「それでは……次はどうすれば良いですか?」
口の端に精液の残渣を残しつつ尋ねてくるノンナに、ゴロドクは答えた。
「あ、ああ……それじゃ、その、とりあえず、手錠を解いてもらっていいか?」
「……分かりました」
逃げるつもりが無い事が伝わったのだろう。ノンナは少しだけ考えた後、ゴロドクが拘束されている椅子の後ろに回った。カチャカチャという音の後、手首に感じていた金属の感触が消える。
「ふぅ……」
おずおずとゴロドクは手を前に回し、腕の様子を確認した。多少もがいた事で手首の辺りが赤くなっているが、血は出ていないようだ。
「………」
ノンナはゴロドクのそんな様子を無表情に見下ろす。視線を感じ、ゴロドクは改めてノンナを見上げた。
彼女の視線を股間に感じる。未だに勃起を治めていない肉棒に。
「……どうしました?」
「なあ……その、ノンナさん。ここまでにしないか?」
「どういう意味です?」
ゴロドクの視線を受けて尋ねるノンナに、ゴロドクはばつが悪そうに言った。
彼女、ノンナが男性経験が無いのはここまでの挙動で分かっていた。知っていれば、少なくとも射精させようとして海綿体を削る勢いで肉棒を握ったりはしないだろう。
「いや、だから……信用してくれって事さ。あんただって、好きこのんでこんな事をしたい訳じゃないだろ?」
そんな彼女が自分に性行為を行おうとしている事に、変な申し訳なさがあった。
そもそもカチューシャはゴロドクにとっても性の対象ではない。それをノンナが、必要以上に警戒しているだけなのだ。にも関わらず、彼女は自分の身を汚そうとしている。
自分を拘束した事を含めて彼女の勝手とはいえ、流石にこれ以上は行きすぎに思えた。
「調子に乗らないでください。拘束は解きましたが、貴方を信頼した訳ではありません」
しかし、ゴロドクの気遣いは逆にノンナの気分を害したようだった。眉をひそめ、斬り込むように言葉を返す。
「仮に貴方がそうだとしても、カチューシャの側から貴方を求めようとする可能性も否定できません。その時に、貴方がカチューシャを受け入れられる状態では意味がありませんので」
「あ、あんたなぁ……!」
一応の善意を全力で拒否され、ゴロドクの顔に僅かの怒りが浮かぶ。
戦車道を修めている女性というのは競技の性質上、意地っ張りが多いのだろうか。とりあえずノンナがこのまま黙って自分を解放するつもりが無い事を察し、ゴロドクは大げさにため息をつくとがっくりと首を下げた。
「……分かったよ! 分かったから、頑張って発散させてくれ」
「そうさせて頂きます。それで、どうすれば良いですか?」
頷くとノンナは再び腰を下げ、改めて肉棒に視線を向ける。
何だか意地の張り合いみたいになってきた。こうなったらノンナが音を上げるか、あるいはゴロドクの精巣が空になるかしなければ部屋からは出られないだろう。
「(だったら……)」
ゴロドクは考える。
幾ら無表情を装っていても、嫉妬から自分を拘束した以上はノンナにもちゃんと感情がある。という事は、羞恥心だって当然あるはずだ。
ならば、ノンナが「これ以上できない」という所までエスカレートさせれば、自分も彼女も必要以上の消耗をする事無くこの状況から開放されるのでは?
勿論ノンナが最後まで意地を張る可能性もあるが、今の拒絶で彼女に怒りを覚えたゴロドクにはそれはそれで彼女の自業自得だと思えた。
──彼女の豊満な身体に興味が無いと言えば、嘘になるだろう。そういう気持ちも幾らかあった。
「それじゃ……今度は、ノンナさん。あんたの胸で扱いてくれないか?」
「……胸で?」
イメージが浮かばないのだろう。首を傾げるノンナに、ゴロドクは続けて言った。
「今から俺が言うようにしてくれれば大丈夫。まず、胸を出してくれよ」
まずは初手の仕掛け。ここでゴロドクに胸を見せる事に抵抗があるなら早い話になる。
「分かりました。お待ちを……」
しかしノンナの意地と覚悟はこの程度では動かないようだった。腰をかがめたまま、制服に指をかけるとボタンを上から外してゆく。
「………」
ゴロドクは無言で唾を呑んだ。
厚手の布地はゴロドクが思っていた以上に彼女の身体を抑えつけていたのだろう。ボタンが弾けるように外される度、その下のふっくらしつつも締まる所は締まった肢体のラインが明らかになってゆく。
やがて臍上までボタンが外れると、大きく開いたダークグリーンの制服の間から白い肌とアイボリーのブラ、そして豊かな双丘が形作る深い谷間が顔を覗かせた。
「……これで?」
「あ!? い、いや、その、ブラも外してくれ。俺も、ズボンを脱ぐから」
「………」
ノンナに問いかけられ、思わず見惚れていたゴロドクは我に返ると慌てて答えた。言いつつ唾液と精液で濡れたズボンをパンツごとずり下げて床に投げ捨て、上履きと靴下、上半身のみ制服という姿になる。
普通の少女ならば恥じらいで動きが多少なりとも鈍るところである。しかし、下半身裸のゴロドクからそう言われたノンナは迷う事無く制服のボタンを最後まで外すと袖を抜き、床に制服を置いた。
「(おぁ……!?)」
アイボリーのシンプルなブラとスカート、黒タイツだけの姿になったノンナにゴロドクは息を呑んだ。
張りと瑞々しさを湛えた、きめ細やかな白い肌は若々しい少女のそれ。
しかし、形良い首筋から続く豊満な肢体は成熟した女性に勝るものだった。重そうに揺れる乳房は控えめに見積もってもEカップか、F、あるいはそれ以上あるのではないだろうか。
まだ触れられていないにも関わらず、ノンナのその姿だけでゴロドクの肉棒は固さを増し反り返った。
「……既にそうなっているのを見る限り、やはり信用はおけませんね」
呆れるような声でノンナは言うと、背中に手を回しブラのホックを外した。窮屈なブラから開放された乳房が大きく揺れながら露わになる。薄桃色の乳首は小さく、白く大きな乳房の先端で揺れている。
「よっ!?」
「……?」
「ンッ、よ、よし。それじゃ、そのまま胸を俺のに近づけてくれ」
思わず声が裏返ったのを咳払いで誤魔化し、ゴロドクは足を広げ自身の肉棒に導いた。
ノンナはそれに従い、椅子の前で膝立ちになると上半身をゴロドクの下半身に預けるような姿勢になった。豊かな乳房の前で、赤くひくつく肉棒が揺れる。
「この状態で、貴方のコレを挟めば良いのですか?」
「ああ、そうだ。まず先に、さっきみたいにあんたの唾液で濡らして、それから扱くんだ」
「ご注文が多いですね……」
「俺はいいって言ってるのに、あんたが聞かないから説明しているんだぜ? まあ、無理はしなくていいよ」
ゴロドクの言葉は半分は本心、半分はノンナへの挑発だ。
「……分かっています」
ノンナはそう答えると口を閉じ、唾液を溜め始めた。口腔内で舌を動かしているのが分かる。
数秒間の間を置き、ノンナは顔を亀頭の上に近づけた。唇を緩めると唾液がとろりと肉棒に降りかかる。
「っぱ……」
「くっ……!」
唾液の熱さに、思わずゴロドクは声を漏らした。
亀頭から竿へ、そして根本の陰毛まで唾液が濡らしてゆく。
ノンナは口を半開きにしたまま乳房に手を添え、深い谷間を左右に広げると濡れた肉棒をその中央に迎えた。
「そ、そのまま……挟んで、両側から捏ねるように、扱くんだ……うあっ!」
「はっ、はあっ……」
「すっ、凄っ……!」
柔らかくも弾力に富んだ、両側からの強烈な肉圧。ゴロドクは思わず背を反らす程に悶えた。
少なくとも標準サイズかやや上程度はあるゴロドクの肉棒を、ノンナの豊満な乳房はすっぽりと覆い隠していた。両側から手を添え、圧迫しつつ身体ごとノンナが上下を始めると、唾液と先走りで滑らかになっていた谷間をニュルニュルと肉棒は滑り、時折亀頭が谷間の間から顔を出した。
「ンッ、ンンッ……こ、こう……ですか?」
「ううっ! そ、そうだ……両側から押し付けながら……緩急を、つけて……くっ!」
「ふっ、ふうっ……はあっ……!」
問いかけてくるノンナに、呼吸を荒くしつつ指示する。
ノンナはゴロドクの言う通りの動きで肉棒を刺激してゆくが、その声には次第に甘い吐息が混ざり始めていた。少なからず、彼女も自身の胸からの刺激に感じているのだろうか。
肩口まで伸びた艶やかな黒髪が汗に濡れ、ノンナの頬に貼りつく。長身と気丈な表情が似合う彼女が膝立ちで男の肉棒を挟み込みつつ奉仕するという何とも倒錯的な状況は、ゴロドクの身にぞくぞくとした背徳感を湧き上がらせる。
「ああっ……ま、まだ、でしょうか……?」
「もっ、もう、ちょっと……! 舌っ、舌先で、つついてっ……!」
「はっ、はい……はあっ……あぁ……!」
左右の乳房の圧力に強弱をつけつつ、ノンナは口を開いて舌先を伸ばした。
身体を下げ、乳房の谷間から亀頭が顔を覗かせると、その鈴口をつつくようにノンナの舌が触れた。
「うあっ!」
「ふぁ……あ、あはぁ……」
それだけで亀頭からは更なる先走りが滲み、谷間に垂れてゆく。ノンナはその反応を楽しむかのようにリズミカルに身体を動かしつつ、乳圧を弱めずに亀頭の刺激を続けてゆく。
やがて二度目の射精感がゴロドクの腰から昇ってきた。びくびくと腰が震え、射精の前兆を示す。
「は、反応が、はあっ、変わってきましたが……」
「もっ、もうちょっとで、イクッ! あと、ちょっと……!」
だが、ゴロドク自身が思った以上にその射精感の限界は早く来た。
「くっ、ああぁっ!」
「ンッ……!?」
背を反らし、ゴロドクは絶頂に達した。胸の谷間に挟まれたまま亀頭からは噴水のように精液が噴き出し、ノンナの整った顔を、濡れた唇を、白い双丘を汚してゆく。
「あっ、ああっ……!」
「……つ、次からは出る時はちゃんと言ってください。これでは、顔を洗わないと人前に出られません」
射精感に震えるゴロドクを他所に、ノンナは荒い呼吸のまま言った。白い肌には朱が差し、精液の飛沫を浴びた薄桃色の乳首は僅かに突起して揺れている。
「わ、悪かったよ……」
「………」
素直に謝るゴロドク。ノンナは乳房の谷間から肉棒を解放すると、腰を落として息をついた。顔に付いた精液を指で拭う。
ノンナの唾液と自身の先走りによってぬらぬらと濡れる肉棒は、だらりとゴロドクの股間に垂れ下がった。
「……これで、終わりでしょうか?」
ノンナの問いかけに、ゴロドクは僅かに迷った。
二回目の射精で確かに自身の中に脱力感は生まれている。ここで股間から意識を遠ざければ、ノンナに「もう充分」と示す事も出来るだろう。
しかし、ゴロドクにも男の端くれとしての意地が多少なりともある。ここで唯々諾々とノンナの意図するままに終わるのは、彼女の意地に負けるようなものだ。
それは、嫌だ。ゴロドクはそう思った。
唇を噛み締め、精液に汚れたノンナの姿を視界に収めつつ、腰に意識を集中する。
「……!?」
ノンナの表情に初めて驚きが浮かんだ。
脱力していた肉棒がむくむくと起き上がり、更なる射精を求めるようにノンナの眼前で反り返る。
「まだ……足りないようですね」
「あんたが思ってる以上に、男ってのは何回でも出来るんだよ」
そう言いつつゴロドクは椅子から立ち上がり、ノンナの前に立った。腰を落とした彼女の丁度頭の位置に肉棒が来る状態になり、精液塗れの亀頭をその顔に突き付ける。
「……『完全に発散させる』って言ったよな?」
「………」
「その、何だ、これ以上は……うっ!?」
「やめた方が」と言いかけた所で、ゴロドクは股間からの快感に身体を跳ねさせた。
見れば、ノンナが肉棒に指を添え、扱き始めている。
「ノ、ノンナさん、あんた……っ!」
「言った通りです。貴方がもう勃たなくなるまで、私が相手をします」
まだ整い切っていなかったノンナの吐息が、再び荒くなってゆく。見れば、無意識にだろうか、彼女の空いた手は自身の股間に伸び、ショーツの上から秘所をゆっくりと撫で擦っている。
「……ああもう、知らねえぞ」
その光景に否応なく興奮を駆り立てられると、ゴロドクはノンナの手に自身の手を添えて扱くのを止めさせた。
「何を……?」
「あんたが本当に俺を発散させたいって言うなら、俺からもさせてもらう」
そう言うとゴロドクはノンナの身体を床に押し倒し、その上に覆いかぶさった。
体格的にはノンナの方が上であるが、彼女はそれを振り払おうとしない。
「……本当に意地っ張りだな、あんた」
普通なら本能的にでも多少の抵抗はする筈である。それすら抑え込むノンナの自制心に、思わずゴロドクは言った。
「あ……貴方には、分かりません。私がどれだけカチューシャを想っているか、など……」
「……だろうな」
そう答えるノンナには確かな意思があった。ゴロドクが同意せざるを得ない程の意思が。
おそらく彼女は自分がカチューシャを知るより遥かに前から彼女の事を慕い、常に側にいて、それでいて自分の想いが叶う事はない事を誰より理解しながらも耐えていたのだろう。
だからこそ、カチューシャを奪おうとしている自分が許せない敵に見えたのだ。
ここまで自身の身体を捧げようとする姿勢には、あるいはカチューシャから興味を引き離そうとする思惑もあったのかもしれない。
──と言って、素直に「負ける」つもりもゴロドクには無かった。
ここまで来てノンナが退かない以上、次に行う事は──
「んっ……」
「……!?」
ゴロドクは身体を重ねたまま、ノンナの唇に自身の唇を重ねた。戸惑うようにノンナの身体が跳ねる。
同時に右手を彼女の豊かな乳房に、左手をスカートに差し入れてゆく。
精臭混じりのノンナの吐息がゴロドクの口腔内に流れ込み、頭を痺れさせてゆく。
「はぁっ……ま、待ってください、これは……!?」
「待たない」
「ンッ! ンンッ!?」
唇を離し、初めて制止を口にしたノンナにゴロドクは短く答えると、今度は薄桃色の乳首にしゃぶりついた。
それだけでノンナの身体は震え、身体の奥から熱を帯びてゆくようだ。
「(……?)」
ゴロドクは僅かに違和感を覚えた。ただ乳首に吸い付いただけで、まだ舌を動かしてもいないのにやけに反応が強い。
その間に、スカートに差し入れていた手がショーツのステッチの部分まで辿り着いた。乳首を舌先で舐めつつ、下着越しに秘所の周りを撫でるように指を動かす。
「あっ! ああぁっ!」
ノンナの身体が跳ねる。やはりやけに反応が強い。
「(もしかすると……)」
「っ!? 待っ……ンアッ!」
思い切ってゴロドクはノンナのショーツの間から直接、彼女の股間に指を割り入れた。指先に感じるじっとりとした湿気。
陰毛のショリショリとした感触が伝わってくる。やがて指が陰唇まで達すると、果たしてそこは既に濡れていた。
「ノンナ、さん……あんた、ひょっとして相当に感じやすいんじゃ、ないか?」
「そっ! そんな、事は……アンッ!」
ノンナの顔が急激に赤くなってゆく。まるで子供がいやいやをするように首を横に振りつつ、顔を隠すように手をあてる。
「戦車乗りというのは、周囲のあらゆる状況に即座に対応できるよう鋭敏な感覚が求められるのよ」とカチューシャが言っていたのを、ゴロドクは思い出した。その鋭敏さにおいて、プラウダでノンナの右に出る者はいないという自慢話も。
それと関係あるのか無いのか。門外漢のゴロドクには分からない事であったが、ノンナが非常に感じやすい体質である事は間違いなさそうだった。
先ほどまでの態度とは打って変わって自身の中からの快感に翻弄されるノンナの姿に、ゴロドクは呟いた。
「……何か可愛いな、あんた」
「何を馬鹿なっ、あんっ、事を……ンンッ!」
抗議しようとしたノンナは、秘所を弄るゴロドクの指の動きで言葉を中断させられた。指を一本挿れただけで、膣内は強く抵抗しそれを締め付けてくる。しかし同時に襞からは愛液が滲み始め、指先を濡らしてゆく。
「あっ、ああっ! こっ、これではっ、貴方の発散が……!」
「これでいいんだよ。あんたが気持ちよくなってるのを見て、俺も興奮してるんだ。ほら……」
「……!?」
そう言いつつ、ゴロドクは顔を隠していたノンナの手を掴むと肉棒に添えさせた。射精して間もないというのに、既に肉棒は先程よりも大きく脈動し、鉄のように固く、また熱くなっていた。
ノンナは言われる事無く、ゴロドクの肉棒を扱き始めた。
「こ、こんなに、熱く……あはぁっ!」
「ノ、ノンナさんのも、凄い、濡れてきてる……」
「言わないで、ンッ、く、ください……お願い、ですから……んくぅっ!」
ゴロドクはノンナのショーツをタイツごとずり下げ、より大胆に指を動かし始めた。
まだ処女であるノンナの秘所は狭く、指を二本挿れるのも難しいほどであったが、膣内でくにくにと指を動かし、ノンナの感じるところを探る。
「あっ、あっ! ああぁっ!」
ノンナの身体がびくびくと震え、背を反らした。軽く達してしまったようで、痛い程に指を締め付けてくる。
その様子に、ゴロドクも自身が我慢できなくなってきているのを感じていた。
ノンナの太腿に引っかかる下着とタイツをめくるように脱がせ、足元に丸めて転がす。
ゴロドクは汗に塗れた制服を脱ぎ、殆ど全裸の状態になるとノンナの脚を抱え、大きく股を広げさせた。
「あぁ……」
ゴロドクが何をしようとしているのか、ノンナにも理解できたのだろう。瞳を潤ませつつ、見上げてくる。
「……いくぞ」
「………」
もはや中断の確認もしようとしないゴロドクに、ノンナは肌を紅潮させつつ無言で視線を逸らした。
「ンッ……!」
「うっ!? あっ、ああっ! あああぁっ!」
ひくつく女陰に肉棒が押し当てられ、そのままゆっくりと押し入る。
強い圧迫感に悶え、ずり上がろうとするノンナの身体を押さえつつゴロドクは腰を更に突き入れた。