※この作品はR-18です。

魔法少女クリフォティカ   作:白臼

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ダジャレのようなサブタイトルになったけどこれしか思いつかなかった(懺悔)


第四話 浴場と欲情(※)

 

 

 

 ごちそうさまでした、と父がそう呟いて箸を置く。皿と箸が触れあう涼しい音が立つ。

 彼は少しはにかむような表情で、未だ食事中の愛娘に笑いかけた。

 

「朝陽も料理がうまくなったね。今日もおいしかったよ」

「えっ、そう?だったら嬉しいなぁ、えへへ……」

 

 愛してやまない父親(男性)から、ストレートな誉め言葉を受け取った朝陽は笑顔を浮かべた。

 頬を染めて口角を綻ばせるその笑みは、まさに『蕩ける』といった形容が正しい幸福な笑みだった。

 大切な人を思って作ったものの出来栄えを、一番喜んでほしかった人に褒めて貰える。

 それは何とも甘美な悦びであった。

 

 父は今しがた料理を食べ終えたところだが、朝陽自身はいまだ食事中だった。

 元々食べるのが遅い朝陽は、量自体を控えめにしても食べ終えるのに時間がかかる人間だった。

 しかも、こうして夕食の時は自分の料理を食べる父親の事をずっと意識しているので猶更速度は落ちる。

 

(いっそのこと、私のご飯の時間ずらして、お父さんがご飯食べるところだけずっと見てたい……。あぁ、でもそれは流石に怪しまれるよね……)

 

 自分が作ったものを愛する人が食べて、それが相手の血肉になっていくのだとそう意識するだけで夢見心地になれるのだ。

 客観的に考えて朝陽は自分のそうした思考がかなり倒錯的なものだと自覚しているので、一応自重している。

 

「朝陽、食器は僕が洗おうか?」

「ううん、今日は良いよ。明日のお弁当の用意も今のうちにしときたいから、まだ洗い物が出るし。私がご飯食べてからやるね」

「そうか、わかったよ。だったら僕はお風呂の準備でもしてこようかな」

「うん。……ね、ねぇ、パパ……ちょっとお願いがあるんだけど……」

 

 夕食後の予定について話し合う父娘。

 その途中で朝陽はぽわっ、と頬を赤くして、恥ずかしそうに父にお願いをした。

 

「今日は……パパと一緒にお風呂に入っていい?」

「……まったく、朝陽は本当に甘えん坊だなぁ」

「だ、だめ……?」

「ダメなもんか。僕だって嬉しいよ、だって――――」

 

 

 ――――だって僕と朝陽は秘(・)密(・)の(・)恋(・)人(・)なんだからね。家の中でくらい、たくさん触れ合いたいよ。

 

 

 朝陽の父は、それこそ恋人に向けるような熱っぽい目線で、実の娘に対してそう言った。

 そこにあるのは、血の繋がった家族に対する親愛と、一人の異性に対する情愛がないまぜになった奇形の愛情だった。

 その心の在り方の歪さに、本人は全く気が付くことは無い。

 

 そして彼の心をそのように作り替えた本人は、

 

「……そうだよねっ。パパと朝陽は恋人同士なんだもん……っ♡」

 

 夢見るような、陶然とした面持ちで恋人(父親)の言葉を噛み締めた。

 愛する人にと愛し合える――その喜びで胸がいっぱいに満たされる。

 胸の奥が切なくなるような甘酸っぱい恋心と、お腹の奥が疼くような淫らな期待で、彼女はこの上なく幸せそうに微笑んだ。

 

 

******

 

 

 『魔法』は万能であり全能であるが、限りがある。

 想念の力の影響が強い『地獄』のような別次元の領域ではともかく、厳密に物理法則の支配下に置かれている物質界では特に制限が強い。

 魔法は世界の理を想念の力で歪ませることだが、物質界だとそれを行使するのにより多くのエネルギーが必要になるのである。

 

 その為、上位悪魔たちは魔法少女に『報酬』として与える魔法の力にある程度の条件を付けた。

 それが悪魔の討伐成績に応じたポイント制度である。

 

 より多くの、より強い悪魔を倒した魔法少女はそれだけ多くの魔法を物質世界で扱うことを許される。

 その為に魔法少女たちは積極的に悪魔狩りを行うのである。

 

 言ってしまえば魔法少女のモチベーション(やる気)を維持するためのご褒美として悪魔たちが作ったシステムである。

 

 無償の奉仕などで命の危険のある戦場に飛び込むような人間はいない。いたとしてもそれに頼るようなシステムでは確実に破綻する。

 故に魔法少女のシステムを構築した上位悪魔たちは「私達と契約して悪い悪魔を倒せば、現実でも魔法を使い放題になってどんな願い事でも叶えられますよ」と言って素質のある魔法少女を勧誘するのだ。

 

 さて、そういうわけで『ご褒美』として使える魔法は有限である。

 そして魔法は現実を強く捻じ曲げるほど、多くの力を消耗する。なので、魔法を使って現実に干渉する際には多くの魔法少女が、少ない消費で効率的に欲望(ねがい)を満たす(かなえる)手段を模索することになる。

 

 東雲朝陽の願いはずばり「父親と恋人同士になりたい」というものである。

 故に彼女はそれを叶えるために父親の中にある『娘に対する愛情』と『男女の愛情』の仕切りを取り払って混(・)ぜ(・)合(・)わ(・)せ(・)る(・)ことに決めた。

 元々、少々過保護気味と言えるほどに娘に対して愛情を注いでいた父親である。その家族愛の強さがそのまま異性愛と連結して混同されたことで、朝陽と父親は熱烈に愛し合うことになった。

 

 無論、朝陽は父と娘同士が愛し合うことが社会的には許されないことだとよく理解している。

 それを承知した上で倫理を踏み倒す覚悟を決めている朝陽だが、その事で周囲から何かと言われるのは面倒だった。

 なので、父親に対して「朝陽とパパは秘密の恋人同士だから、家の外ではあくまで親子、でも家の中ではちゃんと恋人らしく」という暗示を追加した。

 これで二人の社会的な立場は守られることになる。そして家の外ではそうと振る舞えない分、家の中ではたっぷりと愛し合うことができるのである。

 父と娘として、それと同時に男と女として。

 

(将来的にはお父さんの赤ちゃんも生みたいんだけど……。誤魔化さなきゃいけないものが多すぎるよね……。今のうちに魔法のポイント溜めとかないと……)

 

「どうしたんだい朝陽?」

「ちょっと、考え事……。んっ……♡」

 

 これから先の予定について色々と考えていた朝陽は、父に声をかけられて意識を現実に引き戻した。

 それと同時に体の表面を這うくすぐったい感触に身じろぎし、微かに甘い声を漏らした。

 

「何を考えていたんだい?」

「えっとね……パパの、お嫁さんになりたいなぁ、って……」

 

 くすくす、と男の腕の中で朝陽は笑う。

 彼女は今、浴室で父親と共に入浴しており、彼に体を洗ってもらっている最中だった。

 父は娘の細い体の表面に丁寧に泡を塗り広げながら目を細めた。

 

「朝陽は昔からずっとそれを言っているじゃあないか。幼稚園の頃からだったかな?」

「パパは……朝陽がお嫁さんじゃ、嫌?」

「ううん、嫌なもんか。それこそ朝陽が生まれた頃から朝陽の花嫁姿を夢見ていたよ。その上で朝陽がお父さんのものになりたいなんて言ってくれるんだから、感無量だよ」

「本当?」

「あぁ、そうだよ。他の男のところになんて絶対やらないからな。朝陽は僕の大事な娘で、僕の大事なお嫁さんだよ」

「嬉しい……パパ、大好き……。……あっ、んん……っ♡」

 

 親子として、そして男女として睦言を交わし合う二人。

 浴室の中で二人の楽しげな声が反響する。

 

 その途中で朝陽は僅かに身をくねらせて甘く喘いだ。

 娘のその様子を見て父が悪戯気に微笑む。

 

「どうしたんだい朝陽。急に変な声を出して」

「ん……っ、パパぁ……♡ パパの手つきがいやらしいんだけど……っ♡」

「そんなことは無いよ。お父さんは体を洗ってあげているだけだよ」

「もう、いじわる……っ♡」

 

 背後を振り向きながら、恨みがましい目線を向ける朝陽。

 ただ、口では父を非難しながらもその表情は何かを期待するようでもあった。

 

 愛らしく拗ねて見せる愛娘の姿に相好を崩しながらも、父は彼女の体を洗う手を止めない。

 本来なら泡立てたタオルでも使う所なのだろうが、彼はいつの間にか浴室の床にタオルを打ち捨てて、直接手を使って泡を塗り広げている。

 くしゅくしゅと小さな音を立てて少女の柔肌の表面でボディソープが泡立つ。

 肉付きの薄いその体の表面を傷つけないように首筋から足首まで念入りに洗っていく様はベテランのマッサージ師の様でもある。

 ただ、体幹を洗う時に後ろから執拗に胸元をまさぐっているのは抗議をしても許されるだろう。

 

 にこにこと、いつもの人の好い笑みを浮かべながら父は娘の胸を丹念に両手で洗う。

 骨の浮いてみる華奢な胸の上、あるかないかの脂肪をかき集めるように男の大きな掌が少女の胸を揉みしだく。

 父の手が動くたびに朝陽はむず痒いような感覚を胸の奥に覚え、陶然とした溜息を吐いた。その吐息はどことなく鼻にかかって甘ったるい。

 

「は、ぁぁ……っ♡」

 

 視線を下ろせば父の大きな手が、自分の胸を背後からわしづかみにするようにして揉んでいる。

 その光景は自分の体の小ささと、父の逞しさを対比させられるようで――ぞくぞくとした官能がその背筋を駆け上る。

 気が付けば父は朝陽の背後にぴったりと身を寄せ、まるで抱きすくめるような形になっていた。男性の体温が、大きな胸板が自らを包み込むようになっていることを自覚した朝陽はぶるりと身を震わせた。

 いつの間にか、男の指の間から覗く自分の乳首は固く勃ち上がり始めていた。

 

「はっ、ぅんっ……♡」

「朝陽……駄目じゃないか、体を洗っているだけでこんなに乳首をおっきくして……」

「ん……っ♡ ごめんなさい……♡」

 

 父の指先が、ぷっくりと立ち上がる乳首を懲らしめるようにその先端をかりかり、と引っ掻いた。

 そのくすぐったいような、痒いような感覚に朝陽は身悶えし、甘ったるい吐息交じりに父に弁明する。

 

「でも、しょうがないもん……パパに触られてたら、こうなっちゃうのしょうがないもん……」

「……僕のせい?それは責任転嫁じゃないかな?」

「あっ♡ ご、ごめんなさい……っ♡」

 

 次の瞬間、きゅっと強めに乳首を摘ままれる。そうするとじぃん、とした疼きが電気の様に胸から全身を広がって朝陽はぶるぶると身を震わせえた。

 強く摘ままれ、さらに乳輪が伸びそうなくらい引っ張られる。普通なら痛みを感じそうなその刺激も、今は蓄積された快感が流れ出すような甘い痺れに変わっていた。

 じんじん、と熱く疼く胸先。その熱が体に灯り、朝陽はもじもじと脚を擦り合わせた。

 

「体を洗ってるだけで気持ちよくなっちゃういやらしい娘には……父親として、責任もって躾けてあげないとね……」

「…………っっ♡」

 

 耳元で囁かれる低い声。男のその言葉が耳朶を打つと、朝陽はぞくぞくっと背を震わせた。

 自分の淫らさを指摘されて、父に躾けられる。その倒錯感が彼女の官能を深い所から引きずり出す。

 

 そして父の手が朝陽の体の上で踊る。

 彼の指が爪先で少女の桃色の乳輪の淵をなぞるようにくるくると回る。その敏感な部分に与えられるもどかしい刺激に耐えかねて、自ら胸を突き出そうとすると「乳首を触って欲しいと言いなさい」と言われ、直接淫らなおねだりをさせられる。

 そして羞恥で顔を赤くしながらねだった乳首の責めは期待していた以上に苛烈に朝陽を快感で打ち据えた。

 指が乳首を摘まみ、粘土でも丸めるようにその腹で肉の尖塔を捏ね繰り回す。胸の先でちゅくちゅくと白いソープが泡立ちながら、その奥に充血した赤い少女の乳首が覗く。

 さらに天突くようにビンビンと聳え立つ姿を懲らしめるように、指がてっぺんに据えられ、腹で上から押しつぶしてくる。肉塔が乳輪の中に押し込まれ、さらにその状態でぐりぐりと捩じるように嬲られる。

 

「はっ、ぁ゛っ♡ ぁぅんっ、くぅんっ♡ パパっ、パパぁっ♡」

 

 何度も父を呼びながら朝陽は、その腕の中で身悶える。せめて抵抗するようにその手に自分の手を添えて、いやいやをするように何度も頭(かぶり)を振る

 その様は助けを乞うような、許しを乞うようなものでありながら、同時に続きをねだるような浅ましくも淫らで婀娜っぽいものであった。

 華奢な体をくねらせて愛らしく悶える娘。その姿を背中から抱きしめながら弄ぶ父は、少女の赤い耳とうなじに何度もキスをした。

 男の唾液と乙女の首筋の香りが合わさって何とも言えない芳しい――淫らな匂いがする。

 羞恥心を煽ってやるようにわざと鼻息を立てながらその香りを胸いっぱいに吸い込みながら、父は別のところに手を伸ばした。

 

「朝陽。洗ってあげるから……股を開きなさい」

 

 有無を言わせない力強い口調。

 命令される。従わされる。自分の意志をないがしろにされるようなことも――それが愛する人にされることであれば、倒錯的な興奮を煽るスパイスになってしまう。

 はぁはぁ、と熱い息を零しながら、朝陽は命令に従うように緩く股を開いた。

 

「はぁぁ……っ♡」

 

 父が掌にローションの様にボディソープを垂らし、そのまま直接娘の股間に手を忍ばせる。

 一瞬感じたソープの冷たさに背筋を跳ねさせた朝陽だが、それが自分の体温に馴染んでいくと甘い息を漏らし始めた。

 陰部全体に石鹸を馴染ませるように、揉み込むように父の大きな手が動く。

 最初は馴染ませるように優しく、しかし途中からは泡立てることを重視して激しく。

 その動きは秘所を愛撫されるのと何ら変わりなく、朝陽は細い太腿で父の手を挟み込みながら喘ぎ鳴いた。

 

「見て朝陽。泡が何だか粘っこくなってきたよ、ここを洗われて濡らしているのかい?いやらしい子だね」

 

 父から耳元で詰るように言われると、かえって胸とお腹の奥が戦慄いた。

きゅんきゅん、と切なさと甘さが体の中で脈打つよう。

 彼の手がそこを握り込むように指を立てる。中に食い込んだ指が敏感な粘膜を押し広げ、掌が淫芽を押し潰す。

 

「はぁっ、ぁぁ――――……っ♡」

 

 びくっと、びくっ、と痙攣するように朝陽の体が震える。

 立ち上ってくる絶頂の予感。体が焼かれるような、痺れるような快感の波。

 それに飲み込まれる期待感に胸を高鳴らせ――――、

 

「……っ、ぁっ……?」

 

 その手前、甘美なる頂に上り詰める直前で父はするりと手を彼女の秘所から抜き取ってしまった。

 与えられるはずの甘い絶頂をお預けにされた朝陽は、潤んだ瞳を背後の父に向けた。

 不完全燃焼の官能の火。その燻りを表すように、彼女の太腿がもじもじと不満げに擦り合わされる。

 

「さ、体を洗ったから次は髪の毛を洗おうか」

「パパの意地悪……っ」

 

 涼しい顔でそう宣う己の父に朝陽は心からの恨み節をぶつける。

 この期に及んで父は『体を洗っているだけ』という建前を貫こうというのである。

 娘の官能を弄ぶ加虐趣味者(サディスト)の所業だ、と朝陽は心中で声を上げた。

 もうすでに彼女の胎奥はとろとろと熱く潤んで、何かを待ち焦がれるかのように蜜を拭き零していた。

 愛撫を受けていた乳首もクリトリスも、溜め込まれた快感の程を物語るように赤く充血して勃起している。

 そして――――、

 

(お父さんだって、我慢してるくせに……っ♡)

 

 背後から娘の体を抱きしめるような体勢で清めている父。

 朝陽は先程から何度も自分の腰のあたりにぶつかる、慣れ親しんだ熱くて硬い肉の棒の感触を覚えていた。

 ビキビキと血管も浮き上がりそうなほどに力強く勃起した、黒ずんだ雄の象徴。

 自分の背中に当たるその感触を意識し、その有様を想像すると知らずのうちに口の中に唾が溜まるのを感じる。

 ごくり、と唾を飲み込む音がいやに大きく感じた。

 

 その間も父は素知らぬ顔で娘の髪の毛を洗うのに専念している。

 シャンプー、リンス、コンディショナー。いずれの手順も手慣れたものだ。

 娘である朝陽はそれなりに大きい年齢になるまで父と一緒に風呂に入ることを好んでおり、傷みやすい彼女の髪を手入れするのは父の仕事になっていた。

 

 父娘で一緒に入浴することがなくなったのは、朝陽が小学校高学年に上がった頃だったろうか。

 その頃になって母親がやんわりと、父娘で裸の付き合いというのにも限度があるだろう、と苦言を呈したのである。

 年頃の娘を持つ家庭としては当然の判断なのだし、父が「確かにそうかもしれないね」と笑ってその提案を受け入れたのもわかる。

 でも、朝陽としては大っぴらに自宅で父に――既に異性として意識し始めていた男性に甘える機会が減ったのは、とても悲しいことだったのは事実だ。

 思えば自分の母に対する反感はあのころから始まっていたのかもしれない――――と朝陽は自己分析をする。

 

「ふ、ぅっ……♡」

 

 そうやって思考を巡らせているのは、そうでもしないと頭が茹ってしまいそうだからだ。

 ただでさえ体を火照らされて我慢できないというのに、父の洗髪はゆっくりと丁寧で、まるで焦らされているようだった。

 その上で時折彼の指が耳やうなじを揉むように掠めると、朝陽は喉奥から甘い声が漏れるのを押さえることができなかった。

 うずうずとその身の熱を持て余しながら、朝陽はじっとこの時間が終わるのを待っていた。

 

 やがて一通り作業が終わり、体に纏わりついた石鹸の泡を父がシャワーの蛇口を捻って洗い流す。

 そうしてお湯が体の表面を洗い流していくのは爽快なものがあったが――――それ以上に温い水滴が体の表面を叩いていくのが、まるで愛撫の様でたまらなかった。

 ぱしゃぱしゃと肌の上で水滴が弾ける。その感触が体の表面を細かく震わせてぞくぞくとした官能に変わっていく。

 

 そして父がシャワーを止めた瞬間、朝陽は待ちかねていたように背後を振り向いた。

 

「朝陽、これで終わったから後は湯船に浸かって――」

「パパっ!今度は私がパパの体洗うからねっ!!」

 

 有無を言わさず、父の手からシャワーをひったくり、朝陽は彼を雑にお湯で濯いだ。

 それに面食らったのは父の側である。

 確かに彼に朝陽を焦らす意図があったのは確かだ。

 ただ、彼はあくまで下準備程度の気持ちであり、『本番』は風呂を上がってからにするつもりだった。

 湯船に浸かりながらことに及ぶ可能性も考慮はしていたが――娘をのぼせさせてしまう危険があったので彼はそれはしないつもりでいた。

 既に娘が別の意味で、そこまでの(・)ぼ(・)せ(・)あ(・)が(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)とは彼としても予想外だった。

 

「パパってばもう……っ、もう、こんなになってる……♡ パパのここ、朝陽が洗っていいよね、洗っちゃうよっ♡」

 

 返答は聞いていない、と言わんばかりに朝陽が飛びついたのは当然父の足の間に屹立している雄の肉棒である。

 既に赤黒い亀頭も生々しい、歴戦の風格を思わせる男の象徴。

 鼻を鳴らすように息を吸うと、むわりと立ち上る雄臭い香りに朝陽は生唾を呑んだ。

 自分がこれ(・・)から、これ(・・)の奥から吐き出される白濁の汁から生まれたのだとそう考えると胸の高鳴りが止まらなかった。

 

 生野菜の水洗いよりも雑に、シャワーでその表面を濯ぐ。

 シャワーの水滴の当たった衝撃でびくんびくんと肉竿が跳ねる様に、朝陽は可愛らしささえ感じた。

 蛇口を絞ってシャワーのヘッドを打ち捨て、朝陽はもう待ちきれないと言わんばかりにかがみこんでそこに顔を寄せた。

 浴室のマットの上に跪き、父の股座に躊躇なく顔を埋める。

 

「んんっ、んふぅっ……♡ んっ、んっ、ん……っ♡」

「あぁ、朝陽……そんながっついて……」

 

 可能な限り口を大きく開けても、朝陽の小さな口では亀頭と竿の上部を含むだけで精いっぱいだ。だがそれでもやり様はある。

 唇を窄めて輪っかにするようにして雁首を扱く。

 含んだ亀頭を、飴を転がすように舌で舐める。

 口に入れる角度を変えて頬肉で包むように含む。

 奥から舌を伸ばして鈴口の部分を重点的に舌先でほじる。

 

 口を開け続けるのがつらくなったら、一旦口を離して尺八を吹くように側面に舌と唇を這わせる。

 ソフトクリームを舐めるように、舌先だけ出してぺろぺろと全体を舐めると、眼前で竿が跳ねるのが朝陽には何とも愉快だった。

 

 それだけでなく両手も使って雄をあやす。口腔での愛撫が届かない部分に朝陽の指が伸びる。

 竿の根元付近から亀頭の先まで、フェラの合間に手を使ってしこしこと扱きあげる。

 掌の上に載せるように、陰毛の繁みの奥にある睾丸に触れる。ぼってりとしたその重みに感嘆して朝陽はほぅ、と見惚れるような溜息を吐いた

 新鮮な精液の産生を促してあげるように、痛みを与えないようゆったりと全体を揉み解してやる。

 

「うっ、あぁぁっ……。朝陽……っ」

 

 父の口から悩まし気な声が漏れる。

 淫蕩な技で自分に奉仕する娘を誉めそやすように、自らが手入れしたばかりのその髪を撫でる。

 しっとりと濡れたその髪の感触と、掌に包んでしまえるほどに小さなその頭の感触に奇妙な感慨を覚える。

 こんなに小さな娘なのに、いつの間にか大の大人も顔負けの淫技を覚えている。男として女に奉仕させる満足感と娘の成長を喜ぶ父としての感慨が混然となって、彼の心中で混沌とした充足感が渦巻いていた。

 

「んんふっ……♡ ふぁふぁぁ……♡」

 

 父の陰部を咥えたまま、「パパ」と媚びるような声を上げる朝陽。

 息をすれば胸いっぱいに広がる雄臭と、唾を飲むと一緒に喉を通り抜ける先走りのぬめり汁。

 そして自分を褒めるように頭を撫でてくれる父の手……。それらの全てが朝陽をうっとりするほどの陶酔感に浸らせてくれる。

 潤んだ瞳で、上目遣いに父の顔を仰ぎ見れば愛する男性の官能を堪えるような悩ましい表情が見られる。

 時折口の中で跳ねる肉棒や、もどかし気に蠢く腰つきが、自分の奉仕が父に与えている快楽が確かなものだと示すようで、朝陽は心の底から嬉しかった。

 一人の女として愛する異性を悦ばせるという、心の充足。

 

「パパ……っ、最後はね……♡ ここ(・・)で丸洗いしちゃおうか……♡」

 

 僅か数分前よりも目に見えて大きく太く立ち上がる陰茎。

 それが根元からせりあがってくる獣欲を滾らせ始めたところで、朝陽は奉仕を中断した。

 もう間もなく熱い欲望を迸らせたであろうという肉竿が、続きを求めるようにして張りつめる。

 意趣返しの意味も込めて寸止めした朝陽は、その場で立って己の秘部を父に見せつけた。

 

 緩く開いたほっそりとした脚、その真ん中の幼げな陰唇から明らかにお湯とも汗とも違う粘った液体が垂れている。

 陰唇に指を引っ掻けてくい、と横に軽く開くとこぷこぷ、と淫らな汁が、内腿まで糸を引くように零れ落ちる。

 ピンク色に充血した膣肉がわずかに覗いている。雄の精を求めて涎を垂らす娘の淫らな粘膜に、父の視線が注がれる。

 見開かれたその眼に優しい父でなく、一人の飢えた雄の色を認めた朝陽はぞくぞくと背筋を震わせた。

 少女の下腹の奥が切なく疼いて、膣が寂寥感に悶え泣く。

 

「…………♡」

 

 もうこれ以上は互いに言葉は無用だった。

 父も娘も、男と女として十分に昂っていた。

 互いの性器と性器を交わらせて、肉と肉とを貪り合い、思う存分に体液を混ぜ合わせて吐き出すことを求めていた。

 ただ、それでも父の良識的な部分は最後にこう口を開かせた。

 

「朝陽……。この風呂場には、その……コンドームがない。だから……」

「大(・)丈(・)夫(・)」

 

 親子の愛と男女の愛を混同するように洗脳されていても、父には別のところでの常識があった。

 彼の職業は薬剤師だ。当然、一医療人として性感染症や若年妊娠の危険性、近親相姦で生まれる子供の遺伝的な問題が発生する可能性なども十分に理解している。

 故に医療関係者の常識として、性交時にコンドームを使うというのは当然の事だという認識があった。

 

 だが、その常識を朝陽の『魔法』が横合いから蹴り飛ばした。

 

「何度も言ってるでしょう?朝陽はいくら生でしても大丈夫なんだよ?」

「……あぁ、そう……だね……」

 

 『魔法』を使用して、より強く父の認識に干渉する。

 その結果として一時的なものではあるが、彼に『娘とは避妊具なしでも性行為をしても大丈夫』という認識が植え付けられる。

 この認識操作はあくまでも一時的なものだ。こうした医療に関係する常識を継続的に改ざんしてしまった場合の父の仕事に与える影響を懸念して、朝陽はセックスの時に逐次この操作を行っていた。

 なお、実際に朝陽は生でセックスしても問題はないのだ。避妊も感染症予防も、魔法を使えば何とかなる。

 その分、魔法のポイントが目減りしていくのは避けられないが、必要経費である。

 

「パパ……♡」

 

 最早躊躇することは何もなかった。

 朝陽は浴室の椅子に腰かけている父の膝の上をまたぐように体勢を動かした。

 鋭角を持って天井を仰ぐ父の怒張が娘の慎ましやかな秘裂へと向けられる。

 ガチガチに勃起したそれに手を添えて、朝陽は自身の内側に導くようにしてその照準を合わせ、父はそんな娘の体を支えるように手を伸ばした。

 

 はぁはぁ、と荒い呼吸が浴室の中にこだまする。

 互いに生まれたままの姿で見つめ合いながら、一組の男と女になることを望んで――朝陽はその腰を下ろした。

 

 彼女の秘所は彼女自身の体躯がそうであるように幼気なものだった。周囲の陰毛はけぶる程度で、陰唇もその内部の膣洞も至って狭い。

 内部からの愛液によってドロドロに濡れそぼって入るものの、その狭い胎を成人男性の勃起した雄肉が貫いていくのはすさまじい圧迫感を伴った。

 

 潤滑液がたっぷりと湧いていなければ苦痛を伴っていたことは想像に難くない挿入。

 だが、その肉を割開かれる壮絶な手応えこそ朝陽が求めていたものだった。

 

「んん゛――――…………っ♡」

 

 みちみち……、と音を立てて広がっていく膣肉。

 そこから染み出してくるのは強張っていた筋肉を引き延ばされるような、痛み交じりの快感だった。

 体重をかけて腰を沈めていけばめりめり、と硬くて熱い男の肉が自らの胎の中をこじ開けていく感触がする。

 これが愛する人の体の一部であり、それを今自分が受け入れているのだと思うと多幸感に身震いする。

 

 やがて父の膝の上に座るように、腰を落ち着ける。

 内臓を下から押し上げる男の肉の凄まじい存在感に目が眩むよう。

 息を何度も吸って吐いて、それに自らを馴染ませようとする朝陽を父の両腕が優しく抱きしめた。

 

 膝の上に載せてちょうど目線が合う程度の体格差。

 見つめ合う二人はどちらからともなく口づけを何度も交わした。

 上の口も下の口も、愛する人と睦み合わせる幸福感に朝陽は相好を崩した。

 頬を赤く染めて、甘えるように眦を下げて潤んだ瞳。紅に色付いた唇は緩く開いて熱く悩ましい吐息を零した。

 可愛い娘のそんな『女』を感じさせる表情に父は一層の昂りを覚えた。

 

 互いの体を抱きしめ合えば汗ばんだ肌と肌が互いに吸い付くようだった。

 今よりもずっと娘が小さいころ、幼い朝陽が何度も抱っこをせがんできたことを父は思い出し、愛おしさが込み上げてきた。

 

 在りし日と同じように、いやそれ以上の溺れるほどの愛をこめて朝陽は目の前の父の体にしがみつく。

 大きくて逞しくて、いつまでも抱かれていたいと思わせる大切な人の体だ。

 抱きしめて抱きしめ返されるという単純な抱擁。熱い体と汗ばんだ肌が溶け合うような一体感に酔いしれる。

 

 それだけでなく、朝陽は自分の胸を父の胴に擦り付けていた。

 疼きを抱えたままの乳首がコリコリと男の逞しい胸板にこすれて快感を弾けさせる。

 父の体を使って自慰するようなはしたない行為。

 だが、ともすればいじらしささえ感じるその痴態に、当の父親はあやすように娘の背中を撫でることで答えてやった。

 

「はあ゛ぁ……っ♡ あぁっ、パパっ、パパぁ……♡」

 

 譫言の様に何度も父の名を呼びながら、朝陽が腰をくねらせる。

 腰を臼のように回し、あるいは魚のようにうねらせるその動きは娼婦のように淫らである。

 自らが雄の性器を味わうための貪欲な動きであり、雄に己の淫肉の味を教えるような動き。

 少女が腰をくねらせるとその結合部から「ぐちゅぅ……、ぬちゅぅ……」と緩慢なリズムで粘った音が立った。

 

 腰を捻り、父に抱き着きながら朝陽は官能に溺れていた。

 男の硬く勃起した逸物で自分の体の中を耕すように腰を動かす。するとゴリゴリとした硬い感触に自分の肉が抉られる感触がわかるのだ。

 軽く引き抜いてから腰を下ろせば、亀頭が膣洞を掻き分けていく。逆に抜くときは膣襞を削ぐように雁首が内部を引っ掻いていく。

 

 腰を下ろした状態で腰を回すと硬い勃起が子宮を下から押しあげる。その力強さに思わずうっとりとしてしまう。

 お腹の中で芯からじゅわりと広がる子宮口の快感は朝陽を虜にした。待ち望んでいた雄の肉を与えられて、彼女の雌としての器官が甘ったるい咽び泣きを漏らす。

 

「朝陽……」

 

 当然ながら父の側にも凄まじい快感が腰を中心に走っている。

 膣肉を貫くときの抵抗感、雁首に引っかかる膣襞の感触。

 ドロドロに濡れそぼった膣肉は何かをせがむように絶え間なく竿を締め付け、押し付けられる子宮口は亀頭をグリグリと揉みしだいた。

 

 それ以上に父を楽しませてくれるのが腕の中にいる娘の痴態であった。

 色付いた唇からだらしなく垂れる涎と何度も自分を呼ぶ声。赤らんだ顔は酩酊したかのように蕩けている。

 全身にかく汗は何処か甘酸っぱく、細い体を腕の中に抱きしめてやればその芳香がいっそう強く香り立った。

 細腰を何度も何度も捻る淫らな腰つきはいっそ健気でさえあった。幼い体を必死にくねらせて快感を貪るその姿は発情した小ウサギの様で、いやらしく、そして愛らしかった。

 

「パパ、すき……っ♡ だいすき……♡」

「僕もだよ。大好きだ、朝陽」

 

 熱く濡れた吐息を零しながら、何度も朝陽は父に愛の告白をする。

 父はそれを肯定するように、瞳を覗き込みながら娘の名前を呼んだ。

 

「パパ、パパ……っ、あ゛っ、あぁぁ゛――――…………っっ♡♡」

 

 朝陽は自らの内の官能の極点を自覚した。

 そして彼女はそれを拒むことなく、むしろ自ら一線を越えるようにしてそこに踏み込んでいく。

 

 瞬間、快感の波が閾値を超えて膨張しながら弾け飛ぶ。

 男を咥え込む膣肉がぎちぎちっ、と内部を締めあげ、そうして感じた雄肉の硬さと太さが一段と官能を深める。

 びくっ、びくっ、と痙攣するように跳ねる肢体を父の腕が優しく抱きしめる。その抱擁による肌と肌の密着感。体が溶けていくような安心感に包まれて朝陽は心置きなく幸福感に耽溺した。

 

 絶頂にだらしなく蕩ける顔を父に覗き込まれる。

 その慈愛に満ちた表情に胸の奥が溶けるような安堵と、同時に頭が燃え上がりそうな恥ずかしさを覚える。

 恥ずかしい表情を見られ、それを何も言われずに受け入れられること。

 無償の肯定と愛の悦びであった。

 

「朝陽、キスをしようか」

 

 そっと自分の頬を大きな手が包む。

 その感触に安らぎを覚えながら朝陽はうっとりとした表情で父の唇を受け入れた。

 絡み合わせる口から染み出してくる甘い恍惚と交わっている性器からの官能。二つが溶け合って夢見心地の快楽を与えてくる。

 激しく熱い絶頂が尾を引くような、甘い甘い喜悦の波。

 

「ふぅっ……♡ は、ぁぁ……っ♡」

 

 熱い吐息を零しながら上り詰めた余韻に浸る朝陽。

 体が奥からぐずぐずに溶けていくような快感がその身の内にくすぶっている。

 コリコリに硬くなっている乳首を父の厚い胸板にこすりつけ、広げた両脚をその腰に絡めて挟み込む。

 ぎゅうっ、と体に力を入れれば、自分の奥に入り込んでいる父の昂りの存在を強く感じた。

 

 朝陽は一度達したが、父はまだそうではなかった。

 むしろ娘の絶頂に合わせて熱くうねる膣肉に絞られ、いっそう硬く激しく屹立していた。

 その逞しさに朝陽は思わず陶然とした吐息を漏らした。

 

「ねぇ、パパ……。次は、パパが気持ちよくなって……」

「……うん、ありがとう。なら遠慮なくいくけど……朝陽も無理をしないでね」

「うん、大丈夫。だから……あっ…………♡」

 

 最後まで朝陽が言葉を続けることはできなかった。

 彼女の腰を掴んで父が激しい抽送を始めたからである。

 

 浴室に響く粘膜を擦り合わせる音、少女の嬌声と肉を打つ拍音。

 誰にも邪魔されることのない二人きりの小さな密室で、父と娘は男と女となり、心行くまで睦み合うのだった。

 

 

 

 

 

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