自身気が付いていないが、既に4人もの少女を抱いた事で、ルクスの精力は今の状況に適応するかのように順調にタガが外れていっている…体力的な面で一番タフなフィルフィ相手でも、連日ひっきりなしにルクスの相手を出来るかといえばそれは否だ…他の少女への義理と責任もある以上、今更誰か一人を選ぶような真似は出来そうになかった。
「今夜もまた、誰か来るんだよな…そろそろ、夜架がやって来てもおかしくなさそうだけど…」
切姫夜架、それが今夜部屋にやって来るであろう少女の候補としてルクスの頭に浮かんだ少女だった。かつて旧帝国に仕えた、古都国の姫…類稀なる才能を持つ、和装の少女だ。ルクスの事を『主様』と呼んで憚らず、常日頃から過激なスキンシップを図って来る彼女が自分に向ける想いについて理解できない程ルクスは鈍感を極めていない…比喩ではなく、自分に仕える事を生きがいにしている彼女の事だ。今回のように自分への夜這いが堂々と行える機会を逃す筈がない為、真っ先にやって来るものとばかり思っていたのだが…
「お呼びでしょうか、主様」
「わ…っ!? よ、夜架…?」
そんな事を考えていると、いつの間にやって来たのか目の前に件の少女、切姫夜架が立っていた。ルクスより幾分か小柄な彼女の虹彩異色の瞳がルクスをジッと見上げている。その姿は制服ではなく見慣れた黒い和装であり、大胆にはだけられた胸元から谷間が見え隠れして非常に目に毒だ。
「い、いや、呼んだワケじゃないんだけど…」
「そうでしたか。てっきり、夜まで待ちきれずにすぐに伽を始めようかというお誘いだと思ったのですが…残念です。ふふ、ようやく主様のお情けを賜る事が出来ると思うと、待ち遠しくて待ち遠しくて…どうやら、待ちきれなかったのは私の方のようですわね」
夜架はそう言うとくすくすと悪戯っぽく笑う。ルクスをからかうようなその態度からは、以前とは違う柔らかさが見えた…抜き身の刃のようだった彼女の雰囲気も、学院での生活で随分丸くなったように思える…だが、相変わらずその口から飛び出す過激な言動には振り回されっぱなしなのだが。
「え、えっと…その言い方だと、もしかして…」
「はい、今夜は私が主様の夜伽を務めさせて頂きますわ。入念な準備の折、お情けを頂きに参りますので…どうか、よしなに」
夜架はそう告げるとぺこりと頭を下げ、そのまま窓から飛び出てあっという間に壁を蹴って何処かへ消えてしまった。3階の高さからいきなり飛び降りた夜架の姿に目を剥く生徒もいるが、ある程度夜架の奇抜な行動に慣れた者達はさも当然のようにスルーしていた為、狼狽していた生徒はこの学園の常識を疑う事になるのだが…彼女がこの学園に染まる日は、そう遠くはないだろう。
「そろそろ、かな」
夜、ルクスは今日もまたベットに座りやって来るであろう夜架を待っていた。リーシャから直接言われた事もあり、思う所がないワケではないが新たな少女と関係を持つ事についての拒否感は当初と比べれば薄れていた。しかも、今日部屋に来るのは日頃からこれでもかと過激なアピールを繰り返して来た夜架だ…これで期待しない程、ルクスは枯れてはいない。
「お待たせしました、主様。夜架です」
「あ、うん。どうぞ」
「では、失礼致します」
コンコン、というノックの音の後、ルクスの許可を得て夜架が部屋に入って来る。色々と過激な言動が目に付く少女だが、一国の姫でもあった為礼儀作法等は十分に身に付いている為その気になればこのような丁寧な態度も取れるのだ…そうでなくとも、仕草の一つ一つに気品が溢れているので育ちの良さは見ればわかる。故郷では爪弾き者にされていたとの事だが、礼節はきちんと叩き込まれていたようだ。
「あれ、その恰好は…」
「襦袢という、下着の一種ですわ。私の故国では、女性が夜伽の時に身に付ける服ですの」
そんな夜架は、見慣れない白く薄い生地の着物を纏っていた。普段の和装のようにアレンジされたものかはわからないが、薄い生地の下からは体のラインがハッキリと見える…小柄ながら出るトコは出ている夜架のスレンダーな肢体が服に張り付き、それだけでなんとも言えない色気を醸し出していた。
「では、改めまして…不束者ですが、どうぞよろしくお願いします」
夜架は床に座って姿勢を正すと、そう言って深々と頭を下げた。いきなりの事に目を白黒させるルクスだが、これが夜架なりの礼節の一種であると悟り声をかける。
「うん、こちらこそよろしく」
「はい、今夜は主様のお情けを頂きたく馳せ参じました。精一杯ご奉仕させて頂きます」
ルクスに声をかけられ夜架はようやく顔をあげる。いつもと違う雰囲気に、何処か気恥ずかしく感じる…だが、これが夜架なりの誠意であるのならば、こちらも相応の態度で臨むべきだろう…理性が何処まで保つか、甚だ怪しいのだが。
「では、失礼致します」
夜架はそう言うなりルクスのズボンに手をかけ、既に膨張していたペニスを露出させた。夜架の真っ白な手がルクスの陰茎に絡みつき、しごき始める…自分の手では味わえないような柔らかな感触が、ルクスの陰茎を徐々に膨張させていく…
「あむ、むぅ、ぺろ…」
「うぁ…」
やがて夜架はルクスのペニスを口内に迎え入れ、チロチロと舌で刺激し始めた。最初は甘噛みのような刺激だったが、段々と動きが激しくなり、ペニスを根本まで咥え込んだかと思うと口の中をきゅっと締め付けながら亀頭部分が見えるまで吐き出し、再び根本まで咥え込む…その一連の動きで言いようのない快感がルクスのペニスを支配し、呆気なくその限界を迎えた。
「うぅぅ、出る…っ!」
「…っ! んむ、むぅぅ…!」
びゅるるるるるるるる!と凄まじい勢いでルクスのペニスから精液が放たれ、夜架の喉奥に注がれていく。夜架は一瞬びっくりした様子を見せたが、それでもペニスを離すどころか根本まで咥え込み、吐き出される精液をこくり、こくり、と飲み込んで行く。最後の一滴まで絞り出すかにように夜架はペニスにしゃぶりつき、遂には全ての精液を飲み干した。
「はぁ、はぁ…すご、かった…」
「ぷはっ…! うふふ、主様の精液…おいしゅうございました。主様が下さったお情けですもの、この通り全て頂きましたわ。それとも、私の顔や胸を汚したかったでしょうか…それならば後でまた、存分に汚されて下さいな。主様の精液で私の身体が塗れるのも、中々悪くはなさそうですわ」
夜架は口元の精液を拭いながらそう言って艶やかな笑みを浮かべた。そして、纏っていた襦袢に手をかけスルリ、スルリと帯を解き、襦袢が床に落ち夜架の真っ白な裸体が露わになる。手足はスラリと細く、無駄な肉が落とされたその肢体は刀のような流麗な美を持っている…乳房もフィルフィのような規格外の巨乳ではないが、見るからに十分な張りと柔らかさが見て取れる…髪紐が解けて夜架の濡れ烏のような黒い長髪が靡き、それがありのままの姿を見せてくれているようで強烈な征服欲が沸き上がった。
「私、思ったより我慢が効かないようでして…すぐにでも、私の中にお情けを頂きたくてたまりませんの…さあ、主様。どうか、この卑しい私の中に主様のお情けを下さいな」
その言葉が、合図だった。ルクスはベットに夜架を押し倒し、自分も服を脱いで全裸になり夜架の上に覆い被さる。そして、自分のペニスを夜架の秘所に宛がうとそのまま一気に突き入れた。
「あぁぁ…っ! 主様のが、私の中に…っ!」
「うぁ…っ! キツ、い…っ!」
夜架の膣内は、これまでの少女達と比べても段違いのキツさだった。夜架自身暗殺者として鍛えて来た為だろうか、その膣はいっそ暴力的なまでにルクスの陰茎を締め付けている…夜架の破瓜の証がルクスのペニスに絡まっておりこれが初体験なのは明白だが、夜架の顔に痛みは見られない。愛しい男のものを受け入れた多幸感故だろうか、ルクスの背に手を回してしがみつく彼女からは悦びしか感じ取れない。
「う、動くよ、夜架…っ!」
「はい、主様…どうか、存分に私の身体を貪って下さい」
我慢が効かず、ルクスはゆっくりと腰を動かし始める。ムリムリと亀頭が見える程度まで腰を引き、そのまま根元まで突き入れる…それを繰り返すうちにどんどん腰の動きが激しくなり、一心不乱に少女に腰を打ち付けている。
「うぅ、おぉぉぉ…っ!」
「ああ、いいですわ、主様…っ! もっと、もっと下さいな…っ! 主様の欲望のまま、私の身体を犯して下さいな…っ!」
パンパンパンパンッと肉を打つ音が響き、ルクスはラストスパートに入る。夜架はルクスの背中に回した腕に力を籠め、ルクスと体を密着させる。夜架の形の良い胸がルクスの胸板で潰れ、ルクスが腰を打ち込む度ふにふにと形を変えていく…
「で、る…っ!」
「ああ、来て下さい…主様…っ!」
最後にぱぁんっ、と抉りこむように腰を打ち付け、ルクスの身体が快感に震える…そして、子宮口に突き付けられた亀頭部分がぷくりと膨れ、びゅるるるるるるるる!と夥しい量の精液が吐き出された。
「ああ、来てますわ…! 主様の子種が、私の中に…っ!」
「う、おぉぉぉぉぉぉ…っ!」
ルクスの腰がぶるぶるぶるっ、と震える度、夜架の胎内にどくり、どくりと精液が注ぎ込まれていく…熱い精液が夜架の最奥を叩く度、夜架の身体がびくり、びくりと快楽に震える。身体を痙攣させながらも尚夜架はルクスの身体を離す事なく、ルクスの身体をきつく抱き締めながら胎内を灼く精液の感触に身を震わせていく。
「ぐぅ…」
「ああ、いっぱい出てますわ…主様…」
夜架の身体に腰をぐいぐいと押し付けながら、ルクスは射精を続ける。本能の赴くまま美しい少女の胎内をペニスで串刺しにし、その先端から白濁した液体を少女の奥底へと流し込んでいく…やがて1分以上が経過した頃、ようやく吐精は終わりを迎えルクスは夜架の上に倒れ込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「あぁ…私の中に、主様の子種が…たくさん、出されてしまいましたわ…ふふ、これだけで孕んでしまいそうですわね」
夜架は自分の上に倒れ込んだルクスの背を優しく撫でながら、蕩けた表情でそう呟いた。未だ夜架の膣に突き立ったままのペニスは硬度と失っておらず、ルクスの性欲がまだまだ有り余っている事は明白だ…夜架はそんなルクスの首筋に唇を落とし、嫣然と微笑んだ。
「さあ、主様。まだ夜は始まったばかりですわ…どうぞ、存分にこの身体を貪って下さいな」
その言葉を契機に、ルクスはピストン運動を再開した。こうしてまた今夜も、ルクスの部屋から嬌声が途切れる事はなかった…
夜架は過激な発言が目立つけど結構尽くすタイプなのは間違いないというかそれがアイデンティティだから夜伽プレイをやって貰いました。夜伽の正しいやり方なんて知らないので、そこら辺は適当です。雰囲気だけでもつかめればいいかな、と。
しかしお嬢様言葉だけど奉仕体質の従者キャラだから中々書くのが難しかった。キャラとしては好きだけど、上手く書くにはコツがいりそうです。
次はエーリルになります。ネタバレの塊なのでご注意を。