まあ、ラスボス系主人公と言われても納得の貫禄ですけど
ーーあたしは、過去に酷いいじめを受けていた。
教科書やノートを隠されたり、物に落書きをされるなんて事は序の口…水泳の授業の時下着や制服がなくなったり、クラスメイトの前でスカートを下ろされた事もあり、挙句の果てに好きでもない男子に告白させられた事もある…あたしの中学時代は、そんな重く苦しい毎日だった。
だから、この高校に入ったのはチャンスだと思った。この高校は外部と隔絶されており、関係者以外は出入り出来ない…必然的にあたしの中学時代を知る人間はいなくなり、あたしはこの学校で新しい自分を始める事が出来た。
あたしはまず、自分の
表向き平田くんの彼女になった事で、クラス内でのあたしの地位は確かなものとなった。自分の容姿は割と悪くない自覚はあるし、平田くんの庇護下に入った事で彼の覚えを良くして貰いたい女子を中心にあたしの周りに友人と呼べる子達が集まって来た。そこからは特に苦も無く女子の中心人物になり、一定の地位を確立する事に成功した。
勿論、あたしを気に入らないという生徒もいる。幾ら何でも櫛田さんのように誰とでも分け隔てなく仲良くするなんて異様な真似はあたしのやり方じゃ無理だし、ある程度の女子を仲間にする事が出来た時点であたしの目的は達成されたようなものだから別段気にする事はなかった。
けど、何もかも上手くいくワケがなかったのだ。あたしはちょっとした事でCクラスの真鍋という生徒に眼を付けられ、いじめられる羽目になった。過去のトラウマを思い出したあたしは自分でも無様に思うくらいに泣き出し、その様子をクラスメイトの男子…綾小路に見られてしまった。
綾小路清隆という生徒は、あたしから見て目立たない存在だった。顔はそこそこイケてるけどコミュニケーション能力が割と壊滅的で、女子の話題に上る事も殆どなかった…だから適当に強気に脅しておけば大丈夫かと思っていたのだが、そこであたしは綾小路の本性を知った。
綾小路は今まで見た事もない冷徹な目で、あたしを脅迫して来た。曰く、
それからあたしは、清隆の庇護を受ける事を条件にあいつの手駒になった。あいつが何を考えているか殆ど理解は出来ないけど、あいつの指示をこなす日々は悪くなかった…主人公を影から支えるヒロインみたいで、非日常にいるような気がして面白かった。
そんなある日、あたしは龍園に呼び出された。龍園はあたしが真鍋からいじめられた事を知り、その情報を盾にあたしからDクラスを影で動かす存在が誰か吐くよう迫ったのだ。
龍園は容赦しなかった。寒空の下で延々とバケツの水をかけられ、あたしは心身共に震え上がった。正直、吐いて楽になりたいと思った事は否定出来ない…けれど、あたしはそうしなかった。
清隆は、最初からあたしを裏切ってた。あたしが真鍋からいじめられる事になった元凶こそ、清隆だったのだ。清隆は自作自演であたしをいじめから救い出す事で、あたしという手駒を手に入れたのだ。
それを知った時は、正直ショックだった。自分の頼りにしていた男が、よりにもよってあたしを追い込んだ元凶だったんだから…けど、それでもあたしはあいつを裏切ろうとは思えなかった。だってそれは、
清隆に裏切られてた事を知った時、確かにショックだった。けど同時に、
普通なら、あんな仕打ちを受けてこんな事を考えるなんて馬鹿げてると思うだろう…けど、どんなに手段が悪辣なものであっても…あいつは、
あたしは中学時代、周囲から徹底的に孤立していた。誰からもばい菌のように扱われ、褒められた事なんて一度もない…そんなあたしだからこそ、どんな手段を使ってでもあたしを
清隆は、最終的にはあたしを助けに来てくれた。その時もわざとあたしが龍園に追い詰められる事を見逃したらしい事が分かったが、そんな事は全然問題だとは思わなかった。この人なら、途中で酷い扱いを受けるかもしれないけど…最後にはきちんと、助けてくれるんだって思えたから。
多分、あたしがこう思う事も清隆は想定通りなんだろう。あいつは、人の心を掌握するのが上手い…クラスでは目立たないように振る舞っているけど、本気を出せばテストの点数だって誰にも負けないだろうし、喧嘩が強い事もあの龍園とその取り巻きを無傷で叩きのめした事で実証されている。そんなあいつからしてみれば、あたしの心を思い通りにする事なんて簡単なんだろう。
けど、それが何か問題だろうか? あたしは、あいつに支配される事を
唯一不満があるとすれば、あいつがあたしにいやらしい事を求めない事だ。あたしはあいつの言う事には、何でも従わなきゃいけない…それがいやらしい事だとしてもそれは同じで、そもそも初めから抵抗する気はないのだがあいつはいつでもあたしの身体を好きに出来た筈なのだ。
なのに、あいつは徹底的にあたしを
--けど、あたしは今日予期せぬ形でその
部屋の奥から出てきた櫛田は、ネクタイと靴下がなく下着も付けていないようだった。常識的に考えて、女子が男子の部屋で靴下を脱ぐ筈がない…そんな状況があるとすれば、
ジュースか何かを零して仕方なく脱いだ事は考えられるが、それなら下着だけを脱いでいる事は有り得ないし…男子の部屋で服を脱ぐよりは、自分の部屋に戻って着替える事を選ぶ筈だ。男子の部屋で服を脱ぐなど、
それに何より、櫛田さんの足を伝う白い液体をあたしは見逃さなかった。実際に見た事はないが、あれは男子が性行為の時に吐き出す精液ってやつに間違いない。栗の花のような匂いもしていたし、何より…櫛田さんからは、清隆の匂いがしていた。
そして、あたしの嫌な予感は的中した。あたしに近付いて来た櫛田さんはあたしの耳元で、清隆に抱かれた事を告げた。ショックでワケが分からなくなったあたしは外敵を見るような櫛田さんの視線から逃げるように、自分の部屋に引き返した。
清隆があたしに身体を要求しなかったのは、櫛田さんという彼女がいたからなんだ。櫛田さんにしてみれば、あたしは自分の男に横恋慕する泥棒猫に他ならない…だから敢えて性行為の痕跡を見せつけ、あたしを部屋から追い出したんだ。
あたしはもう、どうしていいか分からなかった。理屈じゃ分かってる…清隆はあたしを女として必要だから支配下に置いたんじゃないって。だからあいつに彼女がいてもあたしの立場は変わらない…けど、今までどんな境遇に陥っても潰れきる事のなかったあたしの心は、今どうしようもなく罅割れていた。
あたしは、清隆の彼女になれない。それを思い知った時、あたしの中の大切な何かが折れたのだ…いや、彼女じゃなくていい…セフレでも奴隷でも、あいつに女として求めて貰えるならあたしはなんだって良かった。けど、櫛田さんという彼女がいる以上女としてのあたしは邪魔者でしかない。
悔しいけど、櫛田桔梗という女子生徒はあたしが羨む程の美少女だ。あたしと櫛田さんのどちらかを選ぶとしたら、大抵の男は櫛田さんを選ぶだろう。それだけ、彼女は周囲から見て魅力的な存在なのだから。
自室で膝を抱えながら、あたしはただぼうっと虚空を見つめていた。何もかもどうでもいい…そんな諦観を覚えながら、あたしは何をする気力も湧かずに脱力し…そこで、部屋の入口に人の気配を感じて顔を上げた。
「…悪いな。勝手に上がらせて貰った」
「…清隆…」
--そこに立っていたのは、清隆だった。その手には、あたしが以前渡したあたしの部屋の合鍵が握られている…表向きはあたしとの連絡を円滑にする為、と言って渡したものだ。正直に言えばこの合鍵を使って清隆が夜這いに来てくれないかなと期待して渡した事を思い出し、今更ながら顔が熱くなった。
「…何よ。何しに来たのよ、アンタ…彼女なんでしょ? 櫛田さんを放っておいていいワケ?」
「勘違いするのも無理はないが、櫛田は彼女じゃない…有り体に言えば、セフレだよ。以前ちょっとした事で 櫛田の秘密を知って、その秘密を守る代わりにセフレになれと脅されて関係を持ったんだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「何それ…そんなんであたしが納得すると思ってんの?」
あたしは半眼で清隆を睨みつけ、吐き捨てるように呟いた。あの櫛田さんが自分からセフレになると言った事も信じ難いし、それに秘密を守る代わりに身体を要求するならなんであたしにやらないの、という嫉妬も抱いた。胸は確かに櫛田さんの方がいいけど、これでもスタイルには自信があるのだから。
「--逆に聞くが、お前が納得するかどうかを俺が考慮すると思っているのか?」
「あ…」
--けど、次の瞬間にはそんな事どうでも良くなった。清隆は冷たい眼であたしを見据え、冷気さえ感じる声色であたしを打ち据えた。この雰囲気には覚えがある…真鍋達にいじめられた直後、あたしを脅迫して来た時の清隆だ。
「どうやらお前は、自分の立場を忘れているようだな。此処まで色々と優遇した俺の落ち度かもしれないが、俺とお前の上下関係をもう一度教え込んだ方が良いようだ」
そう告げると清隆は、あたしの胸や太腿に視線を向けて来る…あたしはその視線を受けて…思わず、興奮してしまった。清隆が、あたしに劣情を催している…その事を感じた瞬間、私は歓喜のままにお決まりの言葉を口走った。
「な、何よ…身体でも要求しようっての?」
「身体か…それも悪くないかもな」
あたしの
「…脱がすぞ」
清隆は散々私のお尻を触った後、あたしの上着に手をかけた。あたしはそこである事を思い出し、反射的に抵抗するが…清隆はあたしの抵抗なんて跳ねのけて、シャツごとあたしの上着を剥いであたしは下着を残して上半身裸になった。
清隆の眼が、あたしの左脇腹の辺りに向けられる。そこには、あたしの最も忌まわしい傷跡が刻まれていた。鋭利な刃物で刺されたようなその傷跡は、あたしが抱える最も深い闇の部分だ。思い出したくもない記憶が脳裏を駆け巡り、反射的に清隆から眼を逸らすが…綾小路はあたしの頭を掴んで、強引にあたしと眼を合わせた。
「な、何よ…こんな傷跡を見て、萎えちゃったんじゃないの? いいわよ、正直に気持ち悪いって言っても…」
「--誰がそんな事を言った。この傷跡の事を、俺はもう知っている…いいか、この高校じゃ俺だけがお前のこの傷を知っている。なら、この傷は俺の入れた焼き印のようなものだろう? お前が誰のモノかを証明するのに、丁度いいじゃないか」
「…この傷が、アンタの…焼き印…?」
清隆の言葉を聞いた瞬間、あたしの全身に沸き上がったのはどうしようもない歓喜だった。眼を背けたくて仕方なかったこの傷跡が、何故か誇らしいものに思えて来たからだ。これがあたしが清隆のモノだって証明になるなら、この傷跡にも意味がある…何より、あたしの傷跡を見ても清隆の興奮が冷めていないのは彼の股間の膨らみを見れば理解出来た。清隆はこの傷跡を見ても、あたしを抱きたいと思ってくれている…その事が、あたしの口を自然と開かせた。
「ねぇ、清隆…あたし、もう櫛田さんとの関係についてはどうこう言わないからさ…あたしがアンタのものだって充分理解出来るまで、あたしを滅茶苦茶にしてよ。物分かりの悪いあたしにもわかるように、あたしを徹底的に犯してよ」
「…分かった。恵、股を開け」
あたしの懇願を聞いた清隆の命令を、あたしは即座に実行した。スカートをたくし上げ、あたしの秘所が清隆に丸見えになるように足を開いて見せた。綾小路は素早く服を脱ぎ捨てて全裸になると、股間に聳え立つ信じられないくらい大きな肉棒をあたしの秘所に押し当てた。そして、ゆっくりと清隆のペニスがあたしの膣内に侵入して来た。
「か、は…っ!」
最初に感じたのは、股を圧迫する異物感だった。焼けた鉄の棒のようなものが、むりむりと音を立ててあたしの股に突き刺さって行く…股が裂けちゃうんじゃないかと思う程清隆のおちんちんは大きくて、あたしは成す術もなく清隆の股間の凶器を埋め込まれて行く…とてつもない痛みがあたしを襲うが、これが清隆の与えてくれる痛みだと思うと全然苦にはならなかった。
「ぎ、あ…っ!」
ぷつり、と音を立ててあたしの処女膜が千切れると同時に、清隆のペニスが根本まであたしの股に埋まった。反射的にあたしは潰れたカエルのような声をあげ、びくり、と身体を痙攣させた。
恐る恐る自分の下半身に眼を向けると、清隆とあたしの腰が密着して、清隆のペニスが見えなくなっている。けれどあたしの股から流れ落ちる鮮血が清隆によってあたしの処女が奪われた事を明確に示し、清隆のおちんちんが埋め込まれた下腹は心なしか膨らんでいるように見える。正直声を発するのも辛い激痛が身体を苛んでいるが、それよりもあたしは絶頂を我慢する事に必死だった。
清隆によって純潔を失い今も激痛を味遭っている事実が、あたしの心をこの上なく躍らせた。この痛みも、この異物感も、この快感も、清隆が与えてくれていると考えるとそれだけで絶頂しそうだった。別に我慢する意味はないが、此処で絶頂したら愛液が溢れて清隆から受ける痛みは減る事になる…そんな、勿体ない事は出来れば避けたかった。
「動くぞ」
「う…っ! くぅ、あぁぁ…っ!」
けど、清隆は容赦しない。あたしの腰を掴むと、一端腰を引いて加減もなしに叩きつけて来た。あたしの膣内が清隆の巨根で抉り取られ、凄まじい激痛が迸る。思わず悲鳴を漏らしてしまったあたしに構わず、清隆は激しく腰を打ち付け始めた。
「く…っ! キツくて気持ちいいぞ、恵…っ!」
「あぅ、うぅ…っ! 嗚呼、うれ、しい…っ!」
処女を失ったばかりの痛んだ膣内を清隆のペニスが容赦なく蹂躙し、あたしは
「…ぐ…っ! 中に出すぞ」
「く、うぅ…っ! 好きに、しなさいよ…っ!」
言葉とは裏腹にあたしは両足を清隆の腰に絡ませ、自分からぎゅううと清隆に腰を押し付けた。清隆はあたしの背中に手を回して背骨を折るんじゃないかって程の力であたしを抱き締めて、最後に抉るように腰を打ち付けると身体を震わせてあたしの中に熱い液体が流れ込んで来た。
「うぅ、あぁぁぁぁぁぁ…っ! あ、つい…っ! お腹の中、熱いよぉ…っ!」
「く、おぉぉぉぉぉぉ…っ!」
膣内の一番奥に密着した清隆のペニスがどくん、と脈動する度にあたしの奥に熱い液体が注ぎ込まれ、下腹の内側に熱い液体が溜まっていく感触にあたしは感極まった声を漏らした。清隆の射精はペニスの大きさの通り尋常な量じゃなくて、あたしの中がパンパンになってもまだ飽きずに精液を注ぎ込んでいる。収まり切らなかった精液が股から流れ落ちる事を勿体ないと感じながらもあたしは全身を清隆に押さえつけられたまま、清隆の膣内射精を受け続けた。
「…ふぅ…」
「…く、うぅ…」
ようやく清隆の射精が終わった時には、あたしの腰の下には精液のプールが出来上がるくらいあたしの中から溢れ出した精液が溜まっていた。射精を終えた清隆は脱力してあたしに体重をかけて来て重いけど、その重さすら心地よかった。
もう、櫛田さんの事がどうこうとかは考えない…清隆は、やっとあたしを犯してくれた。つまりそれは、あたしも清隆の性欲処理を手伝う事を認めてくれたって事だ。
あたしは何を、勘違いしていたんだろう。あたしは清隆の
結局清隆と櫛田さんの関係が何なのかは分からないけど、櫛田さん程目立つ生徒が常に清隆の性欲処理に付き合えるワケじゃないだろう…なら、そこを埋めるのがあたしの役割だ。
学校でも寮でも、例え街中であっても清隆が性欲処理をしたいのなら、あたしは何でもやろう。流石に他の男に見られるような場所だと抵抗があるが、それなら隠れてやれる場所を探すだけの話だ。路地裏でも映画館でも、公園の茂みでもいい…何処であろうと清隆の求めがあれば身体を開く、そんな生活を考えるとそれだけで背筋にゾクゾクとした快感が駆け巡って来るから不思議なものだ。
結局、あたしは清隆の掌の中にいる事が一番幸せなんだ。他人から見れば酷い扱いかもしれないけど、あたしにとっては今の状況こそがあたしの望んだ結果なんだ…誰がなんと言おうと、これだけは確かな事なんだからむしろ誇らしいくらいだ。あたしはどんな形でも、清隆の役に立てているんだから。
突き刺さったままのペニスは、一向に衰える様子がない。暫くして清隆が再び腰を振り始め、あたしは再び
趣味全開で書きました。やっちまった自覚はあるけど後悔はしていません。こういうちょっと病んだ感じが大好きなんです。
前編と違い、今回は軽井沢の一人称オンリーで書きました。その方がいいと直感したからですけど、性癖全開で書けて満足です。まあ、その分性格というか内面に少し手を加えましたが。
よう実は少なくとも櫛田回を最低一回は書きますのでお楽しみに。櫛田へのフォローはまだ何もしてないしね。